JPH07122280A - 固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池

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JPH07122280A
JPH07122280A JP5269344A JP26934493A JPH07122280A JP H07122280 A JPH07122280 A JP H07122280A JP 5269344 A JP5269344 A JP 5269344A JP 26934493 A JP26934493 A JP 26934493A JP H07122280 A JPH07122280 A JP H07122280A
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JP
Japan
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fuel cell
refrigerant
unit
polymer electrolyte
temperature
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Application number
JP5269344A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kusunoki
啓 楠
Saneji Otsuki
実治 大槻
Tatsuyoshi Seki
辰与志 関
Yoshiaki Enami
義晶 榎並
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Electric Power Co Inc
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【目的】燃料電池セルの電極膜表面において所望の温度
分布を得ることが可能な固体高分子電解質型燃料電池を
提供する。 【構成】単位燃料電池集積体(スタック)2は、従来例
によるスタックに対して単位燃料電池3および締付板2
1A,21Bを用いている。単位燃料電池3は、冷媒5
を反応ガスの通流方向に対してほぼ直角に通流させる互
いに独立した冷媒通流路を3本備えており、締付板21
Aおよび21Bは、3本の冷媒通流路に対応するそれぞ
れ3個づつの冷媒の流入口93aおよび冷媒の流出口9
3bを備えている。3本の冷媒通流路には、放熱装置2
3が備える放熱能が互いに異なる単位放熱器23a,〜
23cから、温度がそれぞれ異なる冷媒5a,〜5cが
供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体高分子電解質型
燃料電池に係わり、燃料電池セルの電極膜表面における
温度分布を、所望の分布とすることが可能なよう改良さ
れたその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、これに使用される電解質の
種類により、固体高分子電解質型,りん酸型などの低温
動作型燃料電池と、溶融炭酸塩型,固体酸化物型などの
高温動作型燃料電池とに大別される。このうち、低温動
作型燃料電池においては、燃料電池に直流電気を発生さ
せる電気化学的反応が発熱反応であるので、燃料電池の
温度を許容される動作温度に維持するために、冷却手段
が備えられている。
【0003】図5は、低温動作型燃料電池である固体高
分子電解質型燃料電池の従来例の単位燃料電池集積体を
示すその側面図であり、図6は、図5中に示した単位燃
料電池の側面断面図であり、図7は、図6中に示した燃
料電池セルの側面断面図であり、図8は、図6において
P矢から見たセパレータの平面図である。図5,〜図8
において、9は単位燃料電池集積体(以降、スタックと
略称することがある。)であり、複数の単位燃料電池8
を積層し、さらにその両端部に、単位燃料電池8で発生
した直流電気をスタック9から取り出すための集電板9
1A,91Bと、単位燃料電池8、集電板91A,91
Bを構造体から電気的に絶縁するための電気絶縁板92
A,92Bと、単位燃料電池8、集電板91A,91
B、電気絶縁板92A,92Bを積層したスタック9の
両外端部に配設される締付板93A,93Bとを順次積
層し、締付板93A,93Bにその両外側面側から締付
けボルト94により適度の加圧力を与えるようにして構
成されている。
【0004】それぞれの単位燃料電池8は、図6中に示
した如く、燃料電池セル7と、この燃料電池セル7の一
方の側面に配設されて図示しない燃料ガス(例えば、水
素あるいは水素を高濃度に含んだガスである。)を通流
させる溝61aを多数有し,ガスを透過せず,しかも良
好な熱伝導性と良好な電気伝導性を備えた材料(例えば
炭素板である。)で製作されたセパレータ6Aと、燃料
電池セル7の他方の側面に配設されて図示しない酸化剤
ガス(例えば、空気である。)を通流させる溝62aを
多数有し、セパレータ6Aと同様の材料で製作されたセ
パレータ6Bとで構成されている。
【0005】燃料電池セル7は、薄い矩形状をなしてお
り、固体高分子電解質膜からなる電解質層71と、電解
質層71の一方の主面に密接して接合された燃料ガスの
供給を受ける燃料電極(アノード極でもある。)膜72
と、電解質層71の他方の主面に密接して接合された酸
化剤ガスの供給を受ける酸化剤電極(カソード極でもあ
る。)膜73とで構成されている。燃料電極膜72およ
び酸化剤電極膜73は、共に触媒活物質を含む触媒層7
4と、この触媒層74を支持すると共に,反応ガス(燃
料ガスと酸化剤ガスを総称してこのように言う。)を触
媒層74に供給および触媒層74から排出し,しかも集
電体としての機能を有する多孔質の電極膜基材(使用材
料としては、例えば、カーボンペーパーが用いられ
る。)75からなり、それぞれの触媒層74を電解質層
71と密着させている。電解質層71としては、パ−フ
ルオロスルホン酸樹脂膜(例えば、米国のデュポン社
製、商品名ナフィオン膜)が最近は良く知られるように
なってきており、このパ−フルオロスルホン酸樹脂膜
は、飽和に含水させることにより常温で20〔Ω・c
m〕以下の抵抗率を示して良好なプロトン導電性電解質
として機能する膜である。また、電解質層(以降、PE
膜と略称することがある。)71は、電極膜72,73
の面方向の外形寸法よりも大きい面方向の外形寸法を持
つものであり、したがって、燃料電極膜72,73の周
辺部には、PE膜71の端部との間にPE膜71の露出
面が存在することになる。
【0006】上記の構成を備える燃料電池セル7は、燃
料電極膜72に燃料ガスを、また、酸化剤電極膜73に
酸化剤ガスを供給することで、それぞれの電極72,7
3の触媒層とPE膜との界面に三相界面(前記触媒層中
の触媒と、PE膜と、いずれかの反応ガスとが、互い接
する界面のことを言う。)を形成させ、電気化学反応を
生じさせることで直流電気を発生する。なお前記触媒層
74は、微小な粒子状の白金触媒とはっ水性を有するフ
ッ素樹脂から形成されており、しかも多数の細孔を形成
することで、反応ガスの三層界面までの効率的な拡散を
維持するするとともに、十分広い面積の三層界面の形成
がなされる構成としている。
【0007】セパレータ6Aの一方の面には溝61a
と、この溝61aの間に介在する凸状の隔壁61bとが
互いに交互に形成されており、セパレータ6Bの一方の
面には溝62aと、この溝62aの間に介在する凸状の
隔壁62bとが互いに交互に形成されており、それぞれ
の溝61a,およびそれぞれの溝62aは、互いに平行
して形成されている。セパレータ6A,6Bの、燃料電
池セル7が持つPE膜71の露出面と対向する部位に
は、それぞれ凹状の溝63が形成されている。この溝6
3には、反応ガスが通流路外に漏れ出るのを防止する役
目を負うガスシール体(例えば、Oリングである。)8
1が装着されている。
【0008】それぞれのセパレータ6A,6Bの他方の
面には、図8にセパレータ6Aについて示したとおり、
冷媒5である例えば冷却水を通流させる冷媒通路用の凹
溝65が形成されている。冷媒通路用の凹溝65は、冷
媒5を溝61a,62a中を通流する反応ガスの通流方
向に平行し、しかも、互いに複数本が平行している部分
65aと、凹溝65の複数のこの平行部65aを一方の
端部で一括する一方の端末部65bと、平行部65aを
他方の端部で一括する他方の端末部65cで構成されて
いる。凹溝65のそれぞれの端末部65b,65cは貫
通孔66と67とに連通されている。貫通孔66,67
は、共にセパレータ6A,6Bの一方の面まで到達して
形成されされている。凹溝65の周囲および貫通孔6
6,67のセパレータ6A,6Bのそれぞれの面に開口
している部位の周囲には、図示しない凹溝が形成されて
いる。この凹溝には、冷媒5が凹溝65および貫通孔6
6,67の外に漏れ出るのを防止する図示しないシール
体(例えば、Oリングである。)が単位燃料電池8の組
立て時等に装着される。なお、貫通孔66,67は、貫
通孔66,67を囲む凹溝も含めて、溝63に対してセ
パレータ6A,6Bの側端側に設けられている。なおま
た、凹溝65、貫通孔66,67の内面および少なくと
も凹溝65周囲や貫通孔66,67の開口部の周囲に形
成された凹溝を含むその周辺の面には、セパレータ6
A,6Bと冷媒5との間を電気的に絶縁するために、電
気絶縁性の膜が形成される。さらに、セパレータ6Bに
形成されている凹溝65、および貫通孔66,67は、
セパレータ6Aに形成されている溝および孔に対して、
対称形に形成されている点が相違している。
【0009】スタック9は、その組立て時に、それぞれ
の単位燃料電池8が備える燃料電池セル7を、セパレー
タ6A,6Bの凹溝63が形成されている側で挟み込む
形で一体化する。その際に、締付けボルト94による加
圧力を利用して、燃料電池セル7の持つ電極膜72,7
3を凸状の隔壁61b,62bの先端部で直接加圧接触
させて挟持する。このようにして一体化された複数の単
位燃料電池8を、互いに隣接する単位燃料電池8の、セ
パレータ6Aの他方の面と,セパレータ6Bの他方の面
とを互いに接触させて積層する。これにより、セパレー
タ6A,6Bに形成されているそれぞれ凹溝65によっ
て冷媒5の通流路が形成されることになる。この場合、
貫通孔66,67は、貫通孔66,67が位置する部位
のPE膜71、および、電気絶縁板92A,92Bに貫
通孔66,67と同等径の図示しない貫通孔が穿たれて
いることで、マニホールドとして機能する。
【0010】スタック9の一方の端部にある単位燃料電
池8では、貫通孔66には、締付板93Aが備える冷媒
5の流入口93aに連通させて形成された図示しない冷
媒通流口が接続され、一方,貫通孔67は封じられる。
また、他方の端部にある単位燃料電池8では、貫通孔6
7には締付板93Bが備える冷媒5の流出口93bに連
通させて形成された図示しない冷媒通流口が接続され、
一方,貫通孔66は封じられる。スタック9では、単位
燃料電池8内に構成される冷媒5の通流路は互いに並列
に接続されることになるが、これはスタック9の積層方
向に配置された単位燃料電池8間での冷媒5の温度差を
少なくするためである。
【0011】なおまた、スタックには、冷媒5を通流さ
せる専用の冷却体を備えたものも知られている。この場
合にはこの専用の冷却体は、それぞれの単位燃料電池8
の中間、あるいは、複数の単位燃料電池8を積層する毎
に、介挿される。さらに、この専用の冷却体を備えるよ
うにした場合には、凹溝65と貫通孔66,67および
それ等の周囲の凹溝を、セパレータ6A,6Bに形成す
る必要は無くなる。
【0012】図9は、スタック9をその主要な周辺装置
と共に示した冷媒供給経路図である。なお、図9におい
てはスタック9は模式化して示している。冷媒供給経路
は、冷媒5をこの冷媒供給経路に循環させるのに必要な
圧力を供給する加圧ポンプ97と、冷媒5の循環流量を
制御する制御弁98と、冷媒5を冷却するよく知られた
放熱装置96と、これらの間を接続する配管99とを備
えている。スタック9において,後記する燃料電池セル
7における反応によって発生した熱を吸収することで高
温となった冷媒5は、流出口93bから流出される。こ
の高温の冷媒5は冷媒供給経路中を放熱装置96に循環
され、放熱装置96で除熱されてその温度を所望の温度
にまで降下され、再び流入口93aからスタック9に還
流される。
【0013】ところで、固体高分子電解質型燃料電池に
おいては、前記した三層界面において、次のような電気
化学反応が生じる。すなわち、アノード電極72側では
(1)式による反応が起こる。
【0014】
【化1】 H2 → 2H+ +2e- ………………(1) また、カソード電極73側では(2)式による反応が起
こる。
【0015】
【化2】 (1/2)O2 +2H+ +2e- → H2 O ………………(2) すなわち、この反応では、水素と酸素が反応して水を生
成する。その反応エネルギーの一部が電気エネルギーと
して取り出され、残余は熱エネルギーとなる。この熱エ
ネルギーである反応熱により、燃料電池セル7が加熱さ
れることになる。しかし、燃料電池セル7が持つPE膜
71は、PE膜71の比抵抗を小さくして発電効率を高
く維持するようにためには、通常、50℃から100℃
程度の温度に保つことが望ましいものである。したがっ
て、固体高分子電解質型燃料電池においては、この反応
熱を除去して前記した適切な運転温度に維持することが
必要となる。このために準備されたものがセパレータ6
A,6Bと、セパレータ6A,6B等に形成された冷却
部と、冷媒5の供給経路である。
【0016】燃料電池セル7で発生した反応熱は、ま
ず、セパレータ6A,6Bの電極膜72,73に接触し
ている凸状の隔壁61b,62bに主として伝導され
る。セパレータ6A,6Bに伝導された分の反応熱は、
以降、セパレータ6A,6B中を伝導し、最終的に凹溝
65から冷媒5に伝導される。また、燃料電池セル7で
発生した電気エネルギーによる電流は、まず、セパレー
タ6A,6Bの電極膜72,73に接触している凸状の
隔壁61b,62bに伝導する。以降、セパレータ6
A,6Bから隣接する単位燃料電池8に伝導され、最終
的に集電板91A,91Bから電気負荷に供給される。
かくしてセパレータ6A,6Bは、燃料電池セル7に反
応ガスを供給する役目に加えて、燃料電池セル7で発生
した電気エネルギーを伝達する役目、および、燃料電池
セル7で発生した反応熱を冷媒5に伝達する役目も果た
していることになる。
【0017】他方、固体高分子電解質型燃料電池の発電
効率を高く維持するためには、PE膜71の前記した性
質により、PE膜71の含水状態を飽和状態に維持する
ことも必要である。このため反応ガスに水を添加して湿
度を高めてスタック9へ供給するようにし、PE膜71
から反応ガスへの水の蒸発を抑えて、PE膜71が乾燥
するのを防止している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】固体高分子型燃料電池
では、前述の反応で生成された水(以降、生成水と略称
することがある。)は、生成された直後では水蒸気の状
態として存在するが、燃料電池セル7の温度が低いとこ
の水蒸気は液化される。この液化した生成水は、多孔質
である電極膜基材75に吸着されて反応ガスを拡散させ
る毛管を塞いでしまうために、電極膜基材75の反応ガ
スを触媒層74に供給する等の機能が阻害される。した
がって、特に、生成水の濃度が高い反応ガスの出口付近
の燃料電池セル7の温度は、生成水を液化させないため
に、比較的高い温度に維持する必要がある。一方、反応
ガスの相対湿度を低下させないために、生成水がまだ得
られていない反応ガスの入口付近では、反応ガスは高い
湿度に維持する必要がある。したがって、反応ガスの入
口付近の燃料電池セル7の温度は、比較的低い温度にす
る必要がある。このように、固体高分子型燃料電池で
は、反応ガスが含有する水分を適切な値に管理するため
に、燃料電池セル7の電極膜72,73の膜表面におけ
る温度分布を、反応ガス入口部で比較的低い値に、ま
た、反応ガス出口部で比較的高い値に維持する必要があ
るものである。
【0019】スタック9では、前述したとおり、燃料電
池セル7で発生した反応熱は、多くの部分は冷媒5によ
り除去され、残部のほとんどはセパレータ6A,6Bの
側端面から周囲雰囲気中に放散されることにより除去さ
れる。したがって、冷媒5が凹溝65、特にその平行部
65aで形成された冷媒通流路中を通流する内に、反応
熱を吸収して序々にその温度を上昇させる。冷媒5の温
度が上昇したことは、その部分のセパレータ6A,6B
の温度が上昇したことであり、このセパレータ6A,6
Bの温度が上昇したことは、その部分の燃料電池セル7
の温度が上昇していることである。このため、それぞれ
の単位燃料電池8が持つ燃料電池セル7の電極膜72,
73の膜表面における温度は、反応ガス入口部で最も低
く、反応ガス出口部に近くなるにつれて序々に温度を上
昇させることになる。
【0020】ところで、電極膜72,73の温度が上昇
したことは、それに対応して、その部分のセパレータ6
A,6Bの温度が上昇していることであり、このこと
は、セパレータ6A,6Bの側端面から周囲雰囲気への
熱放散の度合いが増加することを意味して、電極膜7
2,73の膜表面の温度上昇の度合いはしだいに低減す
る。特に、反応ガス出口部の近傍では、セパレータ6
A,6Bの側端面に近いことから、セパレータ6A,6
Bの側端面からの熱放散の影響が増大することで、電極
膜72,73の膜表面の温度はかえって降下をする。こ
の結果、電極膜72,73の膜表面の温度分布は、反応
ガス入口部で最も低く、序々に温度を上昇してやがてピ
ーク値に達し、反応ガス出口部では、かなり低下する傾
向となる。この傾向は、大容量の固体高分子電解質型燃
料電池ほど顕著になる。燃料電池セルの電極膜表面付近
における温度分布の測定データ例を示す図10中に、曲
線Bとして従来例の場合を示す。このデータは、セパレ
ータの凸状の隔壁の、電極膜表面付近におけるその先端
部の、燃料電池セルの中心線上の位置におけるものであ
る。従来例のスタック9の場合ではこのような温度分布
となるので、反応ガス入口部での温度を限界近くまで高
くしても、反応ガス出口部での温度を生成水が液化しな
い温度に維持することがなかなか困難である。このた
め、満足な燃料電池の性能が得られなくなってきてい
る。
【0021】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、燃料電池セルの電
極膜表面において所望の温度分布を得ることが可能な固
体高分子電解質型燃料電池を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて直流電力
を発生する燃料電池セルと、燃料電池セルの両側に配置
されて,燃料電池セルに燃料ガスまたは酸化剤ガスを供
給するためのガス流通溝を有するセパレータと、を備え
る単位燃料電池が複数個集積された単位燃料電池集積体
と、単位燃料電池集積体内に、それぞれの単位燃料電池
毎あるいは複数の単位燃料電池毎に設けられて、燃料電
池セルで発生した熱を除去する冷媒を通流させる冷却部
とを備え、燃料電池セルは、固体高分子電解質膜からな
る電解質層と、この電解質層の両主面のそれぞれに密着
して配置された一対の燃料電極および酸化剤電極とを備
えたものであり、冷却部は、冷媒を通流させる冷媒通流
路を備えたものである、固体高分子電解質型燃料電池に
おいて、単位燃料電池集積体が備えるそれぞれの冷却部
は、冷媒が流入あるいは流出する一対の端末部をそれぞ
れに持つ冷媒通流路を複数備えた構成とすること、また 2)前記1項記載の手段において、それぞれの冷却部が
備える複数の冷媒通流路は、それぞれの冷媒通流路毎に
個別に温度および/または流量を制御された冷媒が供給
される構成とすること、さらにまた 3)前記1項記載の手段において、冷却部が備える複数
の冷媒通流路は、セパレータが備えるガス流通溝に対し
てそれぞれほぼ直交する方向に形成され、それぞれの冷
却部に供給される冷媒が、まず、燃料ガスあるいは酸化
剤ガスが単位燃料電池に流入する最も上流側に位置する
冷媒通流路の持つ一方の端末部に供給され、この最も上
流側に位置する冷媒通流路の持つ他方の端末部から流出
した冷媒が、以降、順次上流側に位置する冷媒通流路に
供給されるように互いに接続される構成とすること、に
より達成される。
【0023】
【作用】この発明では、固体高分子電解質型燃料電池に
おいて、 単位燃料電池集積体が備えるそれぞれの冷却部を、冷
媒が流入あるいは流出する一対の端末部をそれぞれに持
つ冷媒通流路を複数備えたものである構成とし、それぞ
れの冷却部が備える複数の冷媒通流路には、それぞれの
冷媒通流路毎に個別に温度および/または流量が制御さ
れた冷媒を供給するようにすることにより、それぞれの
冷媒通流路に通流する冷媒は、セパレータを介して反応
熱を吸収してその流量の応じた値で序々に温度上昇する
ので、その温度は、流入口における温度と温度上昇値と
の和による値となる。前述したようにセパレータの温度
は、この冷媒の温度と、セパレータの側端面からの周囲
雰囲気への熱放散量とによりほとんど定まるので、それ
ぞれの冷媒通流路に通流する冷媒の温度を異ならせるこ
とで、冷媒通流路の配置に対応するセパレータの面方向
の温度分布を、任意の分布状況にすることが可能とな
る。その際に、それぞれの冷媒通流路に通流する冷媒の
温度および/または流量の値を、セパレータの側端面か
らの周囲雰囲気への熱放散量を考慮した値に設定するこ
とにより、セパレータの面方向の温度分布を、したがっ
て、燃料電池セルの電極膜表面における温度の分布状況
を、固体高分子電解質型燃料電池にとって好ましい分布
状況にすることが可能となるのである。また 冷却部が備える複数の冷媒通流路を、セパレータが備
えるガス流通溝に対してそれぞれほぼ直交する方向に形
成し、それぞれの冷却部に供給される冷媒を、まず、燃
料ガスあるいは酸化剤ガスが単位燃料電池に流入する最
も上流側に位置する冷媒通流路の持つ一方の端末部に供
給し、この最も上流側に位置する冷媒通流路の持つ他方
の端末部から流出した冷媒が、以降、順次上流側に位置
する冷媒通流路に供給されるように互いに接続される構
成とすることにより、より上流側に位置する冷媒通流路
から流出した冷媒は、その冷媒通流路を通流する際に、
セパレータを介して反応熱を吸収して温度上昇する。こ
の温度が高くなった冷媒が次に位置する冷媒通流路に通
流するので、この冷媒通流路の付近のセパレータの温度
は、より上流側に位置する冷媒通流路の付近のセパレー
タの反応ガスが通流する側の面の温度に対して上昇す
る。セパレータは、このようにして反応ガスの通流する
方向に対して順次高くなる温度分布が得られる。その際
に、冷媒を通流させる冷媒通流路を、セパレータの側端
面からの周囲雰囲気への熱放散量を考慮して形成するこ
とにより、セパレータの面方向の温度分布を、したがっ
て、燃料電池セルの電極膜表面における温度の分布状況
を、固体高分子電解質型燃料電池にとって好ましい分布
状況にすることが可能となるのである。
【0024】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1;図1は、請求項1,2に対応するこの発明の
一実施例による固体高分子電解質型燃料電池の単位燃料
電池集積体を主要な周辺装置と共に示した冷媒供給経路
図である。図2は、図1中に示した単位燃料電池集積体
が備えるセパレータの前記した図6におけるP矢方向か
ら見た場合のその平面図である。図1,図2において、
図5,〜図9に示した従来例の固体高分子電解質型燃料
電池と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。なお、図1においてスタックは模式化して示した。
【0025】図1,図2において、3は、図6等に示し
た従来例による単位燃料電池8に対して、セパレータ6
A ,6Bに替えてセパレータ1を用いるようにした単
位燃料電池である。セパレータ1は、セパレータ6A
,6Bに対して、冷媒5の流通通路用である凹溝65
に替えて、凹溝11を備えている。凹溝11はこの場合
3本備えられ、いずれも溝61a,溝62a中を通流す
る反応ガスの通流方向に対して、それぞれほぼ直交する
方向に形成されており、しかも3本の凹溝11は、同一
の間隔;Aで互いに平行して形成されている。それぞれ
の凹溝11の,凹溝65の場合と同様にセパレータ1の
側端付近まで形成されたその両端部は、それぞれ貫通孔
12,13に連通されている。貫通孔12,13は、貫
通孔66,67と同様の構造を備えているので、その詳
細な説明は省略する。なお、上記の構成を持つセパレー
タ1は、対称形であるので、燃料電池セル7の両面に配
置するセパレータには共にセパレータ1を適用する。
【0026】2は、図5等に示した従来例によるスタッ
ク9に対して、単位燃料電池8および締付板93A,9
3Bに替えて、単位燃料電池3および締付板21A,2
1Bを用いるようにしたスタックである。締付板21
A,21Bは、締付板93A,93Bに対して、それぞ
れの凹溝11の本数に対応する個数の冷媒5の流入口9
3aあるいは、冷媒5の流出口93bが備えられ、締付
板21A,21B内においては、それぞれの冷媒5の通
流路は互いに隔離されている。
【0027】スタック2に冷媒5を供給する経路は、図
9に示した従来例に対して、放熱装置96にに替えて放
熱装置23を用いると共に、凹溝11の本数と同数の例
えばニードル弁である制御弁98を備えている。放熱装
置23は、放熱能が互いに異なる凹溝11の本数と同数
の単位放熱器23a,23bおよび23cを備えてい
る。それぞれの単位放熱器は、単位放熱器23c、単位
放熱器23b、単位放熱器23aの順に順次大きくなる
放熱能を備えている。したがって、同一温度で放熱装置
23に流入した冷媒5は、放熱装置23の出口におい
て、単位放熱器23aに放熱した冷媒5aの温度が最も
低く、単位放熱器23bに放熱した冷媒5bの温度は、
冷媒5aの温度よりも高く、単位放熱器23cに放熱し
た冷媒5cが、冷媒5bの温度よりもさらに高い。
【0028】冷媒5a,〜冷媒5cは、それぞれの専用
の制御弁98を経て、締付板21Aの備えるそれぞれの
流入口93aに流入する。スタック2を冷却して締付板
21Bの備えるそれぞれの流出口93bから流出した冷
媒5a,〜冷媒5cは、合流したうえで加圧ポンプ97
に還流する。その際に、必要に応じて冷媒5a,〜冷媒
5cのそれぞれの流量は、専用の制御弁98の開度を調
整することで、個別に調整される。
【0029】この発明では前述の構成としたので、それ
ぞれの単位燃料電池3の備える冷媒通流路に通流する冷
媒5a,〜冷媒5cは、セパレータ1を介してそれぞれ
の燃料電池セル7で発生した反応熱を吸収してその流量
の応じた値で序々にその温度を上昇する。したがって、
その温度は、流入口93aにおける温度と前記の温度上
昇値との和による値となる。冷媒5a,〜冷媒5cの温
度が、生成ガスの下流側となる冷媒通流路に通流する冷
媒ほど高く設定されていることで、セパレータの面方向
の温度分布を、生成ガスの下流側となるほど高くなる分
布状況にすることが可能となる。その際に、冷媒5a,
〜冷媒5cの温度の値は、必要に応じてはさらに冷媒5
a,〜冷媒5cの流量の値は、セパレータの側端面から
の周囲雰囲気への熱放散量を考慮した値に設定する。こ
れにより、セパレータ1の面方向の温度分布を、したが
って、燃料電池セル7の電極膜72,73表面における
温度分布を、反応ガスの入口付近では、反応ガスを乾燥
させない比較的低い値とし、しかも、反応ガスの出口付
近を含む各部では、生成水が液化することの無い比較的
高い値とすることが可能となる。
【0030】なお、生成水の含有度の高い反応ガスの出
口付近では、固体高分子電解質型燃料電池の運転状態の
変化によっては、生成水が液化してしまうことを絶無に
することは容易ではないのであるが、しかし、生成水が
液化してしまったとしても、前記した燃料電池セル7の
電極膜72,73表面における温度分布状況とすること
で、液化した生成水を素早く気化させることが可能であ
る。
【0031】実施例1における今までの説明では、冷媒
5a,〜冷媒5cの流入口93aにおける温度は互いに
異なるとしたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、全て同一の温度であっても、また一部のみの温度だ
けが異なるものであっても、よいものである。 実施例2;図3は、請求項3に対応するこの発明の一実
施例による固体高分子電解質型燃料電池が備えるセパレ
ータの前記した図6におけるP矢方向から見た場合のそ
の平面図である。図4は、図3に示したセパレータを用
いた単位燃料電池集積体を模式的に示すその側面図であ
る。図3,図4において、図1,図2に示した請求項
1,2に対応するこの発明の固体高分子電解質型燃料電
池、および図5,〜図9に示した従来例の固体高分子電
解質型燃料電池と同一部分には同じ符号を付し、その説
明を省略する。
【0032】図3,図4において、3Aは、図1に示し
た請求項1,2に対応するこの発明による単位燃料電池
3に対して、セパレータ1に替えてセパレータ1Aを用
いるようにした単位燃料電池である。セパレータ1A
は、セパレータ1に対して、凹溝11を4本備えるよう
にしたものである。しかも4本の凹溝11は、同一の間
隔;Bで互いに平行して形成されている。また、2A
は、図1,2に示した請求項1,2に対応するこの発明
によるスタック2に対して、単位燃料電池3および締付
板21A,21Bに替えて、単位燃料電池3Aおよび締
付板22A,22Bを用いるようにしたスタックであ
る。締付板22A,22Bは、締付板21A,21Bに
対して、それぞれの凹溝11の本数に対応する個数の冷
媒5の流入口93aあるいは、冷媒5の流出口93bが
備えられている。
【0033】スタック2Aに対する冷媒5の供給は、図
9に示した冷媒供給経路と同一の構成を持つ冷媒供給経
路により行われる。ただし、スタック2Aの備える流入
口93aと流出口93b間との接続は、次記するように
して行われる。すなわち、冷媒5は、まず反応ガスがス
タック2Aに流入する最も上流側に位置する冷媒通流路
の持つ流入口93aに供給される。最も上流側に位置す
る冷媒通流路の持つ流出口93bから流出した冷媒5
は、次に上流側に位置する冷媒通流路の持つ流出口93
bに供給される。続いて、次に上流側に位置する冷媒通
流路の持つ流入口93aから流出した冷媒5は、さらに
次に上流側に位置する冷媒通流路の持つ流入口93aに
供給される。以降、流入口93aと流出口93b間との
接続は、順次上流側に位置する冷媒通流路に冷媒5が供
給されるように互いに接続される。
【0034】この発明では前述の構成としたので、より
上流側に位置する冷媒通流路から流出した冷媒5は、そ
の冷媒通流路を通流する際に、セパレータ1Aを介して
反応熱を吸収して温度上昇する。この温度が高くなった
冷媒5が次に位置する冷媒通流路に通流するので、この
冷媒通流路の付近のセパレータ1Aの温度は、より上流
側に位置する冷媒通流路の付近のセパレータ1Aの温度
に対して上昇する。セパレータ1Aは、このようにして
反応ガスの通流する方向に対して順次高くなる温度分布
が得られる。この際に、冷媒通流路への冷媒5の通流方
向が、互いに隣接する冷媒通流路において反転している
ために、冷媒通流路に沿ったセパレータ1Aの温度分布
状況が交互に反転することになり、これにより、セパレ
ータ1Aの面方向の温度分布の変化状況をほぼ一様にす
ることができている。これ等のことにより、燃料電池セ
ル7の電極膜72,73表面における温度分布を、反応
ガスの入口付近では、反応ガスを乾燥させない比較的低
い値とし、しかも、反応ガスの出口付近を含む各部で
は、生成水が液化することの無い比較的高い値とするこ
とが可能となっている。
【0035】ところで、セパレータ1Aの備える全ての
冷媒通流路に冷媒5を通流させる必要は必ずしも無く、
例えば、反応ガスがスタック2Aから流出する最も下流
側に位置する冷媒通流路に冷媒5を通流させない場合に
は、最も下流側に位置する冷媒通流路付近のセパレータ
1Aは、主としてその側端面から周囲雰囲気への熱放散
により冷却されるのみであるので、その温度は、冷媒5
が通流されている場合よりも上昇する。スタック2Aの
寸法、あるいはスタック2Aの運転状態によっては、こ
のようにした場合の方が、燃料電池セル7の電極膜7
2,73表面における温度分布を、固体高分子電解質型
燃料電池にとってより好ましい状況にすることが可能で
ある。図10中に曲線Aで示したグラフは、こうした冷
媒5の通流方法を採用した場合の、燃料電池セル7の電
極膜72,73表面付近における温度分布の測定データ
例である。曲線Aによれば、燃料電池セル7の電極膜7
2,73表面付近における温度分布は、反応ガスの入口
部からその出口部に向かって、ほぼ均一に温度が上昇す
る温度分布状況が得られている。また、このことを活用
して、反応ガスの入口付近の温度を従来例の場合よりも
低い値としており、それにも関わらず、反応ガスの出口
付近の温度は従来例の場合よりも高い値にすることがで
きている。
【0036】このように、この実施例2の場合において
も、セパレータ1Aの面方向の温度分布を、したがっ
て、燃料電池セル7の電極膜72,73表面における温
度分布を、反応ガスの入口付近では、反応ガスを乾燥さ
せない比較的低い値とし、しかも、反応ガスの出口付近
を含む各部では、生成水が液化することの無い比較的高
い値とすることが可能となるのである。
【0037】実施例1における今までの説明では、冷媒
5のスタック2への供給方法は、それぞれの流入口93
aからのみ流入させるとしてきたが、これに限定される
ものではなく、例えば、実施例2における供給方法と同
様に、互いに隣接する冷媒通流路において冷媒5の通流
方向を交互に反転させるようにしてもよいものである。
【0038】また実施例1,2における今までの説明で
は、セパレータ1,1Aの備える凹溝11は同一の間隔
で形成されるとしてきたが、これに限定されるものでは
なく、例えば、その間隔は異ならせてもよいものであ
る。ただし、間隔を異ならせた場合には、反応ガスの通
流方向に対する対称性が失われることが有るので、スタ
ック2,2Aの組立て時の自由度は多少制限を受けるこ
とになる。
【0039】
【発明の効果】この発明においては、前述の構成とし
て、燃料電池セルの電極膜表面における温度分布を任意
の分布状況にすることが可能となることで、次の効果が
有る。 反応ガスの入口付近では、反応ガスを乾燥させない比
較的低い値とし、しかも、反応ガスの出口付近を含む各
部では、生成水が液化することの無い比較的高い値とす
ることが可能となる。またこのことにより 反応ガスの入口付近の温度を、反応ガスを乾燥させな
いために好適なより低い値とし、しかもこのよな条件と
しながらも、反応ガスの出口付近の温度を、生成水を液
化させないために好適なより高い値とすることが可能と
なる。これ等のことから 満足すべき固体高分子電解質型燃料電池の性能を、長
期間安定して得ることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2に対応するこの発明の一実施例に
よる固体高分子電解質型燃料電池の単位燃料電池集積体
を主要な周辺装置と共に示した冷媒供給経路図
【図2】図1中に示した単位燃料電池集積体が備えるセ
パレータの図6におけるP矢方向から見た場合のその平
面図
【図3】請求項3に対応するこの発明の一実施例による
固体高分子電解質型燃料電池が備えるセパレータの図6
におけるP矢方向から見た場合のその平面図
【図4】図3に示したセパレータを用いた単位燃料電池
集積体を模式的に示すその側面図
【図5】従来例の単位燃料電池集積体を示すその側面図
【図6】図5中に示した単位燃料電池の側面断面図
【図7】図6中に示した燃料電池セルの側面断面図
【図8】図6においてP矢から見たセパレータの平面図
【図9】図5中に示した単位燃料電池集積体をその主要
な周辺装置と共に示した冷媒供給経路図
【図10】燃料電池セルの電極膜表面付近における温度
分布の測定データ例を示すグラフ
【符号の説明】
2 単位燃料電池集積体(スタック) 21A 締付板 21B 締付板 23 放熱装置 23a 単位放熱器 23b 単位放熱器 23c 単位放熱器 3 単位燃料電池 5 冷媒 5a 冷媒 5b 冷媒 5c 冷媒 93a 流入口 93b 流出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 辰与志 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 榎並 義晶 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて
    直流電力を発生する燃料電池セルと、燃料電池セルの両
    側に配置されて,燃料電池セルに燃料ガスまたは酸化剤
    ガスを供給するためのガス流通溝を有するセパレータ
    と、を備える単位燃料電池が複数個集積された単位燃料
    電池集積体と、 単位燃料電池集積体内に、それぞれの単位燃料電池毎あ
    るいは複数の単位燃料電池毎に設けられて、燃料電池セ
    ルで発生した熱を除去する冷媒を通流させる冷却部とを
    備え、 燃料電池セルは、固体高分子電解質膜からなる電解質層
    と、この電解質層の両主面のそれぞれに密着して配置さ
    れた一対の燃料電極および酸化剤電極とを備えたもので
    あり、 冷却部は、冷媒を通流させる冷媒通流路を備えたもので
    ある、 固体高分子電解質型燃料電池において、 単位燃料電池集積体が備えるそれぞれの冷却部は、冷媒
    が流入あるいは流出する一対の端末部をそれぞれに持つ
    冷媒通流路を複数備えたものである、 ことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】請求項1記載の固体高分子電解質型燃料電
    池において、 それぞれの冷却部が備える複数の冷媒通流路は、それぞ
    れの冷媒通流路毎に個別に温度および/または流量を制
    御された冷媒が供給されるものである、 ことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
  3. 【請求項3】請求項1記載の固体高分子電解質型燃料電
    池において、 冷却部が備える複数の冷媒通流路は、セパレータが備え
    るガス流通溝に対してそれぞれほぼ直交する方向に形成
    され、それぞれの冷却部に供給される冷媒が、まず、燃
    料ガスあるいは酸化剤ガスが単位燃料電池に流入する最
    も上流側に位置する冷媒通流路の持つ一方の端末部に供
    給され、この最も上流側に位置する冷媒通流路の持つ他
    方の端末部から流出した冷媒が、以降、順次上流側に位
    置する冷媒通流路に供給されるように互いに接続される
    ものである、 ことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池。
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