JP2003079256A - 農業用マルチフィルム - Google Patents

農業用マルチフィルム

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JP2003079256A
JP2003079256A JP2001276737A JP2001276737A JP2003079256A JP 2003079256 A JP2003079256 A JP 2003079256A JP 2001276737 A JP2001276737 A JP 2001276737A JP 2001276737 A JP2001276737 A JP 2001276737A JP 2003079256 A JP2003079256 A JP 2003079256A
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dioxide fine
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Koichi Kubo
晃一 久保
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展張作業性等のマルチ栽培用フィルムとして
の基本性能を損なうことなく、安全性の高い抗菌防黴性
能を長期間にわたって持続する農業用マルチフィルムを
提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂及び表面にハイドロキシア
パタイトが被覆された二酸化チタン微粉末を含有する樹
脂組成物からなる農業用マルチフィルムを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農業用マルチフィル
ムに関し、特に畝に被覆することにより地温の制御や雑
草の発生を抑制する農業用マルチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチ栽培用フィルムは、厚み約
20〜30μmの、透明或いは黒色等の着色されたポリ
エチレン樹脂フィルムが用いられてきた。これらのフィ
ルムは、農作物を栽培しようとする畝の表面に密着させ
て展張することにより、土中の水分の蒸発を抑制し、気
化熱による地温の低下を防ぎ、雨水の流入による肥料の
流失や固化を防止する。さらに、雑草の発生を抑えた
り、害虫の飛来を防止する機能を有する。即ち、マルチ
栽培用フィルムを使用することにより、農作物にとって
好ましい土壌環境を作ることが可能となり、農作物の育
成促進、収穫量の安定化による増収を達成することがで
きる。
【0003】しかしながら、マルチ栽培用フィルムが作
り出す土壌環境は、農作物にとって好適であると同時に
土壌中の病原菌にとっても好適な環境となり、病害の発
生とその伝染を助長するという問題点があった。マルチ
栽培用フィルムの内部は太陽光を効率的に吸収し温暖に
保たれるため、土中から蒸散した水分により多湿な環境
となる。これに対して、フィルムは外気により冷却され
るため、フィルム内面に水分が結露水となって付着す
る。このときフィルム内面の温度は20〜40℃に保た
れるので、結露水中で土壌病原菌が非常に活発に繁殖す
る。
【0004】この問題点を解決するために、抗菌性を有
する金属塩を担持させた無機充填剤や繊維状物をフィル
ムに含有させることにより、土壌病原菌や黴類の繁殖を
抑制する技術が、特開平3−180123号公報、特開
平11−103696号公報等に開示されている。ま
た、特開2000−116251公報には、特定の植物
精製油をパルプを主成分とする不織布シートに含浸さ
せ、同様の効果を発現させつつ、生分解性を有するマル
チ栽培用シートが提案されている。
【0005】しかしながら、上記金属塩を用いた抗菌方
法は、銀、銅、亜鉛、ニッケル、錫等の金属イオンを利
用するため、作物がこのような金属イオンを含有するフ
ィルムに直接接触した状態で育成され、しかも苺等のよ
うに洗浄しないままで食する場合は、安全性の点から好
ましくない。また、上記植物精製油を用いる方法は安全
性の面から好ましいが、パルプ製不織布シートは伸びが
不足するため、畝への展張作業が困難であり、保水性や
保温性がフィルムに比べて著しく劣るという問題点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑み、展張作業性等のマルチ栽培用フィルムと
しての基本性能を損なうことなく、安全性の高い抗菌防
黴性能を長期間にわたって持続する農業用マルチフィル
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用マルチフ
ィルムは、熱可塑性樹脂100重量部及び表面にハイド
ロキシアパタイトが被覆された二酸化チタン微粉末0.
1〜10重量部を含有する樹脂組成物からなることを特
徴とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
農業用マルチフィルムは、熱可塑性樹脂及び二酸化チタ
ン微粉末を含有する樹脂組成物から形成され、二酸化チ
タン微粉末としては、表面がハイドロキシアパタイトで
被覆されたものが用いられる。
【0009】上記二酸化チタン微粉末としては、アナタ
ーゼ型であり、平均粒径が10〜100nm、且つ、比
表面積が20〜150m2 /gであるものが好ましい。
【0010】上記二酸化チタン微粉末の平均粒径(一次
粒子)が、10nmよりも小さくなると、二酸化チタン
微粉末表面の活性が高くなって凝集し易くなり、100
nmよりも大きくなると熱可塑性樹脂中に均一に分散さ
せることが困難になる。上記平均粒径は、動的光散乱法
を用いた粒度分布測定装置により得られた粒度分布にお
ける、度数分布の中央値である。
【0011】上記二酸化チタン微粉末は、従来白色顔料
等の充填材として添加されている二酸化チタンよりも非
常に微細な粒径を有し、全く異なる光学活性を示すもの
である。
【0012】また、上記二酸化チタン微粉末の比表面積
が、20m2 /gよりも小さくなると熱可塑性樹脂中に
均一に分散させることが困難になり、150m2 /gよ
りも大きくなると二酸化チタン微粉末表面の活性が高く
なって凝集し易くなる。上記比表面積は、BET法によ
り、吸着ガスとして窒素ガスを用いた場合に得られるガ
ス吸着量から算出される値である。
【0013】上記二酸化チタン微粉末表面におけるハイ
ドロキシアパタイトの被覆率は、該微粉末全表面の0.
1〜10%が好ましく、より好ましくは0.5〜5%で
ある。上記二酸化チタン微粉末の表面をハイドロキシア
パタイトで被覆することにより、熱可塑性樹脂の劣化が
防止され、熱可塑性樹脂に練り込むことが可能になる。
被覆率が0.1%よりも少なくなると、ハウス内の農作
物から出る蒸散物や油分が直接二酸化チタン微粉末表面
に付着するため、抗菌防黴性能が低下する。また、被覆
率が10%よりも多くなると、二酸化チタン微粉末表面
がハイドロキシアパタイトにより覆われ過ぎるため、抗
菌防黴性能が低下する。上記被覆率は、被覆処理時のハ
イドロキシアパタイトの配合量と、上記比表面積から算
出される値である。
【0014】また、上記熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリプロピレン系樹脂、プロピレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリメチルメタクリレート系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよ
く、2種類以上が併用されてもよい。
【0015】上記熱可塑性樹脂の中でも、ポリエチレン
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン系樹脂、プロピレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオ
レフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル系樹脂が好ましく、成形性、取り扱い性、耐候
性等に優れているので、より好ましくはポリエチレン系
樹脂(低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン等)である。
【0016】上記熱可塑性樹脂及び二酸化チタン微粉末
を含有する樹脂組成物において、二酸化チタン微粉末の
添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜
10重量部であり、好ましくは0.5〜10重量部であ
る。二酸化チタン微粉末の添加量が0.1重量部より少
なくなると、抗菌防黴性能が低下し、10重量部より多
くなるとフィルムが白色になり、透明性が低下する。
【0017】上記樹脂組成物には、本発明の効果を阻害
しない範囲で、従来公知の添加剤、例えば、ヒンダード
アミン系光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、可塑剤、安
定化助剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料等が添加されても
よい。
【0018】上記ヒンダードアミン系光安定剤として
は、従来公知のものが使用可能であり、例えば、コハク
酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエステル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重
縮合物;テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボキシレート、ポリ{[(6−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]}等
が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種
類以上が併用されてもよい。
【0019】上記熱安定剤としては、従来公知のものが
使用可能であり、例えば、カルボン酸の金属塩、フェノ
ール系抗酸化剤、有機亜燐酸エステル等のキレーターが
挙げられる。また、上記酸化防止剤としては、通常、熱
安定剤としての効果を兼ね備えるものが多く、上記熱安
定剤と同様のものが挙げられる。
【0020】上記紫外線吸収剤としては、例えば、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エス
テル系、ベンゾエール系、シアノアクリレート系等の紫
外線吸収剤が挙げられる。これらは単独で用いられても
よく、2種以上が併用されてもよい。
【0021】具体的には、ベンゾフェノン系紫外線吸収
剤として、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、
2,2'-ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2'-ジヒドロキシ−4,4'-ジメトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベン
ゾフェノン等が挙げられる。また、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤として、例えば、2−(2'-ヒドロキシ
−5'-tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2'-ヒドロキシ−5'-メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2'-ヒドロキシ−3'-tert
−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2'-ヒドロキシ−3',5'-ジ−te
rt−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2'-ヒドロキシ−3',5'-ジ−tert−ア
ミルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等が挙
げられる。
【0022】上記滑剤としては、例えば、ポリエチレン
ワックス、脂肪酸アミド、ステアリン酸等が挙げられ
る。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用
されてもよい。
【0023】上記農業用マルチフィルムを成形する方法
としては、従来公知のフィルム成形方法が採用されてよ
く、例えば、インフレーション法、Tダイ法、カレンダ
ー法、溶液流延等が挙げられる。
【0024】上記農業用マルチフィルムには、上記樹脂
組成物から成形された単層フィルムをそのまま用いるこ
とができるが、さらに、この単層フィルムに他の熱可塑
性樹脂フィルムやエラストマーフィルムを積層させた2
層以上の多層積層体として使用するのが好ましい。
【0025】上記他の熱可塑性樹脂フィルムを構成する
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン系樹
脂、プロピレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられる。こ
れらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用され
てもよい。
【0026】上記熱可塑性樹脂の中でも、ポリエチレン
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン系樹脂、プロピレン−酢酸ビニル共重合体などのポリ
オレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート等のポ
リエステル系樹脂が好ましく、成形性、取り扱い性、耐
候性等に優れているので、より好ましくはポリエチレン
系樹脂(低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン等)である。
【0027】上記エラストマーフィルムを構成するエラ
ストマーとしては、例えば、ポリエステル系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよ
く、2種類以上が併用されてもよい。これらの中でも、
分子構造中にエーテル結合を含むものが好ましい。
【0028】上記多層積層体の場合は、いずれか一方の
最外層が二酸化チタン微粉末を含有する上記樹脂組成物
から形成されていればよく、該多層積層体からなる農業
用マルチフィルムを畝などに展張する場合は、二酸化チ
タン微粉末を含有する最外層側が土壌と接触するように
被覆する。多層積層体とすることによって、機械的強度
が向上すると共に、土壌側となる最外層にのみ二酸化チ
タン微粉末が含有されるので、効果的に病害菌の繁殖を
抑制することができる。
【0029】上記多層積層体からなる農業用マルチフィ
ルムを成形する方法としては、従来公知の方法が採用可
能であり、例えば、上記樹脂組成物からなるフィルム層
と他の熱可塑性樹脂フィルム層又はエラストマーフィル
ム層とを共押出しする方法、いずれかのフィルム層を形
成した後、該フィルム層に他のフィルム層を押出しラミ
ネートする方法等が挙げられる。
【0030】本発明の農業用マルチフィルムの厚さは、
薄くなると機械的強度が低下し、厚くなると裁断、接
合、展張作業等が困難になり、取り扱い性が低下するの
で、10〜50μmが好ましく、より好ましくは20〜
40μmである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を挙げて本
発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例の
みに限定されるものではない。
【0032】(実施例1)第1層として、低密度ポリエ
チレン(密度:0.920g/cm3 、MFR:1.0
g/10分)単体、第2層として、低密度ポリエチレン
(密度:0.925g/cm3 、MFR:1.5g/1
0分)100重量部及び表面にハイドロキシアパタイト
が被覆された二酸化チタン微粉末(平均粒径30nm、
比表面積50m2 /g及びハイドロキシアパタイト被覆
率3%)5重量部からなる樹脂組成物を別々の押出機に
供給してインフレーション成形による共押出しを行い、
2層積層体からなる農業用マルチフィルム(全厚20μ
m)を得た。尚、2層積層体において、第1層及び第2
層の厚みはそれぞれ10μmであった。
【0033】(実施例2)第1層として、低密度ポリエ
チレン(密度:0.920g/cm3 、MFR:1.0
g/10分)100重量部及びカーボンブラック顔料1
0重量部からなる混合物を使用したこと以外は、実施例
1と同様にして2層積層体からなる農業用マルチフィル
ム(全厚20μm)を得た。
【0034】(比較例1)第2層として、二酸化チタン
微粉末を全く添加せず、低密度ポリエチレン(密度:
0.925g/cm3 、MFR:1.5g/10分)単
体を使用したこと以外は、実施例1と同様にして2層積
層体からなる農業用マルチフィルム(全厚20μm)を
得た。
【0035】(比較例2)第2層として、二酸化チタン
微粉末を全く添加せず、低密度ポリエチレン(密度:
0.925g/cm3 、MFR:1.5g/10分)単
体を使用したこと以外は、実施例2と同様にして2層積
層体からなる農業用マルチフィルム(全厚20μm)を
得た。
【0036】上記実施例及び比較例で得られた農業用マ
ルチフィルムにつき、下記項目の評価を行い、その結果
を表1に示した。 (1)破断点強度 JIS K 6781に準拠して測定した。 (2)トラウザー引裂き強度 JIS K 7128に準拠して測定した。
【0037】(3)抗菌性防黴性 農業用マルチフィルムの第2層側が土壌と接触するよう
に展張して苺のマルチ栽培を3ケ月間行った後、病害の
発生状況及び黴の発生状況を目視により観察し、以下の
基準により評価した。尚、苺栽培において主に発生する
病害は炭疽病であり、炭疽病による黒色斑点が葉表面に
視認された株を病害発生株とした。 ○:株に病害の発生がなく、黴の発生も認められなかっ
た。 △:全体の1割未満の株に病害及び黴が発生した。 ×:全体の1割以上の株に病害及び黴が発生した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の農業用マルチフィルムは、上述
の構成であり、熱可塑性樹脂中に表面がハイドロキシア
パタイトで被覆された二酸化チタン微粉末を含有する樹
脂組成物から形成されることにより、展張作業時の取扱
い性等を損なうことなく、優れた機械的強度を有すると
共に、長期間にわたって安全性の高い抗菌防黴性能を持
続する。また、本発明の農業用マルチフィルムは多層積
層体とすることによって、機械的強度が向上すると共
に、土壌と接触する最外層(表面層)にのみ二酸化チタ
ン微粉末が含有されるので、効果的に病害の発生や黴の
繁殖を抑制することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 9/02 C08K 9/02 C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 2B024 DA07 DB01 DC10 4F071 AA14 AA24 AA33 AA43 AB18 AB19 AB26 AG12 AH01 BA01 BB06 BB09 BC01 4F100 AA21A AA21B AA37 AC10A AC10B AK01A AK01B AK06 BA02 BA03 BA04 BA05 BA15 BA16 DE01A DE01B EH20 GB01 JA20A JA20B JC00 YY00A YY00B 4H011 AA01 AA03 BA01 BB18 BC18 BC19 DA07 DH02 4J002 BB031 BB061 BB121 BB141 BD031 BG061 CF001 DE036 FB076 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部及び表面にハ
    イドロキシアパタイトが被覆された二酸化チタン微粉末
    0.1〜10重量部を含有する樹脂組成物からなること
    を特徴とする農業用マルチフィルム。
  2. 【請求項2】 二酸化チタン微粉末がアナターゼ型であ
    り、平均粒径が10〜100nm、且つ、比表面積が2
    0〜150m2 /gであることを特徴とする請求項1記
    載の農業用マルチフィルム。
  3. 【請求項3】 二酸化チタン微粉末の表面におけるハイ
    ドロキシアパタイト被覆率が、該微粉末全表面の0.1
    〜10%であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    農業用マルチフィルム。
  4. 【請求項4】 2層以上の多層積層体からなる農業用マ
    ルチフィルムにおいて、いずれか一方の最外層が請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の農業用マルチフィルムか
    らなることを特徴とする農業用マルチフィルム。
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