JPH07127807A - スチームタンクの洗浄法 - Google Patents
スチームタンクの洗浄法Info
- Publication number
- JPH07127807A JPH07127807A JP12438893A JP12438893A JPH07127807A JP H07127807 A JPH07127807 A JP H07127807A JP 12438893 A JP12438893 A JP 12438893A JP 12438893 A JP12438893 A JP 12438893A JP H07127807 A JPH07127807 A JP H07127807A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam tank
- steam
- water
- hot water
- scale
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D7/00—Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
- C11D7/22—Organic compounds
- C11D7/32—Organic compounds containing nitrogen
- C11D7/3245—Aminoacids
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スチームサウナにおいて、スチームタンク内
のスケールを容易に除去する。 【構成】 スチームタンク1内にキレート化剤を添加す
る。スチームタンク1内の湯水2を昇温沸騰させる。ス
ケール中のカルシウムやマグネシウム等をキレート化剤
に結合させて水溶性キレート化合物にし、スケールを湯
水に溶解させることができる。
のスケールを容易に除去する。 【構成】 スチームタンク1内にキレート化剤を添加す
る。スチームタンク1内の湯水2を昇温沸騰させる。ス
ケール中のカルシウムやマグネシウム等をキレート化剤
に結合させて水溶性キレート化合物にし、スケールを湯
水に溶解させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サウナ等にスチームを
供給するスチームタンクの洗浄法に関するものである。
供給するスチームタンクの洗浄法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サウナ等にスチームを供給するスチーム
発生器は、図1に示すように厚み1mm程度のステンレ
ス等で作成されるスチームタンク1内に加熱装置5のシ
ーズヒータ等のヒータ6を設けることによって形成され
ている。図1において7はスチームタンク1内に水道水
を給水するための給水管であり、スチームタンク1内で
発生したスチームはスチーム供給管8を通してサウナ室
に供給される。またスチームタンク1の上部には蓋9付
きの投入口10が設けてある。
発生器は、図1に示すように厚み1mm程度のステンレ
ス等で作成されるスチームタンク1内に加熱装置5のシ
ーズヒータ等のヒータ6を設けることによって形成され
ている。図1において7はスチームタンク1内に水道水
を給水するための給水管であり、スチームタンク1内で
発生したスチームはスチーム供給管8を通してサウナ室
に供給される。またスチームタンク1の上部には蓋9付
きの投入口10が設けてある。
【0003】そしてこのスチーム発生器にあって、加熱
装置5に通電してヒータ6を発熱させることによってス
チームタンク1内の湯水2を加熱し、この湯水2を沸騰
させることによってスチームタンク1内でスチームを発
生させ、スチームタンク1内で発生したこのスチームを
スチーム供給管8を通してサウナ室に供給するようにな
っている。
装置5に通電してヒータ6を発熱させることによってス
チームタンク1内の湯水2を加熱し、この湯水2を沸騰
させることによってスチームタンク1内でスチームを発
生させ、スチームタンク1内で発生したこのスチームを
スチーム供給管8を通してサウナ室に供給するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのスチーム発
生器のスチームタンク1内において、水道水中のカルシ
ウムイオンやマグネシウムイオンなどのイオンが沈澱
し、この沈澱した固形分がスチームタンク1の内壁やヒ
ータ6の表面にスケールとして固まって付着し易く、こ
のようにスケールが付着すると熱効率が低下する等の問
題が発生するものであった。
生器のスチームタンク1内において、水道水中のカルシ
ウムイオンやマグネシウムイオンなどのイオンが沈澱
し、この沈澱した固形分がスチームタンク1の内壁やヒ
ータ6の表面にスケールとして固まって付着し易く、こ
のようにスケールが付着すると熱効率が低下する等の問
題が発生するものであった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、スチームタンク内のスケールを容易に除去するこ
とができるスチームタンクの洗浄法を提供することを目
的とするものである。
あり、スチームタンク内のスケールを容易に除去するこ
とができるスチームタンクの洗浄法を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスチームタ
ンクの洗浄法は、スチームタンク1内にキレート化剤を
添加し、スチームタンク1内の湯水2を昇温沸騰させる
ことを特徴とするものである。以下、本発明を詳細に説
明する。
ンクの洗浄法は、スチームタンク1内にキレート化剤を
添加し、スチームタンク1内の湯水2を昇温沸騰させる
ことを特徴とするものである。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0007】スチームタンク1内の湯水2にはCa2+イ
オンやMg2+イオンがふくまれており、これらのイオン
がCaCO3 やMgCO3 等として沈澱してできる固形
分がスチームタンク1の内壁やヒータ6の表面に固着す
ることによって、スケールが発生する。そこで本発明で
は、スチームタンク1内に投入口10からキレート化剤
を投入して添加し、そして加熱装置5を作動させてスチ
ームタンク1内の湯水2を昇温させて沸騰させることに
よって、このスケールを除去するようにしている。キレ
ート化剤はスチームタンク1内の湯水2に添加するよう
にしてもよく、また予めキレート化剤を添加した湯水2
をスチームタンク1内に投入するようにしてもよい。
オンやMg2+イオンがふくまれており、これらのイオン
がCaCO3 やMgCO3 等として沈澱してできる固形
分がスチームタンク1の内壁やヒータ6の表面に固着す
ることによって、スケールが発生する。そこで本発明で
は、スチームタンク1内に投入口10からキレート化剤
を投入して添加し、そして加熱装置5を作動させてスチ
ームタンク1内の湯水2を昇温させて沸騰させることに
よって、このスケールを除去するようにしている。キレ
ート化剤はスチームタンク1内の湯水2に添加するよう
にしてもよく、また予めキレート化剤を添加した湯水2
をスチームタンク1内に投入するようにしてもよい。
【0008】キレート化剤としては、金属イオンと結合
してキレート化合物を形成する多座配位子を持つエチレ
ンジアミン四酢酸(EDTA)やクエン酸などを用いる
ことができる。キレート化剤の添加量はスケールの発生
量等に応じて適宜設定することができるものであり、添
加量が少なくて一回の処理で総てのスケールが除去でき
ないときには処理をもう一度繰り返すようにすればよ
い。
してキレート化合物を形成する多座配位子を持つエチレ
ンジアミン四酢酸(EDTA)やクエン酸などを用いる
ことができる。キレート化剤の添加量はスケールの発生
量等に応じて適宜設定することができるものであり、添
加量が少なくて一回の処理で総てのスケールが除去でき
ないときには処理をもう一度繰り返すようにすればよ
い。
【0009】スチームタンク1内の湯水2を加熱して煮
沸させると、スケール物質は少しづつCa2+やMg2+に
なって湯水2中に溶解するが、湯水2にキレート化剤を
添加しておくと、スケール物質を構成するCa2+やMg
2+等がキレート化剤に結合して水溶性キレート化合物と
なり、容易にスケールを湯水2に溶解させて除去するこ
とができるのである。例えば、キレート化剤としてED
TAを用いる場合、次の反応式のようにCa2+(M
g2+)はEDTAと6座配位して安定な水溶性キレート
化合物を形成する。
沸させると、スケール物質は少しづつCa2+やMg2+に
なって湯水2中に溶解するが、湯水2にキレート化剤を
添加しておくと、スケール物質を構成するCa2+やMg
2+等がキレート化剤に結合して水溶性キレート化合物と
なり、容易にスケールを湯水2に溶解させて除去するこ
とができるのである。例えば、キレート化剤としてED
TAを用いる場合、次の反応式のようにCa2+(M
g2+)はEDTAと6座配位して安定な水溶性キレート
化合物を形成する。
【0010】
【化1】
【0011】また、スチームタンク1内の湯水2を加熱
して沸騰させることによってキレート化反応を促進する
ことができると共に水溶性キレート化合物の湯水2への
溶解を促進することができるものであり、沸騰時間はス
ケールの発生量等に応じて適宜調整するようにすればよ
い。沸騰時間が短くて一回の処理で総てのスケールが除
去できないときには処理をもう一度繰り返すようにすれ
ばよい。
して沸騰させることによってキレート化反応を促進する
ことができると共に水溶性キレート化合物の湯水2への
溶解を促進することができるものであり、沸騰時間はス
ケールの発生量等に応じて適宜調整するようにすればよ
い。沸騰時間が短くて一回の処理で総てのスケールが除
去できないときには処理をもう一度繰り返すようにすれ
ばよい。
【0012】上記のように、スチームタンク1内にキレ
ート化剤を添加してスチームタンク1内の湯水2を昇温
沸騰させることによって、スチームタンク1内のスケー
ルを湯水2に溶解させた後、この湯水2を排出してスチ
ームタンク1内を水洗することによってスチームタンク
1内を洗浄することができるものである。
ート化剤を添加してスチームタンク1内の湯水2を昇温
沸騰させることによって、スチームタンク1内のスケー
ルを湯水2に溶解させた後、この湯水2を排出してスチ
ームタンク1内を水洗することによってスチームタンク
1内を洗浄することができるものである。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によって例証する。1
年間使用してスケールが発生したスチームサウナのスチ
ームタンクに水を充填し、水1リットル当たりエチレン
ジアミン四酢酸の二ナトリウム塩(EDTA・2Na)
を100g投入して溶解させた。次に、加熱装置を作動
させてスチームタンク内の湯水を昇温させ、湯水を沸騰
させた。この沸騰状態を20分間維持した後、スチーム
タンクから湯水を棄て、さらにスチームタンク内に水を
入れて水で洗浄した。このように洗浄したスチームタン
ク内を調べたところ、スチームタンクの内壁やヒータの
表面のスケールは完全に除去されていた。
年間使用してスケールが発生したスチームサウナのスチ
ームタンクに水を充填し、水1リットル当たりエチレン
ジアミン四酢酸の二ナトリウム塩(EDTA・2Na)
を100g投入して溶解させた。次に、加熱装置を作動
させてスチームタンク内の湯水を昇温させ、湯水を沸騰
させた。この沸騰状態を20分間維持した後、スチーム
タンクから湯水を棄て、さらにスチームタンク内に水を
入れて水で洗浄した。このように洗浄したスチームタン
ク内を調べたところ、スチームタンクの内壁やヒータの
表面のスケールは完全に除去されていた。
【0014】
【発明の効果】上記のように本発明は、スチームタンク
内にキレート化剤を添加し、スチームタンク内の湯水を
昇温沸騰させるようにしたので、スケール中のカルシウ
ムやマグネシウム等をキレート化剤に結合させて水溶性
キレート化合物にし、スケールを湯水に溶解させて除去
することができるものであり、スケールを容易に除去し
て熱効率が低下することを防ぐことができるものであ
る。
内にキレート化剤を添加し、スチームタンク内の湯水を
昇温沸騰させるようにしたので、スケール中のカルシウ
ムやマグネシウム等をキレート化剤に結合させて水溶性
キレート化合物にし、スケールを湯水に溶解させて除去
することができるものであり、スケールを容易に除去し
て熱効率が低下することを防ぐことができるものであ
る。
【図1】スチームタンクを示す概略断面図である。
1 スチームタンク 2 湯水
Claims (1)
- 【請求項1】 スチームタンク内にキレート化剤を添加
し、スチームタンク内の湯水を昇温沸騰させることを特
徴とするスチームタンクの洗浄法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12438893A JPH07127807A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | スチームタンクの洗浄法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12438893A JPH07127807A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | スチームタンクの洗浄法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07127807A true JPH07127807A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=14884184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12438893A Withdrawn JPH07127807A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | スチームタンクの洗浄法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07127807A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010159932A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Sharp Corp | 加熱調理器及び蒸気発生装置の洗浄方法 |
US20120295123A1 (en) * | 2010-01-25 | 2012-11-22 | Masayuki Abe | Steel plate for cold forging and process for producing same |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP12438893A patent/JPH07127807A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010159932A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Sharp Corp | 加熱調理器及び蒸気発生装置の洗浄方法 |
US20120295123A1 (en) * | 2010-01-25 | 2012-11-22 | Masayuki Abe | Steel plate for cold forging and process for producing same |
US8945719B2 (en) * | 2010-01-25 | 2015-02-03 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel plate for cold forging and process for producing same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000801 |