JP3247619B2 - スピーカエッジ - Google Patents

スピーカエッジ

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JP3247619B2
JP3247619B2 JP25283296A JP25283296A JP3247619B2 JP 3247619 B2 JP3247619 B2 JP 3247619B2 JP 25283296 A JP25283296 A JP 25283296A JP 25283296 A JP25283296 A JP 25283296A JP 3247619 B2 JP3247619 B2 JP 3247619B2
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由江 西岡
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Denso Ten Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーン型スピーカ
のエッジに関し、特に口径が大きく大振幅を必要とする
低域再生用スピーカに適するスピーカエッジに関する。
【0002】
【従来の技術】コーン型スピーカの基本的な構成は、コ
ーンを含む振動系、磁気回路およびそれらを支持するフ
レームとからなっている。図5はスピーカ構造を示す構
成図であり、図6はスピーカの振幅リニアリティ特性を
示している。また、図7は従来のエッジの形状を示す断
面図であり、(a)は半円型アップロール形状、(b)
は円弧型アップロール形状、(c)は半円型ダウンロー
ル形状、(d)は円弧型ダウンロール形状である。
【0003】振動系は、コーン型振動板51、振動板5
1の外周を支持するエッジ52、振動板51を駆動する
ボイスコイル53およびボイスコイル53が巻かれたボ
イスコイルボビン60を支持するダンパ54とからなっ
ている。磁気回路は、マグネット55の磁気エネルギー
を磁気ギャップ56に効率良く集束させるため、強磁性
材料(鉄等)でできたポールピース57、プレート58
およびヨーク59で構成されている。ボイスコイル53
は円筒形の薄いボイスコイルボビン60に電線を巻いた
もので、この電線に音声電流を流すと磁気ギャップ56
内の磁力との電磁作用により駆動力が発生する。この駆
動力は電流の強さに比例して変化し、振動板51はボイ
スコイル53に流れた電流に応じて振動し音波を発生す
る。また、略逆円錐形状のフレーム61が上記振動系、
磁気回路等を支持するよう形成され、エッジ52、ダン
パ54の一端が接着されている。
【0004】ボイスコイル53に流れる音声電流により
振動板51は振動するが、その振幅が大きくなると高調
波ひずみが発生し易くなる。この要因としてスピーカの
振幅リニアリティ特性に直接起因するエッジ52、ダン
パ54のリニアリティ特性がある。このエッジ52の形
状として最も一般的なものにコルゲーションエッジ(蛇
腹状)とロールエッジ(円弧状)がある。この内、ロー
ルエッジはエッジ自身の共振が少なく、ハイコンプライ
アンスにすることができるので低域再生用として多く用
いられており、図7の(a)断面半円形でスピーカ前方
に突出した形状、(b)断面円弧形でスピーカ前方に突
出した形状、(c)断面半円形でスピーカ後方に突出し
た形状、(d)断面円弧形でスピーカ後方に突出した形
状に示すような形状のものが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スピーカの振幅リニア
リティ特性(ボイスコイル53の駆動力と振動板の振幅
との関係)は、図6に示すように直線的な変位特性が理
想であるが、しかしながら上述のようなスピーカエッジ
構造では、エッジの特性および振動系の他のサスペンシ
ョン(ダンパ等)等の非直線性により理想とのズレを生
じている。
【0006】本発明は、振動系のサスペンションの一つ
であるエッジ52の最適設計により、殆どどのようなダ
ンパと組合せても振幅リニアリティ特性が改善されるエ
ッジを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、スピーカの振
動板に接着される振動板接着部と、スピーカフレームに
接着されるフレーム接着部と、該振動板接着部と該フレ
ーム接着部との間の弾性変形可能なロール部からなり、
前記振動板を前記スピーカフレームに変位可能に固定す
るスピーカエッジにおいて、前記ロール部は、前記振動
板接着部と前記フレーム接着部から略80度の傾斜角を
もって直線的に立ち上がる第1および第2立上部と、前
記第1および第2立上部の先端部間を接続する円弧型の
円弧部とを備えるとともに、幅と高さの比が略8:7で
あることを特徴とする。
【0008】また、前記第1および第2立上部は、前記
ロール部の円弧に対して接線の関係を有することを特徴
とする。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係るエッジの形状を示
す断面図である。なお、本実施例はエッジの形状に特徴
があるものであるため、エッジ以外の構成については図
5に示したスピーカと同様であるため、その説明を省略
する。
【0011】スピーカの振動板51の外周を支持するエ
ッジ12は、振動板51と同様の紙、布あるいは発泡ウ
レタン等の樹脂、ゴム等で形成されており、両側には振
動板51およびフレーム61へ固着するための振動板接
着部121、フレーム接着部122がロール部123の
両端のA点、B点より各々左右に水平に突設されている
(一体成形)。なお、振動板はエッジを含めて表現され
る場合もあるが、本明細書では振動板はエッジ含まない
ものとして説明する。そして、ロール部123の断面形
状は、直線L1、直線L2と円弧124を繋いだ裾の広
がった逆U字型に形成されている。直線L1、L2は、
ロール部123と振動板接着部121、フレーム接着部
122との接続点であるA点およびB点より傾斜角80
°(A点、B点を連結する直線に垂直な線に対する角度
αは10°となる)となっている。また円弧124は、
エッジ12の上端(頂点C)を通りA点とB点とを連結
する直線に平行な直線L3と直線L1、L2に内接する
円の一部により形成されている。そして、また円弧12
4はA点とB点間の寸法aと、A点、B点を連結した直
線と頂点Cまでの寸法b(ロール部123の高さ)との
比が8対7となるように設定されている。
【0012】そして上記エッジ12はロール部123が
スピーカの前方に突出するように、振動板接着部121
が振動板51の外周に接着され、フレーム接着部122
がフレーム61に接着され振動板51の外周を支持す
る。次に本実施例によるエッジを用いたスピーカの特性
について説明する。図2は本実施例に係るエッジを用い
たスピーカの振幅リニアリティ特性を示すグラフであ
り、(a)はリニアリティの良好なダンパと組合せたも
の、(b)はリニアリティの悪いダンパと組合せたもの
を示している。また、図3は従来のエッジを用いたスピ
ーカの振幅リニアリティ特性を示すグラフであり、
(a)はリニアリティの良好なダンパと組合せたもの、
(b)はリニアリティの悪いダンパと組合せたものを示
している。
【0013】図2に示した本実施例によるエッジを用い
たスピーカのリニアリティ特性は、図3に示したスピー
カのリニアリティ特性に比べ、直線性の優れたものとな
っている。特に大振幅時のリニアリティ特性の直線性に
おいては顕著に差異が見られる。そして、リニアリティ
特性の良好なダンパと組み合わせて用いた場合も、リニ
アリティ特性の悪いダンパと組み合わせて用いた場合
も、本実施例によるエッジを用いた方が、リニアリティ
特性の直線性が優れたもとになっている。そして、片側
特性(+P:スピーカの前方向への振動の振幅、−P:
スピーカの後方向への振動の振幅)においては、従来の
エッジを用いたスピーカのリニアリティ特性が振動方向
により差異があって歪みの発生の原因になるのに対し
て、本実施例によるエッジを用いたスピーカのリニアリ
ティ特性では、両側振動方向の振幅特性に差があまりな
く、歪みの低減化に対して効果があることが分かる。な
お、グラフの『P−P』は両側振幅特性(スピーカの前
方向への振動の振幅およびスピーカの後方向への振動の
振幅の和、所謂 PEAK TO PEAK )を示している。
【0014】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図4は本発明の第2実施例に係るエッジの形状を示
す断面図である。なお、本実施例はエッジの形状に特徴
があるものであるため、エッジ以外の構成については図
5に示したスピーカと同様であるため、その説明を省略
する。スピーカの振動板51の外周を支持するエッジ4
2は、振動板51と同様の紙、布あるいは発泡ウレタン
等の樹脂等で形成されており、両側には振動板51およ
びフレーム61へ固着するための振動板接着部421、
フレーム接着部422がロール部423の両端のD点、
E点より各々左右に水平に突設されている(一体成
形)。そして、ロール部423の断面形状は、直線L
1、直線L2と円弧424を繋いだ裾の広がったU字型
に形成されている。直線L1、L2は、ロール部423
と振動板接着部421、フレーム接着部422との接続
点であるD点およびE点より傾斜角80°(D点、E点
を連結する直線に垂直な線に対する角度αは10°とな
る)となっている。また円弧424は、エッジ42の下
端(頂点F)を通りD点とE点とを連結する直線に平行
な直線L3と直線L1、L2に内接する円の一部により
形成されている。そして、また円弧423はD点とE点
間の寸法cと、D点、E点を連結した直線と頂点Fまで
の寸法d(ロール部423の高さ)との比が8対7とな
るように設定されている。
【0015】そして上記エッジ42はロール部423が
スピーカの後方に突出するように、振動板接着部421
が振動板51の外周に接着され、フレーム接着部422
がフレーム61に接着され振動板51の外周を支持す
る。以上のような構成による本実施例によれば、図2、
図3に示した第1実施例と同様の特性を得ることができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明のスピーカエッジ構
造によれば、振幅リニアリティ特性を改善し、スピーカ
の高調波ひずみを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエッジの形状を示す
断面図である。
【図2】本実施例に係るスピーカの振幅リニアリティ特
性を示すグラフである。
【図3】従来のスピーカの振幅リニアリティ特性を示す
グラフである。
【図4】本発明の第2実施例に係るエッジの形状を示す
断面図である。
【図5】スピーカ構造を示す構成図である。
【図6】スピーカの振幅リニアリティ特性を示すグラフ
である。
【図7】従来のエッジの形状を示す断面図である。
【符号の説明】
12・・・・エッジ 121・・・振動板接着部 122・・・フレーム接着部 123・・・ロール部 124・・・円弧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカの振動板に接着される振動板接
    着部と、スピーカフレームに接着されるフレーム接着部
    と、該振動板接着部と該フレーム接着部との間の弾性変
    形可能なロール部からなり、前記振動板を前記スピーカ
    フレームに変位可能に固定するスピーカエッジにおい
    、 前記ロール部は、前記振動板接着部と前記フレーム接着
    部から略80度の傾斜角をもって直線的に立ち上がる第
    1および第2立上部と、前記第1および第2立上部の先
    端部間を接続する円弧型の円弧部とを備えるとともに、
    幅と高さの比が略8:7であることを特徴とするスピー
    カエッジ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2立上部は、前記ロー
    ル部の円弧に対して接線の関係を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のスピーカエッジ。
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