JPH0713139B2 - ポリエーテルポリオール共重合体の製造方法 - Google Patents

ポリエーテルポリオール共重合体の製造方法

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JPH0713139B2
JPH0713139B2 JP5848584A JP5848584A JPH0713139B2 JP H0713139 B2 JPH0713139 B2 JP H0713139B2 JP 5848584 A JP5848584 A JP 5848584A JP 5848584 A JP5848584 A JP 5848584A JP H0713139 B2 JPH0713139 B2 JP H0713139B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、炭素数が2〜6の、1,4−ブタンジオールを
除くジオールとテトラヒドロフラン(以下THFと略す)
との新規な触媒による共重合体を製造する方法に関する
ものである。
スパンデツクスや合成皮革に用いられるポリウレタンの
原料であるポリエーテルグリコールには主としてTHFの
ホモポリマーであるポリオキシテトラメチレングリコー
ル(以下PTMGと略す)が用いられている。しかし、PTMG
を用いたウレタンエラストマーのソフトセグメントは低
温で結晶化を起こしやすく、低温での物性、例えば張力
を与えた後の回復率が充分でない等の問題が生じてい
た。
この問題の解決法の一つとして従来から、PTMGに代わる
ポリエーテルグリコールとして、THFと環状エーテルと
の共重合体についての検討がなされているが、環状エー
テルの開環重合性又は環状エーテルの合成の困難さ等の
ために、共重合体の種類には制約があり、まだ充分に満
足できる結果は得られていない。
本発明者等は、これ等の問題点を解決すべく鋭意研究を
行なつた結果、ジオール類とTHFを共重合させて、ポリ
エーテルグリコールを合成する能力を持つた触媒を見出
し、本発明を成すに至つた。
即ち、本発明は、1分子当り15分子以下の水を配位又は
存在させたヘテロポリ酸を触媒として、炭素数が2〜6
の、1,4−ブタンジオールを除くジオールとTHFとを共重
合させることを特徴とする、オキシテトラメチレン基以
外の基を分子中に持つたポリエーテルポリオール共重合
体の製造方法である。
THFの開環重合性は低く、これに多価アルコール類を共
存させて共重合させ、一挙に両末端をOH基とした共重合
体を得る方法は未だ知られていなかつた。ただ、特に開
環性が高いエピクロルヒドリンをTHFに共存させた例は
知られているが(特公昭48−32200号公報)、ここで加
えられた多価アルコール類は反応の開始のみに作用する
と考えられ、従つて、ポリマーの片末端にのみ結合して
いるにすぎない。
本発明はTHFにジオール類のみで共重合が進行し、又、
得られるポリエーテルグリコール中で多価アルコール残
基は分子末端に限定されず、分子中にも含まれる特徴を
有する新規な反応である。さらに、本発明では原料とし
て水を反応系に添加する必要なく、また反応後水を添加
して加水分解することを要せずに直接末端をOH基とし、
また触媒はリサイクル使用が可能であるという、従来実
現出来なかつた新しい特徴を有するものである。
この様な驚くべき重合は、ヘテロポリ酸1分子に15分子
以下のH2Oを存在又は配位させたものを触媒として用い
た時にはじめて達成されたものである。従つてヘテロポ
リ酸と水の存在比は重要である。通常、ヘテロポリ酸は
20〜40水和物として合成されるが、そのままでは重合活
性を有しないが、水和数が15以下で重合活性を発揮しは
じめ、特に8以下では速やかな活性を有し、ジオールも
活性化させて、その残基がポリマー鎖中にも結合したTH
Fとのコポリマーを生成するという特異能を発現する。
ジオール類がポリマー鎖にエーテル結合で組込まれる反
応では水が生成するため、系中の水量がヘテロポリ酸の
15倍モルを越えると、重合活性は消失する。よつて、ポ
リマー末端として消費される量以上に系中に生成する水
によりヘテロポリ酸の配位水数が15を越えないように、
反応させるジオール類とTHFのモル比及び触媒とのモル
比を決定する必要がある。ジオール類/THFのモル比をさ
らに高めたい場合には、水を蒸留、その他の方法で系外
へ除き、ヘテロポリ酸の水和数を15以下に保つことによ
りジオール類の共重合率を高めることができる。
逆に、生成する水量が末端として消費される量以下の場
合には、反応とともに、ヘテロポリ酸の配位水数は減少
する。ヘテロポリ酸に配位する水量が減少すると、得ら
れる重合体の分子量は高分子量化し、配位水が0.1分子
以下になると末端OH化の効率も悪くなるので、配位水数
は0.1〜15になるように、系中に水を加えてコントロー
ルする必要がある。
重合活性及び得られる重合体の分子量はヘテロポリ酸の
配位水数によつて変化し、またヘテロポリ酸の種類によ
つてもその関係は若干変化するため、夫々の条件と目的
によつて触媒の配位水数は適宜コントロールする事も必
要である。
本発明で用いられるヘテロポリ酸の配位水数は、例え
ば、配位水数20〜40の通常のヘテロポリ酸を250℃で3
時間加熱する等の方法によってコントロールすることが
できる。
本発明で規定する量の水和数のヘテロポリ酸はジオール
類の量によつても異なるが、通常、溶解して二液相の下
層、或いは固相として存在する。ジオール類を多量に用
いた反応では均一相となる場合もある。
本発明に於けるヘテロポリ酸は、Mo、W、Vのうち、少
なくとも一種の酸化物と、他の元素、例えば、P、Si、
As、Ge、B、Ti、Ce、Co等のオキシ酸が縮合して生ずる
オキシ酸の総称であり、後者に対する前者の原子比は2.
5〜12である。
これらヘテロポリ酸の具体例としては、リンモリブデン
酸、リンタングステン酸、リンモリブドタングステン
酸、リンモリブドバナジン酸、リンモリブドタングスト
バナジン酸、リンタングストバナジン酸、リンモリブド
ニオブ酸、ケイタングステン酸、ケイモリブデン酸、ケ
イモリブドタングステン酸、ケイモリブドタングストバ
ナジン酸、ゲルマニウムタングステン酸、ホウタングス
テン酸、ホウモリブデン酸、ホウモリブドタングステン
酸、ホウモリブドバナジン酸、ホウモリブドタングスト
バナジン酸、コバルトモリブデン酸、コバルトタングス
テン酸、砒素モリブデン酸、砒素タングステン酸、チタ
ンモリブデン酸、セリウムモリブデン酸などである。
使用するヘテロポリ酸量は、特に限定されないが反応器
内におけるヘテロポリ酸が少ないと重合速度が遅く、原
料の0.1〜20倍重量使用される。
本発明で使用する炭素数が2〜6の、1,4−ブタンジオ
ールを除くジオールとしては、触媒の活性を阻害する置
換基を持たないものであればどのようなものであつても
よい。たとえば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,3−ビタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール等であ
る。
本発明法においては、ジオールとTHFとを所定水和数の
ヘテロポリ酸と攪拌しつつ行なう事が出来るので、特に
溶媒は必要としないが、反応に不活性なものを加えても
よい。
反応温度は高くすると重合度は低下する傾向があり、0
〜150℃、特に30〜80℃が好ましい。温度が150℃を越え
ると収率は激減し、0℃未満では反応性が極めて低く、
実用価値がない。
反応に要する時間は触媒量が反応温度によつても異なる
が0.5〜50時間である。
使用するTHFは、過酸化物等の不純物を含まないものが
好ましい。水分については、反応系のヘテロポリ酸に対
する水和量を維持する様コントロールする事が肝要であ
る。THFとジオールは通常混合した状態で重合に供され
るが、ジオールは重合系に連続的又は間欠的に添加する
ことも可能である。
反応形式は、攪拌機能を持つた一般に用いられる反応器
でよく、特に限定されない。また、バツチ式、連続式の
いずれも実施可能である。重合反応後は触媒が固相の場
合は濾過で、触媒が液体で二相分離している場合は相分
離により、また、触媒が均一に溶解している場合は抽出
等でポリエーテルポリオールと触媒を分離する。回収し
た触媒は水和数を調節することにより繰り返し使用され
る。
実施例 1 攪拌装置と還流冷却器を付けた容器に、THF200gとエチ
レングリコール8.5gを仕込む。ついで、250℃で3時間
加熱して無水の状態にしたリンタングステン酸(H3PW12
O40)を100g加える(エチレングリコールのモル数はリ
ンタングステン酸のモル数の約4倍であり、全エチレン
グリコールが共重合した場合に生成する水量は、末端OH
基として消費される量を計算に入れないとすると、リン
タングステン酸の4倍モルである)。温度を60℃に設定
して、4時間攪拌を続けた後、室温で静置して二相に分
離する。上層から未反応のTHFを蒸留で除き、透明で粘
性のあるポリマーを42g得た。得られたポリマーの1H−N
MR(400MHz)、13C−NMR(400MHz)測定の結果、ポリマ
ーは、エチレングリコール/THF=1/9(mol比)で共重合
したポリエーテルグリコールであり、エチレングリコー
ルはブロツク的ではなく、ランダムに共重合したもので
あることがわかつた。得られたポリエーテルグリコール
はゲルパーメイシヨンクロマトグラフイー(GPC)測定
の結果、数平均分子量1500のものであつた。また、ポリ
マーの融点はDSC測定の結果14℃であり、同分子量のPTM
Gに比べて約10℃低温であつた。
比較例1 配位水数16のリンタングステン酸を用いたこと以外は実
施例1と同様の操作を行なつたが、ポリマーは得られな
かつた。
実施例 2 第1図に示す連続重合装置を用いて重合を行なう。ま
ず、容積300mlの、攪拌装置と還流冷却器を持つた重合
槽1に、配位水数3.5のリンタングステン酸(H3PW12O40
・3.5H2O)を200g仕込む。表−1に示すジオール類を所
定量含むTHFを150g加えて攪拌する。重合槽温度を60℃
に設定して、4時間攪拌した後、32ml/Hrの速度でジオ
ール類を所定量(表−1参照)含むTHFのフイードを開
始する。重合相液を相分離槽2へ送り、槽分離した上層
をオーバーフローさせて除き、下相の触媒相は重合槽へ
もどして反応を行ない、100時間連続運転した。オーバ
ーフローした上相液から未反応のTHFを蒸留で除き、ポ
リマーを得た。ポリマーは分析の結果すべてポリマー1
分子中に平均1分子のジオール類がランダムに共重合し
た、両末端OH基のポリエーテルグリコールであつた。各
種ジオールを用いた場合の原料液組成と成績を表−1に
示す。
実施例 3 攪拌装置と還流冷却器を付けた容器に、THF200gと1,3−
プロパンジオール10.6gを仕込む。ついで、無水状態に
した表−2に示す各種ヘテロポリ酸を100g加える。温度
を60℃に設定して、4時間攪拌を続けた後、室温で静置
して二相に分離する。上層から未反応のTHFを蒸留で除
き1,3−プロパンジオールが共重合したポリマーを得
た。得られたポリマーの収量を表−2に示す。
実施例4及び比較例2 攪拌装置と還流冷却器を付けた容器に、THFを200gと1,3
−プロパンジオールを表−3に記載の量加える。次いで
配位水数2の状態にしたリンタングステン酸を100g加え
る。温度を60℃に設定して4時間攪拌を続けた後、室温
で静置して二相に分離する。上層から未反応のTHFを蒸
留で除きポリマーを得た。重合成績とGPCより求めた数
平均分子量を表−3に示す。
【図面の簡単な説明】 第1図は、実施例2における連続重合装置の概略図であ
る。図中;1は重合槽、2は相分離槽、3は蒸留塔を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子当り15分子以下の水を配位又は存在
    させたヘテロポリ酸を触媒として用いて、炭素数が2〜
    6の、1,4−ブタンジオールを除くジオールとテトラヒ
    ドロフランとを共重合させることを特徴とする、オキシ
    テトラメチレン基以外の基を分子中に持つポリエーテル
    ポリオール共重合体の製造方法。
JP5848584A 1984-03-28 1984-03-28 ポリエーテルポリオール共重合体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0713139B2 (ja)

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