JPH07124262A - カテーテル用ガイドワイヤー - Google Patents

カテーテル用ガイドワイヤー

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JPH07124262A
JPH07124262A JP5294437A JP29443793A JPH07124262A JP H07124262 A JPH07124262 A JP H07124262A JP 5294437 A JP5294437 A JP 5294437A JP 29443793 A JP29443793 A JP 29443793A JP H07124262 A JPH07124262 A JP H07124262A
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JP
Japan
Prior art keywords
wire
shape memory
catheter
guide wire
memory alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP5294437A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamauchi
清 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 芯材の径が細く、曲げ剛性に優れたカテーテ
ル用ガイドワイヤーを供する。 【構成】 TiNi合金製チューブ11aで構成された
カテーテル用ガイドワイヤー10で、このチューブに芯
材11としてピアノ線などの合金線を挿入して複合構造
としガイドワイヤー10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は形状記憶合金製カテーテ
ル用ガイドワイヤーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金(TiNi合金、CuZn
Al合金等)は、マルテンサイト変態の逆変態に付随し
て顕著な形状記憶効果を示すことがよく知られている。
又、逆変態の母相状態では、良好な超弾性を示すことも
よく知られている。
【0003】形状記憶合金の超弾性バネは、7%程度の
伸び、ひずみでも、元の形状にもどるので、ステンレス
線、ピアノ線等と異なり、コイル状とせずにバネとして
使用できる利点を持っている。この、直線バネ材は、カ
テーテルガイドワイヤー等に実用化されている。又、変
形に対する形状回復性が大きいことを利用して、ブラジ
ャーの芯金、コルセットの芯金等にも変形防止、保型性
を改善することをメリットに実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、カテーテル用ガ
イドワイヤーとして、コイル状のステンレス線又はピア
ノ線が芯材として使われている。一方、形状記憶合金製
の超弾性バネはコイル状を要さない可撓性に富むガイド
ワイヤーの芯材として使われている。しかしこの超弾性
バネ材の曲げ応力はステレンス線やピアノ線に比べ小さ
い。この為カテーテル用ガイドワイヤーとしては比較的
径の大きなものに限定され、芯材の径が0.2mm以下
についてはステンレス線やピアノ線のモノフィラメント
が使われている。本発明はこれらの点に鑑み、芯材の径
が細くて、なおかつ曲げ剛性に優れたカテーテル用ガイ
ドワイヤーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも一部が形状記憶合金製部材で構成されたカテーテル
用ガイドワイヤーであって、その一部あるいは全部が形
状記憶合金製チューブであることを特徴とするカテーテ
ル用ガイドワイヤーが得られる。又、本発明によれば、
形状記憶合金製チューブの一部あるいは全部にピアノ
線、ステンレス線、リン青銅およびアモルファス合金線
の少なくとも一種が挿入されていることを特徴とするカ
テーテル用ガイドワイヤーが得られる。更に、本発明に
よれば、前記のカテーテル用ガイドワイヤーであって、
芯材の先端部と基質部が分離され、先端部は、テーパリ
ングされた、もしくはヘリカル状の形状記憶合金線、又
はピアノ線、ステンレス線、リン青銅線およびアモルフ
ァス合金線の少なくとも一種で構成されており、形状記
憶合金製のチューブの形状記憶効果で芯材の先端部がチ
ューブに接続していることを特徴とするカテーテル用ガ
イドワイヤーが得られる。そして、前記のカテーテル用
ガイドワイヤーに使用される形状記憶合金が少なくとも
生体温度で超弾性を示すTi−Ni系形状記憶合金であ
ることを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤーが得ら
れる。
【0006】
【作用】形状記憶合金製のチューブに芯材としてピアノ
線、ステンレス線、リン青銅線又はアモルファス合金線
を挿入して複合構造とすることにより、径が細くて、し
かも曲げ剛性に優れたカテーテル用ガイドワイヤを構成
する。又芯材を先端部と基質部に分離可能とすることに
より、先端部に、柔軟性に富んだ素材あるいは構造を選
択する自由度が増す。さらに、チューブの形状記憶特性
を利用して溶接なしに柔軟性に富む先端部をチューブと
接続可能として、先端部は柔軟性に富み、基質部は曲げ
荷重の大きい優れたカテーテル用ガイドワイヤーとな
る。
【0007】
【実施例】以下に実施例について説明する。
【0008】(実施例1)高周波真空溶解法によって得
た、TiNi合金(50.5at%Ni、残Ti)を中
実ビレットに加工したのち、熱間、冷間加工によってφ
0.2mm、厚み0.025mmのチューブとした。
【0009】得られたチューブに500℃で10分間の
超弾性処理を行い、φ0.13mmのピアノ線、ステン
レス線、リン青銅線およびアモルファス合金線をそれぞ
れ先のTiNi合金製チューブに挿入した。
【0010】図1は本発明の一実施例に係るカテーテル
用ガイドワイヤーの断面を示し、図2および図3は、図
1のA−A線およびB−B線に沿う断面図である。上記
ガイドワイヤーはTiNi合金製チューブ11aと芯材
11からなり、チューブ11aと芯材11の組合せは図
4に示したものが主として採られる。
【0011】TiNi合金製チューブとピアノ線の組合
せ品の37℃(生体温度)での三点曲げ試験結果を表1
に示した。表1から明らかなようにTiNi合金製チュ
ーブにピアノ線を挿入して作製したガイドワイヤーは5
mmの曲げに対してほぼ完全な弾性を示し、曲げ荷重も
同一線径のTi−Ni合金線の約2倍を示した。他の線
材の組合せ品の測定結果も併せて表1に示している。
【0012】
【表1】
【0013】(実施例2)実施例1に示したピアノ線が
挿入されたTiNi合金製チューブの先端部に図4
(c)に示すようなテーパリングされた形状記憶合金線
を、チューブ端部をマルテンサイト変態温度以下で挿入
し、常温に加熱することで形状記憶効果を利用すること
によってチューブと線材の接続を行った。
【0014】
【発明の効果】ガイドワイヤーは基質部は比較的曲げ荷
重が大きく、先端部は曲げ荷重が低く、対キンク性に富
むことが望ましい。本発明によれば上記の条件を満足す
るとともに、溶接性に欠ける材料との接続がTiNi合
金製チューブの形状記憶効果を利用することで可能とな
った。
【0015】なお本実施例では、TiNi合金の一部例
を示したが、本発明はTiNi合金の実用組成Ni:4
8−52at%(残Ti)が全て適用され、更に、Fe
・Cr・V等第3元素を添加したTiNiX合金、銅基
合金および鉄基合金等全ての形状記憶合金に適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカテーテル用ガイドワ
イヤーの構造を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す芯材基質部のA−A断面図である。
【図3】図1に示す芯材先端部のB−B断面図である。
【図4】芯材11と形状記憶合金製チューブ11aとの
組合せを示す説明図で、(a)はチューブ11aの外観
斜視図、(b)はテーパ状の先端部をもつ芯材11であ
り、(c)はテーパ状の先端部とストレートの基質部と
からなる芯材11であり、(d)はコイル状の先端部と
ストレートの基質部とからなる芯材11を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 先端部 2 基質部 10 ガイドワイヤー 11 (ガイドワイヤーの)芯材 11a TiNi合金製チューブ 12 コーティング樹脂層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が形状記憶合金製部材で
    構成されたカテーテル用ガイドワイヤーであって、その
    一部あるいは全部が形状記憶合金製チューブであること
    を特徴とするカテーテル用ガイドワイヤー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の形状記憶合金製チューブ
    の一部あるいは全部に芯材としてピアノ線、ステンレス
    線、リン青銅線およびアモルファス合金線から選ばれた
    少なくとも一種もしくは数種の合金線が挿入されている
    ことを特徴とするカテーテル用ガイドワイヤー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のカテーテル
    用ガイドワイヤーであって、前記ガイドワイヤーを構成
    する芯材が先端部と基質部とに分離され、先端部がテー
    パリングされた形状記憶合金線あるいはヘリカル状の形
    状記憶合金バネで構成されていることを特徴とするカテ
    ーテル用ガイドワイヤー。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の芯材の先端部がピアノ
    線、ステンレス線、リン青銅線又はアモルファス合金線
    からなるバネで構成されていることを特徴とするカテー
    テル用ガイドワイヤー。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の形状記憶
    合金が少なくとも生体温度で超弾性を示すTi−Ni系
    形状記憶合金であることを特徴とするカテーテル用ガイ
    ドワイヤー。
JP5294437A 1993-10-29 1993-10-29 カテーテル用ガイドワイヤー Pending JPH07124262A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010268974A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Asahi Intecc Co Ltd 金属材の製造方法、ガイドワイヤ、およびバルーンカテーテル
US20180304042A1 (en) * 2017-04-21 2018-10-25 Medtronic Vascular, Inc. Push wire for endoluminal medical device

Cited By (3)

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US11219744B2 (en) * 2017-04-21 2022-01-11 Medtronic Vascular, Inc. Push wire for endoluminal medical device

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