JPH0712968U - 溶湯サンプル採取用杓 - Google Patents
溶湯サンプル採取用杓Info
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- JPH0712968U JPH0712968U JP4975093U JP4975093U JPH0712968U JP H0712968 U JPH0712968 U JP H0712968U JP 4975093 U JP4975093 U JP 4975093U JP 4975093 U JP4975093 U JP 4975093U JP H0712968 U JPH0712968 U JP H0712968U
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- ladle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】溶湯サンプル採取用杓の容器の表面に耐火物層
を安価に形成する。 【構成】溶湯サンプル採取用杓の容器1の表面にシエル
・モールド砂で耐火材材層3を形成した。
を安価に形成する。 【構成】溶湯サンプル採取用杓の容器1の表面にシエル
・モールド砂で耐火材材層3を形成した。
Description
【0001】
本考案は、鋳鉄の組成成分を分析するために溶解した溶湯のサンプル採取が行 われるその溶湯サンプル採取用杓に関するものである。
【0002】
一般に、鋳鉄の組織は、その成分によって著しい相違を生じる。そこで、鋳鉄 の組織成分を分析することが必要となって、鋳鉄を1400℃程度で溶解し、 1250℃程度で乾燥砂型に鋳込み比較検査を行なって組織の区分がなされてい た。そして、鋳鉄の組織分析をするために溶解した溶湯の採取に溶湯サンプル採 取用杓が用いられていた。 従来の溶湯サンプル採取用杓は、鋼板製容器とその杓の容器に溶接された柄と その杓の容器の内側に貼り巡らされた耐火材とよりなり、鉄製丸棒の柄を掴んで 溶湯内に耐火材の内張りされた鋼板製の容器が漬けられることによって溶湯を汲 取り、溶湯のサンプル採取が行われていた。 また、杓の容器自体を耐火度の高い黒鉛ルツボで構成する杓が用いられていた
【0003】
ところが従来の耐火材を内張りした鋼板製容器に鉄製丸棒が溶接された溶湯サ ンプル採取用杓は、1350℃ないし1550℃中にある溶湯にサンプル採取で 杓の容器を漬けることとなり、その鋼板が加熱され、度重なるサンプル採取で熔 融しはじめて使用できなくなるといった不都合があった。 また、容器の内張りの耐火材の表面が滑らかでないため、度重なるサンプル採 取のうちには耐火材に溶湯が付着固化し、容器の容積が減少して計量を不安定に にするうえ、付着していた溶湯が他のサンプル採取の際に溶解するなどして成分 分析に支障を来す等の不都合があった。 また、容器を黒鉛ルツボで構成すれば前記の不都合は、一応解消できるものの 非常に高価なものとなり、実用的ではない。 そこで、本考案は、度重なるサンプル採取にも杓の容器の溶融がされることの ないように、また、耐火材に溶湯が付着固化し、その付着の成長が容積量を減少 させてしまったり、付着した溶湯で成分分析に支障を来すことのないようにシェ ル・モールド砂で容器の表面に耐火材層を形成することを目的とする。
【0004】
本考案の溶湯サンプル採取用杓は、容器に柄が取付けられ、溶湯のサンプル採 取する杓において、容器の表面にシェル・モールド砂で耐火材層を形成したこと にある。
【0005】
容器をバーナーで加熱し、次いでシェル・モールド砂の中に浸漬し、放置した 後、柄を掴んで容器を砂から引出し、容器の未硬化の砂を廃却すると容器の表面 にひとまず耐火材層が形成される。続いてサンプル採取のため溶湯に前記容器を 漬けると溶湯の熱により、前記砂が完全に硬化し、容器の表面に耐火材層が形成 される。
【0006】
以下、本考案の実施例を図面を用いて説明すると、図1は、溶湯サンプル採取 用杓の断面図であり、図2は、本考案を説明するためのフローチャートである。 図1について、1は鋼板製の容器、2は、鉄製丸棒の柄であって溶接4によっ て容器に取付けられている。3は、シェル・モールド砂によって形成された耐火 材層である。 次に耐火材層3の形成方法を図2に基づいて説明する。先ず鋼板製の容器をガ スバーナーで250℃程度に加熱する。次いでフエノール樹脂等の熱硬化性樹脂 を含むシェル・モールド砂の中に容器全体を浸漬し、40秒ないし50秒間放置 すると、鋼板製の容器の熱により容器の表面に砂による完全には硬化していない 耐火材層が形成される。そして、容器を砂より引き上げ、容器に付着していない 未硬化の砂を廃却する。続いて、容器の表面に砂によってひとまず耐火材層が形 成された容器を有する杓をサンプル採取のために溶湯に浸漬すると溶湯の熱によ って、容器の表面に付着した砂が完全に硬化し、容器の表面に5mm程度の耐火 材層が形成される。前記砂で形成された耐火材層は、1ないし2回のサンプリン グで劣化するので、その都度耐火材層を形成すればよい。その際には容器が溶湯 の残熱で高温となっているので、容器をガスバーナー等によるいわゆる初期加熱 は不要になる。
【0007】
本考案によれば、杓の容器の表面に耐火材層が前記砂で形成されることから、 耐火レンガや、黒鉛ルツボで構成される杓と違って極めて安価に形成することが できる。また、前記砂で耐火材層を形成するにあたって、当初、容器をガスバー ナー等で加熱するだけで、後は溶湯の熱によって耐火材層が形成されるので、無 駄なエネルギーを消費しないので、極めて経済的なサンプル採取が可能になる。
【図1】溶湯サンプル採取用杓の断面図である。
【図2】本考案を説明するためのフローチャートとであ
る。
る。
1 容器 2 柄 3 耐火材層
Claims (1)
- 【請求項1】容器と柄からなる溶湯サンプル採取用杓に
おいて、前記容器の表面にシェル・モールド砂で耐火材
層を形成したことを特徴とする溶湯サンプル採取用杓
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993049750U JP2594489Y2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 溶湯サンプル採取用杓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993049750U JP2594489Y2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 溶湯サンプル採取用杓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712968U true JPH0712968U (ja) | 1995-03-03 |
JP2594489Y2 JP2594489Y2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=12839863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993049750U Expired - Lifetime JP2594489Y2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 溶湯サンプル採取用杓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594489Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI513825B (zh) * | 2013-12-27 | 2015-12-21 | China Steel Corp | Slagging device |
KR20190075531A (ko) * | 2017-12-21 | 2019-07-01 | 주식회사 포스코 | 래들필러의 소결 특성 평가 장치 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP1993049750U patent/JP2594489Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI513825B (zh) * | 2013-12-27 | 2015-12-21 | China Steel Corp | Slagging device |
KR20190075531A (ko) * | 2017-12-21 | 2019-07-01 | 주식회사 포스코 | 래들필러의 소결 특성 평가 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2594489Y2 (ja) | 1999-04-26 |
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