JPH07124909A - 樹脂強化板及びその製造方法 - Google Patents

樹脂強化板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07124909A
JPH07124909A JP29153293A JP29153293A JPH07124909A JP H07124909 A JPH07124909 A JP H07124909A JP 29153293 A JP29153293 A JP 29153293A JP 29153293 A JP29153293 A JP 29153293A JP H07124909 A JPH07124909 A JP H07124909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plywood
laminated
resin
thickness
wood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29153293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3396520B2 (ja
Inventor
Tadashi Kimura
忠 木村
Osamu Ishizu
修 石津
Masanobu Abe
雅信 安部
Yoichi Okajima
要一 岡島
Yoshihiro Takegawa
芳広 武川
Kazuki Noguchi
一樹 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ONAHAMA GOHAN KK
YOSHIMOTO RINGYO CO Ltd
YOSHIMOTO RINGYO KK
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
ONAHAMA GOHAN KK
YOSHIMOTO RINGYO CO Ltd
YOSHIMOTO RINGYO KK
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ONAHAMA GOHAN KK, YOSHIMOTO RINGYO CO Ltd, YOSHIMOTO RINGYO KK, Nippon Polyurethane Industry Co Ltd, Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical ONAHAMA GOHAN KK
Priority to JP29153293A priority Critical patent/JP3396520B2/ja
Publication of JPH07124909A publication Critical patent/JPH07124909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3396520B2 publication Critical patent/JP3396520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 3枚以上の単板によって構成される合板、集
成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mmの厚み
〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚みの1/
3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基を有す
る有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触媒とを
含む組成物を浸漬させ、反応・硬化させて得られる樹脂
強化板、及びその製造方法である。 【効果】 強度、硬さ、耐水性、あるいはコンクリ−ト
表面の平滑性などに優れた樹脂強化板を提供することが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3枚以上の単板によっ
て構成される合板、集成材あるいは単板積層材の強度、
耐水性等を改良した樹脂強化板、及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、合板、集成材あるいは単板積
層材の物性を向上させる方法として、それに化粧単板を
貼りつけたり、その表面に塗装を施したり、あるいはそ
の製造に接着力の優れた接着剤を使用する方法が知られ
ている。一方、接着剤としては、例えばイソシアネ−ト
接着剤が知られている。イソシアネ−ト接着剤は、その
高接着力、高耐水性、ホルムアルデヒド無放出の点で優
れている事が知られており、従来のホルムアルデヒド系
樹脂では充分な接着力が得られなかったモミガラ、フォ
−ム屑、プラスチック屑等の物質のバインダ−としても
優れている。また、木材の強化方法としては例えば、水
分を含有する木材中に、2個以上のイソシアネ−ト基を
有する化合物を減圧状態または加圧状態で含浸させ、木
材中の水分と反応させてポリ尿素を生成させることによ
り、木材を均一に内部までポリ尿素で強化する方法が知
られている(特開昭56−161103号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような合板、集成材あるいは単板積層材の物性向上方法
として、イソシアネ−ト接着剤のような接着力、耐水性
の優れた接着剤を使用しても、曲げ性能などの著しい向
上は得られない。又、合板、集成材あるいは単板積層材
に化粧単板を貼り付ける場合においても、化粧単板を作
製してそれをボ−ドに貼り付けるため、コストアップは
避けられなかった。更に、特開昭56−161103号
公報に開示の木材の強化方法は、減圧状態または加圧状
態を可能にするための装置が必要となったり、又、木材
の内部まで強化してしまった場合は本来必要とすべき母
材特性を失わせるといった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、合板、集成材あるいは単板積層材の浸漬剤
として有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触媒
とを併用することにより、これら問題点が解決できる事
を見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明
の樹脂強化板は、3枚以上の単板によって構成される合
板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
媒とを含む組成物を浸漬させ、反応・硬化させて得られ
るものである。本発明の樹脂強化板の製造方法は、3枚
以上の単板によって構成される合板、集成材あるいは単
板積層材の表面から、0.5mmの厚み〜前記の合板、
集成材あるいは単板積層材の厚みの1/3の厚みの部分
に、2個以上のイソシアネ−ト基を有する有機ポリイソ
シアネ−ト化合物とウレタン化触媒とを含む組成物を浸
漬させ、反応・硬化させることを特徴とする。
【0005】本発明に用いる合板とは、単板の繊維方向
(木目の方向)を1枚毎に直交させて奇数枚の単板を重
ね合わせて接着剤で貼り合わせたものをいい、ランバ−
コア合板、軽量合板、オ−バ−レイ合板等をいう。集成
材とは、引き板あるいは小角材などの単板をその繊維方
向に互いに平行して、厚さ、幅及び長さ方向に集成接着
したものをいう。単板積層材とは、ロ−タリレ−スまた
はスライサ−等により切削した単板を主としてその繊維
方向を互いにほぼ平行して、積層接着したものをいう。
【0006】本発明に用いる有機ポリイソシアネ−ト化
合物は分子内に2個以上のイソシアネ−ト基を有する化
合物であり、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト等の脂肪
族ポリイソシアネ−ト、トルイレンジイソシアネ−ト、
キシリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソ
シアネ−ト、ナフタレンジイソシアネ−ト等の芳香族ポ
リイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−ト等の脂
環式ポリイソシアネ−ト、ポリメチレンポリフェニルポ
リイソシアネ−ト、粗製トルイレンジイソシアネ−ト等
の上記脂肪族、脂環式、芳香族ポリイソシアネ−トの粗
製物、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシア
ネ−ト、イソシアヌレ−ト基含有ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、ポリオ−ル変性ジフェニルメタンジイソ
シアネ−トのような上記脂肪族、脂環式、芳香族ポリイ
ソシアネ−トの変性物等を挙げることができ、これらは
2種以上混合して使用することもできる。
【0007】本発明に用いるウレタン化触媒は、一般に
ポリウレタン樹脂を製造する際に用いられる反応触媒、
例えば、トリエチレンジアミン、ジエチルアミンのよう
なアミン系触媒、1,8−ビシクロ(5,4,0)ウン
デセン−7(以下DBUという)およびその塩のような
DBU系触媒、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルモルホリンのようなモルホリン系触媒、
N,N−ジエチルエタノ−ルアミンのようなアルカノ−
ルアミン系触媒、スタナスオクトエ−ト、ヂブチルすず
ジラウレ−トなどの金属系触媒等を挙げることができ、
このウレタン化触媒は有機ポリイソシアネ−ト化合物に
対して0.01〜2.0重量%の範囲で使用するのが好
ましい。0.01重量%以下では十分な硬化速度を得に
くく、2.0重量%を越えると硬化速度が早くなり過ぎ
てしまう。
【0008】本発明に用いることのできるエポキシ化合
物は助触媒として作用し、その例としては、ビスフェノ
−ルAとエピクロルヒドリンとの縮合反応により製造さ
れるビスフェノ−ルA型エポキシ化合物や、ビスフェノ
−ルFジグリシジルエ−テルのようなグリシジルエ−テ
ル型エポキシ化合物、ダイマ−酸グリシジルエステルの
ようなグリシジルエステル型エポキシ化合物、トリグリ
シジルイソシアヌレ−トのようなグリシジルアミン型エ
ポキシ化合物、エポキシ化大豆油のような線状脂肪族エ
ポキサイド型エポキシ化合物、3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチルカルボキシレ−トのような
脂環族エポキサイド等といった、公知のエポキシ化合物
を挙げることができ、これらは2種以上混合して使用す
ることもできる。これらのエポキシ化合物は、エポキシ
当量150〜300のものが好ましく、1個以上のOH
基を有していても良い。これらのエポキシ化合物を併用
することによって、有機ポリイソシアネ−ト化合物と合
板、集成材あるいは単板積層材中の水分との反応を促進
するだけでなく、有機ポリイソシアネ−ト化合物自体が
重合反応を起こし、強固なポリマ−を形成することにな
る。これらのエポキシ化合物は、有機ポリイソシアネ−
ト化合物に対し、0.5〜30重量%、特に0.5〜2
0重量%を用いることが望ましい。0.5重量%以下で
は、有機ポリイソシアネ−ト化合物自体が重合反応を起
こし、強固なポリマ−を形成する効果が少なく、30重
量%以上では、コスト高になってしまう。
【0009】これらの有機ポリイソシアネ−ト化合物と
ウレタン化触媒と必要によりエポキシ化合物とを含む組
成物はそのまま、又はエチレンカ−ボネ−ト、プロピレ
ンカ−ボネ−トなどに代表される環状カ−ボネ−トや、
ジメチルカ−ボネ−ト、ジエチルカ−ボネ−トなどに代
表されるジアルキルカ−ボネ−ト、あるいはソルベント
ナフサのような脂肪族系溶剤、又はこれらの脂肪族系溶
剤を50%以上含有する炭化水素系混合溶剤、さらにシ
クロヘキサンのような脂環族系溶剤、またあるいはジメ
チルホルムアミドなどのようなイソシアネ−トに不活性
で且つ水を溶解する有機溶媒に溶解させた溶液として用
いる。高粘度の組成物は、上記にあげた溶媒に溶解させ
ることにより、粘度を低下させ、合板、集成材あるいは
単板積層材中に浸漬させやすい形で用いる方が有利であ
る。また溶媒は、木材組織を膨潤させ溶液の拡散を容易
にするものが好ましく、合板、集成材あるいは単板積層
材中の木質セルロ−ス、−OH基や、自由水、結合水等
と親和性のあるものが望ましい。更に、合板、集成材あ
るいは単板積層材への浸透性を向上させるために、有機
ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触媒と必要によ
りエポキシ化合物とを含む組成物又はその溶液に、公知
のシランカップリング剤を添加して使用することもでき
る。
【0010】これらの組成物またはその溶液を合板、集
成材あるいは単板積層材に浸漬させるには、単に合板、
集成材あるいは単板積層材を常圧、常温でこれらの組成
物又はその溶液に浸すか、合板、集成材あるいは単板積
層材にこれらを塗布するだけでも可能であるが、短時間
に上記のような処理によってその効果を得る場合は、有
機ポリイソシアネ−ト化合物やウレタン化触媒などを含
む組成物又はその溶液を合板、集成材あるいは単板積層
材の表層に含浸させた後、70〜120℃程度の熱を1
0〜30分間程度加えることが望ましい。又、含浸量は
多ければ多いほど強度は向上するが、合板、集成材ある
いは単板積層材の密度が大きくなる欠点があるので、重
量増加率が1〜10重量%程度になるようにするのが好
ましい。
【0011】組成物の浸漬層は表層に近いほど曲げ強度
の向上に効果があり、芯層付近は効果が少ないので、合
板、集成材あるいは単板積層材の表面から0.5mmの
厚みより多く浸漬させること、かつその表面からその厚
みの1/3の部分を越えて浸漬させないことが必要であ
り、その厚みの1/10の部分を越えないことが好まし
い。又、表層に近い部分のみに浸漬させることは、その
重量増加を効果的に抑えることが出来るばかりでなく、
芯層部は母材特性の良い面がそのまま生かされている
為、実際の使用に当たっても、釘打ち特性、鋸引き特性
等が優れたものとなっている。組成物は、合板、集成材
あるいは単板積層材の一方の面に、あるいは両面に、そ
れぞれ前記厚みで浸漬させればよい。又、浸漬効果を高
める為に、合板、集成材あるいは単板積層材の表層と2
層目の接着層を貫通する小さな穴を開けてもよい。合
板、集成材あるいは単板積層材の構成単板が多い場合、
前記小穴を開けた合板、集成材あるいは単板積層材に、
前記組成物を含浸させた方が曲げ強さ、曲げヤング係数
ともに大きく向上する。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により、特
に、強度、硬さ、耐水性、コンクリ−ト表面の平滑性な
どに優れた樹脂強化板を提供することが出来る。そのた
め、本発明の樹脂強化板は、コンクリ−ト建造物などの
建設用構造材料として使用した場合、再使用することの
できる回数を増やすことができ、結果的にコスト削減に
寄与することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。合成例、実施例及び比較例において、「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。合成例1 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量210の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト819)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
ヂブチルすずジラウレ−トを2.6部(後記MDI−A
に対し0.2%)添加し、5分間攪拌して混合した。更
に、MDI−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリ
メチレンポリフェニルポリイソシアネ−ト)1300部
を仕込み、5分間攪拌して混合した。得られた溶液を以
下含浸溶液TK−01という。
【0014】合成例2 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量190の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト828)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
トリエチレンジアミン系触媒(東ソ−(株)製、TED
A L−33)を6.5部(後記MDI−Aに対し0.
5%)添加し、5分間攪拌して混合した。更に、MDI
−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込み、
5分間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸溶液
TK−02という。
【0015】合成例3 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量190の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト828)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
DBU・有機酸塩(サンアプロ(株)製、U−CAT
SA 102)を10.4部(後記MDI−Aに対し
0.8%)添加し、5分間攪拌して混合した。更に、M
DI−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレ
ンポリフェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込
み、5分間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸
溶液TK−03という。
【0016】合成例4 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量210の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト819)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
DBU・有機酸塩(サンアプロ(株)製、U−CAT
SA 506)を13部(後記MDI−Aに対し1.0
%)添加し、5分間攪拌して混合した。更に、MDI−
A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込み、5
分間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸溶液T
K−04という。
【0017】合成例5 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とウレタン化触媒としてDBU
・有機酸塩(サンアプロ(株)製、U−CATSA 5
06)13部(後記MDI−Aに対し1.0%)とを添
加し、5分間攪拌して混合した。次いで、MDI−A
(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込み、5分
間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸溶液TK
−05という。
【0018】実施例1 合成例1で得られた含浸溶液TK−01に、JIS規格
に準じた2類普通合板(1800×900×12mm、
厚さ2mm、3mm、2mm、3mm、2mmのラワン
単板5枚構成、曲げ強さ500kgf/cm2 、曲げヤ
ング係数45000kgf/cm2 )の表面から2mm
(表面からの厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合
板の表裏にそれぞれ片面につき1分づつ実施した後、9
0℃の熱風乾燥器中に20分間放置した。このようにし
て製造した樹脂強化板の重量増加率は3.5%であっ
た。25℃恒温室内で1週間養生後に、この樹脂強化板
の物性を測定したところ、曲げ強さ650kgf/cm
2 、曲げヤング係数67000kgf/cm2 であっ
た。又、この時の寸法を測定したところ、その伸び及び
厚さにおいてほとんど変化が認められなかった。この樹
脂強化板はポリイソシアネ−ト浸漬処理しない普通合板
に比べ、目視による板表面の凹凸が少なくなった。ま
た、この樹脂強化板を25℃の水に24時間浸漬させた
後の吸水厚さ膨張率は0.8%であり、2類普通合板
(無処理)の場合の3.0%より改善されていた。
【0019】実施例2 合成例2で得られた含浸溶液TK−02に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.8%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ640kgf/cm2 、曲げヤング
係数67000kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0020】実施例3 合成例3で得られた含浸溶液TK−03に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.7%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ670kgf/cm2 、曲げヤング
係数68000kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0021】実施例4 合成例4で得られた含浸溶液TK−04に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.6%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ660kgf/cm2 、曲げヤング
係数66500kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0022】実施例5 合成例3で得られた含浸溶液TK−03に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、25℃恒温室内
で1週間養成した。このようにして製造した樹脂強化板
の重量増加率は3.5%であった。この樹脂強化板の物
性を測定したところ、曲げ強さ600kgf/cm2
曲げヤング係数64200kgf/cm2 であった。
又、この時の寸法を測定したところ、その伸び及び厚さ
においてほとんど変化が認められなかった。
【0023】実施例6 合成例5で得られた含浸溶液TK−05に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.6%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ640kgf/cm2 、曲げヤング
係数66300kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0024】実施例7 合成例3で得られた含浸溶液TK−03に、JIS規格
に準じた1級集成材(280×280×38mm、厚さ
8mm、11mm、11mm、8mmの単板4枚構成、
曲げ強さ390kgf/cm2 、曲げヤング係数801
00kgf/cm2 )の表面から2mm(表面からの厚
み1/19までの部分)まで浸す操作を集成材の表裏に
それぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風
乾燥器中に20分間放置した。このようにして製造した
樹脂強化板の重量増加率は6.9%であった。25℃恒
温室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定
したところ、曲げ強さ685kgf/cm2 、曲げヤン
グ係数108100kgf/cm2 であった。又、この
時の寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいて
ほとんど変化が認められなかった。
【0025】比較例1 MDI−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチ
レンポリフェニルポリイソシアネ−ト)に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に50分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.9%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ560kgf/cm2 、曲げヤング
係数49000kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 忠 神奈川県横浜市港北区綱島東3−5−37 (72)発明者 石津 修 神奈川県横浜市港南区芹ケ谷2−17−12 (72)発明者 安部 雅信 福島県いわき市泉町下川字田宿1番地の1 小名浜合板株式会社内 (72)発明者 岡島 要一 福島県いわき市小名浜住吉字浜道20−5 (72)発明者 武川 芳広 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 野口 一樹 東京都中央区日本橋三丁目3番9号 与志 本林業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3枚以上の単板によって構成される合
    板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
    の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
    の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
    を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
    媒とを含む組成物を浸漬させ、反応・硬化させて得られ
    る樹脂強化板。
  2. 【請求項2】 3枚以上の単板によって構成される合
    板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
    の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
    の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
    を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
    媒とを含む組成物を浸漬させ、加熱により反応・硬化さ
    せて得られる樹脂強化板。
  3. 【請求項3】 前記組成物が更にエポキシ化合物を含む
    請求項1又は2に記載の樹脂強化板。
  4. 【請求項4】 3枚以上の単板によって構成される合
    板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
    の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
    の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
    を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
    媒とを含む組成物を浸漬させ、反応・硬化させることを
    特徴とする樹脂強化板の製造方法。
JP29153293A 1993-10-28 1993-10-28 樹脂強化板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3396520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29153293A JP3396520B2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 樹脂強化板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29153293A JP3396520B2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 樹脂強化板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07124909A true JPH07124909A (ja) 1995-05-16
JP3396520B2 JP3396520B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=17770126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29153293A Expired - Fee Related JP3396520B2 (ja) 1993-10-28 1993-10-28 樹脂強化板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3396520B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173193A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 木質パネルおよび当該木質パネルの製造方法
JP2010173194A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 木質パネルおよび当該木質パネルの製造方法
CN108356928A (zh) * 2018-01-17 2018-08-03 李玉杰 一种杨木多层板封边条的制作工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173193A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 木質パネルおよび当該木質パネルの製造方法
JP2010173194A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 木質パネルおよび当該木質パネルの製造方法
CN108356928A (zh) * 2018-01-17 2018-08-03 李玉杰 一种杨木多层板封边条的制作工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3396520B2 (ja) 2003-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100967730B1 (ko) 구조용 핑거 조인트를 위한 2-성분 폴리우레탄 접착제 및그것의 제조 방법
KR102626996B1 (ko) 에폭시 접착제를 위한 블로킹된 폴리우레탄 강인화제
DE2152606C3 (de) Härtbare Kunststoffmischungen
EP2220140B1 (de) Schlagzähigkeitsverbesserer für epoxidharzzusammensetzungen
EP3207074B1 (de) Polyester-präpolymere als schlagzähigkeitsverbesserer in epoxyformulierungen
US4486557A (en) Organic polyisocyanate-liquid aromatic epoxide-lignin adhesive binder compositions
SK470590A3 (en) The mastic composition
KR102005769B1 (ko) 목재 접착제 배합물
RU2617847C2 (ru) Композиция клея для дерева
US5071951A (en) Epoxy hardening agents
RU2618224C2 (ru) Состав клея для дерева
EP2551321B1 (en) Curing agent composition for epoxy resin based adhesive, and adhesive for porous materials
JP5252711B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP3396520B2 (ja) 樹脂強化板及びその製造方法
JP6353459B2 (ja) リグノセルロース複合材料を調製するための接着剤系
US5674568A (en) Treatment of cellulosic fiber products
JP2999013B2 (ja) 高強度高耐水性リグノセルロース成形板
DE2735047A1 (de) Arylsulfonsaeurealkylestergruppen aufweisende polyurethane
JP3398438B2 (ja) 樹脂強化複合繊維板及びその製造方法
JP3396539B2 (ja) 樹脂強化繊維板及びその製造方法
EP4110842B1 (en) Alkoxysilane functional polyurethane-urea for adhesive or coating
JPS6341954B2 (ja)
JP3187180B2 (ja) 強化繊維板及びその製造方法
JP2617791B2 (ja) 木質積層板の製造方法
EP2113525A1 (de) Aktivator für Epoxidharzzusammensetzungen

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees