JPH0713169B2 - 金属光沢樹脂組成物 - Google Patents

金属光沢樹脂組成物

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JPH0713169B2
JPH0713169B2 JP600386A JP600386A JPH0713169B2 JP H0713169 B2 JPH0713169 B2 JP H0713169B2 JP 600386 A JP600386 A JP 600386A JP 600386 A JP600386 A JP 600386A JP H0713169 B2 JPH0713169 B2 JP H0713169B2
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薫 中本
和久 坂山
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筒中プラスチック工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は金属光沢を有する樹脂成形品、例えばカー
ド、銘板、装飾板等の素材としての金属光沢樹脂組成物
に関する。
従来の技術 従来、この種の樹脂組成物として、ポリ塩化ビニル等の
ホモポリマーに金属光沢顔料を分散含有させたものが知
られている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記の如き従来品にあっては、樹脂中で
の顔料の分散性が該して良くないために、成形品に金属
光沢発色のムラが生じ易く、かつ樹脂組成物をカレンダ
ー成形するような場合には圧延ロールに顔料が付着して
製造作業性の面で不都合を生じ易いというような問題点
があった。更にまた、成形品の物性値においても、耐衝
撃強度に劣るものとなり、成形後の打抜き加工とか切断
時に割れを生じ易いものとなるというような問題点があ
った。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであって、優れた耐衝撃性と美麗な金属光沢と
を兼ね備えた成形品を得ることのできる金属光沢樹脂組
成物の提供を目的とする。
課題を解決するための手段 上記の目的において発明者は種々実験と研究を重ねた結
果、樹脂成分として特に塩化ビニル・エチレン共重合体
樹脂または塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂を用い
ることにより金属光沢顔料の分散性を向上することがで
き、また耐衝撃強度上の問題を、補強剤としてのメチル
メタアクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体(以
下「MBS」と記す)の所定量の添加によって解決しうる
ことを見出し、かかる知見に基いてこの発明を完成し得
たものである。
而してこの発明に係る金属光沢樹脂組成物は、塩化ビニ
ル・エチレン共重合体樹脂または塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体樹脂100重量部に対し、補強剤としてMBS5〜1
5重量部、金属光沢顔料0.5〜10重量部が均一に分散含有
せしめてなるものであることを要旨とする。
この発明の実施において使用する塩化ビニル・エチレン
共重合体樹脂としては、例えば重合度650〜1100、エ
チレン含有量3%程度のものを、また、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体樹脂としては重合度650〜850、酢酸
ビニル含有量3〜10%程度のものを好適に用いうる。こ
のようなコポリマーとしての塩化ビニル・エチレン共重
合体樹脂または塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂は
従来一般的に使用されていたホモポリマーの塩化ビニル
樹脂に較べ、金属光沢顔料との相溶性が良く、該顔料の
分散性を向上することができる。従ってまた、該樹脂組
成物をカレンダー成形するよな場合にも顔料成分の圧延
ロールへの付着の問題を改善しうる。
次に、上記樹脂成分中に添加される補強剤としてのMBS
は、金属光沢顔料の添加による強度低下を補うとともに
成形品の肌向上に寄与して透明性に優れた美麗な光沢の
現出に効果があるものであり、その添加量が樹脂成分10
0重量部に対し、5重量部未満では成形品の強度向上及
び肌向上効果に不充分である。また逆に15重量部をこえ
て多量に添加されるときは、もはや日肌向上効果の増大
を期待しえず、むしろ不経済とるばかりでなく、引張強
度を低下せしめる原因となる。
また、前記の金属光沢顔料としては、アルミニウム、銅
亜鉛合金、ニッケル等の金属粉末で粒径2〜70μ程度の
範囲のもの、あるいはマイカに酸化チタンを被覆して着
色した粒径2〜100μ程度の一般に真珠顔料と呼ばれる
ようなものを好適物として用いることができるが、その
他鉛系化合物、ビスマス系化合物等を用いることもでき
る。
この金属光沢顔料の添加配合量は、前記の樹脂成分100
重量部に対し、0.5〜10重量部の範囲に限定される。即
ち、0.5重量部未満の場合は、隠蔽力に欠けるものとな
って、例えば成形品を他の着色板と積層一体化して用い
るような場合には基板となる着色板の地色が現出し、本
来の金属光沢が得られない。逆に10重量部をこえるとき
は、カレンダー成形等において顔料が圧延ロールに付着
し、色ムラを発生するなど、良好なシーティング操作が
困難になるのみならず、成形品の外観色調が黒味を帯び
て顔料本来の色調が発現されない。従って、金属光沢顔
料の添加量は、上記の範囲内で特に好ましくは1〜8重
量部程度とするのが良い。
尚、金属光沢顔料に加えて透明性の良い染料あるいは顔
料を所定量添加すると、種々の色調の美麗な金属光沢成
形品を得ることができる。また耐熱変形性を必要とされ
る場合には、前記樹脂に対して後塩素化塩化ビニル樹脂
80重量%まで添加混入しても良い。これ以外にも、この
発明の樹脂組成物に目的に応じて種々の添加剤、例えば
可塑剤、滑剤、熱安定助剤、加工助剤などを適宜添加混
入することも許容される。
発明の効果 この発明に係る金属光沢樹脂組成物は、上述のように、
樹脂成分として特に塩化ビニル・エチレン共重合体樹脂
または塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂が用いられ
ていることにより、顔料との相溶性が良くなり、従って
該樹脂組成物にカレンダー成形や押出成形等を施すこと
により、金沿光沢発色のムラ等の問題を派生することの
ない、良好な金属光沢をもった成形品を得ることができ
る。また成形に際して圧延ロールへの顔料の付着の問題
をも回避することができる。しかも、上記塩化ビニル・
エチレン共重合体樹脂または塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体樹脂100重量部に対し、補強剤として透明性に優
れたMBSが5〜15重量部の範囲で添加含有されている
で、成形品の耐衝撃強度を低下させることがなく、しか
も肌向上の効果にも併せて寄与することから、耐衝撃性
に優れ、かつ美麗な金属光沢を有する優れた成形品の提
供に極めて有用なものとなる。
実施例 配合材料 樹脂…A:塩化ビニル・エチレン共重合体樹脂(商品名
「リューロン」E800:重合度800、東洋曹達工業株式会
社製) 樹脂…B:塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名
「カネビニール」M−1007:重合度700、鐘淵化学工業
株式会社製) 樹脂…C:塩化ビニル樹脂 (商品名「カネビニール」S−1008:重合度800、鐘淵
化学工業株式会社製) 補強剤…a:MBS (商品名「カネエース」B−31、鐘淵化学工業株式会社
製) 補強剤…b:アクリル系耐衝撃改良剤 (商品名「クレハ」H1A−28、呉羽化学工業株式会社
製) 金属光沢顔料:アルミニウムペースト (商品名「ALPASTE」FM7160K:粒径2〜50μ、東洋アル
ミニウム株式会社製) 安定剤:錫マレート系安定剤 上記配合材料の配合割合を各種に変えて、常法によるロ
ールシーティング操作により厚さ0.3mmのシート状の各
種試料を得た。
そして、この得られた各種試料につき、物性値、外観を
測定しまたは目視観察評価すると共に、シート成形時に
おける圧延ロールへの顔料付着状態を調べた。その結果
を下表に示す。
上記の結果から明らかなように、この発明に係る樹脂組
成物を用いた成形品は、耐衝撃性の点で優れた物性値を
保有するとともに、外観において練りムラ、色ムラのな
い、美麗な光沢を有するのであることを確認し得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル・エチレン共重合体樹脂または
    塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対
    し、補強剤としてメチルメタアクリレート・ブタジエン
    ・スチレン共重合体5〜15重量部、金属光沢顔料0.5〜1
    0重量部が均一に分散含有せしめられてなる金属光沢樹
    脂組成物。
JP600386A 1986-01-14 1986-01-14 金属光沢樹脂組成物 Expired - Fee Related JPH0713169B2 (ja)

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