JPH07131993A - 電動機の速度制御装置 - Google Patents

電動機の速度制御装置

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JPH07131993A
JPH07131993A JP5276321A JP27632193A JPH07131993A JP H07131993 A JPH07131993 A JP H07131993A JP 5276321 A JP5276321 A JP 5276321A JP 27632193 A JP27632193 A JP 27632193A JP H07131993 A JPH07131993 A JP H07131993A
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Yasuhiro Yoshida
康宏 吉田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速かつ正確に電動機の速度補償および外乱
補償ができ、しかも安定した速度制御を行うことができ
るようにした。 【構成】 電動機15の回転子軸に取り付けられたパル
スエンコーダの出力信号から速度検出用のエッジデータ
をエッジデータ検出部24で検出する。このエッジデー
タ検出部24で検出したエッジデータのうち最新エッジ
データをセレクタ16で検出する。この検出値と電動機
モデル18の速度とを比較するために、モデルの出力を
遅延部19で1サンプリング分だけ遅延させた後、平均
化処理部20a〜20dで平均化処理する。この平均化
処理した出力値と前記検出値とを第4〜第7偏差部21
a〜21dで比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動機の速度制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機の速度制御においては、速度検出
の精度を上げるため、電動機の回転子軸に取り付けられ
たインクリメントエンコーダからの図7に示す1F信号
(エンコーダ信号の周期毎の信号)の検出エッジを利用
して検出速度の演算を行っている。従って、速度検出周
期毎(ASR周期毎)に検出エッジが入ってこないよう
な、極低速状態では速度検出エッジが充分得られない。
ここで、図7に示す4F信号(4逓倍信号)により速度
検出を行う方法も考えられるが、この方法ではエンコー
ダの出力信号の相間の位相誤差が大きく、検出速度に大
きな誤差を含んでしまうおそれがある。このため、負荷
トルクオブザーバにより外乱出力の平均化処理を行って
いた。
【0003】なお、図7は前述したインクリメントエン
コーダより得た1F信号及び4逓倍信号(4F信号)
で、図中、A相、B相はエンコーダの出力信号である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来で
は、1F信号に基づいて速度検出と負荷トルクオブザー
バの処理をしているため、エッジパルスの検出時刻の増
大に伴い速度制御系が不安定となり易い問題がある。
【0005】さらに、従来の負荷トルクオブザーバで
は、エッジパルスの発生時刻に対応させてモデルの速度
を使用して速度の平均化処理を行っていなかったため、
速度応答にオーバシュートやアンダーシュートが発生し
易かった。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、迅速かつ正確に電動機の速度補償および外乱補償
ができ、しかも安定した速度制御を行うことかできる電
動機の速度制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、第1発明は電動機の速度指令値と実速
度との偏差出力値を増幅するアンプと、このアンプの出
力値と負荷トルクの推定値との加算出力値をトルク指令
値とし、このトルク指令値と負荷トルクとの偏差出力値
で運転される電動機と、この電動機の回転子軸に取り付
けられたインクリメントエンコーダと、このエンコーダ
から出力される2相信号の各立上り、立下りのエッジに
基づいて4相の速度検出を行う速度検出部と、前記トル
ク指令値と負荷トルクの推定値との偏差出力値が供給さ
れる電動機モデルと、前記速度検出エッジが検出された
ときに電動機モデル出力の平均化処理を行う平均化処理
部と、前記速度検出部で検出された最新の検出エッジを
記憶し、その検出エッジに対応した速度検出値と電動機
モデルの平均化処理出力をセレクトする最新エッジセレ
クタ部と、この最新エッジセレクタ部によりセレクトさ
れた速度検出エッジと電動機モデル出力の平均化処理値
との偏差値を導入して負荷トルクの推定値を出力するオ
ブザーバゲインとを備えたものである。
【0008】第2発明は電動機モデルの出力側に、電動
機モデル出力を一定サンプリング値遅らせる遅延部を設
けたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】4種類の速度検出エッジに基づいた速度検出回
路に対して、それぞれの4種類の信号に対応して負荷ト
ルクオブザーバの電動機モデル出力の平均化処理を実行
することにより、迅速に電動機の速度補償ができる。ま
た、各々の速度検出時刻に対応するため、一定サンプリ
ング遅らせた電動機モデル出力を使用して平均化処理を
行いオブザーバを構成することにより正確な補償ができ
る。
【0010】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、11は第1偏差部で、この第1偏
差部11は速度指令値ωr*がプラス端に与えられ、マ
イナス端には後述の実速度ωrが与えられる。第1偏差
部11の出力はアンプ12で増幅されて加算部13の一
端に与えられる。加算部13の他端には負荷トルクの推
定値ΛτLが与えられる。加算部13で加算された出力
はトルク指令値τM*として第2偏差部14のプラス端
に与えられ、そのマイナス端には負荷トルクτLが与え
られる。第2偏差部14の出力値は電動機15の運転に
使用される。電動機15の回転子軸には図示しないがイ
ンクリメントパルスエンコーダが取り付けられている。
このエンコーダは出力に2相のパルス出力(A相、B
相)を送出する。この2相のパルス出力の各立上り、立
下りのエッジデータをエッジ検出部24で検出し、立上
り時のA,Bと立下り時のA,Bの各相エッジによる速
度を演算して4相1F信号を得、この信号から最新のエ
ッジを最新エッジセレクタ16で検出する。同図ではB
相が検出されている。
【0011】17は第3偏差部で、この第3偏差部17
のプラス端にはトルク指令値τM*が与えられ、マイナ
ス端には負荷トルク推定値ΛτLが与えられる。第3偏
差部17の出力は電動機モデル部18に供給される。モ
デル部18からは電動機モデル出力が送出されて遅延部
19に入力される。遅延部19は必ずしも必要としない
が最新エッジセレクタ16から送出される検出速度遅れ
を考慮するために、例えば1サンプリング値だけモデル
出力を遅らせるものである。遅延部19から送出された
モデル出力は最新エッジセレクタ16から送出される4
相に適合させるために、4つの速度の平均化処理部20
a,20b,20c,20dに供給される。これら平均
化処理部20a〜20dの出力は最新エッジセレクタ1
6の各相出力と第4〜第7偏差部21a〜21dで比較
され、その偏差出力値がオブザーバゲイン部22に与え
られる。オブザーバゲイン部22は入力された値に基づ
いて出力に負荷トルクの推定値ΛτL を得る。23は第
8偏差部で、この第8偏差部23のプラス端にはモデル
出力が与えられ、マイナス端には第4〜第7偏差部21
a〜21dの出力が与えられ、その偏差出力が実速度ω
rとして送出される。
【0012】図2Aは平均化処理部20aの詳細な構成
説明図で、31はサンプリング時間部、32は乗算部、
33は加算部、34は遅延部、35は1/2倍の係数
部、36は検出エッジ有無を切換えるスイッチ、37は
偏差部、38は除算部である。図2BはTASRとΔTと
の関係を示すものである。
【0013】次に上記実施例の動作を述べる。第1偏差
部11は速度指令値ωr*と実速度ωrとの偏差分をア
ンプ12で増幅して加算部13に送出する。加算部13
は負荷トルク推定値ΛτL にアンプ12の出力値を加算
して出力にトルク指令値τM*を送出する。このトルク
指令値τM *は第2偏差部14で負荷トルクτLと比較
され、その偏差分で電動機15が運転される。電動機1
5の運転によりパルスエンコーダが図3イ,ロに示すA
相、B相のパルスを送出する。このパルスの立上り、立
下りの各エッジデータを図3ハ〜ヘのように検出する。
各エッジデータは最新エッジセレクタ16により最新エ
ッジデータが選択されて出力される。この出力値が検出
速度であるが、検出速度はエッジの検出から速度の演算
を行うまでに1サンプリングの遅れを生じる。このた
め、検出速度とモデル18の速度とを適合させるため
に、遅延部19で1サンプリング遅らせてから平均化処
理部20a〜20dを行って、速度の比較を第4〜第7
偏差部21a〜21dで行っている。
【0014】次にモデル出力の平均化処理について述べ
る。まず、速度検出ASRルーチンの周期と速度検出の
エッジデータが入ってくる周期は非同期であるからこの
ことを数式を用いて説明するに当たり、記号の定義を行
う。
【0015】i:ASRルーチン割込信号に関するも
の、j:速度検出信号に関するもの、n:検出速度、例
えば(j−1):j期間の検出速度n(j−1)→j nM:モデルの出力、例えば(i−1):i期間のモデ
ル出力nM(i−1)→i θ:位相、例えばj点での位相θj θM:位相、例えばj点での位相θMj T:時刻、例えばj点での時刻Tj ここで、(j−1)からjの検出周期における平均速度
は次式で近似できる。
【0016】
【数1】
【0017】従って、(1)式に基づいてモデル出力の
平均化処理を行う方法を次に示す。
【0018】エッジの検出時刻はARS周期と同期して
ないため、エッジ検出時のモデルの回転位相角を図4を
参照して次式で求める。まず、時刻j点でのモデル出力
は次式で表される。
【0019】
【数2】
【0020】但し、TM*は電動機モデルの機械時定
数、Trqはトルク指令(i−1)→j期間である。
【0021】(2)式を変形すると(3)式になる。
【0022】
【数3】
【0023】次に時刻jのモデルの位相(θj→θM
の変化分)は
【0024】
【数4】θMj→θMi−ΔθMj……(4)
【0025】
【数5】
【0026】以下同様にθM(i−1)→θMjの変化分
は次式で表すことができる。
【0027】
【数6】
【0028】また、θM(i−1)→θMiの変化分は次
式で表すことができる。
【0029】
【数7】
【0030】従って、ASR周期毎に検出エッジが無い
場合の平均化処理の一般式を図5を参照して求めて見
る。図5のように速度検出のエッジが得られたとする
と、前記式よりj→k部分でのモデルの位相データは次
式から求められる。
【0031】
【数8】
【0032】k→(k+1)部分でのモデルの位相デー
タは次式から求められる。
【0033】
【数9】
【0034】以下(k+1)→(k+2)から(i−
2)→(i−1)までも上記と同様の演算で求めること
ができる。そして(i−1)→i部分でのモデルの位相
データは次式から求められる。
【0035】
【数10】
【0036】従って平均化処理の式(1)に上記式
(8)〜(10)を代入すると、次式が得られる。
【0037】
【数11】
【0038】つまり、式11によりモデル出力の平均化
処理が可能となる。
【0039】次に速度検出の遅れについて述べる。電動
機モデルと制御対象である電動機の機械時定数が等しい
とすると、電動機モデルの出力と電動機の速度は等しく
なる。そこで、速度検出のエッジデータが検出される時
刻と同じ時刻に、電動機モデルの速度と検出速度の比較
が可能であれば問題は生じない。しかし、実際には検出
速度はエッジデータの検出から速度の演算を行うまでに
1サンプリングの遅れを生じてしまう。この遅れ分を考
慮しないで検出速度と電動機モデルの出力の比較を行っ
ても、電動機モデルはこの時点では速度の予測値を演算
しているため、検出速度の方が1サンプリング分遅いデ
ータとなってしまい比較しても無意味となってしまう。
このため、前述した実施例のように、電動機モデルの出
力を遅延部で1サンプリング分だけ遅らせて、その遅ら
せたデータを平均化処理すれば検出速度との比較が有効
となる。
【0040】次に上述のことを図6を用いて述べる。図
6において、実線は電動機の速度、○印は電動機モデル
の出力、破線は検出速度である。そして、(A):AS
Rルーチンの処理における(j−1)→j間の検出速度
演算では、同区間の演算速度を得るのはi点以降となっ
てここで速度検出の遅れが生じる。従って、(j−1)
→jの速度を実際には(j−1)′→j′で得ることに
なる。つまり、検出速度は破線A′→B′となる。
【0041】(B):ASRルーチンの処理において、
i点におけるモデルの出力とTiとトルク指令により
j′点でのモデルの速度演算では、モデルの出力はトル
ク指令より電動機の速度の予測値を演算しているので、
(j−1)′→j′のモデルの出力は実線A→Bとな
る。
【0042】(C):ASRルーチンの処理においてi
点におけるモデルの出力とトルク指令による(j+1)
点におけるモデルの予測度演算を行う。
【0043】(D):アンプ12によるトルク指令演算
は(i−2)〜(j−1)の区間で行って、(i−1)
〜(i)区間でトルク指令をセットする。
【0044】以上のことから電動機の検出速度とモデル
の出力の比較でモデルの出力を検出速度の時刻のデータ
に対応させるため、1サンプリング分、古いデータ(図
6においてA″→B″の速度データ)に基づいて演算す
ればモデルの出力の平均化処理データと、検出速度の遅
れを適合させることがでるようになる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
4F信号に基づいた速度検出に対し、それぞれの信号に
対応した負荷トルクオブザーバのモデルの出力の平均化
処理を実行することにより、早くかつ正確に電動機の速
度補償のおよび外乱補償ができる。また、負荷トルクオ
ブザーバのモデルの出力と、実際の検出速度の時間関係
を明確にし、各々の検出時刻に対応したモデルの出力を
使用することにより、より安定した速度制御を行うこと
ができる。
【0046】 18…電動機モデル 19…遅延部 20a〜20d…平均化処理部 22…オブザーバゲイン部 24…エッジデータ検出部
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】Aは図1の平均化処理部の詳細図、Bは説明
図。
【図3】実施例におけるパルスエンコーダを用いた速度
検出手段の波形図。
【図4】エッジ検出時のモデルの回転位相角を説明する
ための図。
【図5】検出エッジが無い場合における平均化処理の一
般式を求めるときの説明図。
【図6】速度検出の遅れについての説明の図。
【図7】従来例のパルスエンコーダを用いた速度検出手
段の波形図。
【符号の説明】
11,14,17,21a〜21d,23…第1〜第8
偏差部 12…アンプ 13…加算部 15…電動機 16…最新エッジセレクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】電動機の速度制御においては、速度検出
の精度を上げるため、電動機の回転子軸に取り付けられ
たインクリメントエンコーダからの図7に示す1F信号
(エンコーダ信号の周期毎の信号)の検出エッジを利用
して検出速度の演算を行っている。従って、速度検出周
期毎(ASR周期毎)に検出エッジが入ってこないよう
な、極低速状態では速度検出エッジが充分得られない。
ここで、図7に示す4F信号(4逓倍信号)により速度
検出を行う方法も考えられるが、この方法ではエンコー
ダの出力信号の相間の位相誤差が大きく、検出速度に大
きな誤差を含んでしまうおそれがある
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、11は第1偏差部で、この第1偏
差部11は速度指令値のωr*がプラス端に与えられ、
マイナス端には後述の実速度ωrが与えられる。第1偏
差部11の出力はアンプ12で増幅されて加算部13の
一端に与えられる。加算部13の他端には負荷トルクの
推定値Aτが与えられる。加算部13で加算された出
力はトルク指令値τ*として第2偏差部14のプラス
端に与えられ、そのマイナス端には負荷トルクτが与
えられる。第2偏差部14の出力値は電動機15の運転
に使用される。ここで第2偏差部14はモータにかかる
負荷外乱をブロック図でモデル化したものである。電動
機15の回転子軸には図示しないがインクリメントパル
スエンコーダが取り付けられている。このエンコーダは
出力に2相のパルス出力(A相、B相)を送出する。こ
の2相のパルス出力の各立上り、立下りのエッジデータ
をエッジ検出部24で検出し、立上り時のA,Bと立下
り時のA,Bの各相エッジによる速度を演算して4相1
F信号を得、この信号から最新のエッジを最新エッジセ
レクタ16で検出する。同図ではB相が検出されてい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図2Aは平均化処理部20aの詳細な構成
説明図で、31はサンプリング時間の逆数倍の係数部
32は乗算部、33は加算部、34は遅延部、35は1
/2倍の係数部、36は検出エッジ有無を切換えるスイ
ッチ、37は偏差部、38は除算部である。図2BはT
ASRとΔTとの関係を示すものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に上記実施例の動作を述べる。第1偏差
部11は速度指令値ωr*と実速度ωrとの偏差分をア
ンプ12で増幅して加算部13に送出する。加算部13
は負荷トルク推定値Λτにアンプ12の出力値を加算
して出力にトルク指令値τ*を送出する。このトルク
指令値τ*は第2偏差部14で負荷トルクτと比較
され、その偏差分で電動機15が運転される。ここで第
2偏差部14はモータにかかる負荷外乱をブロック図で
モデル化したものである。電動機15の運転によりパル
スエンコーダが図3イ,ロに示すA相、B相のパルスを
送出する。このパルスの立上り、立下りの各エッジデー
タを図3ハ〜ヘのように検出する。各エッジデータは最
新エッジセレクタ16により最新エッジデータが選択さ
れて出力される。この出力値により検出速度の演算を行
うわけであるが、エッジの検出から速度の演算を行うま
でに1サンプリングの遅れを生じる。このため、検出速
度とモデル18の速度とを適合させるために、遅延部1
9で1サンプリング遅らせてから平均化処理部20a〜
20dを行って、速度の比較を第4〜第7偏差部21a
〜21dで行っている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次にモデル出力の平均化処理について述べ
る。まず、速度検出ASRルーチンの周期と速度検出の
エッジデータが入ってくる周期は非同期である。これ
数式を用いて説明するに当たり、記号の定義を行う。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【数1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【数2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】但し、T*は電動機モデルの機械時定
数、Trqはトルク指令(i−1)→期間である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、時刻i点でのモデル出力は(3)式
となる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【数3】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に時刻jのモデルの位相(θj→θ
の変化分)をΔθjとすると
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【数4】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【数5】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【数6】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【数7】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】従って、ASR周期毎に検出エッジが無い
場合の平均化処理の一般式を図5を参照して求めて見
る。図5のように速度検出のエッジが得られたとする
と、前記式より(j−1)→k部分でのモデルの位相デ
ータは次式から求められる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【数8】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【数10】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】従って式(1)に基づき式(8)〜(1
0)によりモータモデル出力の平均化処理の式が次式の
ように得られる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【数11】
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】次に速度検出の遅れについて述べる。速
検出のエッジデータが検出される時刻と同じ時刻に、電
動機モデル出力と検出速度の比較が可能であれば問題は
生じない。しかし、実際には検出速度はエッジデータの
検出の後速度の演算を行うために1サンプリングの遅れ
を生じてしまう。この遅れ分を考慮しないで検出速度と
電動機モデルの出力の比較を行っても、電動機モデルは
この時点では出力の予測値を演算しているため、検出速
度の方が1サンプリング分遅いデータとなってしまい比
較しても無意味となってしまう。このため、前述した実
施例のように、電動機モデルの出力を遅延部で1サンプ
リング分だけ遅らせて、その遅らせたデータを平均化処
理すれば検出速度との比較が有効となる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の速度指令値と実速度との偏差出
    力値を増幅するアンプと、このアンプの出力値と負荷ト
    ルクの推定値との加算出力値をトルク指令値とし、この
    トルク指令値と負荷トルクとの偏差出力値で運転される
    電動機と、この電動機の回転子軸に取り付けられたイン
    クリメントエンコーダと、このエンコーダから出力され
    る2相信号の各立上り、立下りのエッジに基づいて4相
    の速度検出を行う速度検出部と、前記トルク指令値と負
    荷トルクの推定値との偏差出力値が供給される電動機モ
    デルと、前記速度検出エッジが検出されたときに電動機
    モデル出力の平均化処理を行う平均化処理部と、前記速
    度検出部で検出された最新の検出エッジを記憶し、その
    検出エッジに対応した速度検出値と電動機モデルの平均
    化処理出力をセレクトする最新エッジセレクタ部と、こ
    の最新エッジセレクタ部によりセレクトされた速度検出
    エッジと電動機モデル出力の平均化処理値との偏差値を
    導入して負荷トルクの推定値を出力するオブザーバゲイ
    ンとを備えたことを特徴とする電動機の速度制御装置。
  2. 【請求項2】 電動機モデルの出力側に、電動機モデル
    出力を一定サンプリング値遅らせる遅延部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の電動機の速度制御装置。
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