JPH07130329A - 放電ランプおよびバックライト装置 - Google Patents

放電ランプおよびバックライト装置

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JPH07130329A
JPH07130329A JP27162693A JP27162693A JPH07130329A JP H07130329 A JPH07130329 A JP H07130329A JP 27162693 A JP27162693 A JP 27162693A JP 27162693 A JP27162693 A JP 27162693A JP H07130329 A JPH07130329 A JP H07130329A
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JP
Japan
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electron
electrode
discharge lamp
thin film
bulb
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JP27162693A
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Miho Saito
美保 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光効率の向上および電子放射性物質の飛散
を防ぐことのできる、長寿命な放電ランプおよびこのラ
ンプを光源としたバックライト装置を提供することを目
的とする。 【構成】 バルブ1と、このバルブ1の端部に封着され
たリード線6と、このリード線6に取着された電極2
と、この電極2の電極板3の表面に被着された電子放射
性物質層4と、この電子放射性物質層4上に重層形成さ
れるとともに電子放射性物質層4からの電子放射を妨げ
ない金属酸化物薄膜5と、上記バルブ1内に封入された
希ガスとを具備した放電ランプLおよびこのランプLを
光源としたバックライト装置。 【効果】 陰極降下電圧が低下し発光効率の向上がで
き、また、電極板上の電子放射性物質は保護用の薄膜を
透過して所定の電子放射が行われるとともにこの薄膜に
よって飛散や脱落が抑止さるので、バルブ1の黒化など
の変色も低減され、動程特性も向上できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパソコン、ワープロなど
のOA機器やテレビあるいはディスプレイや装飾表示な
どの表示機器においてバックライト装置として使用され
る放電ランプおよびこの放電ランプを用いたバックライ
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置(以下LCDと略称
する。)を用いた小型のパソコンやテレビなどは薄型化
や高輝度のカラー化がすすめられている。このLCDを
照明するためのバックライト装置に使用されるたとえば
蛍光ランプは入力が小さく、通常の一般照明用の蛍光ラ
ンプに比べ、細径で小型化され低消費電力で、同時に高
輝度、高演色性で長寿命なものが要求されている。こと
に、これら装置は民生用のためランプ交換が行われない
のが原則で、1万時間以上の寿命が要求されている。
【0003】このため、バックライト装置用の小型蛍光
ランプは、低消費電力に適合するよう電流と電圧、封入
する希ガスの種類や水銀の量などとともに寿命の観点か
らも最適な電極の設計がなされるよう努力されている。
【0004】このようにランプを小型化するには、電極
部も小型化する必要があり、電極は現在ニッケル(N
i)、鉄・ニッケル合金(FeNi)、タングステン
(W)などの金属板体から形成したものが多用されてい
る。そして、この金属板の表面にはBaO、SrO、C
aO、MgOやLaB6 などの電子放射性物質が被着さ
れていて、ランプの始動性をよくしている。
【0005】しかし、このような金属板体から構成した
冷陰極型の電極は陰極降下電圧が120〜160Vと著
しく高く、したがって高い電源電圧を必要とし、かつ、
発光効率も低かった。そして、上記のように電源電圧が
高いということは点灯中に電極は強いイオン衝撃を受け
て上記電子放射性物質や電極板などが飛散してバルブ壁
に付着する結果、早期にバルブ壁に黒化などの変色を生
じたり、板状表面の電子放射性物質が剥離脱落したりす
る問題があった。
【0006】そこで、これを改善するためフィラメント
コイルを備えた熱陰極型の電極を検討した。この熱陰極
型の電極を用いた小型の蛍光ランプは、陰極降下電圧が
12〜15V程度と低く、発光効率は高いが寿命が短い
ということがある。
【0007】この熱陰極型の電極は小型で温度上昇が早
くて輝度が高く、かつ、消費電力を少なくすることがで
きるが、線径の細いタングステン素線を二重に巻回した
フィラメントコイルを用いているため、その継線支持が
困難であるとともに振動や衝撃に対して弱い。そこで、
フィラメントコイルをスリーブ内で支持させるなどの対
応がなされてきてはいるが構造が複雑になるとともに、
細径のフィラメントコイルでは電子放射性物質の保持量
を多くできないことから寿命上の問題がある。また、金
属パイプの中空部に電子放射性物質を塗布したフィラメ
ントコイルを配設した電極を有するランプが、たとえば
実開昭64−19251号公報に記載されている。
【0008】この公報に基づくランプは、上記の平板状
の電極を用いたランプに対し、陰極降下電圧が低いた
め、同じ光束で比べると消費電力が小さくなる作用があ
った。また、電子放射性物質がスパッタにより飛散した
り蒸発しても、カップ状体の内壁や金属板体に遮断さ
れ、バルブ内壁面への被着は低減された。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に基
づくランプの電極は、パイプの中空部にフィラメントコ
イルを位置決めして固定する組立作業が困難で作業性が
悪く、また、放電時パイプ状体内の放電は発光に寄与し
ないので有効発光長が短くなり、その分発光効率が低下
し、未だ満足のいくものではなかった。
【0010】そこで、本発明者は電極を平板状や円筒状
にしたランプをさらに検討した。
【0011】本発明は上記問題に鑑みなされたもので、
電極の組立作業が容易であるとともに発光効率の向上が
はかれ、また、熱容量的には小さくても電子放射性物質
の飛散を防ぐことのできる、作業性、始動性および放電
安定性の向上と長寿命な放電ランプおよびこのランプを
光源としたバックライト装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の放電ランプは、バルブと、このバルブの端部に封着さ
れたリード線と、このリード線に取着された電極と、こ
の電極の電極板表面に被着された電子放射性物質層と、
この電子放射性物質層上に重層形成されるとともに電子
放射性物質からの電子放射を妨げない金属酸化物薄膜
と、上記バルブ内に封入された希ガスとを具備したこと
を特徴としている。
【0013】本発明の請求項2に記載の放電ランプは、
金属酸化物薄膜がポーラス状であることを特徴としてい
る。
【0014】本発明の請求項3に記載の放電ランプは、
金属酸化物薄膜の膜厚が2000オームストロング以下
であることを特徴としている。
【0015】本発明の請求項4に記載の放電ランプは、
電子放射性物質の主成分がLaB6、(Ba、Ca、S
r)O、Ba−M−O、Ba−Ca−M−OまたはBa
−Ca−Sr−M−O(但しM;Ti、Zr、W、V、
Alの内の少なくとも1種)の内の少なくとも1種であ
ることを特徴としている。
【0016】本発明の請求項5に記載の放電ランプは、
金属酸化物薄膜の主成分がMgO、Al2 3 、TiO
2 、Y2 3 、Sc2 3 の内の少なくとも1種である
ことを特徴としている。
【0017】本発明の請求項6に記載のバックライト装
置は、請求項1ないし請求項5に記載の放電ランプを光
源としたことを特徴としている。
【0018】
【作用】電極板の表面に形成された電子放射性物質層に
重層して、この電子放射性物質層からの電子放射を妨げ
ない程度の金属酸化物の薄膜を形成したので、放電中に
イオン衝撃によって電極板表面から電子放射性物質が飛
散や剥離することの少ない、黒化などの変色が低減でき
るとともに長寿命となる放電ランプを提供する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1はLCDのバックライト装置などに使用され
る小型放電ランプたとえば直管形の消費電力が約1,0
Wの蛍光ランプLを示す。このランプLは外径が約3m
m、内径が約2,7mm、全長が約210mmのガラス
管バルブ1の両端にそれぞれ金属体で形成された電極
2、2を支持したリード線6、6が封着して構成されて
いる。
【0020】このバルブ1の内壁面には青色、緑色、赤
色に発光領域を有する蛍光体を混合した3波長形蛍光体
層7が形成されている。また、このバルブ1内にはAr
(アルゴン)やArとNe(ネオン)との混合希ガスが
約10〜50トールと水銀とが封入されている。
【0021】上記電極2、2は図2に拡大して示すよう
に、ニッケル(Ni)やニッケル(Ni)メッキした鉄
(Fe)などからなる金属板を幅約5mm×長さ約10
mm程度に切取った電極板3と、この電極板3の表裏両
面に形成された電子放射性物質層4およびこの電子放射
性物質層4の上に重ねて形成された金属酸化物薄膜5と
で構成されている。
【0022】この電極2の製作は、まず、電極板3の表
裏両面にたとえばLaB6 を真空蒸着により被着させ厚
さ約1μmの電子放射性物質層4を形成する。つぎに、
このLaB6 からなる電子放射性物質層4の表面にたと
えばAl2 O3 (アルミナ)を蒸着により被着させて多
数の気孔を有するポーラス状の厚さ約2000オームス
トロング以下の電気絶縁性を有する金属酸化物薄膜5を
形成する。そして、この電極板3の端面に封着線を兼ね
るリード線6を溶接などの手段で取付ける。
【0023】そして、蛍光体層7が形成してあるバルブ
1の両端部内に上記電極2、2を介在させてバルブ1を
加熱溶融して封着を行わせるとともに少なくとも一方の
端部からはバルブ1を真空吸引して清浄化する。この後
希ガスと水銀とを封入してバルブ1を完全に封緘して完
成する。
【0024】本発明のランプLの電極2、2は、始動時
の電圧印加により電極2の表面に負グロー放電が生起
し、グロー放電からアーク放電へと転移していくが、薄
い膜厚で、かつ、ポーラス状の金属酸化物薄膜5は放電
熱を電子放射性物質層4に通すとともに電子放射性物質
からの電子放射を支障なく透過して行い、電気特性や放
電特性を従来と同様に安定して呈することができ、ま
た、金属酸化物薄膜5によって電子放射性物質の飛散や
脱落が抑えられるのでバルブ1の黒化などの変色も低減
でき、動程特性も向上できる。
【0025】このような構成の蛍光ランプLを、所定の
高周波点灯回路に接続しランプ電流5〜20mA、ラン
プ電圧200V、周波数35kHzで点灯すると、通電
後約1〜3秒程度で始動し、10000時間を越える寿
命が得られた。
【0026】つぎに、蛍光体被膜7を形成した径が8m
mのガラスバルブ1内に電極間距離を2〜5mmとした
電極2、2を配置し、バルブ1内にアルゴンガスを10
〜40トールと水銀とを封入して資料を製作し、換算電
流密度(mA/mm2 /キロパスカル2 )に対する陰極
降下電圧(V)の関係を調べた。
【0027】図3は横軸に換算電流密度(J/kP
2 )を、縦軸に陰極降下電圧(Vk)をそれぞれ示
し、図中比較品は上記電極2に電気絶縁性を有する金属
酸化物薄膜5が形成していない従来品である。
【0028】グロー放電の場合陰極降下電圧(Vk)
は、換算電流密度(J/kPa2 …mA/mm2 /キロ
パスカル2 )に比例し、陰極降下電圧(Vk)が安定で
低い換算電流密度(J/kPa2 )の範囲および条件で
使用することが望ましい。
【0029】この図3および試験結果から分かったこと
は、 (1)比較品の換算電流密度(J・kP2 )が5,0×
10 -4 〜5,6×10-3 mA/mm2 /キロパスカ
2 のとき陰極降下電圧(Vk)は170〜230Vと
なるが、本発明品の場合は2,7×10 -1 mA/mm
2 /キロパスカル2 以下では陰極降下電圧(Vk)は3
5〜60V以下となり、損失が減って発光効率が向上で
きる。
【0030】(2)陰極降下電圧が35V程度のとき、
負グローは電極全体を覆うのではなく、ある小さい面積
(1mm2 )に集中してできているため、通常の冷陰極
のように広い表面積を必要とせず、小形な電極として使
用できる。
【0031】(3)本発明の構成の電極の作用は、二次
電子が電気絶縁性を有する金属酸化物薄膜5に当たって
二次電子を放出する際、電極2に対して正に帯電してく
る。
【0032】それに伴い、電気絶縁性を有する金属酸化
物薄膜5と電極に強電界がかかり、電子なだれ現象が起
り、低い仕事関数となるため多くの電子電流が取り出せ
る。なお、本発明の電極形状は上記の実施例形状に限ら
ずたとえば図4〜図6に示すような構成であってもよ
い。この図4〜図6において図2と同一部分には同一の
符号を付してその説明は省略する。
【0033】図4は電極板3を三角形としたものでその
表裏両面に電子放射性物質層4、4および金属酸化物薄
膜5、5が重層して形成されていて、図2と同様の作用
効果を奏する。
【0034】また、図5の電極2は、電極板3が中心部
から折曲して傾斜部31、31を形成した、側面から見
るとV字形をなしたもので、その対向する電極2側の表
面には電子放射性物質層4および金属酸化物薄膜5が重
層して形成してある。
【0035】このような構成であると、上記実施例と同
様の作用効果を奏するほか、対向する電極2との間の表
面積が大きく確保され放電電流を増すことができて発光
効率の向上がはかれる。
【0036】また、図6は金属板を巻回して形成した円
筒状をなす電極2で、電極板3の内外両面には電子放射
性物質層4および金属酸化物薄膜5が重層して形成され
ている。
【0037】この円筒状の電極2の場合は、始動時に筒
内にもグロー放電が生起して電極温度を短時間に上昇さ
せて、グロー放電からアーク放電への転移時間が速くな
り、始動特性が向上する。また、筒内の電子放射性物質
がスパッタして飛散したり蒸発しても大部分はこの筒内
の部分に被着しバルブ1の内壁面に到達するのを低減で
きるので、電子放射性物質の飛散消耗が少なくなるとと
もにバルブ1の変色による発光効率の低下や外観の見劣
りが防止される。
【0038】そして、本発明のランプLは図7に示すよ
うに、光源として反射鏡R内に組み込み光拡散板Dおよ
び表示板Pと組合わせて、ディスプレイや装飾あるいは
テレビやパソコンなどの液晶表示装置のバックライトと
して使用し高効率が得られる。 なお、本発明は上記実
施例に限定されない。たとえば、ランプは蛍光ランプに
限らず、希ガス発光によるランプなど他の細管形の放電
ランプに適用できる。また、バルブの形状は直管形に限
らずU字形、W字形、環形などに屈曲してあってもよ
い。
【0039】また、電極は一対設けたものに限らず、中
間電極など3個以上の電極を有していてもよく、その複
数個の電極のうち少なくとも1個の電極が本発明の構成
であればよい。また、板状電極の材料としては実施例に
記載のものに限らず、ステンレス(Fe−Ni−M
n)、タングステン(W)やモリブデン(Mo)などで
もよい。
【0040】また、その成型は一枚の金属板で形成した
ものに限らず、2枚の金属板を対向して組立てもよく、
その形状も実施例のものに限らず、コ字形やU字形など
でもよく、その開放している側が対向電極側であっても
よい。
【0041】また、電極板に被着される電子放射性物質
の成分は上記に記載のものに限らず、(Ba、Ca、S
r)O、Ba−M−O(但しM;Ta、Al、V、W、
Ti)、Ba−Ca−M−O(但しM;Ta、Al、
V、W、Ti)、Ba−Ca−Sr−M−O(但しM;
Ta、Al、V、W、Ti)などやこれらを組合わせた
ものあるいはAl2 3 、ZrO2 、Sr2 3 などを
少量添加したものなどであってもい。
【0042】また、電子放射性物質層上に形成する酸化
金属物薄膜の成分としては、Al23 (アルミナ)に
限らずMgO、TiO2 、Y2 3 Sc2 3 などの
電気絶縁性を有する材料の少なくとも1種であってもよ
い。また、膜の形態は上記実施例のように薄膜で、か
つ、ポーラス状に限らず単独であってもよく、その膜厚
は電子放射性物質層からの電子放射を透過させる関係か
ら薄いほどよく、本発明者の実験では2000オームス
トロング以下であればよかった。また、ポーラス状の場
合は透孔が電子放射性物質層に臨んでいればよいので少
々厚肉であっても差支えなかった。
【0043】さらに、上記電極板の面積が大きいものあ
るいは図5に示すように片面にのみ電子放射性物質被膜
を形成したものは、同一面に並設あるいは裏面側に、ゲ
ッタや水銀放出構体を形成しても差支えない。
【0044】さらに、本発明はリード線をバルブ端部に
直接封着したランプについて述べたが、これに限らずフ
レアステム、ボタンステムなどを用いて電極を支持させ
たものであってもよい。
【0045】さらにまた、ランプに封入する希ガスはA
rやNeに限らず、Xe、Krなどを単独あるいは混合
したガスであってもよく、これもランプ特性に合わせ、
混合比や封入圧を適宜決めればよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、陰
極降下電圧が40〜60Vにまで低下し、従来品の1/
3〜1/2程度となったので発光効率の向上ができた。
また、電極板上に形成された電子放射性物質は保護用の
薄膜を透過して所定の電子放射が行われるとともにこの
薄膜によって飛散や脱落が抑止さるので、バルブの黒化
などの変色も低減され、動程特性も向上できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプの実施例を示す一部切欠正
面図である。
【図2】図1のランプの電極を拡大して示す斜視図であ
る。
【図3】陰極降下電圧(Vk)と換算電流密度(J/k
Pa2 )との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例の電極を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例の電極を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の電極を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明のバックライト装置を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1:バルブ 2:電極 3:電極板 4:電子放射性物質層 5:金属酸化物薄膜 L:放電ランプ(蛍光ランプ) R:反射鏡 D:光拡散板 P:表示板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブと、このバルブの端部に封着され
    たリード線と、このリード線に取着された電極と、この
    電極の電極板表面に被着された電子放射性物質層と、こ
    の電子放射性物質層上に重層形成されるとともに電子放
    射性物質からの電子放射を妨げない金属酸化物薄膜と、
    上記バルブ内に封入された希ガスとを具備したことを特
    徴とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】 上記金属酸化物薄膜はポーラス状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 【請求項3】 上記金属酸化物薄膜の膜厚が2000オ
    ームストロング以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の放電ランプ。
  4. 【請求項4】 上記電子放射性物質の主成分はLa
    6 、(Ba、Ca、Sr)O、Ba−M−O、Ba−
    Ca−M−OまたはBa−Ca−Sr−M−O(但し
    M;Ti、Zr、W、V、Alの内の少なくとも1種)
    の内の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
    に記載の放電ランプ。
  5. 【請求項5】 上記金属酸化物薄膜の主成分はMgO、
    Al2 3 、TiO2、Y2 3 、Sc2 3 の内の少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項1ないしは
    請求項3に記載の放電ランプ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1ないし請求項5に記載の放
    電ランプを光源としたことを特徴とするバックライト装
    置。
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