JPH07128570A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JPH07128570A
JPH07128570A JP7075394A JP7075394A JPH07128570A JP H07128570 A JPH07128570 A JP H07128570A JP 7075394 A JP7075394 A JP 7075394A JP 7075394 A JP7075394 A JP 7075394A JP H07128570 A JPH07128570 A JP H07128570A
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JP
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lens
motor
zoom
time
driving device
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JP7075394A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsujino
和廣 辻野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズームモータやズームレンズ負荷によるズー
ムスピードのばらつきの小さいレンズ駆動装置を提供す
ること。 【構成】 レンズユニット1と、前記レンズユニット1
の一部であり光軸方向に移動させることによりズーム作
用の機能を持つズームレンズ10と、前記ズームレンズ
10を駆動するモータ2を有するレンズ駆動装置におい
て、前記モータ2に所定の駆動力を与え前記ズームレン
ズ10が所定の区間を移動する時間を測定する時間測定
手段13と、前記時間測定手段12によって測定された
時間を記憶する記憶手段12と、前記記憶手段12に記
憶された値に応じて前記モータの回転制御を行う回転制
御手段9と、を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等におけ
るレンズの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ズーム機能を持ち、焦点距離に応じて結
像位置が変化するレンズ系で、ズーム動作時に結像位置
を一定にする、所謂インナーフォーカス方式は、特公昭
52−15226号公報(G02B7/04)にも開示
され、合焦動作の迅速化を実現できるという利点から近
年賞用されつつある。このインナー方式では、焦点距離
に応じて結像位置が変化する構造上、一旦合焦位置に達
したフォーカスレンズは望遠〜広角のズーミング動作に
連動して位置補正される必要があり、しかもこの補正量
はカメラと被写体までの距離(被写体距離)及びズーム
位置に応じて、図5のズーム補正曲線の様に予め決めら
れた数値である。
【0003】前記ズーム補正曲線は、縦軸にズーム倍率
(ズーム位置)、横軸にフォーカスレンズ位置をとった
時に、被写体までの距離(被写体距離)毎に合焦状態を
維持する為のズーム位置とフォーカスレンズ位置の関係
を示している。この図のように、望遠(以下「T」と称
す)端では、広角(以下「W」と称す)〜ズーム補正曲
線のピーク付近に比べて曲線の傾斜が急になっており、
一定微小量ΔX、ズーム位置を移動させた時、合焦状態
を維持するのに必要なフォーカスレンズ移動量ΔYが大
きくなる。なお、図において、(1)は焦点距離が無限
大、(2)は焦点距離が1mの補正曲線である。
【0004】フォーカスレンズを駆動する手段としてス
テッピングモータ等が使用される事が多いが、ステッピ
ングモータの場合、構造上の制約等で最高速度が決ま
り、この最高速度とズーム補正曲線の傾斜により合焦状
態を維持可能なズームの最高速度が求められる。ズーム
レンズを駆動するズームモータ自身の回転速度は、前記
ズームの最高速度に対し十分余裕がある場合が多い。
【0005】ズーム補正曲線の傾斜が最も大きくなる位
置でズーム速度を決めて、このズーム速度でT〜W全域
をズームすれば、ズーム補正時、合焦状態を維持できる
が、ズームスピードがかなり遅く感じられる場合があ
り、従来は、ズーム速度をズーム位置によって2速〜数
速切換えてズーム全域でのトータルズームスピードを向
上させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ズームモータ
に小型DCモータが使用される事が多いが、このDCモ
ータは、同じ電圧を印加してもレンズの駆動負荷を含め
た個体差により、数%〜20%程度速度がばらつく事が
ある。
【0007】ビデオカメラにおいて、ズームスピードが
10%異なれば使用感は装置毎に大きく異なり、又、ズ
ーム速度が速くなる方向にばらついた場合、ズーム補正
時に合焦状態を維持できなくなる場合も生じる。よっ
て、モータ速度のばらつきを小さくする手法が必要とな
る。
【0008】ズームモータに小型ステッピングモータを
使用した時、ステッピングモータはDCモータに比べ一
般的に消費電流は多くなるが、脱調しない限り速度がば
らつく事はない。しかしながら、消費電流を減らす為に
ステッピングモータに流す電流を少なくすると脱調しや
すくなり、脱調した場合、ズーム速度が遅くなりズーム
位置がわからなくなったりする。
【0009】本発明は、ズームモータやズームレンズ負
荷によるズームスピードのばらつきの小さいレンズ駆動
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、レンズユニットと、前記レンズユニットの
一部であり光軸方向に移動させることによりズーム作用
の機能を持つズームレンズと、前記ズームレンズを駆動
するモータを有するレンズ駆動装置において、前記モー
タに所定の駆動力を与え前記ズームレンズが所定の区間
を移動するために必要とする時間を測定する時間測定手
段と、前記時間測定手段によって測定された時間を記憶
する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された値に応じて
前記モータの回転制御を行う回転制御手段と、を具備し
た。
【0011】また、前記回転制御手段は、前記記憶手段
に記憶された値が小さい程、前記モータの駆動力を小さ
くするようにした。
【0012】また、前記時間測定手段及び記憶手段は、
レンズ駆動装置の生産時の調整工程で動作するようにし
た。
【0013】また、前記時間測定手段及び記憶手段は、
レンズ駆動装置へ電源を投入する毎に動作するようにし
た。
【0014】また、前記モータに所定の駆動力を与え前
記ズームレンズが所定の時間に移動する移動量を測定す
る移動量測定手段と、前記移動量に相当する値を記憶す
る移動量記憶手段と、前記移動量記憶手段に記憶された
値に応じて前記モータの回転制御を行うモータ制御手段
と、を具備した。
【0015】また、前記モータ制御手段は、前記移動量
記憶手段に記憶された値が小さい程、前記モータの駆動
力を大きくするようにした。
【0016】また、前記移動量測定手段及び移動量記憶
手段は、レンズ駆動装置の生産時の調整工程で動作する
ようにした。
【0017】また、前記移動量測定手段及び移動量記憶
手段は、レンズ駆動装置へ電源を投入する毎に動作する
ようにした。
【0018】また、前記モータに駆動力を与え前記ズー
ムレンズが所定の時間に移動する移動量を測定する移動
量測定手段と、前記移動量測定手段によって測定された
移動量に相当する値が所定範囲内か否かを判定する判定
手段と、前記判定手段の判定結果に応じて前記駆動力を
変更する変更手段と、前記移動量に相当する値が所定範
囲内にあると判定された場合の前記駆動力の大きさを表
す値を記憶する駆動力記憶手段と、前記駆動力記憶手段
に記憶された値に応じて前記モータの回転制御を行うモ
ータ制御手段と、を具備した。
【0019】また、前記モータに駆動力を与え前記ズー
ムレンズが所定の区間を移動するために必要とする時間
を測定する時間測定手段と、前記時間測定手段によって
測定された時間が所定範囲内か否かを判定する時間判定
手段と、前記時間判定手段の判定結果に応じて前記駆動
力を変更する変更手段と、前記判定手段により前記時間
測定手段によって測定された時間が所定範囲内にあると
判定された場合の前記駆動力の大きさを表す値を記憶す
る駆動力記憶手段と、前記駆動力記憶手段に記憶された
値に応じて前記モータの回転制御を行うモータ制御手段
と、を具備した。
【0020】
【作用】時間測定手段によって測定された時間に応じて
ズームレンズを駆動するモータの速度の制御が可能とな
る。
【0021】また、移動量測定手段によって測定された
移動量に相当する値に応じてズームレンズを駆動するモ
ータの速度の制御が可能となる。
【0022】また、移動量測定手段によって測定された
移動量に相当する値が予め設定された範囲内になる様
に、ズームレンズを駆動するモータへの駆動力が変更さ
れ、該範囲内に入った場合の前記駆動力に応じて前記モ
ータの速度の制御が可能となる。
【0023】また、時間測定手段によって測定された時
間が予め設定された範囲内になる様に、ズームレンズを
駆動するモータへの駆動力が変更され、該範囲内に入っ
た場合の前記駆動力に応じて前記モータの速度の制御が
可能となる。
【0024】
【実施例】以下、図面に従い本発明の一実施例について
説明する。図1は本発明の第1〜第6の実施例のハード
ウエアを示した機能ブロック図である。図において、1
はインナーフォーカス方式のレンズユニットであり、焦
点距離を変化させるズーム機能を有するズームレンズ1
0と被写体像の撮像素子上への合焦を司るリアレンズ
(以下「フォーカスレンズ11」と称す)にて構成され
る。ここで、ズームレンズ10は図示省略の機構部を介
してズームモータ2の駆動力により光軸方向に進退し、
フォーカスレンズ11も図示省略の機構部を介してフォ
ーカスモータ4の駆動力により光軸方向に進退する。3
はズームレンズ10の光軸方向のレンズ位置を検出する
ためのズームエンコーダで、A/Dコンバータ5を介し
てズーム位置がモータ制御回路9に入力される。6はフ
ォーカスレンズ11の基準位置を検出する位置検出スイ
ッチである。
【0025】撮像素子に結像された被写体像は、撮像回
路7にて光電変換されて撮像映像信号になり、この映像
信号の輝度信号が合焦制御回路8に供給され、更にこの
合焦制御回路8の所謂山登り合焦制御の結果はモータ制
御回路9に出力され、モータ制御回路9はズームモータ
2及びフォーカスモータ4の駆動を制御する。13は時
間カウンタで、ズームレンズ10を所定距離動かすのに
要する時間の測定、又は所定時間にズームレンズ10が
移動する移動量を測定する際に基準となる時間を決定す
るもので、該時間カウンタ13を用いて測定された時間
又は移動量は不揮発性を有する記憶素子12に記憶され
る。なお、14は各部に電源を供給する電源回路であ
る。
【0026】次に、第1の実施例において、ズームレン
ズ10が所定距離動くのに要する時間を測定し、記憶素
子12に記憶するモータ制御回路9の動作を図2に示す
フローチャートを用いて説明する。レンズ駆動装置の生
産時の調整工程で、ズーム位置α〜ズーム位置β間の移
動に要する時間xを測定し記憶するものである。ズーム
位置αとズーム位置βは、ズームレンズ10の可動範囲
内における任意の位置に予め設定されている。なお、ズ
ーム位置αはズーム位置βよりもW側に設定されてい
る。
【0027】まず、ズームレンズ10をW側に移動させ
る(S1)。そしてW端まで移動したのをズームエンコ
ーダ3にて検出すると(S2)、逆にT側への移動を開
始させる(S3)。そしてズームレンズ10が位置αに
達したことを検出すれば(S4)、時間カウンタ13を
リセットし、値をゼロとする(S5)。そして、時間カ
ウンタ13の値を順次増加させ(S6)、ズームレンズ
10が位置βに達したことを検出すれば(S7)、その
時点での時間カウンタ13の値を記憶素子12に記憶さ
せ(S8)、ズームレンズ10の移動を終了する(S
9)。なお、これ以降の動作については追って説明す
る。
【0028】次に、第2の実施例の動作を図3に示すフ
ローチャートを用いて説明する。ズームレンズ10を所
定距離動かすのに要する時間を測定し、記憶素子12に
記憶する動作は、第1の実施例とは異なり、レンズ駆動
装置の生産時の調整工程ではなく、電源回路14よりレ
ンズ駆動装置へ電源が投入される毎に動作するようにし
た。なお、図3におけるステップS11〜S19は図2
におけるステップS1〜S9に対応し夫々同じ動作を示
すので、説明は割愛する。また、記憶素子12は、レン
ズ駆動装置への電源投入毎に動作するので、電源が供給
されている期間のみ記憶内容を保持していればよく、不
揮発性である必要はない。
【0029】次に、第1及び第2の実施例において、記
憶素子12に記憶された値xを基に、モータ制御回路9
がズームモータ2を制御する動作を図4を用いて説明す
る。ズーム位置α〜ズーム位置β間を移動するのに要す
る理想時間をaとすると、例えばDCモータをズームモ
ータ2として使用し、256分割精度のPWM駆動でズ
ーム速度を制御する場合、モータ制御回路9は図の様な
PWM出力をズームモータ2に出力してズーム速度のば
らつきを吸収し一定にする。すなわち、ズームレンズ1
0やズームモータ2にばらつきがあったとしても、設計
中心のズーム速度(x=a)のレンズを使用した場合、
デューティー50%で必要とするズームスピードになる
様にPWM出力のHigh側の電圧、Low側の電圧を
設定しておき、PWM出力のHigh側の電圧の持続時
間を
【0030】
【数1】
【0031】Low側の電圧の持続時間を
【0032】
【数2】
【0033】としてズームモータ2を駆動する。よっ
て、x<aの時はHigh側の電圧の持続時間を減じて
ズームスピードが遅くなる様にし、x>aのときはこの
逆とする。
【0034】なお、ktはモータの特性やレンズ負荷に
よって決まる値で、ばらつきの範囲内のどのようなレン
ズにおいてもズームスピードが一定になるように決め
る。なお、定数になるとは限らず、関数になる事もあ
る。
【0035】一方、PWM駆動ではなくDC駆動の場
合、xの値に応じて単にDC駆動の印加電圧を変える方
法でもよい。
【0036】また、ズームモータ2としてステッピング
モータを使用した場合、脱調せずに正常に動作している
時はxは一定となるが、脱調があるとxの値は大きくな
り、この場合、モータに流す電流が増加するようにすれ
ばよい。
【0037】次に本発明の第3の実施例の動作を図6に
示すフローチャートを用いて説明する。第1及び第2の
実施例とは異なり、ズームレンズ10が所定距離動くの
に要する時間を測定するのではなく、所定時間にズーム
レンズ10が移動する移動量を測定する。すなわち、レ
ンズ駆動装置の生産時の調整工程で、所定時間mの間に
移動する移動量Yを測定し記憶するものである。所定時
間mは数百msecから数secの間の任意の固定値と
する。また、ズームレンズ10の移動は、ズームレンズ
10の可動範囲内において予め設定されている任意の位
置Aから開始し、移動の方向もTからW又はWからTの
予め決められた任意の一方向とする。
【0038】まず、ズームレンズ10をW側に移動させ
る(S21)。そしてW端まで移動したのをズームエン
コーダ3にて検出すると(S22)、逆にT側への移動
を開始させる(S23)。そしてズームレンズ10が位
置Aに達したことを検出すれば(S24)、時間カウン
タ13をリセットし、値をゼロとする(S25)。そし
て、時間カウンタ13の値を順次増加させ(S26)、
時間カウンタ13が所定時間mを計測すれば(S2
7)、その時点でのズームレンズ10の位置Bをズーム
エンコーダ3にて検出する(S28)。そして、位置A
と位置Bとの差により移動量Yを算出し記憶素子12に
記憶させ(S29)、ズームレンズ10の移動を終了す
る(S30)。なお、これ以降の動作については追って
説明する。
【0039】次に、第4の実施例の動作を図7に示すフ
ローチャートを用いて説明する。所定時間mにズームレ
ンズ10が移動する移動量を測定し、記憶素子12に記
憶する動作は、第3の実施例とは異なり、レンズ駆動装
置の生産時の調整工程ではなく、電源回路14よりレン
ズ駆動装置へ電源が投入される毎に動作するようにし
た。なお、図7におけるステップS41〜S50は図6
におけるステップS21〜S30に対応し夫々同じ動作
を示すので、説明は割愛する。また、記憶素子12はレ
ンズ駆動装置への電源投入毎に動作するので、電源が供
給されている期間のみ記憶内容を保持していればよく、
不揮発性である必要はない。
【0040】次に、第3及び第4の実施例において、記
憶素子12に記憶された値Yを基に、モータ制御回路9
がズームモータ2を制御する動作を図8を用いて説明す
る。所定時間aの間にズームレンズ10が移動する理想
移動量をY1とすると、例えばDCモータをズームモー
タ2として使用し、256分割精度のPWM駆動でズー
ム速度を制御する場合、モータ制御回路9は図の様なP
WM出力をズームモータ2に出力してズーム速度のばら
つきを吸収し一定にする。すなわち、ズームレンズ10
やズームモータ2にばらつきがあったとしても、設計中
心のズーム速度(Y=Y1)のレンズを使用した場合に
デューティー50%で必要とするズームスピードになる
様にPWM出力のHigh側の電圧、Low側の電圧を
設定しておき、PWM出力のHigh側の電圧の持続時
間を
【0041】
【数3】
【0042】Low側の電圧の持続時間を
【0043】
【数4】
【0044】としてズームモータ2を駆動する。よっ
て、Y1<Yの時はHigh側の電圧の持続時間を減じ
てズームスピードが遅くなる様にし、Y1>Yのときは
この逆とする。
【0045】なお、ktは第1及び第2の実施例と同
様、モータの特性やレンズ負荷によって決まる値であ
る。
【0046】一方、PWM駆動ではなくDC駆動の場
合、Yの値に応じて単にDC駆動の印加電圧を変える方
法でもよい。
【0047】また、ズームモータ2としてステッピング
モータを使用した場合、脱調せずに正常に動作している
時はYは一定となるが、脱調があるとYの値は小さくな
り、この場合、モータに流す電流が増加するようにすれ
ばよい。
【0048】また、第3及び第4の実施例において、記
憶素子12に記憶される値Yは所定時間mの間に移動す
る移動量そのものを示す値であるとしたが、移動量に相
当する値として、該移動量Yを所定時間mで除算した
値、すなわち速度を記憶素子12に記憶してもよい。こ
の場合、必要とするズームスピードを得る駆動電圧を決
定するには、理想移動量Y1ではなく理想速度であるこ
とは言うまでもない。
【0049】次に、第5の実施例の動作を図9に示すフ
ローチャートを用いて説明する。本実施例は、所定時間
nの間に移動するズームレンズ10の移動量を測定し、
ズームレンズ10の速度Vを算出し、速度Vが予め設定
した規格範囲内(下限値VL、上限値VH)に入る様に
ズームモータ2への駆動電圧を増減させ、速度Vが規格
範囲内に入った時点での駆動電圧値を記憶し、実使用時
にこの記憶した駆動電圧値を読み出して使用するもので
ある。
【0050】なお、駆動電圧は前述のPWM駆動として
PWM出力のデューティを記憶してもよい。また、駆動
電圧をDCの値として記憶してもよい。
【0051】まず、ズームレンズ10をW側に移動させ
る(S51)。そしてW端まで移動したのをズームエン
コーダ3にて検出すると(S52)、逆にT側への移動
を開始させる(S53)。そしてズームレンズ10が所
定時間n’の間、T側へ移動した時点での位置をP1と
してズームエンコーダ3にて読み込み(S54、S5
5)、次に、時間カウンタ13をリセットし、時間計測
を開始する(S56)。そして、時間カウンタ13の値
を順次増加させ、一定時間nが計測されれば(S5
7)、その時点での位置P2をズームエンコーダ3にて
読み込む(S58)。そして、位置P1、P2及び所定
時間nの値によりズームレンズ10の速度Vを次式より
算出する(S59)。
【0052】
【数5】
【0053】次に速度Vを規格下限値VLと比較し(S
60)、VL<=Vでなければ、速度Vを上げるべく駆
動電圧を微小量ΔEだけ増加させ(S61)、ステップ
S55の前段に戻る。逆にVL<=Vであれば速度Vを
規格上限値VHと比較し(S62)、V<=VHでなけ
れば、速度Vを下げるべく駆動電圧を微小量ΔEだけ減
少させ(S63)、ステップS55の前段に戻る。すな
わち、ステップS60及びS62の条件が満足されるま
で、ステップS61又はS63にて駆動電圧を微小量Δ
E単位で増減させながらステップS55〜S59の動作
を繰り返す。そして、ステップS60及びS62の条件
を満足し、速度Vが予め設定した規格範囲内に入ったと
判断すれば、その時点での駆動電圧の値を記憶素子12
に記憶し(S64)、ズームレンズ10の駆動を終了し
(S65)、調整動作を終了する。
【0054】ステップS54にてn’時間の経過を待っ
ているのは、ズームレンズ10が反転した後、速度Vが
安定するのを待つためであり、100msec〜1se
c程度に設定されている。また、第5の実施例では、ズ
ームレンズ10をW端からT端まで移動させる間に、複
数回速度Vを算出して駆動電圧の修正を行い、速度Vを
規格範囲内に収める必要があるため、所定時間nは10
0msec〜数百msecとなるが、ズームレンズ10
がW端からT端まで移動する間に速度Vが規格範囲内に
収まらなければ、ズームレンズ10のW端からT端まで
の移動を繰り返し行うようにすれば、所定時間nの大き
さは、W端からT端までの移動時間から所定時間n’を
減じた時間内であればよい。
【0055】なお、第5の実施例では、速度Vを算出し
規格範囲内であるか否かを判断したが、位置P1、P2
より移動量を算出し、該移動量が規格範囲内であるか否
かを判断し、駆動電圧を変更してもよい。
【0056】次に、第6の実施例の動作を図10に示す
フローチャートを用いて説明する。本実施例は、ズーム
レンズ10が所定の移動量ΔLを移動するのに必要とす
る時間tを測定し、時間tが予め設定した規格範囲内
(下限値tL、上限値tH)に入る様にズームモータ2
への駆動電圧を増減させ、時間tが規格範囲内に入った
時点での駆動電圧値を記憶し、実使用時にこの記憶した
駆動電圧値を読み出して使用するものである。
【0057】なお、駆動電圧は前述のPWM駆動として
PWM出力のデューティを記憶してもよい。また、駆動
電圧をDCの値として記憶してもよい。
【0058】まず、ズームレンズ10をW側に移動させ
る(S71)。そしてW端まで移動したのをズームエン
コーダ3にて検出すると(S72)、逆にT側への移動
を開始させる(S73)。そしてズームレンズ10が所
定時間sの間、T側へ移動した時点での位置をP3とし
てズームエンコーダ3にて読み込み(S74、S7
5)、次に、時間カウンタ13をリセットし、時間計測
を開始する(S76)。そして、時間カウンタ13の値
を順次増加させ、ズームエンコーダ3にて位置P3から
ΔLだけ離れた位置が検出されれば(S77)、その時
点で時間カウンタ13を停止させ、時間tを検出する
(S78)。次に時間tを規格上限値tHと比較し(S
79)、t<=tHでなければ、速度を上げるべく駆動
電圧を微小量ΔEだけ増加させ(S80)、ステップS
75の前段に戻る。逆にt<=Htであれば時間tを規
格下限値tLと比較し(S81)、tL<=tでなけれ
ば、速度を下げるべく駆動電圧を微小量ΔEだけ減少さ
せ(S82)、ステップS75の前段に戻る。すなわ
ち、ステップS79及びS81の条件が満足されるま
で、ステップS80又はS82にて駆動電圧を微小量Δ
E単位で増減させながらステップS75〜S78の動作
を繰り返す。そして、ステップS79及びS81の条件
を満足し、時間tが予め設定した規格範囲内に入ったと
判断すれば、その時点での駆動電圧の値を記憶素子12
に記憶し(S83)、ズームレンズ10の駆動を終了し
(S84)、調整動作を終了する。
【0059】ステップS74にてs時間の経過を待って
いるのは、ズームレンズ10が反転した後、動作が安定
するのを待つためであり、100msec〜1sec程
度に設定されている。また、第6の実施例では、ズーム
レンズ10をW端からT端まで移動させる間に、複数回
時間tを検出して駆動電圧の修正を行い、時間tを規格
範囲内に収める必要があるため、移動量ΔLはズームレ
ンズ10のW端からT端までの距離からs時間の間に移
動する距離を減じた距離の数分の一から数分の一に設定
されている。また、ズームレンズ10がW端からT端ま
で移動する間に時間tが規格範囲内に収まらなければ、
ズームレンズ10のW端からT端までの移動を繰り返し
行うようにすれば、移動量ΔLはW端からT端までの距
離からs時間に移動する距離を減じた距離より小さけれ
ばよい。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、ズームモータやズーム
レンズ負荷によるズームスピードのばらつきの小さいレ
ンズ駆動装置を提供することができ、さらに、インナー
フォーカス方式のレンズユニットに採用した場合、ズー
ム補正時のピントボケがなくなり、その効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第6の実施例を示した機能ブロ
ック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作を示したフローチ
ャートである。
【図3】本発明の第2の実施例の動作を示したフローチ
ャートである。
【図4】本発明の第1及び第2の実施例の動作を示した
波形図である。
【図5】レンズユニットのズーム補正曲線を示したグラ
フである。
【図6】本発明の第3の実施例の動作を示したフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第4の実施例の動作を示したフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第3及び第4の実施例の動作を示した
波形図である。
【図9】本発明の第5の実施例の動作を示したフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第6の実施例の動作を示したフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 レンズユニット 2 ズームモータ 3 ズームエンコーダ 9 モータ制御回路 10 ズームレンズ 12 記憶素子 13 時間カウンタ 14 電源回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズユニットと、前記レンズユニット
    の一部であり光軸方向に移動させることによりズーム作
    用の機能を持つズームレンズと、前記ズームレンズを駆
    動するモータを有するレンズ駆動装置において、 前記モータに所定の駆動力を与え前記ズームレンズが所
    定の区間を移動するために必要とする時間を測定する時
    間測定手段と、前記時間測定手段によって測定された時
    間を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された値
    に応じて前記モータの回転制御を行う回転制御手段と、
    を具備することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転制御手段は、前記記憶手段に記
    憶された値が小さい程、前記モータの駆動力を小さくす
    ることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記時間測定手段及び記憶手段は、レン
    ズ駆動装置の生産時の調整工程で動作することを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記時間測定手段及び記憶手段は、レン
    ズ駆動装置へ電源を投入する毎に動作することを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 レンズユニットと、前記レンズユニット
    の一部であり光軸方向に移動させることによりズーム作
    用の機能を持つズームレンズと、前記ズームレンズを駆
    動するモータを有するレンズ駆動装置において、 前記モータに所定の駆動力を与え前記ズームレンズが所
    定の時間に移動する移動量を測定する移動量測定手段
    と、前記移動量測定手段によって測定された移動量に相
    当する値を記憶する移動量記憶手段と、前記移動量記憶
    手段に記憶された値に応じて前記モータの回転制御を行
    うモータ制御手段と、を具備することを特徴とするレン
    ズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記モータ制御手段は、前記移動量記録
    手段に記憶された値が小さい程、前記モータの駆動力を
    大きくすることを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆
    動装置。
  7. 【請求項7】 前記移動量測定手段及び移動量記憶手段
    は、レンズ駆動装置の生産時の調整工程で動作すること
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載のレンズ駆動
    装置。
  8. 【請求項8】 前記移動量測定手段及び移動量記憶手段
    は、レンズ駆動装置への電源投入毎に動作することを特
    徴とする請求項5又は請求項6に記載のレンズ駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 レンズユニットと、前記レンズユニット
    の一部であり光軸方向に移動させることによりズーム作
    用の機能を持つズームレンズと、前記ズームレンズを駆
    動するモータを有するレンズ駆動装置において、 前記モータに駆動力を与え前記ズームレンズが所定の時
    間に移動する移動量を測定する移動量測定手段と、前記
    移動量測定手段によって測定された移動量に相当する値
    が所定範囲内か否かを判定する判定手段と、前記判定手
    段の判定結果に応じて前記駆動力を変更する変更手段
    と、前記判定手段により前記移動量に相当する値が所定
    範囲内にあると判定された場合の前記駆動力の大きさを
    表す値を記憶する駆動力記憶手段と、前記駆動力記憶手
    段に記憶された値に応じて前記モータの回転制御を行う
    モータ制御手段と、を具備することを特徴とするレンズ
    駆動装置。
  10. 【請求項10】 レンズユニットと、前記レンズユニッ
    トの一部であり光軸方向に移動させることによりズーム
    作用の機能を持つズームレンズと、前記ズームレンズを
    駆動するモータを有するレンズ駆動装置において、 前記モータに駆動力を与え前記ズームレンズが所定の区
    間を移動するために必要とする時間を測定する時間測定
    手段と、前記時間測定手段によって測定された時間が所
    定範囲内か否かを判定する時間判定手段と、前記時間判
    定手段の判定結果に応じて前記駆動力を変更する変更手
    段と、前記判定手段により前記時間測定手段によって測
    定された時間が所定範囲内にあると判定された場合の前
    記駆動力の大きさを表す値を記憶する駆動力記憶手段
    と、前記駆動力記憶手段に記憶された値に応じて前記モ
    ータの回転制御を行うモータ制御手段と、を具備するこ
    とを特徴とするレンズ駆動装置。
JP7075394A 1993-09-09 1994-04-08 レンズ駆動装置 Pending JPH07128570A (ja)

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JP7075394A JPH07128570A (ja) 1993-09-09 1994-04-08 レンズ駆動装置

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JP22444993 1993-09-09
JP5-224449 1993-09-09
JP7075394A JPH07128570A (ja) 1993-09-09 1994-04-08 レンズ駆動装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006350061A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Casio Comput Co Ltd 移動制御装置、カメラ装置、移動制御方法および移動制御プログラム

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