JP3549588B2 - 自走式根菜収穫機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、大根、人参等の根菜類を土中より掘り起こし、後方へ搬送して収納容器に収納する自走式根菜収穫機における収納容器の昇降、引き出し構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から大根等の根菜を掘り起こす収穫機は公知となっており、先端に配置した鍬状の掘起し機を土中に挿入して、下方より根菜を土中より掘り起こし、該掘起し機の後部より上後方へ引抜コンベアを延設して、該引抜コンベアのベルトにて根菜の葉部分を両側より挟持して斜め上方に根菜を搬送し、搬送部後端にカッターを配置して、該カッターにより根菜の葉の根元部を切断し、根部を収納容器に収納する技術は、公知となっている。例えば、特開平6−54613号公報の技術が公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の根菜収穫機においては、根菜の葉部を切断し、根部を収納容器に収納した後に、収納容器がいっぱいになると、人手で他の場所に運んだり、トラック等に積み込んだりしていたので、重労働であり、運搬も不便となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の如き課題を解決するために、次のような手段を用いるものである。即ち、走行機体の前方に引抜コンベアと掘り起こし装置を備え、その後部に載置コンベアを配置し、該載置コンベア後部に掘り起こして搬送された根菜を収容する収納容器を載置できるようにした構成において、機体後部に昇降荷台を形成し、該昇降荷台をシリンダーとリンク機構により昇降可能に構成すると共に、昇降荷台上に収納容器下部に配置した移動輪の位置に合わせてレールを形成し、該レール端部に樋状の車輪受体とステーを配置して、両者を枢結することでストッパーに形成したものである。
【0005】
【作用】
上記のような手段を用いることによって、機体前進とともに掘起し爪によって根菜を浮き上がらせ、引抜コンベアによって根菜の葉部を挟持して後方へ搬送しながら引抜き、引抜コンベアの後部より載置コンベアに載せられて、途中で葉部が切断され、葉部が切断された後の根部は更に後方へ搬送されて収納容器に収納される。この収納容器Fは昇降荷台57に載せられており、昇降荷台57に収納容器Fを載せる時や降ろすときには、シリンダー64を伸縮させて、昇降荷台57とトラックの荷台等との高さを合わせる。そして、収納容器Fを昇降荷台57に載せる時には、ストッパーを構成する車輪受体65を後方へ回動してレールとなるようにし、移動輪55・56は車輪受体65に案内されて、レール59上に載せることができる。そして、レール59上に完全に載せると、車輪受体65とステー66を上方へ回動して先端を合わせて、三角形状に枢結し、樋状の車輪受体65で移動輪56の後面と側面を受け止めて、前後動及び左右回動を規制する。降ろす時は前記と逆の操作を行う。
【0006】
【実施例】
本発明の構成の実施例を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明の自走式根菜収穫機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は荷台に収納容器を載せた状態の側面図、図4は昇降荷台部分の平面図、図5はキャスター輪からなる移動輪のストッパー部分の側面図、図6は同じくストッパーを解除した斜視図である。
【0007】
図1、図2より自走式根菜収穫機の全体構成について説明する。まず、水平状のメインフレーム1の下方に、前部クローラ走行装置2、及び後部クローラ走行装置3が配設されており、該前部クローラ走行装置2は、上方の操作部Gに配置した操向ハンドル5による操向操作にて操向可能となっている。該操作部Gはメインフレーム1の右側前方で、右側のクローラ走行装置2の上方位置に形成されている。即ち、メインフレーム1の右前上に操作コラム4を立設し、その上部に操向ハンドル5が突設されている。そして、該操作コラム4の後方にエンジン室6が配設されており、該エンジン室6内にエンジンEが内蔵されていて、該エンジン室6上には運転席7が配設されている。更に該エンジン室6の後方位置で、該メインフレーム1上に燃料タンクが搭載されている。
【0008】
そして、該メインフレーム1の左側前方(反操作部G側)より後方にかけて、根菜を掘取り、搬送し、葉部分を切除し、収容する一連の根菜収穫用の装置が配設されている。まず、メインフレーム1左側前部より、土中の根菜を掘り上げるための掘起し装置A、該掘起し装置Aの後部より、掘り上げた根菜の葉部分を挟持して搬送する引抜きコンベアB、その後端部の下方に、載置コンベアD、該載置コンベアDの外側に葉部切断装置C、該載置コンベアDの後方に収納容器Fが搭載されている。
【0009】
このような一連の根菜収穫装置の各装置について具体的に説明する。掘起し装置Aとその昇降機構は、前記メインフレーム1の前端部に回動支点軸14が横設されており、該回動支点軸14にロアリンク13の後部が枢支され、その後部に昇降フレーム15が立設されている。該昇降フレーム15の上端部にトップリンク支持軸15aが横架され、該トップリンク支持軸15aにトップリンク16の後端部が枢支され、一方前記ロアリンク13の前端には取付体12が枢支され、該取付体12の上部にトップリンク15の前端が枢支される。
【0010】
また、前記回動支点軸14の中央部に昇降アーム17が固設され、該昇降アーム17の先端に昇降用のシリンダー19のピストンロッド先端が枢支され、後端はロアリンク13中央後方のメインフレーム1に枢支されている。また、ロアリンク13の中途部側面と引抜きコンベアBとの間に昇降シリンダー29を介設している。このように前記昇降用シリンダー19の伸縮によってロアリンク13を昇降し、同時に引抜きコンベアB及び掘り起こし装置Aを昇降でき、昇降シリンダー29によって引抜きコンベアBを単独で昇降できるようにしている。
【0011】
そして、前記取付体12の前側面に掘り起こし爪9の高さを決めるゲージ輪11が高さ調節可能に取り付けられており、該取付体12の側面(内側)に油圧モータM1が固設されて、取付体12・12の間の前部にクランクアーム10を枢支し、クランクアーム10先端に掘り起こし爪9を取り付けて起こし装置Aを構成している。そして、前記油圧モータM1を駆動させて駆動軸上の偏心カムの回転により、クランクアーム10が揺動し、これにより、掘起し爪9が前後に揺動して、根菜の下方より土中を振動して、根菜を浮き上がらせ、引抜きが容易にできるようにしている。
【0012】
そして、前記引抜コンベアBの構成は図1、図2に示すように、搬送フレーム21L・21Rの前後方向の略中央部から外側(左)へ折れ曲がった平面視「く」字状に構成され、該搬送フレーム21L・21Rの前後両端と屈曲部にプーリー23・23・・・を配し、これらプーリーに挟持ベルト25L・25Rを巻回し、屈曲部でガイドしている。左右の後部のプーリー23・23の軸芯は回転駆動軸となっており、該回転軸の上端に伝動体26を設けてベベルギアと水平軸を介して連動連結し、左右のプーリーを互いに逆回転して、前記挟持ベルト25L・25Rを後方へ搬送駆動できるようにしている。また、メインフレーム1の中途部上にフレーム20立設されて、その上端部には回動軸27が横架され、該回動軸27は引抜コンベアBの回動支点となると共に、駆動軸ともなり、油圧モーターによって駆動される。
【0013】
また、引抜コンベアBの前端部に、着脱可能にディバイダー30を配設しており、該ディバイダー30は、タイン32a・32a・・・を突出した掻込ベルト32・32を配設し、前記引抜コンベアBのプーリー23より伝動される。そして、その後部の引抜コンベアB下部に根菜の尻尾切り装置31が配設されている。そして、前記引抜コンベアBの後部下方に載置コンベアDが前後方向に配設されており、側面視三角形状に構成されて、その各頂点にローラー33・34・35を枢支して搬送ベルト36を巻回し、ローラー33を前方下部に配置し、ローラー35を収納容器F上方に配置し、ローラー34をローラー33とローラー35の間に位置させて、ローラー33とローラー34の間を前傾の斜面部とし、ローラー34とローラー35の間を略同じ高さで略水平として、平坦載置部としている。この平坦載置部上方に前記引抜コンベアBの後端を位置させている。
【0014】
そして、載置コンベアDの右側にタインを多数突出した搬送チェーン40が三角形状に巻回され、平坦載置部の左側にタインを多数突出した搬送チェーン43が巻回している。平坦載置部の中途部の外側(左側)に葉部切断装置Cが配設されて、その下方にシュータSの上部開口が配設されており、該葉部切断装置Cは、載置コンベアDの側部に着脱可能に設け、油圧モータM2の駆動により切断刃54を回転させて、根菜が搬送される途中で葉部を切断する。前記シュータS下部は中央下方へ延設されて、切断された葉部はシュータS内に落下して、根菜を引き抜いた畝上へ落下するようにしている。
【0015】
このような構成において、前進しながら作業を行うと、根菜は掘起し爪9の揺動によって持ち上げられ、ディバイダー30によって根菜の葉が中央に寄せられ、挟持ベルト25L・25Rに葉の部分が挟持されて後方へ搬送されながら引き抜かれる。引抜きコンベアBによる搬送中途部の屈曲部付近から根菜が傾斜し、後方へ搬送されながら根部が載置コンベアDの搬送ベルト36上に載せられて、徐々に左右水平方向に向けられて斜面部上を上方に搬送される。そして、平坦載置部に至ると、葉部は引抜きコンベアBから解除されて載置コンベアD上に落下し、根菜は水平の状態で後方へ送られ、その途中で葉部切断装置Cによって余分な葉が切断され、葉はシュータSより畝上へ落下する。その後根菜は終端で収納容器Fへ落下して収納されていくのである。
【0016】
前記収納容器Fは前記メインフレーム1の後部の内側に配設した昇降荷台57に載せられ、該収納容器Fの下部には、前部と後部の両側に移動輪55・56が配設され、前後何れかの一方は車軸に対して回転自在とする車輪のみの構成で、他方は操向のため、車輪を車軸に対して回転自在とするともに平面内で全方向回転自在としたキャスター輪より構成している。この移動輪55とキャスター輪よりなる移動輪56が昇降荷台57の左右両側に前後方向に設けたレール59・59上に載せられる。但し、レールを左右方向に配設することも可能である。
【0017】
この昇降荷台57は図3、図4に示すように、X字状に中央部で枢結した昇降リンク60・61を両側に配置して、昇降リンク60・61の中央を枢結した枢結プレート62とメインフレーム1下部に設けたブラケット63の間にシリンダー64を介装し、昇降リンク60の前端はメインフレーム1に枢支し、後端はローラー60aを設けて、昇降荷台57の下内側に設けた案内レール57aに前記ローラー60aを嵌入している。また、昇降リンク61の前部は昇降荷台57の前部内側の枢支部57bで枢支し、後端はローラー61aを設けて、メインフレーム1に設けた案内レール1aにローラー61aを嵌入して、前記シリンダー64を伸縮することによって昇降荷台57を水平のままで昇降できるようにしている。
【0018】
また、前記左右のレール59は後面視凹状に構成して、レール59後端にはそれぞれストッパーSTが設けられており、該ストッパーSTは図5、図6に示すように、後面視凹状の、前記レール59の幅に合わせた樋状に構成した車輪受体65と、ステー66からなり、車輪受体65の一端はレール59後端より後方に延設した枢支ステー59a(図4)に枢支され、該車輪受体65の他端の側面には枢支ピン65aが突設されて、前記ステー66の上部を枢支できるようにし、スナップピン67で抜け止めしている。該ステー66の他端はレール59後部側面より突出した枢支ピン59bに枢結されて、車輪受体65とステー66とレール59を互いに三角形状に枢結するようにして不動としている。
【0019】
このような構成において、収納容器Fを昇降荷台57に載せるときや降ろすときには、シリンダー64を伸縮させて、昇降荷台57とトラックの荷台等と高さを合わせておく。そして、収納容器Fを昇降荷台57に載せる時には、車輪受体65を後方へ回動してレール状のブリッジとなるようにし、移動輪55・56は車輪受体65に案内されて、レール59上に載せることができる。そして、収納容器Fをレール59上に完全に載せると、移動輪56のロックレバー69を回動してロックし、車輪受体65とステー66を上方へ回動して先端を合わせて、枢支ピン65aにステー66の上部を枢支してスナップピン67で抜け止めする。車輪受体65は樋状であるので、移動輪56の後面と側面も受け止めて、前後動及び左右回動を規制し、収納容器は昇降荷台57上で動けないようにする。そして、降ろす時は前記と逆の操作を行えばよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、昇降荷台は上下高さを任意に変更できるので、トラック等の荷台と高さを合わせることができ、収納容器を持ち上げることなく容易に積み替えることができるようになる。また、収納容器は昇降荷台に形成したレール上を移動でき、レール端部のストッパーは樋状に構成されて、突出方向に回動することで、レールの延長となり、収納容器を載せる時や降ろす時にブリッジの代用とすることができて、載せ替え時の継ぎ目を埋めて容易に載せ替えができるようになるのである。また、収納容器を載せた後にはストッパーによってキャスター輪の移動輪を固定するので、レール方向の移動も左右回転もできなくなり、確実に収納容器を固定できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式根菜収穫機の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】荷台に収納容器を載せた状態の側面図である。
【図4】昇降荷台部分の平面図である。
【図5】キャスター輪からなる移動輪のストッパー部分の側面図である。
【図6】同じくストッパーを解除した斜視図である。
【符号の説明】
A 掘起し装置
B 引抜コンベア
D 載置コンベア
F 収納容器
ST ストッパー
1 メインフレーム
55・56 移動輪
57 昇降荷台
59 レール
60・61 昇降リンク
65 車輪受体
66 ステー
【産業上の利用分野】
本発明は、大根、人参等の根菜類を土中より掘り起こし、後方へ搬送して収納容器に収納する自走式根菜収穫機における収納容器の昇降、引き出し構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から大根等の根菜を掘り起こす収穫機は公知となっており、先端に配置した鍬状の掘起し機を土中に挿入して、下方より根菜を土中より掘り起こし、該掘起し機の後部より上後方へ引抜コンベアを延設して、該引抜コンベアのベルトにて根菜の葉部分を両側より挟持して斜め上方に根菜を搬送し、搬送部後端にカッターを配置して、該カッターにより根菜の葉の根元部を切断し、根部を収納容器に収納する技術は、公知となっている。例えば、特開平6−54613号公報の技術が公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の根菜収穫機においては、根菜の葉部を切断し、根部を収納容器に収納した後に、収納容器がいっぱいになると、人手で他の場所に運んだり、トラック等に積み込んだりしていたので、重労働であり、運搬も不便となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の如き課題を解決するために、次のような手段を用いるものである。即ち、走行機体の前方に引抜コンベアと掘り起こし装置を備え、その後部に載置コンベアを配置し、該載置コンベア後部に掘り起こして搬送された根菜を収容する収納容器を載置できるようにした構成において、機体後部に昇降荷台を形成し、該昇降荷台をシリンダーとリンク機構により昇降可能に構成すると共に、昇降荷台上に収納容器下部に配置した移動輪の位置に合わせてレールを形成し、該レール端部に樋状の車輪受体とステーを配置して、両者を枢結することでストッパーに形成したものである。
【0005】
【作用】
上記のような手段を用いることによって、機体前進とともに掘起し爪によって根菜を浮き上がらせ、引抜コンベアによって根菜の葉部を挟持して後方へ搬送しながら引抜き、引抜コンベアの後部より載置コンベアに載せられて、途中で葉部が切断され、葉部が切断された後の根部は更に後方へ搬送されて収納容器に収納される。この収納容器Fは昇降荷台57に載せられており、昇降荷台57に収納容器Fを載せる時や降ろすときには、シリンダー64を伸縮させて、昇降荷台57とトラックの荷台等との高さを合わせる。そして、収納容器Fを昇降荷台57に載せる時には、ストッパーを構成する車輪受体65を後方へ回動してレールとなるようにし、移動輪55・56は車輪受体65に案内されて、レール59上に載せることができる。そして、レール59上に完全に載せると、車輪受体65とステー66を上方へ回動して先端を合わせて、三角形状に枢結し、樋状の車輪受体65で移動輪56の後面と側面を受け止めて、前後動及び左右回動を規制する。降ろす時は前記と逆の操作を行う。
【0006】
【実施例】
本発明の構成の実施例を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明の自走式根菜収穫機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は荷台に収納容器を載せた状態の側面図、図4は昇降荷台部分の平面図、図5はキャスター輪からなる移動輪のストッパー部分の側面図、図6は同じくストッパーを解除した斜視図である。
【0007】
図1、図2より自走式根菜収穫機の全体構成について説明する。まず、水平状のメインフレーム1の下方に、前部クローラ走行装置2、及び後部クローラ走行装置3が配設されており、該前部クローラ走行装置2は、上方の操作部Gに配置した操向ハンドル5による操向操作にて操向可能となっている。該操作部Gはメインフレーム1の右側前方で、右側のクローラ走行装置2の上方位置に形成されている。即ち、メインフレーム1の右前上に操作コラム4を立設し、その上部に操向ハンドル5が突設されている。そして、該操作コラム4の後方にエンジン室6が配設されており、該エンジン室6内にエンジンEが内蔵されていて、該エンジン室6上には運転席7が配設されている。更に該エンジン室6の後方位置で、該メインフレーム1上に燃料タンクが搭載されている。
【0008】
そして、該メインフレーム1の左側前方(反操作部G側)より後方にかけて、根菜を掘取り、搬送し、葉部分を切除し、収容する一連の根菜収穫用の装置が配設されている。まず、メインフレーム1左側前部より、土中の根菜を掘り上げるための掘起し装置A、該掘起し装置Aの後部より、掘り上げた根菜の葉部分を挟持して搬送する引抜きコンベアB、その後端部の下方に、載置コンベアD、該載置コンベアDの外側に葉部切断装置C、該載置コンベアDの後方に収納容器Fが搭載されている。
【0009】
このような一連の根菜収穫装置の各装置について具体的に説明する。掘起し装置Aとその昇降機構は、前記メインフレーム1の前端部に回動支点軸14が横設されており、該回動支点軸14にロアリンク13の後部が枢支され、その後部に昇降フレーム15が立設されている。該昇降フレーム15の上端部にトップリンク支持軸15aが横架され、該トップリンク支持軸15aにトップリンク16の後端部が枢支され、一方前記ロアリンク13の前端には取付体12が枢支され、該取付体12の上部にトップリンク15の前端が枢支される。
【0010】
また、前記回動支点軸14の中央部に昇降アーム17が固設され、該昇降アーム17の先端に昇降用のシリンダー19のピストンロッド先端が枢支され、後端はロアリンク13中央後方のメインフレーム1に枢支されている。また、ロアリンク13の中途部側面と引抜きコンベアBとの間に昇降シリンダー29を介設している。このように前記昇降用シリンダー19の伸縮によってロアリンク13を昇降し、同時に引抜きコンベアB及び掘り起こし装置Aを昇降でき、昇降シリンダー29によって引抜きコンベアBを単独で昇降できるようにしている。
【0011】
そして、前記取付体12の前側面に掘り起こし爪9の高さを決めるゲージ輪11が高さ調節可能に取り付けられており、該取付体12の側面(内側)に油圧モータM1が固設されて、取付体12・12の間の前部にクランクアーム10を枢支し、クランクアーム10先端に掘り起こし爪9を取り付けて起こし装置Aを構成している。そして、前記油圧モータM1を駆動させて駆動軸上の偏心カムの回転により、クランクアーム10が揺動し、これにより、掘起し爪9が前後に揺動して、根菜の下方より土中を振動して、根菜を浮き上がらせ、引抜きが容易にできるようにしている。
【0012】
そして、前記引抜コンベアBの構成は図1、図2に示すように、搬送フレーム21L・21Rの前後方向の略中央部から外側(左)へ折れ曲がった平面視「く」字状に構成され、該搬送フレーム21L・21Rの前後両端と屈曲部にプーリー23・23・・・を配し、これらプーリーに挟持ベルト25L・25Rを巻回し、屈曲部でガイドしている。左右の後部のプーリー23・23の軸芯は回転駆動軸となっており、該回転軸の上端に伝動体26を設けてベベルギアと水平軸を介して連動連結し、左右のプーリーを互いに逆回転して、前記挟持ベルト25L・25Rを後方へ搬送駆動できるようにしている。また、メインフレーム1の中途部上にフレーム20立設されて、その上端部には回動軸27が横架され、該回動軸27は引抜コンベアBの回動支点となると共に、駆動軸ともなり、油圧モーターによって駆動される。
【0013】
また、引抜コンベアBの前端部に、着脱可能にディバイダー30を配設しており、該ディバイダー30は、タイン32a・32a・・・を突出した掻込ベルト32・32を配設し、前記引抜コンベアBのプーリー23より伝動される。そして、その後部の引抜コンベアB下部に根菜の尻尾切り装置31が配設されている。そして、前記引抜コンベアBの後部下方に載置コンベアDが前後方向に配設されており、側面視三角形状に構成されて、その各頂点にローラー33・34・35を枢支して搬送ベルト36を巻回し、ローラー33を前方下部に配置し、ローラー35を収納容器F上方に配置し、ローラー34をローラー33とローラー35の間に位置させて、ローラー33とローラー34の間を前傾の斜面部とし、ローラー34とローラー35の間を略同じ高さで略水平として、平坦載置部としている。この平坦載置部上方に前記引抜コンベアBの後端を位置させている。
【0014】
そして、載置コンベアDの右側にタインを多数突出した搬送チェーン40が三角形状に巻回され、平坦載置部の左側にタインを多数突出した搬送チェーン43が巻回している。平坦載置部の中途部の外側(左側)に葉部切断装置Cが配設されて、その下方にシュータSの上部開口が配設されており、該葉部切断装置Cは、載置コンベアDの側部に着脱可能に設け、油圧モータM2の駆動により切断刃54を回転させて、根菜が搬送される途中で葉部を切断する。前記シュータS下部は中央下方へ延設されて、切断された葉部はシュータS内に落下して、根菜を引き抜いた畝上へ落下するようにしている。
【0015】
このような構成において、前進しながら作業を行うと、根菜は掘起し爪9の揺動によって持ち上げられ、ディバイダー30によって根菜の葉が中央に寄せられ、挟持ベルト25L・25Rに葉の部分が挟持されて後方へ搬送されながら引き抜かれる。引抜きコンベアBによる搬送中途部の屈曲部付近から根菜が傾斜し、後方へ搬送されながら根部が載置コンベアDの搬送ベルト36上に載せられて、徐々に左右水平方向に向けられて斜面部上を上方に搬送される。そして、平坦載置部に至ると、葉部は引抜きコンベアBから解除されて載置コンベアD上に落下し、根菜は水平の状態で後方へ送られ、その途中で葉部切断装置Cによって余分な葉が切断され、葉はシュータSより畝上へ落下する。その後根菜は終端で収納容器Fへ落下して収納されていくのである。
【0016】
前記収納容器Fは前記メインフレーム1の後部の内側に配設した昇降荷台57に載せられ、該収納容器Fの下部には、前部と後部の両側に移動輪55・56が配設され、前後何れかの一方は車軸に対して回転自在とする車輪のみの構成で、他方は操向のため、車輪を車軸に対して回転自在とするともに平面内で全方向回転自在としたキャスター輪より構成している。この移動輪55とキャスター輪よりなる移動輪56が昇降荷台57の左右両側に前後方向に設けたレール59・59上に載せられる。但し、レールを左右方向に配設することも可能である。
【0017】
この昇降荷台57は図3、図4に示すように、X字状に中央部で枢結した昇降リンク60・61を両側に配置して、昇降リンク60・61の中央を枢結した枢結プレート62とメインフレーム1下部に設けたブラケット63の間にシリンダー64を介装し、昇降リンク60の前端はメインフレーム1に枢支し、後端はローラー60aを設けて、昇降荷台57の下内側に設けた案内レール57aに前記ローラー60aを嵌入している。また、昇降リンク61の前部は昇降荷台57の前部内側の枢支部57bで枢支し、後端はローラー61aを設けて、メインフレーム1に設けた案内レール1aにローラー61aを嵌入して、前記シリンダー64を伸縮することによって昇降荷台57を水平のままで昇降できるようにしている。
【0018】
また、前記左右のレール59は後面視凹状に構成して、レール59後端にはそれぞれストッパーSTが設けられており、該ストッパーSTは図5、図6に示すように、後面視凹状の、前記レール59の幅に合わせた樋状に構成した車輪受体65と、ステー66からなり、車輪受体65の一端はレール59後端より後方に延設した枢支ステー59a(図4)に枢支され、該車輪受体65の他端の側面には枢支ピン65aが突設されて、前記ステー66の上部を枢支できるようにし、スナップピン67で抜け止めしている。該ステー66の他端はレール59後部側面より突出した枢支ピン59bに枢結されて、車輪受体65とステー66とレール59を互いに三角形状に枢結するようにして不動としている。
【0019】
このような構成において、収納容器Fを昇降荷台57に載せるときや降ろすときには、シリンダー64を伸縮させて、昇降荷台57とトラックの荷台等と高さを合わせておく。そして、収納容器Fを昇降荷台57に載せる時には、車輪受体65を後方へ回動してレール状のブリッジとなるようにし、移動輪55・56は車輪受体65に案内されて、レール59上に載せることができる。そして、収納容器Fをレール59上に完全に載せると、移動輪56のロックレバー69を回動してロックし、車輪受体65とステー66を上方へ回動して先端を合わせて、枢支ピン65aにステー66の上部を枢支してスナップピン67で抜け止めする。車輪受体65は樋状であるので、移動輪56の後面と側面も受け止めて、前後動及び左右回動を規制し、収納容器は昇降荷台57上で動けないようにする。そして、降ろす時は前記と逆の操作を行えばよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、昇降荷台は上下高さを任意に変更できるので、トラック等の荷台と高さを合わせることができ、収納容器を持ち上げることなく容易に積み替えることができるようになる。また、収納容器は昇降荷台に形成したレール上を移動でき、レール端部のストッパーは樋状に構成されて、突出方向に回動することで、レールの延長となり、収納容器を載せる時や降ろす時にブリッジの代用とすることができて、載せ替え時の継ぎ目を埋めて容易に載せ替えができるようになるのである。また、収納容器を載せた後にはストッパーによってキャスター輪の移動輪を固定するので、レール方向の移動も左右回転もできなくなり、確実に収納容器を固定できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式根菜収穫機の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】荷台に収納容器を載せた状態の側面図である。
【図4】昇降荷台部分の平面図である。
【図5】キャスター輪からなる移動輪のストッパー部分の側面図である。
【図6】同じくストッパーを解除した斜視図である。
【符号の説明】
A 掘起し装置
B 引抜コンベア
D 載置コンベア
F 収納容器
ST ストッパー
1 メインフレーム
55・56 移動輪
57 昇降荷台
59 レール
60・61 昇降リンク
65 車輪受体
66 ステー
Claims (1)
- 走行機体の前方に引抜コンベアと掘り起こし装置を備え、その後部に載置コンベアを配置し、該載置コンベア後部に掘り起こして搬送された根菜を収容する収納容器を載置できるようにした構成において、機体後部に昇降荷台を形成し、該昇降荷台をシリンダーとリンク機構により昇降可能に構成すると共に、昇降荷台上に収納容器下部に配置した移動輪の位置に合わせてレールを形成し、該レール端部に樋状の車輪受体とステーを配置して、両者を枢結することでストッパーに形成したことを特徴とする自走式根菜収穫機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH08116748A JPH08116748A (ja) | 1996-05-14 |
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ID=17254239
Family Applications (1)
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JP25364794A Expired - Fee Related JP3549588B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 自走式根菜収穫機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3549588B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25364794A patent/JP3549588B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08116748A (ja) | 1996-05-14 |
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