JPH0668083B2 - 水溶性染料混合物 - Google Patents

水溶性染料混合物

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JPH0668083B2
JPH0668083B2 JP11978188A JP11978188A JPH0668083B2 JP H0668083 B2 JPH0668083 B2 JP H0668083B2 JP 11978188 A JP11978188 A JP 11978188A JP 11978188 A JP11978188 A JP 11978188A JP H0668083 B2 JPH0668083 B2 JP H0668083B2
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利夫 桧原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水溶性染料混合物に関するもので、詳しくは、
少ない塩濃度でも良好に染色することができ、しかも、
ビルドアップ性が優れた鮮明な青色を有する反応染料混
合物に関するものである。
(従来の技術) セルロース含有繊維を染色するための水溶性の反応染料
としては、種々の特性が優れていることが要求され、青
色染色の場合、鮮明でビルドアップ性の優れたものとし
ては、一般的にアントラキノン染料が知られている。
しかしながら、アントラキノン染料を用いて染色する場
合には、染色浴に存在させる塩の濃度をある程度高くす
る必要があり、また、染色温度により染色性が異なると
言う問題点があった。
そこで、かかるアントラキノン染料の問題点を緩和する
ために、染色時における温度依存性が優れ、少ない塩濃
度で良好に染色することのできる他のタイプの染料を混
合使用することが考えられる。
ところが、アントラキノン染料に他のタイプの染料を混
合した場合には、上記の問題点が緩和される方向になる
一方、アントラキノン染料自体の有する特徴である鮮明
性及びビルドアップ性が悪化することになる。実用的に
みて鮮明性は少々犠性にしてもよいことはあるが、これ
と共にビルドアップ性まで犠性にすることはアントラキ
ノン染料を用いる価値が薄れるので得策ではない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は上記実情に鑑み、アントラキノン染料のも
つ優れたビルドアップ性を損なうことなく、温度依存性
を改善し、しかも、少ない塩濃度で良好に染色すること
のできる染料混合物を得ることを目的として鋭意検討し
た結果、ある特定の構造を有するアントラキノン染料
に、ある特定の構造を有するホルマザン染料を所定量配
合することにより、本発明の目的が達成されることを見
出し本発明を完成した。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨は、遊離酸の形で下記一般式〔A〕 (式中、−Xは−CH=CH2基又は−C2H4W基を表す。但
し、Wはアルカリの作用によって脱離する基を表す)で
示される青色のアントラキノン系反応染料に、該染料に
対して、0.2−5重量倍の遊離酸の形で、下記一般式
〔B〕 (式中、Rは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表わ
し、Yはハロゲン原子、−NHC2H4SO3H基又は を表わし、また、Xは−CH=CH2基又は−C2H4W基を表
す。但しWはアルカリの作用によって脱離する基を表
す。)で示される青色のホルマザン系反応染料を配合し
たことを特徴とする水溶性染料混合物に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における前示一般式〔A〕及び〔B〕において、
−C2H4W基で表わされるアルカリの作用により脱離する
基としては、通常、−OSO3H基、−SSO3H基、−OPO3H
2基、−OCOCH3基又はハロゲン原子等が挙げられ、特
に、−OSO3H基が代表的である。
Rで表わされるC1〜C4のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基等が挙げられる。
Yはハロゲン原子、−NHC2H4CO3H基、 を表わすが、ハロゲン原子又は−NHC2H4SO3H基が好まし
い。
また、前示一般式〔A〕及び〔B〕における−SO2X基は
通常、アミノ基に対して、パラ位又はメタ位のものが望
ましい。また、この−SO2X基がパラ位のものとメタ位の
ものとの混合物を用いてもよく、この場合、通常、メタ
位のものが65〜100重量%でパラ位のものが35〜0重量
%である混合物が好ましい。
尚、本願発明に於て、ハロゲン原子は具体的には塩素原
子、弗素原子、臭素原子等を表わす。
本発明においては、水溶性反応染料はいずれも、遊離酸
又はその塩の形で存在するが、通常、その塩としては、
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩
などのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が好まし
い。
又、前示一般式〔A〕及び〔B〕で表わされる水溶性反
応染料は、公知の方法に従って製造することができ、そ
の製造方法は特に制約されるものではない。
本発明では前示一般式〔A〕のアントラキノン系反応染
料に、前示一般式〔B〕のホルマザン系反応染料を配合
することを要件とするものであるが、このホルマザン系
反応染料の配合量はアントラキノン系染料に対して、0.
2〜5重量倍、好ましくは0.4〜2重量倍である。このホ
ルマザン系反応染料の配合量があまり少なくても、ま
た、多くても本発明で目標とする効果を得ることはでき
ない。本発明においては、両反応染料は予め混合してお
いてもよいし、また、染色時に混合しても差し支えな
い。
上述のように、本発明では前示一般式〔A〕と〔B〕の
混合物を青色成分として用いるものであるが、実際の染
色に際しては、所望の色相を得るために、必要に応じ
て、黄色成分及び/又は赤色成分と混合して利用され
る。この場合の黄色成分及び赤色成分としてはとしては
特に限定されないが、例えば、黄色成分として、遊離酸
の形で、下記一般式〔I〕又は〔II〕 (式中、Zは−CH=CH2基または−C2H4OSO3H基を表わ
す) (式中、Vは−NHCONH2基または−NHCOCH3基を表わし、
Zは−CH=CH2基または−C2H4OSO3H基を表わす)で示さ
れる反応染料を用い、また、赤色成分として、遊離酸の
形で、下記一般式〔III〕 (式中、Uは水素原子、メチル基またはエチル基を表わ
し、Tは水素原子、塩素原子または臭素原子を表わし、
Zは−CH=CH2基または−C2H4OSO3H基を表わす)で示さ
れる反応染料を用いた場合、各々の染料の染色速度が一
致し染色の再現性が良好になるので特に望ましい。
本発明の染料混合物により染色可能な繊維としては、通
常、木綿、ビスコースレーヨン、キュプラアンモニウム
レーヨン、麻などのセルロース系繊維、更にポリアミ
ド、羊毛、絹等の含窒素繊維が挙げられるが、セルロー
ス繊維が特に望ましい。また、これらの繊維は、例え
ば、ポリエステル、トリアセテート、ポリアクリロニト
リルなどの混合繊維として用いても差し支えない。
本発明の染料混合物は公知の種々の染色法に適用するこ
とができ、通常、吸尽染色法に適用するのが望ましい
が、コールドパッチバッド法又はパッドスチーム法など
に適用しても効果的である。
本発明の水溶性染料混合物を用いてセルロース含有繊維
を吸尽染色するには、例えば、重炭酸ソーダ、炭酸ソー
ダ、炭酸リチウム、苛性ソーダ等のアルカリ、および、
例えば、芒硝、食塩等の無機塩の存在下、染色すること
ができる。この際のアルカリの使用量は通常、染色浴1
当り、10〜30gである。また、無機塩の使用量は染色
浴1当り、50g以上で多量でも差し支えないが、本発
明の場合には、例えば、5〜40g/と少量の使用量で
十分染色可能である。そして、染色温度は通常、40〜80
℃、好ましくは40〜60℃である。
(実施例) 次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り実施例の記述に限定され
るものではない。
実施例1 遊離酸の下記構造式 で示されるアントラキノン系反応染料40重量部と遊離酸
の形で下記一般式 で示されるホルマザン系反応染料60重量部とを配合した
染料混合物0.2gを水200mlに溶解し、これに芒硝10gを加
え溶解し調製した染浴(芒硝濃度50g/)に、未シル
ケット綿メリヤス10gを浸漬し、30分を要して60℃まで
昇温し、次いで、炭酸ソーダ3gを添加し同温度で1時
間、吸尽染色を行なった。染色後、染布を常法により、
水洗、ソーピング、乾燥を行ない、青色の染布を得た。
この染布につき、鮮明度を判定するとともに、染布の表
面反射率を色差計〔日本電色工業(株)製〕で測定し染
着率を求めたところ、表−1に示す結果を得た。
また、本実施例で用いた染料混合物の染色時における塩
濃度依存性、温度依存性及びビルドアップ性を調べるた
めに、上記染色法において、染浴の芒硝濃度を10g/
、染色温度を50℃、又は染料混合物の使用量を0.
8gに各々、変更して同様な染色を行なった。
この結果を基に、塩濃度依存性については、芒硝濃度が
50g/における染着濃度に対する芒硝濃度が10g/に
おける染着濃度を百分率で示した。
また、温度依存性については、染色温度60℃に於ける染
着濃度に対する50℃に於ける染着濃度を求め、元々温度
依存性に優れているホルマザン系反応染料単独の場合
(比較例2)の同値に対する百分率で表わした。更に、
ビルドアップ性については染料混合物0.2g使用した際の
染着濃度に対する染料混合物0.8g使用した際の染着濃度
を求め、元々ビルドアップ性に優れているアントラキノ
ン系反応染料単独の場合(比較例1)の同値に対する百
分率で表わした。
これらの結果を表−1にまとめて示す。
実施例2及び比較例1〜2 実施例1の方法において、染料混合物の配合割合を表−
1に記載の如く変更して、実施例1と全く同様なテスト
を行なった。
結果を表−1に示す。
実施例3 実施例1の方法において、ホルマザン系反応染料を下記
構造式 で示されるものに変更し、それ以外は実施例1と全く同
様なテストを行なったところ、鮮明度は著しく良好で、
染着率は75%、塩濃度依存性は61、温度依存性は100、
ビルドアップ性は110であった。
実施例4 実施例1の方法において、アントラキノン系反応染料40
重量部の組成を で示される混合物に変更し、それ以外は実施例1と全く
同様なテストを行なったところ、鮮明度は著しく良好
で、染着率70%、塩濃度存性は58、温度依存性は98、ビ
ルドアップ性は103であった。
実施例5 実施例1の方法において、ホルマザン反応染料を表−2
に記載(いずれも遊離酸の形で表わす)のホルマザン反
応染料に変更し、それ以外は実施例1と全く同様なテス
トを行ったところ、鮮明度は著しく良好で塩濃度依存
性、温度依存性、ビルドアップ性はいずれも良好であっ
た。
実施例6 青色成分として、遊離酸の形で下記構造式 で示されるアントラキノン系反応染料50重量部と遊離酸
の形で下記一般式 で示されるホルマザン系反応染料50重量部とを配合した
染料混合物0.2g、黄色成分として遊離酸の形で下記構造
で示されるモノアゾ系反応染料0.2g、及び赤色成分とし
て、遊離酸の形で下記構造式 で示されるモノアゾ系反応染料0.2gを水200mlに溶解
し、これに芒硝10gを加え溶解し調製した染浴(芒硝濃
度50g/)に未シルケット綿メリヤス10gを浸漬し、30
分で60℃まで昇温し、次いで炭酸ソーダ3gを添加し、同
温度で10分、20分、40分、1時間それぞれ吸尽染色を行
なった。
染色後、染布を常法により、水洗、ソーピング、乾燥を
行い、ブラウン色の染布を得た。
この得られた4点のブラウン色の染布はいずれも色相が
近似しており黄色反応染料、赤色反応染料、青色反応染
料の染色速度はそれぞれ一定にそろっており、再現性が
特に優れた組合せであることがわかった。
実施例7 実施例6において、青色成分を遊離酸の形で で示されるアントラキノン系反応染料50重量部と遊離酸
の形で下記一般式 で示されるホルマザン系反応染料50重量部とを配合した
染料混合物に、黄色成分を遊離の形で下記構造式 で示されるモノアゾ系反応染料に赤色成分を、遊離酸の
形で下記構造式 で示されるモノアゾ系反応染料に夫々変更し、実施例6
と全く同様な染色を行なった。
その結果各色反応染料の染色速度は一定にそろってい
た。
(発明の効果) 本発明によれば、特定のアントラキノン系反応染料と特
定のホルマザン系反応染料を特定の割合で配合すること
により、低い塩濃度で、鮮明かつビルドアップ性が良好
で染色温度、並びに塩濃度依存性の少ない青色系反応染
料を得ることが出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で、下記一般式〔A〕 (式中、Xは−CH=CH2基又は−C2H4W基を表す。但し、
    Wはアルカリの作用によって脱離する基を表す)で示さ
    れる青色のアントラキノン系反応染料に、該染料に対し
    て、0.2−5重量倍の遊離酸の系で、下記一般式〔B〕 (式中、Rは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表わ
    し、Yはハロゲン原子、−NHC2H4SO3H基又は を表し、また、Xは−CH=CH2基又は−C2H4W基を表す。
    但し、Wはアルカリの作用によって脱離する基を表す)
    で示される青色のホルマザン系反応染料を配合したこと
    を特徴とする水溶性染料混合物。
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