JPH07123752A - 超音波モータ装置 - Google Patents

超音波モータ装置

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Publication number
JPH07123752A
JPH07123752A JP5289777A JP28977793A JPH07123752A JP H07123752 A JPH07123752 A JP H07123752A JP 5289777 A JP5289777 A JP 5289777A JP 28977793 A JP28977793 A JP 28977793A JP H07123752 A JPH07123752 A JP H07123752A
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JP
Japan
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signal
ultrasonic motor
circuit
elastic body
frequency
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Application number
JP5289777A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kurusu
裕之 来栖
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Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 停止下において超音波モータ内の温度を低下
させないようにして起動を容易にする。 【構成】 信号供給部47は、発振回路51及びドライ
ブ回路55を介した第1の駆動信号SINと、発振回路
51、位相シフト回路53及びドライブ回路57を介し
た第2の駆動信号COSとを超音波モータMの圧電振動
板11に供給して回転駆動する。信号供給部47は、超
音波モータMの停止時に、回転制御回路49及び位相制
御回路59を介して位相シフト回路51からの信号φ2
の出力を停止する。第1の駆動信号SINのみが供給さ
れた超音波モータMでは、導電性弾性体9における進行
性振動波の発生が抑えられる一方、圧電振動板11及び
導電性弾性体9が振動して発熱が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータ装置に係
り、特に、起動特性を改良した超音波モータ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に超音波モータは、例えば図4に示
すような構成を有している。すなわち、中央の貫通孔に
ラジアル型ベアリング1をはめた基台3に環状の凹部5
を形成し、上端面側(図4中の上側)に一体的に突出す
る凸環部7を有するステータとしての金属製の導電性弾
性体9をその基台3に固定し、図5のようにこの弾性体
9の凸環部7に放射状方向の切込み7a(図4では省
略)を形成して凸環部7を周方向に多数分割し、その弾
性体9の他方の端面(図4中下側)であって凸環部7と
重合う位置にリング板状の圧電振動板11を貼付け、こ
の圧電振動板11に可撓性プリント基板13を接続して
外部へ導出している。
【0003】また、基台3にはカップ状の金属製ケース
15を被せ、ケース15の中央突出部内に軸受17とス
ラスト型ベアリング19を固定し、ベアリング1、軸受
17およびベアリング19でシャフト21を軸支し、シ
ャフト21には移動体としての円盤状回転体23を固定
し、シャフト21に取付けられたフランジ25から皿ば
ね27を介してその回転体23の周縁部を弾性体9の凸
環部7に圧接させて超音波モータを構成している。そし
て、圧電振動板11は、図6に示すように、圧電セラミ
ック板からなる圧電振動板素子29に方向を交互に変え
て厚み方向分極を施した円弧状の第1の分極領域31
と、同様な分極を施し第1の分極領域31とλ/4ずれ
た円弧状の第2の分極領域33とを有し、圧電振動板素
子29の片面にてそれら第1および第2の分極領域3
1、33に円弧状の駆動電極35、37を形成し、かつ
それら駆動電極35、37の間にセンサ電極39を設け
ている。なお、符号λは圧電振動板11の主たる共振周
波数である(後述する図9参照)。
【0004】センサ電極39部分にも厚み方向の分極が
施されており、上述した可撓性プリント基板13は、駆
動電極35、37およびセンサ電極39に重ねるように
して接続されている。圧電振動板素子29の他方の面に
は、図7のように各分極領域毎に個別電極41が独立し
て形成されており、それら個別電極41は共通電極とし
て図4の導電性弾性体9を介して共通してプリント基板
13に導出されている。このような超音波モータでは、
図8に示すように、導電性弾性体9(個別電極41)側
を共通電極とし、圧電振動板11の第1の分極領域31
には交流電源43から駆動信号としての第1の周波数信
号(電圧)V〔V=V0 sinωt〕を、他方第2の分
極領域33には移相器45を介してλ/4位相のずれた
同じく駆動信号として第2の周波数信号(電圧)V’
〔V’=V0 sin(ωt±π/2)〕を印加すること
により、圧電振動板11が振動して導電性弾性体9の上
面には進行性振動波が生じる。
【0005】この進行性振動波は縦波と横波を伴ってお
り、図8において導電性弾性体9の上面の質点Aに着目
すると、質点Aは縦振幅uと横振幅wで反時計方向の楕
円運動をするから、導電性弾性体9に回転体23を圧接
させると、回転体23が導電性弾性体9の質点A、
A’...の楕円運動の縦振幅uの成分によって矢符X
方向に移動する。もっとも、このような超音波モータ
は、図9に示すように、主に周波数f0 、f1 、f2 の
3つの共振点を有し、駆動効率の面から最もQの高い中
間の主たる共振点f0 で起動することが行われているう
え、安定した回転を確保する観点から周波数f0 より若
干高い周波数f3 で駆動することが好ましい。また、起
動時には、周波数f3 より更に高い周波数f4 例えば4
4KHzの駆動信号を駆動電極35、37に加え、その
駆動信号を低い周波数方向へスイープさせて周波数f3
で超音波モータを安定起動させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た超音波モータは、導電性弾性体9に生じた進行性振動
波によって回転体23を回転させるために、この回転体
23を導電性弾性体9の凸環部7にある程度の摩擦力を
もって圧接させる構成となっているから、低温下では起
動がスムースにいかない場合がある。特に、低温下で例
えば導電性弾性体9と回転体23の間に結露や凍結状態
が生じていると、回転体23がスムースに起動し難い。
このように従来の超音波モータは、回転体23に対する
導電性弾性体9の摺動面の状態によって起動特性が良好
でなくなるうえ、その使用温度範囲が狭いのが現状であ
り、改善が望まれていた。本発明はこのような従来の欠
点を解決するためになされたもので、初期駆動特性を改
善した超音波モータ装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、導電性弾性体と、これに重ねるよう
に接続され当該共振周波数の近傍の第1および第2の周
波数信号の印加によってその導電性弾性体に進行性振動
波を発生させる圧電振動板と、その導電性弾性体に圧接
された移動体とを有する超音波モータと、その移動体の
停止時に進行性振動波の発生を抑えてその圧電振動板を
振動させる副駆動信号を圧電振動板に供給する信号供給
部とを具備している。そして、本発明では、上記第1又
は第2の周波数信号や、同相の上記第1および第2の周
波数信号、又は逆相のそれら第1および第2の周波数信
号をその副駆動信号として出力するよう上記信号供給部
を形成すると良い。さらに、本発明では、共振周波数か
ら離れた周波数信号を副駆動信号として出力するよう上
記信号供給部を形成することも可能である。
【0008】
【作用】このような手段を備えた本発明では、超音波モ
ータの停止時に、信号供給部から進行性振動波の発生を
抑えてその圧電振動板を振動させる副駆動信号をそれに
供給すると、超音波モータの導電性弾性体における進行
性振動波の発生が抑えられて移動体が移動しないもの
の、圧電振動板や導電性弾性体が振動し、これらに発熱
が生じる。そして、上記第1又は第2の周波数信号の一
方、同相の上記第1および第2の周波数信号、又は逆相
のそれら第1および第2の周波数信号、更には共振周波
数から離れた周波数信号を副駆動信号として出力するよ
う上記信号供給部を形成すると、超音波モータの本来の
駆動に用いる駆動部で実施可能となる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。なお、超音波モータは例えば上述した構成でよいか
ら、上述した図4〜図8の超音波モータ構成を引用して
説明する。図1は本発明に係る超音波モータ装置の実施
例を示すブロック図である。図1において、本発明の超
音波モータ装置は、概略的には超音波モータMと、これ
に駆動信号としての第1および第2の周波数信号を供給
する信号供給部47から構成されている。この信号供給
部47は、回転制御回路49、発振回路51、位相シフ
ト回路53、ドライブ回路55、57、位相制御回路5
9、振幅制御回路61、温度センサ63および温度測定
回路65を有して構成されている。発振回路51は、例
えば40KHzより若干高く安定した周波数f0 の発振
信号φ1を発振出力する公知の可変発振機能を有するも
ので(上述した図9参照)、ドライブ回路55および位
相シフト回路53に接続されている。発振回路51は、
超音波モータMの起動時には回転制御回路49からの起
動信号S1によって周波数f0 よりも若干高い周波数f
1 の発振信号φ1を発振し、超音波モータMの圧電振動
板11のセンサ電極39(図6参照)からのフィードバ
ック信号F/Bに基づき周波数f0 までスイープしなが
ら可変発振するよう形成されている。
【0010】位相シフト回路53は、発振回路51から
の発振信号φ1の位相をλ/4遅らせるものであり、遅
らせた発振信号φ2をドライブ回路53へ出力させた
り、逆に位相制御回路59からの指示に基づき発振信号
φ2を発振信号φ1よりλ/4進める機能を有してい
る。また、位相シフト回路51は、位相制御回路59か
らの指示に基づき、その発振信号φ2の出力を停止させ
る機能を有している。ドライブ回路53、55は、発振
信号φ1、φ2を増幅し、第1および第2の周波数信号
としての周波数電圧V(SIN)およびV’(COS)
をトランスを介して超音波モータMの圧電振動板11の
駆動電極35、37へ印加するものである。なお、便宜
上、トランスはドライブ回路53、55に含め、図示を
省略した。
【0011】振幅制御回路61は、圧電振動板11のセ
ンサ電極39からのフィードバック信号F/Bを整流平
滑してフィードバック信号レベルに応じた直流信号を形
成しするとともに、所定の基準レベル、例えば安定駆動
時のフィードバック信号に応じた直流信号レベルと比較
し、その差が小さくなるように発振回路51の発振を可
変制御するものである。温度センサ63は、超音波モー
タMのケース15(図1では図示せず、図4参照。)内
に配置して超音波モータM内の温度を電気信号として温
度測定回路65へ出力するものであり、好ましくは導電
性弾性体9や回転体23(図1では図示せず、図4参
照。)の接触部分、すなわち導電性弾性体9の摺動面付
近に配置すると良い。温度測定回路65は、温度センサ
63からの検出信号から温度信号を回転制御回路49へ
出力するものであり、超音波モータM内の摺動面付近の
温度を測定するものである。
【0012】回転制御回路49は、超音波モータMの起
動(ON)又は停止(OFF)を指示する信号の取込み
によって上述した起動信号S1を出力するとともに、回
転方向すなわち正転(CW)又は逆転(CCW)の選択
を指示する信号の取込みによって対応する方向指示信号
S2を位相制御回路59へ出力する機能を有している。
端子P1、P2はそれらON又はOFFを指示する信号
や回転方向を指示する信号の入力端子である。回転制御
回路49は、超音波モータMの停止時に、温度測定回路
65からの温度信号による温度が、所定の基準温度例え
ば20℃を超えて低下したと検出すると、発熱制御信号
S3を位相制御回路59へ出力する機能を有している。
回転制御回路49は、図示はしないが、演算機能や判断
機能を有するCPU、このCPUの動作プログラムを格
納したROM、演算や判断動作中のデータを一時的に格
納するRAM等を有するマイクロコンピュータで形成す
ると良い。もっとも、回転制御回路49の構成内容は任
意である。
【0013】なお、超音波モータMの起動や停止の入力
指示、正転(CW)又は逆転(CCW)の入力指示は、
上述した端子P1やP2からの信号の取込みに限らず、
図示しない別の入力機構部品(スイッチ)や電子回路に
よって実施可能である。位相制御回路59は、回転制御
回路49からの方向指示信号S2によって位相シフト回
路51における発振信号φ2の位相を進めたり遅らせる
機能を有している。位相制御回路59は、発熱制御信号
S3を位相シフト回路51へ出力するとともに、発熱制
御信号S3に基づいて発振信号φ2の出力を停止させる
ように位相シフト回路53を制御する機能を有してい
る。
【0014】次に、上述した本発明の超音波モータ装置
の動作を説明する。図2Aに示すように回転制御回路4
9に起動を指示する信号が入力されると、ドライブ回路
55、57から同図B、Cのような第1および第2の周
波数信号V(SIN波)およびV’(COS波)が超音
波モータMの圧電振動板11の駆動電極35、37へ印
加され、図4の回転体23を介してシャフト21が回転
し、停止を指示する信号が入力されると、ドライブ回路
55、57からの第1および第2の周波数信号V(SI
N波)およびV’(COS波)の供給が停止されてシャ
フト21の回転が停止する点は、従来の構成と同様であ
る。そして、この超音波モータMの停止時に、図2Dの
ように、温度測定回路65からの温度信号による温度が
20℃を超えて低下したと回転制御回路49が温度検出
すると、回転制御回路49から発熱制御信号S3が位相
制御回路59へ出力され、位相制御回路59が発振信号
φ2の出力を停止させるように位相シフト回路53を制
御し、同図Bのように、ドライブ回路55からの第1の
周波数信号V(SIN波)のみが副駆動信号として超音
波モータMの圧電振動板11の駆動電極35に印加され
る。
【0015】そのため、圧電振動板11は振動するもの
の、導電性弾性体9には進行性振動波の発生が抑えられ
て定在波が発生し、シャフト21は回転しない。他方、
圧電振動板11にはその誘電体損や屈曲振動による発熱
が発生するし、導電性弾性体9にもその屈曲振動による
発熱が生じるとともに、定在波によって導電性弾性体9
が回転体23をシャフト21の軸方向に叩くことによる
発熱が生じ、圧電振動板11、導電性弾性体9およびこ
れらと回転体23との接触部分の温度が外気より上昇す
る。従って、圧電振動板11および導電性弾性体9のス
テータ部分およびロータとしての回転体23近傍の温度
が基準温度から低下しないから、その基準温度を適当に
設定しておけば、超音波モータM内がある温度以上に自
動的に保たれ、導電性弾性体9に圧接する回転体23を
スムースに回転起動させることができるし、導電性弾性
体9と回転体23間の結露や凍結も発生しない。
【0016】しかも、第1および第2の周波数信号を超
音波モータMに供給して通常の回転駆動させる回路構成
をそのまま使用するととも、に若干の構成を付加するだ
けで実施可能となり、構成が簡単となる。また、このよ
うにドライブ回路55からの第1の周波数信号V(SI
N波)のみを副駆動信号として超音波モータMに印加し
て導電性弾性体9に定在波を発生させると、導電性弾性
体9と回転体23間の摩擦が小さくなって回転体37の
静止トルクが大幅に低下し、シャフト21が自由回転可
能となる。そのため、シャフト21に他の機構部品が連
結されていても、超音波モータMの停止中にその機構部
品やシャフト21自体を回転させると簡単に回転してそ
れら機構部品や超音波モータ自体を破損しない。
【0017】上述した実施例では、位相制御回路59か
らの発熱制御信号S3に基づき発振信号φ2の出力を停
止させるように信号供給部47を形成し、進行性振動波
の発生が抑えて圧電振動板11を振動させるとともに導
電性弾性体9に定在波を発生させる構成であったが、進
行性振動波の発生を抑えて定在波を発生させる構成はこ
れに限定されない。例えば、図2B、C(破線)に示す
ように、位相シフト回路53から発振信号φ1と同相の
発振信号φ2を出力させたり、発振信号φ1の位相をλ
/2異ならせて逆相の発振信号φ2を出力させる構成も
可能であり、そのような発振信号φ2の出力が可能なよ
うに位相シフト回路53を形成すればよい。しかも、発
振信号φ2の出力停止、同相の発振信号φ2の出力、逆
相の発振信号φ2の出力が選択的に動作可能に位相シフ
ト回路53を形成するとともに、回転制御回路49から
それらに対応する発熱制御信号S3を位相制御回路59
へ出力するとともに、位相制御回路59でその発熱制御
信号S3の内容に応じて位相シフト回路53を切換え動
作させ、種々の発振信号φ2を出力させる構成も可能で
ある。
【0018】さらに、上述した構成は、温度センサ63
および温度測定回路65を回転制御回路49に接続した
信号供給部47を形成し、自動的に圧電振動板11や導
電性弾性体9近傍の温度を上昇させる構成であったが、
本発明では自動的に温度上昇させる構成に限定されな
い。すなわち、温度センサ63および温度測定回路65
を省略し、図示しないスイッチ等によって回転制御回路
49から発熱制御信号S3を位相制御回路59へ出力す
るように形成することも可能である。このように、スイ
ッチ等を手動又は他の機器と連動操作して回転制御回路
49から発熱制御信号S3を位相制御回路59へ出力す
るよう構成すれば、起動前に予め圧電振動板11や導電
性弾性体9近傍の温度を上昇させることが可能となり、
たとえ導電性弾性体9と回転体23間に結露が生じてい
ても、スムースに起動させることができる。
【0019】本発明者は、図1に示す構成において、ド
ライブ回路55から130VrMS および160VrMS の
第1の周波数信号V(SIN波)のみを周波数を変化さ
せて超音波モータMの圧電振動板11に供給し、圧電振
動板11および導電性弾性体9付近の温度を測定した結
果、図3のような特性が得られた。これによると、42
KHz付近で130VrMS の第1の周波数信号V(SI
N波)を印加したとき、超音波モータMのステータ部分
が56℃程度になったし、43KHz付近で160VrM
S の第1の周波数信号V(SIN波)を印加したとき、
超音波モータMのステータ部分が48℃程度になった。
しかも、第1の周波数信号V(SIN波)レベルが高い
方が温度上昇が大きく、超音波モータMの圧電振動板1
1の主たる共振周波数に近い周波数の方が温度上昇が大
きいことも分った。もっとも、主たる共振周波数から離
れた周波数であっても温度上昇することが分った。
【0020】従って、本発明の超音波モータ装置では、
超音波モータMの圧電振動板11の主たる共振周波数F
0 (図9参照)に近い周波数の発振信号φ1やφ2を印
加する構成以外に、主たる共振周波数F0 から離れた周
波数信号をドライブ回路55、57から圧電振動板11
へ印加しても、進行性振動波の発生が抑えて圧電振動板
11を振動させることが可能であり、回転制御回路49
から発熱制御信号S3に基づき離れた周波数信号を発振
するよう、例えば発振回路51を変更すれば良い。この
ように、主たる共振周波数F0 から離れた周波数信号を
圧電振動板11へ供給する構成では、発振信号φ1やφ
2の位相関係は任意で良い。ところで、本発明の超音波
モータ装置の信号供給部47において、第1および第2
の周波数信号V(SIN波)やV’(COS波)を超音
波モータMの圧電振動板11へ供給して回転駆動させる
構成は、上述した図1に限定されない。例えば、図1に
おいて発振回路51から位相シフト回路53を介してド
ライブ回路55、57を接続し、位相シフト回路53か
ら発振信号φ1をドライブ回路55へ出力するとともに
位相がλ/4ずれた発振信号φ2をドライブ回路57へ
出力するよう形成しても良い。また、本発明は回転型モ
ータに限らず、往復型モータにも実施可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波モー
タ装置は、圧電振動板に重ねた導電性弾性体に移動体を
直接又は間接的に圧接させ、その圧電振動板に第1又は
第2の周波数信号を印加してその導電性弾性体に進行性
振動波を発生させる超音波モータと、その移動体の停止
時に進行性振動波の発生を抑えてその圧電振動板を振動
させる副駆動信号を圧電振動板に供給する信号供給部と
を備えたので、超音波モータの停止時に、信号供給部か
ら副駆動信号を圧電振動板に供給するだけで、超音波モ
ータの移動体を移動させずに圧電振動板や導電性弾性体
に発熱を発生させることが可能となり、導電性弾性体の
摺動面の状態が良好となって超音波モータが起動し易く
なり、初期駆動特性を改善できる。そして、上記第1又
は第2の周波数信号の一方、同相の上記第1および第2
の周波数信号、又は逆相のそれら第1および第2の周波
数信号、更には共振周波数から離れた周波数信号を副駆
動信号として出力するよう上記信号供給部を形成すれ
ば、超音波モータの通常の駆動に用いる回路構成を停止
時に用いて実施可能となり、構成が簡単で価格を高騰さ
せない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波モータ装置の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1の超音波モータ装置の動作を説明する波形
図である。
【図3】本発明の超音波モータ装置に係る特性図であ
る。
【図4】超音波モータの一例を示す半断面図である。
【図5】図4の超音波モータにおいて圧電振動板に導電
性弾性体を重ねた状態を示す半断面図である。
【図6】図4中の圧電振動板を示す底面図である。
【図7】図4中の圧電振動板を示す平面図である。
【図8】図4の超音波モータの動作原理を説明する図で
ある。
【図9】図4の超音波モータの駆動信号を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1、19 ベアリング 3 基台 5 凹部 7 凸環部 7a 切込み 9 導電性弾性体 11 圧電振動板 13 プリント基板 15 ケース 17 軸受 21 シャフト 23 回転体(移動体) 25 フランジ 27 皿ばね 29 圧電振動板素子 31 第1の分極領域 33 第2の分極領域 35、37 駆動電極 39 センサ電極 41 個別電極 43 交流電源 45 移相器 47 信号供給部 49 回転制御回路 51 発振回路 53 位相シフト回路 55、57 ドライブ回路 59 位相制御回路 61 振幅制御回路 63 温度センサ 65 温度測定回路 M 超音波モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性弾性体と、これに重ねるように接
    続され当該共振周波数近傍の第1および第2の周波数信
    号の印加によって前記導電性弾性体に進行性振動波を発
    生させる圧電振動板と、前記導電性弾性体に圧接された
    移動体とを有する超音波モータと、 前記移動体の停止時に前記進行性振動波の発生を抑えて
    前記圧電振動板を振動させる副駆動信号を前記圧電振動
    板に供給する信号供給部と、 を具備することを特徴とする超音波モータ装置。
  2. 【請求項2】 前記信号供給部は、前記第1又は第2の
    周波数信号を前記副駆動信号として出力するよう形成さ
    れた請求項1記載の超音波モータ装置。
  3. 【請求項3】 前記信号供給部は、同相の前記第1およ
    び第2の周波数信号を前記副駆動信号として出力するよ
    う形成された請求項1記載の超音波モータ装置。
  4. 【請求項4】 前記信号供給部は、逆相の前記第1およ
    び第2の周波数信号を前記副駆動信号として出力するよ
    う形成された請求項1記載の超音波モータ装置。
  5. 【請求項5】 前記信号供給部は、前記共振周波数近傍
    から離れた周波数信号を前記副駆動信号として出力する
    よう形成された請求項1記載の超音波モータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001320888A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Canon Precision Inc 振動波モータ駆動制御装置、駆動制御方法、及び記憶媒体
JP2011155797A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Canon Inc 振動波駆動装置の駆動制御装置及び駆動制御方法

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