JPH0713497Y2 - 魚釣用リールの逆転防止機構 - Google Patents

魚釣用リールの逆転防止機構

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JPH0713497Y2
JPH0713497Y2 JP10875890U JP10875890U JPH0713497Y2 JP H0713497 Y2 JPH0713497 Y2 JP H0713497Y2 JP 10875890 U JP10875890 U JP 10875890U JP 10875890 U JP10875890 U JP 10875890U JP H0713497 Y2 JPH0713497 Y2 JP H0713497Y2
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reverse rotation
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泰 橋本
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ダイワ精工株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、磁力で係止爪を逆転防止爪車に係脱する魚
釣用リールの逆転防止機構に関する。
〔従来技術〕
従来逆転防止爪車に係止爪を磁気吸引力や反発力を利用
して当接させてロータ−の逆転防止機構を構成したもの
が特公昭54−3116号公報や実開昭57−82167号公報
で知られている。
又、スプリングの摩擦作用により、爪車に対して係止爪
を逆転時に係合させ、そして、正転時に離間させるよう
に制御してサイレント方式の逆転防止機構を構成したも
のが実開平1−101363号公報で知られている。
〔考案が解決すべき問題点〕
前記はいずれも逆転防止爪車に係止爪を係合時にお
いて、ストッパーON状態でローターを巻取方向に正回転
させる場合、磁気作用で係止爪の爪先は爪車の外周に摺
接した状態で回転されるため、叩音が発生して常時摺接
のため、爪車及び係止爪の爪先が摩耗し易いと共に、サ
イレントストッパー機構の設定が不可能であり、ストッ
パー使用が制約される欠点がある。
前記ではスプリングの摩擦力のバラツキにより、逆転
防止機能が安定せず、逆転不良が発生したり、ハンドル
回転が重くなったり、更にスプリング外れや組込み性が
悪い等の欠点がある。
本考案の目的は前記欠点に鑑み、巻取時において逆転防
止爪車から係止爪が必ず離脱して叩音が発生せず、逆転
防止爪車に係止爪が係合時には制御体と非接触で係止爪
が回動されて、スプリングの摩擦力のバラツキや摩耗の
影響を全く受けることなく安定した動作がなされる魚釣
用リールの逆転防止機構を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記問題点を解決するための構成として、ハン
ドルと連動回転する駆動軸に設けた逆転防止爪車にリー
ルボディに取り付けた係止爪を係合して成る魚釣用リー
ルの逆転防止機構において、前記係止爪と一体的に設け
た作動部と前記ハンドルと連動回転するように設けた制
御体とを微小間隙をもって対向配置し、前記作動部及び
制御体の一方を磁石で、他方を磁石又は磁性材で形成
し、前記制御体の釣糸繰り出し方向の逆回転で前記係止
爪を逆転防止爪車に係合すると共に、釣糸巻取り方向の
正回転で前記係止爪を逆転防止爪車から離脱したことを
要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、第1
図から第5図は第1実施例で、魚釣用リールの逆転防止
機構を魚釣用スピニングリールで述べると、第1図はス
ピニングリールの要部断面側面図、第2図は要部断面正
面図、第3図は第1図の要部拡大断面側面図、第4図は
第2図の要部拡大断面正面図、第5図は係止爪4の拡大
平面図である。
スピニングリールはリールボディ1の両側に蓋体10、11
がビス12、13で取り付けられ、蓋体10、11に駆動歯車2
の回動軸2aが図示しない軸受で軸支され、回動軸2aの中
心多角形孔にハンドル14が固定されたハンドル軸15が左
右交換自在に挿入嵌合されている。
駆動歯車2の内側の回動軸2a外周には磁性材からなる円
板状の制御体3が回り止め嵌合固定されて制御体3の外
周に複数の突起3aが形成されている。
リールボディ1の一側蓋体10には台部10aが形成されて
係止爪4がビス16で回動自在に軸支されている。
リールボディ1の前部には軸受17で中空駆動軸5が回転
自在に軸受されると共に前側に突出され、駆動軸5の外
周にスペーサリング18が嵌合されてその前側にローター
6が嵌合されてナット19で固定され、駆動軸5の基端に
一体的に形成されたピニオン5aに駆動歯車2が噛合され
てローター6はハンドル14の回転に連動して回転される
ように支持されている。
前記駆動軸5の中心孔には先端にスプール20が取り付け
られたスプール軸21が前後往復可能に摺動自在に挿入さ
れ、スプール軸21の末端部には駒体22がビス23で固着さ
れている。
前記リールボディ1内の駆動軸5のピニオン5aより前側
に連動歯車24と逆転防止爪車7が駆動軸5に回り止め嵌
合されている。
逆転防止爪車7には複数の逆転防止用歯凹部7aが形成さ
れている。
リールボディ1内の上側には操作杆25が回動自在に軸支
されて操作杆25の前側外周にはカム8が固定され、リー
ルボディ1の後方に突出した操作杆25にはツマミ26が固
定されている。
カム8には低部8aと凸部8bが形成されている。
係止爪4には第1図から第5図のように、逆転防止爪車
7の歯凹部7aに係合・離脱される爪先4aと、カム8の凸
部8bで押圧される当接部4bと、制御体3と微小間隙をも
って対向配置される作動部4cとが形成されている。
作動部4cの制御体3と対向する面には磁石27が固定され
ている。
逆転防止機構は前記制御体3と係止爪4と逆転防止爪車
7とカム8で構成されている。
リールボディ1内にはスプール軸21と平行にトラバース
カム軸28が支承されている。
トラバースカム軸28の先端には小歯車29が回り止め嵌合
されて小歯車29は前記連動歯車24に噛合されている。
前記トラバースカム軸28には前記駒体22が嵌合されて駒
体22に設けた図示しない係合子がトラバースカム溝に係
合されている。
前記ハンドル14が回転されると、駆動歯車2が回転され
てピニオン5aを介して駆動軸5が回転され、ローター6
が回転される。
更に連動歯車24と小歯車29を介してトラバースカム軸28
が連動回転されて駒体22とスプール軸21が前後に往復動
される。
前記スピニングリールの逆転防止機構の動作は、ツマミ
26がストップON方向に倒されて第1図、第3図、第5図
のようにカム8の凸部8bで係止爪4の当接部4bが押圧さ
れない低部8aから当接部4bが離間された状態では、獲物
の引きでスプール20に巻回された図示しない釣糸が繰り
出されると、駆動歯車2と制御体3が第3図の実線矢印
の反時計方向に逆回転され、制御体3の複数の突起3aと
微小間隙をもって対向配置された係止爪4の作動部4cに
固定された磁石27とで係止爪4が実線のように時計方向
に回動され、第1図から第5図のように爪先4aが逆転防
止爪車7の歯凹部7aに係合されてローター6と駆動軸5
と逆転防止爪車7と駆動歯車2と制御体3の逆回転で停
止される。
次に図示しない釣糸がスプール20に巻回される方向にハ
ンドル14が正回転されると、駆動歯車2と制御体3は第
1図、第3図で2点鎖線矢印の時計方向に正回転され、
制御体3の複数の突起3aと微小間隙をもって対向配置さ
れた係止爪4の作動部4cに固定された磁石27とで係止爪
4が2点鎖線の反時計方向に回動されて駆動軸2と逆転
防止爪車7が第2図、第4図で時計方向に回転可能にな
る。
次にツマミ26がストツプOFF方向に倒されてカム8の凸
部8bで第1図、第3図、第5図の2点鎖線のように係止
爪4の当接部4bが押圧されると、制御体3の複数の突起
3aと微小間隙をもって対向配置された係止爪4の作動部
4cに固定された磁石27とに無関係に係止爪4が2点鎖線
の反時計方向に回動されて駆動軸2と逆転防止爪車7が
第2図、第4図で時計方向及び反時計方向に回転可能に
なる。
前記のようにスピニングリールの逆転防止機構が構成さ
れると、巻取時においては係止爪4が2点鎖線の反時計
方向に回動され、爪先4aが逆転防止爪車7の歯凹部7aか
ら必ず離脱されて叩音が発生されない。
更に逆転防止爪車7に係止爪4が係合・離脱時には制御
体3と非接触で係止爪4が回動されて、スプリングの摩
擦力のバラツキや摩耗の影響を全く受けることなく安定
した動作がなされる。
制御体3の形状は図示以外の形状でもよい。
第6図は制御体が複数個の磁石で構成された第2実施例
である。
複数個の磁石からなる制御体30は駆動歯車2の内側の同
一円周上に夫々固定されている。
係止爪4は前記第1実施例と同型で、制御体30の磁石と
係止爪4の作動部4cに固定された磁石27とは微小間隙を
もって対向配置されている。
前記第2実施例では制御体を複数個の磁石で構成した
が、磁性材からなる円板の表裏がN・Sとなるように着
磁した制御体としてもよい。
第7図から第9図はリールボディ1の前部に突出された
中空駆動軸5の外周に磁性材からなる円板状の制御体3
が回り止め嵌合された第3実施例である。
制御体3には前記第1実施例と同様に外周に複数の突起
3aが形成されている。
係止爪9はリールボディ1の前部に設けられた台部1aに
ビス16で回動自在に軸支されている。
係止爪9には逆転防止爪車7の歯凹部7aに係合・離脱さ
れる爪先9aと、カム8′の凸部8cで押圧される当接部9b
と、制御体3と微小間隙をもって対向配置される別体の
作動部9cとが形成されている。
作動部9cの制御体3と対向する面には磁石27が固定され
ている。
カム8′には凸部8cと凹部8dが形成されている。
第10図は制御体が複数個の磁石で構成された第4実施例
である。
複数個の磁石からなる制御体31は逆転防止爪車7の側部
の同一円周上に夫々固定されている。
前記説明では魚釣用リールの逆転防止機構を魚釣用スピ
ニングリールで述べたが、魚釣用両軸受型リール等に実
施してもよい。
更に前記係止爪4、9を前記逆転防止爪車7に係止する
時、確実に係止するために、係止爪を極めて弱い発条で
逆転防止爪車に当接する方向に常時付勢してもよい。
〔考案の効果〕
本考案は前述のように構成されたから、巻取時において
は係止爪が逆転防止爪車から必ず離脱されて叩音が発生
されず、逆転防止爪車に係止爪が係合・離脱時には制御
体と非接触で係止爪が回動され、スプリングの摩擦力の
バラツキや摩耗の影響を全く受けることなく安定した動
作がなされる等実用上優れた効果を奏する魚釣用リール
の逆転防止機構を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例が示され、 第1図から第5図は第1実施例で、 第1図はスピニングリールの要部断面側面図、 第2図は要部断面正面図、 第3図は第1図の要部拡大断面側面図、 第4図は第2図の要部拡大断面正面図、 第5図は係止爪の拡大平面図、 第6図は制御体が複数個の磁石で構成された第2実施例
要部拡大断面側面図、 第7図から第9図は第3実施例で、 第7図はスピニングリールの要部断面側面図、 第8図は第7図の要部拡大断面側面図、 第9図は第7図の要部拡大断面正面図、 第10図は制御体の第4実施例要部断面側面図である。 1……リールボディ、3……磁性材からなる円板状の制
御体、4、9……係止爪、4c……作動部、5……駆動
軸、7……逆転防止爪車、14……ハンドル、27、30、31
……制御体を構成する磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルと連動回転する駆動軸に設けた逆
    転防止爪車にリールボディに取り付けた係止爪を係合し
    て成る魚釣用リールの逆転防止機構において、前記係止
    爪と一体的に設けた作動部と前記ハンドルと連動回転す
    るように設けた制御体とを微小間隙をもって対向配置
    し、前記作動部及び制御体の一方を磁石で、他方を磁石
    又は磁性材で形成し、前記制御体の釣糸繰り出し方向の
    逆回転で前記係止爪を逆転防止爪車に係合すると共に、
    釣糸巻取り方向の正回転で前記係止爪を逆転防止爪車か
    ら離脱したことを特徴とする魚釣用リールの逆転防止機
    構。
JP10875890U 1990-10-17 1990-10-17 魚釣用リールの逆転防止機構 Expired - Lifetime JPH0713497Y2 (ja)

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JPH0465069U JPH0465069U (ja) 1992-06-04
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