JPS602900A - 強制循環ドラム型ボイラの化学洗浄法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ラム型ポイラの化学洗浄法に関し，一待に１該強制循環
，ｌ、ラム型ボイラに化学洗浄用配管を仮設して化学洗
浄するこの種従来法の改良に関する。

従来，後部煙道蒸発管を有する強制循環ドラム型ボイラ
を化学洗浄するには，例えば第】図に示すように該ボイ
ラの配管系統に仮設循環ポンプを所定の位置に設置した
化学洗浄用配管を仮設し，（１）水濡，（２）昇温，（
３）洗浄液注入７（４）洗浄，（５）洗浄液フロー，（
６）水洗，（７）リンス，（８）中和，（９）防錆，０
０）全フローの操作手順によって化学洗浄を行なってい
た。この仮設配管系の概略を示す第１図について更に詳
述する。第１図中。

実線は本設配管系統を，点線は仮設配管系統を示し，】
は所定の位置に設置された仮設循環ポンプで吸入側か水
ドラム２の仮設マンホール３に取付けられた仮設管４に
連通され，吐出側はプレボイラ洗浄水１〜レン管５と仮
設管６を介して連通されており，また仮設管７は，水ド
゛ラムトレン管８，節炭器入ロ管寄せドレン管９，プレ
ホイラ洗浄水トレン管５に接続された仮設管で，該仮設
管７は上記の仮設管４と合流して。

仮設フロー管１０に接続している。

第１図を用いて上記した従来の化学洗浄法を手順を追っ
て説明する。

（１）　水瀾操作 補給水タンク（もしくは純水タンク）１１→仮設慴４→
仮設ミキシングヒ一タ１２→仮設ミキノノグヘソタ１３
→仮設循環ポンプ１→仮設管６→プレボイラ洗浄水ドレ
ン管５→給水管〕４→節炭器１５→蒸気ドラム１６．仮
設管６→仮設循環連絡管１７→仮設管７→水ドラム２の
糸路を経て送水して、火炉壁の前壁管１８．左側壁管１
９゜後壁管２０．右側壁管２１と降水管２２並びに後部
煙道連絡管２３を介して後部煙道下部管寄せ２４．後部
煙道蒸発管２５．後部煙道上部管寄せ２６のそれぞれの
系統を満水して蒸気ドラム１６の所定水位まで湿水する
。

（２）　昇温操作 仮設循環ポツプ１→仮設管６→プレボイラ洗浄トレン管
５→給水管１４→節炭器１５→蒸気ドラム１６→降水管
２２→水ドラム２→仮設管４→仮設ミキシングヒータ１
２→ミキノングヘノタ１３の糸路で循環させながら仮設
補助蒸気供給管２７から仮設ミキシングヒーク］２に加
温用蒸気を導入し昇温する。一方、火炉壁の各周壁管１
８゜１９．２０．２１と後部煙道蒸発管２５は。

ボイラ循環ポンプ２８を運転して次の糸路で循環する。

蒸気ドラム１６−＞降水管２２→ボイラ循環ポツプ２８
→水ドラム２→各周壁管（前壁管１８．左側壁管１９．
後壁管２０．右側壁管２］）→蒸気ドラム１６．水ドラ
ム２→後部煙道連絡管２３→後部煙道下部管寄せ２４→
後部煙道蒸発管２５→後部煙道上部管寄せ２６→蒸気ド
ラム１６ （３）　洗浄液注入操作 上記（２）の操作と同じ糸路で循環させながら薬液溶解
仮設タンク２９から仮設薬注ポンプ３０により仮設ミキ
シングヘッタ１３に注入して行なう。

（４）洗浄操作 上記（３）の操作によって仮設ミキシングへッタ１３に
注入された洗浄液を仮設循環ポンプ１およびボイラ循環
ポンプ２８により上記（４）の昇温操作と同し糸路を循
環させて行なう。

（５）　洗浄液フロー操作 上記（４）の洗浄操作終了後、各機器および配管に溜っ
ている洗浄液を水ドラムトレン管８、節炭器入口管寄せ
ドレン管９．プレボイラ洗浄水ｌ・レン管５から仮設管
７に集め仮設ブロー管】０を経て系外に排出する。

（６）　水洗操作 補給水タック１１の水を用いて上記（１）の水加操作と
同じ糸路で水深すした後、上記（２）の昇温操作の糸路
で循環し、引続き上記（５）の洗浄液ブロー操作と同じ
操作で水洗水を系外に排出する操作を繰返し水洗−する
。

（７）　リンス、中和、防錆操作 −上記（３）の洗浄液注入操作および上記（４）の洗浄
操作と同じ糸路を循環させて行なう。

（８）　全ブロー操作 上記（５）の洗浄液フロー操作と同じ糸路で行なう。

ボイラの化学洗浄においては、その目的を完全に達成す
るには、洗浄液組成の選定、洗浄液温度の保持、洗浄系
統各部流速の確保が重要な要因となる。従来の化学洗浄
法によれば洗浄系統の各部における循環流速は、上記の
（２）　（３）　（４）　（６）（７）の操作において
仮設循環ポンプ１およびボイラ循環ポンプ２８の運転に
よって得られる。すなわち節炭器１５系統は、仮設循環
ポンプ１の運転で、また火炉周壁管１８’、Ｉ　９　、
２０　、２１および後部煙道蒸発管２５はボイラ循環ポ
ンプ２８の運転によって洗浄液の循環流速が与えられる
。化学洗浄においてスケールを完全に除去し排出するに
必要な洗浄液の流速は０．３　ｍ／ｓｅａ以上が必要と
されるが、上記の従来の循環方法では、後部煙道蒸発管
２５の系統については。

水ドラム２と後部煙道下部管寄せ２４を接続する後部煙
道連絡管２３の管径が小さいため、ボイラ循環ポンプ２
８の運転による循環流量が充分に得られず後部煙道蒸発
管２５における流速は必要な流速の１１５〜１／１０程
度となり。

スケールの完全な溶解除去と排出が行なわれず。

伝熱面に残存したスケールおよび後部煙道下部管寄せ２
４に滞留したマッドに起因した事故が化学洗浄後のボイ
ラ運転で発生するなどの欠点があった。

そこで１本発明者等は、従来の仮設配管系統と洗浄用仮
設機器の規模を大きく変更することなく、後部煙道蒸発
管２５の系統に必要かつ充分なる循環流量を得る化学洗
浄法を検討し、仮設循環ポンプ１と後部煙道下部管寄せ
２４を接続させて化学洗浄用循環系を構成することによ
って達成しうるという知見を得て本発明方法を開発する
に至った。

すなわち２本発明は後部煙道蒸発管を有する強制循環ド
ラム型ボイラの化学洗浄を行なうに当り、予め仮設循環
ポンプとプレボイラ洗浄水ドレン管に連通ずる仮設管か
ら分岐した仮設管を後部煙道下部管寄せに接続させ上記
仮設循環ポンプとボイラ循環ポンプを運転して洗浄液循
環を行なうことにより１強制循環ドラム型ボイラの化学
洗浄方法を行うことを要旨とするものである。

本発明方法を第２図に示すフローシートにより詳細に説
明する。

第２図中、実線は本設配管系流を点線は仮設配管系を示
す。本発明の化学洗浄用循環系統は。

第２図に示すように仮設循環ポンプ１の吐出側とプレボ
イラ洗浄水ドレン管５とを接続する仮設管６から分岐し
て後部煙道下部管寄せ２４に接続した仮設管３１を従来
の洗浄用仮設配管系統に追設し、更に仮設管６に弁３２
．仮設管３１に弁３３を配置して上記の仮設管６．３１
の循環流量を適宜調整することを可能とした。この仮設
管３１の設置によって、上記の化学洗浄操作（２）　（
３）　（４）　（６）　（７）における後部煙道蒸発管
２５の循環流量を仮設循環ポンプ１の運転により直接的
に与えることを可能とすることによって後部煙道蒸発管
２５の系統のスケールの溶解除去を促進すると共に、上
記の化学洗浄操作（５）　（６）　（８）の系統水フロ
ーにおいて該系統に存在するマッドを効果的に排出する
ことかできる。

仮設管３１と後部煙道下部管寄せの接続は。

後部煙道下部管寄せの検齋穴およびカット部を利用する
ことで容易に接続が可能である。

〔実施例〕

本発明の化学洗浄方法によって実施した蒸発ｉ　５１０
　Ｔ／ｌ−１の後部煙道蒸発管を有する強制循環ドラム
型ボイラの実施例を以下に述べる。

仮設循環ポンプ容■を４００　Ｔ／Ｈとして。

後部煙道下部管寄せおよびプレボイラ洗浄水ドレン管に
それぞれ接続する仮設管の寸法は２１６３φ×８２もと
し、更に後部煙道下部管寄せ部には８か所の分岐管１３
９８φ×６６しを設けて上記の仮設管と接続した。

各洗浄工程における洗浄液の循環時には。

仮設循環ポンプ４００　Ｔ／ＩＩを連続運転しプレボイ
ラ洗浄水Ｉ・レン管を介して節炭器系統に連通ずる仮設
管と後部煙道下部管寄せに接続する仮設管の循環を３０
分毎に切換えて洗浄液の循環を行なった。この洗浄操作
によって後部煙道蒸発管系統の洗浄液流速は、０．４８
ｍ／ａａｃが得られ、この種洗浄に必要な洗浄液の流速
０．３　ｍ／ｓｅｅ以上が確保された。洗浄後の該系統
の開放点検においで、スケールは完全に除去され、マッ
ドの滞留も認められなかった。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の化学洗浄方法°の系統図、第２図は本発
明の一実施例に係わる化学洗浄系統図である。 ３１・・・仮設管。３２・３３・・・弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 後部煙道蒸発管ｉ有する強制循環ドラム型ボイラの化学
   洗浄を行なうにあたり、予め化学洗浄用仮設循環ポンプ
   の循環系統から、後部煙道下部管寄せおよびプレボイラ
   洗浄水ドレン管にそれぞれ連通する仮設管を配置し、上
   記の仮設循環ポンプを連続運転すると共に上記の循環系
   統に設置した弁の開度を調節して、後部煙道下部管寄統
   および節炭器系統の洗浄液の循環を行なうことを特徴と
   する強制循環ｌ・ラム型ボイラの化学洗浄法。