JPH07123753A - 超音波モータの駆動装置 - Google Patents

超音波モータの駆動装置

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JPH07123753A
JPH07123753A JP5289778A JP28977893A JPH07123753A JP H07123753 A JPH07123753 A JP H07123753A JP 5289778 A JP5289778 A JP 5289778A JP 28977893 A JP28977893 A JP 28977893A JP H07123753 A JPH07123753 A JP H07123753A
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JP
Japan
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signal
drive
ultrasonic motor
circuit
oscillation
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Application number
JP5289778A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kurusu
裕之 来栖
Tsuneji Ono
恒二 小野
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Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
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Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd, Fukoku KK filed Critical Fukoku Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波モータの停止時に動作音を発生させな
いようにする。 【構成】 駆動指示回路51は、超音波モータMのON
又はOFF入力指示に応じて起動信号S1又は停止信号
S2を出力する。発振回路47は、起動信号S1によっ
て発振開始して発振信号CLを出力し、停止信号S2に
よって発振信号CLの周波数を高めて200msecだ
け出力して発振停止する。位相反転回路49は、発振信
号CLから互いに位相のずれた第1および第2の駆動信
号S4を形成してドライブ回路53へ出力する。ドライ
ブ回路53はされらの駆動信号で超音波モータMを駆動
する。そして、駆動停止時には超音波モータMが高い周
波数の駆動信号で駆動されて進行性振動波の発生が抑え
られ、スローストップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータの駆動装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波モータは、一般的には例えば図7
に示すような構成を有している。すなわち、中央の貫通
孔にラジアル型ベアリング1をはめた基台3に環状の凹
部5を形成し、上端面側(図7中の上側)に一体的に突
出する凸環部7を有する金属製の導電性弾性体9をその
基台3に固定し、図8のようにこの弾性体9の凸環部7
に放射状方向の切込み7a(図7では省略)を形成して
凸環部7を周方向に多数分割し、その弾性体9の他方の
端面(図7中下側)であって凸環部7と重合う位置にリ
ング板状の圧電振動板11を貼付け、この圧電振動板1
1に可撓性プリント基板13を接続して外部へ導出し、
基台3にカップ状の金属製ケース15を被せ、ケース1
5の中央突出部内に軸受17とスラスト型ベアリング1
9を固定し、ベアリング1、軸受17およびベアリング
19でシャフト21を軸支し、シャフト21には移動体
としての円盤状回転体23を固定し、シャフト21に取
付けられたフランジ25によって皿ばね27を介してそ
の回転体23の周縁部を弾性体9の凸環部7に圧接させ
て超音波モータを構成している。
【0003】そして、圧電振動板11は、図9に示すよ
うに、圧電セラミック板からなる圧電振動板素子29に
分極方向を交互に変えて厚み方向分極を施した円弧状の
第1の分極領域31と、分極方向を交互に変えて厚み方
向分極を施し第1の分極領域31とλ/4ずれた円弧状
の第2の分極領域33とを有し、圧電振動板素子29の
片面にてそれら第1および第2の分極領域31、33に
円弧状の駆動電極35、37を形成し、かつそれら駆動
電極35、37の間にセンサ電極39を設けている。セ
ンサ電極39部分にも厚み方向の分極が施されており、
上述した可撓性プリント基板13は、駆動電極35、3
7およびセンサ電極39に接続されている。圧電振動板
素子29の他方の面には、図10のように各分極領域毎
に個別電極41が独立して形成されており、それら個別
電極41は共通電極として図7の導電性弾性体9を介し
てプリント基板13に共通して導出されている。
【0004】このような超音波モータでは、第11図に
示すように、導電性弾性体9側を共通電極とし、圧電振
動板11の第1の分極領域31には交流電源43から第
1の駆動信号としての第1の周波数信号(電圧)V〔V
=V0 sinωt〕を、第2の領域33には移相器45
を介してλ/4位相のずれた同じく第2の駆動信号とし
て第2の周波数信号(電圧)V’〔V’=V0 sin
(ωt±π/2)〕を印加することにより、圧電振動板
11が振動して導電性弾性体9の上面には進行性振動波
が生じる。この進行性振動波は縦波と横波を伴ってお
り、導電性弾性体9の上面の質点Aに着目すると、質点
Aは縦振幅uと横振幅wで反時計方向の楕円運動をする
から、導電性弾性体9に回転体23を圧接させると、回
転体23が導電性弾性体9の質点A、A’...の楕円
運動の縦振幅uの成分によって矢符X方向に移動する。
【0005】もっとも、このような超音波モータは、図
12に示すように、主に周波数f0、f1 、f2 の3つ
の共振点を有し、駆動効率の面から最もQの高い中間の
主たる共振点f0 で起動することが行われているうえ、
安定した起動を確保する観点から周波数f0 より若干高
い周波数f3 で駆動することが好ましいとされている。
そこで、起動時には、周波数f3 より更に高い周波数f
4 例えば44KHzの駆動信号を駆動電極35、37に
加え、その駆動信号を低い周波数方向へスイープさせて
周波数f3 で超音波モータを安定起動させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
な超音波モータでは、導電性弾性体9に生じた進行性振
動波によって回転体23を回転させるために、この回転
体23を導電性弾性体9の凸環部7にある程度の摩擦力
をもって圧接させる必要があり、回転体23の回転を停
止させるために圧電振動板11へ印加する駆動信号の供
給を停止すると、回転体23が急激に導電性弾性体9に
圧接され、例えば「キュー」と言うような接触音が発生
し易い。そのため、停止時に超音波モータの動作に異常
が発生したかの如き状況を使用者に与えることとになる
し、停止時にケース15やこれを支持する機器の筐体が
振動するおそれがあり、好ましくない。
【0007】特に、この回転体23を導電性弾性体9の
凸環部7に適切かつ確実な摩擦力をもって圧接させる目
的から、例えば図7中の導電性弾性体9の凸環部7に摩
擦発生部材としてのシート(図示せず)を固定して回転
体23を圧接させる構成では、接触音の発生頻度が高く
て耳障りとなり、改善が望まれていた。本発明はこのよ
うな従来の欠点を解決するためになされたもので、超音
波モータの停止時の動作音を小さく抑えることができる
超音波モータの駆動装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、導電性弾性体と、これに重ねるよう
に接続され互いに位相の異なる駆動信号としての第1お
よび第2の周波数信号によって振動してその導電性弾性
体に進行性振動波を発生させる圧電振動板と、その導電
性弾性体に圧接された移動体とを有する超音波モータに
対し、その駆動信号を供給するとともに、駆動停止指示
に基づきその駆動信号を進行性振動波の発生を抑える特
定信号にして所定期間出力することを特徴としている。
そして、その特定信号は、上記駆動停止指示前よりも高
い周波数にシフトさせた信号、上記駆動停止指示前より
もレベルを低下させた信号、更には定在波を発生させる
駆動信号にすることができる。
【0009】
【作用】このような手段を備えた本発明では、駆動停止
指示が入力されると、進行性振動波の発生を抑える特定
信号が超音波モータに加えられるから、駆動停止指示が
入力されても、その特定信号によって超音波モータの移
動体が導電性弾性体に対して所定期間だけ移動し易くな
り、移動体が急激に停止しない。そして、その特定信号
として、上記駆動停止指示前よりも高い周波数にシフト
させた信号、レベルを低下させた信号、又は定在波を発
生させる駆動信号を用いる構成では、通常の駆動時の駆
動信号から簡単に特定信号が得られる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。なお、超音波モータの構成例は上述した構成と変更
がないので、上述した図7〜図12のモータ構成を引用
して説明する。図1は本発明に係る超音波モータの駆動
装置の一実施例を示すブロック図である。図1におい
て、発振回路47は、例えば40KHzより若干高く安
定した周波数f0 の発振信号CLを発振出力する公知の
可変発振構成を有するもので(図12参照)、位相反転
回路49に接続されている。
【0011】発振回路47は、後述する超音波モータM
の起動時にはやはり後述する起動信号S1によって安定
周波数f0 よりも更に高い周波数f1 の発振信号CLを
発振し、上述した図9中のセンサ電極39からのフィー
ドバック信号F/Bに基づき安定駆動周波数f0 までス
イープしながら可変発振するよう形成されている。しか
も、発振回路47は、後述する停止信号S2によって若
干例えば200msec程度の期間だけ安定周波数f0
より高い周波数、例えば44KHz付近まで発振スイー
プしてから発振動作を停止する遅延発振機能を有してい
る。駆動指示回路51は、超音波モータMの起動(O
N)又は停止(OFF)を指示する起動停止スイッチS
W1のON又はOFFに応じて上述した起動信号S1と
停止信号S2を出力するとともに、回転方向切換スイッ
チSW2による正転(CW)又は逆転(CCW)の選択
的入力に対応する方向指示信号S3を位相反転回路49
へ出力する機能を有している。
【0012】超音波モータMの起動や停止の入力指示、
正転(CW)又は逆転(CCW)の入力指示は、上述し
たスイッチSW1、SW2に限らず、図示しない別の入
力機構部品や電子回路によって実施可能である。位相反
転回路49は、発振回路47の発振信号CLから互いに
1/4λ位相のずれた第1および第2の駆動信号S4を
形成するとともに、駆動指示回路51からの方向指示信
号S3によってそれら第1および第2の駆動信号S4の
位相を逆転させてドライブ回路53へ出力するものであ
る。
【0013】ドライブ回路53は、それら第1および第
2の駆動信号S4を増幅し、第1および第2の駆動信号
S5としての周波数電圧V(SIN)およびV’(CO
S)を超音波モータMの圧電振動板11(図1では図示
省略。図9参照)に印加するものである。なお、図1に
おいて符号GNDおよびF/Bは共通電位およびフィー
ドバック信号である。整流平滑回路55は、超音波モー
タMからのフィードバック信号F/Bを整流平滑してフ
ィードバック信号レベルに応じた直流信号S6を形成し
て周波数制御回路57へ出力するものである。周波数制
御回路57は、所定の回転数に対応した基準レベルとフ
ィードバック信号レベルを比較し、レベル差が例えば小
さくなるように上述した発振回路47の発振周波数を可
変制御する制御信号S7を形成出力するものである。
【0014】次に、上述した本発明の超音波モータの駆
動装置の動作を説明する。図2Aに示すように駆動指示
回路51に接続されたスイッチSW1をON動作する
と、同図Bのような起動信号S1が駆動指示回路51か
ら発振回路47へ出力され、発振回路47は安定周波数
f0 よりも多少高い周波数f1 の発振信号CLを安定周
波数f0 までスイープしながら可変発振し、発振信号C
Lを位相反転回路49へ出力する。位相反転回路49
は、駆動指示回路51からの方向指示信号S3に基づき
発振信号CLから互いに1/4λ位相のずれた第1およ
び第2の駆動信号S4を形成してドライブ回路53へ出
力し、このドライブ回路53からの図2Cのような第1
および第2の駆動信号S5(周波数信号V、V’)によ
り、超音波モータMが同図Dのように回転駆動される。
【0015】そして、図2AのようにスイッチSW1を
OFF操作すると、同図Bのような停止信号S2が発振
回路47へ出力され、発振回路47は200msec程
度の期間だけ発振周波数を高い方へスイープさせて発振
を停止する。すなわち、停止信号S2が入力されても発
振回路47からは200msec期間だけ安定周波数f
0 より高い周波数の発振信号CLが出力される。そのた
め、超音波モータMは、位相反転回路49およびドライ
ブ回路53を介してその高い周波数による駆動信号S5
によって回転駆動されて停止する。
【0016】その際、超音波モータMは、安定周波数f
0 より高い周波数で回転駆動されるから、超音波モータ
内で発生する進行性振動波が抑えられてトルクが小さく
なって減速され、発振信号が停止するときには超音波モ
ータMの回転がスローストップする。すなわち、超音波
モータMが急激には停止しない。従って、超音波モータ
Mの駆動を停止させても、超音波モータM内の回転体2
3(図7参照)が急激に導電性弾性体9(図7参照)に
固定するように圧接しなくなり、接触音が発生し難い。
しかも、超音波モータMが急激には停止しないからモー
タの構成部品が破損され難いし、停止動作時に単に発振
回路47の発振周波数を高い方へスイープ発振させれば
よいから、発振回路47の構成も簡単である。
【0017】上述した実施例では、超音波モータMの停
止時に発振周波数をスイープさせずに、単に高い方の発
振周波数へジャップさせて発振させる構成も可能であ
る。もっとも、ジャップさせて発振させる周波数は安定
周波数f0 に対してあまり高くない方が好ましい。ま
た、スイッチSW1がOFF操作されてから、発振回路
47の発振動作が停止されるまでの期間は、超音波モー
タMの使用態様に合わせて任意に設定可能であり、一般
には100〜200msec程度の範囲で設定すること
が好ましいであろう。以下の実施例でも同様である。こ
のように上述した超音波モータの駆動装置では、駆動停
止指示である超音波モータのOFF操作によって、発振
回路47からの発振信号CLを200msec程度だけ
その駆動停止指示前よりも高い周波数にシフトさせて発
振させる構成であったが、本発明では超音波モータで発
生する進行性振動波の発生を抑える特定信号を発振信号
CLとして所定期間出力すれば、超音波モータをスロー
ストップ可能である。
【0018】次に本発明に係る超音波モータの駆動装置
の他の実施例を説明する。図3および図4は本発明に係
る超音波モータの駆動装置の他の実施例を示すブロック
図および動作説明用の波形図である。この構成は、図1
の構成において発振回路47を変更するとともに駆動指
示回路51とドライブ回路53との間に電圧可変回路6
1を付加したものである。すなわち、発振回路59は、
起動信号S1によって発振回路47と同様に発振開始す
るとともに、停止信号S2によって例えば200mse
c程度の期間だけ同じ発振を持続してから動作停止する
ものである。
【0019】電圧可変回路61は、駆動指示回路51か
らの停止信号S2に基づいてドライブ回路53から超音
波モータMへ出力される駆動信号S5の電圧レベルを所
定期間、例えば上述した200msec低下させて出力
停止させる機能を有している。すなわち、電圧可変回路
61は、スイッチSW1からのOFF指示に基づきドラ
イブ回路53からの駆動信号S5の電圧レベルを所定期
間で例えば12Vから10V程度まで可変低下させるも
のである。なお、図3の構成では、発振回路59および
電圧可変回路61以外は図1と同様であるから説明を省
略する。このような構成の超音波モータの駆動装置で
は、図4Aに示すようにスイッチSW1がON動作され
ると、同図Bのような起動信号S1によって発振回路5
9が発振動作し、位相反転回路49およびドライブ回路
53を介して超音波モータMが同図Eのように回転駆動
される。
【0020】そして、図4AのようにスイッチSW1が
OFF操作されると、同図Bのような停止信号S2が発
振回路59および電圧可変回路61へ出力され、発振回
路59は発振を持続する一方、電圧可変回路61が停止
信号S2に基づいてドライブ回路53から超音波モータ
Mへ出力される駆動信号S5の電圧レベルを200ms
ecの期間にわたって低下させ、発振回路59の発振動
作が停止する。そのため、超音波モータMは、OFF操
作されると、駆動信号S5のレベルが次第に低下するか
ら、超音波モータ内で発生する進行性振動波も低下して
減速し、超音波モータMの回転がスローストップする。
やはり、超音波モータMが急激には停止しないので、接
触音が発生し難い。しかも、発振回路59は、停止動作
時に単に発振動作を遅延させて停止させるものである
し、電圧可変回路61も単に所定期間だけドライブ回路
53から駆動信号S5の電圧レベルを次第に低下させる
ようにすれば良いから、構成が複雑化しない。
【0021】もっとも、図3の構成において、停止動作
時に単に発振動作を遅延させて停止するよう発振回路5
9を形成した方が、超音波モータMを確実に停止させら
れるであろうが、発振回路59の発振動作を継続させた
ままドライブ回路53から駆動信号S5の電圧レベルを
低下させだけでも、超音波モータの停止が可能である。
本発明者らの実験によれば、図3に示す構成において、
電圧可変回路61による駆動信号S5の電圧レベルの低
下の程度は、上述した期間経過後に超音波モータの駆動
停止指示前より20%以上である方が好ましいことが分
った。図5および図6は本発明に係る超音波モータの駆
動装置の更に別の実施例を示すブロック図および動作説
明用の波形図である。この構成は、図2の構成におい
て、電圧可変回路61を省略するととにも、位相反転回
路49から相選択回路63を介してドライブ回路53へ
接続する構成である。なお、相選択回路63以外の構成
は図1や図2と同様であるから説明を省略する。
【0022】すなわち、相選択回路63は、通常は位相
反転回路49からの互いに1/4λ位相のずれた第1お
よび第2の駆動信号S4をそのままドライブ回路53へ
出し、駆動指示回路51からの停止信号S2によって例
えば200msec程度の期間だけ第1又は第2の駆動
信号のいずれか一方を選択出力して他方を出力させず、
選択した第1又は第2の駆動信号も期間経過によって出
力停止する機能を有している。このような構成の超音波
モータの駆動装置では、図6Aに示すようにスイッチS
W1がON動作されると、同図Bのような起動信号S1
によって発振回路59が発振動作し、位相反転回路4
9、相選択回路63およびドライブ回路53を介して超
音波モータMが同図Dのように回転駆動される。そし
て、図6AのようにスイッチSW1がOFF操作される
と、同図Bのような停止信号S2が発振回路59および
相選択回路63へ出力され、発振回路59は発振を持続
する一方、相選択回路63が停止信号S2に基づいて2
00msec程度の期間だけ例えば第1の駆動信号をド
ライブ回路53へ選択出力して第2の駆動信号を出力さ
せず、200msec経過に第1の駆動信号も出力停止
する。
【0023】そのため、OFF操作されると、ドライブ
回路53からの駆動信号S5は周波数電圧V又はV’の
一方だけとなって超音波モータMには進行性振動波の発
生がなくなって定在波が発生し、図7中の回転体23が
弾性体9に対して滑走状態となり、回転慣性力によって
多少は回転するものの、回転トクルが低下して超音波モ
ータMがスローストップする。このように、図5の超音
波モータの駆動装置では、回転体23が弾性体9に対し
て滑走状態となって急激に停止しないから、接触音が発
生し難い。しかも、相選択回路63は、超音波モータM
の駆動停止指示に基づいて単に一方の駆動信号の選択
し、他方の駆動信号の出力を停止するよう形成すれば良
いから、構成が複雑化しない。
【0024】図5の構成では、停止動作時に単に発振動
作を遅延させて停止するよう発振回路59を形成した
が、相選択回路63が第1又は第2の駆動信号のいずれ
か一方を選択出力して他方を出力させず、選択した第1
又は第2の駆動信号も期間経過によって出力停止するよ
う形成したから、停止動作以降も発振回路59の発振動
作を継続させたままでも良い。このように上述した本発
明では、駆動停止指示後に所定の期間だけ、安定駆動時
の駆動信号から周波数を高くした特定信号によって超音
波モータを駆動したり、安定駆動時の駆動信号レベルを
低下させた特定信号によって超音波モータを駆動した
り、更には駆動信号から定在波を発生させる特定信号を
形成して超音波モータを駆動する構成であるが、このよ
うな構成以外にも駆動停止指示に基づきその駆動信号を
進行性振動波の発生を抑える特定信号にして所定期間出
力すれば、本発明の目的達成が可能である。なお、本発
明は回転型モータに限らず、往復型モータにも実施可能
である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波モー
タの駆動装置は、所定の位相差および周波数を有する第
1および第2の駆動信号の印加による進行性振動波の発
生によって駆動する超音波モータの駆動装置について、
その駆動信号を供給するとともに、駆動停止指示に基づ
きその駆動信号を進行性振動波の発生を抑える特定信号
にして所定期間出力する構成としたから、その特定信号
によって超音波モータの移動体が急激に停止しなくな
り、超音波モータの停止時の動作音を発生させないか、
又は極めて小さく抑えることができる。そして、その特
定信号として、上記駆動停止指示前よりも高い周波数に
シフトさせた信号や、上記駆動停止指示前よりもレベル
を低下させた信号、更には定在波を発生させる駆動信号
を用いる構成では、通常の駆動時の駆動信号から簡単に
特定信号が得られるので、従来の構成を大幅に変更する
必要がなり、構成を複雑化しない利点がある。特に、本
発明は、導電性弾性体に摩擦発生シートを固定して移動
体を圧接させる超音波モータ構成において、大きな効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波モータの駆動装置の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1の駆動装置の動作を説明する波形図であ
る。
【図3】本発明に係る超音波モータの駆動装置の他の実
施例を示すブロック図である。
【図4】図3の駆動装置の動作を説明する波形図であ
る。
【図5】本発明に係る超音波モータの駆動装置の別の実
施例を示すブロック図である。
【図6】図5の駆動装置の動作を説明する波形図であ
る。
【図7】超音波モータの一例を示す半断面図である。
【図8】図7の超音波モータにおいて圧電振動板に弾性
体を重ねた状態を示す半断面図である。
【図9】図7中の圧電振動板を示す底面図である。
【図10】図7中の圧電振動板を示す平面図である。
【図11】図7の超音波モータの動作原理を説明する図
である。
【図12】図7の超音波モータの駆動信号を説明する図
である。
【符号の説明】
1、19 ベアリング 3 基台 5 凹部 7 凸環部 9 導電性弾性体 11 圧電振動板 13 プリント基板 15 ケース 17 軸受 21 シャフト(移動体) 23 回転体(移動体) 25 フランジ 27 皿ばね 29 圧電振動板素子 31 第1の分極領域 33 第2の分極領域 35、37 駆動電極 39 センサ電極 41 個別電極 43 交流電源 45 移相器 47、59 発振回路 49 位相反転回路 51 駆動指示回路 53 ドライブ回路 55 整流平滑回路 57 周波数制御回路 61 電圧可変回路 63 相選択回路 M 超音波モータ SW1、SW2 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性弾性体と、これに重ねるように接
    続され互いに位相の異なる駆動信号としての第1および
    第2の周波数信号によって振動して前記導電性弾性体に
    進行性振動波を発生させる圧電振動板と、前記導電性弾
    性体に圧接された移動体とを有する超音波モータに対
    し、 前記駆動信号を供給するとともに、駆動停止指示に基づ
    き前記駆動信号を前記進行性振動波の発生を抑える特定
    信号にして所定期間出力することを特徴とする超音波モ
    ータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記特定信号は、前記駆動停止指示前よ
    りも高い周波数にシフトさせた信号である請求項1記載
    の超音波モータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記特定信号は、前記駆動停止指示前よ
    りもレベルを低下させた信号である請求項1記載の超音
    波モータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記特定信号は、定在波を発生させる信
    号である請求項1記載の超音波モータの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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