JP2003055570A - 反応染料組成物及びこれを用いる染色法 - Google Patents

反応染料組成物及びこれを用いる染色法

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JP2003055570A JP2001250663A JP2001250663A JP2003055570A JP 2003055570 A JP2003055570 A JP 2003055570A JP 2001250663 A JP2001250663 A JP 2001250663A JP 2001250663 A JP2001250663 A JP 2001250663A JP 2003055570 A JP2003055570 A JP 2003055570A
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Seiji Yamanaka
清司 山中
Toshio Hibara
利夫 檜原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 青色成分染料と黄色成分染料の染色速度がよ
く揃った、しかもビルドアップ性、均染性及び耐光堅牢
度も優れた緑色反応染料組成物を提供する。 【解決手段】 下記一般式[I]で表される青色反応染
料及び一般式[II]で表される黄色反応染料を主成分と
する反応染料組成物。 (式中、Xは−CH=CH2基、−C24OSO3H基又
は−C24Cl基を表わす。) (式中、Xは前記一般式[I]におけると同様の意義を
有する。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は青色反応染料と黄色
反応染料からなる緑色系反応染料組成物に関する。更に
青色及び黄色成分の染色速度が揃った反応染料組成物及
びそれを用いる染色法に関する。
【0002】
【従来の技術】反応染料は色相が鮮明で、豊富であり、
しかも諸堅牢度に優れているので、広く使用されてい
る。しかし反応染料は、反応基の種類により染色速度が
異なっている。更にその構造によってもその染色速度が
異なっている。例えば遊離酸の形で一般式[I]
【0003】
【化3】
【0004】(式中、Xは−CH=CH2基、−C24
OSO3H基又は−C24Cl基を表わす。)にて示さ
れるモノフルオロトリアジン系とビニルスルホン系の2
種の反応基を有する青色反応染料は無機塩の依存性が小
さく、特に均染性、ビルドアップ性、ソーピング時の未
固着染料の洗浄性で優れている。従って需要も多く、同
時にこの優れた特性を活かして幅広い色相の染色に青色
原色として活用する要求は多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この一般式
[I]で示される青色反応染料を用いて、緑色色相を得
るべく黄色反応染料と配合して染色を行った場合、多く
の場合、所望の色相が得にくい。その上、更に不均一な
染色、いわゆるむら染めとなるトラブルが発生するケー
スが多い。即ち、染色時間の経過に伴って被染物の色相
が変化し、所定の色調を再現性よく得ることが難しい。
また、均染性にも問題が生じる。具体的には、例えば、
遊離酸の形で一般式[III]
【0006】
【化4】
【0007】(式中、Xは前記一般式[I]におけると
同様の意義を有する。)で示される黄色反応染料は、前
記一般式[I]で示される青色反応染料と同様にモノフ
ルオロトリアジン系とビニルスルホン系の二種の反応基
を有し、無機塩の依存性も小さく、ビルドアップ性にも
優れていることから、これを前記一般式[I]で示され
る青色反応染料と配合して使用すれば、所望の緑色色相
が得られると考えられる。
【0008】しかし、この2種の染料を用いて染色を行
った場合、染色時間の経過に伴って染布が黄味から青味
へと変化していき、所望の緑色色相が容易に得られな
い。この原因について種々解析した結果、この黄色反応
染料は前記一般式[I]で示される青色反応染料に比べ
て染色速度が大き過ぎ、その結果、前述の現象が発生し
たことが判明した。そこで、前記一般式[I]で示され
る青色反応染料と性質、とりわけ染色速度の揃った黄色
反応染料を見出すべく研究に着手した。同時に、ブラウ
ン色色相やグレー色色相についても優れた染料組成物を
得るべく、赤色反応染料について同じく性質、とりわけ
染色速度の揃った染料について研究に着手した。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明者等は、かかる研
究を続けた結果、驚くべきことに、前記一般式[III]
におけるトリアジン環に結合するフッ素原子が塩素原子
に置き代った構造の黄色反応染料が前述の目的を満足す
る性質を備えていることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は遊離酸の形で前記一般式[I]で示され
る水溶性反応染料を青色成分として用い、これに黄色成
分として、遊離酸の形で下記一般式[II]
【0010】
【化5】
【0011】(式中、Xは前記一般式[I]におけると
同様の意義を有する。)で示される黄色反応染料を配合
して得られる緑色系反応染料組成物及びこれらの反応染
料組成物を用いるセルロース繊維の染色法を要旨とする
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、詳細に本発明を説明する。
前記一般式[I]〜[II]で示される染料化合物は公知
であり、公知の合成方法で合成することができる。一般
式[I]で示される青色反応染料に配合される一般式
[II]で示される黄色反応染料の割合は、青色反応染料
100重量部に対し黄色反応染料は5〜5000重量
部、好ましくは10〜1000重量部である。
【0013】本発明の染料組成物は、これに更に下記遊
離酸の形で構造式[d]及び[e]で表わされる赤色反
応染料を配合することにより染色速度が揃ったブラウン
色色相やグレー色色相の反応染料組成物が得られる。
【0014】
【化6】
【0015】特に染色速度の合致しているという点から
すれば(d)が好ましい。青色反応染料に配合される赤
色反応染料の割合は青色反応染料100重量部に対し5
〜5000重量部、好ましくは10〜1000重量部で
ある。色合せのため更に他の青色系、黄色系或いは赤色
系の反応染料を配合する場合には5重量%までの範囲な
らばその特性に影響は殆んどない。
【0016】本発明の染料組成物を構成する各反応染料
は、いずれも遊離酸又はその塩の形で存在するが、通
常、その塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリ
ウム塩及びカルシウム塩などのアルカリ金属塩又はアル
カリ土類金属塩が好ましい。また、本発明で用いられる
前記構造式[d]及び[e]で示される反応染料は公知
の方法に従って製造することができる。
【0017】本発明の染色法の対象となるセルロース繊
維としては、木綿、ビスコースレーョン及びキュプラア
ンモニウムレーヨン、麻等を挙げることができる。これ
らのセルロース繊維はポリエステル、トリアセテート、
ジアセテート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、羊
毛及び絹等との混合繊維の形をとっていてもよい。
【0018】本発明の二原色又は三原色の水溶性反応染
料組成物を用いるセルロース繊維の染色法としては種々
の染色法が適用されるが、例えばセルロース繊維を吸尽
染色するには、例えば重炭酸ソーダ、炭酸ソーダ、炭酸
リチウム、苛性ソーダ、トリエチルアミン等のアルカリ
及び例えば芒硝、食塩等の無機塩の存在下に染色する。
この際のアルカリの使用量は、通常染色浴1リットル当
り10〜30gである。また無機塩の使用量は染色浴1
リットル当り30〜50g程度が適当である。また、染
色温度は40〜80℃、好ましくは50〜60℃であ
る。染色後の染色物は、ソーピング及び水洗処理した後
乾燥する。また、本発明の反応染料組成物はコールドパ
ッドバッチ法やパッドスチーム法といった連続染色にも
適用できる。
【0019】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。尚、各実施例共染料は遊離酸の形で記載してい
るがすべてナトリウム塩の形のものを用いた。 実施例1 青色成分として下記構造式[a]
【0020】
【化7】
【0021】で示される反応染料0.1g、黄色成分と
して、下記構造式[b]
【0022】
【化8】
【0023】で示される反応染料0.06gよりなる反
応染料組成物を30℃の水170mlに溶解し、これに
芒硝10gを添加し、木綿布10gを挿入し、振盪式染
色機にて25分間振盪させ、その後ソーダ灰水溶液10
0g/lを30ml添加し、5分間、同温度で振盪後、
1℃/分の割合で60℃まで30分間かけて昇温した。
同温度で60分間染色を行った。
【0024】同様な染浴を6ポット調製し、染色温度が
次の温度、時間に達した時点で各染色ポットから木綿布
をとり出し、これを水洗、酢酸2g/lの水溶液にて中
和、水洗、湯洗後、クラリアントジャパン製Hosta
pal CT−40(登録商標)2g/lのソーピング
浴にて100℃、10分間ソーピングし、水洗し、乾燥
した。 …35℃、…40℃、…50℃、…60℃ …60℃×10分、…60℃×60分 からまでの染色布は一定の緑色で次第に濃くなって
おり、青色染料と黄色染料の染色速度がよく一致してい
た。
【0025】比較例1 青色成分として、前記構造式[a]で示される反応染料
0.1g及び黄色成分として下記構造式[c]で示され
る反応染料0.06gを用い、実施例1に準じて操作
し、60℃×60分染色した染布を基準として、〜
それぞれの染布と色相を比較したところ、〜に向
かって黄色が強くなり、色相が変化していた。これは青
色成分の染料の染色速度が黄色成分の染色速度と異なっ
ていることに起因する。
【0026】
【化9】
【0027】実施例2〜5 実施例1における構造式[a]及び[b]で示される反
応染料の配合割合を表−1記載のように変えた以外すべ
て実施例1に準じて実施した。その結果、いずれも青色
成分と黄色成分の速度がよく一致していた。
【0028】
【表1】
【0029】実施例6 実施例1において、構造式[b]で示される黄色染料
を、下記構造式で示される染料に置換えた以外は実施例
1と同様に操作した。その結果、染色布は一定の緑色で
次第に濃くなっており、青色染料と黄色染料の染色速度
がよく一致していることを示した。
【0030】
【化10】
【0031】実施例7〜10 前記構造式[a]および[b]で示される反応染料並び
に前記[d]、[e]で示される赤色染料を表−2に記
載の通り配合し、実施例1の方法に準じて操作して染色
した。染色布は一定のブラウン色またはグレー色が染色
時間の経過と共に濃色に移行して行った。これは青色、
黄色及び赤色の染色速度がよく一致していることを表わ
している。
【0032】
【表2】
【0033】実施例11 染色温度を60℃から50℃に変えた以外は実施例1と
同様に染色を実施したところ、青色染料と黄色染料の染
色速度がよく一致していた。 実施例12 染色温度を60℃から50℃に変えた以外は実施例7と
同様に染色を実施したところ、青色染料黄色染料及び赤
色染料の染色速度がよく一致していた。
【0034】
【発明の効果】本発明の染色組成物は青色成分染料と、
黄色成分染料のそれぞれの染色速度が一致しているの
で、染色時間の長短によって色調が変化しない。この染
料組成物を用いれば、緑色からブラウン色またはグレー
色に到る色相の再現性が良好な染色が可能である。又本
発明組成物は、無機塩の依存性が小さく、均染性に優
れ、また耐光堅牢度も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H056 JA02 JA12 JB02 JB03 JD02 JD08 4H057 AA02 BA07 DA01 DA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離酸の形で一般式[I] 【化1】 (式中、Xは−CH=CH2基、−C24OSO3H基又
    は−C24Cl基を表わす。)にて示される青色反応染
    料及び遊離酸の形で一般式[II] 【化2】 (式中、Xは前記一般式[I]におけると同様の意義を
    有する。)で示される黄色反応染料を配合してなる反応
    染料組成物。
  2. 【請求項2】 黄色反応染料の青色反応染料に対する配
    合割合が青色反応染料100重量部当たり5〜5000
    重量部である請求項1記載の反応染料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の反応染料組成物
    を用いることを特徴とするセルロース繊維の染色法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006671A (ja) * 2009-05-28 2011-01-13 Nippon Kayaku Co Ltd 反応染料組成物及びそれを用いる染色法
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CN103013175A (zh) * 2013-01-05 2013-04-03 江苏德美科化工有限公司 一种活性染料混合物及其应用
CN104693837A (zh) * 2015-02-15 2015-06-10 江苏德美科化工有限公司 一种灰色活性染料组合物及其应用
CN107793788A (zh) * 2016-09-06 2018-03-13 湖北丽源科技股份有限公司 一种绿色活性染料混合物及其应用

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