JPH07128810A - 放射線増感紙とオルソフィルムとの併用システム - Google Patents

放射線増感紙とオルソフィルムとの併用システム

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JPH07128810A
JPH07128810A JP28619093A JP28619093A JPH07128810A JP H07128810 A JPH07128810 A JP H07128810A JP 28619093 A JP28619093 A JP 28619093A JP 28619093 A JP28619093 A JP 28619093A JP H07128810 A JPH07128810 A JP H07128810A
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phosphor
sensitivity
film
intensifying screen
specific gravity
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JP28619093A
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Akio Umemoto
明夫 梅本
Yujiro Suzuki
優二郎 鈴木
Etsuo Shimizu
悦雄 清水
Yuji Aoki
雄二 青木
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Kasei Optonix Ltd
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Kasei Optonix Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 放射線増感紙とオルソフィルムとの併用シス
テムにおいて、該放射線増感紙が支持体と該支持体上に
形成された蛍光体層とを有しており、該蛍光体層中の蛍
光体の少なくとも50重量%が、Gd22 S:Tbの
比重よりも大きな比重を持ち且つX線励起下でのGd2
2 S:Tbの発光効率の90%以下の発光効率を持つ
高比重低発光効率蛍光体からなり、また該オルソフィル
ムが標準感度を基準にして150%以上の感度を有する
併用システム。 【効果】 本発明の増感紙とオルソフィルムとの併用シ
ステムは従来のオルソシステムと比較して、特に粒状性
を中心とした写真画質特性を高めることができ、著しく
有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線増感紙(以下、
「増感紙」と略称する)とオルソフィルムとの併用シス
テムに関する。さらに詳しくは、X線写真の粒状性を高
めた高写真画質特性を有する増感紙とオルソフィルムと
の併用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】増感紙とX線フィルムとの組合せからな
るシステムは、例えば医療診断を目的とするX線写真撮
影等の医療用放射線撮影や物質の非破壊検査を目的とす
る工業用放射線撮影等の分野において使用されている。
【0003】特に、放射線診断においては、精密な診断
のために、増感紙とX線フィルムとの併用システムの一
層の写真画質特性の改善、中でも特に粒状性の改善が求
められている。
【0004】蛍光体として現在一般に使用されているG
22 S:Tb蛍光体を用いた増感紙とオルソタイプ
X線フィルムとを組合せたオルソシステムは、従来から
用いられていたCaWO4 蛍光体とレギュラータイプX
線フィルムとの組合せシステムの感度向上に加えて、写
真画質特性の向上、特に鮮鋭度の向上に重要な役割を果
たしてきた。しかしながら、Gd22 S:Tb蛍光体
を用いた増感紙とオルソタイプX線フィルムとを組合せ
たシステムにおいては、増感紙の発光効率が高いことに
起因して粒状性が十分に良好であるとはいえず、その改
善が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のGd22 S:Tb蛍光体を用いた増感紙とオルソタ
イプX線フィルムとを組合せたシステムに比べて写真画
質特性の向上した、特に粒状性の向上した、増感紙とオ
ルソフィルムとの併用システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は写真画質特
性の中でも特に粒状性の改善を図るために、種々の組成
の蛍光体を用いた増感紙と感度の異なる各種X線フィル
ムとの組合せシステムについて、それらの組み合わせと
写真画質特性との関連を種々検討してきた。その結果、
増感紙に用いる蛍光体として、従来のオルソシステムに
用いられているGd22 S:Tb蛍光体の比重(7.
3)よりも大きな比重を持ち、X線に対する吸収が大で
あり且つX線励起下でのGd22 S:Tbの発光効率
よりも低い発光効率を持つ高比重低発光効率蛍光体を用
い、またX線フィルムとしては低発光効率蛍光体の使用
による増感紙の低感度化を補うためにより高感度を有す
るX線フィルムを用い、それらを組合せることにより従
来のGd22 S:Tb蛍光体を用いた増感紙を用いる
オルソシステムと同一のシステム感度を有しながら粒状
性が著しく改善された高写真画質特性を達成し得ること
を見出した。
【0007】即ち、本発明の増感紙とオルソフィルムと
の併用システムは、該増感紙が支持体と該支持体上に形
成された蛍光体層とを有しており、該蛍光体層中の蛍光
体の少なくとも50重量%が、Gd22 S:Tbの比
重よりも大きな比重を持ち且つX線励起下でのGd2
2 S:Tbの発光効率の90%以下の発光効率を持つ高
比重低発光効率蛍光体からなること、また該オルソフィ
ルムが標準感度を基準にして150%以上の感度を有す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の増感紙とオルソフィルムとの併用
システムで用いる増感紙は、蛍光体層中の蛍光体の少な
くとも50重量%を、Gd22 S:Tbの比重よりも
大きな比重を持ち且つX線励起下でのGd22 S:T
bの発光効率の90%以下の発光効率を持つ高比重低発
光効率蛍光体とする以外は一般的な増感紙と同様にして
製造することができる。
【0009】上記の高比重低発光効率蛍光体としては、
Gd22 S:Tbの比重よりも大きな比重を持ち且つ
X線励起下でのGd22 S:Tbの発光効率の90%
以下の発光効率を持つ蛍光体であれば、いずれも使用す
ることができ、例えば、GdTaO4 :Tb、Gd2
3 ・mTa25 :nB23 :Tb(但し、m及びn
は0.95≦m≦1.05及び0.01≦n≦5.0の
条件を満たす数であり、以下の記載においても同様であ
る)、HfO2 Ti蛍光体の少なくとも一種を使用する
ことができる。
【0010】本発明の増感紙とオルソフィルムとの併用
システムにおいては、上記の高比重低発光効率蛍光体
は、好ましくは、GdTaO4 :Tb蛍光体及びGd2
3 ・mTa25 ・nB23 :Tb蛍光体の中の少
なくとも一種である。
【0011】これらの高比重低発光効率蛍光体は単独で
または2種以上混合して用いることもできるが、さらに
全蛍光体量の50%より少ない量であればこれ以外の蛍
光体を更に混合して用いることもできる。混合して用い
ることのできるX線用蛍光体としては、Gd22 S:
Tb、Y22 S:Tb、(Gd,Y)22 S:T
b、(Gd,Y)22 S:Tb:Tm、La22
S:Tb、CaWO4 、CdWO4 、BaSO4 :P
b、ZnS:Ag、BaFCl:Eu、LaOBr:T
m、LaOBr:Tb、YTaO4 、YTaO4 :T
m、YTaO4 :Nbのような、X線の励起により発光
する蛍光体があり、それらはいずれも使用することがで
きる。
【0012】Gd22 S:Tb蛍光体の比重よりも小
さい比重を持つ蛍光体の混合量を50重量%より多くす
ると、得られる増感紙をオルソフィルムと併用した場合
に、同一のシステム感度で比較した場合、Gd22
S:Tb蛍光体を用いた増感紙と標準感度のX線フィル
ムを用いた従来の併用システムの場合に比べて粒状性が
改善されないので好ましくない。また、発光効率がGd
22 S:Tb蛍光体の90%以上の蛍光体を50重量
%以上混合してなる増感紙をもちいても同様に粒状性が
改善されないので好ましくない。
【0013】増感紙に用いる蛍光体として組成の異なる
複数の蛍光体を使用する場合には、複数の蛍光体を均一
に混合して使用しても、各単一蛍光体からなる複数の蛍
光体層を設けた構造としても、あるいはその組み合わせ
であっても良い。
【0014】一般的な増感紙の製造方法においては、蛍
光体を硝化綿等の結合剤と共に適当量混合し、さらにこ
れに有機溶剤を加えて適当な粘度の蛍光体塗布液を調製
し、この塗布液をナイフコーターやロールコーター等に
よって支持体上に塗布し、乾燥して蛍光体層を形成す
る。なお、増感紙の中には蛍光体層と支持体との間に光
反射層、光吸収層あるいは金属箔層を有する構造のもの
があり、その場合には予め支持体上に光反射層、光吸収
層あるいは金属箔層を設けておき、この上に前記蛍光体
塗布液を塗布、乾燥することにより蛍光体層を形成す
る。
【0015】上記の結合剤としては、硝化綿以外に酢酸
セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラー
ル、綿状ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ンー塩化ビニルコポリマー、塩化ビニルー酢酸ビニルコ
ポリマー、ポリアルキルー(メタ)アクリレート、ポリ
カーボネート、ポリウレタン、セルロースアセテートブ
チレート、ポリビニルアルコール、ゼラチン、デキスト
リン等のポリサッカライド、アラビアゴムなど、従来よ
り増感紙の結合剤として知られているものであればいず
れも使用でき、特に制限はない。
【0016】また、蛍光体塗布液の調製に使われる有機
溶剤としては、例えばエタノール、メチルエチルエーテ
ル、酢酸ブチル、エチルエーテル、キシレンなどがあ
る。なお、蛍光体塗布液には必要に応じてフタル酸、ス
テアリン酸などの分散剤や燐酸トリフェニル、フタル酸
ジエチルなどの可塑剤が添加される。
【0017】上述のようにして形成した蛍光体層の上に
は、さらに必要に応じて保護膜が形成される。保護膜の
形成には、酢酸セルロース、ニトロセルロース、セルロ
ースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、ポリカーボネート、ポリビニルブチラー
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルホルマー
ル、ポリウレタンなどの樹脂を溶剤に溶解させて適当な
粘度の保護膜塗布液を調製し、これを先に形成した蛍光
体層上に塗布乾燥するか、あるいは予め形成された保護
膜、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどの透明フィル
ムを蛍光体層上にラミネートすることにより保護膜を形
成する。
【0018】本発明で用いる増感紙に使用される支持体
としては、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、
酢酸酪酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアミド、ポリイミド、塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、ポリカーボネートなどの樹脂をフィルム状
に成形したもの、バライタ紙、レジンコート紙、通常の
紙、アルミニウム合金箔などが用いられる。なお、本発
明で用いる増感紙の支持体として上述のようなプラスチ
ックフィルムまたは紙を使用する場合は、これらにカー
ボンブラックなどの光吸収物質または二酸化チタン、炭
酸カルシウムなどの光反射性物質を練り込むなどしてこ
れらを予め混入させておいてもよい。
【0019】本発明で用いる増感紙は上述した製造方法
以外の方法によっても製造可能である。すなわち、予め
平滑な基板上に保護膜を形成しておき、その上に蛍光体
層を形成したのち、これを保護膜とともに該基板から剥
離し、改めて蛍光体層上に支持体を接着する方法であ
る。
【0020】本発明で用いる増感紙において、蛍光体層
の蛍光体塗布重量(塗布後、乾燥させたときの蛍光体の
単位面積あたりの重量)は、実用的な写真感度と鮮鋭度
を維持するため、一般に30ないし200mg/cm2
とするのが望ましい。それは、塗布重量が30mg/c
2 を下回ると、写真感度が低下し、また200mg/
cm2 を上回ると、感度は飽和して上昇しないのに対
し、逆に鮮鋭度が低下する傾向にあるからである。
【0021】本発明で用いる増感紙中の蛍光体の発光効
率がGd22 S:Tbの発光効率より低いので、その
低い分を補償するために蛍光体塗布重量を多くすると増
感紙の鮮鋭度の低下が生じることになる。従って、増感
紙の鮮鋭度の低下が生じることがなく且つGd22
S:Tbからなる増感紙を用いた場合とほぼ同一のシス
テム感度が得られるためには、この増感紙と組み合わせ
て使用されるオルソフィルムとしては写真感度の高いオ
ルソフィルムを用いる必要がある。使用されるオルソフ
ィルムの感度は併用される増感紙の発光効率によっても
異なるが、Gd22 S:Tbからなる増感紙を用いた
場合とほぼ同一のシステム感度で比較した時、鮮鋭度を
低下させずに粒状性をより向上させるためには標準感度
を基準にして150%以上、好ましくは200%以上、
より好ましくは250%以上の感度を有するオルソフィ
ルムを用いる。
【0022】なお、本発明におけるフィルム感度は、標
準感度フィルム及び評価用フィルムを同一の増感紙と密
着させ、同時にX線撮影して特性曲線を求め、一定黒化
度を得るための線量比から相対的に求めることができ
る。
【0023】本発明においては標準感度フィルムとして
市販のSuper HR−A フィルム(富士写真フィ
ルム社製)を使用し、増感紙としてGd22 S:Tb
蛍光体を用いた市販のHR−4増感紙(化成オプトニク
ス社製)を使用して上記の方法によって各フィルムの感
度を相対的に求めた。なお、市販のフィルムの内で、N
ew RXO−G、HR−S、Super HR−S、
Super HR−L、Super HR−C(以上富
士写真フィルム社製)、SR−H、SR−G、SR−
L、SR−C(以上コニカ社製)、TMG、TMG−R
A、TMS、TMS−RA、TML、TML−RA、T
MC、TMC−RA(以上コダック社製)等が、標準感
度フィルムとして用いたSuper HR−A フィル
ムとほぼ同等の感度を有するフィルムである。
【0024】なお、増感紙−フィルムシステムの絶対感
度の測定法は、例えば、「増感紙−フィルム系の感度の
測定 (1)絶対感度の測定 及び、(2)相対感度及
び絶対感度の測定」(日本放射線技術学会雑誌、第44
巻、第4号、425/448頁、1988年)中のレポ
ートに記載されている方法により求めることができ、B
RH(Bureau of Radiological Health、現The National
Center for Devicesand Radiological Health)標準の
線質により求めた上記Super HR−Aフィルムと
HR−4増感紙との組み合わせからなるシステムの絶対
感度は1.88mR-1であり、反復測定による測定値の
変動幅は約±2%であった。
【0025】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1〜4、比較例1〜2 表1に示す組成、比重及びX線励起下でのGd22
S:Tbの発光効率に対する相対発光効率を持つ各蛍光
体8重量部に対し、硝化綿(結合剤)1重量部および有
機溶剤を混合し、それぞれの蛍光体の蛍光体塗布液を調
製した。その蛍光体塗布液を、表面に酸化チタン光反射
層を有するポリエチレンテレフタレート支持体上に乾燥
後の蛍光体塗布重量が表1に記載した量となるようにナ
イフコーターを用いて均一に塗布し、乾燥させて蛍光体
層を形成した。次いで、この蛍光体層の表面に酢酸セル
ロースを溶剤に溶かして得られた保護膜塗布液を、乾燥
後の膜厚がおよそ9μmとなるように均一に塗布、乾燥
して、透明保護膜を形成し、増感紙(1)〜(6)を得
た。
【0026】これらの増感紙と組み合わせるオルソタイ
プのX線フィルムとして、特性曲線の形状が同一で、標
準感度フィルムを基準にして100%(富士写真フィル
ム社製 Super HR−A フィルム)、180%
(富士写真フィルム社製 Super HR−HA フ
ィルム)、250%の感度を有するX線フィルムを用意
した。
【0027】前記の増感紙(1)〜(6)のいずれかと
各種感度を有するX線フィルムとを組み合わせた実施例
1〜4及び比較例1、2に示す併用システムの相対写真
感度、相対鮮鋭度(MTF値の相対値)及び粒状性(R
MS値の逆数の相対値)の測定結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】これらの測定結果(表1)から明らかなよ
うに、Gd22 S:Tbよりも比重が大で発光効率の
低いGdTaO4 :Tb蛍光体又はGd23 ・Ta2
5・B23 :Tb蛍光体を用いた増感紙と、180
%の感度のオルソフィルムとを組み合わせた実施例1及
び実施例2においては、Gd22 S:Tb蛍光体を用
いた増感紙と、100%の感度のオルソフィルムとを組
み合わせた比較例1に比べ、システムの相対写真感度を
ほぼ同等とした時、鮮鋭度は同等で、粒状性は大幅に改
良された。
【0030】又、Gd23 ・Ta25 ・B23
Tb蛍光体を用いた増感紙と、250%の感度のオルソ
フィルムとを組み合わせた実施例3においては、比較例
1に比べて、システムの相対写真感度を同等とした時、
粒状性及び鮮鋭度が共に改良された。
【0031】更に、Gd23 ・Ta25 ・B2
3 :Tb蛍光体とGd22 S:Tb蛍光体を6:4の
重量比で混合した蛍光体を用いた増感紙と、180%の
感度のオルソフィルムとを組み合わせた実施例4におい
ては、比較例1に比べ、システムの相対写真感度を同等
とした時、鮮鋭度及び粒状性共に改良された。
【0032】Gd2 TaO4 :Tb蛍光体を用いた増感
紙と、100%の感度のオルソフィルムとを組み合わせ
た比較例2においては、粒状性は大幅に改良されたが、
システムの感度を合わせるために蛍光体塗布重量を大に
しなければならなかったために、実施例1の増感紙に比
べて鮮鋭度が大幅に低下した。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の増感紙と
オルソフィルムとの併用システムは従来のオルソシステ
ムと比較して、特に粒状性を中心とした写真画質特性を
高めることができ、著しく有効である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記の高比重低発光効率蛍光体としては、
Gd22 S:Tbの比重よりも大きな比重を持ち且つ
X線励起下でのGd22 S:Tbの発光効率の90%
以下の発光効率を持つ蛍光体であれば、いずれも使用す
ることができ、例えば、GdTaO4 :Tb、Gd2
3 ・mTa25 :nB23 :Tb(但し、m及びn
は0.95≦m≦1.05及び0.01≦n≦5.0の
条件を満たす数であり、以下の記載においても同様であ
る)、HfO2 :Ti蛍光体の少なくとも一種を使用す
ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】これらの高比重低発光効率蛍光体は単独で
または2種以上混合して用いることもできるが、さらに
全蛍光体量の50%より少ない量であればこれ以外の
蛍光体を更に混合して用いることもできる。混合して用
いることのできるX線用蛍光体としては、Gd22
S:Tb、Y22 S:Tb、(Gd,Y)22 S:
Tb、(Gd,Y)22 S:Tb:Tm、La22
S:Tb、CaWO4 、CdWO4 、BaSO4 :P
b、ZnS:Ag、BaFCl:Eu、LaOBr:T
m、LaOBr:Tb、YTaO4 、YTaO4 :T
m、YTaO4 :Nbのような、X線の励起により発光
する蛍光体があり、それらはいずれも使用することがで
きる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記の結合剤としては、硝化綿以外に酢酸
セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラー
ル、綿状ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニリデ
塩化ビニルコポリマー、塩化ビニル酢酸ビニルコ
ポリマー、ポリアルキル(メタ)アクリレート、ポリ
カーボネート、ポリウレタン、セルロースアセテートブ
チレート、ポリビニルアルコール、ゼラチン、デキスト
リン等のポリサッカライド、アラビアゴムなど、従来よ
り増感紙の結合剤として知られているものであればいず
れも使用でき、特に制限はない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明で用いる増感紙中の蛍光体の発光効
率がGd22 S:Tbの発光効率より低いので、その
低い分を補償するために蛍光体塗布重量を多くすると増
感紙の鮮鋭度の低下が生じることになる。従って、増感
紙の鮮鋭度の低下が生じることがなく且つGd22
S:Tbからなる増感紙を用いた場合とほぼ同一のシス
テム感度が得られるためには、この増感紙と組み合わせ
て使用されるオルソフィルムとしては写真感度の高いオ
ルソフィルムを用いる必要がある。使用されるオルソフ
ィルムの感度は併用される増感紙の発光効率によっても
異なるが、Gd22 S:Tbからなる増感紙を用いた
場合とほぼ同一のシステム感度で比較した時に高い鮮鋭
度を得るためには標準感度を基準にして150%以上、
好ましくは200%以上、より好ましくは250%以上
の感度を有するオルソフィルムを用いる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】GdTaO4 :Tb蛍光体を用いた増感紙
と、100%の感度のオルソフィルムとを組み合わせた
比較例2においては、粒状性は大幅に改良されたが、シ
ステムの感度を合わせるために蛍光体塗布重量を大にし
なければならなかったために、実施例1の増感紙に比べ
て鮮鋭度が大幅に低下した。
フロントページの続き (72)発明者 青木 雄二 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オプ トニクス株式会社小田原工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線増感紙とオルソフィルムとの併用
    システムにおいて、該放射線増感紙が支持体と該支持体
    上に形成された蛍光体層とを有しており、該蛍光体層中
    の蛍光体の少なくとも50重量%が、Gd22 S:T
    bの比重よりも大きな比重を持ち且つX線励起下でのG
    22 S:Tbの発光効率の90%以下の発光効率を
    持つ高比重低発光効率蛍光体からなること、また該オル
    ソフィルムが標準感度を基準にして150%以上の感度
    を有することを特徴とする放射線増感紙とオルソフィル
    ムとの併用システム。
  2. 【請求項2】 上記の高比重低発光効率蛍光体が、Gd
    TaO4 :Tb蛍光体及びGd23 ・mTa25
    nB23 :Tb蛍光体(但し、m及びnは0.95≦
    m≦1.05及び0.01≦n≦5.0の条件を満たす
    数である)の内の少なくとも一種であることを特徴とす
    る請求項1に記載の放射線増感紙とオルソフィルムとの
    併用システム。
  3. 【請求項3】 前記のオルソフィルムの感度が、標準感
    度を基準にして200%以上であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の放射線増感紙とオルソフィルムと
    の併用システム。
  4. 【請求項4】 前記のオルソフィルムの感度が、標準感
    度を基準にして250%以上であることを特徴とする請
    求項3に記載の放射線増感紙とオルソフィルムとの併用
    システム。
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