JPH07132258A - 浸漬塗布装置 - Google Patents

浸漬塗布装置

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JPH07132258A
JPH07132258A JP27946393A JP27946393A JPH07132258A JP H07132258 A JPH07132258 A JP H07132258A JP 27946393 A JP27946393 A JP 27946393A JP 27946393 A JP27946393 A JP 27946393A JP H07132258 A JPH07132258 A JP H07132258A
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JP
Japan
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coating
coating tank
overflow
tank
coating liquid
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JP27946393A
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English (en)
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Masayuki Nakamura
正幸 中村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塗布液を循環することにより、該塗布液が浸
漬塗布槽の上端部より常時溢流するようにした浸漬塗布
装置において、該塗布液が溢流する該塗布槽の上端部が
傾斜面を有し、且つ、取り外し可能な部品から構成され
る浸漬塗布装置。 【効果】 特別な加工装置を用いなくても塗布槽上端の
溢流部のレベルを等しくすることができるので、複数本
同時塗布の場合でも、塗布液を均一に溢流させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やレーザービー
ムプリンターなどの電子写真装置に用いられる電子写真
感光体ドラムに、感光体用塗布液を塗布するための浸漬
塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による複写機やレーザービ
ームプリンターでは、アルミニウムなどの金属製の中空
円筒状のドラムの外周面に感光層(多くの場合、多層と
なる)を塗布した電子写真感光体ドラムが用いられる。
その感光層の塗布方法には、浸漬塗布法、スプレー塗布
法、スピン塗布法、ビードコーティング法、ワイヤーバ
ーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラー
コーティング法、カーテンコーティング法等のコーティ
ング法を用いることができるが、容易に複数本を同時に
塗布すること(以下、「多本取り」という。)が可能
で、量産性に優れ、装置が単純なことから浸漬塗布法が
多く用いられている。
【0003】浸漬塗布法では、塗布槽に塗布液を張り込
み、被塗布物の内部を把持し、所定の位置まで浸漬した
後、被塗布物を塗布槽に対し相対的に上下方向に移動さ
せることにより塗布を行なう。
【0004】この浸漬塗布法を用いて均一な塗膜を得る
ためには、被塗布物又は塗布槽を相対的にスムーズに上
下動させる他に、(1)常に清浄な塗布液を供給するこ
と、(2)塗布液を均一に溢流させること、がポイント
となる。
【0005】常に清浄な塗布液を供給するためには、特
開昭59−90667号公報に開示されるように塗布液
を常時循環する方法が一般に用いられている。
【0006】また、塗布液を塗布槽上端部から均一に溢
流させるためには、特開昭59−177161号公報や
実開昭61−130375号公報に開示されるように、
該塗布槽の上端部に傾斜をつけることが常用されてい
る。
【0007】さらに当然のことではあるが、均一に溢流
させるためには、塗布槽の溢流部のレベルを等しくする
ことが必要である。レベルに高低差があると低い部分に
多くの塗布液が流れ、反対に高い部分にはあまり流れな
いといった現象が発生し、均一に溢流させることは不可
能となる。しかしながら、浸漬塗布装置を多本取りにし
た場合、塗布槽が大きくなり塗布槽上端の溢流部に傾斜
をつけた状態で、全周にわたりレベルが均一になるよう
に塗布槽上端を加工することは技術的に難しく、均一に
溢流させることは難しかった。
【0008】また、これを解決する手段として、多本取
りの場合に被塗布物ごとに単独の塗布槽を用意し、それ
ぞれの塗布槽の上端に傾斜をつける方法や、それぞれの
塗布槽に流量調節バルブを設けて塗布液の流量を均一に
調節するといった手段も試みられてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
例でも示したように、被塗布物ごとに単独の塗布槽を用
意し、それぞれの塗布槽の上端に傾斜をつけるための加
工を全ての塗布槽のレベルを等しくしたまま行なうこと
は難しく、塗布液を均一に溢流させるためには上端部の
傾斜面は、なるべくナイフエッジ状に鋭くなっているこ
とが好ましいにもかかわらず、ある程度の水平部分を設
けなければ加工できないといった問題があった。また、
塗布槽毎に塗布液の流量を調節できる調節バルブを設け
た場合は、調節バルブの開度が経時的に変化したり、バ
ルブに顔料等が付着することにより流量が変化するとい
った不具合点があった。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、特別な
加工装置を用いる事なく塗布槽上端の溢流部のレベルを
等しくすることができ、多本取り方式においても、塗布
液を均一に溢流させることができる浸漬塗布装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】本発明は上記課題を解決す
るために、塗布液を循環することにより、該塗布液が浸
漬塗布槽の上端部より常時溢流するようにした浸漬塗布
装置において、該塗布液が溢流する該塗布槽の上端部が
傾斜面を有し、且つ、取り外し可能な部品から構成され
ることを特徴とする浸漬塗布装置を提供する。
【0012】本発明の浸漬塗布装置によれば、塗布槽の
上端部を塗布槽の傾斜面を有する上端部を取り外し可能
な部品(以下、「オーバーフローリング」という。)と
したことにより、溢流部の傾斜面の加工をオーバーフロ
ーリング単品で精度よく加工することができ、また塗布
槽のオーバーフローリングと嵌合する上端部も平面とな
り容易に精度よく加工することが可能となる。従って、
該オーバーフローリングと塗布槽を組み合わせることに
より塗布液の溢流部のレベルをナイフエッジ状に鋭く保
ちながら容易に均一にすることが可能となる。その結
果、均一に塗布液を溢流させることが可能となる。
【0013】本発明の浸漬塗布装置は、主に、円筒状の
導電性支持体上に感光層を設ける際に特に有用であり、
必要に応じて感光層と導電性支持体との間に接着層ある
いはバリアー層を形成する際にも使用できる。
【0014】導電性支持体の材料としては、例えば、ア
ルミニウム、銅、亜鉛、ステンレス、クロム、チタン、
ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、
白金等の金属又は合金、あるいは、導電性ポリマー、酸
化インジウム等の導電性化合物;アルミニウム、パラジ
ウム、金等の金属又は合金を塗布、蒸着、あるいはラミ
ネートした紙、プラスチックフィルム、セラミック等が
挙げられるが、金属製のもの、特にアルミニウム製のも
のが好ましい。又、必要に応じて導電性支持体表面は化
学的又は物理的な処理を施しても良い。
【0015】感光層は、電荷発生材料を主体とする電荷
発生層と、電荷輸送材料を主体とする電荷輸送層を順次
積層した第1のタイプのもの、電荷輸送層と、電荷発生
層を順次積層した第2のタイプのもの、電荷発生材料を
電荷移動媒体の中に分散せしめた第3のタイプであって
も良い。
【0016】第1のタイプの感光層は、電荷発生材料の
蒸着、あるいは電荷発生材料の微粒子を必要に応じて結
着剤樹脂を溶解した溶媒中に分散して得た分散液を塗
布、乾燥し、その上に電荷輸送材料を単独、あるいは必
要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解した溶液を塗布、乾
燥することによって製造することができる。
【0017】第2のタイプの感光層は、電荷輸送材料を
単独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解し
た溶液を導電性支持体上に塗布、乾燥し、その上に電荷
発生材料の蒸着、あるいは電荷発生材料の微粒子を溶剤
又は結着剤樹脂溶液中に分散して得た分散液を塗布、乾
燥することにより得ることができる。
【0018】第3のタイプの感光層は、電荷輸送材料を
単独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解し
た溶液に電荷発生材料の微粒子を分散させて、これを導
電性支持体上に塗布、乾燥することによって製造するこ
とができる。
【0019】感光層の厚さは、第1及び第2のタイプの
感光層の場合には、電荷発生層の厚さは5μm以下、好
ましくは0.01〜2μmであり、電荷輸送層の厚さは
3〜50μm、好ましくは5〜30μmである。第3の
電子写真感光体の場合には、感光層の厚さは、3〜50
μm、好ましくは5〜30μmである。
【0020】第1及び第2のタイプの感光層における電
荷輸送層中の電荷輸送材料の割合は、5〜100重量%
の範囲で適時選ぶことができ、好ましくは40〜80重
量%の範囲で選ぶことができる。第1及び第2のタイプ
の感光層の電荷発生層中の電荷発生材料の割合は、5〜
100重量%の範囲で適時選ぶことができ、好ましくは
40〜80重量%の範囲で選ぶことができる。第3のタ
イプの感光層中の電荷輸送材料の割合は、5〜99重量
%の範囲で適時選ぶことができ、また電荷発生材料の割
合は、1〜50重量%、好ましくは3〜20重量%であ
る。なお、第1〜第3のいずれの感光層の作製において
も、結着剤樹脂と共に可塑剤、増感剤を用いることがで
きる。
【0021】電荷発生材料としては、例えば、モノアゾ
顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等のアゾ顔料類;
各種金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ナフ
タロシアニン等のフタロシアニン顔料類;ペリノン顔
料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン
顔料等の縮合多環顔料類;スクエアリウム色素類;アズ
レニウム色素類;チアピリリウム色素類;シアニン色素
類等を挙げることができる。
【0022】特に、フタロシアニン類は半導体レーザー
や発光ダイオード等の長波長光源を用いる電子写真シス
テムにおいては感度が高く好適である。
【0023】電荷発生材料は、ここに記載したものに限
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることができる。
【0024】電荷輸送材料は、低分子化合物と高分子化
合物に大きく分かれる。
【0025】低分子化合物の電荷輸送材料としては、例
えば、ピレン;N−エチルカルバゾール、N−イソプロ
ピルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール等のカル
バゾール類;N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフ
ェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバ
ゾール、p−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデ
ヒドジフェニルヒドラゾン、p−(N,N−ジエチルア
ミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、1−
[4−(N,N−ジフェニルアミノ)ベンジリデンイミ
ノ]−2,3ジメツルインドリン、N−エチルカルバゾ
ール−3−メチリデン−N−アミノインドリン、N−エ
チルカルバゾール−3−メチリデン−N−アミノテトラ
ヒドロキリン等のヒドラゾン類;2,5−ビス(p−ジ
エチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾー
ル等のオキサジアゾール類;1−フェニル−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−[キノリル−(2)]−3
−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラ
ゾリン類;トリ−p−トリルアミン、N,N’−ジフェ
ニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,
1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン等のアリールア
ミン類;1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)
−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン等のブタジ
エン類;4−(2,2−ジフェニルエテニル)−N,N
−ジフェニルベンゼンアミン、4−(1,2,2−トリ
フェニルエテニル)−N,N−ジフェニルベンゼンアミ
ン等のスチル類等が挙げられる。
【0026】また、高分子化合物の電荷輸送材料として
は、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン
化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、
ポリビニルアンスラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ
−9−ビニルフェニルアンスラセン、ピレン−ホルムア
ミド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリフェニルアルキ
ルシラン等が挙げられる。
【0027】電荷輸送材料としては、ここに記載したも
のに限定されるものではなく、その使用に際しては単
独、あるいは2種類以上を混合して用いることができ
る。
【0028】必要に応じて使用することができる結着剤
樹脂は、疎水性で、電気絶縁性のフイルム形成可能な高
分子化合物を用いるのが好ましい。このような高分子重
合体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられる。
【0029】結着剤樹脂はここに記載したものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独あるいは2
種類以上の混合物として用いることができる。
【0030】また、成膜性、可撓性、機械的強度を向上
するために、これらの結着剤樹脂と共に、周知の可塑
剤、表面改質剤等の添加剤を使用することもできる。
【0031】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、o−ターフェニル、p−ターフェニル、
ジブチルフタレート、ジエチルグリコールフタレート、
ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフ
タレン、ベンゾフェニン、塩素化パラフィン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、各種のフルオロ炭化水素等が挙
げられる。
【0032】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0033】前記感光層に必要に応じて用いられる増感
剤としては、いずれも周知のものが使用できる。
【0034】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
【0035】また、保存性、耐久性、耐環境依存性を向
上させるために、感光層中に酸化防止剤や光安定剤等の
劣化防止剤を含有させることもできる。その例として
は、フェノール化合物、ハイドロキノン化合物、アミン
化合物等が挙げられる。
【0036】更に、導電性支持体と感光層との接着剤を
向上させたり、導電性支持体から感光層への自由電荷の
注入を阻止するため、導電性支持体と感光層との間に、
必要に応じて接着層あるいはバリアー層を設けることが
できる。
【0037】これらの層に用いられる材料としては、前
記結着剤樹脂に用いられる高分子化合物のほか、ガゼイ
ン、ゼラチン、エチルセルロース、ニトロセルロース、
カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリ
マーラテックス、スチレン−ブタジエン系ポリマーラテ
ックス、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリウレ
タン、フェノール樹脂、酸化アルミニウム、酸化スズ、
酸化チタン等が挙げられるが、その膜厚は1μm以下が
望ましい。
【0038】電荷発生層及び電荷輸送層を有する積層型
の感光層を塗工によって形成する場合、結着剤樹脂を溶
解する溶剤は、結着剤樹脂の種類によって異なるが、下
層を溶解しないものの中から選択することが望ましい。
具体的な有機溶剤の例としては、例えば、メタノール、
エタノール、n−プロパノール等のアルコール類;アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;N,N−ジメチルホルムアルデヒド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等のアミド類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、メチルセロソルブ等のエーテル類;酢
酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;ジメチルスルホ
キシド、スルホラン等のスルホキシド及びスルホン類;
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロ
ロエタン等の脂肪族ハロゲン炭化水素;ベンゼン、トル
エン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼ
ン等の芳香族類が挙げられる。
【0039】
【作用】本発明の浸漬塗布装置によれば、塗布槽上端の
溢流部のレベルを一般の加工装置でもって均一に加工す
ることが可能となり、組立時の微妙な調整等を行なわな
くても、また、調節用バルブ等により塗布液の流量調節
を行なわなくても、塗布液の均一な溢流を可能とするこ
とができる。
【0040】
【実施例】次に、図面を用いて本発明を更に詳細に説明
する。
【0041】図1〜図4に本発明の一実施例を示した。
図1は本発明の浸漬塗布装置に用いるオーバーフローリ
ングの斜視図であり、、図2はその断面図であり、図3
は塗布槽と組み合わせた断面図であり、図4は塗布槽と
循環装置のフローチャートである。図2中の1が、塗布
液が溢流する部分(ナイフエッジ状)となる。
【0042】次に、本オーバーフローリングの加工方法
を示す。まず、所望の内外径を有する円筒状の部材を所
望の長さに切った物を用意し、2の傾斜面を加工する。
さらに、傾斜面の先端1と塗布槽との嵌合面3との距離
(4)が所望の長さになるように嵌合面3を加工する。
塗布槽側の嵌合面5は、別途全塗布槽の嵌合面5のレベ
ルが均一になるように水平に加工しておく。
【0043】従来の方法では、個々の塗布槽に流量調節
バルブを使用しない場合は、それぞれの塗布槽の溢流部
のレベルを均一にする必要があり、塗布槽の組立が終わ
った最後に傾斜面2の加工をする必要があり、傾斜面の
先端の加工精度を確保することが難しかった。本発明で
は、傾斜面の先端1を決定した後に、最後に塗布槽との
嵌合面3を加工することができるので、容易に精度を出
すことができる。
【0044】また、オーバーフローリングを塗布槽に装
着した場合の塗布液のシール性を高めるために、図2の
6に示すようにOリング等のパッキンを利用してもよい
が、通常は特にシール材を用いなくてもオーバーフロー
リングの重量でもって嵌合面3および5でシールでき
る。
【0045】図5は、塗布槽を被塗布物ごとの独立した
槽とせず、一つの塗布槽の上端部を仕切ることにより疑
似的に「被塗布物ごとの塗布槽」とした塗布槽の上端部
に本発明で使用するオーバーフローリングを適用した場
合の断面図である。
【0046】本発明の浸漬塗布装置によれば、従来必要
であった個々の塗布槽への塗布液の流量調節バルブが不
要となるため、このような簡易な形式の塗布槽でも均一
な溢流を得ることができる。
【0047】図6は、図5の塗布槽から塗料を節約する
ために仕切を工夫した塗工槽の上端部に本発明で使用す
るオーバーフローリングを適用した場合の断面図であ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、塗布液を塗布槽の上端
部から均一に溢流させるために、特別な加工装置を用い
なくても塗布槽の溢流部のレベルを容易に等しくするこ
とができ、組立時の微妙な調整は不要となる。また個別
の流量を調節するための調節バルブも不要となり装置が
簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸漬塗布装置の塗布槽の上端部に用い
るオーバーフローリングの斜視図である。
【図2】本発明の浸漬塗布装置の塗布槽の上端部に用い
るオーバーフローリングの断面図である。
【図3】図1及び図2に示したオーバーフローリングと
塗布槽を組み合わせた断面図である。
【図4】塗布槽と循環装置のフローチャートである。
【図5】本発明の浸漬塗布装置で使用するオーバーフロ
ーリングを塗布槽に適用した場合の断面図である。
【図6】本発明の浸漬塗布装置で使用するオーバーフロ
ーリングを塗布槽に適用した場合の断面図である。
【図7】本発明の浸漬塗布装置を用いて浸漬塗布する方
法(1本のみ図示)を示した模式図である。
【図8】従来の浸漬塗布装置の塗布槽の一例を示した断
面図である。
【図9】図9において○印を付した塗布槽上端部の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 塗布液の溢流部 2 傾斜面 3 塗布槽との嵌合面 4 傾斜面の先端から塗布槽との嵌合面までの距離 5 塗布槽側の嵌合面 6 Oリングパッキン 7 塗布槽 8 被塗布物 9 被塗布物駆動装置 10 流量調節バルブ F フィルター P ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を循環することにより、該塗布液
    が浸漬塗布槽の上端部より常時溢流するようにした浸漬
    塗布装置において、該塗布液が溢流する該塗布槽の上端
    部が傾斜面を有し、且つ、取り外し可能な部品から構成
    されることを特徴とする浸漬塗布装置。
JP27946393A 1993-11-09 1993-11-09 浸漬塗布装置 Pending JPH07132258A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127922A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体製造装置及び製造方法
EP2420324A1 (en) 2010-08-17 2012-02-22 Canon Kabushiki Kaisha Coating apparatus, method for producing electrophotographic photosensitive member and method for mass-producing electrophotographic photosensitive members

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