JPH07132679A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH07132679A
JPH07132679A JP5302415A JP30241593A JPH07132679A JP H07132679 A JPH07132679 A JP H07132679A JP 5302415 A JP5302415 A JP 5302415A JP 30241593 A JP30241593 A JP 30241593A JP H07132679 A JPH07132679 A JP H07132679A
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JP
Japan
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bis
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thermosensitive
present
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JP5302415A
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English (en)
Inventor
Takashi Ueda
貴志 上田
Yoshifumi Noge
由文 野毛
Masamichi Mihara
雅通 三原
Kazuhiro Uchimura
一裕 内村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏面発色がなく、さらに発色感度を向上し
た、両面に感熱発色層を有する感熱記録材料の提供。 【構成】 支持体上の両面に感熱発色層を設けた感熱記
録材料において、少なくとも一方の面に中間層を設けた
感熱記録材料、該中間層に熱可塑性樹脂からなる平均粒
子径が0.4μ以上でかつ中空率が10%以上のプラス
チック球状中空粒子を含有させた感熱記録材料、また該
感熱発色層の発色開始温度が65℃〜95℃である感熱
記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面に感熱発色層を設
けた感熱記録材料に関し、更に詳しくは発色性に優れ、
かつ一方の面の印字時に他方の面の発色防止(以下裏面
発色)を改良した感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、支持体上に電子供与性
の無色もしくは淡色の染料前駆体と電子受容性の顕色剤
とを主成分とする感熱発色層を設けたものであり、熱ヘ
ッド、熱ペン、レーザー光等で加熱するこにより染料前
駆体と顕色剤とが瞬時に反応し記録画像が得られるもの
である。かかる感熱記録材料は比較的簡単な装置で記録
画像が得られ、保守が容易で、さらに騒音の発生が少な
いなどの利点があることから、ファクシミリ、ラベル、
プリンタ分野のほか、券売機等の記録材料として広く利
用されている。
【0003】近年ワープロ等の事務機器の進歩及びコン
ピュータ等の普及により、紙の使用が著しく増加してい
る。一方、最近は地球環境の破壊が進んだため、環境保
護が重視されるようになり、森林の過剰な伐採を防止す
るために木材資源の節約やリサイクルが奨励されてい
る。ところで、従来の感熱記録紙は支持体の片面にしか
感熱発色層が設けられておらず、木材資源の節約という
面から不経済であり、かかる問題の改良として実開昭5
8−194066号、実開平4−37380号、実開平
4−64167号等に支持体の両面に感熱発色層を設け
るという提案がなされているが、一方の面を印字する際
に熱ヘッドの熱が他方の感熱発色層に達し、裏面発色す
るという問題が生じる。その改良として実開昭58−6
9462号に感熱発色層の発色開始温度を100℃以上
にするという記載があるが、近年の記録分野の高速化へ
の対応が不十分である。また、実開平3−246091
号に支持体の間に断熱層を設けるという記載があるが、
この方法では製造上の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、省資
源を意識した両面に感熱発色層を有する感熱記録材料の
裏面発色がなく、さらに発色感度を向上させるところに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、支持体
上の両面に感熱発色層を設けた感熱記録材料において、
少なくとも一方の面に中間層を設けた感熱記録材料が提
供される。本発明においては、該中間層に熱可塑性樹脂
からなる平均粒子径が0.4μ以上でかつ中空率が10
%以上のプラスチック球状中空粒子を含有させることが
好ましい。さらに、本発明においては、該感熱発色層の
発色開始温度が65℃〜95℃であることが好ましい。
【0006】本発明の中間層は、断熱層として作用し、
サーマルヘッド等からの熱エネルギーの効率的活用によ
る感度向上をもたらすこと、一方の面を印字したときの
サーマルヘッドの熱が他方の面に感熱発色層に達し発色
することを防ぐ。
【0007】本発明においてプラスチック球状中空粒子
を含有する中間層は、断熱層としての効果がさらに向上
する。さらに、本発明においては、中間層に断熱効果を
持たせることにより感熱発色層の発色開始温度を低温域
にしても裏面発色を引き起こすことなく感度の向上が可
能であるが、感熱発色層の発色開始温度を65℃〜95
℃が好ましくにしておくが好ましい。発色開始温度が6
5℃以下の場合には耐熱性等の地肌かぶりが顕著にな
り、また95℃以上では十分な感度が得られない。本発
明において好ましく用いられる中空粒子は、熱可塑性樹
脂を殻とし、内部に空気その他の気体を含有するもの
で、すでに発泡状態となっている微少中空粒子であり、
平均粒子径の分布ピークの均一なものが好ましい。
【0008】また、本発明においては、中間層には好ま
しくは無機顔料が用いられるが、この場合の顔料として
は、給油量30ml/100g以上、好ましくは80m
l/100g以上のものが選択される。これらの無機顔
料としては、この種の感熱記録材料に慣用される顔料中
の一種または二種以上を選択することが出来る。その具
体例としては、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシ
リカ等の無機顔料などを挙げることが出来る。
【0009】本発明において用いられるロイコ染料は単
独または2種以上混合して適用されるが、このようなロ
イコ染料としては、この種の記録材料に適用されるもの
が任意に適用され、例えば、トリフェニルメタンフタリ
ド系、トリアリルメタン系、フルオラン系、フェノチジ
アン系、チオフェルオラン系、キサンテン系、インドフ
タリル系、スピロピラン系、アザフタリド系、クロメノ
ピラゾール系、メチン系、ローダミンアニリノラクタム
系、ローダミンラクタム系、キナゾリン系、ジアザキサ
ンテン系、ビスラクトン系等のロイコ化合物が好ましく
用いれる。このような化合物の例としては、例えば以下
に示すようなものが挙げられる。
【0010】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)−フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−ク
ロルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチ
ルフルオラン、3−N−メチル−N−イソブチル−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N
−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−p−ト
リル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、2−{N−(3’−トリフルオルメチル
フェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロロメチ
ルアニリノ)フルオラン、2−クロロ−3−(N−メチ
ルトルイジノ)−7−(p−n−ブチルアニリノ)フル
オラン、3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,6
−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3−(N−ベ
ンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5,6−ベンゾ
−7−α−ナフチルアミノ−4’−ブロモフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N
−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−ベンゾフル
オラン、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エチレ
ン−2−イル}フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)エチレン−2−イル}−6−ジメチルアミノフ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1−p−ジメチルアミノフェニル−1−フェニルエチ
レン−2−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニル−
1−p−クロロフェニルエチレン−2−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4’−ジメチルアミノ−
2’−メトキシ)−3−{1’’−p−ジメチルアミノ
フェニル−1’’−p−クロロフェニル−1’’,
3’’−ブタジェン−4’’−イル}ベンゾフタリド、
3−(4’−ジメチルアミノ−2’−ベンジルオキシ)
−3−{1’’−p−ジメチルアミノフェニル−1’’
−フェニル−1’’,3’’−ブタジエン−4’’−イ
ル}ベンゾフタリド、3−ジメチルアミノ−6−ジメチ
ルアミノ−フルオレン−9−スピロ−3’(6’−ジメ
チルアミノ)フタリド、3,3−ビス{2−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)
エテニル}−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3−ビス{1,1−ビス(ピロリジノフェニル)エチレ
ン−2−イル}5,6−ジクロロ−4,7−ジブロモフ
タリド、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−ナ
フタレンスルホニルメタン、ビス(p−ジメチルアミノ
スチリル)−1−p−トリルスルホニルメタン等。
【0011】また、本発明の感熱発色層で用いる顕色剤
としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容
性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオフ
ェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金
属塩等が好ましく適用され、その具体例としては、以下
に示すようなものが挙げられる。
【0012】4,4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシ
ャリーブチルフェノール)、4,4’−シクロヘキシリ
デンジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビス
(2−クロロフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6
−ターシャリーブチル−2−メチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−タ
ーシャリーブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル
フェニル)ブタン、4,4’−チオビス(6−ターシャ
リーブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−ジフ
ェノールスルホン、4−イソプロポキシ−4’−ヒドロ
キシジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4’−
ヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジフェノー
ルスルホキシド、p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、プロトカテキュ
酸ベンジル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、
没食子酸オクチル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタ
ン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プ
ロパン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−2−ヒドロキシプロパン、N,N’−ジフェニルチオ
尿素、N,N’−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、
サリチルアニリド、5−クロロ−サリチルアニリド、2
−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−
ナフトエ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ヒドロ
キシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の
金属塩、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエ
ステル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル
エステル、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベン
ゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼ
ン、2,4’−ジフェノールスルホン、3,3’−ジア
リル−4,4’−ジフェノールスルホン、α,α−ビス
(4−ビドロキシフェニル)−α−メチルトルエン、チ
オシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロモビス
フェノールA、テトラブロモビスフェノールS、4,
4’−チオビス(2−メチルフェノール)、4,4’−
チオビス(2−クロロフェノール)等。
【0013】本発明の感熱記録材料を製造するために、
ロイコ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場
合、慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その
具体例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0014】ポリビニルアルコール、殿粉及びその誘導
体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、チルセルロー
ス、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアク
リル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
/アクリル酸エステル共重体、アクリルアミド/アクリ
ル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/
無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無
水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミ
ド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性
高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアク
リル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、ポリブチルメタクリレート等のポリメタ
アクリル酸エステル、エチレン/酢酸ビニル共重合体等
のエマルジョンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス
等。
【0015】また、本発明においては、感度向上剤とし
て種々の熱可融性物質を使用することができ、その具体
例としては以下に示すものが挙げられるが、これに限ら
れるわけではない。ステアリン酸、ベヘンサン等の脂肪
酸類、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂
肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミ
ニウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、
ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビフェ
ニル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジ
ルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタ
レン、β−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
メチル、ジフェニルカーボネート、グレヤコールカーボ
ネート、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチ
ル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキ
シナフタレン、1,4−ジベンジロキシナフタレン、
1,2−ジフェノキシナフタレン、1,2−ビス(3−
メチルフェノキシエタン、1,2−ビス(4−メチルフ
ェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシ−2−ブテ
ン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタ
ン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオブタ
ン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3−ビ
ス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビ
ス(2−ビニルオキシエトキシ)べンゼン、p−(2−
ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−アリールオキ
シビフェニル、p−プロパギルオキシビフェニル、ジべ
ンゾイルオキシメタン、ジベンゾイルオキシプロパン、
ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェニルエタノー
ル、1,1−ジフェニルプロパノール、p−ベンジルオ
キシベンジルアルコール、1,3−フェノキシ−2−プ
ロパノール、N−オクタデシルカルバモイル−p−メト
キシカルボニルベンゼン、N−オクタデシルカルバモイ
ルベンゼン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)
プロパン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−
3−オキサペンタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビ
ス(4−メチルベンジル)、シュウ酸ビス(4−クロロ
ベンジル)等。
【0016】尚、本発明により感熱記録材料を得る場合
には、ロイコ染料及び顕色剤、と共に、必要に応じこの
種の感熱記録材料に慣用される添加成分、例えば填料、
界面活性剤、滑剤、圧力発色防止剤等を併用することが
出来る。この場合、填料として例えば炭酸カルシウム、
シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タル
ク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉
末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル
酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン系樹脂
などの有機系の微粉末を挙げることができ、滑剤として
は、高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高
級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性または石油
系の各種ワックス類などが挙げられる。なお、本発明に
おいては、中間層と感熱発色層との間に、必要に応じて
別の中間層として顔料、バインダー、熱可融性物質など
を含有する層を設けることが出来る。更に、本発明の記
録材料は、記録画像の保存安定性を向上させたり、記録
材料への筆記性向上などの目的により感熱記録層の上に
保護層を設けることも可能であるが、この場合、保護層
を構成する成分としては前記の顔料、バインダー、熱可
融性物質などを用いることが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明の記録材料は両面印字が可能であ
り、裏面発色がなく発色感度が優れたものである。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%はすべて重量基準であ
る。
【0019】実施例1 〔A液〕 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7− アニリノフルオラン 20部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 〔B液〕 4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシ ジフェニルスルホン 10部 シュウ酸ビス(4−メチルベンジル) 5部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 30部 炭酸カルシウム 15部 水 40部 上記組成物から成る混合物をそれぞれ平均粒子径が1.
5μ以上、2.5μ以下となるようにサンドミルを用い
て分散して〔A液〕及び〔B液〕を調整した。 〔C液〕 微小中空粒子分散体(スチレン−アクリ 72部 ルを主体とする共重合体樹脂) (固形分濃度27.5%、平均粒子径1 μm、中空率50%) スチレン/ブタジエン共重合ラテックス 21部 (固形分濃度47.5%) 水 7部 上記配合からなる混合物を攪拌分散して中間層形成液を
調整し、これを市販の上質紙(坪量52g/m2)の表
面に、乾燥後重量が5g/m2となるよう塗布乾燥して
中間層コート紙を得た。 〔D液〕 上記〔A液〕 10部 上記〔B液〕 60部 ステアリン酸亜鉛分散液 20部 (中京油脂製ハイドリンZ730 濃度30%) 水 10部 次に、上記配合からなる〔D液〕を感熱発色層形成液と
し、これを前記の中間層コート紙の表面に乾燥後の染料
付着量が0.5g/m2となるように塗布乾燥して感熱
発色層を設けた。更に、支持体の他方の面に〔D液〕を
染料付着量が0.5g/m2となるように塗布乾燥して
感熱発色層を設けた。次に、その表面平滑度が500〜
2000秒になるよう層表面をカレンダー処理して、本
発明の感熱記録材料を作成した。
【0020】実施例2 実施例1中の両面に同様の中間層を設けた以外は、実施
例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を作成した。
【0021】実施例3 実施例2中の〔C液〕の中空粒子を平均粒子径0.4μ
m、中空率30%の中空粒子を用いた以外は、実施例2
と同様にして、本発明の感熱記録材料を作成した。
【0022】実施例4 実施例2中の〔C液〕の中空粒子を平均粒子径0.55
μm、中空率10%の中空粒子を用いた以外は、実施例
2と同様にして、本発明の感熱記録材料を作成した。
【0023】実施例5 実施例2中の〔C液〕の中空粒子を焼成カオリンを用い
た以外は、実施例2と同様にして、本発明の感熱記録材
料を作成した。
【0024】実施例6 実施例2中の〔B液〕の4−イソプロポキシ−4’−ヒ
ドロキシジフェニルスルホン、及びシュウ酸ビス(4−
メチルベンジル)の代わりに1,7−ビス(4−ヒドロ
キシフェニルチオ)3,5−ジオキサヘプタンを用いた
以外は、実施例2と同様にして、本発明の感熱記録材料
を作成した。
【0025】実施例7 実施例2中の〔C液〕におけるシュウ酸ビス(4−メチ
ルベンジル)を除いた以外は、実施例2と同様にして、
本発明の感熱記録材料を作成した。
【0026】比較例1 実施例1中の中間層を塗工しない以外は、実施例1と同
様にして、本発明の感熱記録材料を作成した。
【0027】比較例2 実施例4中の中間層を塗工しない以外は、実施例4と同
様にして、本発明の感熱記録材料を作成した。
【0028】比較例3 実施例5中の中間層を塗工しない以外は、実施例5と同
様にして、本発明の感熱記録材料を作成した。
【0029】以上のようにして作成した各感熱記録材料
について、動的発色感度、発色開始温度及び裏面発色性
に関する試験を行なった。それらの結果を表1に示す。
なお、試験は次のようにして行なった。 ・動的発色感度:大倉電機(株)製薄膜ヘッドを有する
感熱印字装置にてヘッッド電力0.45w/dot、1
ライン周期4ms/line、走査線密度8×7.7d
ot/mm、条件下で、パルス巾0.4〜1.4msで
印字し、その印字濃度をマクベス濃度計RD−914で
測定し、印字濃度が1.0である1ドット当たりのエネ
ルギーを求めた。 ・発色開始温度:東洋精機(株)製熱傾斜試験機にて発
色開始温度を求めた。 ・裏面発色性:動的発色感度を印字したときの裏面の発
色の有無を調べた。
【0030】
【表1】 表1の結果から、本発明の感熱記録材料は裏面発色がな
く、かつ動的発色感度が高いことが分る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内村 一裕 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の両面に感熱発色層を設けた感
    熱記録材料において、少なくとも一方の面に中間層を設
    けたことを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 該中間層に熱可塑性樹脂からなる平均粒
    子径が0.4μ以上でかつ中空率が10%以上のプラス
    チック球状中空粒子を含有させたことを特徴とする請求
    項1の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 該感熱発色層の発色開始温度が65℃〜
    95℃であることを特徴とする請求項1又は請求項2の
    感熱記録材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005050418A1 (de) * 2005-10-19 2007-04-26 Papierfabrik August Koehler Ag Wärmeempfindliches Aufzeichnungsmaterial
JP2009528191A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 エヌ・シー・アール・コーポレイション 両面感熱紙

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