JPH0633160A - バネ材 - Google Patents
バネ材Info
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- JPH0633160A JPH0633160A JP21203692A JP21203692A JPH0633160A JP H0633160 A JPH0633160 A JP H0633160A JP 21203692 A JP21203692 A JP 21203692A JP 21203692 A JP21203692 A JP 21203692A JP H0633160 A JPH0633160 A JP H0633160A
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- Japan
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- alloy
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バネ材として形状記憶合金の超弾性を維持さ
せる一方、異種の金属合金等のバネ材の剛性を付加させ
たバネ材を提供すること。 【構成】 チューブ状の超弾性を示す形状記憶合金の皮
材を作り、前記皮材の中に異種金属であるピアノ線、ス
テンレス線、リン青銅線等のバネ材の芯材を入れて、芯
材と皮材とが異種の金属と形状記憶合金からなるバネ材
であり、芯材と皮材の形状は自由にとれるが、特に皮材
がTi−Ni系合金の円筒部材であるバネ材とした線材
を作ることによって、形状記憶合金の超弾性を維持し、
異種の合金の剛性を付加させたバネ材ができる。
せる一方、異種の金属合金等のバネ材の剛性を付加させ
たバネ材を提供すること。 【構成】 チューブ状の超弾性を示す形状記憶合金の皮
材を作り、前記皮材の中に異種金属であるピアノ線、ス
テンレス線、リン青銅線等のバネ材の芯材を入れて、芯
材と皮材とが異種の金属と形状記憶合金からなるバネ材
であり、芯材と皮材の形状は自由にとれるが、特に皮材
がTi−Ni系合金の円筒部材であるバネ材とした線材
を作ることによって、形状記憶合金の超弾性を維持し、
異種の合金の剛性を付加させたバネ材ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶合金とりわけ
超弾性バネ材に関する。
超弾性バネ材に関する。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金(Ti−Ni合金、Cu−
Zn−Al合金等)は、マルテンサイト変態の逆変態に
付随して顕著な形状記憶効果を示すことがよく知られて
いる。又、逆変態の母相状態では、良好な超弾性を示す
こともよく知られている。形状記憶合金の超弾性バネ
は、伸び、ひずみで7%程度の可能性があるため、ステ
ンレス線、ピアノ線等と異なり、コイル状とせずにバネ
として使用できる利点を持っている。この直線バネ材
は、カテーテルガイドワイヤー等に実用化されている。
又、変形に対する可能性が大きいことを利用して、ブラ
ジャーの芯金、コルセットの芯金等にも変形防止、保形
性を改善することをメリットに実用化されている。
Zn−Al合金等)は、マルテンサイト変態の逆変態に
付随して顕著な形状記憶効果を示すことがよく知られて
いる。又、逆変態の母相状態では、良好な超弾性を示す
こともよく知られている。形状記憶合金の超弾性バネ
は、伸び、ひずみで7%程度の可能性があるため、ステ
ンレス線、ピアノ線等と異なり、コイル状とせずにバネ
として使用できる利点を持っている。この直線バネ材
は、カテーテルガイドワイヤー等に実用化されている。
又、変形に対する可能性が大きいことを利用して、ブラ
ジャーの芯金、コルセットの芯金等にも変形防止、保形
性を改善することをメリットに実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの実用化には主
として、Ti−Ni合金が使われる。Ti−Ni合金が
優れた超弾性を示すことは、実用化への大きな利点とな
っている。しかしながら、バネ材として求められるヤン
グ率は極めて低く、ステンレス線の約1/3程度であ
る。このため、従来のバネ材に比べ剛性の低いバネとし
てしか使えず、窮屈な場所へのワイヤーの挿入、重量物
の保形には不向きなものとなっている。そこで、本発明
の技術的課題は、上記欠点に鑑み形状記憶合金の超弾性
を維持させる一方、剛性を付加させたバネ材を提供する
ことにある。
として、Ti−Ni合金が使われる。Ti−Ni合金が
優れた超弾性を示すことは、実用化への大きな利点とな
っている。しかしながら、バネ材として求められるヤン
グ率は極めて低く、ステンレス線の約1/3程度であ
る。このため、従来のバネ材に比べ剛性の低いバネとし
てしか使えず、窮屈な場所へのワイヤーの挿入、重量物
の保形には不向きなものとなっている。そこで、本発明
の技術的課題は、上記欠点に鑑み形状記憶合金の超弾性
を維持させる一方、剛性を付加させたバネ材を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、皮材の
中に芯材が一部、もしくは全て挿入された部材であっ
て、芯材と皮材が異種金属からなり、皮材が形状記憶合
金であることを特徴とするバネ材が得られる。又、芯材
がピアノ線、あるいはステンレス線、リン青銅線等のバ
ネ材であって、皮材が超弾性を示す形状記憶合金である
ことを特徴とするバネ材が得られる。又、本発明によれ
ば、前記皮材がTi−Ni系合金円筒部材であることを
特徴とするバネ材が得られる。
中に芯材が一部、もしくは全て挿入された部材であっ
て、芯材と皮材が異種金属からなり、皮材が形状記憶合
金であることを特徴とするバネ材が得られる。又、芯材
がピアノ線、あるいはステンレス線、リン青銅線等のバ
ネ材であって、皮材が超弾性を示す形状記憶合金である
ことを特徴とするバネ材が得られる。又、本発明によれ
ば、前記皮材がTi−Ni系合金円筒部材であることを
特徴とするバネ材が得られる。
【0005】
【作用】チューブ状の超弾性を示す形状記憶合金の皮材
をつくり、その皮材の中にピアノ線、ステンレス線、リ
ン青銅線等のバネ材を入れて、芯材と皮材が異種の金属
からなり、皮材が形状記憶合金からなるバネ材であっ
て、芯材と皮材の形状は自由であるが、特に実用化を考
えると、皮材がTi−Ni系合金円筒部材であることが
望ましい。上記のバネ材を製作することによって、形状
記憶合金の超弾性を維持させる一方、剛性を付加させた
バネ材を提供できる。
をつくり、その皮材の中にピアノ線、ステンレス線、リ
ン青銅線等のバネ材を入れて、芯材と皮材が異種の金属
からなり、皮材が形状記憶合金からなるバネ材であっ
て、芯材と皮材の形状は自由であるが、特に実用化を考
えると、皮材がTi−Ni系合金円筒部材であることが
望ましい。上記のバネ材を製作することによって、形状
記憶合金の超弾性を維持させる一方、剛性を付加させた
バネ材を提供できる。
【0006】
【実施例】下記に実施例にて詳細に説明する。
【0007】
【実施例1】高周波真空溶解炉によって得た、Ti−5
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率3
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。比較のためTi−50.5at%Ni合金の1.
0φmm素材を前記方法と同じ方法によって作製した。
(比較例1参照) これらの線材をステンレス線が焼鈍されない程度の温
度、約350℃で熱処理した。次に、特性を評価するた
めに室温で曲げ試験を行った。その結果を表1、表2に
示した。
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率3
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。比較のためTi−50.5at%Ni合金の1.
0φmm素材を前記方法と同じ方法によって作製した。
(比較例1参照) これらの線材をステンレス線が焼鈍されない程度の温
度、約350℃で熱処理した。次に、特性を評価するた
めに室温で曲げ試験を行った。その結果を表1、表2に
示した。
【0008】
【表1】 [注]荷重:曲げに要する荷重 復元性:○ 完全に戻る
【0009】
【表2】 [注]荷重:曲げに要する荷重 復元性:○ 完全に戻る △ 殆どもどるが若干もどらないものがある × 半分以上もどらない
【0010】
【実施例2】高周波真空溶解炉によって得た、Ti−5
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率3
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。比較のためTi−50.5at%Ni合金の1.
0φmm素材を前記方法と同じくして作製した。(比較
例2参照)これらの線材をステンレス線が焼鈍されない
程度の温度、約700℃で熱処理した。次に、特性を評
価するために室温で曲げ試験を行った。その結果を表1
に示した。
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率3
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。比較のためTi−50.5at%Ni合金の1.
0φmm素材を前記方法と同じくして作製した。(比較
例2参照)これらの線材をステンレス線が焼鈍されない
程度の温度、約700℃で熱処理した。次に、特性を評
価するために室温で曲げ試験を行った。その結果を表1
に示した。
【0011】
【実施例3】高周波真空溶解炉によって得た、Ti−5
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率7
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。これらの線材をステンレス線が焼鈍されない程
度の温度、約350℃で熱処理した。次に、特性を評価
するために室温で曲げ試験を行った。その結果を表1に
示した。
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率7
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。これらの線材をステンレス線が焼鈍されない程
度の温度、約350℃で熱処理した。次に、特性を評価
するために室温で曲げ試験を行った。その結果を表1に
示した。
【0012】
【実施例4】高周波真空溶解炉によって得た、Ti−5
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率7
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。これらの線材をステンレス線が焼鈍されない程
度の温度、約700℃で熱処理した。次に、特性を評価
するために室温で曲げ試験を行った。その結果を表1に
示した。
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmステンレス線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmステンレス線を挿入した。次に、700℃
の焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率7
0%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した
結果、芯材となったステンレス線の径は0.6φmmで
あった。これらの線材をステンレス線が焼鈍されない程
度の温度、約700℃で熱処理した。次に、特性を評価
するために室温で曲げ試験を行った。その結果を表1に
示した。
【0013】実施例3、及び実施例4の結果より、本発
明は表1の実施例1、実施例2の値に比べ20%程度の
荷重の増加が認められた。これは芯材の剛性の違いによ
るもので、芯材の剛性を変えることで、本発明は種々の
バネ特性のよいバネ材が得られることを示している。但
し、超弾性の復元性と芯材の剛性力とは復元性に効いて
くるため、皮材の厚みと芯材の径は目的に応じて調整す
る必要がある。
明は表1の実施例1、実施例2の値に比べ20%程度の
荷重の増加が認められた。これは芯材の剛性の違いによ
るもので、芯材の剛性を変えることで、本発明は種々の
バネ特性のよいバネ材が得られることを示している。但
し、超弾性の復元性と芯材の剛性力とは復元性に効いて
くるため、皮材の厚みと芯材の径は目的に応じて調整す
る必要がある。
【0014】
【実施例5】高周波真空溶解炉によって得た、Ti−5
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmピアノ線を冷却し、
それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに2.
6φmmピアノ線を挿入した。次に、700℃の焼鈍を
繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率30%の
1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した結果、
芯材となったピアノ線の径は0.6φmmであった。こ
れらの線材をピアノ線が焼鈍されない程度の温度、約3
50℃で熱処理した。次に、特性を評価するために室温
で曲げ試験を行った。その結果を表1に示した。
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmピアノ線を冷却し、
それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに2.
6φmmピアノ線を挿入した。次に、700℃の焼鈍を
繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率30%の
1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した結果、
芯材となったピアノ線の径は0.6φmmであった。こ
れらの線材をピアノ線が焼鈍されない程度の温度、約3
50℃で熱処理した。次に、特性を評価するために室温
で曲げ試験を行った。その結果を表1に示した。
【0015】
【実施例6】高周波真空溶解炉によって得た、Ti−5
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmリン青銅線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmリン青銅線を挿入した。次に、700℃の
焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率30
%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した結
果、芯材となったリン青銅線の径は0.6φmmであっ
た。これらの線材をピアノ線が焼鈍されない程度の温
度、約350℃で熱処理した。次に、特性を評価するた
めに室温で曲げ試験を行った。その結果を表1に示し
た。
0.5at%Ni合金を熱間加工によって3.0φmm×
2.6φmmのチューブ状としたのち、液体窒素によっ
て、前記チューブ及び2.6φmmリン青銅線を冷却
し、それらの収縮量の違いを利用して、前記チューブに
2.6φmmリン青銅線を挿入した。次に、700℃の
焼鈍を繰り返し、冷間伸線を行い、最終冷間加工率30
%の1.0φmm線材とした。線材の断面を観察した結
果、芯材となったリン青銅線の径は0.6φmmであっ
た。これらの線材をピアノ線が焼鈍されない程度の温
度、約350℃で熱処理した。次に、特性を評価するた
めに室温で曲げ試験を行った。その結果を表1に示し
た。
【0016】
【比較例1】比較のため、Ti−50.5at%Ni合
金線の3.0φmmを700℃の焼鈍を繰り返し、冷間
伸線を行い、最終冷間加工率30%の1.0φmmの線
材とし、これらの線材をTi−50.5at%Ni合金
線が焼鈍されない程度の温度、約350℃で処理した。
次に、特性を評価するために室温で曲げ試験を行った。
その結果を表2に示した。
金線の3.0φmmを700℃の焼鈍を繰り返し、冷間
伸線を行い、最終冷間加工率30%の1.0φmmの線
材とし、これらの線材をTi−50.5at%Ni合金
線が焼鈍されない程度の温度、約350℃で処理した。
次に、特性を評価するために室温で曲げ試験を行った。
その結果を表2に示した。
【0017】
【比較例2】比較例1と同様な方法で、Ti−50.5
at%Ni合金線のみの1.0φmmの線材を製作し、
線材が焼鈍されない程度の温度、約700℃で処理し、
曲げ試験を行った。その結果を表2に示す。
at%Ni合金線のみの1.0φmmの線材を製作し、
線材が焼鈍されない程度の温度、約700℃で処理し、
曲げ試験を行った。その結果を表2に示す。
【0018】
【比較例3】比較例1と同様な方法で、ステンレス線の
1.0φmmの線材を製作し、ステンレス線が焼鈍され
ない程度の温度、約350℃で処理し、曲げ試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
1.0φmmの線材を製作し、ステンレス線が焼鈍され
ない程度の温度、約350℃で処理し、曲げ試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0019】
【比較例4】比較例1と同様な方法で、ステンレス線の
1.0φmmの線材を製作し、ステンレス線が焼鈍され
ない程度の温度、約700℃で処理し、曲げ試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
1.0φmmの線材を製作し、ステンレス線が焼鈍され
ない程度の温度、約700℃で処理し、曲げ試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0020】
【比較例5】比較例1と同様な方法で、ピアノ線の1.
0φmmの線材を製作し、ピアノ線が焼鈍されない程度
の温度、約350℃で処理し、曲げ試験を行った。その
結果を表2に示す。
0φmmの線材を製作し、ピアノ線が焼鈍されない程度
の温度、約350℃で処理し、曲げ試験を行った。その
結果を表2に示す。
【0021】
【比較例6】比較例1と同様な方法で、リン青銅線の
1.0φmmの線材を製作し、リン青銅線が焼鈍されな
い程度の温度、約350℃で処理し、比較例1と同様に
曲げ試験を行った。その結果を表2に示す。
1.0φmmの線材を製作し、リン青銅線が焼鈍されな
い程度の温度、約350℃で処理し、比較例1と同様に
曲げ試験を行った。その結果を表2に示す。
【0022】
【発明の効果】本実施例では、Ti−50.5at%N
i合金のみの例を示したが、本発明はTi−Ni合金の
実用組成Ni:48−52at%(残Ti)が全て適用
され、更に、Fe,Cr,V等、第3元素を添加したT
iNi合金等、超弾性を示す全ての形状記憶合金に適用
可能である。このように本発明によれば、剛性(ヤング
率)の高い超弾性線の製造が可能となり、新たなバネと
しての実用化ができる。
i合金のみの例を示したが、本発明はTi−Ni合金の
実用組成Ni:48−52at%(残Ti)が全て適用
され、更に、Fe,Cr,V等、第3元素を添加したT
iNi合金等、超弾性を示す全ての形状記憶合金に適用
可能である。このように本発明によれば、剛性(ヤング
率)の高い超弾性線の製造が可能となり、新たなバネと
しての実用化ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 皮材の中に芯材が一部、もしくは全て挿
入された部材であって、芯材と皮材が異種金属からな
り、皮材が形状記憶合金であることを特徴とするバネ
材。 - 【請求項2】 芯材がピアノ線、あるいはステンレス
線、リン青銅線等のバネ材であって、皮材が超弾性を示
す形状記憶合金であることを特徴とするバネ材。 - 【請求項3】 請求項1記載、及び請求項2記載の皮材
がTi−Ni系合金円筒部材であることを特徴とするバ
ネ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21203692A JPH0633160A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | バネ材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21203692A JPH0633160A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | バネ材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633160A true JPH0633160A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16615810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21203692A Pending JPH0633160A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | バネ材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633160A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08320280A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Tokin Corp | 超弾性合金材の疵検査装置及びその検査方法 |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP21203692A patent/JPH0633160A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08320280A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Tokin Corp | 超弾性合金材の疵検査装置及びその検査方法 |
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