JPH0712858B2 - 積込装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は坑内における土砂等を鉱車等積込車に積込み搬
出させる積込装置に関するものである。

（従来の技術） 積込機の後部に付設した長尺搬送コンベヤはゲート状門
形支持架構によって支持されるか、あるいは長尺搬送コ
ンベヤの後部を吊上げ機構によって支持するかした。

（発明が解決しようとする問題点） 坑内において作業する積込機に付設した長尺搬送コンベ
ヤをゲート状門形支持架構あるいは後部吊上げ機構で支
持する手段は装置が複雑であり、高価であるという問題
点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は積込機に付設した長尺搬送コンベヤの後端積込
位置に鉱車を逐次、持来するよう可動車群を後退させる
とともに可動車群の移動台車と積込車あるいは移動台車
によって長尺搬送コンベヤを保持するようにしたもので
あって、水平部に水平案内軌条を設けるとともに水平部
の後端寄りに回動自在な支持ローラを設けた長尺搬送コ
ンベヤを付設した積込機と、前記水平案内軌条を支承す
る回動自在な支承ローラを有する移動台車と、前記支持
ローラに係合する水平誘導軌条を有する積込車とからな
り、前記移動台車に前記積込車を離脱自在に連結して可
動車を構成し、前記長尺搬送コンベヤの水平部を前記可
動車群により保持するようにしたことを特徴とする積込
装置を提供する。

（作用） 長尺搬送コンベヤの水平部は移動台車と礦車等の積込車
または、移動台車によって保持され、可動車群を後退さ
せ、逐次、長尺搬送コンベヤの後端積込位置に積込車を
持来させ、積込車への土砂等積込み完了後、移動台車か
ら積込車を離脱し移動させて土砂等を坑外等に搬出する
ことができる。

（実施例） 本発明装置の実施例を図面について説明する。

積込装置１は、第１図に示すように、長尺搬送コンベヤ
２を付設した積込機３と、移動台車４およびこの移動台
車４の後続に連結した鉱車の積込車5,5からなる可動車
群６を備える。

前記積込機３は坑道に敷設した軌条7,7上を転動する車
輪8,8を車台９に設け、この車台９の前部に土砂等を掬
い込み反転自在とするバケット10を具え、後部に長尺搬
送コンベヤ２の傾斜部11を固定するとともに長尺搬送コ
ンベヤ２の水平部12を車台９の後方かつ片持状に延在さ
せてあり、本例では水平部12を約10m長としてあり、こ
の水平部12の架構13の下部両側辺に長さ方向に延びる水
平案内軌条14,14を設け、さらに水平部12の架構13の後
端寄りに設けた取付部15,15に支持ローラ16,16を回動自
在に取付けてある。

次に、前記可動車群６の移動台車４は車台17に軌条7,7
上を転動する車輪18,18を具え、車台17に立設した架構1
9の上部両側辺に支承ローラ20,20を回動自在に設けてあ
り、これら支承ローラ20は前記長尺搬送コンベヤ２の水
平部12に設けた水平案内軌条14を下側から支承する。

前記積込車５は軌条7,7上を転動する車輪21,21を、それ
ぞれ具えるとともに箱体22の上部両側辺に固設した支持
部材23,23に水平誘導軌条24を固定してあり、これら水
平誘導軌条24,24は長尺搬送コンベヤ２の水平部12後端
寄りに設けた支持ローラ16,16に下側から係合するよう
形成してある。

前記移動台車４と積込車５、積込車５と積込車５は、そ
れぞれ連結部25を介して離脱自在に連結してある。

このようにして、積込機３、移動台車４、積込車５は軌
条７上を走行自在としてあり、移動台車４と積込車5,5,
5からなる可動車群６は一体として後退動自在としてあ
る。

図中、26はコンベヤベルト、27は積込機駆動モータ、28
は積込機３の車台９に装着した集塵機、29はコンベヤ駆
動モータ、30は移動台車駆動モータである。

本発明装置は前記のように構成し、次のように作動す
る。

即ち、長尺搬送コンベヤ２を駆動させ、土砂等を掬い込
んだバケット10を反転させて長尺搬送コンベヤ２の斜傾
部11のコンベヤベルト26上に載せて後送させ、引続き水
平部12のコンベヤベルト26上を後端まで移送させる。

このとき、可動車群６の後尾の積込車５を水平部12の後
端における積込位置に持来させておき、コンベヤベルト
26より落下する土砂等を積込車５に落入させ、逐次、可
動車群６を後退させて、次の積込車５を積込位置に持来
させ土砂等を落入させ積込み、かかる作動を連続して、
各積込車5,5,5への土砂等の積込みを完了させる。

この間、長尺搬送コンベヤ２の水平部12は移動台車４と
積込車５、または移動台車４によって常に保持される。

即ち、移動台車４の上部に設けた支承ローラ20,20は長
尺搬送コンベヤ２の水平部12の下部に設けた水平案内軌
条14を下側から支えるように係合し、積込位置にある積
込車５の上部に設けた水平誘導軌条14は水平部12の後端
寄りに設けた支持ローラ16,16に下側から係合して水平
部12は保持され、移動台車４が水平部12の後端近くに持
来したときは移動台車４の支承ローラ20,20により水平
案内軌条14を介して保持され、このようにして水平部12
は常に水平状態に保持され、土砂等を円滑に長尺搬送コ
ンベヤ２で移送し、積込車５に積込むことができる。

各積込車5,5,5への土砂等の積載を完了したのち、移動
台車４から第１番目の積込車５の連結を解き、離脱さ
せ、積込み完了後の積込車5,5,5を牽引車（図示しな
い）により軌条７上を後方へ走行させて坑外等に移動し
土砂等を搬出させる。

従って、長尺搬送コンベヤ２の水平部12を水平状態に保
持するためのゲート状門形支持架構あるいは長尺コンベ
ヤ２の後部の吊上げ機構等を付設する必要はない。

（発明の効果） 本発明は積込機に付設した長尺搬送コンベヤの水平部を
移動台車と積込車、または移動台車により常に水平状態
に保持し、かつ移動台車により可動車群の積込車を逐
次、土砂等積込位置に持来させ連続して積込み作動させ
ることができ、数輛の鉱車等積込車を連結したままで土
砂等の積込作業が行なえる等坑内からの土砂等搬出作業
を飛躍的に向上させる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明積込装置の側面図、第２図は第１図にお
けるII−II線から視た左端面図、第３図は第１図におけ
るIII−III線から視た要部断面図、第４図は第１図にお
けるIV−IV線から視た要部右端面図である。 １…積込装置、２…長尺搬送コンベヤ、３…積込機、４
…移動台車、５…積込車、６…可動車群、12…水平部、
14…水平案内軌条、16…支持ローラ、20…支承ローラ、
24…水平誘導軌条。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水平部に水平案内軌条を設けるとともに水
   平部の後端寄りに回動自在な支持ローラを設けた長尺搬
   送コンベヤを付設した積込機と、前記水平案内軌条を支
   承する回動自在な支承ローラを有する移動台車と、前記
   支持ローラに係合する水平誘導軌条を有する積込車とか
   らなり、前記移動台車に前記積込車を離脱自在に連結し
   て可動車群を構成し、前記長尺搬送コンベヤの水平部を
   前記可動車群により保持するようにしたことを特徴とす
   る積込装置。