JPH07123875A - 防水・透湿性農業フィルム - Google Patents

防水・透湿性農業フィルム

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JPH07123875A
JPH07123875A JP27537093A JP27537093A JPH07123875A JP H07123875 A JPH07123875 A JP H07123875A JP 27537093 A JP27537093 A JP 27537093A JP 27537093 A JP27537093 A JP 27537093A JP H07123875 A JPH07123875 A JP H07123875A
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JP
Japan
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film
layer
moisture
noxious
agricultural film
Prior art date
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Pending
Application number
JP27537093A
Other languages
English (en)
Inventor
Kakushi Maruyama
覚志 丸山
Shigeaki Harauchi
重明 原内
Kazunari Maeda
和成 前田
Takeshi Suezawa
健 末澤
Senya Masuda
千也 増田
Katsuhiro Noguchi
克弘 野口
Takanori Kume
孝典 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd, Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
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Publication of JPH07123875A publication Critical patent/JPH07123875A/ja
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  • Protection Of Plants (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】防水・透湿性と機械的強度を有するとともに、
害虫忌避効果や雑草防止効果に優れた農業フィルムを提
供することを目的とする。 【構成】アナタ−ゼ型酸化チタン又はアルミニウム粉末
が添加されている害虫忌避層と黒色顔料が添加された黒
色層からなる多層微孔性フィルムと透湿性を有する補強
基材とを、黒色層側に積層してなることを特徴とする防
水・透湿性農業用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は野菜、果樹、その他農作
物の栽培に適した防水・透湿性を有する農業フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農作物の生育促進、収量増
加、品質向上、雑草防除、害虫忌避等の目的で各種農業
用フィルムが使用されている。特に、地温のコントロー
ル、雑草防除、害虫忌避効果を目的とした各種土壌被覆
用フィルムが提案されている。しかしながら、従来の無
孔の土壌被覆用フィルムは、土壌から蒸散された湿気が
農業用フィルムの内部に留まり、土壌中の水分の蒸散が
進まないため植物が根腐れを起こすという問題があっ
た。一方、フィルムに穴や切り込みを開けたいわゆる有
孔フィルムの場合は、透湿性が良好になるので上記問題
は解決できるが、この穴や切り込みから雨水等が土壌中
に侵入するため、例えば、成熟期の近づいた果樹の栽培
に使用すると、過剰の水分の影響で果実の糖度低下や果
皮の厚化を引き起こして果実の商品価値を下げるという
問題があった。これらの問題を解決したものとして平均
孔径が0.01〜60μmである微孔性フィルム及び該
フィルムを補強基材で補強した農産物栽培用微孔性フィ
ルム(特開平3−198724号公報)が提案されてい
る。このフィルムは、防水・透湿性を有している、しか
しながら、農作物の害虫による被害の防止には効果がな
かった。また、微孔性フィルムに充填剤を添加して新た
な機能を付与した防水・透湿性農業フィルムが報告され
ているが、微孔性フィルム部を多層にしてさまざまな機
能を付与したもの、特に害虫忌避効果と雑草防止効果を
兼備した防水・透湿性農業フィルムは未だ報告されてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は防水・透湿性
と害虫忌避効果、雑草の発生防止機能を有するとともに
機械的強度に優れた農業フィルムを提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アナタ−ゼ型
酸化チタン又はアルミニウム粉末が添加されている害虫
忌避層と黒色顔料が添加された黒色層からなる多層微孔
性フィルムと透湿性を有する補強基材とを、上記の順に
積層してなることを特徴とする防水・透湿性農業フィル
ムを提供するものである。
【0005】以下本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。本発明の防水・透湿性農業フィルム1の片面は、ア
ナタ−ゼ型酸化チタン又はアルミニウム粉末が添加され
た層(以下、害虫忌避層21と称する。)で構成されて
いる。該片面は、添加されたアナタ−ゼ型酸化チタンの
効果により0.395μmの波長付近に反射ピ−クを持
つか、もしくはアルミニウム粉末の効果により優れた紫
外線反射性を有しているので、害虫忌避効果を発揮する
ことができる。アナタ−ゼ型酸化チタン又はアルミニウ
ム粉末の添加量は、それぞれ、1〜20wt%、0.5 〜15
wt%の範囲が好ましい。また、害虫忌避層21の次に
黒色顔料を含有した層(以下、黒色層22と称する。)
を有しており、光線透過を極めて低く抑え雑草の繁茂防
止に有用である。黒色顔料の添加量は、1〜20wt%の
範囲が好ましい。また、害虫忌避層と黒色顔料層の厚み
構成比は、通常、1:(0.1 〜2)の範囲が好ましく、
害虫忌避層の厚みは通常、3μm以上である。さらに次
の層には透湿性を有する補強基材3が配されているの
で、本発明の農業用フィルム1は防水・透湿性及び害虫
忌避効果を有するばかりでなく、土足で踏みつけたり長
期間使用したりしても破損の恐れがない程度の機械的強
度を有している。
【0006】本発明の農業フィルム1は、例えば多量の
充填剤及びアルミニウム粉末を添加した熱可塑性樹脂
と、多量の充填剤及びカーボンブラックを添加した熱可
塑性樹脂とを、インフレーションもしくはTダイ押出機
で多層に押出成形したフィルムを延伸加工して得られた
微孔性フィルム2を補強基材3と貼り合わせる方法、も
しくは上記樹脂組成物を補強基材3上に押出ラミネート
した後、延伸加工する方法等で製造することができる
が、微孔を付与する際の延伸加工の工程での合理化、省
力化、さらに微孔性フィルムの切断防止等の点で後者の
方法を採用するのが望ましい。また延伸加工の際の、延
伸倍率は1.05〜8.0程度が好ましい。この延伸倍
率を高くすれば透湿性も向上するがひび割れや切断等の
問題が生じ、低くすれば十分な透湿性が得られない。
【0007】なお、微孔性フィルム2の製造に用いられ
る熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等で代表されるオレフィンのホモポリマーもしくはそ
の共重合体が例示される。また、熱可塑性樹脂に微孔を
付与するための充填剤としては炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の無機フィラーが好適に使用され、その使
用量は概ね熱可塑性樹脂100重量部に対して50〜3
00重量部使用される。また、補強基材3としては透湿
性を有し、機械的強度の高いものであれば特に限定はな
いが微孔性フィルム2の透湿度以上のものが好ましく例
えば不織布、割布、織布等が好適に使用される。また、
補強基材3の目付は20〜200g/m2程度のものが好ま
しい。補強基材3の目付があまり小さいと補強効果が十
分でなく、あまり大きいものを使用すると延伸加工が困
難となるので好ましくない。
【0008】
【発明の効果】本発明の農業フィルムは、作物の成育促
進効果、防水・透湿性に加えてアナタ−ゼ型酸化チタン
又はアルミニウム粉末を添加した層を最外層に有するの
で害虫忌避効果に優れ、また黒色層によって雑草防止効
果が得られる。更に又補強用基材によって機械的強度、
耐候性にも優れた特性を発揮する。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき説明する。 (実施例1)片方の層(以下A層と略す)が直鎖状低密
度ポリエチレン55.1wt% 、炭酸カルシウム42wt%
、粒径10μmのアルミニウム粉末2.4wt% 、耐候
性付与剤0.5wt% 、もう一方の層(以下B層と略す)
が直鎖状低密度ポリエチレン51wt% 、炭酸カルシウム
45wt% 、カーボンブラック4wt% の二層フィルムをT
ダイ押出成形法によってA層:B層の厚み構成比が1:
1になるように白色の不織布(ユニチカ(株)製エルベ
スO303WDO;目付30g/m2)上に押出ラミネート
した後、縦方向に1.25倍延伸して本発明の農業フィ
ルムを得た。
【0010】(実施例2)A層が直鎖状低密度ポリエチ
レン48.7wt% 、炭酸カルシウム45wt% 、アナター
ゼ型酸化チタン6wt% 、耐候性付与剤0.3wt% 、B層
が直鎖状低密度ポリエチレン51wt% 、炭酸カルシウム
45wt% 、カーボンブラック4wt% の二層フィルムをT
ダイ押出成形法によってA層:B層の厚み構成比が2:
1になるように白色の不織布(ユニチカ(株)製エルベ
スO303WDO;目付30g/m2)上に押出ラミネート
した後、縦方向に1.25倍延伸して本発明の農業フィ
ルムを得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による農業フィルムの断面図である。
【符号の説明】
1 農業フィルム 2 微孔性フィルム 20 微孔 21 害虫忌避層 22 黒色層 3 補強基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末澤 健 香川県高松市室町1917−11 (72)発明者 増田 千也 香川県善通寺市引田町649 (72)発明者 野口 克弘 香川県綾歌郡綾歌町岡田中央537−1 (72)発明者 久米 孝典 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナターゼ型酸化チタン又はアルミニウム
    粉末が添加されている害虫忌避層と黒色顔料が添加され
    た黒色層からなる多層微孔性フィルムと透湿性を有する
    補強基材とを、上記の順に積層してなることを特徴とす
    る防水・透湿性農業フィルム。
JP27537093A 1993-11-04 1993-11-04 防水・透湿性農業フィルム Pending JPH07123875A (ja)

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