JPH0712481Y2 - 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造 - Google Patents

軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造

Info

Publication number
JPH0712481Y2
JPH0712481Y2 JP1989102136U JP10213689U JPH0712481Y2 JP H0712481 Y2 JPH0712481 Y2 JP H0712481Y2 JP 1989102136 U JP1989102136 U JP 1989102136U JP 10213689 U JP10213689 U JP 10213689U JP H0712481 Y2 JPH0712481 Y2 JP H0712481Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal fitting
reinforcing bar
insert
anchor
main plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989102136U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0340405U (ja
Inventor
敏治 堀
和夫 福井
Original Assignee
小野田エー・エル・シー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 小野田エー・エル・シー株式会社 filed Critical 小野田エー・エル・シー株式会社
Priority to JP1989102136U priority Critical patent/JPH0712481Y2/ja
Publication of JPH0340405U publication Critical patent/JPH0340405U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0712481Y2 publication Critical patent/JPH0712481Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は軽量気泡コンクリート(以下、ALCという。)
パネル内に埋設され、該ALCパネルを構造躯体に取り付
けるためのALCパネル用インサート金具の取付構造に関
するものである。
[従来の技術] この種のALCパネル用インサート金具の従来例として
は、例えば実開昭59-168409号公報に示されたものがあ
る。これは第6図に示すように、アンカー金具25の片面
中央に固定金具としての長ナット26を溶接してインサー
ト金具24を構成したものであり、該アンカー金具25を補
強筋23に宛てがった状態で、溶接用電極27により該補強
筋23にスポット溶接していた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記のようにアンカー金具25を補強筋23に溶
接する場合は、アンカー金具25の両側から同時に溶接用
電極27を押し当てるようにしなければならず、面倒であ
った。特に、アンカー金具25の取り付け位置により他の
補強筋が溶接用電極27の挿入の邪魔になる場合には、溶
接作業そのものが困難となった。
本考案の目的は、上記問題を解決し、溶接作業を行うこ
となく補強筋に対して簡単にかつ確実に挾着できるALC
パネル用インサート金具の取付構造を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案では、ALCパネルを
構造物の躯体に固定するための固定金具をアンカー金具
に一体化してなるインサート金具を、前記ALCパネル内
に埋設される複数本の補強筋に対して取り付ける構造に
おいて、前記アンカー金具に前記補強筋に当接する主板
部を設けるとともに、前記アンカー金具に該主板部との
間で前記補強筋を挾着する挾着部材を溶接によらないで
係止させ、該主板部と該挾着部材との間に前記補強筋を
挾着したときに、該挾着部材を弾性的に撓ませるように
するという手段をとった。
[作用] インサート金具を補強筋に取り付けるには、アンカー金
具に設けられた主板部と、弾性的に撓ませられて弾性復
元力が生じた挾着部材との間に複数本の補強筋を挾着し
て行う。
[第一実施例] 以下、本考案を具体化した第一実施例について、第1図
〜第3図を参照して説明する。
第1図に示すように、ALCパネル1の内部には、上下に
延びる複数本の縦補強筋2と左右に延びる複数本の横補
強筋3とが組合わされて全体として格子組を構成するよ
うに埋設されている。このALCパネル1は紙面上の手前
側を内壁面側、同じく向こう側を外壁面側として形成さ
れている。
前記複数本(本実施例では二本)の縦補強筋2にはイン
サート金具4が止着され、該インサート金具4はアンカ
ー金具5に固定金具としての長ナット6が一体化して形
成されている。
アンカー金具5は例えばプレス加工により形成されたも
ので、前記複数本の縦補強筋2に当接する主板部7と、
該主板部7の下部縁から略直角に内壁面側に延出する延
出部8と、前記主板部7及び延出部8の両端縁から直角
に連続する三角形状の支持板部9とから構成されてい
る。両支持板部9の上部には内壁面側が開放した溝10が
水平に設けられ、該溝10の奥端部には溝10よりやや大き
い直径の支持穴11が円形に穿設されている。該支持穴11
の外壁面側の縁部と前記主板部7との距離は挾着する縦
補強筋2の外径よりやや短く形成されている。
さて、本実施例では、前記支持板部9の支持穴11と、該
支持穴11に進入して係止される挾着棒12と、前記主板部
7とにより挾着手段が構成され、挾着棒12と主板部7と
の間に前記二本の縦補強筋2を挾着することにより、イ
ンサート金具4が該縦補強筋2に止着されるようになっ
ている。
挾着棒12の主要部は前記支持穴11の内径と略同一の外径
をもった丸棒材よりなり、該挾着棒12の両端には断面六
角形の回転係合部13が設けられている。また、この挾着
棒12のうち前記支持板部9の溝10に対応する箇所には、
その上部及び下部を平らに凹設することによって溝10の
幅と略同一の厚さをもった偏平な薄肉部14が形成されて
いる。従って、挾着棒12の薄肉部14は溝10から進入して
支持穴11まで嵌入することができ、該薄肉部14を支持穴
11内で軸回りに約90度回転させることにより該挾着棒12
は支持穴11内に退出不能に保持されるようになってい
る。
一方、前記延出部8の両側部には内壁面側に向かって開
放する一対の切込部15が形成され、該切込部15の奥端部
は主板部7との境界部分まで達している。また、前記延
出部8の中央上面には前記長ナット6が該延出部8と平
行にその側面において溶着されるとともに、該長ナット
6はその開口部を内壁面側に向けて固定されている。
以上のように構成したインサート金具4を縦補強筋2に
止着するには、該インサート金具4を長ナット6が内壁
面側を向くように前記二本の縦補強筋2に嵌め込んで、
主板部7を縦補強筋2に宛てがう。次に、挾着棒12の薄
肉部14を前記溝10に水平に進入させ、該薄肉部14が支持
穴11に嵌入したら、回転係合部13をスパナ等で約90度回
転させることにより該薄肉部14の凹設箇所を溝10から回
転方向にずらせば、該挾着棒12は支持穴11に退出不可能
に保持される。その際、縦補強筋2の外径よりも主板部
7と挾着棒12との間隔が狭いため、該挾着棒12はやや弓
状に撓むことになり、その弾性復元力により主板部7と
の間で縦補強筋2を押圧する。
このように、挾着棒12と主板部7との間に縦補強筋2を
強く挾着することにより、インサート金具4を縦補強筋
2に確実に止着することができ、さらに前記切込部15に
より縦補強筋2からの横ずれが防止される。
このように、本実施例のインサート金具4は従来のよう
な溶接作業を必要としないで、縦補強筋2に簡単にしか
も確実に止着することができる。
これらの縦補強筋2及びインサート金具4を形枠にセッ
トし、これに原料スラリーを流し込んでALCパネル1を
形成するが、その際に前記インサート金具4がずれるこ
ともない。
[第二実施例] 次に、本考案を具体化した第二実施例について、第4図
及び第5図を参照して説明する。
本実施例のインサート金具34は第一実施例における支持
部材9がなく、また、主板部7のうち前記二本の縦補強
筋2に対応する箇所には各々水平に並ぶ二対の保持穴16
が貫設され、該保持穴16には縦補強筋2を主板部7との
間で挾着する二本の線状のばね材17が各々両端において
挿着されている点においてのみ第一実施例と相違してい
る。
以上のように構成したインサート金具34を縦補強筋2に
止着するには、該インサート金具34を長ナット6が内壁
面側を向くようにして前記二本の縦補強筋2に嵌め込ん
で、主板部7を縦補強筋2に宛てがう。次に、前記二本
のばね材17を各々縦補強筋2を囲むように弓状に撓ませ
て、各々の両端を、前記二対の保持穴16内に挿入すれば
よい。すると、これらのばね材17はその弾性復元力によ
って真直に戻ろうとするため縦補強筋2を主板部7との
間で強く挾着する。従って、本実施例によってもインサ
ート金具34を縦補強筋2に確実に止着することができ
る。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように考案の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。
(1) 挾着手段としての挾着棒は前記実施例の構成に
限定されず、例えば支持穴11に嵌入してから約90度回転
させたときに、該挾着棒と主板部7の間隔が狭くなるよ
うに回転中心を偏心させた丸棒材を使用したり、同じく
回転させたときに該挾着棒と主板部7の間隔が狭くなる
ように断面を楕円形とした棒材を使用したりする等、適
宜変更することができる。これらの場合、さらに強い挾
着が可能となる。
(2) 挾着手段としてのばね材の形状や構造も適宜変
更することができ、例えば一本の縦補強筋2を上下に二
つ以上のばね材17で挾着してもよいし、また、板状ばね
でもよい。
(3) さらに、挾着手段は上記挾着棒、ばね材に限定
されず、要するに補強筋を挾着し得る構造のものであれ
ばよい。
(4) アンカー金具の形状や構造も適宜変更すること
ができ、例えば断面T字形としてもよい。
(5) 固定金具の形状や構造も適宜変更することがで
き、例えば長ボルトとしてもよい。
(6) アンカー金具は、横補強筋3に係着させる構成
としてもよいし、係着させる縦補強筋2又は横補強筋3
の本数を三本以上としてもよい。
[考案の効果] 本考案のALCパネル用インサート金具の取付構造は、上
記の通り構成されているので、溶接作業を行うことなく
補強筋に対して簡単にかつ確実に挾着できるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を具体化した第一実施例のインサート金
具の取付状態を示す斜視図、第2図は同インサート金具
に使用する挾着手段の斜視図、第3図は同じく挾着手段
の側面図、第4図は第二実施例のインサート金具の取付
状態を示す斜視図、第5図は挾着手段の取付状態を示す
断面図である。第6図は従来例の断面図である。 1……ALCパネル、2……縦補強筋、4,34……インサー
ト金具、5……アンカー金具、6……固定金具としての
長ナット、7……挾着手段としての主板部、11……挾着
手段としての支持穴、12……挾着手段としての挾着棒、
16……挾着手段としての保持穴、17……挾着手段として
のばね材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽量気泡コンクリートパネル(1)の構造
    物の躯体に固定するための固定金具(6)をアンカー金
    具(5)に一体化してなるインサート金具(4,34)を、
    前記軽量気泡コンクリートパネル(1)内に埋設される
    複数本の補強筋(2)に対して取り付ける構造におい
    て、 前記アンカー金具(5)に前記補強筋(2)に当接する
    主板部(7)を設けるとともに、 前記アンカー金具(5)に該主板部(7)との間で前記
    補強筋(2)を挾着する挾着部材(12,17)を溶接によ
    らないで係止させ、 該主板部(7)と該挾着部材(12,17)との間に前記補
    強筋(2)を挾着したときに、該挾着部材(12,17)を
    弾性的に撓ませるようにしたことを特徴とする軽量気泡
    コンクリートパネル用インサート金具の取付構造。
JP1989102136U 1989-08-31 1989-08-31 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造 Expired - Lifetime JPH0712481Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989102136U JPH0712481Y2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989102136U JPH0712481Y2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0340405U JPH0340405U (ja) 1991-04-18
JPH0712481Y2 true JPH0712481Y2 (ja) 1995-03-29

Family

ID=31651056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989102136U Expired - Lifetime JPH0712481Y2 (ja) 1989-08-31 1989-08-31 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0712481Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922817U (ja) * 1982-08-03 1984-02-13 積水ハウス株式会社 防火構造壁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0340405U (ja) 1991-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6164028A (en) Reinforced steel stud structure
JPH0712481Y2 (ja) 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具の取付構造
JPH0636090Y2 (ja) 軽量気泡コンクリートパネル用インサート金具
JPS623494Y2 (ja)
JP6516982B2 (ja) 天井落下防止器具
JP2628470B2 (ja) シートの保持装置
JP2566470Y2 (ja) 構築用アンカーボルトの固定装置
JPH0622050Y2 (ja) コンクリート壁体のスリット目地材
JP2561410Y2 (ja) 仮設梁の水平揺動掴み金具、及び、当該金具を備えたスラブ構築用仮設梁
JP2747203B2 (ja) 建築用パネル材の取付構造
JP2968949B2 (ja) 仮設建築用シートジョイントの取付具
JP2580339B2 (ja) 軸組構造
JPH0613134Y2 (ja) 組立棚における連結棒の固定装置
JP3031874U (ja) 締結具
JPH0334416Y2 (ja)
JPH0334415Y2 (ja)
JP3390293B2 (ja) 雪止取付金具
JP2923393B2 (ja) 受金具
JPH047627Y2 (ja)
JPH079942Y2 (ja) 軒樋吊具
JP3044896U (ja) C形鋼材の連結構造
JPH0579151A (ja) 板状建材の施工法
JPH0687535U (ja) 竪樋保持具及び竪樋保持装置
JPH0345481Y2 (ja)
JPH0622019Y2 (ja) 天井下地パネル取り付け金物