JP3190443B2 - メガネ部材 - Google Patents
メガネ部材Info
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- JP3190443B2 JP3190443B2 JP21853792A JP21853792A JP3190443B2 JP 3190443 B2 JP3190443 B2 JP 3190443B2 JP 21853792 A JP21853792 A JP 21853792A JP 21853792 A JP21853792 A JP 21853792A JP 3190443 B2 JP3190443 B2 JP 3190443B2
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- memory alloy
- alloy
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は形状記憶合金製メガネフ
レームに関するものである。
レームに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】形状記憶合金（ＴｉＮｉ合金、ＣｕＺｎ
Ａｌ合金等）は、マルテンサイト変態の逆変態に付随し
て顕著な形状記憶効果を示すことがよく知られている。
また、逆変態の母相状態では、良好な超弾性を示すこと
もよく知られている。形状記憶合金の超弾性バネは伸
び、ひずみで７％程度の可逆性があるため、ステンレス
線、ピアノ線等と異なり、コイル状とせずに、バネとし
て使用できる利点を持っている。この、直線バネ材は、
カテーテルガイドワイヤー等に実用化されている。ま
た、ブラジャーの芯金、コルセットの芯金等にも変形防
止、保型性を改善することをメリットに実用化されてい
る。
Ａｌ合金等）は、マルテンサイト変態の逆変態に付随し
て顕著な形状記憶効果を示すことがよく知られている。
また、逆変態の母相状態では、良好な超弾性を示すこと
もよく知られている。形状記憶合金の超弾性バネは伸
び、ひずみで７％程度の可逆性があるため、ステンレス
線、ピアノ線等と異なり、コイル状とせずに、バネとし
て使用できる利点を持っている。この、直線バネ材は、
カテーテルガイドワイヤー等に実用化されている。ま
た、ブラジャーの芯金、コルセットの芯金等にも変形防
止、保型性を改善することをメリットに実用化されてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一方、メガネフレーム
の部材に形状記憶合金を使用することは既に提案されて
おり、装着時の変形をお湯に入れて元に戻す形状記憶や
変形のおき難い超弾性を使ったものが実用化されてい
る。また、これらの実用化には主としてＴｉ−Ｎｉ合金
が使われている。しかし、この合金は塑性加工性および
接合性に欠ける難点がある。例えば、フレームのテンプ
ルに広幅の部材を用いる場合、線材をプレスすることが
よくされるが、線径に対し３倍程度が限界であった。
又、線径を太くして前記部材を得ることはフレームを重
くすることとなる。更に、フレームとヒンジを接続する
場合、フレームがモネル材等の金属であればろう付けで
容易にすることが出来るが、Ｔｉ−Ｎｉ合金の場合、直
接ろう付けが困難のため合金表面にＮｉメッキをした
り、接続端面にステンレスパイプをかしめたりしてろう
付けを可能にしていた。そこで、本発明の技術的課題は
上記欠点に鑑み形状記憶合金の基本特性を維持し、フレ
ームを重くすることなく広巾化が可能であること等形状
のバリエーションに富み、また、パイプかしめ等による
突出部がないので美観をそこなうことのないメガネ部材
を提供することにある。
の部材に形状記憶合金を使用することは既に提案されて
おり、装着時の変形をお湯に入れて元に戻す形状記憶や
変形のおき難い超弾性を使ったものが実用化されてい
る。また、これらの実用化には主としてＴｉ−Ｎｉ合金
が使われている。しかし、この合金は塑性加工性および
接合性に欠ける難点がある。例えば、フレームのテンプ
ルに広幅の部材を用いる場合、線材をプレスすることが
よくされるが、線径に対し３倍程度が限界であった。
又、線径を太くして前記部材を得ることはフレームを重
くすることとなる。更に、フレームとヒンジを接続する
場合、フレームがモネル材等の金属であればろう付けで
容易にすることが出来るが、Ｔｉ−Ｎｉ合金の場合、直
接ろう付けが困難のため合金表面にＮｉメッキをした
り、接続端面にステンレスパイプをかしめたりしてろう
付けを可能にしていた。そこで、本発明の技術的課題は
上記欠点に鑑み形状記憶合金の基本特性を維持し、フレ
ームを重くすることなく広巾化が可能であること等形状
のバリエーションに富み、また、パイプかしめ等による
突出部がないので美観をそこなうことのないメガネ部材
を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも一部が超弾性特性を示す形状記憶合金製部材で構成
されたメガネ部材であって、該形状記憶合金製部材の一
部あるいは全部が形状記憶合金製チューブと異種金属部
材からなり、該形状記憶合金製チューブの端部に前記異
種金属部材を挿入し、前記異種金属部材の挿入部分を機
械的に加工する事により、前記形状記憶合金製チューブ
と異種金属部材を一体に接合してなることを特徴とする
メガネ部材が得られ、更に、本発明によれば、前記形状
記憶合金製チューブが使用環境温度で超弾性を示すＴｉ
−Ｎｉ系合金であることを特徴とする上記のメガネ部材
が得られる。
とも一部が超弾性特性を示す形状記憶合金製部材で構成
されたメガネ部材であって、該形状記憶合金製部材の一
部あるいは全部が形状記憶合金製チューブと異種金属部
材からなり、該形状記憶合金製チューブの端部に前記異
種金属部材を挿入し、前記異種金属部材の挿入部分を機
械的に加工する事により、前記形状記憶合金製チューブ
と異種金属部材を一体に接合してなることを特徴とする
メガネ部材が得られ、更に、本発明によれば、前記形状
記憶合金製チューブが使用環境温度で超弾性を示すＴｉ
−Ｎｉ系合金であることを特徴とする上記のメガネ部材
が得られる。
【０００５】
【作用】形状記憶合金製部材で構成されたメガネフレー
ムであって、該合金が塑性加工性および接合性に欠ける
難点を有するので、これを解決する手段として、形状記
憶合金部材をチューブ状とし、異種金属、例えばステン
レスを芯材として装着することにより、塑性加工性およ
び接合性の問題を解決した。即ち、本発明によれば、形
状記憶合金の基本特性を維持しつつ、フレームを重くす
ることなく、広巾の加工が容易となり、形状のバリエー
ションに富むことが可能となり、更に従来行われていた
ステンレスパイプかしめろう付けと同等の強度をもちな
がら、外観上、突出部などのない美観に優れたメガネフ
レームとなる。
ムであって、該合金が塑性加工性および接合性に欠ける
難点を有するので、これを解決する手段として、形状記
憶合金部材をチューブ状とし、異種金属、例えばステン
レスを芯材として装着することにより、塑性加工性およ
び接合性の問題を解決した。即ち、本発明によれば、形
状記憶合金の基本特性を維持しつつ、フレームを重くす
ることなく、広巾の加工が容易となり、形状のバリエー
ションに富むことが可能となり、更に従来行われていた
ステンレスパイプかしめろう付けと同等の強度をもちな
がら、外観上、突出部などのない美観に優れたメガネフ
レームとなる。
【０００６】
【０００７】〈実施例１〉高周波真空溶解法によって得
た、Ｔｉ−５０．５ａｔ％Ｎｉ合金を中実ビレットに加
工したのち、機械加工でφ１５ｍｍ×φ１１ｍｍの筒体
とした。次に、延伸圧延機によって、φ３．０ｍｍ×φ
２．６ｍｍのチューブとした。本圧延機は、延伸圧延供
試体に対し、平行に配置された２ないし３ロールを持ち
供試体に対し前後に往復と回転を任意にし、且つ該供試
体の径加工度をロールに接続されたテーパー状ガイドに
依って調整し、更に供試体の円筒内芯にマンドレルが挿
入され、供試体、若しくは供試体とマンドレルをそれぞ
れ独立に回転させながら延伸圧延を行う装置であった。
次に、図１に示すようにチューブ状の形状記憶合金部材
１の両端にステンレス部材２を挿入し、スエージング加
工でステンレス部材２の端部をφ２．０ｍｍとした。そ
の後、チューブ状の形状記憶合金部材１をプレスで５ｍ
ｍ幅とした。加工完了後、４００℃で約１５分の熱処理
を行い、ステンレス製ヒンジとの直接ろう付けをした。
表１に形状記憶特性、接合強度を示した。
た、Ｔｉ−５０．５ａｔ％Ｎｉ合金を中実ビレットに加
工したのち、機械加工でφ１５ｍｍ×φ１１ｍｍの筒体
とした。次に、延伸圧延機によって、φ３．０ｍｍ×φ
２．６ｍｍのチューブとした。本圧延機は、延伸圧延供
試体に対し、平行に配置された２ないし３ロールを持ち
供試体に対し前後に往復と回転を任意にし、且つ該供試
体の径加工度をロールに接続されたテーパー状ガイドに
依って調整し、更に供試体の円筒内芯にマンドレルが挿
入され、供試体、若しくは供試体とマンドレルをそれぞ
れ独立に回転させながら延伸圧延を行う装置であった。
次に、図１に示すようにチューブ状の形状記憶合金部材
１の両端にステンレス部材２を挿入し、スエージング加
工でステンレス部材２の端部をφ２．０ｍｍとした。そ
の後、チューブ状の形状記憶合金部材１をプレスで５ｍ
ｍ幅とした。加工完了後、４００℃で約１５分の熱処理
を行い、ステンレス製ヒンジとの直接ろう付けをした。
表１に形状記憶特性、接合強度を示した。
【０００８】
【表１】 接合方法；Ｎｏ．１ チューブに挿入したステンレスと
ヒンジをろう付け Ｎｏ．２ 合金線にＮｉメッキ後ヒンジとろう付け Ｎｏ．３ 合金線にステンレスをキャップし、キャップ
とヒンジをろう付け
ヒンジをろう付け Ｎｏ．２ 合金線にＮｉメッキ後ヒンジとろう付け Ｎｏ．３ 合金線にステンレスをキャップし、キャップ
とヒンジをろう付け
【０００９】比較例として前記チューブと同寸線材の加
工形状とステンレスパイプかしめろう付け、およびＮｉ
メッキろう付けの結果をあわせて示した。表１から明ら
かなように、本発明によれば、従来のパイプかしめろう
付けと同等の接合強度を持つと同時に広幅の良好な形状
記憶特性を示すテンプル部材が得られた。尚、本実施例
では、形状記憶性は−１０℃で９０度曲げ後２０℃に加
温した時の復元性を超弾性は２０℃での９０度曲げ後の
自発的復元性をそれぞれ調べた。
工形状とステンレスパイプかしめろう付け、およびＮｉ
メッキろう付けの結果をあわせて示した。表１から明ら
かなように、本発明によれば、従来のパイプかしめろう
付けと同等の接合強度を持つと同時に広幅の良好な形状
記憶特性を示すテンプル部材が得られた。尚、本実施例
では、形状記憶性は−１０℃で９０度曲げ後２０℃に加
温した時の復元性を超弾性は２０℃での９０度曲げ後の
自発的復元性をそれぞれ調べた。
【００１０】〈実施例２〉実施例１のφ３．０ｍｍ×φ
２．６ｍｍの形状記憶合金部材１のチューブを図２
（ａ）に示す形状に加工後、４００℃で１５分の熱処理
を行った。図２（ｂ）のステンレス部材２を該形状記憶
合金部材と共にドライアイスで冷却して図２（ｃ）のよ
うに挿入した。そして、実施例１と同じ方法で評価を行
ったが、同様の結果を得た。
２．６ｍｍの形状記憶合金部材１のチューブを図２
（ａ）に示す形状に加工後、４００℃で１５分の熱処理
を行った。図２（ｂ）のステンレス部材２を該形状記憶
合金部材と共にドライアイスで冷却して図２（ｃ）のよ
うに挿入した。そして、実施例１と同じ方法で評価を行
ったが、同様の結果を得た。
【００１１】
【発明の効果】本実施例ではＴｉ５０．５ａｔ％Ｎｉ合
金のみの例を示したが、本発明はＴｉＮｉ合金の実用組
成Ｎｉ：４８−５２ａｔ％（残Ｔｉ）に全て適用され、
更にＦｅ・Ｃｒ・Ｖ等第３元素を添加したＴｉＮｉＸ合
金、銅基合金及び鉄基合金等全ての形状記憶合金に適用
可能である。このように本発明によれば、形状記憶合金
の基本特性を維持し形状のバリエーションに富むメガネ
フレーム用部材を提供することが出来る。
金のみの例を示したが、本発明はＴｉＮｉ合金の実用組
成Ｎｉ：４８−５２ａｔ％（残Ｔｉ）に全て適用され、
更にＦｅ・Ｃｒ・Ｖ等第３元素を添加したＴｉＮｉＸ合
金、銅基合金及び鉄基合金等全ての形状記憶合金に適用
可能である。このように本発明によれば、形状記憶合金
の基本特性を維持し形状のバリエーションに富むメガネ
フレーム用部材を提供することが出来る。
【図１】本発明の形状記憶合金部材の加工例（実施例
１）を示す説明図。
１）を示す説明図。
【図２】本発明の形状記憶合金部材の加工例（実施例
２）を示す説明図で、図２の（ａ）は形状記憶合金部材
のチューブをプレスによって加工した形状記憶合金部材
を示す斜視図、図２の（ｂ）は挿入するステンレス部材
を示す斜視図、図２の（ｃ）は冷却することでステンレ
ス部材を形状記憶合金部材に挿入した状態を示す斜視図
である。
２）を示す説明図で、図２の（ａ）は形状記憶合金部材
のチューブをプレスによって加工した形状記憶合金部材
を示す斜視図、図２の（ｂ）は挿入するステンレス部材
を示す斜視図、図２の（ｃ）は冷却することでステンレ
ス部材を形状記憶合金部材に挿入した状態を示す斜視図
である。
１ 形状記憶合金部材 ２ ステンレス部材
Claims (2)
- 【請求項１】 少なくとも一部が超弾性特性を示す形状
記憶合金製部材で構成されたメガネ部材であって、該形
状記憶合金製部材の一部あるいは全部が形状記憶合金製
チューブと異種金属部材からなり、該形状記憶合金製チ
ューブの端部に前記異種金属部材を挿入し、前記異種金
属部材の挿入部分を機械的に加工する事により、前記形
状記憶合金製チューブと異種金属部材を一体に接合して
なることを特徴とするメガネ部材。 - 【請求項２】 前記形状記憶合金製チューブが使用環境
温度で超弾性を示すＴｉ−Ｎｉ系合金であることを特徴
とする請求項１記載のメガネ部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21853792A JP3190443B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | メガネ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21853792A JP3190443B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | メガネ部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0643398A JPH0643398A (ja) | 1994-02-18 |
| JP3190443B2 true JP3190443B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=16721486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21853792A Expired - Fee Related JP3190443B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | メガネ部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3190443B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020061286A (ko) * | 2001-01-15 | 2002-07-24 | 한국과학기술연구원 | 형상기억효과를 이용한 안경테의 접합 방법 |
| KR20030066861A (ko) * | 2002-02-05 | 2003-08-14 | 이석재 | 형상기억형 부재를 이용한 안경테의 제조방법 |
| JP5406641B2 (ja) * | 2009-09-02 | 2014-02-05 | 哲男 三瓶 | 眼鏡フレーム |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP21853792A patent/JP3190443B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0643398A (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |