JPH07129909A - 磁気ヘッド用ガラス及び磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド用ガラス及び磁気ヘッド

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JPH07129909A
JPH07129909A JP5274200A JP27420093A JPH07129909A JP H07129909 A JPH07129909 A JP H07129909A JP 5274200 A JP5274200 A JP 5274200A JP 27420093 A JP27420093 A JP 27420093A JP H07129909 A JPH07129909 A JP H07129909A
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JP
Japan
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glass
magnetic head
magnetic
gap
weight
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JP5274200A
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Kazuhiro Ishibashi
和博 石橋
Masatoshi Isaki
正敏 伊崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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    • C03C3/072Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing lead containing boron
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの接着強度を向上させ、耐湿性と耐洗浄
性を向上させた磁気ヘッド用ガラスと、この磁気ヘッド
用ガラスを用いて磁気ヘッドを構成する。 【構成】 スライダ35の上とC字型コア39の上にそ
れぞれ金属磁性層42を設け、それぞれの金属磁性層4
2の上にギャップ形成材43とギャップガラス44とを
それぞれ設け、スライダ35のギャップガラス44とC
字型コア39のギャップガラス44とを突き合わせ、ス
ライダ35とC字型コア39の間の窪みにボンディング
用のガラス45を溶解して磁気ギャップ41を構成す
る。重量%で、SiO2 を5〜50、GeO2 、Al2
3 、TeO2 をそれぞれ0〜110、0〜10、0〜
25、且つ、それらの総和を6〜30、PbOを40〜
80、ZnOを0〜15、Bi2 3 を0〜20、Cr
2 3 を0〜6、NiOを0〜6、CoOを0〜6で含
有させた磁気ヘッド用ガラスを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピューター等の外部
記録装置に搭載される磁気ヘッドに係わり、より具体的
に言えば、フェライトコアと金属磁性薄膜からなる磁気
ヘッドを構成する磁気ヘッド用ガラス及び磁気ヘッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の磁気ヘッドについて図を参
照しながら説明する。図5(a)において、1はMnZ
nフェライトからなるスライダであり、スライダ1の上
面には一対の浮上用のレール2,3が設けられており、
レール2とレール3の間には磁気回路を構成するレール
4が設けられている。レール4の空気流出側の端面には
スライダ1と同じ材質からなるC字型コア5が接合され
ており、このC字型コア5には巻線窓となる溝6が設け
られている。レール4の空気流出側の端面とC字型コア
5の端面とを対向させて磁気ギャップ7が設けられてい
る。
【0003】この時、図5(b)に示すように、例え
ば、スライダ1の空気流出側の端面とC字型コア5の端
面の上にはそれぞれ金属磁性層8が設けられ、しかも金
属磁性層8の上に磁気ギャップ形成材9がそれぞれ設け
られ、それぞれの磁気ギャップ形成材9を突き合わせて
ガラス10で接合してメタルインギャップの磁気ヘッド
を構成している。
【0004】次に図6(a)において、11は非磁性材
料からなるスライダであり、スライダ11には上面に一
対の浮上用のレール12,13が設けられており、レー
ル12の空気流出側端部には溝14が設けられ、しかも
この溝14には磁気ヘッドコア15が挿入され、溝14
と磁気ヘッドコア15の間の隙間にはガラス16が充填
されている。磁気ヘッドコア15は図6(b)に示すよ
うに、MnZnフェライトからなるコア17の上に金属
磁性層18が設けられ、金属磁性層18の上に磁気ギャ
ップ形成材19が設けられており、コア17と同じ材質
からなるC字型コア20の上に金属磁性層18が設けら
れ、金属磁性層18の上に磁気ギャップ形成材19が設
けられており、それぞれの磁気ギャップ形成材19を突
き合わせてガラス21で接合して、磁気ギャップ22が
設けられてコンボジットタイプの磁気ヘッドを構成して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記の従来
の構成では、図5(b)の磁気ギャップ7近傍に金属磁
性層8が設けられており、この金属磁性層8の上に磁気
ギャップ形成材9を介して接合する磁気ギャップ形成時
の熱処理で金属磁性層8の磁気特性を劣化させないよう
低温度で処理ができるSiO2 −B2 3 −PbO−ア
リカリ金属酸化物系のガラス10が用いられてきた。し
かしながら、金属磁性層8の磁気特性の劣化は防止はで
きるものの磁気ヘッドコアのガラスの接着強度が小さ
く、そのために加工工程において切断する際に磁気ヘッ
ドコアに欠けが発生する。さらに、磁気ヘッドコアの切
断ができても、洗浄時の超音波の振動でコアのガラス接
着部に欠けが起こり歩留まりが低下する。又、図6
(a)のレール12の溝14と磁気ヘッドコア15の間
の隙間のガラス16において、磁気ヘッドコア15の磁
気ギャップ22の界面をガラス16が溶解すると共に、
耐湿性、耐洗浄性によりガラス16の表面に変色や腐食
が起こり、レール12と磁気ヘッドコア15とガラス1
6との間で段差ができるという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、コアの接着強度を向上させ、耐湿性と耐洗浄性を向
上させた磁気ヘッド用ガラス及び磁気ヘッドを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、SiO2 を5〜50重量%と、GeO2
Al2 3 、TeO2 をそれぞれ0〜10、0〜10、
0〜25重量%で、且つ、それらの総和を6〜30重量
%と、PbOを40〜80重量%と、ZnOを0〜15
重量%と、Bi2 3 を0〜20重量%と、Cr2 3
を0〜6重量%と、NiOを0〜6重量%と、CoOを
0〜6重量%とを含有した。
【0008】
【作用】この構成によって、ガラスでは金属磁性層への
反応が減少すると共にコアの接着強度が向上し、変色や
腐食を減少させることができる。又、磁気ヘッドでは歩
留まりが向上し、ガラスとコアの段差を減少させること
ができる
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例の磁気ヘッド用ガラ
スについて図面及び表を参照しながら説明する。図1に
示す工程で磁気ヘッド用ガラスが作製される。図におい
て、原料配合工程では、SiO2 を13〜35重量%
と、GeO2 、Al2 3 、TeO2 をそれぞれ0〜
4、0.5〜2、1〜15重量%で、且つ、それらの総
和を6〜18重量%と、PbOを45〜70重量%と、
ZnOを0〜5重量%と、Bi2 3 を5〜15重量%
と、Cr2 3 を0〜4重量%と、CoOを0〜4重量
%とをそれぞれのガラスの組成で秤量した後混合する。
(表1)は本実施例の磁気ヘッド用ガラスの代表例の組
成を示すものである。
【0010】
【表1】
【0011】又、(表1)に示す比較例のガラス原料も
同じ原料を用いLi2 O、Na2 O、K2 Oについては
炭酸塩の原料を使用した。次に、溶解工程には、それぞ
れの組成で混合したガラス材料を白金坩堝に入れ、(表
1)のNO2、NO3、NO8については1000℃で30分
間、NO1、NO7、NO9については1200℃で30分
間、NO4、NO5については1300℃で60分間それぞ
れ溶解を行った。又、溶解する坩堝は、アルミナ製、或
いは白金にロジウムやジルコニウム等の他の金属を添加
した坩堝でも溶解できる。
【0012】次にモールド工程には、溶解したガラスを
坩堝からステンレス製の鋳型へ流しこむことによってモ
ールドを行った。又、鋳型の材料としてはグラファイ
ト、或いは鉄製でもかまわない。次に冷却工程ではモー
ルドした鋳型の状態でそれぞれ自然冷却した。但し、後
工程で切断加工を行うガラスについてはモールド後すぐ
にアニール炉の中に入れ、ガラス中の歪みを取り除くた
めに徐冷却による熱処理を施した。次に、切断加工工程
では、アニールしたガラスを切断機で所要の形状にガラ
スを切断加工した。次に、表面研磨工程では、スパッタ
リング用のターゲットガラスを作製するものでアニール
したガラスを基板に密着させるために研磨処理を施すも
のである。
【0013】次に、線引き加工工程では、図2に示すよ
うな装置を用いて必要な形状のモールドガラス又は接着
ガラスを作製するものであり、23は電気炉であり、電
気炉23の中央にガラス材料24を充填した坩堝25が
配置されており、この坩堝25の周囲に配置したヒータ
26によって坩堝25を加熱して、坩堝25に充填され
ているガラス材料24を溶融する。溶融したガラス材料
24は坩堝25の下部に設けられたパイプ27を通過し
て成型ノズル28でガラス29の形状が決められる。3
0はパイプ27及び成型ノズル28の保温炉であり、保
温炉30はヒータ31によって加熱されると共に保温炉
30の下部に断熱カバー32が設けられている。このよ
うな状態で成型ノズル28から引き出されたガラス29
をローラ33で矢印34方向に回転させて、ガラス29
の線引きが連続して行われ、均一なモールドガラス及び
接着ガラスが作製できる。
【0014】このように作製したガラスは次のように評
価した。熱膨脹係数の測定には、試料形状φ4×20m
mを用いて昇温速度5℃/分で熱膨脹の測定を行い、3
0℃〜300℃の平均線膨脹係数を計算した。軟化温度
点はJISR3104−1970に従い測定した。ガラ
スモールドテストには、表面を研磨したフェライトの基
板の上にφ0.4mmの棒ガラスを乗せた状態で、窒素
雰囲気中の電気炉の中に入れそれぞれの温度でガラスの
流動性を測定し、棒ガラスがフェライトの基板上で棒ガ
ラスの直径の2.5倍に流動した処理温度をもって接着
作業温度とした。失透評価には、ガラスを線引きする際
に、結晶の発生及び変色等によってガラス中に不均質な
ものの発生の有無を調べた。
【0015】更に、耐湿性評価には、温度40℃湿度8
0%の雰囲気中にガラスを24時間保持した後、それぞ
れのガラスの表面の変化状態を調べた。評価基準は、◎
印を変化なし、○印を少量の変化、△印を白焼け又は青
焼け、×印を表面に荒れ発生の4段階で評価した。更
に、耐洗浄性評価には、ガラスを水洗浄した後、それぞ
れのガラスの表面の状態を調べた。評価基準は、◎印を
変化なし、○印を少量の変化、△印を白焼け又は青焼
け、×印を表面に荒れ発生の4段階で評価した。更に、
ヘッドチップ強度評価には、接着用棒ガラスで磁気ギャ
ップを形成した磁気ヘッドをヘッドチップ状態に切断し
て、ヘッドチップ数を100個切断した際の歩留まりで
評価した。評価基準は、◎印を95%以上、○印を85
%〜94%、△印を70%〜84%、×印を69%以下
の4段階で評価した。
【0016】更に、金属磁性層との反応牲評価には、フ
ェライトの基板の上にセンダストからなる金属磁性層を
形成し、その金属磁性層の上に棒ガラスを乗せ、それぞ
れの作業温度でモールドした時に反応した層の厚みで評
価した。評価基準は、◎印を10μm以下、○印を10
μm〜30μm未満、△印を30μm〜50μm未満、
×印を50μm以上の4段階で評価した。それぞれのガ
ラスの評価結果を(表1)に示す。
【0017】次に、ガラス29の材料について説明す
る。SiO2 の含有量が13未満では金属磁性層への接
着強度が不十分であり、磁気ヘッドの製造歩留まりを低
下させる。又、SiO2 の含有量が35重量%を越える
とガラス29の作業温度が高くなる。作業温度が高くな
ると磁性金属層、及びフェライトとの反応が大きくなり
磁気特性を劣化させる傾向にある。尚、SiO2 の含有
量を13〜35重量%から5〜50重量%に拡大した範
囲内では、従来例よりは良い特性が得られる。
【0018】又、GeO2 の含有量が10重量%を越え
るとSiO2 等の結晶発生によってガラス29を失透さ
せる傾向にあり、Al2 3 の含有量が10重量%を越
えるとガラス29が失透する傾向にあり、TeO2 の含
有量が25重量%を越えると熱膨脹係数が大きくなり、
且つ、SiO2 の結晶の発生によりガラス29を失透さ
せる傾向にある。GeO2 とAl2 3 とTeO2 との
含有量の総和が6重量%未満ではガラス化が困難であ
り、GeO2 とAl2 3 とTeO2 との含有量の和が
30重量%を越えるとガラス29を失透させる傾向が強
くなる。
【0019】又、PbOの含有量が45重量%未満では
ガラス29の作業温度が高くなる。PbOの含有量が7
0重量%を越えると熱膨脹係数が大きくなり、且つ、ガ
ラス29の耐湿特性と耐洗浄性を劣化させる傾向が強く
なる。尚、PbOの含有量が45〜70重量%から40
〜80重量%に拡大した範囲内では、従来例よりは良い
特性が得られる。又、ZnOを含有させるとガラス29
によるフェライトへの反応を防止すると共にガラス29
の流動性を向上させる。尚、ZnOの含有量を5〜15
重量%にするとガラス29に結晶が発生し易くなるがフ
ェライトへの反応の防止特性は良くなる。
【0020】又、Bi2 3 を含有させるとガラス29
の作業温度の低下及び耐洗浄性に効果があり、Bi2
3 の含有量を20重量%を越えるとガラス9に結晶が発
生し易くなる。更に、Cr2 3 、NiO、CoO等は
金属磁性層との反応の防止に効果がある。それぞれの含
有量が6重量%を越えるとガラス29中での均一な溶解
が困難となる。又、Sb2 3 及びAs2 3 はガラス
溶解の際に脱泡の効果があるので、ガラス中の残留気泡
が多いガラス組成に用いる。
【0021】このような本発明の磁気ヘッド用ガラスの
作業温度は400〜900℃で処理でき、又、熱膨脹係
数は30〜300℃において80〜120×10-7/℃
である。従って、磁気ヘッドを構成する材質、及び形状
等に応じて、本実施例の磁気ヘッド用ガラスを選択すれ
ば優れた磁気ヘッドを構成することができる。
【0022】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例は磁気ヘ
ッドの実施例である。図3(a)において、35はMn
Znフェライトからなるスライダであり、スライダ35
には上面に一対の浮上用のレール36,37が設けられ
ており、レール36とレール37の間には磁気回路を構
成するレール38が設けられている。レール38の空気
流出側の端面にはスライダ35と同じ材質からなるC字
型コア39が接合されており、このC字型コア39には
巻線窓となる溝40が設けられている。レール38の空
気流出側の端面とC字型コア39の端面とを対向させて
磁気ギャップ41が設けられている。
【0023】このような磁気ヘッドの加工について以下
説明する。図において図3(a)と同符号のものは同一
部分である。図3(b)に示すように、35はMnZn
フェライトからなるスライダであり、フェライトの熱膨
脹係数は30〜300℃において125〜135×10
-7/℃である。39はスライダ35と同じ材質からなる
C字型コアであり、C字型コア39には溝40が設けら
れている。次に、図3(c)に示すように、スライダ3
5の上とC字型コア39の上にそれぞれFe85−Si
10−Al5重量%からなる金属磁性層42が設けられ
ている。次に、図3(d)に示すように、それぞれの金
属磁性層42の上にSi02 からなるギャップ形成材4
3が設けられている。又、それぞれのギャップ形成材4
3の上に実施例1のNO9のギャップガラス44が設けら
れている。
【0024】次に、図3(e)に示すように、スライダ
35のギャップガラス44とC字型コア39のギャップ
ガラス44を突き合わせ、スライダ35とC字型コア3
9の間の窪みにボンディング用のガラス45を乗せて、
そのガラス45を溶解して磁気ギャップ41が形成され
る。磁気ギャップ41が形成された後加工して図3aに
示す磁気ヘッドができる。その際、ガラス45は実施例
1に示したNO2と比較例のNO8とNO9でそれぞれ磁気ギ
ャップ41を形成した。それぞれのガラス45で構成し
た磁気ヘッドの結果を(表2)に示す。
【0025】
【表2】
【0026】それぞれの結果の評価は実施例1と同じ基
準である。(表2)に示すようにNO2のガラス45を用
いると接着強度、反応性、耐湿性、耐洗浄性等共に良好
であり本発明の効果が明らかである。尚、本実施例では
図3(d)に示すように、それぞれの磁気ギャップ形成
材43の上に実施例1のNO9のギャップガラス44をそ
れぞれ設けたが、ギャップ形成材43の片方だけに実施
例1のNO9のギャップガラス44を設けて、ギャップ形
成材43とギャップガラス44を突き合わせガラス45
を溶解しても、同じ効果が得られる。又、両方のギャッ
プガラス44をなくして、即ち、それぞれのギャップ形
成材43を突き合わせガラス45を溶解しても実施例1
に示したNO2のガラス45であれば十分な同じ効果が得
られる。
【0027】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本実施例はコンポ
ジット型磁気ヘッドの実施例である。図4(a)におい
て、46は非磁性材料からなるスライダであり、スライ
ダ46の上面に一対の浮上用のレール47、48が設け
られており、レール47の空気流出側端部には溝49が
設けられ、しかも、この溝49には磁気ヘッドコア50
が挿入されており、溝49と磁気ヘッドコア50の間の
隙間にガラス51が充填されている。
【0028】このような磁気ヘッドの加工について以下
説明する。図において図4(a)と同符号のものは同一
部分である。図4(b)に示すように、52はMnZn
フェライトからなるI字型コアであり、このI字型コア
52の熱膨脹係数は30〜300℃において125〜1
35×10-7/℃である。53はI字型コア52と同じ
材質からなるC字型コアであり、C字型コア53には巻
線窓となる溝54が設けられている。次に、図4(c)
に示すように、I字型コア52の上とC字型コア53の
上にそれぞれFe85−Si10−Al5重量%からな
る金属磁性層55が設けられている。
【0029】次に、図4(d)に示すように、I字型コ
ア52とC字型コア53のそれぞれの金属磁性層55の
上にSi02 からなるギャップ形成材56が設けられて
いる。それぞれのギャップ形成材56の上にギャップガ
ラス57が設けられている。次に、図4(e)に示すよ
うに、I字型コア52の磁気ギャップガラス57とC字
型コア53のギャップガラス57を突き合わせ、I字型
コア52とC字型コア53の間の窪みに実施例1に示し
たNO5のボンディング用のガラス58を乗せて、ガラス
58を溶解して磁気ギャップ59を形成する。次に、磁
気ギャップ59を形成した磁気ヘッドを加工して、図4
(f)に示すような磁気ヘッドコア50ができる。
【0030】次に、図4(g)に示すように、46は非
磁性材料からなるスライダであり、このスライダ46の
熱膨脹係数は30〜300℃において105〜115×
10 -7/℃である。スライダ46の上面には一対の浮上
用のレール47,48が設けられており、レール47の
空気流出側端部に磁気ヘッドコア50を挿入させるため
の溝49が設けられると共にコイル用の溝60が設けら
れている。
【0031】次に、図4(h)に示すように、スライダ
46のレール47の溝49に磁気ヘッドコア50を挿入
させてスペーサー61で磁気ヘッドコア50を固定し、
磁気ヘッドコア50と溝49の上面の窪みにモールド用
のガラス51を乗せてセットする。この状態でガラス5
1を溶解して図4(i)に示すように、レール47の溝
49と磁気ヘッドコア50の間の隙間にガラス51を充
填する。その後加工して図4(a)に示す磁気ヘッドが
できる。その際、ガラス51は実施例1に示したNO1、
NO2と比較例のNO6とNO9でそれぞれの磁気ヘッドを形
成した。それぞれのガラス51で形成した磁気ヘッドの
結果を(表3)に示す。
【0032】
【表3】
【0033】それぞれの結果の評価は実施例1と同じ基
準である。(表3)に示すようにガラス51としてNO
1、NO2を用いると接着強度、反応性、耐湿性、耐洗浄
性等が良好であり本発明の効果が明らかである。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、ガラスと金属磁
性層との反応が減少し、金属磁性層の磁気特性の劣化が
防止されると共にコアの接着強度を向上させ、又、変色
や腐食を減少させた優れた磁気ヘッド用ガラス及び磁気
ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における磁気ヘッド用ガラス
の製造工程図
【図2】本発明の一実施例における磁気ヘッド用ガラス
の線引き加工装置の断面図
【図3】(a)〜(e)は実施例における磁気ヘッドと
その加工を示す斜視図
【図4】(a)〜(i)は実施例における磁気ヘッドと
その加工を示す斜視図
【図5】(a)〜(b)は従来の磁気ヘッドを示す斜視
【図6】(a)〜(b)は従来の磁気ヘッドを示す斜視
【符号の説明】
23 電気炉 24 ガラス材料 25 坩堝 26,31 ヒータ 27 パイプ 28 成型ノズル 29,45,51,58 ガラス 30 保温炉 32 断熱カバー 33 ローラ 34 矢印 35,46 スライダ 36,37,38,47,48 レール 39,53 C字形コア 40,49,54,60 溝 41,59 磁気ギャップ 42,55 金属磁性層 43,56 ギャップ形成材 44,57 ギャップガラス 50 磁気ヘッドコア 52 I字形コア 61 スペーサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2 を5〜50重量%と、GeO2
    Al2 3 、TeO2をそれぞれ0〜10、0〜10、
    0〜25重量%で、且つ、それらの総和を6〜30重量
    %と、PbOを40〜80重量%と、ZnOを0〜15
    重量%と、Bi 2 3 を0〜20重量%と、Cr2 3
    を0〜6重量%と、NiOを0〜6重量%と、CoOを
    0〜6重量%とを含有したことを特徴とする磁気ヘッド
    用ガラス。
  2. 【請求項2】SiO2 を13〜35重量%と、Ge
    2 、Al2 3 、TeO 2 をそれぞれ0〜4、0.5
    〜2、1〜15重量%で、且つ、それらの総和を6〜1
    8重量%と、PbOを45〜70重量%と、ZnOを0
    〜5重量%と、Bi 2 3 を5〜15重量%と、Cr2
    3 を0〜4重量%と、CoOを0〜4重量%とを含有
    したことを特徴とする磁気ヘッド用ガラス。
  3. 【請求項3】一対のコアの少なくとも一方のコアに巻線
    溝を設け、前記一対のコアの少なくとも一方のコアのギ
    ャップ対向面の上に金属磁性層を設け、前記一対のコア
    をギャップ対向面が対向するように磁気ギャップとなる
    非磁性体を介して突き合わせ前記一対のコアにわたって
    接合ガラスを設け、前記接合ガラスが請求項1、又は請
    求項2記載のいずれか1記載の磁気ヘッド用ガラスであ
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】一対のコアの少なくとも一方のコアに巻線
    溝を設け、前記一対のコアの少なくとも一方のコアのギ
    ャップ対向面の上に金属磁性層を設け、前記一対のコア
    をギャップ対向面が対向するように磁気ギャップとなる
    膜を設け、前記膜を介して突き合わせ前記一対のコアに
    わたって接合ガラスを設け、前記膜が請求項1、又は請
    求項2記載のいずれか1記載の磁気ヘッド用ガラスであ
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】一対のコアの少なくとも一方のコアに巻線
    溝を設け、前記一対のコアの少なくとも一方のコアのギ
    ャップ対向面の上に金属磁性層を設け、前記一対のコア
    をギャップ対向面が対向するように磁気ギャップとなる
    膜を設け、前記膜を介して突き合わせ前記一対のコアに
    わたって接合ガラスを設け、前記膜と前記接合ガラスが
    それぞれ請求項1、又は請求項2のいずれか1記載の磁
    気ヘッド用ガラスであることを特徴とする磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】非磁性材料からなるスライダの上面に一対
    の浮上用のレールを設け、前記レールの一方の空気流出
    側端面に溝を設け、前記溝の中に磁気ヘッドコアを設
    け、前記溝と前記磁気ヘッドコアとの間の隙間にモール
    ドガラスを設け、前記モールドガラスが請求項1、又は
    請求項2記載のいずれか1記載の磁気ヘッド用ガラスで
    あることを特徴とする磁気ヘッド。
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