JP3396520B2 - 樹脂強化板及びその製造方法 - Google Patents

樹脂強化板及びその製造方法

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JP3396520B2 JP29153293A JP29153293A JP3396520B2 JP 3396520 B2 JP3396520 B2 JP 3396520B2 JP 29153293 A JP29153293 A JP 29153293A JP 29153293 A JP29153293 A JP 29153293A JP 3396520 B2 JP3396520 B2 JP 3396520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3枚以上の単板によっ
て構成される合板、集成材あるいは単板積層材の強度、
耐水性等を改良した樹脂強化板、及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、合板、集成材あるいは単板積
層材の物性を向上させる方法として、それに化粧単板を
貼りつけたり、その表面に塗装を施したり、あるいはそ
の製造に接着力の優れた接着剤を使用する方法が知られ
ている。一方、接着剤としては、例えばイソシアネ−ト
接着剤が知られている。イソシアネ−ト接着剤は、その
高接着力、高耐水性、ホルムアルデヒド無放出の点で優
れている事が知られており、従来のホルムアルデヒド系
樹脂では充分な接着力が得られなかったモミガラ、フォ
−ム屑、プラスチック屑等の物質のバインダ−としても
優れている。また、木材の強化方法としては例えば、水
分を含有する木材中に、2個以上のイソシアネ−ト基を
有する化合物を減圧状態または加圧状態で含浸させ、木
材中の水分と反応させてポリ尿素を生成させることによ
り、木材を均一に内部までポリ尿素で強化する方法が知
られている(特開昭56−161103号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような合板、集成材あるいは単板積層材の物性向上方法
として、イソシアネ−ト接着剤のような接着力、耐水性
の優れた接着剤を使用しても、曲げ性能などの著しい向
上は得られない。又、合板、集成材あるいは単板積層材
に化粧単板を貼り付ける場合においても、化粧単板を作
製してそれをボ−ドに貼り付けるため、コストアップは
避けられなかった。更に、特開昭56−161103号
公報に開示の木材の強化方法は、減圧状態または加圧状
態を可能にするための装置が必要となったり、又、木材
の内部まで強化してしまった場合は本来必要とすべき母
材特性を失わせるといった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、合板、集成材あるいは単板積層材の浸漬剤
として有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触媒
とを併用することにより、これら問題点が解決できる事
を見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明
の樹脂強化板は、3枚以上の単板によって構成される合
板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
媒とを含む組成物を前記の合板、集成材あるいは単板積
層材に対して重量増加率1〜10重量%で浸漬させ、反
応・硬化させて得られるものである。本発明の樹脂強化
板の製造方法は、3枚以上の単板によって構成される合
板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
媒とを含む組成物を前記の合板、集成材あるいは単板積
層材に対して重量増加率1〜10重量%で浸漬させ、反
応・硬化させることを特徴とする。
【0005】本発明に用いる合板とは、単板の繊維方向
(木目の方向)を1枚毎に直交させて奇数枚の単板を重
ね合わせて接着剤で貼り合わせたものをいい、ランバ−
コア合板、軽量合板、オ−バ−レイ合板等をいう。集成
材とは、引き板あるいは小角材などの単板をその繊維方
向に互いに平行して、厚さ、幅及び長さ方向に集成接着
したものをいう。単板積層材とは、ロ−タリレ−スまた
はスライサ−等により切削した単板を主としてその繊維
方向を互いにほぼ平行して、積層接着したものをいう。
【0006】本発明に用いる有機ポリイソシアネ−ト化
合物は分子内に2個以上のイソシアネ−ト基を有する化
合物であり、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト等の脂肪
族ポリイソシアネ−ト、トルイレンジイソシアネ−ト、
キシリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソ
シアネ−ト、ナフタレンジイソシアネ−ト等の芳香族ポ
リイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−ト等の脂
環式ポリイソシアネ−ト、ポリメチレンポリフェニルポ
リイソシアネ−ト、粗製トルイレンジイソシアネ−ト等
の上記脂肪族、脂環式、芳香族ポリイソシアネ−トの粗
製物、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシア
ネ−ト、イソシアヌレ−ト基含有ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、ポリオ−ル変性ジフェニルメタンジイソ
シアネ−トのような上記脂肪族、脂環式、芳香族ポリイ
ソシアネ−トの変性物等を挙げることができ、これらは
2種以上混合して使用することもできる。
【0007】本発明に用いるウレタン化触媒は、一般に
ポリウレタン樹脂を製造する際に用いられる反応触媒、
例えば、トリエチレンジアミン、ジエチルアミンのよう
なアミン系触媒、1,8−ビシクロ(5,4,0)ウン
デセン−7(以下DBUという)およびその塩のような
DBU系触媒、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルモルホリンのようなモルホリン系触媒、
N,N−ジエチルエタノ−ルアミンのようなアルカノ−
ルアミン系触媒、スタナスオクトエ−ト、ヂブチルすず
ジラウレ−トなどの金属系触媒等を挙げることができ、
このウレタン化触媒は有機ポリイソシアネ−ト化合物に
対して0.01〜2.0重量%の範囲で使用するのが好
ましい。0.01重量%以下では十分な硬化速度を得に
くく、2.0重量%を越えると硬化速度が早くなり過ぎ
てしまう。
【0008】本発明に用いることのできるエポキシ化合
物は助触媒として作用し、その例としては、ビスフェノ
−ルAとエピクロルヒドリンとの縮合反応により製造さ
れるビスフェノ−ルA型エポキシ化合物や、ビスフェノ
−ルFジグリシジルエ−テルのようなグリシジルエ−テ
ル型エポキシ化合物、ダイマ−酸グリシジルエステルの
ようなグリシジルエステル型エポキシ化合物、トリグリ
シジルイソシアヌレ−トのようなグリシジルアミン型エ
ポキシ化合物、エポキシ化大豆油のような線状脂肪族エ
ポキサイド型エポキシ化合物、3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチルカルボキシレ−トのような
脂環族エポキサイド等といった、公知のエポキシ化合物
を挙げることができ、これらは2種以上混合して使用す
ることもできる。これらのエポキシ化合物は、エポキシ
当量150〜300のものが好ましく、1個以上のOH
基を有していても良い。これらのエポキシ化合物を併用
することによって、有機ポリイソシアネ−ト化合物と合
板、集成材あるいは単板積層材中の水分との反応を促進
するだけでなく、有機ポリイソシアネ−ト化合物自体が
重合反応を起こし、強固なポリマ−を形成することにな
る。これらのエポキシ化合物は、有機ポリイソシアネ−
ト化合物に対し、0.5〜30重量%、特に0.5〜2
0重量%を用いることが望ましい。0.5重量%以下で
は、有機ポリイソシアネ−ト化合物自体が重合反応を起
こし、強固なポリマ−を形成する効果が少なく、30重
量%以上では、コスト高になってしまう。
【0009】これらの有機ポリイソシアネ−ト化合物と
ウレタン化触媒と必要によりエポキシ化合物とを含む組
成物はそのまま、又はエチレンカ−ボネ−ト、プロピレ
ンカ−ボネ−トなどに代表される環状カ−ボネ−トや、
ジメチルカ−ボネ−ト、ジエチルカ−ボネ−トなどに代
表されるジアルキルカ−ボネ−ト、あるいはソルベント
ナフサのような脂肪族系溶剤、又はこれらの脂肪族系溶
剤を50%以上含有する炭化水素系混合溶剤、さらにシ
クロヘキサンのような脂環族系溶剤、またあるいはジメ
チルホルムアミドなどのようなイソシアネ−トに不活性
で且つ水を溶解する有機溶媒に溶解させた溶液として用
いる。高粘度の組成物は、上記にあげた溶媒に溶解させ
ることにより、粘度を低下させ、合板、集成材あるいは
単板積層材中に浸漬させやすい形で用いる方が有利であ
る。また溶媒は、木材組織を膨潤させ溶液の拡散を容易
にするものが好ましく、合板、集成材あるいは単板積層
材中の木質セルロ−ス、−OH基や、自由水、結合水等
と親和性のあるものが望ましい。更に、合板、集成材あ
るいは単板積層材への浸透性を向上させるために、有機
ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触媒と必要によ
りエポキシ化合物とを含む組成物又はその溶液に、公知
のシランカップリング剤を添加して使用することもでき
る。
【0010】これらの組成物またはその溶液を合板、集
成材あるいは単板積層材に浸漬させるには、単に合板、
集成材あるいは単板積層材を常圧、常温でこれらの組成
物又はその溶液に浸すか、合板、集成材あるいは単板積
層材にこれらを塗布するだけでも可能であるが、短時間
に上記のような処理によってその効果を得る場合は、有
機ポリイソシアネ−ト化合物やウレタン化触媒などを含
む組成物又はその溶液を合板、集成材あるいは単板積層
材の表層に含浸させた後、70〜120℃程度の熱を1
0〜30分間程度加えることが望ましい。又、含浸量は
多ければ多いほど強度は向上するが、合板、集成材ある
いは単板積層材の密度が大きくなる欠点があるので、重
量増加率が1〜10重量%程度になるようにするのが
要である。
【0011】組成物の浸漬層は表層に近いほど曲げ強度
の向上に効果があり、芯層付近は効果が少ないので、合
板、集成材あるいは単板積層材の表面から0.5mmの
厚みより多く浸漬させること、かつその表面からその厚
みの1/3の部分を越えて浸漬させないことが必要であ
り、その厚みの1/10の部分を越えないことが好まし
い。又、表層に近い部分のみに浸漬させることは、その
重量増加を効果的に抑えることが出来るばかりでなく、
芯層部は母材特性の良い面がそのまま生かされている
為、実際の使用に当たっても、釘打ち特性、鋸引き特性
等が優れたものとなっている。組成物は、合板、集成材
あるいは単板積層材の一方の面に、あるいは両面に、そ
れぞれ前記厚みで浸漬させればよい。又、浸漬効果を高
める為に、合板、集成材あるいは単板積層材の表層と2
層目の接着層を貫通する小さな穴を開けてもよい。合
板、集成材あるいは単板積層材の構成単板が多い場合、
前記小穴を開けた合板、集成材あるいは単板積層材に、
前記組成物を含浸させた方が曲げ強さ、曲げヤング係数
ともに大きく向上する。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により、特
に、強度、硬さ、耐水性、コンクリ−ト表面の平滑性な
どに優れた樹脂強化板を提供することが出来る。そのた
め、本発明の樹脂強化板は、コンクリ−ト建造物などの
建設用構造材料として使用した場合、再使用することの
できる回数を増やすことができ、結果的にコスト削減に
寄与することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。合成例、実施例及び比較例において、「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。合成例1 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量210の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト819)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
ヂブチルすずジラウレ−トを2.6部(後記MDI−A
に対し0.2%)添加し、5分間攪拌して混合した。更
に、MDI−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリ
メチレンポリフェニルポリイソシアネ−ト)1300部
を仕込み、5分間攪拌して混合した。得られた溶液を以
下含浸溶液TK−01という。
【0014】合成例2 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量190の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト828)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
トリエチレンジアミン系触媒(東ソ−(株)製、TED
A L−33)を6.5部(後記MDI−Aに対し0.
5%)添加し、5分間攪拌して混合した。更に、MDI
−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込み、
5分間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸溶液
TK−02という。
【0015】合成例3 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量190の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト828)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
DBU・有機酸塩(サンアプロ(株)製、U−CAT
SA 102)を10.4部(後記MDI−Aに対し
0.8%)添加し、5分間攪拌して混合した。更に、M
DI−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレ
ンポリフェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込
み、5分間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸
溶液TK−03という。
【0016】合成例4 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とエポキシ当量210の市販の
ビスフェノ−ルA型エポキシ化合物((株)油化シェル
製、エピコ−ト819)65部を仕込み、30℃で30
分間攪拌して混合した。次いで、ウレタン化触媒として
DBU・有機酸塩(サンアプロ(株)製、U−CAT
SA 506)を13部(後記MDI−Aに対し1.0
%)添加し、5分間攪拌して混合した。更に、MDI−
A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込み、5
分間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸溶液T
K−04という。
【0017】合成例5 攪拌機、温度計、温調器の付いた反応容器に、プロピレ
ンカ−ボネ−ト700部とウレタン化触媒としてDBU
・有機酸塩(サンアプロ(株)製、U−CATSA 5
06)13部(後記MDI−Aに対し1.0%)とを添
加し、5分間攪拌して混合した。次いで、MDI−A
(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネ−ト)1300部を仕込み、5分
間攪拌して混合した。得られた溶液を以下含浸溶液TK
−05という。
【0018】実施例1 合成例1で得られた含浸溶液TK−01に、JIS規格
に準じた2類普通合板(1800×900×12mm、
厚さ2mm、3mm、2mm、3mm、2mmのラワン
単板5枚構成、曲げ強さ500kgf/cm2 、曲げヤ
ング係数45000kgf/cm2 )の表面から2mm
(表面からの厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合
板の表裏にそれぞれ片面につき1分づつ実施した後、9
0℃の熱風乾燥器中に20分間放置した。このようにし
て製造した樹脂強化板の重量増加率は3.5%であっ
た。25℃恒温室内で1週間養生後に、この樹脂強化板
の物性を測定したところ、曲げ強さ650kgf/cm
2 、曲げヤング係数67000kgf/cm2 であっ
た。又、この時の寸法を測定したところ、その伸び及び
厚さにおいてほとんど変化が認められなかった。この樹
脂強化板はポリイソシアネ−ト浸漬処理しない普通合板
に比べ、目視による板表面の凹凸が少なくなった。ま
た、この樹脂強化板を25℃の水に24時間浸漬させた
後の吸水厚さ膨張率は0.8%であり、2類普通合板
(無処理)の場合の3.0%より改善されていた。
【0019】実施例2 合成例2で得られた含浸溶液TK−02に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.8%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ640kgf/cm2 、曲げヤング
係数67000kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0020】実施例3 合成例3で得られた含浸溶液TK−03に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.7%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ670kgf/cm2 、曲げヤング
係数68000kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0021】実施例4 合成例4で得られた含浸溶液TK−04に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.6%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ660kgf/cm2 、曲げヤング
係数66500kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0022】実施例5 合成例3で得られた含浸溶液TK−03に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、25℃恒温室内
で1週間養成した。このようにして製造した樹脂強化板
の重量増加率は3.5%であった。この樹脂強化板の物
性を測定したところ、曲げ強さ600kgf/cm2
曲げヤング係数64200kgf/cm2 であった。
又、この時の寸法を測定したところ、その伸び及び厚さ
においてほとんど変化が認められなかった。
【0023】実施例6 合成例5で得られた含浸溶液TK−05に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に20分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.6%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ640kgf/cm2 、曲げヤング
係数66300kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
【0024】実施例7 合成例3で得られた含浸溶液TK−03に、JIS規格
に準じた1級集成材(280×280×38mm、厚さ
8mm、11mm、11mm、8mmの単板4枚構成、
曲げ強さ390kgf/cm2 、曲げヤング係数801
00kgf/cm2 )の表面から2mm(表面からの厚
み1/19までの部分)まで浸す操作を集成材の表裏に
それぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風
乾燥器中に20分間放置した。このようにして製造した
樹脂強化板の重量増加率は6.9%であった。25℃恒
温室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定
したところ、曲げ強さ685kgf/cm2 、曲げヤン
グ係数108100kgf/cm2 であった。又、この
時の寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいて
ほとんど変化が認められなかった。
【0025】比較例1 MDI−A(日本ポリウレタン工業(株)製、ポリメチ
レンポリフェニルポリイソシアネ−ト)に、実施例1で
用いたのと同じ普通合板の表面から2mm(表面からの
厚み1/6までの部分)まで浸す操作を合板の表裏にそ
れぞれ片面につき1分づつ実施した後、90℃の熱風乾
燥器中に50分間放置した。このようにして製造した樹
脂強化板の重量増加率は3.9%であった。25℃恒温
室内で1週間養生後に、この樹脂強化板の物性を測定し
たところ、曲げ強さ560kgf/cm2 、曲げヤング
係数49000kgf/cm2 であった。又、この時の
寸法を測定したところ、その伸び及び厚さにおいてほと
んど変化が認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 忠 神奈川県横浜市港北区綱島東3−5−37 (72)発明者 石津 修 神奈川県横浜市港南区芹ケ谷2−17−12 (72)発明者 安部 雅信 福島県いわき市泉町下川字田宿1番地の 1 小名浜合板株式会社内 (72)発明者 岡島 要一 福島県いわき市小名浜住吉字浜道20−5 (72)発明者 武川 芳広 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 野口 一樹 東京都中央区日本橋三丁目3番9号 与 志本林業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−72804(JP,A) 特開 昭56−161103(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27K 3/15

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3枚以上の単板によって構成される合
    板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
    の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
    の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
    を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
    媒とを含む組成物を前記の合板、集成材あるいは単板積
    層材に対して重量増加率1〜10重量%で浸漬させ、反
    応・硬化させて得られる樹脂強化板。
  2. 【請求項2】 3枚以上の単板によって構成される合
    板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
    の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
    の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
    を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
    媒とを含む組成物を前記の合板、集成材あるいは単板積
    層材に対して重量増加率1〜10重量%で浸漬させ、加
    熱により反応・硬化させて得られる樹脂強化板。
  3. 【請求項3】 前記組成物が更にエポキシ化合物を含む
    請求項1又は2に記載の樹脂強化板。
  4. 【請求項4】 3枚以上の単板によって構成される合
    板、集成材あるいは単板積層材の表面から、0.5mm
    の厚み〜前記の合板、集成材あるいは単板積層材の厚み
    の1/3の厚みの部分に、2個以上のイソシアネ−ト基
    を有する有機ポリイソシアネ−ト化合物とウレタン化触
    媒とを含む組成物を前記の合板、集成材あるいは単板積
    層材に対して重量増加率1〜10重量%で浸漬させ、反
    応・硬化させることを特徴とする樹脂強化板の製造方
    法。
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