JPH07123872A - 防水・透湿性農業用フィルム - Google Patents
防水・透湿性農業用フィルムInfo
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- JPH07123872A JPH07123872A JP27366893A JP27366893A JPH07123872A JP H07123872 A JPH07123872 A JP H07123872A JP 27366893 A JP27366893 A JP 27366893A JP 27366893 A JP27366893 A JP 27366893A JP H07123872 A JPH07123872 A JP H07123872A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】防水・透湿性と害虫忌避効果を有するとともに
耐候性、機械的強度に優れた農業用フィルムを提供する
ことを目的とする。 【構成】アルミニウム粉末が添加されたシルバー層と白
色層からなる多層微孔性フィルムと透湿性を有する補強
基材とを、シルバー層が最外層となるように積層した防
水・透湿性農業用フィルム。及び微孔性フィルムがシル
バー層、白色層及び黒色層の順に積層されている多層フ
ィルムであることを特徴とする前記防水・透湿性農業用
フィルム。
耐候性、機械的強度に優れた農業用フィルムを提供する
ことを目的とする。 【構成】アルミニウム粉末が添加されたシルバー層と白
色層からなる多層微孔性フィルムと透湿性を有する補強
基材とを、シルバー層が最外層となるように積層した防
水・透湿性農業用フィルム。及び微孔性フィルムがシル
バー層、白色層及び黒色層の順に積層されている多層フ
ィルムであることを特徴とする前記防水・透湿性農業用
フィルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は野菜、果樹、その他農作
物の栽培に適した防水・透湿性を有する農業用フィルム
に関する。
物の栽培に適した防水・透湿性を有する農業用フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農作物の生育促進、収量増
加、品質向上、雑草防除、害虫忌避等の目的で各種農業
用フィルムが使用されている。特に、地温のコントロー
ル、雑草防除、害虫忌避効果を目的とした各種土壌被覆
用フィルムが提案されている。しかしながら、従来の無
孔の土壌被覆用フィルムは、土壌から蒸散された湿気が
農業用フィルムの内部に留まり、土壌中の水分の蒸散が
進まないため植物が根腐れを起こすという問題があっ
た。一方、フィルムに穴や切り込みを開けたいわゆる有
孔フィルムの場合は、透湿性が良好になるので上記問題
は解決できるが、この穴や切り込みから雨水等が土壌中
に侵入するため、例えば、成熟期の近づいた果樹の栽培
に使用すると、過剰の水分の影響で果実の糖度低下や果
皮の厚化を引き起こして果実の商品価値を下げるという
問題があった。これらの問題を解決したものとして平均
孔径が0.01〜60μmである微孔性フィルム及び該
フィルムを補強基材で補強した農産物栽培用微孔性フィ
ルム(特開平3−198724号公報)が提案されてい
る。このフィルムは防水・透湿性を有している、しかし
ながら、農作物の害虫による被害の防止には効果がなか
った。また、熱可塑性樹脂と充填剤からなる樹脂組成物
を不織布にラミネートした後に一軸または二軸に延伸し
た、波長0.4μm未満に反射ピークを有し、波長0.
4〜0.8μmにおける反射率が40%以上を示す反射
スペクトルを有する園芸用シート(特開平5−1152
39号公報)が提案されている。このシートは、防水・
透湿性および害虫忌避効果を有しているが、例えば充填
剤としてアナターゼ型酸化チタンを添加した場合には、
長期間の耐候性においては必ずしも充分なものとは言え
ない点があり、また、チタン酸カリウムを添加した場合
には得られるシートのコストが高くなるという問題点が
あった。
加、品質向上、雑草防除、害虫忌避等の目的で各種農業
用フィルムが使用されている。特に、地温のコントロー
ル、雑草防除、害虫忌避効果を目的とした各種土壌被覆
用フィルムが提案されている。しかしながら、従来の無
孔の土壌被覆用フィルムは、土壌から蒸散された湿気が
農業用フィルムの内部に留まり、土壌中の水分の蒸散が
進まないため植物が根腐れを起こすという問題があっ
た。一方、フィルムに穴や切り込みを開けたいわゆる有
孔フィルムの場合は、透湿性が良好になるので上記問題
は解決できるが、この穴や切り込みから雨水等が土壌中
に侵入するため、例えば、成熟期の近づいた果樹の栽培
に使用すると、過剰の水分の影響で果実の糖度低下や果
皮の厚化を引き起こして果実の商品価値を下げるという
問題があった。これらの問題を解決したものとして平均
孔径が0.01〜60μmである微孔性フィルム及び該
フィルムを補強基材で補強した農産物栽培用微孔性フィ
ルム(特開平3−198724号公報)が提案されてい
る。このフィルムは防水・透湿性を有している、しかし
ながら、農作物の害虫による被害の防止には効果がなか
った。また、熱可塑性樹脂と充填剤からなる樹脂組成物
を不織布にラミネートした後に一軸または二軸に延伸し
た、波長0.4μm未満に反射ピークを有し、波長0.
4〜0.8μmにおける反射率が40%以上を示す反射
スペクトルを有する園芸用シート(特開平5−1152
39号公報)が提案されている。このシートは、防水・
透湿性および害虫忌避効果を有しているが、例えば充填
剤としてアナターゼ型酸化チタンを添加した場合には、
長期間の耐候性においては必ずしも充分なものとは言え
ない点があり、また、チタン酸カリウムを添加した場合
には得られるシートのコストが高くなるという問題点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は防水・透湿性
と害虫忌避効果を有するとともに耐候性、機械的強度に
優れた農業用フィルムを提供することを目的とする。
と害虫忌避効果を有するとともに耐候性、機械的強度に
優れた農業用フィルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、アル
ミニウム粉末が添加されたシルバー層と白色層からなる
多層微孔性フィルムと透湿性を有する補強基材とを、シ
ルバー層が最外層となるように積層したことを特徴とす
る防水・透湿性農業用フィルム並びに前記多層微孔性フ
ィルムがシルバー層、白色層及び黒色層の順に積層され
ている多層フィルムである防水・透湿性農業用フィルム
を提供するものである。
ミニウム粉末が添加されたシルバー層と白色層からなる
多層微孔性フィルムと透湿性を有する補強基材とを、シ
ルバー層が最外層となるように積層したことを特徴とす
る防水・透湿性農業用フィルム並びに前記多層微孔性フ
ィルムがシルバー層、白色層及び黒色層の順に積層され
ている多層フィルムである防水・透湿性農業用フィルム
を提供するものである。
【0005】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説
明する。本発明の防水・透湿性農業用フィルム1の片面
はアルミニウム粉末が添加された層(以下、シルバー層
21と称す。)で構成されている。しかしながら微孔性
フィルム2に微孔20(平均孔径0.01〜50μm)を形成さ
せるためには、アルミニウム粉末のような着色剤の他に
も炭酸カルシウムような充填剤を熱可塑性樹脂に多量に
添加して延伸する必要があり、この炭酸カルシウムのよ
うな充填剤がシルバー層21の紫外線反射率を低下させ
る方向に働く。この反射率の低下を補うために、本発明
ではシルバー層21の次に白色顔料を添加した層(以
下、白色層22と称す。)を設けた。この白色層22に
より紫外線反射効果が向上するとともに赤外光領域の光
線反射率が上がり地温抑制効果も付与できるのである。
また、一方の面には透湿性を有する補強基材3が配され
ているので本発明の農業用フィルム1は防水・透湿性及
び害虫忌避効果を有するばかりでなく、土足で踏みつけ
たり長期間使用したりすることによる破損の恐れがない
程度の機械的強度を有している。また、このような微孔
性フィルム2をシルバ−層21、白色層22及び黒色顔
料を添加した層(以下、黒色層23と称す。)をこの順
で積層した三層のフィルムとすることにより害虫忌避効
果に加えて、雑草防除効果も付与することができる。
明する。本発明の防水・透湿性農業用フィルム1の片面
はアルミニウム粉末が添加された層(以下、シルバー層
21と称す。)で構成されている。しかしながら微孔性
フィルム2に微孔20(平均孔径0.01〜50μm)を形成さ
せるためには、アルミニウム粉末のような着色剤の他に
も炭酸カルシウムような充填剤を熱可塑性樹脂に多量に
添加して延伸する必要があり、この炭酸カルシウムのよ
うな充填剤がシルバー層21の紫外線反射率を低下させ
る方向に働く。この反射率の低下を補うために、本発明
ではシルバー層21の次に白色顔料を添加した層(以
下、白色層22と称す。)を設けた。この白色層22に
より紫外線反射効果が向上するとともに赤外光領域の光
線反射率が上がり地温抑制効果も付与できるのである。
また、一方の面には透湿性を有する補強基材3が配され
ているので本発明の農業用フィルム1は防水・透湿性及
び害虫忌避効果を有するばかりでなく、土足で踏みつけ
たり長期間使用したりすることによる破損の恐れがない
程度の機械的強度を有している。また、このような微孔
性フィルム2をシルバ−層21、白色層22及び黒色顔
料を添加した層(以下、黒色層23と称す。)をこの順
で積層した三層のフィルムとすることにより害虫忌避効
果に加えて、雑草防除効果も付与することができる。
【0006】本発明の農業用フィルム1は、例えば前述
したように多量の充填剤及びアルミニウム粉末を添加し
た熱可塑性樹脂と多量の充填剤及び酸化チタンを添加し
た熱可塑性樹脂とを、インフレーションもしくはTダイ
押出機で多層に押出成形したフィルムを延伸加工して得
られた微孔性フィルム2を補強基材3と貼り合わせる方
法、もしくは上記樹脂組成物を補強基材3上に押出ラミ
ネートした後、延伸加工する方法等で製造することがで
きるが、微孔を付与する際の延伸加工の工程での合理
化、省力化、さらに微孔性フィルムの切断防止等の点で
後者の方法を採用するのが望ましい。また延伸加工の際
の、延伸倍率は1.05〜8.0倍程度が好ましい。こ
の延伸倍率を高くすれば透湿性も向上するがひび割れや
切断等の問題が生じ、低くすれば十分な透湿性が得られ
ない。
したように多量の充填剤及びアルミニウム粉末を添加し
た熱可塑性樹脂と多量の充填剤及び酸化チタンを添加し
た熱可塑性樹脂とを、インフレーションもしくはTダイ
押出機で多層に押出成形したフィルムを延伸加工して得
られた微孔性フィルム2を補強基材3と貼り合わせる方
法、もしくは上記樹脂組成物を補強基材3上に押出ラミ
ネートした後、延伸加工する方法等で製造することがで
きるが、微孔を付与する際の延伸加工の工程での合理
化、省力化、さらに微孔性フィルムの切断防止等の点で
後者の方法を採用するのが望ましい。また延伸加工の際
の、延伸倍率は1.05〜8.0倍程度が好ましい。こ
の延伸倍率を高くすれば透湿性も向上するがひび割れや
切断等の問題が生じ、低くすれば十分な透湿性が得られ
ない。
【0007】なお、微孔性フィルム2の製造に用いられ
る熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等で代表されるオレフィンのホモポリマーもしくはそ
の共重合体が例示される。また、熱可塑性樹脂に微孔を
付与するための充填剤としては炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の無機フィラーが好適に使用され、その使
用量は概ね熱可塑性樹脂100重量部に対して50〜3
00重量部使用される。シルバー層21に添加するアル
ミ粉末の添加量は、0.5 〜15wt%が適当であるがコスト
および性能のバランスから1〜5wt%がより好適であ
る。また、使用するアルミ粉末の平均粒径は、シルバー
層に共に用いられる炭酸カルシウム等の充填剤と同一の
平均粒径、すなわち0.1 〜20μm が好ましい。
る熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等で代表されるオレフィンのホモポリマーもしくはそ
の共重合体が例示される。また、熱可塑性樹脂に微孔を
付与するための充填剤としては炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の無機フィラーが好適に使用され、その使
用量は概ね熱可塑性樹脂100重量部に対して50〜3
00重量部使用される。シルバー層21に添加するアル
ミ粉末の添加量は、0.5 〜15wt%が適当であるがコスト
および性能のバランスから1〜5wt%がより好適であ
る。また、使用するアルミ粉末の平均粒径は、シルバー
層に共に用いられる炭酸カルシウム等の充填剤と同一の
平均粒径、すなわち0.1 〜20μm が好ましい。
【0008】白色顔料、黒色顔料の種類は特に限定され
ないが、白色顔料にアナターゼ型酸化チタンを用いると
波長0.395μm前後に光線反射率のピ−クが得られ
るため、より強力な害虫忌避効果が得られる。なお、ア
ナタ−ゼ型酸化チタンを添加したフィルムは耐候性が低
下するという問題があったが、本発明によるフィルムは
最外層にシルバー層21を有しており、この層によって
白色層22が保護されるため、耐候性の面ではなんら問
題がない。また黒色顔料としては、カ−ボンブラックが
例示される。白色顔料、黒色顔料の各層に於ける添加量
は、いずれも1〜20wt%が適当であり、より好ましくは
2〜10wt%である。また、各微孔層の厚み構成比は、シ
ルバー層:白色層:黒色層=1:(1〜6):(0〜
2)が好ましく、シルバー層の厚さは、3μm以上が好
ましい。
ないが、白色顔料にアナターゼ型酸化チタンを用いると
波長0.395μm前後に光線反射率のピ−クが得られ
るため、より強力な害虫忌避効果が得られる。なお、ア
ナタ−ゼ型酸化チタンを添加したフィルムは耐候性が低
下するという問題があったが、本発明によるフィルムは
最外層にシルバー層21を有しており、この層によって
白色層22が保護されるため、耐候性の面ではなんら問
題がない。また黒色顔料としては、カ−ボンブラックが
例示される。白色顔料、黒色顔料の各層に於ける添加量
は、いずれも1〜20wt%が適当であり、より好ましくは
2〜10wt%である。また、各微孔層の厚み構成比は、シ
ルバー層:白色層:黒色層=1:(1〜6):(0〜
2)が好ましく、シルバー層の厚さは、3μm以上が好
ましい。
【0009】補強基材3としては透湿性を有し、機械的
強度の高いものであれば特に限定はないが微孔性フィル
ム2以上の透湿度のものが好ましく例えば不織布、割
布、織布等が好適に使用される。また、補強基材3の目
付は20〜200g/m2程度のものが好ましい。補強基材
3の目付があまり小さいと補強効果が十分でなく、あま
り大きいものを使用すると延伸加工が困難となるので好
ましくない。
強度の高いものであれば特に限定はないが微孔性フィル
ム2以上の透湿度のものが好ましく例えば不織布、割
布、織布等が好適に使用される。また、補強基材3の目
付は20〜200g/m2程度のものが好ましい。補強基材
3の目付があまり小さいと補強効果が十分でなく、あま
り大きいものを使用すると延伸加工が困難となるので好
ましくない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、得られた農業用フィルムは以下の方法で物性の測
定及び評価を行った。 (1)引張荷重、伸び JISZ1702に準じて測定した。 (2)引裂荷重 JISK7128のエルメンドルフ引裂法に準じて測定
した。 (3)反射ピーク(単位:nm)、光線反射率(単位:
%) 分光光度計U−3500(日立製作所製)を用いて波長
が250〜400nmの光線に対する反射率を測定し、
反射ピークの波長及び波長が250nm、300nm、
350nmでの反射率(紫外線反射率)を求めた。 (4)光線透過率(単位:%) JISK7105に準じて測定した。 (5)透湿度(単位:g/m2・day) JISZ0208に準じて測定した。 (6)耐水圧 JISL1092のA法(低水圧法)に準じて測定し
た。 (7)耐候性 スーパーUVテスターで100時間照射した後のフィル
ム表面の状態を目視により観察し、層間剥離や表面の亀
裂の入り方を見た。
なお、得られた農業用フィルムは以下の方法で物性の測
定及び評価を行った。 (1)引張荷重、伸び JISZ1702に準じて測定した。 (2)引裂荷重 JISK7128のエルメンドルフ引裂法に準じて測定
した。 (3)反射ピーク(単位:nm)、光線反射率(単位:
%) 分光光度計U−3500(日立製作所製)を用いて波長
が250〜400nmの光線に対する反射率を測定し、
反射ピークの波長及び波長が250nm、300nm、
350nmでの反射率(紫外線反射率)を求めた。 (4)光線透過率(単位:%) JISK7105に準じて測定した。 (5)透湿度(単位:g/m2・day) JISZ0208に準じて測定した。 (6)耐水圧 JISL1092のA法(低水圧法)に準じて測定し
た。 (7)耐候性 スーパーUVテスターで100時間照射した後のフィル
ム表面の状態を目視により観察し、層間剥離や表面の亀
裂の入り方を見た。
【0011】(実施例1〜3)外層が直鎖状低密度ポリ
エチレン55.1wt% 、炭酸カルシウム42wt% 、粒径
10μmのアルミニウム粉末2.4wt% 、耐候性付与剤
0.5wt% 、内層が直鎖状低密度ポリエチレン48.7
wt% 、炭酸カルシウム45wt% 、アナターゼ型酸化チタ
ン6wt%、耐候性付与剤0.3wt% よりなる二層フィル
ムをTダイ押出成形法によって外層:内層の厚み構成比
が1:3になるように白色の不織布(ユニチカ(株)製
エルベスSO303WDO;目付30g/m2)上に押出ラ
ミネートした後、縦方向に表1に示した延伸倍率で延伸
して本発明の農業用フィルムを得た。物性を表1に示
す。
エチレン55.1wt% 、炭酸カルシウム42wt% 、粒径
10μmのアルミニウム粉末2.4wt% 、耐候性付与剤
0.5wt% 、内層が直鎖状低密度ポリエチレン48.7
wt% 、炭酸カルシウム45wt% 、アナターゼ型酸化チタ
ン6wt%、耐候性付与剤0.3wt% よりなる二層フィル
ムをTダイ押出成形法によって外層:内層の厚み構成比
が1:3になるように白色の不織布(ユニチカ(株)製
エルベスSO303WDO;目付30g/m2)上に押出ラ
ミネートした後、縦方向に表1に示した延伸倍率で延伸
して本発明の農業用フィルムを得た。物性を表1に示
す。
【0012】(実施例4)外層:内層の厚み構成比を
1:4とした以外は実施例2と同様にして本発明の農業
用フィルムを得た。物性を表1に示す。
1:4とした以外は実施例2と同様にして本発明の農業
用フィルムを得た。物性を表1に示す。
【0013】(実施例5)外層が直鎖状低密度ポリエチ
レン55.1wt% 、炭酸カルシウム42wt% 、粒径10
μmのアルミニウム粉末2.4wt% 、耐候性付与剤0.
5wt% 、中間層が直鎖状低密度ポリエチレン48.7wt
% 、炭酸カルシウム45wt% 、アナターゼ型酸化チタン
6wt% 、耐候性付与剤0.3wt% 、内層が直鎖状低密度
ポリエチレン51wt% 、炭酸カルシウム45wt% 、カー
ボンブラック4wt% よりなる三層フィルムをTダイ押出
成形法によって外層:中間層:内層の厚み構成比が1:
2:1になるように白色の不織布(目付30g/m2)上に
押出ラミネートした後、縦方向に1.25倍延伸して本
発明の農業用フィルムを得た。物性を表1に示す。
レン55.1wt% 、炭酸カルシウム42wt% 、粒径10
μmのアルミニウム粉末2.4wt% 、耐候性付与剤0.
5wt% 、中間層が直鎖状低密度ポリエチレン48.7wt
% 、炭酸カルシウム45wt% 、アナターゼ型酸化チタン
6wt% 、耐候性付与剤0.3wt% 、内層が直鎖状低密度
ポリエチレン51wt% 、炭酸カルシウム45wt% 、カー
ボンブラック4wt% よりなる三層フィルムをTダイ押出
成形法によって外層:中間層:内層の厚み構成比が1:
2:1になるように白色の不織布(目付30g/m2)上に
押出ラミネートした後、縦方向に1.25倍延伸して本
発明の農業用フィルムを得た。物性を表1に示す。
【0014】(実施例6)外層:中間層:内層の厚み構
成比を1:3:1とした以外は実施例5と同様にして本
発明の農業用フィルムを得た。物性を表1に示す。
成比を1:3:1とした以外は実施例5と同様にして本
発明の農業用フィルムを得た。物性を表1に示す。
【0015】(比較例1)直鎖状低密度ポリエチレン5
1.7wt% 、炭酸カルシウム42wt% 、アナターゼ型酸
化チタン6wt% 、耐候性付与剤0.3wt% をTダイ押出
成形法によって白色の不織布(目付30g/m2)上に押出
ラミネートした後、縦方向に1.19倍延伸して農業用
フィルムを得た。物性を表1に示す。
1.7wt% 、炭酸カルシウム42wt% 、アナターゼ型酸
化チタン6wt% 、耐候性付与剤0.3wt% をTダイ押出
成形法によって白色の不織布(目付30g/m2)上に押出
ラミネートした後、縦方向に1.19倍延伸して農業用
フィルムを得た。物性を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】 注)フィルム構成中 S:シルバー層、W:白色層、
B:黒色層、不:不織布を表す。引張荷重、伸び、引裂
荷重は、MD方向/TD方向で表した。
B:黒色層、不:不織布を表す。引張荷重、伸び、引裂
荷重は、MD方向/TD方向で表した。
【0018】
【発明の効果】本発明の農業用フィルムは、作物の生育
促進効果、防水・透湿性に加えてアルミニウム粉末を添
加した層を最外層、白色層をそのすぐ内層に有するので
害虫忌避効果に優れ、機械的強度、耐候性にも優れた特
性を発揮する。また、従来の防水透湿フィルムよりも光
線透過率が低いため雑草の繁茂が抑制されるという効果
も有している。
促進効果、防水・透湿性に加えてアルミニウム粉末を添
加した層を最外層、白色層をそのすぐ内層に有するので
害虫忌避効果に優れ、機械的強度、耐候性にも優れた特
性を発揮する。また、従来の防水透湿フィルムよりも光
線透過率が低いため雑草の繁茂が抑制されるという効果
も有している。
【図1】(A)および(B)は本発明の農業用フィルム
の断面図である。
の断面図である。
1 農業用フィルム 2 微孔性フィルム 20 微孔 21 シルバー層 22 白色層 23 黒色層 3 補強基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末澤 健 香川県高松市室町1917−11 (72)発明者 増田 千也 香川県善通寺市引田町649 (72)発明者 野口 克弘 香川県綾歌郡綾歌町岡田中央537−1 (72)発明者 久米 孝典 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】アルミニウム粉末が添加されたシルバー層
と白色層からなる多層微孔性フィルムと透湿性を有する
補強基材とを、シルバー層が最外層となるように積層し
たことを特徴とする防水・透湿性農業用フィルム。 - 【請求項2】前記多層微孔性フィルムがシルバー層、白
色層及び黒色層の順に積層されている多層フィルムであ
ることを特徴とする請求項1記載の防水・透湿性農業用
フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27366893A JPH07123872A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 防水・透湿性農業用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27366893A JPH07123872A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 防水・透湿性農業用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07123872A true JPH07123872A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17530886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27366893A Pending JPH07123872A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 防水・透湿性農業用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07123872A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002119151A (ja) * | 2000-10-11 | 2002-04-23 | Nissho Kk | 農業用マルチシート |
JP2003038046A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-12 | Mikado Kako Kk | 農業用マルチフィルム |
JP2014233206A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
JP2016086695A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | エースシステム株式会社 | 防草シート |
JP2018196955A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 大日本印刷株式会社 | 農業シート |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP27366893A patent/JPH07123872A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002119151A (ja) * | 2000-10-11 | 2002-04-23 | Nissho Kk | 農業用マルチシート |
JP2003038046A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-12 | Mikado Kako Kk | 農業用マルチフィルム |
JP2014233206A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
JP2016086695A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | エースシステム株式会社 | 防草シート |
JP2018196955A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 大日本印刷株式会社 | 農業シート |
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