JPH07124871A - 電動ラチェットレンチ - Google Patents

電動ラチェットレンチ

Info

Publication number
JPH07124871A
JPH07124871A JP3253199A JP25319991A JPH07124871A JP H07124871 A JPH07124871 A JP H07124871A JP 3253199 A JP3253199 A JP 3253199A JP 25319991 A JP25319991 A JP 25319991A JP H07124871 A JPH07124871 A JP H07124871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
carrier
motor
spindle
ratchet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3253199A
Other languages
English (en)
Inventor
Fusao Fushiya
房男 伏屋
Hajime Ota
肇 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP3253199A priority Critical patent/JPH07124871A/ja
Publication of JPH07124871A publication Critical patent/JPH07124871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動ラチェットレンチの伝動機構をコンパク
ト化してその部品点数を減らす。 【構成】 ハウジング1の先端に回転可能に支持された
ソケット23と、このソケット23の後方でハウジング
1内に装入されたモータ4との間にはモータ4によって
回転駆動されるキャリヤ10と、このキャリヤ10の前
側に隣設されたスピンドル15とを同心状に設置し、キ
ャリヤ10とスピンドル15とにわたって装設されてキ
ャリヤ10の半径方向へ係脱作動するクラッチ機構によ
ってキャリヤ10とスピンドル15とを解離可能に結合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はナットやボルトを締結
するときなどに使用する手動兼用の電動ラチェットレン
チに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては例えば特開昭59−
30674号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の電動ラチェッ
トレンチでは金属製のハウジングが使用されているた
め、全体の重量およびコストが過大となって操作性や取
扱い性が悪化する問題点があった。本発明の目的は上記
問題点を解消した電動ラチェットレンチを提供すること
である。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明はレンチ本体の
前部には合成樹脂材で形成されたハウジングの一部が金
属製の補強部材で被覆されたヘッド部をほぼ表裏対称状
に形設した電動ラチェットレンチを要旨とするものであ
る。
【0005】
【作用】本発明はレンチ本体のハウジングを合成樹脂材
で形成して軽量化するとともに、回動操作力が集中する
部位の近傍を金属製の補強部材で補強して、レンチ本体
の要部の構造的強度を部分的に良化するように構成した
ものである。
【0006】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面にしたがって説
明する。レンチ本体Wのハウジング1は合成樹脂材で横
長状に成形されて横割状の2分割可能に組付けられ、そ
の後部に形成されたグリップ部2の内部にはバッテリが
収納されるとともに、グリップ部2の外周面の中央部付
近にはこのグリップ部2を握持する手のグリップ位置の
後端限界線を明示するために形成された1対の突条3
A,3Aおよび1対の握り防止突条3B,3Bがそれぞ
れ外周面に沿って相対向状に凸設される一方、ハウジン
グ1の前部にはモータ4と、このモータ4を起動、停止
するためのスイッチ5とが内装され、さらに、ハウジン
グ1の中央部付近にはスイッチ5をオン、オフ操作する
ための操作レバ6が傾動操作可能に取着されている。
【0007】ステンレス板等の金属板で成形された補強
板7はハウジング1の前部に被覆され、上下1対の殻片
7a,7aがハウジング1の前部の外側に対し全面密着
状に重層されてビス8〜8で分離可能に組付けられ、レ
ンチ本体Wの前部にはハウジング1の一部を補強板7で
被覆した積層構造のヘッド部9がほぼ表裏対称状に形設
されている。
【0008】ヘッド部9の中央部付近に内装されたリン
グ状のキャリヤ10はモータ4の前方に可転支持され、
その後端面の3等分位置にそれぞれ横出された各支軸1
1にはモータ4のモータ軸に嵌着されたピニオン12に
対し外接状に噛合され、かつ、ピニオン12と同心状で
回転不能に支持されたインターナルギヤ13に対し内接
状に噛合された遊星ギヤ14〜14がそれぞれ遊嵌され
る一方、キャリヤ10の内周面には断面コ型状に形成さ
れた1対のクラッチ溝10a〜10aが相対向状に凹設
されている。スピンドル15はキャリヤ10の前方に可
転支持され、その後部に突設されたフランジ15aの後
方にはキャリヤ10内に遊挿された嵌挿部15bが形成
され、この嵌挿部15bにはボール孔16が直径方向に
沿って貫設される一方、スピンドル15の前端面には伝
動ピン17が偏心状に突設されている。
【0009】キャリヤ10の回転動作をスピンドル15
に伝達するためにスピンドル15のボール孔16内に対
し同ボール孔16内外への出没可能に嵌入された1対の
クラッチボール18,18はこの両ボール間に挟装され
たスプリング19で常には相反方向へ付勢されてキャリ
ヤ10の両クラッチ溝10aにそれぞれ弾性係合され、
モータ4の回転で遊星ギヤ14が自転しながら公転して
キャリヤ10が遊星ギヤの公転数で減速回転し、キャリ
ヤ10の回動動作が両クラッチボール18を介してスピ
ンドル15に伝達されて伝動ピン17が偏心回転される
一方、スピンドル15に過大回転トルクが負荷されたと
きには両クラッチボール18がスプリング19に抗して
ボール孔16内に退避し、キャリヤ10が空転してスピ
ンドル15への回転伝達が停止される。
【0010】ヘッド部9の先端に対し回動動作可能に内
装されたラチェットホルダ20はそれぞれリング状に形
成された上下1対の支持片20a,20aと、この両支
持片20a間に連設されてスピンドル15に対置された
連結片20bとを備え、連結片20bにはスピンドル1
5の伝動ピン17をこの伝動ピン17に遊嵌されたスリ
ーブ21とともに、係入するための係合孔22が縦長状
に開設され、伝動ピン17の偏心回転で連結片20bが
両側方へ交互に押動されてラチェットホルダ20が往復
回動される。
【0011】ヘッド部9の先端に可転支持されたほぼ円
筒状のソケット23にはスプライン孔23aがこのスプ
ライン孔23aの両側からナット,ボルト頭、若しくは
第4図に示す交換ソケット30が交換可能に嵌挿される
ソケットアダプタ31の六角ナット部31a等を共転可
能に嵌入するために縦貫され、その上下端部がそれぞれ
ラチェットホルダ20の上下支持片20a内に遊嵌され
てその上下端面がヘッド部9の先端の上下面に対しソケ
ット23を表裏反転して使用しうるように露出され、さ
らに、その外周面には断面山型状の突条群が全周にわた
って並行条に配列された鋸歯面23bが形成される一
方、スプライン孔23aの周面の中央部に対し周状に刻
条された条溝23cにはナットやソケットアダプタ31
等をこのスプライン孔23a内へ嵌入するときの嵌入端
を規定するためにワイヤをほぼ三角形状に曲折して形成
されたストッパ24が嵌挿されている。
【0012】ソケット23に外接してソケット23の反
P方向への回動を規制するためにソケット23の鋸歯面
23bに対しソケット23のP方向への回動が許容され
るように噛合されたラチェット爪25はヘッド部9の先
端付近に対しピン26を介して水平揺動動作可能に支持
されて定置され、常にはトーションスプリング27でソ
ケット23に弾接されるように付勢されている。
【0013】ラチェットホルダ20の往復回動動作毎に
ソケット23を間欠回動するためにソケット23の鋸歯
面23bに噛合されてばね材で弾性変形可能に形成され
た送り爪28はラチェットホルダ20の連結片20bに
対しピン29を介して水平揺動動作可能に支持されて常
にはトーションスプリング32でソケット23に弾接さ
れるように付勢されている。そして、ラチェットホルダ
20が図示P方向へ回動したときには送り爪28はラチ
ェット爪25がソケット23の鋸歯面23bに弾接した
状態でP方向へ円弧動して鋸歯面23bを接線方向へ押
動し、ソケット23がP方向へ寸動状に回動し、ラチェ
ットホルダ20が反P方向へ復帰回動したときには送り
爪28はラチェット爪25で反P方向への回動が規制さ
れたソケット23の鋸歯面23bに摺接しながら反P方
向へ円弧動する。一方、ヘッド部9を表裏反転した状態
でラチェットホルダ20が回動したときにソケット23
は送り爪28の往復円弧動動作毎に反P方向へ間欠回動
される。
【0014】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果を説明する。さて、例えばナットの締結作業に際
し、ナットをソケット23のスプライン孔23a内に嵌
入してモータ4を起動すると、ラチェットホルダ20と
ともに送り爪28が往復円弧動してソケット23が間欠
回動し、ナットが自動的に螺進してクラッチ機構が作動
するまで締付けるとナットの仮締めが完了する。そし
て、この状態でモータ4を停止して手動操作に切換え、
グリップ部1aを一般の手動ラチェットレンチと同様に
往復回動操作すると、ラチェット爪25がソケット23
に噛合ってソケット23の反P方向への回動動作が規制
されているため、ソケット23がヘッド部9とともにP
方向へ回動されて仮締め状態のナットが締結される。
【0015】一方、締結されたナットを緩めるときには
レンチ本体Wを表裏反転してナットをスプライン孔23
aの反対側に嵌入し、グリップ部2を手動操作で往復回
動操作するとソケット23の鋸歯面23aとラチェット
爪25との噛合でソケット23が反P方向へ間欠回動し
てナットの緊締状態が解除され、次に、モータ4を起動
すると、送り爪28の往復円弧動作でソケット23が反
P方向へ間欠回動してナットが自動的に螺退される。
【0016】そして、手動操作でソケット23を間欠回
動させるに際し、送り爪28を弾性変形可能に形成して
あるため、ソケット23の鋸歯面23aとラチェット爪
25とが噛合わずに鋸歯面23aと送り爪28とが噛合
った状態でグリップ2を回動操作しても、鋸歯面23a
とラチェット爪25とが噛合うまで送り爪28が撓曲変
形して鋸歯面23aが定常的にラチェット爪25で押動
されるため、ソケット23を送り爪28で強制回動して
送り爪28が破損する不具合を未然に防止することがで
きる。
【0017】また、ハウジング1を合成樹脂材で形成
し、ヘッド部9ではハウジング1を金属製の補強板7で
補強してあるため、レンチ本体W全体を軽量化して操作
性や取扱い性を良化しうるとともに、手動回動操作時に
操作力が集中する部位の近傍の構造的強度を増強してレ
ンチ本体Wに対して回動操作力に適応する剛性を付与し
うる効果がある。
【0018】さらに、グリップ2に突条3Aを設けてあ
るため、グリップ2を定常的に適正位置で握持して操作
することができ、また、グリップ2の後端付近には突条
3Bを設けてあるため、突条3B付近を握持したときに
異和感が生じて握り位置を変えるのでグリップの後端付
近を誤って握持して回動操作力が過大となる不具合を回
避することができる。また、キャリヤ10とスピンドル
15との間にクラッチボール18を設けてあるため、ス
ピンドル15へ回転を伝達し、若しくは回転伝達を停止
するためのクラッチ機構をコンパクト化することができ
る。
【0019】
【発明の効果】すなわち、本発明はレンチ本体の前部に
は合成樹脂材で形成されたハウジングの一部が金属製の
補強部材で被覆されたヘッド部をほぼ表裏対称状に形設
したことによって、レンチ本体を軽量化して操作性や取
扱いを良化しうるとともに、ヘッド部の構造的強度を高
めうる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す電動ラチェットレンチ
の要部の一部破断平面図である。
【図2】電動ラチェットレンチ全体の一部破断平面図で
ある。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】電動ラチェットレンチの一部破断斜視図であ
る。
【図5】要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 4 モータ 10 キャリヤ 15 スピンドル 23 ソケット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はナットやボルトを締結
するときなどに使用する手動兼用の電動ラチェットレン
チに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては例えば特開昭59−
30674号公報がある。この公報には自動ラチェット
レンチにおいて、遊星歯車減速装置32のインターナル
ギヤ34と、このギヤ34側へばね62で付勢されたク
ラッチ板56とを向い合わせ状に配置し、インターナル
ギヤ34のフランジ50とクラッチ板56との間にイン
ターナルギヤ34の回転軸方向へ移動する鋼球60を挟
み込んで鋼球60がフランジ50の突条52に係合し若
しくは突条52を乗り越えるようにしたクラッチ付減速
伝動機構が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記自動ラチェットレ
ンチでは鋼球60がインターナルギヤ34の回転軸方向
へ移動し、クラッチ板56が遊星歯車減速装置32の円
板38とは別に設けられているので、クラッチ付減速伝
動機構の部品点数が多くなってクラッチ付減速伝動機構
の回転軸方向での長さが長くなる問題点がある。本発明
は上記問題点を解消することを課題とするものである。
【0004】本発明の電動ラチェットレンチはハウジン
グの先端に支持されたソケットと、このソケットの後方
で前記ハウジング内に装入されたモータとの間にはこの
モータによって回転駆動されるキャリヤと、このキャリ
ヤの半径方向へ係脱作動するクラッチ機構によって前記
キャリヤに解離可能に結合されたスピンドルとを同心状
に設置した機構を有する。
【0005】
【作用】ハウジング内に装入されたモータによって駆動
される遊星ギヤ減速機構のうちのキャリヤと、このキャ
リヤと同心状に設置されたスピンドルとを前記キャリヤ
の半径方向へ係脱作動するクラッチ機構によって解離可
能に結合してなるクラッチ付減速伝動機構をモータとソ
ケットの間に設けてクラッチ付減速伝動機構の設置スペ
ースを縮小する。
【0006】[実施例]時に本発明の一実施例を図面に
したがって説明する。レンチ本体Wのハウジング1は合
成樹脂材で横長状に成形されて横割状の2分割可能に組
付けられ、その後部に形成されたグリップ部2の内部に
はバッテリが収納されるとともに、グリップ部2の外周
面の中央部付近にはこのグリップ部2を把持する手のグ
リップ位置の後端限界線を明示するために形成された1
対の突条3A,3Aおよび1対の握り防止突条3B,3
Bがそれぞれ外周面に沿って相対向状に凸設される一
方、ハウジング1の前部にはモータ4と、このモータ4
を起動、停止するためのスイッチ5とが内装され、さら
に、ハウジング1の中央部付近にはスイッチ5をオン、
オフ操作するための操作レバ6が傾動操作可能に取着さ
れている。
【0007】ステンレス板等の金属板で成形された補強
板7はハウジング1の前部に被覆され、上下1対の殻片
7a,7aがハウジング1の前部の外側に対し全面密着
状に重層されてビス8〜8で分離可能に組付けられ、レ
ンチ本体Wの前部にはハウジング1の一部を補強板7で
被覆した積層構造のヘッド部9がほぼ表裏対称状に形設
されている。
【0008】モータ4によって駆動されるクラッチ付減
速伝動機構において、ヘッド部9の中央部付近に内装さ
れたリング状のキャリヤ10はモータ4の前方に回転可
能に支持され、その後端面の3等分位置にそれぞれ横出
された各支軸11にはモータ4のモータ軸に嵌着された
ピニオン12に対し外接状に噛合され、かつ、ピニオン
12と同心状で回転不能に支持されたインターナルギヤ
13に対し内接状に噛合された遊星ギヤ14〜14がそ
れぞれ遊嵌される一方、キャリヤ10の内周面には断面
コ型状に形成された1対のクラッチ溝10a〜10aが
相対向状に凹設されている。
【0009】スピンドル15はキャリヤ10の前側に同
心状に設置されて回転可能に支持され、その後部に突設
されたフランジ15aの後方にはキャリヤ10内に遊挿
された嵌挿部15bが形成され、この嵌挿部15bには
ボール孔16が直径方向に沿って貫設される一方、スピ
ンドル15の前端面には伝動ピン17が偏心状に突設さ
れている。
【0010】キャリヤ10の回転動作をスピンドル15
に伝達するためにスピンドル15のボール孔16内に対
し同ボール孔16内外への出没可能に嵌入された1対の
クラッチボール18,18はこの両ボール間に挟装され
たスプリング19で常には相反方向へ付勢されてキャリ
ヤ10の両クラッチ溝10aにそれぞれ弾性係合され、
モータ4の回転で遊星ギヤ14が自転しながら公転して
キャリヤ10が遊星ギヤの公転数で減速回転し、キャリ
ヤ10の回転動作が両クラッチボール18を介してスピ
ンル15に伝達されて伝動ピン17が偏心回転される一
方、スピンドル15に過大回転トルクが負荷されたとき
には両クラッチボール18がスプリング19に抗してボ
ール孔16内に退避し、キャリヤ10が空転してスピン
ドル15への回転伝達が停止される。
【0011】ヘッド部9の先端に対し回動動作可能に内
装されたラチェットホルダ20はそれぞれリング状に形
成された上下1対の支持片20a,20aと、この両支
持片20a間に連設されてスピンドル15に対置された
連結片29bとを備え、連結片20bにはスピンドル1
5の伝動ピン17をこの伝動ピン17に遊嵌されたスリ
ーブ21とともに係入するための係合孔22が縦長状に
開設され、伝動ピン17の偏心回転で連結片20bが両
側方へ交互に押動されてラチェットホルダ20が往復回
動される。
【0012】ヘッド部9の先端に回動可能に支持された
ほぼ円筒状のソケット23にはスプライン孔23aがこ
のスプライン孔23aの両側からナット,ボルト頭、若
しくは図4に示す交換ソケット30が交換可能に嵌挿さ
れるソケットアダプタ31の六角ナット部31a等を共
転可能に嵌入するために縦貫され、その上下端部がそれ
ぞれラチェットホルダ20の上下支持片20a内に遊嵌
されてその上下端面がヘッド部9の先端の上下面に対し
ソケット23を表裏反転して使用しうるように露出さ
れ、さらに、その外周面には断面山型状の突条群が全周
にわたって並行条に配列された鋸歯面23bが形成され
る一方、スプライン孔23aの周面の中央部に対し周状
に刻条された条溝23cにはナットやソケットアダプタ
31等をこのスプライン孔23a内へ嵌入するときの嵌
入端を規定するためにワイヤをほぼ三角形状に曲折して
形成されたストッパ24が嵌挿されている。
【0013】ソケット23に外接してソケット23の反
P方向への回動を規制するためにソケット23の鋸歯面
23bに対しソケット23のP方向への回動が許容され
るように噛合されたラチェット爪25はヘッド部9の先
端付近に対しピン26を介して水平揺動動作可能に支持
されて定置され、常にはトーションスプリング27でソ
ケット23に弾接されるように付勢されている。
【0014】ラチェットホルダ20の往復回動動作毎に
ソケット23を間欠回動するためにソケット23の鋸歯
面23bに噛合されてばね材で弾性変形可能に形成され
た送り爪28はラチェットホルダ20の連結片20bに
対しピン29を介して水平揺動動作可能に支持されて常
にはトーションスプリング32でソケット23に弾接さ
れるように付勢されている。そして、ラチェットホルダ
20が図示P方向へ回動したときには送り爪28はラチ
ェット爪25がソケット23の鋸歯面23bに弾接した
状態でP方向へ円弧動して鋸歯面23bを接線方向へ押
動し、ソケット23がP方向へ寸動状に回動し、ラチェ
ットホルダ20が反P方向へ復帰回動したときには送り
爪28はラチェット爪25で反P方向への回動が規制さ
れたソケット23の鋸歯面23bに摺接しながら反P方
向ヘ円弧動する。一方、ヘッド部9を表裏反転した状態
でラチェットホルダ20が回動したときにソケット23
は送り爪28の往復円弧動動作毎に反P方向へ間欠回動
される。
【0015】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果を説明する。さて、例えばナットの締結作業に際
し、ナットをソケット23のスプライン孔23a内に嵌
入してモータ4を起動すると、ラチェットホルダ20と
ともに送り爪28が往復円弧動してソケット23が間欠
回動し、ナットが自動的に螺進してクラッチ機構が作動
するまで締付けるとナットの仮締めが完了する。そし
て、この状態でモータ4を停止して手動操作に切換え、
グリップ部1aを一般の手動ラチェットレンチと同様に
往復回動操作すると、ラチェット爪25がソケット23
に噛合ってソケット23の反P方向への回動動作が規制
されているため、ソケット23がヘッド部9とともにP
方向へ回動されて仮締め状態のナットが締結される。
【0016】一方、締結されたナットを緩めるときには
レンチ本体Wを表裏反転してナットをスプライン孔23
aの反対側に嵌入し、グリップ部2を手動操作で往復回
動操作するとソケット23の鋸歯面23aとラチェット
爪25との噛合でソケット23が反P方向へ間欠回動し
てナットの緊締状態が解除され、次に、モータ4を起動
すると、送り爪28の往復円弧動動作でソケット23が
反P方向へ間欠回動してナットが自動的に螺退される。
【0017】そして、手動操作でソケット23を間欠回
動させるに際し、送り爪28を弾性変形可能に形成して
あるため、ソケット23の鋸歯面23aとラチェット爪
25とが噛合わずに鋸歯面23aと送り爪28とが噛合
った状態でグリップ2を回動操作しても、鋸歯面23a
トラチェット爪25とが噛合うまで送り爪28が撓曲変
形して鋸歯面23aが定常的にラチェット爪25で押動
されるため、ソケット23を送り爪28で強制回動して
送り爪28が破損する不具合を未然に防止することがで
きる。
【0018】とくに、本例ではハウジング1の先端に回
転可能に支持されたソケット23と、このソケット23
の後方でハウジング1内に装入されたモータ4との間に
はこのモータ4によって回転駆動されるリング状のキャ
リヤ10と、このキャリヤ10内に嵌挿された嵌挿部1
5bを有するスピンドル15とを同心状に設置し、スピ
ンドル15にその半径に沿って形成されたボール孔16
内に出没可能に嵌合されて外方へ付勢されかつキャリヤ
10の内周面に凹設されたクラッチ溝10aに脱離可能
に弾性係合されたクラッチボール18によってキャリヤ
10とスピンドル15とを解離可能に結合するように構
成したことによって、遊星ギヤ減速伝動機構のうちのキ
ャリヤ10がクラッチ機構の一部を構成し、スピンドル
15の嵌挿部15bとキャリヤ10との嵌合面に設置さ
れたクラッチボール18がキャリヤ10の半径方向へ移
動してキャリヤ10とスピンドル15とを結合および解
離させるので、クラッチ付減速伝動機構を構成する部品
点数を減らして製品コストを節減することができるとと
もに、回転軸方向でのクラッチ付減速伝動機の長さを短
縮してクラッチ付減速伝動機構をコンパクト化し、電動
クラッチレンチの全長を短縮して電動ラチェットレンチ
を小型化することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は前記したように構成したことに
よって、遊星ギヤ減速機構のうちのキャリヤがクラッチ
機構の一部を構成し、キャリアの半径方向へ係脱作動す
るクラッチ機構によってキャリアとスピンドルとを結合
および解離させるので、クラッチは減速伝動機構を構成
する部品点数を減らして製品コストを節減することがで
きるとともに、回転軸方向でのクラッチ付減速伝動機構
の長さを短縮してクラッチ付減速伝動機構をコンパクト
化し、電動ラチェットレンチの全長を短縮して電動ラチ
ェットエンチを小型化することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの先端に支持されたソケット
    と、このソケットの後方で前記ハウジング内に装入され
    たモータとの間にはこのモータによって回転駆動される
    キャリヤと、このキャリヤの半径方向へ係脱作動するク
    ラッチ機構によって前記キャリヤに解離可能に結合され
    たスピンドルとを同心状に設置したことを特徴とする電
    動ラチェットレンチ。
JP3253199A 1991-09-03 1991-09-03 電動ラチェットレンチ Pending JPH07124871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3253199A JPH07124871A (ja) 1991-09-03 1991-09-03 電動ラチェットレンチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3253199A JPH07124871A (ja) 1991-09-03 1991-09-03 電動ラチェットレンチ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27577685A Division JPS62136378A (ja) 1985-12-06 1985-12-06 電動ラチエツトレンチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07124871A true JPH07124871A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17247934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3253199A Pending JPH07124871A (ja) 1991-09-03 1991-09-03 電動ラチェットレンチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07124871A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2445826A (en) * 2006-11-16 2008-07-23 Bosch Gmbh Robert Ratchet tool
US7836797B2 (en) 2006-11-16 2010-11-23 Robert Bosch Gmbh Tool ratchet
US11338413B2 (en) 2017-08-03 2022-05-24 Makita Corporation Ratchet wrench

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54154900A (en) * 1978-05-26 1979-12-06 Hitachi Koki Kk Slip device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54154900A (en) * 1978-05-26 1979-12-06 Hitachi Koki Kk Slip device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2445826A (en) * 2006-11-16 2008-07-23 Bosch Gmbh Robert Ratchet tool
GB2445826B (en) * 2006-11-16 2010-06-09 Bosch Gmbh Robert Toolroom ratchet
US7836797B2 (en) 2006-11-16 2010-11-23 Robert Bosch Gmbh Tool ratchet
US11338413B2 (en) 2017-08-03 2022-05-24 Makita Corporation Ratchet wrench
US11642763B2 (en) 2017-08-03 2023-05-09 Makita Corporation Ratchet wrench

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100376396B1 (ko) 미늘톱니렌치
JP4156116B2 (ja) 螺子回し工具
GB2124112A (en) A hand held electric tool
EP0448304B1 (en) Motor driven flaring device
JPH05203013A (ja) 入力軸の往復回転を出力軸の一方向性回転にする変換機構
JPS633834B2 (ja)
JPH11262809A (ja) 手動操作される穿孔機若しくは打撃穿孔機
US4510825A (en) Multi-position drive ratchet wrench
JPH0243665Y2 (ja)
JPH07124871A (ja) 電動ラチェットレンチ
JP2000233306A (ja) 震動ドライバドリル
TWI724902B (zh) 具電動輔助之棘輪扳手
US5180175A (en) Drill chuck key
JP6863813B2 (ja) アタッチメントおよび締付工具
JP3752513B2 (ja) 出力軸のロック装置
JPS62136378A (ja) 電動ラチエツトレンチ
JPH0788778A (ja) 電動ラチェットレンチ
US4646592A (en) Power wrench
JPS58171268A (ja) 電動ドライバ−
JPH0819968A (ja) 動力付レンチ
JPS5921753B2 (ja) 電動ドライバ−
JPS5949873B2 (ja) 電動ドライバ−
CN221020774U (zh) 棘轮工具及其棘轮组件
CN218397862U (zh) 棘轮扳手
JP2003300173A (ja) レンチ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees