JPH07123494A - スピーカー - Google Patents

スピーカー

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JPH07123494A
JPH07123494A JP8327994A JP8327994A JPH07123494A JP H07123494 A JPH07123494 A JP H07123494A JP 8327994 A JP8327994 A JP 8327994A JP 8327994 A JP8327994 A JP 8327994A JP H07123494 A JPH07123494 A JP H07123494A
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JP
Japan
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magnetic flux
voice coil
speaker
coil
current
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Application number
JP8327994A
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English (en)
Inventor
Sang Pil Lee
相 泌 李
Kojun Sai
鴻 洵 崔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansei Denki KK
Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Original Assignee
Sansei Denki KK
Samsung Electro Mechanics Co Ltd
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Publication date
Priority claimed from KR1019940008273A external-priority patent/KR940025389A/ko
Application filed by Sansei Denki KK, Samsung Electro Mechanics Co Ltd filed Critical Sansei Denki KK
Publication of JPH07123494A publication Critical patent/JPH07123494A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • H04R9/025Magnetic circuit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2209/00Details of transducers of the moving-coil, moving-strip, or moving-wire type covered by H04R9/00 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2209/022Aspects regarding the stray flux internal or external to the magnetic circuit, e.g. shielding, shape of magnetic circuit, flux compensation coils

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音圧歪曲が最小化されてスピーカーユニット
の音質向上を図ることができる、また上部板と下部板に
誘導電流が少なくなって熱損失(鉄損)及びヒステリシ
ス損失を減少することができるスピーカーを提供するこ
と。 【構成】 第1及び第2マグネット112,115を含
む直流磁界発生装置と、この直流磁界発生装置の磁路を
形成する上部板113及び下部板114と、これら上部
板と下部板との間の空隙で音声電気信号を機械的信号に
変換させるための音声コイル123とを備えたスピーカ
ーにおいて、前記音声コイルと上,下部板との間で誘導
される交流磁束成分を相殺させるために発生される磁束
が交流磁束と180°の位相差を持つように構成された
交流磁束相殺手段130,140を備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音圧歪曲補償機能を
持つスピーカーに関し、さらに詳しくは、音声コイルと
上,下部板との間で誘導される交流磁界成分と180°
の位相差を持ち、交流磁束成分を相殺させて音声の弯曲
を最小化してスピーカーユニットの音質を向上させるた
めのスピーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、スピーカーは、振動板を上下
へ振動させるための駆動源を付与する駆動部と、この駆
動部の駆動源により振動板を上下へ振動させることによ
って、一定な音声を得ることができる振動部とから構成
され、このようなスピーカーは駆動部の構成要素により
内磁形,外磁形,及び方磁形に大きく分けられる。
【0003】前記スピーカー中で内磁形スピーカーは、
マグネットの外側にシールドケースだけが備えられたも
のであり、外磁形スピーカーはマグネットの上・下面に
上・下部板がそれぞれ装着され、この下部板の下面にシ
ールドケースがかぶされた補助マグネットが装着された
ものである。
【0004】図10及び図11には、従来技術による方
磁形スピーカーの断面図及び要部拡大図が図示されてい
る。これらの図面において、駆動部10は、シールドケ
ース11内に取り付けられたリング形の補助マグネット
12とこの補助マグネット12の上端に取り付けられた
“凸”形の下部板13とリング形の上部板14とこれら
の下部板13と上部板14との間に形成されたリング形
の主マグネット15とから構成される。図10に示すよ
うに、下部板13と上部板14との間には、所定の間隔
の空隙が形成されている。
【0005】一方、駆動部10により振動される振動部
20は、上部板14の上端にコーン形に形成された振動
板21と、この振動板21を支持するフレーム22及び
振動板21の外周辺に巻かれ、下部板13と上部板14
との間の空隙内に位置された音声コイル23とから構成
される。
【0006】ここで、駆動部10における空隙とは、下
部板13と上部板14との間の間隔で音声コイル23が
上、下へ振動の時、音声コイル23の上端から下端にい
たるまでの範囲をいう。
【0007】上記のような、従来の方磁形スピーカーに
おいて、上,下部板14,13間の空隙に主マグネット
15及び補助マグネット12により直流磁束が鎖交され
る状態で音声コイル23に電流(音声電流)が流れるこ
とにより、フラミングの左手法則により音声コイル23
が上下運動を起こすようになる。
【0008】前記音声コイル23が上,下へ振動される
ことによって、音声コイルと一体に形成された振動板2
1が上,下へ振動されて所定の音圧を起こすようにな
る。
【0009】ところで、スピーカー内の磁気回路には、
2種の磁束流れが存在するが、これは図12に示すよう
なマグネットによる直流磁束成分と図13(a),
(b),図14(a),(b)に示すような音声コイル
による交流の磁束成分とを含む。
【0010】マグネットは、時間に関係無く常に一定な
磁束分布を空隙に供給するので、図12の磁束分布は時
間不変であるが、交流電流(音声電流)(Iac=Im
COS ωt)は時間により波動的に変化するので、
図13(a),(b),図14(a),(b)に示すよ
うに磁束の流れが継続して切り替わる。
【0011】例えば、図13(b)からωt=90°で
あると、交流電流Iacはゼロ(=Im COS90°
=0)になるが、上,下部の板内から発生された誘導電
流により磁束が継続発生される。このような、交流磁束
と直流磁束は、磁気回路内で重畳された状態で存在し、
公称入力の状態で空隙交流磁束が直流磁束の大略15%
内外になる。
【0012】交流磁束は、周波数により分布が変化する
が、その理由は、上,下部板内の誘導電流が周波数によ
り発生量が変化し、磁界に及ぼす影響が変わるためであ
る。
【0013】また、周波数が高まることによって、誘導
電流により磁束の流れが図15(a),(b),図16
(a),(b)に示すように表皮に集中されるようにな
る。すなわち、図15(a),(b),図16(a),
(b)に示されるように、周波数が高まるほど音声コイ
ルの空隙を中心に磁束が集まって半径方向に対して
(+),(−)の対称を成すことを知られる。空隙中心
に対して半径方向へ(+),(−)の完全な対称を成す
と、空隙全体の交流磁束量Iacは、ゼロ(0)になる
ので、下記で説明する交流磁界による歪率成分の力は無
くなることがある。
【0014】一方、音声コイルに供給された音声電流に
より、音声コイルを押すとか引く力(F=B・L・I)
が発生されるが、この力が供給された音声波形をそのま
ま再現すれば、磁気回路的には歪曲が発生されないが、
電磁気場の基本法則上、音声電流による主磁界の歪曲が
必然的であるので、この歪曲による駆動力Fの変動要因
が発生される。
【0015】また、音声コイルが上,下へ動きながら位
置による磁気的な力の変動が生じることがある。勿論、
理想的な駆動力Fが生じても、振動部による歪曲発生の
原因は残る。空隙における交流磁束φacと音声コイル
の駆動力F間の関係を見る。
【0016】空隙における平均磁束密度をBgapとい
う。
【0017】
【数1】 Bgap=Bdc+(|φac|/A)・SIN(ωt+α)…… (I) ここで、Bdcは、空隙の直流磁束密度、Aは、空隙の
面積、|φac|は、φacの量の最大値、|φac|
/Aは、交流磁束密度の最大値、ωは、音声電流の各周
波数、αは、音声電流とそれにより発生された交流磁界
との位相差である。
【0018】音声電流をi=imSIN(ωt)、空隙
内に影響を受ける有効なコイルの長さを1という、駆動
力Fを求めると、
【数2】 F=Bgap ・1・i …… (II) =[Bdc+(|φac|/A)・SIN (ωt+α)]・1・imSIN (ωt) =Bdc・1・imSIN (ωt)-1/2(|φac|/A)・1・imCOS(2 ωt+α) + 1/2(|φac|/A)・1・imCOS (α) (II)式の第1項は、音声電流による歪率がない駆動力F
成分である。第3項は、交流電流によるバイアス成分で
あるが、音声コイルが振動の時に一定な方向(上または
下)へ力が作用し、この力は、交流磁束量に比例し位相
差αと関係がある。
【0019】そして、第2項は、交流磁束成分φacに
より生じる駆動力Fの2倍の周波数成分であり、この力
により駆動力Fに2次歪率成分(2次高調波成分)が発
生される。2次歪率の含有率は、
【数3】 により計算することができる。φacは、音声電流によ
る平均交流磁束密度の成分であるが、公称入力の時、直
流磁束密度Bdcの15%内外まで上昇可能であるの
で、kの値が0.075(7.5%)の水準まで上がる
ことができる。(III) 式からkを小さくするためには、
直流磁束密度成分Bdcを相対的に|φac|/Aより
大きくするとか、交流磁束密度成分φacを小さくする
ことができる。
【0020】しかし、Bdcを大きくする問題は、通常
良いと言えないが、スピーカーユニット内の適切な大き
さの値があるだろう。同一なエネルギの水準を入力する
とき、低い周波数でφacが相対的にさらに大きな値に
なるため、φacを低くすることは低域における歪率減
少効果が大きく現われる。
【0021】3次以上の歪曲も磁気回路で示すことがで
きるが、この主要な原因は、上,下部板の材質のヒステ
リシス性質と音声コイルの振動による駆動力の変動要因
などにより始まる。
【0022】(III) 式のBgap成分にヒステリシスに
よる歪曲が加味されれば、(ヒステリシスによる影響に
高調波成分が大きいという仮定)、Bgapの成分に又
他のsine成分が積になるので、基本波からは2次高
調波、交流2次歪曲からは3次成分が導出される。
【0023】したがって、2次成分を減らすと、磁気回
路による3次成分も減少されることにより、3次成分の
減少のための又他の方案はヒステリシス現象が小さな板
材を使用しなければならない。
【0024】言い換えれば、従来の方磁形スピーカー
は、図17に示すように振動板21の一端部に巻かれた
音声コイル23に流れる電流により必然的に交流磁束が
発生されることにより、下部板14,13と上部板との
間の空隙で磁束密度の不均衡を招来して音声コイル23
の上下運動に対する歪曲が生じ、これは結果的に音圧の
歪曲を招来する問題点があった。
【0025】上記のような、問題点を解決するための他
のスピーカーが図18及び図19に示されており、図1
8及び図19において、図10及び図11と同一な参照
番号は、同一部品を表示するので、これらに対する詳細
な説明は省略する。
【0026】図18,図19から知るごとく、リング形
の主マグネット15と補助マグネット12との間にサン
ドイッチされた下部板13の上端には、銅で作ったポー
ルキャップ30が取り付けられている。
【0027】このような、方磁形スピーカーにおいて、
図20,図21に示すように振動板21に巻かれた音声
コイル23に電流が流れると、下部板13の上端に取り
付けられたポールキャップ30の内部に誘導電流が発生
されることにより、音声コイル23による交流磁束を抑
制できるようになる。
【0028】しかし、下部板13の上端に取り付けられ
たポールキャップ30で交流磁束の相殺のために発生さ
れる誘導電流が理論的に90°の時間的位相差だけを持
つようになることにより、相殺効果が不完全であった
(180°が完全である)。
【0029】したがって、上部板14と下部板13との
間の空隙で磁束密度の不均衡を招来して音声コイル23
の上下運動に対する歪曲が生じ、結果的に音圧の歪曲を
招来する問題点があった。また、前記上,下部板14に
誘導電流が発生して抵抗により熱損失が発生され、上,
下部板14,13に交流磁束が浸透してヒステリシス損
失が発生される問題点があった。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の目
的は、音圧歪曲が最小化されてスピーカーユニットの音
質向上を図ることができるようにしたスピーカーを提供
することにある。
【0031】この発明の他の目的は、上部板と下部板に
誘導電流が少なくなって熱損失(鉄損)及びヒステリシ
ス損失を減少することができるスピーカーを提供するこ
とにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1及び第2マグネットを含む直流磁
界発生装置と、この直流磁界発生装置の磁路を形成する
上部板及び下部板と、これら上部板と下部板との間の空
隙で音声電気信号を機械的信号に変換させるための音声
コイルとを備えたスピーカーにおいて、前記音声コイル
と上,下部板との間で誘導される交流磁束成分を相殺さ
せるために発生される磁束が交流磁束と180°の位相
差を持つように構成された交流磁束相殺手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0033】上記構成において、前記交流磁束相殺手段
は、前記音声コイルにより発生される交流電流成分を相
殺させるためにこの交流成分と180°の位相差を持つ
音声電流源相殺手段であることができるし、この場合、
この音声電流源の相殺手段は、前記音声コイルの巻線数
に対して約80〜120%に巻かれ、前記空隙下部の溝
部に突出された下部板上端部の外周面に巻かれ、前記音
声コイルと直列に連結された補償コイルであることがで
きる。また、前記交流磁束相殺手段は、音声コイルによ
りヨークと前記第1マグネットとの間に誘導される交流
磁界を相殺させるために前記交流磁界と180°の位相
差を持つ交流磁界相殺手段であることもでき、この場
合、この交流磁界相殺手段は、前記音声コイルの巻線数
に対して約40〜60%巻かれ、前記空隙下部の溝部に
突出された下部板の上端部と下端部との中間領域に巻か
れ、前記音声コイルと直列に連結された補償コイルであ
ることができる。ここで、前記補償コイルは、前記空隙
下部の溝部に突出された下部板の下端部上に巻かれるこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下、添付した図面を参照してこの発明によ
る音圧歪曲補償機能を持つスピーカーに対する望ましい
実施例を詳細に説明する。
【0035】図1及び図2は、この発明によるスピーカ
ーの一実施例を示す断面図及び要部拡大断面図である。
図1及び図2から知るごとく、この発明によるスピーカ
ーは、駆動部110を含む。この駆動部110は、金属
材のシールドケース111内に取り付けられたリング形
の補助マグネット112と、この補助マグネット112
の上端に取り付けられた“凸”型の下部板113と上部
板114との間にサンドイッチされたリング形の主マグ
ネット115とから構成される。
【0036】そして、振動部120は、上部板114の
上端にコーン形の振動板121を持つフレーム122を
含むが、振動板121の中央部位には上部板114と下
部板113との間の空隙内に位置されるように音声コイ
ル123が形成されている。
【0037】また、前記下部板113と上部板114と
の間の空隙部位であって下部板113上端の外周面に
は、音声コイル123と反対方向に巻かれ、大略的に同
一巻線数の補償コイル130が取り付けられており、こ
の補償コイル130は前記音声コイル123に直列に連
結されている。
【0038】補償コイル130は、音声コイル123に
対して80〜120%の巻線数が望ましく、さらに望ま
しくは、音声コイル123と同一巻線数で巻かれる。
【0039】このように、構成されたこの発明の一実施
例によるスピーカーは、上,下部板114,113間の
空隙に主マグネット115及び補助マグネット112に
より直流磁束が鎖交される状態で音声コイル123に電
流(音声電流)が流れることにより、フレミングの左手
法則により音声コイル123が上下運動を起こすように
なる。
【0040】音声コイル123が上,下へ振動されるこ
とにより、音声コイル123と一体に形成された振動板
121も又上,下へ振動され、所定の音圧を発生する。
このとき、振動板121の音声コイル123に電流が流
れると、交流磁束が発生され、音声コイル123に直列
に連結された補償コイル130により他の交流磁束が発
生される。
【0041】言い換えれば、音声コイル123により発
生される交流磁束は空隙部位の上部に分布され、補償コ
イル130により発生される交流磁束は、空隙部位の下
部に分布されて、図3に示すように交流磁束が対称を成
すようになる。
【0042】言い換えれば、図2から知るごとく、下部
板113の上端位置に巻線数を音声コイル123と同一
にして逆方向に巻く補償コイル130は、音声コイル1
23による交流磁界の発生原因である音声電流源を相殺
しようとするものである。音声コイル123のすぐ隣に
逆方向の電流が同一巻線数で流れるので、空隙全体の立
場で見ると、全体電流の和はゼロ(0)になると思われ
る。
【0043】従って、音声コイル123及び補償コイル
130により発生される交流磁束は、互いに対称を成す
ように音声コイル123と補償コイル130による電流
の位相差が180°で交流磁束の相殺効果を得る。
【0044】したがって、この発明の一実施例によるス
ピーカーは、図3及び図4に示すように上,下部板11
4,113間の空隙部位から発生される交流の磁束量が
周波数に関係無く小さく、前記空隙部位における交流の
磁束成分が(+),(−)に完璧な対称を成して発生さ
れることにより、交流磁界の相殺効果が優秀であること
を知る。
【0045】すなわち、補償コイル130による交流磁
界の相殺効果が優秀であるとは、音声コイル123に電
流(音声電流)が流れて音声コイル123が上下へ振動
されることにより、音声コイル123と一体に形成され
た振動板121もまた上下へ振動されるとき、音声コイ
ル123の電流により必然的に発生される交流磁束が補
償コイル130により減少され、上部板114と下部1
13と間の空隙で磁束密度の不均衡を防止して音声コイ
ル123の上下運動に対する歪曲防止及び補償が成され
て、音圧歪曲が最小化されるものである。
【0046】また、従来の発明の必須構成要素である下
部板13のポールキャップ30が必要でないので、交流
磁束が減少されるにしたがい、上,下部板114,11
3における誘導電流が減少され、熱損失(鉄損失)及び
ヒステリシスの損失が減少される。
【0047】以上のように、この発明の一実施例による
スピーカーによれば、駆動部の空隙である下部板の上端
外周面に大略音声コイルと同一巻線数(80〜120
%)に巻かれ、かつ反対方向に巻かれた補償コイルが取
り付けられているため、周波数に関係無く交流磁界の発
生原因である音声電流源が相殺され交流の磁束量が少な
くなり、音圧歪曲が最小化されてスピーカーユニットの
音質向上を図ることができる効果がある。
【0048】しかし、実際の音声コイルは、上下へ震え
る運動をするので、完全な補償効果を期待することがで
きない。また、上端の位置においては補償コイルも上下
逆方向の力を受けるために非常に固く下部板のポールと
接着しなければならない。そこで、これを改善するため
のものが図5及び図6に示されている。
【0049】図5及び図6は、この発明によるスピーカ
ーの他の実施例を示す断面図及び要部拡大断面図である
が、これらの図面において、図1及び図2と同一な参照
番号は、同一部品を表示するので、これらに対する詳細
な説明を省略する。
【0050】図5及び図6で知るごとく、駆動部110
の空隙下部に形成された溝部には、音声コイル123と
反対方向に巻かれた補償コイル140が取り付けられ、
その巻線数が音声コイル123に対して大略半分(1/
2)に巻かれ直列に連結されている。この補償コイル1
40は、音声コイル123に対して40〜60%の巻線
数が望ましく、さらに望ましくは音声コイル123の半
分(1/2)に巻かれる。
【0051】図6から知るごとく、補償コイル140
は、下部板113の中央部またはその近傍の位置に逆方
向に取り付ける。この補償コイル140は、図1及び図
2で説明したような電流源の相殺というよりは、音声コ
イル123により発生された交流磁界の相殺効果または
磁束の流れの調整が主な任務である。
【0052】これは、補償コイル140により発生され
た交流磁界の相殺効果または磁束の流れを図7に示すよ
うにすることにある。図7及び図8から知るごとく、音
声コイル140内を交叉する空隙磁束は、補償コイル1
40を使用したものが(+),(−)の対称をよく成し
て全体の空隙交流磁束φacが小さくなることを観察す
ることができる。φacの減少は、(III) の式から見る
ごとく、2次高調波の歪率成分が減少されることを意味
する。
【0053】このように、構成されたこの発明の他の実
施例によるスピーカーにおいて、上部板114と下部板
113との間の空隙に主マグネット115及び補助マグ
ネット112により直流磁束が鎖交される状態で音声コ
イル123に電流(音声電流)が流れることにより、フ
レミングの左手法則により音声コイル123が上下運動
を起こすようになる。
【0054】音声コイル123が上下へ振動されること
によって、音声コイル123と一体に形成された振動板
121もまた上下へ振動され、所定の音圧を発生する。
このとき、振動板121の音声コイル123に電流が流
れると、交流磁束が発生され、音声コイル123と直列
に連結された補償コイル140により他の交流磁束が発
生される。
【0055】言い換えれば、音声コイル123により発
生される交流磁束は空隙の上部に分布され、交流磁束が
対称化されることによって、音声コイル123と補償コ
イル140の電流位相差が180°で交流磁束の相殺効
果を得る。さらに具体的に説明すれば、図7に示すよう
に、音声コイル123に発生される交流磁束の中心を空
隙位置の半径方向に位置させ、空隙の(+)方向の交流
磁束と(−)方向の交流磁束とを相殺させることによ
り、交流磁束の発生量を少なくしている。
【0056】したがって、図7乃至図9に示すように、
この発明によるスピーカーにおいては、上,下部板11
4,113間の空隙から発生される交流の磁束量が空隙
下部の溝部に取り付けられた補償コイル140により周
波数に関係なく小さく、空隙における交流磁束成分が
(+),(−)に完璧に対称を成して発生されて、交流
磁界の相殺効果が優秀であることを知ることができる。
【0057】すなわち、補償コイル140による交流磁
界の相殺効果が優秀であるということは、音声コイル1
23に電流(音声電流)が流れて音声コイル123が上
下へ振動されて音声コイル123と一体に形成された振
動版121もまた上下へ振動されるとき、音声コイル1
23の電流により発生される交流磁束が補償コイル14
0により減少され、上部板114と下部板113との間
の空隙で磁界の不均衡が防止され音声コイル123の上
下運動に対する歪曲防止及び補償が成され、音圧歪曲が
最小化されるということである。
【0058】また、この発明によるスピーカーにおいて
は、従来発明の必須構成要素である下部板13のポール
キャップ16が必要でないため、交流磁束が減少される
にしたがい、上,下部板114、113における誘導電
流が減少され熱損失(鉄損失)及びヒステリシス損失が
減少される。
【0059】以上のように、この発明の他の実施例によ
るスピーカーによれば、下部板と上部板との間の溝部
に、音声コイルと大略半分の巻線数に巻かれかつ反対方
向に巻かれた補償コイルが取り付けられているため、周
波数に関係なく交流磁束が相殺されて交流磁束量が少な
くなり、音圧歪曲が最小化されてスピーカーユニットの
音質向上を図ることができる。
【0060】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れるものでなく、特許請求の範囲を脱しない範囲内で多
様の変更及び修正が可能である。例えば、補償コイル
は、駆動部の空隙のどの所(例えば、下部板の外周面は
勿論、上部板の内周面と直流磁界発生装置である主マグ
ネットの内周面など)に形成されることもできる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明によるスピーカ
ーによれば、上,下部板の空隙部位に、音声コイルと近
接しそれと直列に連結され巻線方向が反対である補償コ
イルを取り付けることにより、音声コイルと補償コイル
の逆方向巻線による電流の位相差が180°で周波数に
関係無く交流磁束が相殺されて交流磁束量が小さくな
り、これにより結果的に音圧歪曲が最少化されて、スピ
ーカーユニットの音質を向上させることができる。
【0062】また、従来、下部板に設けられていたポー
ルキャップが必要でないので、交流磁束が減少されるに
したがい、上,下部板における誘導電流が減少され、熱
損失(鉄損)及びヒステリシス損失が減少される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるスピーカーの断面
図である。
【図2】図1における要部を拡大図示した詳細図であ
る。
【図3】図1に示したスピーカーで空隙上の磁束密度分
布図である。
【図4】図1に示した補償コイルにおける交流鎖交の磁
束密度分布図である。
【図5】この発明の他の実施例によるスピーカーの断面
図である。
【図6】図5における要部を拡大図示した詳細図であ
る。
【図7】図5に示したスピーカーで30Hzの周波数に
おける磁束分布図である。
【図8】図5に示したスピーカーで空隙上の磁束密度分
布図である。
【図9】図5に示した補償コイルにおける交流鎖交の磁
束密度分布図である。
【図10】従来の一般的な方磁形スピーカーを示す断面
図である。
【図11】図10で要部を拡大図示した詳細図である。
【図12】図10に示したスピーカーでマグネットによ
る直流磁界分布図である。
【図13】図13(a),(b)は、音声コイルによる
交流磁界分布図である。
【図14】図14(a),(b)は、音声コイルによる
交流磁界分布図である。
【図15】図15(a),(b)は、周波数による交流
磁束分布図である。
【図16】図16(a),(b)は、周波数による交流
磁束分布図である。
【図17】図10に示したスピーカーにおける空隙上の
磁束密度分布図である。
【図18】ポールキャップがある他の従来のスピーカー
を示す断面図である。
【図19】図18で要部を拡大図示した詳細図である。
【図20】図18に示したスピーカーで30Hzの周波
数における磁束分布図である。
【図21】図18に示したスピーカーで空隙上の磁束密
度分布図である。
【符号の説明】
112 補助マグネット 115 主マグネット 113 上部板 114 下部板 123 音声コイル 130,140 補償コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2マグネットを含む直流磁界
    発生装置と、この直流磁界発生装置の磁路を形成する上
    部板及び下部板と、これら上部板と下部板との間の空隙
    で音声電気信号を機械的信号に変換させるための音声コ
    イルとを備えたスピーカーにおいて、 前記音声コイルと上,下部板との間で誘導される交流磁
    束成分を相殺させるために発生される磁束が交流磁束と
    180°の位相差を持つように構成された交流磁束相殺
    手段を備えたことを特徴とするスピーカー。
  2. 【請求項2】 前記交流磁束相殺手段は、 前記音声コイルにより発生される交流電流成分を相殺さ
    せるためにこの交流成分と180°の位相差を持つ音声
    電流源相殺手段からなることを特徴とする請求項1記載
    のスピーカー。
  3. 【請求項3】 前記交流磁束相殺手段は、 音声コイルによりヨークと前記第1マグネットとの間に
    誘導される交流磁界を相殺させるために前記交流磁界と
    180°の位相差を持つ交流磁界相殺手段であることを
    特徴とする請求項1記載のスピーカー。
  4. 【請求項4】 前記音声電流源の相殺手段は、 前記音声コイルの巻線数に対して約80〜120%に巻
    かれ、前記空隙下部の溝部に突出された下部板上端部の
    外周面に巻かれ、前記音声コイルと直列に連結された補
    償コイルであることを特徴とする請求項2記載のスピー
    カー。
  5. 【請求項5】 前記交流磁界相殺手段は、 前記音声コイルの巻線数に対して約40〜60%巻か
    れ、前記空隙下部の溝部に突出された下部板の上端部と
    下端部との中間領域に巻かれ、前記音声コイルと直列に
    連結された補償コイルであることを特徴とする請求項3
    記載のスピーカー。
  6. 【請求項6】 前記補償コイルは、 前記空隙下部の溝部に突出された下部板の下端部上に巻
    かれることを特徴とする請求項3記載のスピーカー。
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