JPH07124926A - 無機質成形板の製造方法 - Google Patents

無機質成形板の製造方法

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JPH07124926A
JPH07124926A JP5296121A JP29612193A JPH07124926A JP H07124926 A JPH07124926 A JP H07124926A JP 5296121 A JP5296121 A JP 5296121A JP 29612193 A JP29612193 A JP 29612193A JP H07124926 A JPH07124926 A JP H07124926A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は表裏面の構造が均一かつ緻密で
機械的強度が大きな無機質成形板の製造方法を提供する
ことにある。 【構成】自硬性無機材料と木質補強材とを主体とする原
料混合物10からなるマットを型面に凹凸模様3Aを有
する下型板3と上型板11との間で圧締硬化養生を行な
って無機質成形板を製造する場合、少なくとも該無機質
成形板の表裏層の木質補強材として、篩目2mm以下の木
粉を30〜70重量%含有するものを5〜15重量%使
用して表裏面を緻密構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は片面または両面に凹凸模
様を有する無機質成形板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】無機質成形板の乾式または半乾式の製造
方法にあっては、図7に示すようにセメントのような自
硬性無機材料と木質補強材とを主体とする原料混合物(1
0)を型面に凹凸模様(3A)を有する下型板(3) 上に散布し
てマットをフォーミングし、該マット上に上型板を当接
して圧締硬化養生を行なって板状に成形する。従来、上
記原料混合物(10)を下型板(3) 上に散布する場合に下型
板(3) の移動方向(矢印リ)とは逆方向(矢印ヌ)に風
を吹付けて風選し、微細な原料混合物(10)は後方よりに
落下させ、粗大な原料混合物(10)は前方よりに落下させ
ることによって、下層即ち表層または裏層部分の密度を
高くし、内側部分の密度を低くして表裏面が緻密でかつ
軽量な成形板を得る方法が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
方法によれば下型板(3) の凹凸模様(3A)の凸部(31A) の
後側が風による原料混合物(10)の流れの死角となり、こ
の部分で原料混合物(10)の充填密度が低くなり、結果と
して得られる成形板においてもこの部分の構造が粗にな
って機械的強度や耐水性が低下し、また巣穴が多くなっ
て外観的にも劣るようになると言う問題点を生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、自硬性無機材料と木質補
強材とを主体とする原料混合物を型面に凹凸模様(3A)を
有する下型板(3) 上に散布してマットをフォーミング
し、該マット上に上型板(11)を当接して圧締硬化養生を
行なって無機質成形板を製造する場合、少なくとも該無
機質成形板の表裏層の木質補強材として篩目2mm以下の
木粉を30〜70重量%含有するものを5〜15重量%
使用する無機質成形板の製造方法を提供するものであ
る。本発明においては特に芯層部の木質補強材として、
分枝および/または彎曲および/または折曲させること
によって嵩高くされた木質繊維束、剛性のある竹繊維や
麻繊維を使用することが望ましい。以下に本発明を詳細
に説明する。本発明の無機質成形板は主として自硬性無
機材料と木質補強材とを原料とするものである。
【0005】〔自硬性無機材料〕本発明に使用する自硬
性無機材料としては、ポルトランドセメント、高炉セメ
ント、シリカセメント、フライアッシュセメント、アル
ミナセメント等のセメント類、二水石膏、半水石膏、無
水石膏、消石灰、生石灰等の活性石灰含有物質とケイ
砂、ケイ石砂、シリカヒューム、高炉スラグ、フライア
ッシュ、シラスバルーン、パーライト等のケイ酸含有物
質を混合した混合物、上記セメント類と上記ケイ酸含有
物質との混合物等が例示され、上記セメント類は水存在
下において水和反応によって硬化し、上記活性石灰含有
物質と上記ケイ酸含有物質混合物は水熱反応によってケ
イ酸カルシウムの硬化体となる。セメント類−ケイ酸含
有物質混合物の場合は通常セメント類とケイ酸含有物質
の重量比が40:60〜70:30程度になるように混
合する。
【0006】〔木質補強材〕本発明に使用する木質補強
材としては、木粉、木質繊維、パルプ、木質繊維束、木
毛、木片、竹繊維、麻繊維等が例示される。特に芯層部
分の木質補強材として望ましいものは分枝および/また
は彎曲および/または折曲させることによって嵩高くさ
れた木質繊維束である。該嵩高木質繊維束は望ましくは
主幹の径が約0.1〜2.0mm、主幹の実長が約2〜3
5mm、更に望ましくは10〜30mmの範囲にあり、嵩比
重は約0.03〜0.05g/cm3 の範囲にある。該嵩
高木質繊維束を製造するには水酸化ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、亜硫酸カルシウム等の薬液に木材を浸漬し
たり、木材を蒸気で加熱したり、あるいは上記薬液浸漬
と蒸気加熱とを併用したりすることによって木材中に含
まれる木質単繊維のバインダーの役割をしているリグリ
ン、ヘミセルロース、樹脂等を完全に溶解させることな
く膨潤させるにとどめた上で上記バインダーを残存させ
つゝ解繊したものであり、上記バインダーのうち特にリ
グニンを略完全に除去して解繊したパルプ繊維に比して
径が大である。解繊は例えばグラインディングディスク
により行なわれ、解繊の程度の調節は該グラインディン
グディスク間隔を調節することによって行なわれる。上
記嵩高木質繊維束は分枝および/または彎曲および/ま
たは折曲しているから排除体積が大きく、したがって嵩
高く密度の小さい芯層を与えるが、相互の絡み合いは強
固であるから密度は小さいが強度は大きい構造が得られ
る。更に芯層部分の木質補強材として望ましい他のもの
は竹繊維、麻繊維等の剛性のある繊維である。上記剛性
繊維は上記嵩高木質繊維束と同様にその剛性により密度
は小さいが強度は大きい構造を与える。
【0007】〔第三成分〕上記自硬性無機質材料と木質
補強材以外、本発明の無機質成形板には更に第三成分と
して、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カル
シウム、硫酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アル
ミン酸カリウム、硫酸アルミニウム、水ガラス等の硬化
促進剤、バーミキュライト、ベントナイト等の鉱物粉
末、ワックス、パラフィン、シリコン等の撥水剤、合成
樹脂エマルジョン等の補強材、発泡性熱可塑性プラスチ
ックビーズ、プラスチック発泡体等が添加されてもよ
い。上記例示は本発明を限定するものではない。
【0008】〔無機質成形板の組成〕本発明の無機質成
形板においては、表裏層部分の密度を大きくして緻密で
強度や耐水性の大きな表裏面を形成し、芯層部分の密度
は小さくして軽量なクッション性を有するものとするこ
とが望ましい。このためには少なくとも表裏層の木質補
強材として篩目2mm以下の木粉を30〜70重量%含有
するものを使用することが望ましく、また芯層の木質補
強材として前記したように嵩高木質繊維束や竹繊維、麻
繊維等の剛性繊維を使用することが好ましく、更にフラ
イアッシュ、シラスバルーン、パーライト、ガラスバル
ーン等の無機質微細中空体や発泡性熱可塑性プラスチッ
クビーズ、プラスチック発泡体等の有機質中空体を使用
してもよい。成形板の不燃性を考慮すれば有機質中空体
よりも無機質微細中空体の使用が望ましい。本発明の無
機質成形板においては、上記木質補強材は通常5〜15
重量%の範囲で添加される。上記木質補強材の添加量が
5重量%未満では補強効果が小さく、また15重量%を
越えると防火性が低下する。望ましい表裏層および芯層
の主な原料の組成は下記の通りである。 表裏層: セメント類および活性石灰含有物質 30〜60重量% ケイ酸含有物質 30〜55 〃 木粉(篩目2mm以下) 5〜10 〃 他の木質補強材 5〜10 〃 芯層: セメント類および活性石灰含有物質 30〜60重量% ケイ酸含有物質 25〜55 〃 中空体 0〜15 〃 木質補強材 5〜15 〃
【0009】〔無機質成形板の製造〕本発明の無機質成
形板製造方法としては工程の連続化が容易で装置も簡単
な乾式製造方法を採用することが望ましい。乾式製造方
法の工程1においては、下型板上に上記表裏層の原料混
合物(以下混合物Aとする)をマット状に散布し、次い
でその上に上記芯層の原料混合物(以下混合物Bとす
る)をマット状に散布し、更にその上に上記混合物Aを
マット状に散布するのであるが、この際混合物Aおよび
混合物Bには硬化反応のために夫々水を30〜45重量
%添加しておく。混合物Bの木質補強材として分枝およ
び/または彎曲および/または折曲された上記嵩高木質
繊維束を用いると、混合物Bがほぐれ易くなり、下型板
上に均一に散布し易くなる。連続製造法においては上記
下型板は多数個ベルトコンベアー上に載置せしめられ
る。下型板上に散布された原料混合物は所望なればロー
ル等によって若干押圧され、該マットにはそれから上面
に上型板が載置され、工程2において水分存在下に圧締
予備硬化され所望の形状に成形される。圧締条件は通常
圧締圧10〜20kg/cm2 、温度60〜80℃、時間1
0〜30時間程度で行なわれ、加熱は通常蒸気にて行な
われる。圧締は二つの上下型板間に上記マットを挟圧す
ることによって行なわれるが、上型板および/または下
型板の型板面に所定の凹凸模様を設けておく。上記工程
2の圧締予備硬化によって得られた予備硬化物は工程3
においてオートクレーブ中にて養生される。養生条件は
通常温度160〜200℃、時間5〜10時間である。
上記オートクレーブ養生により活性石灰含有物質とケイ
酸含有物質とのケイ酸カルシウム反応は完全に行なわれ
る。このようにして両面または片面に上型板および/ま
たは下型板の凹凸模様が逆転写された凹凸模様を有する
本発明の無機質成形板が製造されるが、本発明の無機質
成形板の表裏層の厚みは通常全体の厚みの10〜30%
とする。
【0010】
【作用】本発明の無機質成形板においては、少なくとも
表裏層の木質補強材として篩目2mm以下の微細な木粉を
使用するから、表面に凹凸模様が形成されていても、表
面が略均一に緻密な構造となり、粗構造部分が形成され
ないようになる。また特に芯層部分の木質補強材として
分枝および/または彎曲および/または折曲させること
によって嵩高くされた嵩高木質繊維束や竹繊維、麻繊維
等の剛性繊維を使用すると、構造が粗になり低密度にな
るが、繊維の絡み合いや剛性により機械的強度は大きな
ものが得られる。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〜3〕 (1) 混合物A(表裏層)の組成は下記の通りである。 ポルトラントセメント 50重量% ケイ砂 32 〃 木質補強材*1 15 〃 塩化マグネシウム(硬化促進剤) 1 〃 パラフィンエマルジョン(防水剤) 2 〃 *1 :木質補強材としては篩目2mm以下の木粉と、平均
篩目4.5mm,平均厚み0.6mmの木片とを重量比で4
0:60(実施例1)、47:53(実施例2)、6
6:33(実施例3)に混合したものを使用する。 (2) 混合物B(芯層)の組成は下記の通りである。 ポルトラントセメント 44重量% ケイ砂 29 〃 木質補強材*2 10 〃 塩化マグネシウム(硬化促進剤) 1 〃 パラフィンエマルジョン(防水剤) 2 〃 *2 :木質補強材としては平均径1.0mm,平均長さ2
0mmの分枝および/または彎曲および/または折曲させ
られた嵩高木質繊維束を使用する。 (3) 上記混合物A,Bを用いて無機質成形板を製造する
方法を図1〜図6に示す。図に示すフォーミング装置に
おいて、(1) はフォーミングチャンバーであり、該フォ
ーミングチャンバー(1) の底部には搬送ベルトコンベア
(2) 上に表面に凹凸模様(3A)を有する下型板(3) が配置
され、該下型板(3) は該搬送ベルトコンベア(2) によっ
て矢印イ方向へ搬送される。該下型板(3) 上方には供給
ベルトコンベア(4) が配置され、該供給ベルトコンベア
(4) の末端には上側に供給ブラシ(5) 、下側に清掃ブラ
シ(6) が配置されて散布装置を構成している。該フォー
ミングチャンバー(1) の下型板(3) 搬送方向側(後段
側)にはケーシング(71)内に収納されている送風機(72)
と、該送風機(72)に分配ダクト(74)を介して連絡する上
下一対の送風口(73,73) とからなる主送風装置(7) が配
置され、該送風口(73,73) はフォーミングチャンバー
(1) 内に下型板(3) 搬送方向とは逆の方向(前段側)に
風を吹付けるようになっており、該フォーミングチャン
バー(1) の前段側には該送風口(73,73) から吹付けられ
た空気を回収して送風機(72)に循環させる循環経路(8)
が開口している。更に該フォーミングチャンバー(1) の
前段側下部には送風機(72)に分配ダクト(74)から分岐し
たダクト(74A) を介して連絡する送風口(73A) からなる
副送風装置(7A)が配置され、該送風口(73A) は後段側に
風を吹付けるようになっている。なお主送風装置(7) の
送風口(73)と副送風装置(7A)の送風口(73A) とにはハン
ドル(75A,75A) によって操作される風量調節弁(76A,76
A) が取付けられている。更に該フォーミングチャンバ
ー(1) 内には該送風口(73)と相対して篩枠(9) が傾斜角
度調節可能および前後移動可能に設置されている。上記
フォーミング装置の後段には供給ベルトコンベア(4) 、
供給ブラシ(5) 、清掃ブラシ(6) からなる上記フォーミ
ング装置と同様な散布装置が配置せられ、更にその後段
に上記フォーミング装置とは前後の向きを逆にした上記
フォーミング装置が配置される。上記前段のフォーミン
グ装置においては、上記混合物Aに水40重量%を混合
した混合物(10)を供給ベルトコンベア(4) 上で矢印ロ方
向に搬送し、該供給ベルトコンベア(4) の末端において
矢印ハ方向に回転する供給ブラシ(5) によって該混合物
(10)をほぐしつゝフォーミングチャンバー(1) 内後段よ
り落下させる。フォーミングチャンバー(1) 内に落下し
た混合物(10)は先ず主送風装置(7) の送風口(73)から矢
印ニに示す前段方向に吹付けられる風により矢印ホに示
すように前段方向に配向せられ、篩枠(9) によって篩別
された後、更に送風口(73)から吹付けられる風によって
風選されて混合物(10)中のより微細な粉体はフォーミン
グチャンバー(1) 内においてより前段位の下型板(3) 上
に落下堆積し、より粗大な粉体はフォーミングチャンバ
ー(1) 内においてより後段位の下型板(3) 上に落下堆積
するが、この際微細な粉体は下型板(3) 直上で副送風装
置(7A)の送風口(73A)から矢印トに示す後段方向に吹付
けられる風により矢印チに示すように若干後段方向に配
向せられる。そして最も粗大な粉体は篩枠(9) 上に残存
し篩枠(9) 上から矢印ヘに示すように落下してフォーミ
ングチャンバー(1) 内において最後段位の下型板(3) 上
に堆積する。該下型板(3) は前述したように搬送ベルト
コンベア(2) によりフォーミングチャンバー(1) 内を前
段側から後段側へ搬送されるので、下型板(3) 上には最
下位に最も微細な粉体が堆積され、上に行くにしたがっ
て粒度が粗大な粉体が堆積されることになる。このよう
にして図3に示すように下へ行くにしたがって粒度が微
細になる構造を有する表層マット(10A) がフォーミング
される。該表層マット(10A) の厚みは8mmとする。該表
層マット(10A) において上記したように微細な粉体は下
型板(3) 直上で副送風装置(7A)の送風口(73A) から吹付
けられる風により若干後段方向に配向せられるので、図
3に示すように下型板(3) の凹凸模様(3A)の凸部(31A)
の前段側にも該微細な粉体が充填される。このようにし
て表層マット(10A) が作製されるが、更に中間の散布装
置によって同様にして該表層マット(10A) 上に上記混合
物Bに水40重量%を混合した混合物を散布して図4に
示すような芯層マット(20A) をフォーミングする。該芯
層マット(20A) の厚みは50mmとする。更に後段のフォ
ーミング装置によって同様に混合物(10)を散布して図5
に示すような裏層マット(30A) をフォーミングする。該
裏層マット(30A) の厚みは8mmとする。後段のフォーミ
ング装置は前記したように前段のフォーミング装置とは
前後の向きを逆にして配置されているので、裏層マット
(30A) は表層マット(10A) とは逆に最下位に最も粗大な
粉体が堆積され、上に行くにしたがって粒度が微細にな
る構造を有する。このようにして表層マット(10A) 、芯
層マット(20A) 、裏層マット(30A) がフォーミングされ
るが、上記三層構造のマットの上から図6に示すように
表面に凹凸模様(11A) を有する上型板(11)を当接してプ
レス成形後に圧力10kg/cm2 、温度70℃、25時間
圧締硬化を行なう。得られた積層成形体は厚さ18mmの
板状体であり、該積層成形体はその後オートクレーブ中
にて165℃、7時間養生され、該積層成形体中のセメ
ントとケイ砂とはケイ酸カルシウム反応によって硬化す
る。上記のようにして製造した実施例1〜3の無機質成
形板の物性評価を表1に示す。
【表1】 1 :3号試験体 *2 :JIS A 1414 24時間後測定 表1に示されるように本発明の実施例1〜3の無機質成
形板は軽量でかつ機械的強度が大きく、また表面が均一
かつ緻密であり、外観が良好である。
【0012】〔比較例1,2〕比較例1では木質補強材
として実施例1〜3で使用した木粉と実施例1〜3で使
用した木片とを重量比で20:80に混合したものを使
用し、その他は実施例1〜3と同様にして無機質成形板
を製造し、比較例2では木質補強材として実施例1〜3
で使用した木粉のみを使用し、その他は実施例1〜3と
同様にして無機質成形板を製造した。該無機質成形板の
物性と評価を表2に示す。
【表2】 1 :3号試験体 *2 :JIS A 1414 24時間後測定 表2に示されるように木質補強材として木粉を30重量
%に満たない量で使用した比較例1は実施例1〜3の成
形板に比して表面吸水量が多く、また表面が粗になり、
巣穴が多く外観的に実施例1〜3の成形板に比して劣
る。また木質補強材として木粉のみを使用した比較例2
は破壊強度が不足している。
【0013】〔実施例4,5〕実施例4では実施例2の
混合物Bの木質補強材として実施例2で用いた嵩高木質
繊維束と竹繊維とを5:5重量比で混合したものを用
い、他は実施例2と同様にして無機質成形板を製造し、
実施例5では木質補強材として実施例2の嵩高木質繊維
束に代えて麻繊維を用い、他は実施例2と同様にして無
機質成形板を製造する。該無機質成形板の物性と評価を
表3に示す。
【表3】 1 :3号試験体 *2 :JIS A 1414 24時間後測定 表3に示すように実施例2の嵩高木質繊維束の一部また
は全部を竹繊維や麻繊維に代えても、機械的強度が大き
く、また表面が均一かつ緻密で外観が良好な無機質成形
板が得られる。
【0014】
【発明の効果】したがって本発明においては、表面が均
一かつ緻密で機械的強度が大きい無機質成形板が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】装置説明側面図
【図2】装置説明平面図
【図3】フォーミングされた表層マットの状態の説明図
【図4】フォーミングされた表層および芯層マットの状
態の説明図
【図5】フォーミングされた表層および芯層および裏層
マットの状態の説明図
【図6】上記三層マット上に上型板を載置した状態の説
明図
【図7】従来例の説明図
【符号の説明】
3 下型板 11 上型板 3A,11A 凹凸模様 10A 表層マット 20A 芯層マット 30A 裏層マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C04B 28/18 16:02 Z 22:12 24:26) A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自硬性無機材料と木質補強材とを主体とす
    る原料混合物を型面に凹凸模様を有する下型板上に散布
    してマットをフォーミングし、該マット上に上型板を当
    接して圧締硬化養生を行なって無機質成形板を製造する
    場合、少なくとも該無機質成形板の表裏層の木質補強材
    として篩目2mm以下の木粉を30〜70重量%含有する
    ものを5〜15重量%使用することを特徴とする無機質
    成形板の製造方法
  2. 【請求項2】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に分枝および/または彎曲および/または折曲させる
    ことによって嵩高くされた木質繊維束を使用する請求項
    1に記載の無機質成形板の製造方法
  3. 【請求項3】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に竹繊維を使用する請求項1に記載の無機質成形板の
    製造方法
  4. 【請求項4】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に麻繊維を使用する請求項1に記載の無機質成形板の
    製造方法
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