JPH07122442A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH07122442A
JPH07122442A JP5262557A JP26255793A JPH07122442A JP H07122442 A JPH07122442 A JP H07122442A JP 5262557 A JP5262557 A JP 5262557A JP 26255793 A JP26255793 A JP 26255793A JP H07122442 A JPH07122442 A JP H07122442A
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coil
bobbin
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side relay
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Mitsuo Katsumata
三雄 勝又
Kenji Fukuda
健児 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組立てが容易な点火コイルを提供する。 【構成】高圧出力端子6が取付けられたつば板部102
を一端に有する1次ボビン1に1次コイル2を巻く。1
次コイル2を構成するコイル導体の一部を1次ボビンの
他端のつば部103の外側に露呈させて接点部201を
形成する。2次ボビン3の一端に取り付けた中継端子金
具7に2次コイル4の一端を接続する。2次ボビン3の
他端の外周寄りの部分に設けた端子固定用壁部311を
貫通させて中継端子金具8を取り付ける。中継端子金具
8の後端部に2次コイルの他端4Bを接続する。中継端
子金具8の先端8aを2次ボビン3の内周面よりも更に
内側に突出させ、1次ボビン1を2次ボビン3の内側に
挿入して、高圧出力端子6及び接点部201をそれぞれ
中継端子金具7及び8に接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用点火装置に
用いる点火コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用点火装置に用いる点火コイル
は、1次ボビンに巻回された1次コイルと、2次ボビン
に巻回された2次コイルとからなり、2次コイルは1次
コイルの外側に同心的に配置される。1次ボビンの一端
にはつば板部が設けられていて、該つば板部に高圧コー
ド接続部が設けられ、該高圧コード接続部に高圧出力端
子が取り付けられている。2次コイルの一端は高圧出力
端子に電気的に接続され、他端は1次コイルの端末部に
接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用点火
コイルでは、1次コイルが巻回された1次ボビンの外周
に2次コイルが巻回された2次ボビンを嵌合させた後、
2次ボビンの鍔部に取付けた端子金具に1次コイルの端
末部と2次コイルの他端の端末部とを巻き付けて半田付
けし、2次コイルの一端を高圧端子金具に半田付けして
いた。そのため、1次コイルと2次コイルとを組み合わ
せた後の結線作業に多くの手間を要し、製造能率が低下
するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、1次コイルと2次コイル
とを組み合わせた際に、1次コイルと2次コイルとの接
続及び2次コイルと高圧出力端子との接続を自動的に行
わせることができるようにして製造を容易にし、製造能
率を向上させることができるようにした内燃機関用点火
コイルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、高圧出力端子
が取付けられた高圧コード接続部を備えたつば板部を一
端に有する1次ボビンに巻回された1次コイルと、2次
ボビンに巻回された2次コイルとを備えて、2次コイル
の一端が高圧出力端子に電気的に接続されている内燃機
関用点火コイルに係わるものである。
【0006】本発明においては、1次コイルの端末部に
直接または該1次コイルの一部をなすコイル部分を介し
てつながる接点部が1次ボビンの他端側に設けられ、2
次ボビンの一端に高圧側中継端子金具が取り付けられて
該高圧側中継端子金具に2次コイルの一端が接続されて
いる。2次ボビンの他端の外周寄りの位置には端子固定
用壁部が形成されている。この端子固定用壁部は、その
内面が2次ボビンの内周部よりも径方向の外側に位置す
るように設けられていて、該端子固定用壁部を貫通させ
た状態で低圧側中継端子金具が取り付けられてている。
低圧側中継端子金具はその先端部が2次ボビンの内周面
よりも更に内側に突出し、その後端部が2次ボビンの他
端の外周部より外側に突出するように設けられていて、
該低圧側中継端子金具の後端部に2次コイルの他端が接
続されている。2次ボビンの内側に1次ボビンが挿入さ
れて高圧出力端子が高圧側中継端子に接触させられ、接
点部が低圧側中継端子金具の先端部に接触させられてい
る。
【0007】上記接点部を設けるため、1次ボビンの他
端の外周部に導体掛け止め部を設けておくのが好まし
い。このような導体掛け止め部を設けておくと、1次コ
イルを構成するコイル導体の一部を該導体掛け止め部に
引っ掛け、導体掛け止め部に引っ掛けられたコイル導体
の導体掛け止め部の外面に沿う部分の絶縁被覆を除去し
て、該絶縁被覆が除去された部分を接点部とすることが
できる。
【0008】
【作用】上記のように、1次ボビンのつば板部と反対側
の端部に1次コイルにつながる接点部を設けるととも
に、2次ボビンの一端及び他端にそれぞれ2次コイルの
一端及び他端につながる高圧側中継端子金具及び低圧側
中継端子金具を設けて、1次ボビンを2次ボビンの内側
に挿入した際に、高圧出力端子及び接点部がそれぞれ高
圧側中継端子及び低圧側中継端子に接触するように構成
すると、1次コイルと2次コイルとを組み合わせた際
に、2次コイルの一端と高圧出力端子との間、及び2次
コイルの他端と1次コイルとの間の電気的な接続を自動
的に行うことができるため、従来1次コイルと2次コイ
ルとを組み合わせた後に必要としていた面倒な結線作業
を省略して点火コイルの製造能率を向上させることがで
きる。
【0009】また上記のように、2次ボビンの他端側
に、内面が2次ボビンの内周部よりも径方向の外側に位
置する端子固定用壁部を設けて、該端子固定用壁部を貫
通させた状態で低圧側中継端子金具を取り付けると、低
圧側中継端子金具の支点からその先端部までの長さを長
くすることができるため、低圧側中継端子金具に十分な
弾力性を持たせて、低圧側中継端子金具と接点部とを十
分な接触圧力で接触させることができ、両者間の接触抵
抗を小さくして2次コイルの他端と1次コイルの端末部
との接続を確実にすることができる。
【0010】
【実施例】図1及び図2は本発明の実施例の点火コイル
の全体的な構成を示したもので、図1は図2のA−A線
断面図、図2は図1のB−B線断面図である。これらの
図において1は樹脂の成形品からなる1次ボビン、2は
1次ボビンに巻回された1次コイル、3は樹脂の成形品
からなる2次ボビン、4は2次ボビンに巻回された2次
コイル、5は樹脂製のケースである。
【0011】1次ボビン1は、図3(A),(B)に示
したように、ほぼ小判形の断面形状を有する胴部101
と、該胴部の一端側に設けられたつば板部102と、胴
部101の他端側に設けられたつば部103とを有し、
つば板部102の外周寄りの部分には筒状の高圧コード
接続部104が設けられている。高圧コード接続部10
4はその軸線をコイルの軸線と平行な方向に向けた状態
で設けられていて、その底部を貫通させて木ネジ状の高
圧出力端子6が取り付けられている。つば板部102の
側面の対称位置には1対の突出部105,106が設け
られ、これらの突出部内に一端が埋設された状態で、コ
イルの軸線方向に延びる1対の舌片状の1次端子金具1
07及び108が取り付けられている。1次端子107
及び108にはそれぞれコイルの軸線と直角な方向に延
びるリード端子109及び110が設けられていて、こ
れらのリード端子は突出部105及び106から同方向
に突出させられている。
【0012】1次ボビン1の他端側に設けられたつば部
103の外端面に3つのリブ状の突起111a〜111
cが90度間隔で設けられている。これらの突起はそれ
ぞれの先端部がつば部103の外周よりも更に径方向の
外側に突出するように設けられていて、中央に設けられ
た1つの突起111bのつば部103の外周より突出し
た部分が導体掛け止め部112となっている。
【0013】1次ボビン1のつば板部102には、後記
する2次ボビンに設けられた位置決め突起及び係止突起
がそれぞれ挿入される位置決め孔114及び係止孔11
5が設けられている。
【0014】1次ボビンの胴部101に絶縁被覆された
コイル導体を円筒状に巻回することにより、1次コイル
2がレヤー巻きされている。この例では、図4に示すよ
うに、1次コイルの最終レヤーの巻き始め側の1ターン
を構成するコイル導体2aの一部が導体掛け止め部11
2に引っ掛けられ、最終レヤーの1ターンを構成する導
体2aの導体掛け止め部112の外端面に沿う部分の絶
縁被覆が除去されて、該絶縁被覆が除去された部分によ
り接点部201が構成されている。最終レヤーの巻き始
めの1ターンの一部が導体掛け止め部112に引っ掛け
られた後、該最終レヤーが最後まで巻回されて1次コイ
ル2が巻き上げられている。
【0015】図3(B)に示したように、1次コイル2
の一端(巻き始め側の端末部)2Aは1次端子金具10
7につながるリード端子109に巻き付けられて、該リ
ード端子に電気的に接続されている。また1次コイル2
の他端(巻き終り側の端末部)2Bは、1次端子金具1
08につながるリード端子110に巻き付けられて、該
リード端子に電気的に接続されている。
【0016】2次ボビン3は、胴部301の外周に軸線
方向に並ぶ多数のコイル巻回溝302,302,…を形
成したもので、コイル巻回溝302,302,…にそれ
ぞれ巻回された単位コイル4a,4a,…が直列に接続
されて2次コイル4が構成されている。
【0017】2次ボビン3の一端側に高圧側中継端子金
具7が取り付けられている。本実施例で用いる高圧側中
継端子金具7は、図7に示すように、断面が矩形状を呈
する導体をJ字形に折り曲げ成形したもので、その折り
返し部7aが2次ボビン3の一端側に設けられた溝部内
に圧入されている。中継端子金具7の長辺部7bはその
中間部から斜めに折り曲げられ、短辺部7cには2次コ
イル4の一端4Aが巻き付けられている。
【0018】図5(B)に示したように、2次ボビン3
の他端の外周寄りの部分には、径方向の内側及び軸線方
向の外側にそれぞれ開口した凹部310が形成されてい
る。この実施例では、凹部310の底部が端子固定用壁
部311となっていて、この端子固定用壁部311を貫
通させた状態で、低圧側中継端子金具8が取り付けられ
ている。低圧側中継端子金具8は凹部310内を通して
2次ボビン3の径方向の内側に延びるように設けられて
いて、その先端部8aが2次ボビン3の内周面よりも更
に内側に突出させられている。本実施例では、図6に示
したように、端子固定用壁部311を貫通させて、断面
が正方形状を呈する端子取付け孔312が形成され、先
端部8aが斜めに折り曲げられた角柱状の低圧側中継端
子金具8の後端部8bが取付け孔312に圧入されて取
り付けられている。
【0019】2次ボビン3の他端のつば部の外周部の一
部がカットされて切り欠き部304が形成され、低圧側
中継端子金具8の後端部8bが切り欠き部304から径
方向に突出した状態で配置されている。2次ボビン3の
つば部の外周部(切り欠き部304)から突出した低圧
側中継端子金具8の一端に2次コイル4の他端4Bが巻
き付けられている。
【0020】2次ボビン3の一端にはまた、軸線方向に
突出した位置決め突起305と、弾性変形が可能な拡大
頭部306aを先端部に有するキノコ形の係止突起30
6とがそれぞれ1次ボビンの位置決め孔114及び係止
孔115に対応させて設けられている。2次ボビンの他
端側の端面には放射方向に延びる補強リブ307と周方
向に延びる補強リブ308とが形成されている。
【0021】本実施例では、2次ボビン3の胴部の内側
に1次ボビン1の胴部を挿入して、位置決め突起305
を位置決め孔114に挿入し、係止突起306を係止孔
115に嵌合させた状態で、高圧出力端子6の頭部6a
及び接点部201がそれぞれ高圧側中継端子金具7及び
低圧側中継端子金具8の先端部8aに所定の接触圧力を
もって接触するように中継端子金具7及び8の位置と形
状とが設定されている。
【0022】本発明の点火コイルを製造する際には、1
次ボビン1に1次コイル2をレヤー巻して、最終レヤー
を巻回する際に該最終レヤーの1ターンを構成するコイ
ル導体2aの一部を導体掛け止め部112に引っ掛けた
後該最終レヤーを巻き上げる1次コイル巻回工程と、2
次ボビン3に2次コイル4を巻回して、その一端及び他
端をそれぞれ高圧側中継端子金具7及び低圧側中継端子
金具8に接続する2次コイル巻回工程とを個別に行う。
従って、1次コイルと2次コイルとの間の結線作業等に
手間を要することなく、それぞれのコイルを能率良く巻
回することができる。
【0023】1次コイルと2次コイルとを組み合わせる
のに先立って、1次コイルの最終レヤーの1ターンを構
成するコイル導体201の導体掛け止め部の外面に沿う
部分の絶縁被覆を除去して、該絶縁被覆が除去された部
分を接点部201とする接点部形成工程を行う。この接
点部形成工程における絶縁被覆の除去は、コイル導体に
研磨用の砂を吹き付ける(サンドブラストする)か、ま
たはコイル導体にやすりを軽く当てることにより容易に
行うことができる。
【0024】接点部形成工程を行った後、2次コイルが
巻回された2次ボビン3の胴部の内側に1次コイルが巻
回された1次ボビン1の胴部を挿入して、高圧出力端子
6の頭部6a及び接点部201をそれぞれ高圧側中継端
子金具7及び低圧側中継端子8に接触させるコイル組立
工程を行う。この工程では、2次ボビン3の位置決め突
起305を1次ボビンの位置決め孔114に挿入し、係
止突起306を係止孔115に嵌合させて1次ボビンと
2次ボビンとを結合し、高圧出力端子6の頭部及び接点
部201をそれぞれ高圧側中継端子金具7及び低圧側中
継端子金具8に接触させる。
【0025】このように、本発明においては、半田付け
を行うことなく、2次ボビンの内側に1次ボビンを挿入
するだけで自動的に1次コイルと2次コイルとの間の電
気的な接続及び2次コイルと高圧出力端子との間の接続
を行うことができるため、点火コイルの組み立てを簡単
にすることができる。
【0026】また本発明においては、2次ボビン3の他
端の外周寄りの部分に、内面311aが2次ボビンの内
周部よりも径方向の外側に位置する端子固定用壁部31
1を設けて、該端子固定用壁部311に低圧側中継端子
金具8を支持しているため、2次ボビンの内周部と端子
固定用壁部311の内面との距離に相当する分だけ低圧
側中継端子金具8の支点から先端部8aまでの距離を長
くすることができる。従って低圧側中継端子金具8に十
分な弾力性を持たせることができ、低圧側中継端子金具
8を十分な接触圧力をもって接点部201に接触させ
て、低圧側中継端子金具8と接点部201との間の電気
的な接続を確実にすることができる。
【0027】上記のように、1次コイルが巻回された1
次ボビンと2次コイルが巻回された2次ボビンとを組み
合わせてコイル組立体10を構成した後、該コイル組立
体をケース5に挿入し、1次ボビン1の胴部101の内
側に鉄心(図示せず)を挿入した後、ケース5内にエポ
キシ樹脂等の絶縁樹脂を注型して、該樹脂を硬化させる
ことによりケース内にコイル組立体と鉄心とを固定す
る。
【0028】ケース5は筒状に形成されていて、その外
周部には、高圧コード接続部104を内側に収容する膨
出部501と、リード端子109及び110をそれぞれ
内側に収容する膨出部502及び503とが形成されて
いる。またケース5の底部には、1次ボビン1の胴部1
01の端部を嵌合させるための凹部505が形成されて
いる。
【0029】なお点火コイルの外装は、上記のようなケ
ース及び注型樹脂に限られるものではなく、コイル組立
体を被覆するモールド部を射出成形することにより点火
コイルの外装を形成するようにしてもよい。
【0030】上記の実施例においては、1次コイルの最
終ターンの巻き始め側の1ターンを構成するコイル導体
の一部の絶縁被服を除去することにより接点部を形成し
ているため、該接点部は1次コイルの一部をなすコイル
部分(最終レヤーのコイル部分)を介して1次コイルの
他端に接続されることになる。従って、図11に示した
ように、2次コイル4の巻き始め側の端部4Bは、1次
コイルの巻き終り側の端部2Bよりも所定のターン数
(最終レヤーの巻数)だけ手前の位置に接続される。こ
の場合、2次コイル4の巻き始め側の端部4Bの電位と
1次コイル2の巻き始め側の端部2Bの電位とが一致し
なくなるが、実用上は問題がない。
【0031】なお1次コイルの最終レヤーの巻数は他の
レヤーの巻数より少なくしても差支えない(1ターンで
も1ターン未満でも良い)。
【0032】また最終レヤーの巻回を1次ボビンの他端
側で終了させて、該最終レヤーの最終ターンを構成する
コイル導体を導体掛け止め部に引っ掛けた後、該コイル
導体を1次コイルの外周を経て(コイルを巻回すること
なく)1次端子108側に導くようにしても良い。
【0033】上記の実施例において、2次コイル4の一
端4A及び他端4Bをそれぞれ高圧側中継端子金具7及
び低圧側中継端子金具8に巻き付け接続する工程では、
2次コイル4の両端の絶縁被覆を除去する必要はなく、
単にコイル導体(通常はエナメル線)を中継端子金具7
及び8に密着させて巻き付けるだけでよい。2次コイル
4の両端の絶縁被覆を除去することなく、該2次コイル
の一端4A及び他端4Bをそれぞれ高圧側中継端子金具
7及び低圧側中継端子金具8に巻き付け接続した場合、
最初は2次コイルの一端及び他端がそれぞれコイル導体
の絶縁被覆を介して高圧側及び低圧側中継端子金具に接
触している状態にあるが、点火コイルを点火装置に接続
して、その2次コイル4に点火プラグを接続し、1度点
火動作を行なわせると、2次コイルの両端と中継端子金
具7及び8との間にも火花放電が生じ、2次コイルの両
端の絶縁被覆が破られる。一度点火動作が行われて絶縁
被覆が破られると、以後は2次コイルと中継端子金具7
及び8との間の電気的な導通がとられるため、実用上は
何等問題がない。
【0034】上記のように、コイル導体の絶縁被覆を除
去しないで2次コイルの一端及び他端をそれぞれ中継端
子金具7及び8に巻き付け接続する場合に、中継端子金
具7及び8として、コイル導体が巻き付けられる部分に
鋭いエッジ部(角部)を有するものを用いると、コイル
導体を中継端子金具に巻き付けた際にコイル導体の絶縁
被覆が破られてコイル導体の芯線が直接中継端子金具に
接触するため、最初から好ましい接触状態を得ることが
できる。
【0035】例えば中継端子金具7及び8として金属を
打ち抜くことにより形成されたものを用いると、端子金
具7及び8には角部に鋭いエッジ部(打ち抜きバリ)が
形成されているので、単にコイル導体を低圧側中継端子
金具7及び8に巻き付けるだけでも、コイル導体と端子
金具との間の電気的な接続を良好にすることができる。
【0036】上記の実施例では、高圧側中継端子金具7
及び低圧側中継端子金具8として、線材を折り曲げたも
のを用いたが、これらの端子金具を金属板により構成す
ることもできる。例えば低圧側中継端子金具8として
は、帯板状に形成されたもの(上記実施例で用いたもの
に幅を持たせたもの)を用いることができる。この場合
には、2次ボビンの他端側の端子固定用壁部311に設
ける端子取付け孔302が、金属板を圧入し得る形状に
形成される。
【0037】上記の実施例では、低圧側中継端子金具8
を径方向の内側に導入するための凹部310を径方向の
内側と軸線方向の外側とに開口させたが、図8に示した
ように、凹部310を径方向の内側にのみ開口させた状
態で設けてもよい。
【0038】また端子固定用壁部311は、その内面3
11aを2次ボビンの内周部よりも径方向の外側に位置
させた状態で設けられていればよく、低圧側中継端子金
具8を径方向の内側に導入するための空間は必ずしも凹
部310でなくてもよい。例えば、凹部310を設ける
ことなく、2次ボビン3の他端の端面の外周寄りの部分
から端子固定用壁部をひさし状に突出させて設けるよう
にしてもよい。また、2次ボビンの他端の端面の外周寄
りの部分に補強リブを設ける場合には、該補強リブの一
部を端子固定用壁部として用いるようにすることもでき
る。
【0039】上記の実施例では、高圧コード接続部10
4を2次ボビン3の外周部よりも更に外側に位置させて
設けているが、図9に示したように、高圧コード接続部
104を2次ボビン3の軸線方向の一端の側方に位置さ
せた状態で設けるようにしてもよい。この場合には、例
えば図10に示したように、断面がほぼU字形を呈する
端子金具本体710と、該本体710の幅方向の一端側
から起立したコイル導体巻き付け部711とを一体に有
する高圧側中継端子金具7を用いて、図9に示したよう
に該端子金具7の本体710を2次ボビン3の一端のつ
ば部320に嵌合させて保持させ、2次ボビンのつば部
320の外端面に沿う本体710の端面を高圧出力端子
6の頭部に接触させる。
【0040】図9のように構成すると、高圧コード接続
部104が径方向の外側に大きく突出することがないた
め、ケース5の膨出部501をなくすか、または該膨出
部の突出寸法を短くして点火コイルの外径寸法を縮小
し、点火コイルの小形化を図ることができる。
【0041】図9の実施例において、コイル導体巻き付
け部711に2次コイル4の端末部4Aを巻き付けた
後、該コイル導体巻き付け部711を曲げて高圧コード
接続部104側に倒し、1次コイルの端末部が接続され
たリード端子109,110(リード端子110は図9
には図示せず。)を曲げていずれかの側に倒すようにす
ると、ケース5の膨出部をなくすか、または少なくとも
その突出寸法を短くして更に点火コイルの小形化を図る
ことができる。
【0042】上記の実施例においては、2次コイル4の
一端4A及び他端4Bをそれぞれ中継端子金具7及び8
に巻き付けるだけで接続しているが、2次コイルの一端
4A及び他端4Bの絶縁被覆を除去して、該一端4A及
び他端4Bをそれぞれ中継端子金具7及び8に半田付け
するようにしてもよい。
【0043】上記の実施例においては、高圧出力端子6
として木ネジ状のものを用いたが、この高圧出力端子は
高圧コード接続部104内に挿入された高圧コードの芯
線内に食い込んで抜けなくなるものであれば良く、必ず
しも木ネジ状のものでなくても良い。
【0044】上記の実施例では、1次コイルの最終レヤ
ーの1ターンを構成するコイル導体の一部を導体掛け止
め部に引っ掛けて外部に導出することにより接点部20
1を形成しているが、1次ボビンの端部に接点部を構成
する端子金具を固定して、該端子金具に1次コイルのコ
イル導体を接続するようにしてもよい。
【0045】上記の実施例では、1次ボビンの他端のつ
ば部の外端面に形成したリブ状の突起の先端をつば部の
外周から突出させることにより導体掛け止め部を構成し
たが、図12に示したように、1次ボビン1の他端のつ
ば部の外周部に対の切り欠き部120,120を形成し
て、これらの切り欠き部の間の部分を導体掛け止め部1
12としてもよい。
【0046】上記の実施例では、1次ボビンの一端に設
けたつば板部102に対の1次端子金具107及び10
8を固定して、これらの1次端子金具に1次コイルの巻
き始め側の端末部及び巻き終り側の端末部を接続するよ
うにしたが、必ずしも対の1次端子金具を1次ボビンの
つば板部に取付ける必要はない。例えば上記の実施例に
おいて一方の1次端子金具107のみをつば板部102
に取り付け、他方の1次端子金具108は1次ボビンの
他端側のつば部103または2次ボビンの他端側のつば
部に取り付けるようにしても良い。1次端子金具108
を2次ボビンの他端側のつば部に設ける場合には、該1
次端子金具108を低圧側中継端子金具8の一部に一体
に形成するようにしても良い。更に対の1次端子金具の
双方をつば板部102と反対側(1次ボビンの他端また
は2次ボビンの他端)に設けるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1次ボ
ビンのつば板部と反対側の端部に1次コイルにつながる
接点部を設けるとともに、2次ボビンの一端及び他端に
それぞれ2次コイルの一端及び他端につながる高圧側中
継端子金具及び低圧側中継端子金具を設けて、1次ボビ
ンを2次ボビンの内側に挿入した際に、高圧出力端子及
び接点部をそれぞれ高圧側中継端子及び低圧側中継端子
に接触させるように構成したので、1次コイルと2次コ
イルとをそれぞれ個別に巻回して組み合わせるだけで、
2次コイルの一端と高圧出力端子との間、及び2次コイ
ルの他端と1次コイルとの間の電気的な接続を簡単に行
うことができ、点火コイルの製造能率を向上させること
ができる。
【0048】また本発明によれば、2次ボビンの他端側
に、内面が2次ボビンの内周部よりも径方向の外側に位
置する端子固定用壁部を設けて、該端子固定用壁部を貫
通させた状態で低圧側中継端子金具を取り付けるように
したので、低圧側中継端子金具の支点からその先端部ま
での長さを長くすることができる。従って、低圧側中継
端子金具に十分な弾力性を持たせて、低圧側中継端子金
具と接点部とを十分な接触圧力で接触させることがで
き、両者間の接触抵抗を小さくして2次コイルの他端と
1次コイルの端末部との接続を確実にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体的な構成を示したもの
で、図2のA−A線に沿って断面して示した断面図であ
る。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】(A)は本発明の実施例で用いる1次ボビン及
び該1次ボビンに巻かれた1次コイルを示した正面縦断
面図である。(B)は(A)の右側面図である。
【図4】本発明の実施例で用いる接点部と低圧側中継端
子金具とを示した斜視図である。
【図5】(A)は本発明の実施例で用いる2次ボビン及
び該2次ボビンに巻かれた2次コイルを示した正面縦断
面図である。(B)は(A)の左側面図である。
【図6】本発明の実施例における低圧側中継端子金具の
取り付け構造を説明するための分解斜視図である。
【図7】本発明の実施例で用いる高圧側中継端子金具の
斜視図である。
【図8】本発明の実施例において低圧中継端子金具を取
り付けるために設ける凹部の変形例を示した断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例の要部を示した縦断面図で
ある。
【図10】図8の実施例で用いる高圧側中継端子金具の
一例を示した斜視図である。
【図11】本発明の実施例の点火コイルの等価回路を示
した回路図である。
【図12】本発明の実施例で用いる導体掛け止め部の変
形例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 1次ボビン 101 胴部 102 つば板部 103 つば部 104 高圧コード接続部 107 1次端子 108 1次端子 2 1次コイル 2A 1次コイルの一端 2B 2次コイルの一端 201 接点部 3 2次ボビン 310 凹部 311 端子固定用壁部 312 端子取付け孔 4 2次コイル 4A 2次コイルの一端 4B 2次コイルの他端 5 ケース 6 高圧端子 7 低圧側中継端子金具 8 高圧側中継端子金具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧出力端子が取付けられた高圧コード
    接続部を備えたつば板部を一端に有する1次ボビンに巻
    回された1次コイルと、2次ボビンに巻回された2次コ
    イルとを備え、前記2次コイルの一端が前記高圧出力端
    子に電気的に接続されている内燃機関用点火コイルにお
    いて、 前記1次コイルの端末部に直接または該1次コイルの一
    部をなすコイル部分を介してつながる接点部が前記1次
    ボビンの他端側に設けられ、 前記2次ボビンの一端に高圧側中継端子金具が取り付け
    られて該高圧側中継端子金具に前記2次コイルの一端が
    接続され、 前記2次ボビンの他端の外周寄りの位置に端子固定用壁
    部が形成され、 前記端子固定用壁部はその内面が前記2次ボビンの内周
    部よりも径方向の外側に位置するように設けられてい
    て、該端子固定用壁部を貫通させた状態で低圧側中継端
    子金具が取り付けられ、 前記低圧側中継端子金具はその先端が2次ボビンの内周
    面よりも更に内側に突出し、かつその後端部が前記2次
    ボビンの他端の外周部より外側に突出するように設けら
    れていて、該低圧側中継端子金具の後端部に前記2次コ
    イルの他端が接続され、 前記2次ボビンの内側に前記1次ボビンが挿入されて、
    前記高圧出力端子が前記高圧側中継端子に接触させら
    れ、前記接点部が低圧側中継端子金具の先端部に接触さ
    せられていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記1次ボビンの他端の外周部に導体掛
    け止め部が設けられて、前記1次コイルを構成するコイ
    ル導体の一部が前記導体掛け止め部に引っ掛けられ、 前記導体掛け止め部に引っ掛けられたコイル導体の該導
    体掛け止め部の外面に沿う部分の絶縁被覆が除去され
    て、該絶縁被覆が除去された部分が前記接点部となって
    いることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火
    コイル。
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