JPH07127671A - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JPH07127671A
JPH07127671A JP5275666A JP27566693A JPH07127671A JP H07127671 A JPH07127671 A JP H07127671A JP 5275666 A JP5275666 A JP 5275666A JP 27566693 A JP27566693 A JP 27566693A JP H07127671 A JPH07127671 A JP H07127671A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽ブレーキ時におけるマスタシリンダから高
圧源への液圧源の切換えに伴うホイールシリンダ液圧の
急増を抑制する。 【構成】 液圧制御装置44は常にはマスタシリンダを
キャリパ16,17のホイールシリンダに連通させる第
一状態にあるが、高圧源たるサーボ圧発生装置46にサ
ーボ圧が発生した後にサーボ圧をマスタシリンダ液圧に
応じた液圧に減圧してホイールシリンダに伝達する第二
状態に切り換わる。この切換時にホイールシリンダ液圧
が急増し、制動力制御性が悪くなるため、ストロークシ
ミュレータ56を設けてこれを回避する。ストロークシ
ミュレータ56によりマスタシリンダ液圧の急増を抑制
すれば、液圧制御装置44によりホイールシリンダ液圧
の急増が抑制される。また、第二状態においてもブレー
キペダル10の踏込みが可能となり、制動力制御性およ
びブレーキフィーリングも改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用液圧ブレーキ装
置に関するものであり、特に、ホイールシリンダにブレ
ーキ操作対応液圧発生装置より高い液圧を供給し得る高
圧源を備えた液圧ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人の特願平4─328509号
の明細書には、ホイールシリンダにブレーキ操作対応液
圧発生装置より高い液圧を供給し得る高圧源を備えた液
圧ブレーキ装置の一態様が記載されている。この明細書
に記載の液圧ブレーキ装置は、(1) ブレーキ操作部材の
操作力に応じた液圧を発生させるブレーキ操作対応液圧
発生装置と、(2) 車輪と一体的に回転するディスクロー
タの回転を抑制するブレーキを作動させるホイールシリ
ンダと、(3) そのホイールシリンダに前記ブレーキ操作
対応液圧発生装置の液圧より高い液圧を供給する高圧源
と、(4) ブレーキ操作対応液圧発生装置に接続された第
一液圧室と、ホイールシリンダに接続された第二液圧室
と、高圧源に接続された第三液圧室とを備え、常には、
第二液圧室を第一液圧室に連通させ第三液圧室から遮断
し、第二液圧室の液圧を第一液圧室の液圧に対応する高
さに制御する第一状態にあるが、第一液圧室の液圧が設
定値を越えた後は第二液圧室を第一液圧室から遮断し、
第二液圧室と第三液圧室との間の連通・遮断により第二
液圧室の液圧を第一液圧室の液圧より高く第一液圧室の
液圧に応じた液圧に制御する第二状態に切り換わる液圧
制御装置とを備えたものである。
【0003】この液圧ブレーキ装置によれば、ブレーキ
操作対応液圧発生装置の液圧が設定値より小さい間は、
液圧制御装置が第一状態にあり、ホイールシリンダの液
圧がブレーキ操作対応液圧発生装置の液圧に対応する高
さに制御されるが、ブレーキ操作対応液圧発生装置の液
圧が設定値以上になると、第二状態に切り換わり、ホイ
ールシリンダの液圧がブレーキ操作対応液圧発生装置の
液圧より高くブレーキ操作対応液圧発生装置の液圧に応
じた液圧に制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
の液圧ブレーキ装置においては、液圧制御装置が第一状
態から第二状態に切り換わる際に、制動力が急激に高く
なり、制動力のコントロール性が悪いという問題があっ
た。液圧制御装置が第一状態から第二状態に切り換わる
と、ホイールシリンダがマスタシリンダから遮断され、
ホイールシリンダと高圧源との間が連通・遮断されるた
め、ホイールシリンダの液圧が急激に高くなるのであ
る。
【0005】このコントロール性の不良は、液圧制御装
置が第一状態から第二状態に切り換わる時点のブレーキ
操作対応液圧発生装置の液圧設定値が比較的小さくされ
ている場合に特に著しい。ブレーキ操作部材の操作力が
比較的小さい場合には制動力の急激な変化が特に目立ち
制動力の微妙なコントロールが必要であることが多いか
らである。また、低μ路走行中の制動時に、液圧制御装
置が第一状態から第二状態に切り換わり、制動力が急増
すると、車輪のスリップが急増するという問題も生じ
る。
【0006】以上のように、本発明の課題とするところ
は、液圧制御装置が第一状態から第二状態に切り換わる
際における制動力のコントロール性の低下を抑制するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、液圧ブレーキ装置を、前記(1) ブレーキ操作対応
液圧発生装置、(2) ホイールシリンダ、(3) 高圧源およ
び(4) 液圧制御装置に加えて、(5) 液圧制御装置が第一
状態から第二状態に切り換わる際における第二液圧室の
液圧の急増を抑制する液圧急増抑制手段とを備えたもの
とすることにある。
【0008】本発明の一実施態様は、高圧源を、例え
ば、ホイールシリンダの液圧がある程度高くなって始め
てブレーキ操作対応液圧発生装置の液圧より高い液圧を
発生させる装置とし、液圧制御装置が第一状態から第二
状態に切り換わる際における第一液圧室の液圧の設定値
を、高圧源においてブレーキ操作対応液圧発生装置より
高い液圧が発生させられるようになった後のブレーキ操
作対応液圧発生装置の液圧の高さとするものである。こ
の場合には、液圧制御装置が第二状態に切り換わる際に
は高圧源がブレーキ操作対応液圧発生装置の液圧より高
い液圧を供給し得る状態にあり、液圧制御装置が第二状
態に切り換わるとホイールシリンダ液圧が急激に増大
し、制動力が急増するため、液圧急増抑制手段により急
増を抑制するのである。
【0009】本発明の別の実施態様は、高圧源を、常に
ブレーキ操作対応液圧発生装置の液圧より高い液圧を供
給し得る装置とし、上述の設定値を、軽ブレーキ領域と
急ブレーキ領域との間のブレーキ操作対応液圧発生装置
の液圧に設定するものである。この場合には、軽ブレー
キ領域ではホイールシリンダの液圧がブレーキ操作対応
液圧発生装置の液圧に対応する高さに制御されるため制
動力の微妙なコントロールを容易にすることができ、急
ブレーキ領域では、ホイールシリンダ液圧がブレーキ操
作対応液圧発生装置の液圧より高くされるため、運転者
によるブレーキ操作部材の操作力を軽減することができ
る。しかし、軽ブレーキ領域と急ブレーキ領域との中間
で液圧制御装置が第二状態に切り換わった後にホイール
シリンダ液圧が急増して制動力が急増し、ブレーキフィ
ーリングが悪くなるため、液圧急増抑制手段により急増
を抑制するのである。
【0010】
【作用】本発明の液圧ブレーキ装置においては、液圧急
増抑制手段によって、液圧制御弁が第一状態から第二状
態に切り換わる際の第二液圧室の液圧の急増が抑制され
る。液圧急増抑制手段は、例えば、液圧制御装置が第一
状態から第二状態に切り換わる際の第一液圧室の液圧の
急増を抑制する手段とすることができる。液圧制御装置
においては、第二液圧室の液圧は第一液圧室の液圧に応
じて制御されるため、第一液圧室の液圧の急増が抑制さ
れれば、第二液圧室の急増も抑制されることになる。ま
た、液圧急増抑制手段を、第二液圧室の液圧の上昇勾配
を抑制することによって急増を抑制する手段とすること
もできる。
【0011】
【発明の効果】いずれにしても、本発明の液圧ブレーキ
装置によれば、液圧制御装置が第一状態から第二状態に
切り換わる際の第二液圧室の液圧の急増が抑制されるた
め、ホイールシリンダの液圧の急増が抑制され、制動力
のコントロール性の不良を低減することができる。特
に、低減速度の制動時や低μ路走行中における制動時に
おいては制動力の微妙なコントロールが必要であるた
め、本発明が特に有効である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の液圧ブレーキ装置の一実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1において、10
はブレーキ操作部材としてのブレーキペダルであり、1
2はブレーキペダル10の踏力に応じた液圧を発生させ
るブレーキ操作対応液圧発生装置としてのマスタシリン
ダである。16,17は、前輪,後輪の回転を抑制する
ブレーキを作動させるホイールシリンダを備えたキャリ
パである。
【0013】まず、前輪側に設けられたキャリパ16に
ついて説明する。図7および図8において、18は前輪
のディスクロータである。ディスクロータ(以下、単に
ロータという)18は図示しないボルトによりアクスル
ハブ19に相対回転不能に固定されている。アクスルハ
ブ19の中心からはスピンドル20が一体的に延び出さ
せられており、固定部材たるステアリングナックル22
に相対回転可能に保持されている。したがって、ロータ
18はスピンドル20およびアクスルハブ19と一体的
に軸線Lのまわりに回転する。
【0014】このロータ18を跨ぐ状態でキャリパ16
が配設されている。キャリパ16はいわゆるオポーズド
型であり、ロータ18を間に挟んで2対のホイールシリ
ンダ(以下、単にシリンダと略称する)24,26を備
えており、それぞれにピストン28,30が液密かつ摺
動可能に嵌合されている。2個のピストン28とロータ
18との間にはインナパッド32が配設され、2個のピ
ストン30とロータ18との間にはアウタパッド34が
配設されている。これらインナパッド32およびアウタ
パッド34はそれらの各裏板36,38において、キャ
リパ16によりロータ18の軸方向に移動可能に支持さ
れている。また、裏板36,38にはキャリパ16に固
定の一対のパッドピン40が挿通されており、両パッド
32,34のロータ半径方向の移動が防止されている。
【0015】各シリンダ24,26の液圧室41,42
は、図1に示すように液圧制御装置44を介してマスタ
シリンダ12と液通路50,52によって接続されると
ともに、液通路52,54によってキャリパ16に隣接
して設けられた図2に示すサーボ圧発生装置46のサー
ボ圧発生室48と接続されている。各液圧室41,42
にブレーキ液が供給されることによりピストン28,3
0がロータ18に向かって前進させられ、両パッド3
2,34がロータ18に押し付けられる。また、マスタ
シリンダ12と液圧制御装置44とを接続する液通路5
0の途中には、ストロークシミュレータ56が取り付け
られている。
【0016】後輪側に設けられたキャリパ17は、後輪
と一体的に回転するロータ58を跨いで配設されてい
る。キャリパ17はキャリパ16とほぼ同様なものであ
るため、詳細な説明を省略するが、キャリパ17が備え
ているシリンダは一対で、液圧室も一対である。液圧室
は、プロポーショニングバルブ60を介して液通路52
に接続されており、シリンダには、マスタシリンダ12
の液圧あるいはサーボ圧発生装置46の液圧が減圧され
た液圧が供給されることになる。このように、キャリパ
17のシリンダが、サーボ圧発生装置46に連通させら
れるようにされているため、後輪側には専用のサーボ圧
発生装置を設ける必要がない。
【0017】また、液圧制御装置44をバイパスして、
液通路50と液通路52とを接続するバイパス通路62
が設けられており、バイパス通路62の途中には開弁圧
の比較的高い逆止弁64が設けられている。逆止弁64
は、常には閉状態にあるが、液通路50の液圧(マスタ
シリンダ12の液圧)が液通路52の液圧(キャリパ1
6の液圧室41,42の液圧)より設定値以上高くなる
と開状態に切り換わり、マスタシリンダ12からキャリ
パ16,17へのブレーキ液の移動を許容するものであ
る。つまり、逆止弁64は、ブレーキペダル10の操作
開始初期時に開状態に切り換わり、マスタシリンダ12
のブレーキ液のキャリパ16,17への移動を許容する
が、液圧室41,42の液圧が高くなれば閉状態に切り
換わり、ブレーキ液の移動を阻止する。また、後述する
ように、停止時の液圧室41,42の液圧の低下を抑制
する機能を果たす。
【0018】キャリパ16は、図1に示すように、2本
のリンク70によりステアリングナックル22に連結さ
れている。キャリパ16の、軸線L(図7参照)から偏
心しかつ周方向に隔たった2箇所にはそれぞれ、図8に
示すようにロータ18の半径方向に延びる切欠71が形
成されており、また、ステアリングナックル16には2
個の突部73(図7には一方の突部のみが示されてい
る)が形成されている。これら突部73は、軸線Lから
偏心するとともに、互にロータ18の周方向に隔たった
位置においてそれぞれロータ18の半径方向外向きに延
びている。
【0019】2本のリンク70はそれぞれその一端部に
おいて切欠71内に挿入されるとともに、ピン75によ
り軸線Lと平行な軸線まわりに回動可能に連結されてい
る。また、各リンク70の他端部は図7に示すようにヨ
ーク状を成し、突部73を挟んでピン76により軸線L
と平行な軸線まわりに回動可能に連結されている。2本
のリンク70をそれぞれステアリングナックル22に連
結するピン76は軸線Lを中心とする一円弧上に位置
し、キャリパ16に連結する2本のピン75は軸線Lを
中心とし上記一円弧より半径の大きい別の一円弧上に位
置している。また、各リンク70はそれぞれロータ18
のほぼ半径方向に延びている。したがって、キャリパ1
6は2本ずつのリンク70,ピン75,76により、ほ
ぼロータ18の周方向に回動可能にステアリングナック
ル22に取り付けられているのである。それに対して、
後輪のキャリパ17は、ロータ58の周方向の移動が阻
止された状態で非回転部材に固定されている。
【0020】前記サーボ圧発生装置46は、図2乃至図
5に示すようにサーボシリンダ78およびサーボシリン
ダ駆動部材80(以下、駆動部材80と略称する)を有
している。サーボシリンダ78のシリンダハウジング8
2は、図2に示すように円筒状部材84と、その長手方
向の一端部に螺合されたキャップ86とを有する。図5
および図6に示すように、円筒状部材84の軸方向の中
間部には、上方(ロータ18の半径方向外向き)に突出
させられた突部88と、手前側(ロータ18の回転軸線
に平行な方向)に突出させられた取付け部90と、下方
(ロータ18の半径方向内向き)に突出させられた取付
け部92とが設けられており、シリンダハウジング82
は取付け部90,92において、ステアリングナックル
16に設けられた図示しない取付け部に、その中心線が
ロータ18の回転軸線を中心とする円に接する方向に延
びる姿勢で固定されている。
【0021】上記円筒状部材84内には第一ピストン1
00および第二ピストン102がそれぞれカップシール
104,106によりシールされて液密かつ摺動可能に
嵌合されており、それらピストン100,102の間に
前記サーボ圧発生室48が形成されている。このサーボ
圧発生室48は、前記取付け部90に形成されたサーボ
圧ポート107において液圧制御装置44に接続されて
いる。
【0022】第一,第二ピストン100,102はサー
ボ圧発生室48内に配設されたスプリング108により
互に離間する向きに付勢されている。第一ピストン10
0はキャリパ16側に位置し、第二ピストン102はキ
ャリパ16から離れた側に位置し、スプリング108に
よる第一ピストン100の移動は、円筒状部材84の開
口端に形成された半径方向内向きのフランジ部110に
より規制され、第二ピストン102の移動は、キャップ
86に設けられた半径方向内向きのフランジ部112に
より規制されている。また、第一,第二ピストン10
0,102のサーボ圧発生室48側に臨む側とは反対側
の各端面にはそれぞれ、係合突部114,116が同心
に形成されており、第一,第二ピストン100,102
がいずれもフランジ部110,112に当接する状態で
は、係合突部114,116はそれぞれ、フランジ部1
10,112に形成された開口118,120内に位置
している。
【0023】前記駆動部材80は、前記シリンダハウジ
ング82の円筒状部材84の直径より広い幅の板状の背
板部124と、その背板部124の長手方向の一端部か
らロータ18の中心側へ延び出させられるとともにロー
タ18の板面に平行な板状の取付け部126と、他端部
からロータ18の中心側へ延び出させられ、ロータ18
の回転軸線に平行な板状の腕部128とを有し、全体と
してコの字形を成している。駆動部材80は、シリンダ
ハウジング82をロータ18の外周側から跨いだ状態で
配設され、取付け部126に形成された長穴129にお
いて、前記リンク70から延び出させられたアーム13
0(図1参照)にピン132により軸線Lに平行な軸線
まわりに回動可能に連結されている。取付け部126と
腕部128とはそれぞれ、第一ピストン100と第二ピ
ストン102とに対向させられており、その対向する端
面134,136に各々作用部としての係合突部13
8,140が突設されている。係合突部138は係合突
部140より短くされている。その理由は後に説明す
る。
【0024】また、背板部124にはシリンダハウジン
グ82の中心線と平行に延びる長穴142が形成され、
この長穴142を通って2本のボルト144がシリンダ
ハウジング82に突設された前記突部88に螺合されて
おり、これら長穴142およびボルト144によって駆
動部材80の移動が案内される。
【0025】液圧制御装置44について説明する。図9
に示すように、液圧制御装置44のバルブハウジング1
58には、マスタシリンダ12と連通する第一ポート1
60,キャリパ16のシリンダ24,26の各液圧室4
1,42と連通する第二ポート162およびサーボシリ
ンダ78のサーボ圧ポート107に連通する第三ポート
164が形成されている。また、バルブハウジング15
8には、小径穴部166,中径穴部168および大径穴
部170から成る段付のバルブ穴172が形成されてお
り、第一ポート160が小径穴部166と、第二ポート
162が中径穴部168と、第三ポート164が大径穴
部170とそれぞれ連通させられている。本実施例にお
いては、小径穴部166が第一液圧室166となってい
る。第一液圧室166の液圧は、マスタシリンダ液圧P
m と同じである。また、第二ポート162と第三ポート
164とは液通路174によって連通させられている
が、液通路174には逆止弁176が設けられており、
キャリパ16のシリンダ24,26からサーボシリンダ
78のサーボ圧発生室48へのブレーキ液の流れは許容
され、逆向きの流れは阻止される。
【0026】大径穴部170には有底円筒状の補助ハウ
ジング180が液密に、かつスナップリング182によ
り離脱を阻止された状態で嵌合されている。補助ハウジ
ング180は一端に開口する段付の軸方向穴184を有
しており、この軸方向穴184にバルブピストン188
の軸部190が摺動可能に嵌合されることにより、第三
液圧室192と気圧室193とが形成されている。第三
液圧室192は液通路194および第三ポート164を
経てサーボ圧発生室48と連通しており、バルブピスト
ン188の軸部190は中空とされて気圧室193の容
積増大が図られている。また、第三液圧室192には2
個のシール195が設けられて、軸部190と補助ハウ
ジング180との液密を保持しており、軸部190の外
周面の一部には軸方向に平行に延びる溝196が形成さ
れている。バルブピストン188が図9の原位置にある
状態では、溝196が第三液圧室192と第二ポート1
62に連通する中径穴部168の第二液圧室197とを
連通させない位置にあるため、サーボ圧発生室48とシ
リンダ24,26との連通が遮断されている。
【0027】第二液圧室197において、バルブピスト
ン188のフランジ部198と補助ハウジング180と
の間にはスプリング200が配設されており、バルブピ
ストン188を補助ハウジング180から離間する向
き、すなわち図において左方へ付勢している。そして、
バルブピストン188の頭部202が小径穴部166の
端面に当接することにより原位置が規定されている。頭
部202には液通路204,205が設けられており、
バルブピストン88が原位置にある状態では、第一ポー
ト160と第二ポート162とが連通させられている。
また、第二液圧室197の肩面にはスリーブ部材208
が配設されており、バルブピストン188が一定量前進
したとき、頭部202のスプール部206がスリーブ部
材208に液密的に嵌合し第一ポート160と第二ポー
ト162との連通を遮断する。スプール部206はさら
にスリーブ部材208内に嵌入することが可能であり、
やがて、軸部190の溝196が第二液圧室197と第
三液圧室192とを連通させ、シリンダ24,26とサ
ーボ圧発生室48とを連通させる。
【0028】液通路50の途中に設けられたストローク
シミュレータ56は、図13に示すように、有底円筒状
のハウジング220を備えている。ハウジング220に
はシリンダボア222が形成され、シリンダボア222
内にはピストン224,ストッパ226,スプリング2
28等が配設されている。また、ハウジング220の開
口230には、セット荷重調節装置232が取り付けら
れており、底部234には、複数個の通路236が形成
されている。複数個の通路236の内の一個にはマスタ
シリンダ12が接続され、他の通路にはエアブリーダ2
38や図示しないめくらぶたが取り付けられ、通路が閉
じられている。
【0029】ピストン224の底部234側の端面は、
外周部が突出させられて環状の突部240が形成されて
いる。突部240と底部234との間には液圧室242
が形成され、通路236と連通させられている。液圧室
242にはマスタシリンダ12の液圧が供給されるた
め、液圧室242の液圧はマスタシリンダ12の液圧P
m と同じになる。ピストン224とストッパ226との
間には第一大気室244が形成され、ピストン224の
外周面に取り付けられたOリング246によって、液圧
室242から遮断されている。
【0030】また、ピストン224のストッパ226側
の端面は、外周部が環状に突出させられてリテーナ25
0とされている。それに対して、ストッパ226は、大
径部と小径部とを備えた段付き形状を成しており、その
段部とリテーナ250との間にスプリング228が配設
されている。スプリング228は、ピストン224を底
部234に押しつける方向に付勢しており、ピストン2
24の突部240が底部234に当接することによって
原位置(以下、後退端位置と称する)が規定される。ス
トッパ226のピストン224とは反対側の端面の中央
部には嵌合孔256が形成され、嵌合孔256には球形
の伝達部材258が嵌合されている。
【0031】セット荷重調節装置232は、内周部に雌
ねじを備え、かつ、周方向に軸方向に延びた複数個の貫
通孔264を備えた環状部材266と、環状部材266
に螺合された移動部材268とを含むものである。移動
部材268の端面は伝達部材258に当接させられ、移
動部材268の移動が伝達部材258を介してストッパ
226に伝達されるようにされている。移動部材268
によってストッパ226の位置が決められる。
【0032】ストッパ226とセット荷重調節装置23
2との間には第二大気室270が形成され、貫通孔26
4を経て大気に開放されている。また、ストッパ226
には、軸方向に延びた貫通孔272が複数個設けられて
おり、第一大気室242と第二大気室270とが連通さ
せられている。
【0033】移動部材268を回転させることによって
図における左方向に移動させれば、それに伴って、スト
ッパ226が左方向に移動させられ、ストッパ226と
ピストン224との間が狭められる。スプリング228
が圧縮され、セット荷重が大きくなる。逆に、移動部材
268を上述とは逆方向に回転させることによって右方
向に移動させれば、スプリング228の付勢力によっ
て、ストッパ226が右方向に移動させられる。スプリ
ング228は伸長を許容され、セット荷重が小さくな
る。このように、本実施例においては、第一大気室24
4,第二大気室270の圧力が常に大気圧にされている
ため、セット荷重がスプリング228の初期長さによっ
てのみ決められることになる。
【0034】液圧室242の液圧がスプリング228の
セット荷重より小さい場合には、ピストン224は後退
端位置(左端位置)に保たれるが、液圧室242の液圧
がスプリング228のセット荷重より大きくなればピス
トン224の前進(右方向への移動)が開始される。ピ
ストン224はブレーキペダル10のストロークに応じ
て前進させられるが、その移動量は、踏力が同じ場合に
は、ばね定数が大きいほど少なく、ばね定数が小さいほ
ど多い。このように、ストロークシミュレータ56は、
作動液を収容するアキュムレータを考えることができ
る。スプリング228のセット荷重は、後述するよう
に、ブレーキペダル10の踏力の増加に伴ってマスタシ
リンダ12液圧が増加し、さらに、液圧制御装置44の
第二液圧室197のブレーキ液が液通路50(マスタシ
リンダ12側)に逆流することによって液圧室242の
液圧が十分に高められた場合に、ピストン224の前進
が開始される程度の値に設定されている。
【0035】以上のように構成された液圧ブレーキ装置
における作動を説明する。なお、図10乃至図12は液
圧制御装置44の構造を簡略化して作動を示す図であ
る。ここでは、前輪側キャリパ16の液圧室41,42
に液圧が供給される場合について説明し、後輪側のキャ
リパ17の液圧室に供給される場合についての説明は省
略する。車両走行中はロータ18が車輪と共に回転し、
サーボ圧発生装置46は、サーボシリンダ78の第一,
第二ピストン100,102が図2に示すようにいずれ
もフランジ部110,112に当接させられるととも
に、駆動部材80の係合突部138,140が第一,第
二ピストン100,102の係合突部114,116に
近接する中立状態にあり、サーボ圧発生室48にはサー
ボ圧が発生していない。また、図10に示すように、液
圧制御装置44のバルブピストン188は、スプリング
200の付勢力により原位置(後退端位置)に位置させ
られており、キャリパ16のシリンダ24,26をマス
タシリンダ12に連通させている。ストロークシミュレ
ータ56のピストン224は後退端位置にある。
【0036】運転者によりブレーキペダル10の踏込み
操作が行われれば、マスタシリンダ12からブレーキ液
が第一ポート160,液通路204,205,第二液圧
室197,第二ポート162を経てキャリパ16のシリ
ンダ24,26へ供給される。また、シリンダ24,2
6には、バイパス通路62,逆止弁64を経てマスタシ
リンダ12のブレーキ液が供給される。このように、本
実施例においては、バイパス通路62および逆止弁64
が設けられているため、踏込み操作開始初期に、シリン
ダ24,26に供給されるブレーキ液の流量がその分だ
け大きくなり、ブレーキの効き遅れを小さくすることが
できる。この段階ではマスタシリンダ12の液圧Pm と
シリンダ24,26の液圧Pw(以下、ホイールシリン
ダ液圧Pw と称する)とは等しい(Pm =Pw)。また、
ストロークシミュレータ56においては、液圧室242
の液圧がスプリング228のセット荷重より小さいた
め、ピストン224は前進せず、後退端位置に保たれ
る。
【0037】シリンダ24,26にそれぞれホイールシ
リンダ液圧Pw が供給されれば、両ピストン28,30
によりパッド32,34がロータ18の両側の摩擦面に
押し付けられ、制動が行われる。このとき、キャリパ1
6にロータ18の回転方向(図1に実線の矢印で示す方
向)の連れ回りトルクが作用し、一対のリンク70がロ
ータ18の軸線Lから偏心した位置において軸線Lに直
角な平面内で小角度回動する。前述のように、一対のリ
ンク70は常にはロータ18の半径方向に延びているた
め、その位置からリンク70が小角度回動すればキャリ
パ16がほぼロータ18の軸線Lまわりに回動すること
となる。すなわち、図14に示すように、実線で示す回
動前と、二点鎖線で示す角度α回動後とにおいて、キャ
リパ16の前端部とロータ18の外周面との隙間tおよ
びキャリパ16の後端部とロータ18の外周面との隙間
cに殆ど差が生じないのである。このようにキャリパ1
6がほぼロータ18の周方向に移動させられることによ
って、前端部がロータ18の外周面に接触したり、後端
部がホイールディスクに接触したりすることが良好に回
避される。
【0038】車両前進中は、ロータ18が図1において
実線の矢印で示す方向に回転し、連れ回りトルクにより
キャリパ16はロータ18の回転方向と同じ正方向に回
動する。このキャリパ16の回動に伴って駆動部材80
に引張力が加えられて車両前進方向に移動させられ、図
3に示すように第二ピストン102がスプリング108
の付勢力に抗して第一ピストン100側に移動させら
れ、サーボ圧発生室48の容積が減少させられてサーボ
圧Ps が発生させられる。このサーボ圧Ps はサーボ圧
ポート107を経て液圧制御装置44の第三ポート16
4から第三液圧室192へ供給される。なお、リンク7
0は回動時にロータ18の中心側に僅かに移動し、それ
に伴ってアーム130も移動するが、アーム130は駆
動部材80の取付け部126に長穴129およびピン1
32によって連結されているため、駆動部材80はアー
ム130の移動を許容しつつロータ18の回転軸線を中
心とする円に接する方向に移動する。
【0039】一方、液圧制御装置44において、マスタ
シリンダ液圧Pm が高くなり、式 Pm ・Ar >F+f1 ・・・(1) が成立すれば、バルブピストン188の前進が開始され
る。Ar は、図10に示すように、バルブピストン18
8の軸部190の断面積であり,Fはスプリング200
の付勢力であり、f1 は、図において右方向の抵抗であ
る。また、後述するAh は、スプール部206の断面積
であり、f2 は、図において左方向の抵抗である。バル
ブピストン188がスプリング90の付勢力Fに抗して
前進し、図11に示すようにバルブピストン188のス
プール部206がスリーブ部材208に液密的な嵌入を
開始すれば、第一ポート160と第二ポート162との
連通が遮断される。すなわち、シリンダ24,26にマ
スタシリンダ液圧Pm もサーボ液圧Ps も供給されない
遮断状態となるのである。この遮断状態は、式 −f2 <Pm ・Ah −Pw(Ah −Ar)−F<f1 ・・・(2) が成立する間保たれる。
【0040】さらにブレーキペダル10が踏み込まれて
マスタシリンダ液圧Pm が増大し、式 Pm ・Ah >Pw(Ah −Ar)+F+f1 ・・・(3) が成立すれば、図12に示すようにバルブピストン18
8がさらに前進して溝196が第二液圧室197と第三
液圧室192とを連通させ、第二ポート162が第三ポ
ート164と連通する増圧状態となる。したがって、第
三ポート164から第三液圧室192に供給されている
サーボ圧Ps が第二ポート162からキャリパ16のシ
リンダ24,26へ供給され、両パッド32,34のロ
ータ18への押圧力が増大させられる。
【0041】サーボ圧Ps の供給により、式 Pw(Ah −Ar)+F>Pm ・Ah +f2 ・・・(4) が成立すれば、バルブピストン188が後退して第二ポ
ート162が第三ポート164から遮断されて再び遮断
状態となる。ホイールシリンダ液圧Pw がマスタシリン
ダ液圧Pm より高く、かつ、マスタシリンダ液圧Pm に
比例した高さに制御されるのである。
【0042】つまり、液圧制御装置44において、
(1)式が成立する以前、すなわち、マスタシリンダの
液圧Pm が{(F+f1 )/Ar}(図15における液
圧Po )以下の場合には、バルブピストン188は後退
端位置にあり、第一ポート160と第二ポート162と
を連通させる第一状態にある。第二液圧室197の液圧
が第一液圧室166の液圧に等しい高さ、すなわち、ホ
イールシリンダ液圧Pw がマスタシリンダ液圧Pm に等
しい高さに制御されることになる。この状態において
は、マスタシリンダ液圧Pm ,ホイールシリンダ液圧P
w ,サーボ圧Ps の関係は図15のグラフにおいて、細
線で囲まれた領域に示す通りとなる。
【0043】マスタシリンダの液圧Pm が設定値Po よ
り高くなり、(1)式が成立すれば、バルブピストン1
88が前進し、第二ポート162と第三ポート164と
の間を連通・遮断する第二状態に切り換わる。ホイール
シリンダ液圧Pw は、図15に示すように、マスタシリ
ンダの液圧Pm より高く、かつ、マスタシリンダの液圧
Pm に応じた高さに制御されることになる。ホイールシ
リンダ液圧Pw は、バルブピストン188の軸部190
の断面積Arおよびスプール部206の断面積Ahの面
積によって決まる勾配で上昇させられ、マスタシリンダ
液圧Pm の増加量ΔPm に対して大きいホイールシリン
ダ液圧Pw の増加量ΔPw が得られることになる。
【0044】第一状態から第二状態への切り換えは、サ
ーボ圧Ps がマスタシリンダ液圧Pm より高くなった時
点に行われる。上述のように、サーボ圧Ps は、ホイー
ルシリンダ液圧Pw によってパッド32,34がロータ
18の摩擦面に押し付けられることによってキャリパ1
6が回動させられ、駆動部材80に引張力が加えられる
ことによってサーボ圧発生室48の容積が減少させられ
て発生させられるのである。ホイールシリンダ液圧Pw
が小さく、キャリパ16の連れ回りトルクが小さいと、
サーボ圧発生室48には液圧は発生しない。したがっ
て、設定値Po はサーボ圧発生室48においてマスタシ
リンダ液圧Pm より大きな液圧が発生させられるように
なった後のホイールシリンダ液圧(この時点において
は、ホイールシリンダ液圧とマスタシリンダ液圧とは対
応している)に設定されるのである。また、サーボ圧発
生装置46における第一,第二ピストン100,102
の断面積は、サーボ圧発生室48にマスタシリンダ液圧
Pm より高いサーボ圧Ps が発生し得るように設定され
る。
【0045】液圧制御装置44が第一状態から第二状態
に切り換わると、上述のように、第二液圧室197には
サーボ圧Ps が供給されるため、第二液圧室197の液
圧が急激に高くなる。その結果、式(4)が成立し、バ
ルブピストン188が後退させられ、第一液圧室166
の作動液が液通路50側に逆流する。その結果、ストロ
ークシミュレータ56において、液圧室242の液圧が
スプリング228のセット荷重に対応する液圧より大き
くなり、ピストン224が前進させられる。ストローク
シミュレータ56によって逆流するブレーキ液の一部が
吸収されるのであり、それによって、図16に示すよう
に、液圧制御装置44の第一状態から第二状態への切換
え時におけるマスタシリンダ液圧Pm の急激な増加量が
少なくなる。
【0046】図16は、ブレーキペダル10の踏力を一
定の速度で増加させた場合における時間とマスタシリン
ダ液圧Pm との関係を示したものである。従来の液圧ブ
レーキ装置においては、ストロークシミュレータ56が
設けられていなかったため、液圧制御装置44が第一状
態から第二状態に切り換えられる場合に、マスタシリン
ダ液圧が実線で示すように急増するという問題があった
が、ストロークシミュレータ56を設けることによって
急増量が破線あるいは一点鎖線で示すように小さくな
る。
【0047】そして、上述のように、液圧制御装置44
においては、第二液圧室197の液圧がマスタシリンダ
液圧Pm に応じて制御されるため、図17に示すよう
に、ホイールシリンダ液圧Pw の急増も抑制される。し
たがって、液圧制御装置44の上述の切換時における制
動力の増加量が少なくて済み、制動力のコントロール性
の不良が低減される。つまり、ブレーキペダル10の踏
力が比較的小さい場合における制動力のコントロール性
が良好になるのである。
【0048】ストロークシミュレータ56のピストン2
24は、ブレーキペダル10のストロークに伴って前進
させられる。もし、ストロークシミュレータ56が設け
られていなければ、液圧制御装置44が第一状態から第
二状態に切り換わると、第一液圧室166と第二液圧室
197との間の遮断によってブレーキペダル10のスト
ロークの増加が阻止されるため、図18に示すように、
踏力が増加してもストロークが殆ど増加せず、ブレーキ
フィーリングが悪くなり、また、制動力のコントロール
性が悪いという問題があった。それに対して、本実施例
においては、ストロークシミュレータ56が設けられて
いるため、第一液圧室166と第二液圧室197との連
通が遮断されても、ブレーキペダル10の踏力に応じた
ストロークの増加が許容され、ブレーキフィーリング低
下の抑制と、制動力のコントロール性の改善とを図るこ
とができる。図16〜18から、スプリング228のセ
ット荷重が小さい場合には、大きい場合より第二液圧室
197の液圧の急増抑制効果が大きくなり、ばね定数が
小さい場合には、大きい場合より踏み心地がソフトにな
ることが明らかである。
【0049】ブレーキペダル10の踏込みが緩められれ
ばマスタシリンダ液圧Pm が減少し、スプール部206
がスリーブ部材208から離れてホイールシリンダ液圧
PwがほぼPw(Ah −Ar)+F=Pm ・Ah の関係を保
ちつつ減少する。そして、Pm ・Ar <F−f2 が成立
すればバルブピストン188が原位置に復帰し、液圧制
御装置44が元の状態に戻る。一方、サーボシリンダ7
8においては、ホイールシリンダ液圧Pw が低下してキ
ャリパ16の連れ回りトルクが減少するにつれて、サー
ボ圧Ps が低下する。そして、スプリング108の付勢
力に基づくキャリパ16の逆向きの回転トルクが連れ回
りトルクに打ち勝つに到れば、スプリング108の付勢
力により第二ピストン102がフランジ部112に当接
する位置に復帰させられるとともに、駆動部材80が係
合突部138が第一ピストン100の係合突部114に
近接する位置に復帰させられ、キャリパ16およびリン
ク70が図1に破線で示す矢印の方向に回動し、原位置
に復帰する。なお,第二ピストン102が上記のように
復帰させられる際には、サーボ圧発生室48の容積が増
大するが、この容積の増大はブレーキ液が逆止弁176
を経てサーボ圧発生室48に流入することにより許容さ
れる。マスタシリンダ液圧Pm の減少に伴って、ストロ
ークシミュレータ56内のブレーキ液はマスタシリンダ
12に戻され、ピストン224は後退端位置に戻され
る。
【0050】次に、車両後退中にブレーキペダルが踏み
込まれた場合について説明する。車両後退中はロータ1
8が、図1において破線で示す矢印の方向に回転する。
したがって、運転者によりブレーキペダルが踏み込まれ
れば、連れ回りトルクによりキャリパ16はロータ18
の回転方向と同じである逆方向に回動し、キャリパ16
の回動に伴って図4に示すように駆動部材80が車両後
退方向に移動し、第一ピストン100を第二ピストン1
02側に移動させる。そのため、サーボ圧発生室48の
容積が減少してサーボ液圧Ps が発生させられる。
【0051】車両後退時に発生するサーボ圧Ps は、車
両前進時に発生するサーボ圧Ps に比較して低くなる。
車両前進時における駆動部材80の移動は、腕部128
の端面136がキャップ86の端面に当接する前に第一
ピストン100と第二ピストン102とが互に当接する
ことにより規制され、車両後退時における駆動部材80
の移動は取付け部126の端面134が円筒状部材84
の端面に当接することにより規制される。係合突部14
0の長さは、第二ピストン102の移動が第一ピストン
100に当接することにより規制される長さに設定さ
れ、また、係合突部138の長さは、第一ピストン10
0の移動距離が第二ピストン102の移動距離より短く
なる長さ、すなわち第一ピストン100が第二ピストン
102に当接する前に取付け部126の端面134が円
筒状部材84の端面に当接する長さに設定されている。
係合突部138の方が係合突部140より短くされてい
るのであり、そのため車両後退時の制動時におけるサー
ボ圧発生室48の容積減少量の方が車両前進時より少な
くなり、車両後退時に発生するサーボ圧Pw の方が低く
なるのである。車両後退時には、車両前進時ほど車速が
大きくなく、それほど大きなブレーキ力は必要ないのが
普通であるため、このように、車両前進時と後退時とで
サーボ圧Ps が変わるようにすることにより制動を良好
に行うことができる。
【0052】なお、液圧制御装置44の作動は、車両前
進時と同様であるため、詳細な説明は省略する。また、
ストロークシミュレータ56においては、液圧室242
の液圧がスプリング228の設定荷重まで大きくならな
いため、ピストン224は後退端位置に保たれる。
【0053】以上説明したように、本実施例において
は、液圧制御装置44が第一状態から第二状態に切り換
わる際における第二液圧室197の液圧の急増を抑制す
ることができる。その結果、ホイールシリンダ液圧Pw
の急増を抑制することができ、制動力のコントロール性
を改善することができる。特に、本実施例におけるよう
に、特許請求の範囲にいう高圧源がキャリパ16の連れ
回りに基づいてサーボ圧Ps を発生させるサーボ圧発生
装置46であって、液圧制御装置44が第一状態から第
二状態に切り換わる際のマスタシリンダ液圧の設定値P
o がブレーキペダル10の操作力が比較的小さい場合の
液圧の高さとされている場合には、液圧制御装置44が
第一状態から第二状態に切り換わる際にホイールシリン
ダ液圧Pw が急増すれば車両の減速度が急増し、乗り心
地が悪くなるのであるが、本発明に従えば、この不都合
を良好に回避することができる。また、低μ路走行中の
制動時に第二状態に切り換わっても、制動力の急増が少
なくて済み、車輪のスリップの急増を回避し得る。
【0054】また、液圧制御装置44が第一状態から第
二状態に切り換わった後にも、ブレーキペダル10の踏
力の増加に伴うストロークの増加が許容されるため、ブ
レーキフィーリングが良くなり、コントロール性を改善
することができる。すなわち、従来の液圧ブレーキ装置
においては、第二状態に切り換わった後にはストローク
の増加が許容されない状態において、踏力のみの調節に
よって制動力をコントロールしなければならなかった
が、本実施例においては、踏力の増加に伴うストローク
の増加が許容されるため、その分コントロール性が良く
なるのである。
【0055】さらに、ストロークシミュレータ56にお
いて、スプリング228のセット荷重の調節が容易にさ
れているため、第一状態から第二状態に切り換わる際に
おける第二液圧室197の液圧の増加量を容易に調節す
ることができる。
【0056】また、本実施例においては、バイパス通路
62および逆止弁64が設けられているため、ブレーキ
ペダル10の踏込み操作開始初期時におけるブレーキの
効き遅れを抑制することができる。さらに、停止時に
は、連れ回りトルクが生じないため、サーボ圧発生室4
8の液圧が低下させられる。そのため、サーボ圧発生室
48には、液圧室41,42の液圧が連通路174,逆
止弁176を経て流入させられ、液圧室41,42に
は、マスタシリンダ12の作動液がバイパス通路62,
逆止弁64を経て流入されることになる。したがって、
ブレーキペダル10が踏み込まれた状態で車両が停止し
た場合にも、ホイールシリンダ液圧Pw が低下すること
が回避される。
【0057】また、本実施例においては、キャリパ16
をロータ18の軸線Lから偏心した位置においてステア
リングナックル16に連結しながら、ほぼロータ18の
軸線Lまわりに回動させ得るため、キャリパの傾きを回
避することができ、キャリパ16のロータ18あるいは
ホイールディスクへの接触を回避しつつロータ18の直
径を大きくすることができる。
【0058】さらに、本実施例においては、1つのサー
ボ圧発生装置46が車両前進時と後退時のいずれにおい
てもサーボ圧を発生し得るため、従来のようにキャリパ
16の前後に1つずつサーボ圧発生装置を設ける場合に
比較してディスクブレーキ全体の構造が簡単となり、装
置を小形化し得る。装置コストが低くなる効果も得られ
る。
【0059】また、本実施例においては、高圧源がサー
ボ圧発生装置とされているため、マスタシリンダ液圧P
m より高い液圧を発生させるための専用の駆動装置とエ
ネルギが不要になるという利点がある。高圧源を設ける
場合には、作動液を加圧するための専用のモータやポン
プと、それらを駆動するためのエネルギが必要である
が、サーボ圧発生装置においては、制動時に生じるキャ
リパ16の連れ回りトルクに基づいてサーボ圧が発生さ
せられるようにされているからである。
【0060】なお、上記実施例においては、液圧急増抑
制手段が、第二液圧室197の液圧が第一液圧室166
の液圧に応じて制御される液圧制御装置44において、
第一液圧室166の液圧の急増を抑制するストロークシ
ミュレータ56であったが、第二液圧室の液圧の上昇勾
配を抑制することによって第二液圧室の液圧の急増を直
接抑制する手段であってもよい。図19の増圧制御弁3
00において、ハウジング302に設けられた段付きの
シリンダボア304には補助ハウジング306が嵌合さ
れ、補助ハウジング306の中央部には大径部と小径部
とを備えた孔308が形成されている。孔308には、
バルブピストン310の軸部が摺動可能に嵌合されてい
る。また、バルブピストン310によって孔308の大
径部には液圧室312が形成される。液圧室312には
カップシール314が配設され、空気圧室316と遮断
されている。液圧室312には図示しないサーボ圧発生
室が連通させられている。
【0061】バルブピストン310の外周面の一部に
は、連通路320が形成されている。連通路320の後
退側端面322は底面324に対して直角に近い傾斜面
とされているが、前進側端面326は底面324に対し
て45度程度の傾斜面とされている。また、連通路32
0の平面視における開口の形状は、後退側端面322に
おいてはほぼ四角形とされているが、前進側端面326
においては、三角形とされている。
【0062】すなわち、バルブピストン310が前進さ
せられれば、前進側端面326が補助ハウジング306
の端壁330から液圧室312側へ突出させられる。そ
の場合に、連通路320の液圧室310における開口面
積(容積)が、バルブピストン310の前進に伴って、
徐々に大きくなるようにされているため、第二液圧室と
しての液圧室332に第三液圧室としての液圧室312
の高圧のブレーキ液が急激に流入することが回避される
ことになる。その結果、バルブピストン310の移動速
度が同じであれば、液圧室332の液圧の急増量が抑制
される。
【0063】なお、連通路320は、液圧室312への
開口面積がバルブピストン310の前進に伴って漸増す
るようにされていれば、どのような形状であってもよ
い。さらに、開口面積が段階的に大きくなるようにして
もよい。
【0064】さらに、リンクの位置や数はブレーキ本体
の形や大きさによって適宜変更することが可能である。
【0065】また、上記実施例のようにキャリパ16が
オポーズド型ディスクブレーキの他に、キャリパ浮動型
ディスクブレーキとしてもよい。キャリパ浮動型ディス
クブレーキにおいては、キャリパがディスクロータの片
側にのみシリンダを備え、マウンティングブラケットに
よりロータの軸方向に移動可能に支持される。この場合
には、ブレーキパッドを支持するマウンティングブラケ
ットを、少なくとも2本のリンクを介して固定部材に取
り付ければ、制動時にマウンティングブラケットがキャ
リパの連れ回りトルクを受けてディスクロータの回転中
心を中心として回動することとなる。
【0066】さらに、上記実施例においては、サーボ圧
発生装置46がリンク70に連結されていたが、キャリ
パ16あるいはピン75等に連結することも可能であ
る。
【0067】また、上記実施例においては、車両前進時
に駆動部材80が車両前進方向に移動させられて第二ピ
ストン102を引っ張ることによりサーボ圧を発生さ
せ、車両後退時に駆動部材80が車両後退方向に移動さ
せられて第一ピストン100を押すことによりサーボ圧
を発生させるようになっていたが、逆になるようにサー
ボ圧発生装置46を配置し、あるいはサーボシリンダ駆
動部材によりサーボシリンダを駆動するようにしてもよ
い。
【0068】さらに、上記実施例において駆動部材80
は概してコの字形の部材とされていたが、環状等、他の
形状の部材としてもよい。一対の作用部を一体的に有
し、サーボシリンダを駆動するものであればよいのであ
る。
【0069】また、上記実施例においては、液圧制御装
置44,逆止弁64,ストロークシミュレータ56がそ
れぞれ別のハウジングに形成されていたが、これらのう
ち任意の2個以上を同じハウジング内に形成してもよ
い。
【0070】さらに、上記実施例においては、前輪ブレ
ーキと後輪ブレーキとの両方のホイールシリンダに液圧
制御装置44を介してマスタシリンダ液圧Pm あるいは
サーボ圧Ps が供給されるようになっていたが、いずれ
か一方のホイールシリンダにはマスタシリンダ液圧Pm
が直接供給されるようにしてもよく、その場合には、液
圧制御装置44が第二状態に切り換わった後において
も、ブレーキペダル10の踏力の増加に伴ってストロー
クが増加されることになる。
【0071】その他、当業者の知識に基づいて種々の変
形,改良を施した態様で、本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置を示
す図である。
【図2】上記液圧ブレーキ装置に設けられたサーボ圧発
生装置を示す正面断面図である。
【図3】上記サーボ圧発生装置の図2とは別の作動状態
を示す正面断面図である。
【図4】上記サーボ圧発生装置の図1および図2とは別
の作動状態を示す正面断面図である。
【図5】上記サーボ圧発生装置を駆動部材を断面にして
示す正面図である。
【図6】上記サーボ圧発生装置のV−V断面図である。
【図7】上記ディスクブレーキを示す正面断面図であ
る。
【図8】上記ディスクブレーキを示す平面図である。
【図9】上記液圧ブレーキ装置の増圧制御弁を示す正面
断面図である。
【図10】上記増圧制御弁を概念的に示す正面断面図で
ある。
【図11】上記増圧制御弁の図10とは別の作動状態を
概念的に示す正面断面図である。
【図12】上記増圧制御弁の図10および図11とは別
の作動状態を概念的に示す正面断面図である。
【図13】上記液圧ブレーキ装置に設けられたストロー
クシミュレータの正面断面図である。
【図14】上記ディスクブレーキにおけるキャリパの回
動前と回動後との状態を比較して示す説明図である。
【図15】上記ブレーキ装置おけるマスタシリンダ液
圧,ホイールシリンダ液圧およびサーボ圧との関係を示
すグラフである。
【図16】上記ブレーキ装置おけるマスタシリンダ液圧
と踏力との関係を示すグラフである。
【図17】上記ブレーキ装置おけるホイールシリンダ液
圧と踏力との関係を示すグラフである。
【図18】上記ブレーキ装置おけるストロークと踏力と
の関係を示すグラフである。
【図19】本発明の別の実施例の液圧ブレーキ装置にお
ける増圧制御弁の正面断面図の一部である。
【符号の説明】
12 マスタシリンダ 16,17 キャリパ 24,26 ホイールシリンダ 44 液圧制御装置 46 サーボ圧発生装置 56 ストロークシミュレータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧
    を発生させるブレーキ操作対応液圧発生装置と、 車輪と一体的に回転するディスクロータの回転を抑制す
    るブレーキを作動させるホイールシリンダと、 そのホイールシリンダに前記ブレーキ操作対応液圧発生
    装置の液圧より高い液圧を供給する高圧源と、 前記ブレーキ操作対応液圧発生装置に接続された第一液
    圧室と、前記ホイールシリンダに接続された第二液圧室
    と、前記高圧源に接続された第三液圧室とを備え、常に
    は、第二液圧室を第一液圧室に連通させ第三液圧室から
    遮断し、第二液圧室の液圧を第一液圧室の液圧に対応す
    る高さに制御する第一状態にあるが、第一液圧室の液圧
    が設定値を越えた後は第二液圧室を第一液圧室から遮断
    し、第二液圧室と第三液圧室との間の連通・遮断により
    第二液圧室の液圧を第一液圧室の液圧より高く第一液圧
    室の液圧に応じた液圧に制御する第二状態に切り換わる
    液圧制御装置と、 その液圧制御装置が第一状態から第二状態に切り換わる
    際における第二液圧室の液圧の急増を抑制する液圧急増
    抑制手段とを備えたことを特徴とする液圧ブレーキ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010525273A (ja) * 2007-05-02 2010-07-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 液圧式の車両ブレーキ装置と車両ブレーキ装置を運転する方法

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