JP2000295930A - 農業用マルチングフイルム - Google Patents
農業用マルチングフイルムInfo
- Publication number
- JP2000295930A JP2000295930A JP11104896A JP10489699A JP2000295930A JP 2000295930 A JP2000295930 A JP 2000295930A JP 11104896 A JP11104896 A JP 11104896A JP 10489699 A JP10489699 A JP 10489699A JP 2000295930 A JP2000295930 A JP 2000295930A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- film
- resin
- agricultural mulching
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】植物の成育に合わせて厚さを効果的に制御する
ことが可能で且つ低コストの農業用マルチングフイルム
を提供する。 【解決手段】２層以上の積層フイルムで構成され、最外
層のフイルムが分解性合成樹脂から成り、当該樹脂フイ
ルムに接する層のフイルムがポリオレフィン系合成樹脂
から成る。
ことが可能で且つ低コストの農業用マルチングフイルム
を提供する。 【解決手段】２層以上の積層フイルムで構成され、最外
層のフイルムが分解性合成樹脂から成り、当該樹脂フイ
ルムに接する層のフイルムがポリオレフィン系合成樹脂
から成る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用マルチング
フイルムに関し、詳しくは、植物の成育に使用する畦面
の被覆に好適な農業用マルチングフイルムに関する。
フイルムに関し、詳しくは、植物の成育に使用する畦面
の被覆に好適な農業用マルチングフイルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】農業用マルチングフイルムは、畦面の地
温調節、水分の蒸散調節、害虫の忌避、雑草の抑制など
の目的で使用される。そして、従来の農業用マルチング
フイルムには、透明フイルムの他、黒色、銀色、乳白色
に着色されたフイルムや、これらの組合せによる積層フ
イルムが使用されている。
温調節、水分の蒸散調節、害虫の忌避、雑草の抑制など
の目的で使用される。そして、従来の農業用マルチング
フイルムには、透明フイルムの他、黒色、銀色、乳白色
に着色されたフイルムや、これらの組合せによる積層フ
イルムが使用されている。
【０００３】しかしながら、透明フイルムの場合は、地
温の上昇や適当湿度の保持の点では問題ないが、雑草の
発生や地温の異常上昇を防止できない。黒色フイルムの
場合は、雑草の発生や地温の異常上昇を防止できるが、
昼間の地温上昇が不十分である。これに対し、透明フイ
ルムに、黒色、銀色および乳白色に着色された各フイル
ムを組合せた積層フイルムは、上記の二律背反を解決
し、必要な被覆効果を得ることが出来るが、植物の成育
過程に応じた適温適湿の制御が出来ない。
温の上昇や適当湿度の保持の点では問題ないが、雑草の
発生や地温の異常上昇を防止できない。黒色フイルムの
場合は、雑草の発生や地温の異常上昇を防止できるが、
昼間の地温上昇が不十分である。これに対し、透明フイ
ルムに、黒色、銀色および乳白色に着色された各フイル
ムを組合せた積層フイルムは、上記の二律背反を解決
し、必要な被覆効果を得ることが出来るが、植物の成育
過程に応じた適温適湿の制御が出来ない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、植物の成育に合
わせて厚さを効果的に制御することが可能で且つ低コス
トの農業用マルチングフイルムを提供することにある。
鑑みなされたものであり、その目的は、植物の成育に合
わせて厚さを効果的に制御することが可能で且つ低コス
トの農業用マルチングフイルムを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討を
重ねた結果、近時、植物の成育過程に応じた適温適湿の
制御が可能なフイルムとして提案されている分解性フイ
ルムを単独ではなく積層フイルムとして使用することに
より、上記の目的を達成し得るとの知見を得た。
重ねた結果、近時、植物の成育過程に応じた適温適湿の
制御が可能なフイルムとして提案されている分解性フイ
ルムを単独ではなく積層フイルムとして使用することに
より、上記の目的を達成し得るとの知見を得た。
【０００６】本発明は、上記の知見に基づいて達成され
たものであり、その要旨は、２層以上の積層フイルムで
構成され、最外層のフイルムが分解性合成樹脂から成
り、当該樹脂フイルムに接する層のフイルムがポリオレ
フィン系合成樹脂から成ることを特徴とする農業用マル
チングフイルムに存する。
たものであり、その要旨は、２層以上の積層フイルムで
構成され、最外層のフイルムが分解性合成樹脂から成
り、当該樹脂フイルムに接する層のフイルムがポリオレ
フィン系合成樹脂から成ることを特徴とする農業用マル
チングフイルムに存する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の農業用マルチングフイルムは、積層フイルムで
構成されるが、各フイルムの構成樹脂として、少なくと
も、分解性合成樹脂とポリオレフィン系合成樹脂とを使
用する。
本発明の農業用マルチングフイルムは、積層フイルムで
構成されるが、各フイルムの構成樹脂として、少なくと
も、分解性合成樹脂とポリオレフィン系合成樹脂とを使
用する。
【０００８】分解性合成樹脂としては、畦面に被覆して
使用した際に土壌中の微生物の作用や天曝による光の作
用やによって分解する性質の合成樹脂である限りその種
類は制限されず、既に提案されている種々のタイプの合
成樹脂、例えば、生分解性合成樹脂、水溶解性合成樹
脂、光崩壊性合成樹脂、これらの混合樹脂を使用するこ
とが出来る。特に、ポリ乳酸系、ポリカプロラクトン
系、セルロース系、ポリヒドロキシアルカン酸系の合成
樹脂またはそれらの混合樹脂が好適に使用される。
使用した際に土壌中の微生物の作用や天曝による光の作
用やによって分解する性質の合成樹脂である限りその種
類は制限されず、既に提案されている種々のタイプの合
成樹脂、例えば、生分解性合成樹脂、水溶解性合成樹
脂、光崩壊性合成樹脂、これらの混合樹脂を使用するこ
とが出来る。特に、ポリ乳酸系、ポリカプロラクトン
系、セルロース系、ポリヒドロキシアルカン酸系の合成
樹脂またはそれらの混合樹脂が好適に使用される。
【０００９】ポリオレフィン系合成樹脂としては、特に
制限されないが、例えば、ポリエチレン系、ポリプロピ
レン系、ボリ塩化ビニル系の合成樹脂が好適に使用され
る。これらの合成樹脂は、何れも、汎用樹脂として多量
に生産されて安価である。
制限されないが、例えば、ポリエチレン系、ポリプロピ
レン系、ボリ塩化ビニル系の合成樹脂が好適に使用され
る。これらの合成樹脂は、何れも、汎用樹脂として多量
に生産されて安価である。
【００１０】本発明においては、必要に応じ、上記の合
成樹脂に各種の公知の添加剤を配合することが出来る。
斯かる添加剤としては、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、
剥離剤、顔料、抗菌剤、殺虫剤、除草剤などが挙げられ
る。
成樹脂に各種の公知の添加剤を配合することが出来る。
斯かる添加剤としては、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、
剥離剤、顔料、抗菌剤、殺虫剤、除草剤などが挙げられ
る。
【００１１】積層フイルムの製造方法としては、共押出
多層フイルム成形法、ラミネート法、押出コーティング
法が適宜採用されるが、経済性の面から、共押出多層フ
イルム成形法が好ましい。そして、環状ダイを使用した
場合は折径部を切り開いてシート化する。なお、積層フ
イルムの製造においては、各層の接着力を確保するため
に接着性合成樹脂を併用して多層化してもよい。
多層フイルム成形法、ラミネート法、押出コーティング
法が適宜採用されるが、経済性の面から、共押出多層フ
イルム成形法が好ましい。そして、環状ダイを使用した
場合は折径部を切り開いてシート化する。なお、積層フ
イルムの製造においては、各層の接着力を確保するため
に接着性合成樹脂を併用して多層化してもよい。
【００１２】本発明の農業用マルチングフイルムにおい
て、最外層のフイルムは分解性合成樹脂（Ａ）から成
り、当該樹脂フイルムに接する層のフイルムはポリオレ
フィン系合成樹脂（Ｂ）から成る。ポリオレフィン系合
成樹脂（Ｂ）層の両面に分解性合成樹脂（Ａ）層が配置
された３層構造であってもよい。
て、最外層のフイルムは分解性合成樹脂（Ａ）から成
り、当該樹脂フイルムに接する層のフイルムはポリオレ
フィン系合成樹脂（Ｂ）から成る。ポリオレフィン系合
成樹脂（Ｂ）層の両面に分解性合成樹脂（Ａ）層が配置
された３層構造であってもよい。
【００１３】そして、最外層のフイルムの分解性合成樹
脂が土壌中の微生物の作用や天曝による光の作用によっ
て分解される態様でマルチャー等で畦面に被覆して使用
される。例えば、上記のＡ／Ｂ／Ａの３層構造におい
て、分解性合成樹脂（Ａ）として、生分解性合成樹脂
（Ａ１）と光崩壊性合成樹脂（Ａ２）の２種類の樹脂を
使用している場合は、Ａ１層が内側（畦面側）、Ａ２層
が外側（大気側）となる様に使用される。
脂が土壌中の微生物の作用や天曝による光の作用によっ
て分解される態様でマルチャー等で畦面に被覆して使用
される。例えば、上記のＡ／Ｂ／Ａの３層構造におい
て、分解性合成樹脂（Ａ）として、生分解性合成樹脂
（Ａ１）と光崩壊性合成樹脂（Ａ２）の２種類の樹脂を
使用している場合は、Ａ１層が内側（畦面側）、Ａ２層
が外側（大気側）となる様に使用される。
【００１４】本発明の農業用マルチングフイルムを使用
した植物の成育においては、植物の成育に合わせてフイ
ルムの厚さが制御される。具体的には、植物の初期生育
時はフイルムの厚さにより適温適湿が効果的に維持され
る。そして、その後の成育過程においては、分解性合成
樹脂の分解によりフイルムの厚さが減少する。その結
果、保温保湿が制御される。しかも、分解性合成樹脂層
が完全に分解した場合においても、ポリオレフィン系合
成樹脂から成る支持体フイルムにより、引き続き、相応
の適温適湿維持が図られる。
した植物の成育においては、植物の成育に合わせてフイ
ルムの厚さが制御される。具体的には、植物の初期生育
時はフイルムの厚さにより適温適湿が効果的に維持され
る。そして、その後の成育過程においては、分解性合成
樹脂の分解によりフイルムの厚さが減少する。その結
果、保温保湿が制御される。しかも、分解性合成樹脂層
が完全に分解した場合においても、ポリオレフィン系合
成樹脂から成る支持体フイルムにより、引き続き、相応
の適温適湿維持が図られる。
【００１５】分解性合成樹脂は、最終的には炭酸ガスや
水にまで分解され環境問題を惹起することがない。支持
体フイルムとして機能するポリオレフィン系合成樹脂が
耐候性や強度に優れるため、分解性合成樹脂の分解の進
行に伴う強度低下の問題は起こらず、また、収穫後のフ
イルム回収作業も支障なく行うことが出来る。
水にまで分解され環境問題を惹起することがない。支持
体フイルムとして機能するポリオレフィン系合成樹脂が
耐候性や強度に優れるため、分解性合成樹脂の分解の進
行に伴う強度低下の問題は起こらず、また、収穫後のフ
イルム回収作業も支障なく行うことが出来る。
【００１６】本発明の農業用マルチングフイルムにおけ
る各層の厚さは、使用季節、植物の種類、必要とする保
温保湿の制御のレベル、フイルム回収作業の容易性など
を考慮して適宜決定される。この場合、本発明の農業用
マルチングフイルムにおける分解性合成樹脂層の厚さ
は、ポリオレフィン系合成樹脂から成る支持体フイルム
の存在により、幅広く最適化を行うことが出来る。勿
論、分解性合成樹脂層が完全に分解しない場合において
も、支持体フイルムにより、回収作業は容易に行うこと
が出来る。
る各層の厚さは、使用季節、植物の種類、必要とする保
温保湿の制御のレベル、フイルム回収作業の容易性など
を考慮して適宜決定される。この場合、本発明の農業用
マルチングフイルムにおける分解性合成樹脂層の厚さ
は、ポリオレフィン系合成樹脂から成る支持体フイルム
の存在により、幅広く最適化を行うことが出来る。勿
論、分解性合成樹脂層が完全に分解しない場合において
も、支持体フイルムにより、回収作業は容易に行うこと
が出来る。
【００１７】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、ポリオレ
フィン系合成樹脂の併用により、安価で且つ収穫後のフ
イルム回収作業が容易であり、植物の成育に合わせて厚
さを効果的に制御することが可能な農業用マルチングフ
イルムが提供される。
フィン系合成樹脂の併用により、安価で且つ収穫後のフ
イルム回収作業が容易であり、植物の成育に合わせて厚
さを効果的に制御することが可能な農業用マルチングフ
イルムが提供される。
Claims (5)
- 【請求項１】 ２層以上の積層フイルムで構成され、最
外層のフイルムが分解性合成樹脂から成り、当該樹脂フ
イルムに接する層のフイルムがポリオレフィン系合成樹
脂から成ることを特徴とする農業用マルチングフイル
ム。 - 【請求項２】 分解性合成樹脂が生分解性合成樹脂であ
る請求項１に記載の農業用マルチングフイルム。 - 【請求項３】 分解性合成樹脂が水溶解性合成樹脂であ
る請求項１に記載の農業用マルチングフイルム。 - 【請求項４】 分解性合成樹脂が光崩壊性合成樹脂であ
る請求項１に記載の農業用マルチングフイルム。 - 【請求項５】 分解性合成樹脂が生分解性合成樹脂と水
溶解性合成樹脂と光崩壊性合成樹脂の混合樹脂である請
求項１に記載の農業用マルチングフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11104896A JP2000295930A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 農業用マルチングフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11104896A JP2000295930A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 農業用マルチングフイルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000295930A true JP2000295930A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14392927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11104896A Pending JP2000295930A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 農業用マルチングフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000295930A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106905597A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-06-30 | 兰州鑫银环橡塑制品有限公司 | 一种复合型全降解材料及其制备方法 |
| CN106982683A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-07-28 | 兰州鑫银环橡塑制品有限公司 | 一种旱作农业区生物全降解材料及其制备方法 |
| CN107018827A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-08-08 | 兰州鑫银环橡塑制品有限公司 | 一种环境全降解薄膜材料及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11104896A patent/JP2000295930A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106905597A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-06-30 | 兰州鑫银环橡塑制品有限公司 | 一种复合型全降解材料及其制备方法 |
| CN106982683A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-07-28 | 兰州鑫银环橡塑制品有限公司 | 一种旱作农业区生物全降解材料及其制备方法 |
| CN107018827A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-08-08 | 兰州鑫银环橡塑制品有限公司 | 一种环境全降解薄膜材料及其制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060320 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070914 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070926 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071112 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080115 |