JPH0712502B2 - ドライブギヤ−の製造方法 - Google Patents

ドライブギヤ−の製造方法

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JPH0712502B2
JPH0712502B2 JP429987A JP429987A JPH0712502B2 JP H0712502 B2 JPH0712502 B2 JP H0712502B2 JP 429987 A JP429987 A JP 429987A JP 429987 A JP429987 A JP 429987A JP H0712502 B2 JPH0712502 B2 JP H0712502B2
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drive plate
drive
drive gear
welding
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信宏 茅壁
長治 古沢
繁雄 高橋
義国 神谷
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はドライブギヤーの製造方法に関するもので、寸
法精度の良いドライブギヤーとして自動車用自動変速装
置に利用されるものである。
(従来の技術) 自動車用自動変速装置に使用されるドライブギヤーは第
6図に示す方法にて製造されている。すなわち断面矩形
を有する鋼材を曲げ加工してリング素材に分離し、フラ
ツシユバツト溶接により切断面を溶接しリング形状と
し、形状寸法をプレス加工により修正し、前記リングを
積層してリング外周面に歯切を行い、リングギヤー11を
製造する。
次に円板素材をプレス加工して周辺部を折曲げ同時に取
付部の形成と孔あけを行いドライブプレート12を製作
し、これをリングギヤー11に13に示すように溶接にて固
定して自動変速装置のドライブギヤー14を製造するもの
である。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、前記ドライブギヤー14の製造方法はリングギヤ
ー11にドライブプレート12を溶接にて固着する場合に、
ドライブプレートのエンジン側の取付面15が一点鎖線で
示すように歪が発生し、取付面の寸法精度が16に示すよ
うに悪くなり横振れが生じ易くドライブギヤーとしての
品質が低下するという問題点がある。
本発明は鋼材を曲げ加工して切断,溶接歯切を行つてリ
ングギヤーとし、プレス加工により形成したプレートを
前記リングギヤーに溶接して固着するドライブギヤーの
製法に於いてドライブプレートが溶接等により寸法精度
が歪んで品質が低下することないドライブギヤーの製造
方法を提供することを技術的課題とするものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 前記技術的課題を解決するための手段は、次のとおりで
ある。すなわち、 鋼材を曲げ加工してリング形状とし、切断部を溶接して
リング形状に成形し、外周面に歯切を行つたリングギヤ
ーと、プレス加工により形成したドライブプレートとを
円周上に複数個所溶接して製造するドライブギヤーの製
造方法に於いて、円板素材をプレス加工にて外周部の折
り曲げを行つて、半製品のドライブプレートを成形し、
前記半製品ドライブプレートとリングギヤーの溶接を実
施後、プレス加工にてドライブプレートのエンジンへの
取付部の形成及び孔あけを行つて製造するドライブギヤ
ーの製造方法である。
(作用) 前記技術的手段は次のように作用する。すなわち、半製
品のドライブプレートをリングギヤーに溶接することに
より、ドライブプレートの表面は歪が発生する。この歪
が生じたドライブギヤーのエンジンへの取付部をプレス
加工により成形し、ドライブプレートの溶接による歪を
吸収して、正しい寸法精度を有する取付部の成形及び孔
あけを行うもので、ドライブプレートの歪はまつたく無
くなり、ドライブギヤーの横振れの発生もなく、品質保
証上極めてすぐれたドライブギヤーが製造出来るもので
ある。
(実施例) 以下実施例について説明する。
第1図〜第5図に於いて1は断面矩形の鋼材を曲げ加工
し、切断、溶接してリング形状とし外周面に歯切を行つ
てリングギヤーを製造したものである。
2は円板素材をプレス加工して成形した半製品のドライ
ブプレートで周壁部に折曲げ部2aがあり、取付部の成形
及び孔あけは行わない。
前記リングギヤー1の内壁3に半製品であるドライブプ
レート2を挿入し、4a,4b・・・に示すように円周上に
複数の溶接を行うもので、4〜12ケ所実施する。この場
合溶接により半製品のドライブプレート2は一点鎖線5
に示すように歪が発生する。
次に、リングギヤーに溶接を実施した半製品のドライブ
プレートをプレス加工により取付部7と、孔抜き6a,6b
・・・の加工を行い、前記歪5を吸収して寸法精度の極
めて良いドライブギヤー8と製造するものである。
前記歪の吸収について説明すれば第5図に示すモデル9
に於いて、最初のプレートの直径D1とし溶接により歪10
が発生し三角形状に歪んだとすれば、歪量が中央部でα
とすればプレートの実質直径はD2となり、その差 が歪による余肉である。
中央部7の張り出し成形することにより余肉ζを吸収出
来るための張り出し量をβとすれば、 となる。実際にはβの計算値の2〜3倍が必要である。
αの量を2mm,D1=200φmmとすれば、β=0.02であり、
通常のドライブプレートは2mm以上であるために充分に
歪を吸収することができ、歪のないドライブギヤーが製
造出来るものである。
〔発明の効果〕
本発明は次の効果を有する。すなわち、リングギヤーと
ドライブプレートを溶接後、リングギヤーの歯形を基準
位置として、取付面及び孔抜きを行うためにドライブギ
ヤーとして非常にバランスが良くなり、更にリングギヤ
ー全体の芯ズレ、楕円等の不良原因がなくなり極めて品
質にすぐれたドライブギヤーが製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はリングギヤーの断面図、第2図は半製品のドラ
イブプレートの断面図、第3図は溶接後の断面図、第4
図はプレス加工後のドライブギヤーの断面図、第5図は
ドライブプレートのモデルの歪状況の説明図、第6図は
従来例の断面図である。 1……リングギヤー、 2……半製品のドライブプレート、 6a,6b……孔あげ、 7……取付面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼材を曲げ加工してリング形状とし、切
    断,溶接にてリング形状に成形し、外周面に歯切りを実
    施してリングギヤーとし、円板素材をプレス加工にてド
    ライブプレートを形成し、前記リングギヤーとドライブ
    プレートを溶接して製造するドライブギヤーの製造方法
    に於いて、円板素材をプレス加工にて外周部の折り曲げ
    行つた半製品のドライブプレートを前記リングギヤーに
    挿入し、溶接にて固定後、プレス加工にて前記半製品の
    ドライブプレートの孔あけを含む取付部の成形を行う、
    ドライブギヤーの製造方法。
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