JPH07123839A - 運搬車兼用の作業用台車 - Google Patents

運搬車兼用の作業用台車

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JPH07123839A
JPH07123839A JP27691793A JP27691793A JPH07123839A JP H07123839 A JPH07123839 A JP H07123839A JP 27691793 A JP27691793 A JP 27691793A JP 27691793 A JP27691793 A JP 27691793A JP H07123839 A JPH07123839 A JP H07123839A
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Japan
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JP27691793A
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English (en)
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Masao Nozawa
正雄 野澤
Katsuhiro Watanabe
克弘 渡辺
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NOZAWA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NOZAWA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜地においても安定して作業が行え、さら
には、ダンプ機能を備えた運搬車としても使用できる走
行作業台車を提供することを目的とする。 【構成】 荷台6の支持部を、台車フレームとの間にお
いて荷台6の前部左右と後部左右の4点とし、駆動部3
1を配置した荷台6の前部左右はその片側の第1位置を
ロック・解除可能なヒンジ部材7で、他方の第2位置を
パンダグラフ式ジャッキ8で支持させ、荷台6の後部左
右は上記第1位置に対応する片側の第3位置を自在継手
9で、また他方の上記第2位置に対応する第4位置はロ
ック・解除可能なヒンジ部材10で支持させる。そして
第1位置のヒンジ部材7のロックを解除して第2位置の
パンダグラフ式ジャッキ8を伸長させると荷台6が第3
位置,第4位置を支点として後方へ傾動し、さらに、第
4位置のヒンジ部材10のロックを解除して第2位置の
パンダグラフ式ジャッキ8を伸長させると荷台6が第1
位置,第3位置を支点として車幅方向の一方へ傾動する
構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ぶどう園や梨園等の果
樹園において、棚下を走行する運搬車兼用の作業用台車
に関し、詳しくは、荷台を進行方向あるいは車幅方向に
傾斜させることができる運搬車兼用の作業用台車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ぶどう,梨等の栽培は、園場に
形成された棚に枝をはわして、果樹が前記棚に成るよう
に行われる。そして、この果樹の保守管理または収穫を
行う場合、作業者は立姿勢で上向きの状態で作業を行
う。
【0003】ところで、上述の作業を行う場合、無理な
姿勢を長時間保つため、作業者には大きな負担がかか
る。そのため、この不具合を解消するために、本出願人
は、先に図10(A),(B)に示す棚下作業車を実開
平2−49716号公報により提案した。この先に提案
した棚下作業車を図10(A),(B)に基づいて説明
する。
【0004】図10(A),(B)において、符号aは
棚下作業車で、この棚下作業車aは、エンジンbと、エ
ンジンbにより駆動されるクローラ形式の走行装置c
と、走行装置cの上部に配設される板状の荷台dと、操
縦部eとを備えている。また、前記荷台d上には作業椅
子fが設けられ、この作業椅子fは水平アームgの先端
に支持され、水平アームgの基端が荷台dの中央部分に
上下方向に貫通する回動軸hに固定されることで棚下作
業車に固定される。そして作業者は棚下作業車aを順次
移動させ、上記作業椅子fに座り、この作業椅子fの背
もたれに体を預けて楽な姿勢で、前記水平アームgの半
径に依存する作業範囲で作業を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の棚下作業車で、傾斜地にある棚下果樹園にて作業する
と、当然棚下作業車は傾斜に沿って傾き、それに伴い荷
台も傾いてしまう。そのため、前記棚下作業車の荷台上
に設けられる作業椅子及びこの作業椅子に着座する作業
者には、重力による分力が傾斜方向に作用するため、作
業者は任意な位置での作業が困難となり、作業範囲が限
定されてしまう。また、無理な位置で作業するとバラン
スを崩して作業が行えないといった問題点が派生する。
【0006】本発明は、これらの問題を解決すべく発明
されたものであり、傾斜地においても作業者が鉛直姿勢
を保持できるように荷台が傾斜し、さらには、運搬車と
しても使用できる運搬車兼用の作業用台車を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、走行装置を有する台車フレームの上に荷
台を備え、該荷台の前部(または後部)に走行装置を駆
動するエンジン,変速装置等の駆動部と操縦部とを装備
して自走運搬車を構成したものにおいて、上記荷台を作
業台として、該荷台の床面に立設した縦軸と、縦軸に回
転可能に軸支した水平アームとを介してアーム先端に作
業者が着座する作業椅子を旋回可能に装備すると共に、
上記荷台を、台車フレームに対し、車幅方向には左右の
一方が高位となるように側方へ傾動可能に支持し、荷台
が車幅方向において傾く傾斜地では、荷台を傾動して作
業椅子に着座した作業者が鉛直姿勢を保持できるように
荷台の支持部を構成していることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、上記荷台の支持部は、台車フレーム
との間において荷台前部の左右と後部左右の4点で支持
し、駆動部を配置した荷台前部の左右はその片側の第1
位置をロック・解除可能なヒンジ部材で、他方の第2位
置を支持解除可能な伸縮部材で支持させ、荷台後部の左
右は上記第1位置に対応する片側の第3位置を自在継手
で、また他方の上記第2位置に対応する第4位置をロッ
ク・解除可能なヒンジ部材で支持させた構成として、第
4位置のヒンジ部材のロックを解除して第2位置の伸縮
部材を伸長させると荷台が第1位置,第3位置を支点と
して車幅方向の一方へ傾動し、第1位置のヒンジ部材の
ロックを解除して第2位置の伸縮部材を伸長または支持
解除させると荷台が第3位置,第4位置を支点として後
方へ傾動する構成としてなることを特徴とするものであ
る。
【0009】さらに、上記自走式運搬車の操縦部には、
荷台前部の地上から走行操作できる操作レバーと、荷台
の作業椅子に着座した作業者が荷台上より走行操作でき
る操作レバー部とを一体形成して双方より走行操作可能
に構成してなることを他の特徴とするものである。
【0010】またさらに、上記荷台上に装備された作業
椅子に、作業者が足を乗せる足場を備えたことを他の特
徴とするものである。
【0011】
【作用】上記構成に基づき、傾斜地にて作業を行う場
合、荷台を傾動して作業椅子に着座した作業者が鉛直姿
勢を保持できるようにする。その方法として、作業用台
車の前後方向が傾斜に対して垂直に位置する場合、ま
ず、第4位置のヒンジ部材のロックを解除して、次い
で、第2位置の伸縮部材を伸長させる。すると、荷台は
第1位置および第3位置を支点として車幅方向のへ傾動
する。その結果、荷台上に設けられている作業椅子及び
この作業椅子に着座する作業者には傾斜方向に分力が作
用せず、作業者は鉛直姿勢を保持できるようになり平地
での作業と同様に作業することが可能となる。
【0012】また、荷台上に設けられている作業椅子を
取り外して、荷台に資材等の荷物を置くことで運搬車と
して使用でき、必要に応じて、第1位置のヒンジ部材の
ロックを解除して第2位置の伸縮部材を伸長または支持
を解除することで、荷台はダンプ姿勢をとることができ
る。そして、傾斜地での運搬作業を行う場合、荷台を傾
斜させることで、荷物の荷崩れを防止することができ
る。
【0013】さらに、自走式運搬車を、荷台側あるいは
荷台前部の地上からのどちらからでも走行操作可能な構
成としたため、棚下の果樹を管理・収穫する作業を行っ
ている場合は前記荷台上に設けられた作業椅子に着座し
たままで操縦でき、運搬車として使用する場合は荷台前
部の地上から操縦できるようになる。
【0014】またさらに、上記荷台上に装備された作業
椅子に、作業者が足を乗せる足場を設けることで、作業
椅子を旋回させた際に、作業者の足が荷台より離れた場
合でも、前記足場に足を乗せることで安定して作業を行
うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る運搬車兼用の作業用台車の
側面図、図2は後面図、図3は平面図である。図1〜図
3において、符号1は運搬車兼用の作業用台車で、該運
搬車兼用の作業用台車1は剛性を有する金属製のメイン
フレーム2で機枠が構成される。該メインフレーム2は
平面視で車長方向に延びるコ字型形状に形成され、メイ
ンフレーム2の閉塞側、すなわち運搬車兼用の作業用台
車1の前部にはエンジン3及びトランスミッション兼ス
テアリング装置等の駆動部31が搭載され、該エンジン
3の上方に操作部4が設けられている。そして、前記メ
インフレーム2の下方にはトラックフレーム51を介し
てクローラ形式の走行装置5が備えられ、また、メイン
フレーム1の上部には荷台6が設けられ、後述する支持
部材によって支持されている。
【0016】図1、図3に示すように、上記操作部4に
は、左右両側にステアリング操作をするステアリングレ
バー41、走行速度の調整をする変速レバー42、メイ
ンクラッチ及びブレーキをコントロールするメインクラ
ッチブレーキレバー43が設けられている。そして、上
記ステアリングレバー41,変速レバー42,メインク
ラッチブレーキレバー43を操作することによって、エ
ンジン3からの動力が駆動部31を経て、スプロケット
52に動力が伝えられ、ゴムクローラ53を駆動して運
搬車兼用の作業用台車1が自走するようになっている。
【0017】また、上記ステアリングレバー41は、操
作部4の前側に位置する主操作レバー41aに加えて荷
台方向に延びる副操作レバー41bが一体形成されてい
る。さらに、上記変速レバー42は操縦部4の前部と後
部の両方に設けられている。これらのことから、上記運
搬車兼用の作業用台車1は荷台6上あるいは荷台6前部
の地上からのどちらからでも操縦できるようになってい
る。
【0018】また、上記荷台6は剛性を有する金属製の
骨格フレーム61と該骨格フレーム61の上部に配設さ
れる平板62とで構成され、図3に示すように、前記骨
格フレーム61は上記メインフレーム2の外側を車長方
向に延びる骨格フレーム61a,61bと、該骨格フレ
ーム61a,61bの中央より図3においてやや下側を
車長方向に延びる骨格フレーム61cと、上記メインフ
レームの後端部近傍を車幅方向に延びる骨格フレーム6
1dとで構成されている。
【0019】上記荷台6の左右両端には折畳み式の側板
63が設けられ、該荷台6の前後両端にはガイドパイプ
64が設けられている。また、荷台6には高さ調節機能
を有する作業椅子65が設けられ、該作業椅子65には
荷台6と平行に延びる水平アーム66の先端が固定さ
れ、この水平アーム66の終端が荷台6の中央部分に上
下方向に貫通する回動軸受67に嵌合されている。その
結果、作業椅子65は荷台6上で、前記水平アーム66
の長さを半径とする円軌道で旋回することができる。さ
らに、前記作業椅子65には、前記水平アーム66の延
長線上に略コ字型の足場68が設けられており、作業者
が作業椅子65に着座して作業椅子65を旋回させた際
に、作業者の足が荷台6より離れた場合には、該足場6
8に足を乗せて作業を行う。
【0020】さらに、上記荷台6は上記運搬車兼用の作
業用台車1に対して、該荷台6の前部の左右と後部左右
の4点で支持され、該荷台6の前部の左右はその片側の
第1位置を、骨格フレーム61aとメインフレーム2と
をロック・解除可能なヒンジ部材7で支持させ、他方の
第2位置を、骨格フレーム61cと上記トラックフレー
ム51とを連結するパンダグラフ式ジャッキ8で支持さ
せる。また、荷台6の後部の左右は、上記第1位置に対
応する片側の第3位置を、骨格フレーム61dとメイン
フレーム2とを結合する自在継手9で支持させ、また他
方の上記第2位置に対応する第4位置を、骨格フレーム
61dとメインフレーム2とをロック・解除可能なヒン
ジ部材10で支持させる。
【0021】以下、ヒンジ部材7,パンダグラフ式ジャ
ッキ8,自在継手9,ヒンジ部材10の支持構造を図面
を用いて詳しく説明する。まず、図4(A),(B),
(C)において、ヒンジ部材7は、略長方形状のプレー
ト71と、該プレート71に立設して固着される円柱形
のピン72と、ピン72を回動可能に支持する溝73a
が設けられているプレート73と、プレート73に固着
されるピン押えガイド部材74と、ピン押えガイド部材
74に挿通して、かつ、前記溝73aを覆うようにして
前記ピン72を押える角材のピン押え部材75と、ピン
押え部材75に対して回動可動に連結されるレバー76
とで構成される。
【0022】上述のような構成部材によって構成される
ヒンジ部材7は、前記プレート71を上記骨格フレーム
61aに立設して固着され、さらに、前記プレート73
を上記メインフレーム2に立設して固着することで、骨
格フレーム61aとメインフレーム2とをロックして支
持する。そして、プレート71とプレート73、すなわ
ち、骨格フレーム61aとメインフレーム2とはピン7
2を軸にして回動する(作業台の傾斜時)。また、図4
(D)に示すように、レバー76を回動してピン押え部
材75をピン押えガイド部材74より引き抜くと、ピン
72の押えが解除されるため、ピン72がプレート73
より離脱し、換言すれば、骨格フレーム61aとメイン
フレーム2とのロックが解除される。
【0023】次に、図5(A)において、パンダグラフ
式ジャッキ8は、側端部にジャッキハンドル81が設け
られ、このジャッキハンドル81を回転することで、パ
ンダグラフ式ジャッキ8は上下に伸縮するようになって
いる。また、パンダグラフ式ジャッキ8の下端にはブラ
ケット82が該パンダグラフ式ジャッキ8と垂直になる
ように固着され、該ブラケット82にはフック受け部材
83が固着されている。一方、上記トラックフレーム5
1には、前記ブラケット82と面接合するようにブラケ
ット部材84が固着され、該ブラケット部材84に、前
記フック受け部材83に嵌合するフック部材85が回動
可能に連結されている。
【0024】上記のような構成部材によって構成される
パンダグラフ式ジャッキ8は、その上端が上記骨格フレ
ーム61cにピン86を軸に回動可能に固着され、下端
はフック受け部材83とブラケット部材84とをフック
部材85で係止することでトラックフレーム51に連結
される。すなわち、パンダグラフ式ジャッキ8は上記骨
格フレーム61cとトラックフレーム51とを連結支持
する。また、図5(B)に示すように、フック部材85
とフック受け部材83との係止が解除されると、パンダ
グラフ式ジャッキ8はトラックフレーム51より取り外
される。
【0025】さらに、図6(A),(B)において、自
在継手9は、略長方形状のプレート91と、プレート9
1を挟持するように位置するU字型ブラケット92と、
プレート91とU字型ブラケット92とを挿通する円柱
形のピン93と、U字型ブラケット92の側面に固着さ
れる平面ブラケット94と、平面ブラケットと面対向す
るL型プレート95と、平面ブラケット94とL型プレ
ート95とを挿通する円柱形のピン96とで構成されて
いる。
【0026】上述のような構成部材によって構成される
自在継手9は、プレート91を骨格フレーム61aに固
着し、L型プレート95をメインフレームに固着するこ
とで、骨格フレーム61aとメインフレーム2とを結合
支持する。また、プレート91はピン93を軸に回転で
き(作業台の傾斜時)、さらに、プレート95はピン9
6を軸に回転できる(ダンプ姿勢時)。
【0027】またさらに、図7(A),(B)におい
て、ヒンジ部材10は略長方形状のプレート11と、該
プレート11に立設して固着される円柱形のピン12
と、ピン12を回動可能に支持する溝13aが設けられ
ているプレート13と、プレート13に固着されるピン
押えガイド部材14と、ピン押えガイド部材14に挿通
して、かつ、前記溝13aを覆うようにして前記ピン1
2を押える角材のピン押え部材15と、ピン押え部材1
5を前記ピン押えガイド部材14に位置規制するピン1
6とで構成されている。
【0028】上述のように構成されるヒンジ部材10
は、上記プレート11を骨格フレーム61bに立設して
固着し、さらに、前記プレート13及びピン押えガイド
部材14を上記メインフレーム2に立設して固着するこ
とで、骨格フレーム61bとメインフレーム2とをロッ
クして支持する。そして、プレート11とプレート1
3、すなわち、骨格フレーム61bとメインフレーム2
とはピン12を軸にして回動する(ダンプ姿勢時)。ま
た、図7(C)に示すように、ピン16を外し、ピン押
え部材15をピン押えガイド部材14より引き抜くと、
ピン12の押えが解除されるため、ピン12がプレート
13より離脱でき、換言すれば、骨格フレーム61bと
メインフレーム2とのロックが解除される。
【0029】上述した支持構成を有するヒンジ部材7,
10、パンダグラフ式ジャッキ8及び自在継手9によっ
て運搬車兼用の作業用台車1に連結支持される荷台6は
以下のようにして傾斜させる。まず、荷台6を運搬車兼
用の作業用台車1に対して車幅方向に傾斜させる場合、
上記第4位置のヒンジ部材10のピン押え部材15を、
ピン押えガイド部材14より引き抜いて、前記ヒンジ部
材10のロックを解除し、上記第2位置のパンダグラフ
式ジャッキ8のジャッキハンドル81を回転して、該パ
ンダグラフ式ジャッキ8を伸長させる。その結果、荷台
6は上記第1位置のヒンジ部材7及び上記第3位置の自
在継手9を支点にして車幅方向へ傾動する。
【0030】次に、荷台6を運搬車兼用の作業用台車1
に対して車長方向に傾斜させる場合、上記第1位置のヒ
ンジ部材7のレバー76を回動して、ピン72をピン押
えガイド部材74より引き抜いて前記連結支持部材7の
ロックを解除し、上記第2位置のパンダグラフ式ジャッ
キ8のジャッキハンドル81を回転して、該パンダグラ
フ式ジャッキ8を伸長させる。その結果、荷台6は上記
第3位置の自在継手9及び上記第4位置のヒンジ部材1
0を支点にして後方へ傾動する。
【0031】さらに、上記第1位置のヒンジ部材7のロ
ックを解除し、上記第2位置のパンダグラフ式ジャッキ
8のフック部材85とフック受け部材83との係止を解
除して、パンダグラフ式ジャッキ8をトラックフレーム
51より取り外す。その結果、荷台6の前部における連
結が解除されるため、荷台6の前部を上方に持ち上げる
と、上記上記第3位置の自在継手9及び上記第4位置の
ヒンジ部材10を支点にして荷台6はダンプ姿勢を行
う。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。園場の傾
斜地で棚下作業を行う場合、まず、作業者は運搬車兼用
の作業用台車1を、操作部4の操作レバーを荷台6の作
業椅子65に着座して操縦するか、あるいは荷台6の前
部の地上から操縦して運搬車兼用の作業用台車1を傾斜
に対して垂直になるように位置させる。次に、ヒンジ部
材10のロックを解除し、パンダグラフ式ジャッキ8の
ジャッキハンドル81を回転して、図8に示すように、
荷台6が重力に対して垂直になるまで荷台6を傾動させ
る。そして、作業者は荷台6上に設けられた作業椅子6
5に着座し、該作業椅子65の背もたれに体を預け、水
平アーム66を半径とする円内の作業範囲で棚下果樹の
管理・収穫作業を行う。この際、作業者の足が荷台より
離れた場合には、作業椅子65に設けられた足場68に
足を乗せて、安定して作業を行う。さらに、上記作業範
囲での作業が終了したら、作業者は作業椅子65に着座
したままで、ステアリングレバー41の副操作レバー4
1b及び変速レバー42を操作して、運搬車兼用の作業
用台車1を次の作業エリアまで走行移動させ作業を行
う。
【0033】また、、運搬車兼用の作業用台車1を運搬
車として使用する場合、まず、荷台6に設けられた作業
椅子65を回転軸受67より取り外して、荷台6上を平
板状態にし、該荷台6上に資材等の荷物を乗せる。次
に、作業者は運搬車兼用の作業用台車1の前方より操作
部4に設けられたステアリングレバー41の主操作レバ
ー41a,変速レバー42及びメインクラッチブレーキ
レバー43を操作して、運搬車兼用の作業用台車1の走
行に伴って歩行する。そして、目的地まで運搬車兼用の
作業用台車1を走行させた後、必要があればヒンジ部材
7のロックを解除し、パンダグラフ式ジャッキ8をトラ
ックフレーム51より取り外して、図9に示すように、
ダンプ用バー69を上方に持ち上げて荷台6にダンプ姿
勢を行わせ、荷物を降ろす。また、傾斜地での運搬作業
の場合、上述したように荷台6を傾斜させることで荷物
の荷崩れが防止される。
【0034】なお、上述した実施例では、伸縮部材にパ
ンダグラフ式ジャッキを用いて説明したが、油圧シリン
ダ等を設けてもよく、この場合には人力によらず自動的
に作業台を傾斜させることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、運
搬車兼用の作業用台車の荷台を傾斜させることで、該荷
台上で作業する作業者は鉛直姿勢を保持できるようにな
り、傾斜地での棚下作業にもかかわらず平地での棚下作
業と同様に、安定して作業を行うことができる。また、
荷台上で作業椅子を旋回させて作業者の足が荷台より離
れた場合には、作業椅子に設けられた足場に足を乗せる
ことで、安定して作業を行うことができる。さらに、荷
台上の作業椅子を取り外すことで運搬車として使用で
き、荷台を車長方向に傾斜させることでダンプ姿勢を行
うことができる。またさらに、運搬車兼用の作業用台車
を荷台側あるいは運搬車兼用の作業用台車の外側からの
どちらからでも操縦できる構成としたため、棚下の果樹
を管理・収穫する作業を行っている場合は前記荷台上に
設けられた作業椅子に着座したままで操縦でき、運搬車
として使用する場合は運搬車兼用の作業用台車の外側か
ら操縦できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】運搬車兼用の作業用台車の側面図
【図2】運搬車兼用の作業用台車の後面図
【図3】運搬車兼用の作業用台車の平面図
【図4】(A) ヒンジ部材7の構成図 (B) ヒンジ部材7の構成図 (C) 図4(A)のA−A断面図 (D) ヒンジ部材7のロック解除状態を示す図
【図5】(A) パンダグラフ式ジャッキの構成図 (B) パンダグラフ式ジャッキの連結解除状態を示す
【図6】(A) 自在継手の構成図 (B) 自在継手の構成図
【図7】(A) ヒンジ部材10の構成図 (B) ヒンジ部材10の構成図 (C) ヒンジ部材10のロック解除状態を示す図
【図8】荷台の傾斜時を示す図
【図9】荷台のダンプ姿勢時を示す図
【図10】(A) 従来例の説明図 (B) 従来例の説明図
【符号の説明】
1 運搬車兼用の作業用台車 2 メインフレーム 3 エンジン 31 駆動部 4 操作部 41 ステアリングレバー 41a 主操作レバー 41b 副操作レバー 42 変速レバー 43 メインクラッチブレーキレバー 5 走行装置 51 トラックフレーム 52 スプロケット 53 ゴムクローラ 6 荷台 61 骨格フレーム 61a 骨格フレーム 61b 骨格フレーム 61c 骨格フレーム 61d 骨格フレーム 62 平板 63 側板 64 ガイドパイプ 65 作業椅子 66 水平アーム 67 回動軸受 68 足場 69 ダンプ用バー 7 ヒンジ部材 71 プレート 72 ピン 73 プレート 73a 溝 74 ピン押えガイド部材 75 ピン押え部材 76 レバー 8 パンダグラフ式ジャッキ 81 ジャッキハンドル 82 ブラケット 83 フック受け部材 84 ブラケット部材 85 フック部材 86 ピン 9 自在継手 91 プレート 92 U字型ブラケット 93 ピン 94 平面ブラケット 95 L型プレート 96 ピン 10 ヒンジ部材 11 プレート 12 ピン 13 プレート 13a 溝 14 ピン押えガイド部材 15 ピン押え部材 16 ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置を有する台車フレームの上に荷
    台を備え、該荷台の前部(または後部)に走行装置を駆
    動するエンジン,変速装置等の駆動部と操縦部とを装備
    して自走運搬車を構成したものにおいて、 上記荷台を作業台として、該荷台の床面に立設した縦軸
    と、縦軸に回転可能に軸支した水平アームとを介してア
    ーム先端に作業者が着座する作業椅子を旋回可能に装備
    すると共に、 上記荷台を、台車フレームに対し、車幅方向に左右の一
    方が高位となるように側方へ傾動可能に支持し、荷台が
    車幅方向において傾く傾斜地では、荷台を傾動して作業
    椅子に着座した作業者が鉛直姿勢を保持できるように荷
    台の支持部を構成していることを特徴とする運搬車兼用
    の作業用台車。
  2. 【請求項2】 上記荷台の支持部は、台車フレームとの
    間において荷台前部の左右と後部左右の4点で支持し、
    駆動部を配置した荷台前部の左右はその片側の第1位置
    をロック・解除可能なヒンジ部材で、他方の第2位置を
    支持解除可能な伸縮部材で支持させ、荷台後部の左右は
    上記第1位置に対応する片側の第3位置を自在継手で、
    また他方の上記第2位置に対応する第4位置をロック・
    解除可能なヒンジ部材で支持させた構成として、第4位
    置のヒンジ部材のロックを解除して第2位置の伸縮部材
    を伸長させると荷台が第1位置,第3位置を支点として
    車幅方向の一方へ傾動し、第1位置のヒンジ部材のロッ
    クを解除して第2位置の伸縮部材を伸長または支持解除
    させると荷台が第3位置,第4位置を支点として後方へ
    傾動する構成としてなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の運搬車兼用の作業用台車。
  3. 【請求項3】 上記自走式運搬車の操縦部には、荷台前
    部の地上から走行操作できる操作レバーと、荷台の作業
    椅子に着座した作業者が荷台上より走行操作できる操作
    レバー部とを一体形成して双方より走行操作可能に構成
    してなることを特徴とする請求項1または2記載の運搬
    車兼用の作業用台車。
  4. 【請求項4】 上記荷台上に装備された作業椅子に、作
    業者が足を乗せる足場を備えたことを特徴とする請求項
    1,2または3記載の棚下作業用台車。
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