JPH0713330A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH0713330A
JPH0713330A JP15396893A JP15396893A JPH0713330A JP H0713330 A JPH0713330 A JP H0713330A JP 15396893 A JP15396893 A JP 15396893A JP 15396893 A JP15396893 A JP 15396893A JP H0713330 A JPH0713330 A JP H0713330A
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JP
Japan
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photosensitive resin
leuco compound
compound
resin composition
leuco
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JP15396893A
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Shinji Tanaka
眞二 田中
Shigetora Kashio
重虎 樫尾
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)エチレン性不飽和結合を有する化合物、
(B)光重合開始剤、および(C)染料前駆体としての
ロイコ化合物を有するマイクロカプセルから主として成
ることを特徴とする感光性樹脂組成物。 【効果】活性光線の照射された部分だけが忠実に光発色
し、未露光部分や接着剤層は発色しない感光性樹脂組成
物を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂組成物、特
に印刷版およびドライフィルムレジスト等に好適に使用
される感光性樹脂組成物に関するものである。
【0002】近年、エチレン性不飽和化合物の光重合反
応を利用した感光性樹脂が、凸版、平版、凹版および孔
版などの印刷版用途やドライフィルムレジストの分野で
使用されるようになってきている。
【0003】これらの感光性樹脂は、ネガティブまたは
ポジティブのパターンを有する原図フィルムまたは原図
マスクを通して活性光線を照射すると、活性光線照射部
にのみ光重合反応が起こる。次いで、適当な現像液で未
重合部分を溶出除去して、所定のパターンを忠実に複製
するものである。
【0004】
【従来の技術】感光性樹脂に原図フィルムまたは原図マ
スクを通して画像露光を行っても、感光性樹脂層には容
易に目視確認できる何らの変化も起こらない。そのため
に、露光済みの感光性樹脂に、他の原図フィルムまたは
原図マスクを通して露光する二重露光のトラブルの発生
することが多い。
【0005】また、露光および現像後に得られたパター
ンが所定のものに仕上がっているのかどうかを確認する
検版作業においても、無色の微細なパターンの良否を判
定するのは困難である、という問題をかかえている。
【0006】これらの問題を解決するものとして、ロイ
コ化合物などの染料前駆体を感光性樹脂組成物に含有さ
せておき、露光された部分に含まれるロイコ染料を光酸
化反応によって染料に転化せしめる方法が、提案されて
いる(特開昭55−151638号公報)。この方法で
は、露光部分だけが着色されるので二重露光防止のトラ
ブルが防止される。また、未露光部分は発色していない
ので、未露光部分が溶出した現像液は着色しない。さら
に、現像後によって得られたパターンは、着色している
ので、検版作業も容易である。
【0007】このように、ロイコ化合物などの染料前駆
体を感光性樹脂に含有させることは非常に優れた方法で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持基
板と感光性樹脂層との間に両者を結合させるための接着
剤層を設けている場合には、ロイコ化合物などの染料前
駆体が、接着剤層に移行する。そのため、露光後の接着
剤層も着色して、感光層の露光部分の着色との差異がわ
かりずらくなる問題が発生する。
【0009】本発明の目的は、染料前駆体としてのロイ
コ化合物の接着剤層への移行を防止しうる感光性樹脂組
成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
(A)エチレン性不飽和結合を有する化合物、(B)光
重合開始剤、および(C)染料前駆体としてのロイコ化
合物を有するマイクロカプセルから主として成ることを
特徴とする感光性樹脂組成物により与えられる。
【0011】本発明の(A)成分のエチレン性不飽和結
合を有する化合物としては、従来公知の化合物が全て使
用可能である。具体例としては、次のようなものが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。ジエチレ
ングリコールジアクリレートまたはジエチレングリコー
ルジメタアクリレート(以下、アクリレートと(メタ)
アクリレートを合わせて(メタ)アクリレートと略記す
る。)のようなポリエチレングリコールのジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レートのようなポリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジグリシジルエーテルに不飽和カルボン酸や
不飽和アルコールなどのエチレン性不飽和結合と活性水
素を持つ化合物を付加反応させて得られる多価(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートなどの
不飽和エポキシ化合物とカルボン酸やアミンのような活
性水素を有する化合物を付加反応させて得られる多価
(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリル
アミドなどの多価(メタ)アクリルアミド、ジビニルベ
ンゼンなどの多価ビニル化合物、さらに不飽和ポリエス
テル、不飽和ポリウレタン、末端不飽和合成ゴムなど、
同一分子中に2個以上のエチレン性不飽和結合を有する
ものや、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-
クロロ-2- ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
β−ヒドロキシ−β’−(メタ)アクリロイルオキシエ
チルフタレート、ダイアセトンアクリルアミドなどのエ
チレン性不飽和結合を1個だけ有する化合物を使用する
ことができる。
【0012】これらの(A)成分は、2種類以上のもの
を併用することも可能である。
【0013】さらに、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、ポリ
アミド、飽和ポリエステル、ポリウレタン、セルロース
類、エラストマーなどの合成ゴム類を感光性樹脂組成物
の基体樹脂として用い、これに(A)成分のエチレン性
不飽和化合物を配合した組成物も可能である。特に、印
刷版用途においては、合成ゴム、ポリアミドが基体樹脂
として好ましく用いられる。
【0014】(B)成分の光重合開始剤としては従来公
知のものが全て使用可能である。具体的には、アントラ
キノン、2-メチルアントラキノン、2-エチルアントラキ
ノンなどのアントラキノン類、ベンゾイン、ベンゾイン
メチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、などのベ
ンゾイン誘導体、クロルチオキサントン、ジイソプロピ
ルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体、ベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン誘導体、アセトフェノ
ン、ジメトキシフェニルアセトフェノンなどのアセトフ
ェノン誘導体およびベンジルなどが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。これらの(B)成分は、
2種類以上のものを併用することも可能である。
【0015】(C)成分の染料前駆体としてのロイコ化
合物を有するマイクロカプセルは、光が照射されること
で発色するものである。
【0016】芯物質となるロイコ化合物としては、ロイ
コクリスタスバイオレット、ロイコオパールブルー、ロ
イコマラカイトグリーン、ロイコローザニリン、ロイコ
バラローザリニン、P,P'P"- トリクロロロイコオパール
ブルー、P,P'- ビス−テトラメチル−ジアミノジフェニ
ルメタンなどのロイコトリアルメタン化合物、3,6,-ビ
ス(ジメチルアミノ)-9- (p−ジメチルアミノフェニ
ル)キテンサンなどのロイコキテンサン化合物、3,6,-
ビス(ジメチルアミノ)-9- (p−ジメチルアミノフェ
ニル)チオキテンサンなどのロイコチオキテンサン化合
物が挙げられる。これらロイコ化合物は、活性光線が照
射することによって光酸化されて染料を形成して発色す
る。これらのロイコ化合物は、2種類以上のものを併用
することも可能である。
【0017】芯物質に発色性をあげるための四臭化炭素
のような光酸化剤を加えたり、暗発色を防止するキノリ
ノールのような添加剤を加えることもできる。
【0018】カプセル壁を形成する物質は、熱によって
融解せず安定に存在するものであり、それにより芯物質
の透過を遮断、または遮断しにくくするものである。カ
プセル壁を形成する物質としては、組成物中で溶解せず
に、また分散性のよいものであれば特に限定されるもの
ではないが、有機溶剤溶解性やアルコール溶解性の組成
物の場合、水溶性高分子が分散性の上で好ましい。水溶
性高分子として、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、ゼラチン、アラビ
アゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロース、フ
タル化ゼラチン、硫酸化デンプン、硫酸化セルロース、
リグニンスルホン酸などがある。特に好ましいのは、ポ
リビニルアルコールである。
【0019】ポリビニルアルコールはケン化度が60%
以上のものが好ましく、より好ましくは、75%以上の
ものである。60%未満であると、カプセル壁の熱に対
しての安定性に劣り、マイクロカプセルとしての機能を
果たさない場合がある。
【0020】カプセル化方法は、既知の方法によって作
成される。例えば、カプセル壁を化学的反応によって形
成する方法、コアセルベーション法によるもの、エマル
ションの界面での沈澱方法等がある。水溶性高分子の場
合では、コアセルベーション法が平易で、扱いやすいの
で好ましい。
【0021】カプセルの大きさは、直径0.01〜25
μmが好ましく、より好ましくは0.1〜20μmであ
る。25μmより大きい場合、画像のエッジ表面上に粒
が析出したようになり、見栄えが悪いので好ましくな
い。0.01μmより小さい場合、接着剤層への移行を
抑えきれない場合があるので好ましくない。
【0022】上述の各成分の配合割合としては、ポリア
ミドなどの基体樹脂を用いた場合、基体樹脂100重量
部に対して、(A)成分のエチレン性不飽和結合を有す
る化合物は50〜1000重量部、(B)成分の光重合
開始剤は組成物全体に対して0.1〜10重量%、
(C)成分の染料前駆体としてのロイコ化合物を有する
マイクロカプセルは組成物全体に対して0.01〜5重
量%であることが好ましい。(C)成分が多すぎる場
合、形成される画像が欠けるなどの欠点を生じる場合が
ある。逆に少なすぎる場合、発色濃度が低く着色の効果
が出にくい。
【0023】上記(A)、(B)、(C)成分および必
要に応じて基体樹脂などのその他の成分を混合すること
により、感光性樹脂組成物が得られる。感光性樹脂組成
物を印刷版用途として用いる場合には、得られた感光性
樹脂組成物を基板上に流延、乾燥することにより、シー
ト状の感光性樹脂組成物を得ることができる。基板とし
ては、ポリエステルフィルムやアルミニウム、スチール
などの金属板が用いられ、これらの基板上に感光性樹脂
組成物を結合させるために接着剤を塗布したものである
場合に特に本願発明の効果は大きい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明する。
【0025】なお、以下の説明で使用される部数は重量
部である。
【0026】(合成例1)マイクロカプセルとして次の
ものを調整した。染料前駆体としてのロイコクリスタル
バイオレット4.5部、光酸発生剤としてビイミダゾー
ルを3.0部、暗発色防止剤として8−キノリノール
0.3部を塩化メチレン22部、トリクレシルフォスフ
ェート24部、酢酸エチル24部に常温化で約3時間撹
拌分散した。これを、40℃に加温した後に、ここへ、
ケン化度92%のポリビニルアルコール8重量%水溶液
63部と蒸留水100部とを混合した溶液を、徐々に滴
下していった。約3時間撹拌した後に室温にもどして濾
過し、マイクロカプセルを得た。このマイクロカプセル
を光透過型の顕微鏡で観察したところ、直径約15μm
のマイクロカプセルであった。
【0027】(合成例2)合成例1で使用したケン化度
92%のポリビニルアルコールの代わりにケン化度99
%のものにかえてマイクロカプセル化合物を得た。この
マイクロカプセルを光透過型の顕微鏡で観察したとこ
ろ、直径約20μmのマイクロカプセルであった。
【0028】(合成例3)合成例1で使用したケン化度
92%のポリビニルアルコールの代わりにケン化度75
%のものにかえてマイクロカプセルを得た。このマイク
ロカプセルの直径は約15μmであった。
【0029】(合成例4)公知の処方(例えば特開昭5
5−79437号公報)に基づいて下記の成分からなる
共重合ポリアミドを合成した。
【0030】εカプロラクタム/ヘキサメチレンジアミ
ンとアジピン酸の等モル塩/α、ω−ジアミノプロピル
ポリオキシエチレン(数平均分子量1000)とアジピ
ン酸の等モル塩=20/20/60 ここで得られた共重合ポリアミドの末端基を定量すると
第一級アミノ基4.0×10-5モル/g,カルボキシル
基2.1×10-5モル/gであり、末端基定量法による
数平均分子量はほぼ33000であった。
【0031】実施例1 東レ(株)製のアルコール可溶性ポリアミド”アミラ
ン”CM-9000 100部をエタノール200部に90℃
で溶解した。次いで、エチレン性不飽和結合を2個もつ
化合物としてグリセロールジメタクリレートを40部、
さらにエチレン性不飽和結合を1個もつ化合物として、
3-クロロ-2- ヒドロキシプロピルメタクリレート40部
添加した。次いで、光重合開始剤としてベンゾインメチ
ルエーテルを4部および熱重合禁止剤としてハイドロキ
ノンモノメチルエーテルを0.1部添加した。この後温
度を60℃に下げた後に、さらに、合成例1で合成した
染料前駆体してのロイコ化合物を有するマイクロカプセ
ルを2部添加して十分に撹拌混合した。
【0032】得られた感光性樹脂溶液を、予めポリエス
テス系の接着剤を塗布した厚さ250μmのポリエステ
ルフィルム基板上に、乾燥後の感光層の厚みが650μ
mになるように流延した。これを、60℃の熱風オーブ
ンに3時間入れて乾燥して、感光性樹脂版材を得た。
【0033】次に、感光層上に、テスト用ネガティブフ
ィルムを真空密着して、超高圧水銀灯で2分間露光した
ところ、露光された部分だけが、原画パターン状に青紫
色に発色した。次いで、25℃で4分間、アルコール現
像ブラシ式洗い出し機で現像したところ、発色していな
い未硬化部分が完全に除去された。これを、60℃の乾
燥機で10分間乾燥した後、超高圧水銀灯で2分間後露
光した。このとき、未硬化部分が洗い出されたために表
面に出ているポリエステル基板上のポリエステル系接着
剤は、染料に着色しなかった。
【0034】比較例1 実施例1の染料前駆体としてのロイコ化合物を有するマ
イクロカプセル2部の代わりに、カプセル化していない
染料前駆体であるロイコクリスタルバイオレットを2部
にして、他は同様にして、感光性樹脂版材を得た。
【0035】この感光性樹脂版材上に、実施例1と同様
にして露光、現像、乾燥、後露光した。未露光部分が洗
い出されて表面に出ているポリエステル系接着剤が着色
し、感光層の着色との見分けがつきにくくなったため、
検版作業がしづらくなった。 実施例2 実施例1で使用した合成例1の染料前駆体としてのロイ
コ化合物を有するマイクロカプセルのかわりに合成例2
のマイクロカプセルを2部使用して、同様にして感光性
樹脂版材を得た。
【0036】実施例1と同様に、画像形成したところ、
接着層が着色せずに、コントラストがはっきりついた版
が得られた。
【0037】実施例3 東レ(株)製のアルコール可溶性ポリアミド“アミラ
ン”CM-9000 100部をエタノール200部に90℃
で溶解した。次いで、エチレン性不飽和結合を2個もつ
化合物としてグリセロールジメタクリレートを40部、
さらにエチレン性不飽和結合を1個もつ化合物として、
3-クロロ-2- ヒドロキシプロピルメタクリレート40部
添加した。次いで、光重合開始剤としてベンゾインメチ
ルエーテルを4部および熱重合禁止剤としてハイドロキ
ノンモノメチルエーテルを0.1部添加した。この後温
度を60℃に下げた後に、さらに、合成例3で合成した
染料前駆体としてのロイコ化合物を有するマイクロカプ
セルを2部添加して十分に撹拌混合した。
【0038】得られた感光性樹脂溶液を、予めポリエス
テス系の接着剤を塗布した厚さ250μmのポリエステ
ルフィルム基板上に、乾燥後の感光層の厚みが650μ
mになるように流延した。これを、50℃の熱風オーブ
ンに4時間入れて乾燥して、感光性樹脂版材を得た。
【0039】次に、感光層上に、テスト用ネガティブフ
ィルムを真空密着して、超高圧水銀灯で2分間露光した
ところ、露光された部分だけが、原画パターン状に青紫
色に発色した。次いで、25℃で4分間、アルコール現
像ブラシ式洗い出し機で現像したところ、発色していな
い未硬化部分が完全に除去された。これを、60℃の乾
燥機で10分間乾燥した後、超高圧水銀灯で2分間後露
光した。このとき、未硬化部分が洗い出されたために表
面に出ているポリエステル基板上のポリエステル系接着
剤は、染料に着色しなかった。
【0040】実施例4 数平均分子量2000のポリブタジエン1モルへの無水
マレイン酸0.7モル付加物である”M2000−2
0”(日本石油化学(株)製)42部、ジエチレングリ
コールジアクリレート5部、カプロラクトン変性2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート40部、合成例4で得ら
れたポリエーテルアミド6部、熱重合禁止剤であるハイ
ドロキノン0.1部、エチレン比率72%であるエチレ
ン酢酸ビニル共重合体”ウルトラセン”U722(東ソ
ー(株)製)12部を混合、加熱、昇温して140℃で
1時間撹拌した後に光重合開始剤としてベンジルジメチ
ルケタール1.5部、生版強度を得るためにゲル化剤成
分として、ジベンジリデンソルビトール2部を添加溶解
させた。この溶液を80℃に降温した後に、合成例1で
得られたマイクロカプセルを1部添加して、約10分間
撹拌した。
【0041】得られた溶液を、予めポリエステル系接着
剤を塗布した厚さ250μmのポリエステル基板上に、
感光層の厚さが650μmとなるように流延、塗布し、
室温に放置して感光性樹脂版を得た。
【0042】次に、感光層上に、テスト用ネガティブフ
ィルムを真空密着して、超高圧水銀灯で3分間露光し
た。露光終了後、水現像ブラシ式洗い出し機で10分間
現像し、乾燥、後露光し、水性インキに対応できる凸版
を得た。基板は着色せず、感光層は青紫色に発色した。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、露
光部分のみが原画に忠実に発色するので、露光されたパ
ターンが明瞭に目視確認できる。また、現像後も得られ
たパターンが着色しているので、その良否を判定するこ
とが容易となり、未露光部分は発色していないので、現
像液が着色することを防止できる。さらに、感光層と基
板とをつなぐ接着剤層へロイコ化合物が移行しないの
で、接着剤層は発色せず、検版性にすぐれたものとな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/028 7/038 H05K 3/00 F 6921−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレン性不飽和結合を有する化合
    物、(B)光重合開始剤、および(C)染料前駆体とし
    てのロイコ化合物を有するマイクロカプセルから主とし
    て成ることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】マイクロカプセルのカプセル壁を形成する
    物質がポリビニルアルコールであることを特徴とする請
    求項1記載の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ポリビニルアルコールのケン化度が60%
    以上であることを特徴とする請求項2記載の感光性樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】マイクロカプセルの大きさが、直径0.0
    1〜25μmであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか記載の感光性樹脂組成物。
JP15396893A 1993-06-24 1993-06-24 感光性樹脂組成物 Pending JPH0713330A (ja)

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