JPH07126658A - コークス炉への石炭供給方法と装置 - Google Patents
コークス炉への石炭供給方法と装置Info
- Publication number
- JPH07126658A JPH07126658A JP27085793A JP27085793A JPH07126658A JP H07126658 A JPH07126658 A JP H07126658A JP 27085793 A JP27085793 A JP 27085793A JP 27085793 A JP27085793 A JP 27085793A JP H07126658 A JPH07126658 A JP H07126658A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coal
- transportation
- coke
- pulverized coal
- dry pulverized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coke Industry (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 調湿炭の水分量が増大しても、キャリアガス
量の増加を必要とせず、また輸送能力の低下しない効果
的な石炭輸送方式と装置を提供する。 【構成】 調湿炭をプラグ輸送にてコークス炉へ供給す
る際に、石炭乾燥設備において生じる乾燥微粉炭を、気
流輸送時に調湿炭の輸送配管系へ吹き込む。 【効果】 効果的な輸送効率が確保でき、調湿炭と輸送
配管の内壁との摩擦が緩和され、輸送配管系寿命の延長
が図られる。
量の増加を必要とせず、また輸送能力の低下しない効果
的な石炭輸送方式と装置を提供する。 【構成】 調湿炭をプラグ輸送にてコークス炉へ供給す
る際に、石炭乾燥設備において生じる乾燥微粉炭を、気
流輸送時に調湿炭の輸送配管系へ吹き込む。 【効果】 効果的な輸送効率が確保でき、調湿炭と輸送
配管の内壁との摩擦が緩和され、輸送配管系寿命の延長
が図られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コークスを製造する際
に、コークス炉へ調湿炭を装入するための、石炭の輸
送、供給方法およびそのための装置に関する。
に、コークス炉へ調湿炭を装入するための、石炭の輸
送、供給方法およびそのための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】コークスの製造技術の一つとして、調湿
炭技術がある。これは、コークス炉へ石炭を装入する際
に、事前に原料石炭の水分を低下させることによって、
コークス炉の炭化室内における石炭のかさ密度の増大お
よび均等化を行い、乾留熱量の低減などの効果を発現さ
せ、コークス炉の操業の安定、生産性の向上、品質の向
上および安定化を図る技術である。
炭技術がある。これは、コークス炉へ石炭を装入する際
に、事前に原料石炭の水分を低下させることによって、
コークス炉の炭化室内における石炭のかさ密度の増大お
よび均等化を行い、乾留熱量の低減などの効果を発現さ
せ、コークス炉の操業の安定、生産性の向上、品質の向
上および安定化を図る技術である。
【０００３】この調湿炭技術は、上記のような効果を有
する反面、石炭中に含まれる水分の減少に伴い、乾燥・
予熱から装炭までの搬送過程における発塵量の増大、コ
ークス炉への装炭時における上昇管からの石炭の炉外流
出（キャリーオーバ）量の増大、および粉塵爆発の危険
性等の、環境上、操業上、ならびに安全上多くの問題点
も有しており、広く採用されるには至っていない。
する反面、石炭中に含まれる水分の減少に伴い、乾燥・
予熱から装炭までの搬送過程における発塵量の増大、コ
ークス炉への装炭時における上昇管からの石炭の炉外流
出（キャリーオーバ）量の増大、および粉塵爆発の危険
性等の、環境上、操業上、ならびに安全上多くの問題点
も有しており、広く採用されるには至っていない。
【０００４】これらの問題点を解決するために、不活性
ガスを輸送のキャリアガスとして用いて気流輸送する方
法等の密閉系の石炭搬送システムを使用し、搬送・装入
時の発塵を抑制すると共に粉塵爆発の危険性を回避する
技術が提案されている。特公昭53−23321 号公報参照。
ガスを輸送のキャリアガスとして用いて気流輸送する方
法等の密閉系の石炭搬送システムを使用し、搬送・装入
時の発塵を抑制すると共に粉塵爆発の危険性を回避する
技術が提案されている。特公昭53−23321 号公報参照。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この気流輸送
による方法においては、一般に輸送能力が水分の影響を
強く受け、水分が高くなると輸送能力が低下するという
特徴をもっている。従って、例えば原料粉炭の調湿のた
めの乾燥設備の故障で水分が原炭のまま、あるいは設備
能力低下で水分含量が輸送設備設計条件より高い場合に
は、輸送能力が低下してしまう。
による方法においては、一般に輸送能力が水分の影響を
強く受け、水分が高くなると輸送能力が低下するという
特徴をもっている。従って、例えば原料粉炭の調湿のた
めの乾燥設備の故障で水分が原炭のまま、あるいは設備
能力低下で水分含量が輸送設備設計条件より高い場合に
は、輸送能力が低下してしまう。
【０００６】そのような場合、実際のコークス炉の操業
においては、気流輸送のキャリアガス量を増加して石炭
輸送量を確保する方策がとられるが、キャリアガス量増
大によるコスト上昇は免れない。
においては、気流輸送のキャリアガス量を増加して石炭
輸送量を確保する方策がとられるが、キャリアガス量増
大によるコスト上昇は免れない。
【０００７】一方、キャリアガス供給が能力不足であれ
ばコークス炉への石炭供給量が減少するため、コークス
の乾留熱量が上昇すると共にコークスの生産量が減少す
るといった問題が生じる。
ばコークス炉への石炭供給量が減少するため、コークス
の乾留熱量が上昇すると共にコークスの生産量が減少す
るといった問題が生じる。
【０００８】かくして、本発明の目的は、一時的にまた
は恒常的に調湿炭の水分量が増大しても、キャリアガス
量の増加を必要とせず、またキャリアガス量を増加させ
なくても輸送能力の低下しない効果的な石炭輸送方式と
そのための装置を提供することである。
は恒常的に調湿炭の水分量が増大しても、キャリアガス
量の増加を必要とせず、またキャリアガス量を増加させ
なくても輸送能力の低下しない効果的な石炭輸送方式と
そのための装置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明者らは、
従来より問題のあった調湿炭の気流輸送に際して、その
効率化を図るために、それに先立つ工程で発生する乾燥
微粉炭に着目し、その同時的かつ効果的処理法の一環と
して、上述の調湿炭にこの乾燥微粉炭を配合すること
で、たとえ調湿炭の水分量が増加しても見掛け上は乾燥
粉炭と同様の挙動が見られることを知り、本発明を完成
した。
従来より問題のあった調湿炭の気流輸送に際して、その
効率化を図るために、それに先立つ工程で発生する乾燥
微粉炭に着目し、その同時的かつ効果的処理法の一環と
して、上述の調湿炭にこの乾燥微粉炭を配合すること
で、たとえ調湿炭の水分量が増加しても見掛け上は乾燥
粉炭と同様の挙動が見られることを知り、本発明を完成
した。
【００１０】ここに、調湿炭は、石炭乾燥設備で乾燥、
調湿されて回収される石炭であって、例えば80％が３mm
フルイを通過し、平均粒径1.8 mm程度のものであって、
一方乾燥微粉炭は同じく石炭乾燥設備から発生し集塵機
で回収される一種の粉塵であって、例えば80％が0.3 mm
のフルイを通過し、平均粒度0.26mm程度のものであり、
通常、調湿炭１トン当たり10kg程度発生する。従来、こ
の乾燥微粉炭は後述するように加湿の後、回収して調湿
炭に再配合している。
調湿されて回収される石炭であって、例えば80％が３mm
フルイを通過し、平均粒径1.8 mm程度のものであって、
一方乾燥微粉炭は同じく石炭乾燥設備から発生し集塵機
で回収される一種の粉塵であって、例えば80％が0.3 mm
のフルイを通過し、平均粒度0.26mm程度のものであり、
通常、調湿炭１トン当たり10kg程度発生する。従来、こ
の乾燥微粉炭は後述するように加湿の後、回収して調湿
炭に再配合している。
【００１１】よって本発明の要旨とするところは、調湿
炭を気流輸送にてコークス炉へ供給・装入する方法にお
いて、気流輸送に先立って石炭乾燥設備において生じる
乾燥微粉炭を回収するとともに、回収された乾燥微粉炭
を、気流輸送時に調湿炭の輸送配管系へ吹き込むことを
特徴とする、コークス炉への石炭供給方法である。
炭を気流輸送にてコークス炉へ供給・装入する方法にお
いて、気流輸送に先立って石炭乾燥設備において生じる
乾燥微粉炭を回収するとともに、回収された乾燥微粉炭
を、気流輸送時に調湿炭の輸送配管系へ吹き込むことを
特徴とする、コークス炉への石炭供給方法である。
【００１２】また、別の面からは本発明は調湿炭を収容
するホッパと、該ホッパとコークス炉とを連結する調湿
炭加圧用タンクおよびそれにつづく輸送配管を含む輸送
配管系と、乾燥微粉炭を加圧収容する少なくとも１のタ
ンクと、該タンクから供給される乾燥微粉炭を、前記調
湿炭加圧用タンクを含めた前記輸送配管系の少なくとも
１ヶ所において、該輸送配管系に吹き込む乾燥微粉炭供
給系とを備えたコークス炉への石炭供給装置である。
するホッパと、該ホッパとコークス炉とを連結する調湿
炭加圧用タンクおよびそれにつづく輸送配管を含む輸送
配管系と、乾燥微粉炭を加圧収容する少なくとも１のタ
ンクと、該タンクから供給される乾燥微粉炭を、前記調
湿炭加圧用タンクを含めた前記輸送配管系の少なくとも
１ヶ所において、該輸送配管系に吹き込む乾燥微粉炭供
給系とを備えたコークス炉への石炭供給装置である。
【００１３】
【作用】次に、本発明の作用について従来技術のそれと
対比して詳述すると次の通りである。まず、気流輸送に
おける輸送能力の支配因子は、粉体と配管との摩擦抵抗
の影響が大きい。従って、同一粉体で水分量が異なる場
合、その粒子表面の摩擦抵抗の差が輸送能力の差を生ず
る主因となり、水分が上ると能力が低下する。
対比して詳述すると次の通りである。まず、気流輸送に
おける輸送能力の支配因子は、粉体と配管との摩擦抵抗
の影響が大きい。従って、同一粉体で水分量が異なる場
合、その粒子表面の摩擦抵抗の差が輸送能力の差を生ず
る主因となり、水分が上ると能力が低下する。
【００１４】従って、粒子表面の水分による粘着性を弱
めてやれば、能力低下が防げると考えられる。従来の調
湿炭製造用乾燥設備では、一般に乾燥過程において粉塵
として乾燥微粉炭が発生し集塵されるが、通常はこれに
わざわざ再度水分を添加して発塵せぬようにして、製造
された調湿炭に再び混合し、ベルトコンベアにてコーク
ス炉へ運ばれ使用されている。
めてやれば、能力低下が防げると考えられる。従来の調
湿炭製造用乾燥設備では、一般に乾燥過程において粉塵
として乾燥微粉炭が発生し集塵されるが、通常はこれに
わざわざ再度水分を添加して発塵せぬようにして、製造
された調湿炭に再び混合し、ベルトコンベアにてコーク
ス炉へ運ばれ使用されている。
【００１５】水分の高い石炭を気流輸送する場合、この
乾燥微粉炭を混合してから輸送すると、調湿炭表面に乾
燥微粉炭が付着し、見掛け上、表面の水分は低下したこ
とになり、輸送能力は上昇してくることになると考えら
れる。
乾燥微粉炭を混合してから輸送すると、調湿炭表面に乾
燥微粉炭が付着し、見掛け上、表面の水分は低下したこ
とになり、輸送能力は上昇してくることになると考えら
れる。
【００１６】したがって、本発明によれば、乾燥微粉炭
を従来のようにわざわざ加湿する必要もなく、その乾燥
状態を積極的に利用することができる。その場合の調湿
炭への乾燥微粉炭の添加は、調湿炭の輸送配管系を吹き
込めばよいが、その具体的態様には調湿炭をホッパ下流
に設けた加圧タンクから切り出すときに吹込むか、ある
いはすでに気流輸送中の輸送配管へ吹込むことが考えら
れる。本発明では両者の場合を含めて「輸送配管系へ吹
込む」と称している。特に後者の場合、プラグ輸送を行
うときにはエアナイフと同期して、加圧タンクではなく
直接に輸送配管へ吹込むのが好ましい。プラグと輸送配
管内壁との間に乾燥微粉炭が介在して輸送能力を改善す
ることができると考える。
を従来のようにわざわざ加湿する必要もなく、その乾燥
状態を積極的に利用することができる。その場合の調湿
炭への乾燥微粉炭の添加は、調湿炭の輸送配管系を吹き
込めばよいが、その具体的態様には調湿炭をホッパ下流
に設けた加圧タンクから切り出すときに吹込むか、ある
いはすでに気流輸送中の輸送配管へ吹込むことが考えら
れる。本発明では両者の場合を含めて「輸送配管系へ吹
込む」と称している。特に後者の場合、プラグ輸送を行
うときにはエアナイフと同期して、加圧タンクではなく
直接に輸送配管へ吹込むのが好ましい。プラグと輸送配
管内壁との間に乾燥微粉炭が介在して輸送能力を改善す
ることができると考える。
【００１７】次に、実施例によって本発明の作用効果を
さらに具体的に説明する。なお、本発明にあってはプラ
グ輸送は必ずしも必須ではなく、従来の浮遊輸送または
柱状輸送などの気流輸送方式によって輸送を行い、加圧
タンクからの切り出し時に加圧タンク内にまたはその下
流の輸送配管内に微粉炭を供給することでも輸送能力の
改善を図ることができるが、気流輸送の好適態様として
はプラグ輸送であり、次の実施例にあってもプラグ輸送
を例にとって本発明を説明する。
さらに具体的に説明する。なお、本発明にあってはプラ
グ輸送は必ずしも必須ではなく、従来の浮遊輸送または
柱状輸送などの気流輸送方式によって輸送を行い、加圧
タンクからの切り出し時に加圧タンク内にまたはその下
流の輸送配管内に微粉炭を供給することでも輸送能力の
改善を図ることができるが、気流輸送の好適態様として
はプラグ輸送であり、次の実施例にあってもプラグ輸送
を例にとって本発明を説明する。
【００１８】
【実施例】図１は、本発明にかかる気流輸送方法を実施
する装置例であって、図中、コンベア10から供給される
調湿炭はホッパ12に一旦貯蔵され、適宜量だけ取り出さ
れ、加圧タンク14に供給される。この加圧タンク14にあ
っては、ロードセル20によって一定量だけ秤量されてタ
ンク加圧ライン16からの圧力V1とニューマエアライン18
からの圧力V2とを調節しながら、原料炭である調湿炭を
輸送配管40へ高密度で輸送する。加圧タンク14からの輸
送配管40の下流にはエアナイフ22が設けられており、エ
アナイフライン24からの圧力V3の気体供給によっていわ
ゆるプラグ輸送が行われる。
する装置例であって、図中、コンベア10から供給される
調湿炭はホッパ12に一旦貯蔵され、適宜量だけ取り出さ
れ、加圧タンク14に供給される。この加圧タンク14にあ
っては、ロードセル20によって一定量だけ秤量されてタ
ンク加圧ライン16からの圧力V1とニューマエアライン18
からの圧力V2とを調節しながら、原料炭である調湿炭を
輸送配管40へ高密度で輸送する。加圧タンク14からの輸
送配管40の下流にはエアナイフ22が設けられており、エ
アナイフライン24からの圧力V3の気体供給によっていわ
ゆるプラグ輸送が行われる。
【００１９】図２は、通常のプラグ輸送方式のバルブ操
作の説明図であり、図示のようにV1、V2、V3の各圧力を
調節するバルブを交互にオン、オフすることによって輸
送配管40内にはキャリアガス(N2)と調湿炭とが交互に並
んでプラグ輸送される。
作の説明図であり、図示のようにV1、V2、V3の各圧力を
調節するバルブを交互にオン、オフすることによって輸
送配管40内にはキャリアガス(N2)と調湿炭とが交互に並
んでプラグ輸送される。
【００２０】本発明の場合には、乾燥微粉炭を供給する
タンク26の圧力V4をV1、V2と同時にオンし、および／ま
たは別のタンク26の圧力V5はV3と同時にオンすること
で、調湿炭の周囲におよび／または気体部分に乾燥微粉
炭を適宜量供給できる。図中、斜線部分は調湿炭のプラ
グを示す。なお、プラグ輸送自体は公知であるので、こ
れ以上の詳細については説明を略す。
タンク26の圧力V4をV1、V2と同時にオンし、および／ま
たは別のタンク26の圧力V5はV3と同時にオンすること
で、調湿炭の周囲におよび／または気体部分に乾燥微粉
炭を適宜量供給できる。図中、斜線部分は調湿炭のプラ
グを示す。なお、プラグ輸送自体は公知であるので、こ
れ以上の詳細については説明を略す。
【００２１】本発明によれば、図１に示すように石炭乾
燥設備 (図示せず) から集塵・回収され、別途用意され
た乾燥微粉炭はタンク26、26に貯蔵されており、そのい
ずれかあるいは両者から乾燥微粉炭が調湿炭に供給され
る。
燥設備 (図示せず) から集塵・回収され、別途用意され
た乾燥微粉炭はタンク26、26に貯蔵されており、そのい
ずれかあるいは両者から乾燥微粉炭が調湿炭に供給され
る。
【００２２】乾燥微粉炭が供給ライン30から加圧タンク
14の下方に装入される場合には、図３に略式で示すごと
くいわゆる気流輸送における調湿炭60の周囲を乾燥微粉
炭62で被覆して見掛け上乾燥粉体となると思われるが、
一方、エアナイフ22へ乾燥微粉炭が供給される場合に
は、そのような見掛け上の乾燥粉体となるのに加え、図
４に略式で示すごとくいわゆるプラグ輸送においての調
湿炭プラグの輸送配管40の内壁と接触する領域において
乾燥微粉炭72が潤滑材のごとく介在して調湿炭74の効果
的輸送が実現すると思われる。
14の下方に装入される場合には、図３に略式で示すごと
くいわゆる気流輸送における調湿炭60の周囲を乾燥微粉
炭62で被覆して見掛け上乾燥粉体となると思われるが、
一方、エアナイフ22へ乾燥微粉炭が供給される場合に
は、そのような見掛け上の乾燥粉体となるのに加え、図
４に略式で示すごとくいわゆるプラグ輸送においての調
湿炭プラグの輸送配管40の内壁と接触する領域において
乾燥微粉炭72が潤滑材のごとく介在して調湿炭74の効果
的輸送が実現すると思われる。
【００２３】このようにして輸送配管40を経て送られて
きた調湿炭は、図１に示すように受けタンク42に供給さ
れ、気体部分はバグフイルタ44を経て排気され、調湿炭
は受けタンクからロータリバルブ46を経て適宜コークス
炉炭化室50に装入される。本例の場合、いずれも加圧、
輸送気体としては窒素ガスが好ましい。次に、図１に示
す装置によって実際に図２に示すプラグ輸送を行った場
合を例に本発明の作用をさらに説明する。
きた調湿炭は、図１に示すように受けタンク42に供給さ
れ、気体部分はバグフイルタ44を経て排気され、調湿炭
は受けタンクからロータリバルブ46を経て適宜コークス
炉炭化室50に装入される。本例の場合、いずれも加圧、
輸送気体としては窒素ガスが好ましい。次に、図１に示
す装置によって実際に図２に示すプラグ輸送を行った場
合を例に本発明の作用をさらに説明する。
【００２４】250 T/H の調湿炭設備で発生する水分７％
までの調湿炭(100％が15mmフルイを通過、80％が３mmフ
ルイを通過、平均粒径1.8mm)を主原料とし、ここで発生
する回収乾燥 (水分２％以下) 微粉炭(100％が３mmフル
イ通過、80％が0.3 mmフルイ通過、平均粒径0.26mm) を
0.3 〜１wt％混合して気流輸送したところ、表１に示す
ごとく、輸送能力は向上し、回収乾燥微粉を１wt％混合
した場合には、水分６％の調湿炭でも、水分３％未満の
調湿炭並みの輸送能力が得られた。
までの調湿炭(100％が15mmフルイを通過、80％が３mmフ
ルイを通過、平均粒径1.8mm)を主原料とし、ここで発生
する回収乾燥 (水分２％以下) 微粉炭(100％が３mmフル
イ通過、80％が0.3 mmフルイ通過、平均粒径0.26mm) を
0.3 〜１wt％混合して気流輸送したところ、表１に示す
ごとく、輸送能力は向上し、回収乾燥微粉を１wt％混合
した場合には、水分６％の調湿炭でも、水分３％未満の
調湿炭並みの輸送能力が得られた。
【００２５】表１はエアナイフ22で配管に微粉炭を吹込
んだ場合であり、具体的には輸送配管の全周にリング状
のスリットノズル部を設け、そこから乾燥微粉炭をキャ
リアガス (エアナイフガス) と共に輸送配管内に吹込ん
でプラグ輸送を行ったときの結果である。
んだ場合であり、具体的には輸送配管の全周にリング状
のスリットノズル部を設け、そこから乾燥微粉炭をキャ
リアガス (エアナイフガス) と共に輸送配管内に吹込ん
でプラグ輸送を行ったときの結果である。
【００２６】次に加圧タンク14の下方で調湿炭に乾燥微
粉炭を吹込んだときの結果は表２に示す。このときは加
圧タンク14の下方部位に円周方向に４つのノズル孔を設
け、それらから乾燥微粉炭を吹込んだ。
粉炭を吹込んだときの結果は表２に示す。このときは加
圧タンク14の下方部位に円周方向に４つのノズル孔を設
け、それらから乾燥微粉炭を吹込んだ。
【００２７】本例におけるプラグ輸送の条件は次の通り
であった。 輸送配管 : 300Ａ×150ｍ 輸送ガス : Ｎ2ガス 圧力＝４kgf/cm2G 全ガス流量＝2500 Nm3/H 輸送ガスバルブ開時間 (プラグ生成バルブタイミング) Ｖ1 、Ｖ2(Ｖ4)＝ 1.5 sec Ｖ3 (Ｖ5)＝ 1.0 sec
であった。 輸送配管 : 300Ａ×150ｍ 輸送ガス : Ｎ2ガス 圧力＝４kgf/cm2G 全ガス流量＝2500 Nm3/H 輸送ガスバルブ開時間 (プラグ生成バルブタイミング) Ｖ1 、Ｖ2(Ｖ4)＝ 1.5 sec Ｖ3 (Ｖ5)＝ 1.0 sec
【００２８】
【表１】
【００２９】
【表２】
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、コ
ークス炉への石炭供給に気流輸送を採用した場合の問題
である乾燥機の故障時の対策が可能となり、水分の高い
石炭でも輸送能力を落とさずに供給できることから、生
産量低下を招かず安定したコークス炉の操業が可能とな
る。
ークス炉への石炭供給に気流輸送を採用した場合の問題
である乾燥機の故障時の対策が可能となり、水分の高い
石炭でも輸送能力を落とさずに供給できることから、生
産量低下を招かず安定したコークス炉の操業が可能とな
る。
【図１】本発明にかかる調湿炭の気流輸送装置の概略説
明図である。
明図である。
【図２】本発明で採用するプラグ輸送方式の原理の説明
図である。
図である。
10 : コンベア 12: ホッパ 14 :
加圧タンク 16 : タンク加圧ライン 18: ニューマエアライン 20 :
ロードセル 22 : エアナイフ 24: エアナイフライン 26 :
乾燥微粉炭タンク 30 : 供給ライン 40: 輸送配管 42 :
受けタンク 44 : バグフィルタ 46 :ロータリバルブ 50 :
コークス炉炭化室
加圧タンク 16 : タンク加圧ライン 18: ニューマエアライン 20 :
ロードセル 22 : エアナイフ 24: エアナイフライン 26 :
乾燥微粉炭タンク 30 : 供給ライン 40: 輸送配管 42 :
受けタンク 44 : バグフィルタ 46 :ロータリバルブ 50 :
コークス炉炭化室
【手続補正書】
【提出日】平成６年５月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図３】気流輸送に際して調湿炭の周囲を乾燥微粉炭で
被覆する様子の概略説明図である。
被覆する様子の概略説明図である。
【図４】輸送配管の内部における乾燥微粉炭と調湿炭と
の輸送の様子の概略説明図である。
の輸送の様子の概略説明図である。
Claims (2)
- 【請求項１】 調湿炭を気流輸送にてコークス炉へ供給
・装入する方法において、気流輸送に先立って石炭乾燥
設備において生じる乾燥微粉炭を、回収するとともに、
回収された乾燥微粉炭を、気流輸送時に調湿炭の輸送配
管系へ吹き込むことを特徴とする、コークス炉への石炭
供給方法。 - 【請求項２】 調湿炭を収容するホッパと、該ホッパと
コークス炉とを連結する調湿炭加圧用タンクおよびそれ
につづく輸送配管を含む輸送配管系と、乾燥微粉炭を加
圧収容する少なくとも１のタンクと、該タンクから供給
される乾燥微粉炭を、前記調湿炭加圧用タンクを含めた
前記輸送配管系の少なくとも１ヶ所において、該輸送配
管系に吹き込む乾燥微粉炭供給系とを備えたコークス炉
への石炭供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27085793A JPH07126658A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | コークス炉への石炭供給方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27085793A JPH07126658A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | コークス炉への石炭供給方法と装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126658A true JPH07126658A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17491946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27085793A Withdrawn JPH07126658A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | コークス炉への石炭供給方法と装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126658A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101430409B1 (ko) * | 2012-12-27 | 2014-08-13 | 주식회사 포스코 | 코크스 오븐 석탄 장입 장치 |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP27085793A patent/JPH07126658A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101430409B1 (ko) * | 2012-12-27 | 2014-08-13 | 주식회사 포스코 | 코크스 오븐 석탄 장입 장치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07126658A (ja) | コークス炉への石炭供給方法と装置 | |
| JP2704942B2 (ja) | 粉コークスを使用しての微粉炭噴射システム設備の清掃方法 | |
| JP5145779B2 (ja) | 高炉原料の乾燥予熱方法 | |
| JP4946120B2 (ja) | 高炉原料の乾燥予熱装置の制御方法 | |
| JPS6240323A (ja) | 結合剤を含有しない製錬用高温ブリケットの製造法および装置 | |
| JP2565064B2 (ja) | コークス炉への石炭の搬送、装入方法 | |
| JP2000248196A (ja) | 酸化カーボンブラックの製造方法及びカーボンブラックの酸化装置 | |
| JPS59211513A (ja) | 溶鉱炉への微紛状燃料吹込装置 | |
| JP4949005B2 (ja) | 高温石炭の事前処理方法 | |
| WO2006090648A1 (ja) | 流動層乾燥機及び流動層乾燥機による湿潤原料の乾燥方法 | |
| CN214745695U (zh) | 一种适用于循环流化床锅炉的炉内重金属控制系统 | |
| JPH0551939U (ja) | 調湿炭設備の回収微粉炭処理装置 | |
| US3168254A (en) | Method for preparing the fuel component of agglomerator-feed mix | |
| JP4890231B2 (ja) | 高温石炭の処理設備の立上げ方法 | |
| JPH08157914A (ja) | 高炉への木炭粉吹込方法 | |
| JPH023791Y2 (ja) | ||
| JPH06287561A (ja) | コークス炉への石炭の搬送、装入方法 | |
| JPH09157763A (ja) | 焼結原料の事前処理方法 | |
| JP2003268376A (ja) | 石炭装入方法 | |
| JPS5936027A (ja) | 大気圧下の粉粒体等を高圧な受け入れ装置に輸送する設備 | |
| JP2674432B2 (ja) | コークス炉装入炭調湿設備の操業方法 | |
| CN112856395A (zh) | 一种适用于循环流化床锅炉的炉内重金属控制系统及方法 | |
| JPH10121053A (ja) | コークス原料炭の事前処理方法 | |
| JPH07258649A (ja) | 粉粒体の輸送装置 | |
| JPS6040570Y2 (ja) | 溶鉱炉への微粉炭送給装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |