JPH0713204B2 - 水溶性染料混合物 - Google Patents

水溶性染料混合物

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JPH0713204B2
JPH0713204B2 JP32924587A JP32924587A JPH0713204B2 JP H0713204 B2 JPH0713204 B2 JP H0713204B2 JP 32924587 A JP32924587 A JP 32924587A JP 32924587 A JP32924587 A JP 32924587A JP H0713204 B2 JPH0713204 B2 JP H0713204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水溶性染料混合物に関するものであり、詳しく
は、セルロース繊維または含窒素繊維の染色に用いた場
合に、各種堅牢度が優れている上、均染性、ビルドアッ
プ性、ウオッシュオフ性、更に、塩濃度依存性および温
度依存性などの染色適性がバランス良く優れた赤色系の
反応染色混合物及びこれを用いる染色法に関するもので
ある。
〔従来技術〕
セルロース繊維または含窒素繊維の染色には、通常、水
溶性の反応染料が用いられるが、この染料としては、各
種堅牢度が優れ、且つ、種々の染色適性が優れたものが
要望される。染色適性としては、一般的に、均染性、ビ
ルドアップ性、ウオッシュ・オフ性、塩濃度依存性、温
度依存性などが挙げられるが、従来、これらの各適性が
全て良好なのもは見当らない。例えば、塩素堅牢度、汗
日光堅牢度および耐光堅牢度の優れている反応染料の範
囲において、塩濃度依存性と温度依存性の優れた反応染
料を選択した場合には、一方において、均染性およびウ
オッシュ・オフ性が劣ると言う欠点を有する。例えば、
下記構造式 で示される反応染料を塩素堅牢度および汗日光堅牢度が
優れ、しかも、塩濃度依存性も優れたものであるが、均
染性およびウオッシュ・オフ性が不良である。
この均染性およびウオッシュ・オフ性を改善するための
方法として、前示構造式(i)で示される反応染料に、
元々、均染性およびウオッシュオフ性の優れた別の反応
染料を配合することが考えられる。ところが、均染性、
ウオッシュ・オフ性の優れた反応染料は逆に、塩濃度依
存性が悪く、また、各種堅牢度も良好なものばかりでは
ない。したがって、このような2種の反応染料を配合し
て用いた場合には、各々の物性値が平均化されるので、
例えば、均染性はある程度、改善されるものの、塩素堅
牢度が不満足なものとなる等の結果を招く。そこで、こ
れらの各物性値がバランス良く優れた反応染料の開発が
望まれていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は上記実情に鑑み、前記構造式(i)で示さ
れる赤色系反応染料およびこの類似染料の塩素堅牢度や
塩濃度依存性を大きく損なうことなく、均染性やウオッ
シュ・オフ性を改善するための方法について種々検討し
た結果、同系色のある特定の反応染料と配合して用いる
時には、いずれも、各物性値が平均以上の望ましい結果
を示すことを見い出し本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の要旨は、遊離酸の形で下記一般式〔A〕 〔式中、Dは を表わし、Xはハロゲン原子または (ここで、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4は水素原子、低級アルキル基またはハロゲン原子
を表わす)を表わし、R1は水素原子または低級アルキル
基を表わし、R2は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、−SO2CH=CH2基または−SO2C2H4W基(ここで、W
はアルカリの作用によって脱離する基を表わす)を表わ
す〕で示される赤色の反応染料に、該染料に対して0.2
〜2重量倍の遊離酸の形で下記一般式〔B〕 〔式中、Qは−CH=CH2基または−C2H4W基(Wは前記定
義と同じ)を表わし、R5は低級アルキル基を表わす〕で
示される赤色の反応染料を配合することを特徴とする水
溶性染料混合物及びこれを用いる染色法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における前示一般式〔A〕及び〔B〕において、
Wで表わされるアルカリの作用により脱離する基として
は、通常、−OSO3H基、−SSO3H基、−OPO3H基、−OCOCH
3基などの酸エステル基又はハロゲン原子等が上げら
れ、特に、−OSO3H基が代表的である。
R1、R2、R3、R4およびR5で表わされる低級アルキル基と
しては、通常、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
n−ブチル基などのC1〜C4のアルキル基が挙げられる。
また、X、R2及びR4で表わされるハロゲン原子は通常、
塩素原子、弗素原子、臭素原子であり、特にXは塩素原
子、弗素原子が好ましく、R2及びR4は塩素原子、臭素原
子が好ましい。
前示一般式〔A〕において、R2が−SO2CH=CH2基又は−
SO2C2H4W基の場合には、その位置はベンゼン環のアミノ
基に対してパラ位、またはメタ位が望ましい。
本発明においては、水溶性反応染料はいずれも、遊離酸
又はその塩の形で存在するが、通常その塩としては、リ
チウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩な
どのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が好まし
い。
又、前示一般式〔A〕及び〔B〕で表わされる水溶性反
応染料は、公知の方法に従って製造することができ、そ
の製造方法は特に制約されるものではない。
本発明では前示一般式〔A〕の反応染料に、前示一般式
〔B〕の反応染料を配合することを要件とするものであ
るが、一般式〔B〕の反応染料の配合量は一般式〔A〕
の反応染料に対して、0.2〜2重量部、好ましくは0.6〜
1.4重量倍である。この一般式〔B〕の反応染料の配合
量があまり少なくても、また、多くても本発明で目標と
する各種堅牢度および染色特性がバランス良く優れた染
料を得ることはできない。本発明においては、両反応染
料は予め混合しておいてもよいし、また、染色時に混合
しても差し支えない。なお、本発明では色合せのため
に、本発明の効果を損なわない範囲で第三成分としての
染料を例えば、10重量%以下で配合してもよい。
本発明の染料混合物により染色可能な繊維としては、通
常、ビスコースレーヨン、キュプラアンモニウムレーヨ
ン、麻などのセルロース系繊維、更にポリアミド、羊
毛、絹等の含窒素繊維が挙げられるが、セルロース繊維
が特に望ましい。また、これらの繊維は、例えばポリエ
ステル、トリアセテート、ポリアクリロニトリルなどの
混合繊維として用いても差し支えない。
本発明の染料混合物は公知の種々の染色法に適用するこ
とができ、通常、吸尽染色法に適用するのが望ましい
が、コールドパットバッチ法又はパッドスチーム法など
に適用しても効果的である。
本発明の水溶性染色混合物を用いてセルロース含有繊維
を吸尽染色するには、例えば、重炭酸ソーダ、炭酸ソー
ダ、炭酸リチウム、苛性ソーダ等のアルカリ、および、
例えば、芒硝、食塩等の無機塩の存在下、染色すること
ができる。この際のアルカリの使用量は通常、染色浴1
当り、10〜30gである。また、無機塩の使用量は染色
浴1当り、例えば、30〜60g/である。そして、染色
温度は通常、40〜80℃、好ましくは50〜60℃である。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り実施例の記述に限定され
るものではない。
実施例1 遊離酸の形で下記構造式〔a〕 で示される反応染料50重量部と、遊離酸の形で下記構造
式〔b〕 で示される反応染料50重量部とを配合した染料混合物0.
2gを水200mlに溶解し、これに芒硝10gを加え溶解し調製
した染浴(芒硝濃度50g/)に、未シルケット綿メリヤ
ス10gを浸漬し、30分を要して60℃まで昇温し、次い
で、炭酸ソーダ3gを添加し同温度で1時間、吸尽染色を
行なった。染色後、染布を常法により、水洗、ソーピン
グ、乾燥を行ない均染性のよい赤色の染布を得た。
また、本実施例で用いた染料混合物の染色時における塩
濃度依存性を調べるために、染浴の芒硝濃度を10g/に
変更して同様な染色を行ない、この結果を基に、芒硝濃
度が50g/における染着濃度結果をベース(100)とし
て、これに対する芒硝濃度が10g/における同結果を相
対値で求めた。
更に、上記染色法におけるウオッシュ・オフ性、均染性
および得られた染布の塩素堅牢度、汗日光堅牢度を下記
方法により測定し、これらの結果を表−1にまとめて示
した。
ウオッシュ・オフ性試験 染色後の染布を絞った後、下記のように処理し、第2ソ
ーピング液の着色度を下記基準で判定した。なお、ソー
ピング剤としては、商品名 ダイヤサーバー SC CT40
(三菱化成工業(株)製)を用いた。
〔判定基準〕 均染性試験 反応染色混合物0.2gを水200mlに溶解し、これに芒硝10g
を加え溶解し調製した染浴(芒硝濃度50g/)に、未シ
ルケット綿メリヤス10gを浸漬し、60℃で30分間、振と
う式染色機を用いて吸尽処理をした後、絞り率100%に
絞り吸尽布を回収する。そして、この吸尽布(以下、A
布と言う)5gと同種の白布(以下、B布と言う)5gとを
水200ml、芒硝10gからなる水溶液に浸漬し、60℃にて30
分間浸漬処理した後ソーダ灰3gを添加し、この温度にて
60分間反応固着させる。その後、A、B両布を常法によ
り、水洗、ソーピング、乾燥を行ない赤色の染布を得
る。
ここで得たA布とB布の表面反射率を色差計〔日本電色
工業(株)製〕で測定し表面濃度を求め、両布の染着濃
度を下記基準で判定した。
〔判定基準〕
塩素堅牢度 JIS L−0884(塩素濃度20ppm)に準じて測定した。
汗日光堅牢度 JIS L−0888(アルカリ)に準じて測定した。
実施例2及び比較例1〜2 実施例1の方法において、染料混合物の配合割合を表−
1に記載の如く変更して、実施例1と全く同様なテスト
を行なった。
結果を表−1に示す。
実施例3 実施例1のにおいて、構造式〔a〕で示される反応染料
を表−2の構造式で示される反応染料に変更し、それ以
外は実施例1と全く同様なテストを行なったところ、塩
濃度依存性70%、ウオッシュ・オフ性評価「○」、均染
性評価「○」、塩素堅牢度4+級とバランスのとれた総合
的に優れたものであった。
実施例4 実施例1の方法において、構造式〔b〕で示される反応
染料を下記構造式で示される反応染料に変更し、それ以
外は実施例1と全く同様なテストを行なったところ、塩
濃度依存性70%、ウオッシュ・オフ性評価「○」、均染
性評価「○」、塩素堅牢度4+級とバランスのとれた総合
的に優れたものであった。
〔発明の効果〕 本発明によれば、塩素堅牢度および塩濃度依存性に優れ
た特定の反応染料と、ウオッシュ・オフ性および均染性
に優れた特定の反応染料とを二種配合することにより、
各々の物性値が平均以上の総合的に優れたバランスのと
れた染料となるのである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式〔A〕 〔式中、Dは を表わし、Xはハロゲン原子または 基(ここで、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
    し、R4は水素原子、低級アルキル基またはハロゲン原子
    を表わす)を表わし、R1は水素原子または低級アルキル
    基を表わし、R2は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
    原子、−SO2CH=CH2基または−SO2C2H4W基(ここで、W
    はアルカリ作用によって脱離する基を表わす)を表わ
    す〕で示される赤色の反応染料と、該染料に対して0.2
    〜2重量倍の遊離酸の形で下記一般式〔B〕 〔式中、Qは−CH=CH2基または−C2H4W基(Wは前記定
    義と同じ)を表わし、R5は低級アルキル基を表わす〕で
    示される赤色の反応染料を配合することを特徴とする水
    溶性染料混合物。
  2. 【請求項2】遊離酸の形で下記一般式〔A〕 〔式中、Dは を表わし、Xはハロゲン原子または 基(ここで、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
    し、R4は水素原子、低級アルキル基またはハロゲン原子
    を表わす)を表わし、R1は水素原子または低級アルキル
    基を表わし、R2は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
    原子、−SO2CH=CH2基または−SO2C2H4W基(ここで、W
    はアルカリの作用によって脱離する基を表わす)を表わ
    す〕で示される赤色の反応染料と、該染料に対して0.2
    〜2重量倍の遊離酸の形で下記一般式〔B〕 〔式中、Qは−CH=CH2基または−C2H4W基(Wは前記定
    義と同じ)を表わし、R5は低級アルキル基を表わす〕で
    示される赤色の反応染料を配合して得られる水溶性染料
    混合物を用いることを特徴とする繊維類の染色法。
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