JPH07122248A - 筒形アルカリ電池 - Google Patents

筒形アルカリ電池

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JPH07122248A
JPH07122248A JP5291443A JP29144393A JPH07122248A JP H07122248 A JPH07122248 A JP H07122248A JP 5291443 A JP5291443 A JP 5291443A JP 29144393 A JP29144393 A JP 29144393A JP H07122248 A JPH07122248 A JP H07122248A
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JP
Japan
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negative electrode
polybutene
boric acid
acid powder
current collector
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JP5291443A
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Makoto Urade
誠 浦出
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Hitachi Maxell Ltd
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温高湿下でアルカリクリープにより負極集
電体の表面をはい上がってくるアルカリ電解液に基づく
漏液を防止して、耐漏液性の優れた筒形アルカリ電池を
提供する。 【構成】 負極端子板8の内面側における負極集電体5
の頭部5aが溶接されている部分の外周部に、平均粒径
300μm以下の硼酸粉と平均分子量2,500以上ま
たは動粘度(40℃)が150,000c.s.t以上
のポリブテンとの混合物からなる中和剤層9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒形アルカリ電池に係
り、さらに詳しくは、高温高湿下でアルカリクリープに
より負極集電体の表面をはい上がってきたアルカリ電解
液を負極端子板の内面側に設けた中和剤層で中和して、
アルカリ電解液が電池外部に漏出するのを防止する耐漏
液性の優れた筒形アルカリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】筒形アルカリ電池では、図8に示すよう
に、樹脂製の封口体6の透孔64に黄銅製の負極集電体
5を挿入し、該負極集電体5の先端は亜鉛粉末とアルカ
リ電解液とゲル剤との混合物からなる負極剤2中に挿入
されている。そして、負極集電体5の頭部5aは負極端
子板8の内面側に溶接によって固定されている。
【0003】しかし、この筒形アルカリ電池は、高温高
湿下で貯蔵すると、アルカリクリープと呼ばれるアルカ
リ電解液特有の金属表面のはい上がり現象によって、ア
ルカリ電解液が負極集電体5の表面をはい上がり、さら
に負極端子板8の内面、ガス抜き孔81や鍔状周縁部の
内面を伝って負極端子板8の表面にまではい出てきて漏
液を引き起こす。
【0004】そのため、封口体6の透孔64に該透孔6
4の内径より外径の大きい負極集電体5を挿入して、負
極集電体5と封口体6との密接度を高くすることによっ
て、アルカリクリープによるアルカリ電解液の負極集電
体5表面のはい上がりを防止するようにしている。
【0005】しかしながら、封口体6に使用されている
ナイロン66は、透孔64の内径が30%以上拡大され
ると割れが発生するので、外径の大きい負極集電体5の
透孔64への挿入だけでは密接度の向上に限度があり、
そのため、アルカリ電解液の負極集電体5表面のはい上
がり現象の抑制にも限度がある。
【0006】また、最近では、それに加え、環境汚染の
問題から、亜鉛の腐食抑制に水銀を用いることができ
ず、その無水銀化に伴う負極集電体5からの水素ガスの
発生を抑制するために負極集電体5の表面に錫などのメ
ッキを行っているが、そのメッキの表面状態の荒れによ
って、負極集電体5と封口体6との密接度の低下が生じ
るため、外径の大きい負極集電体5の透孔64への挿入
だけでは、アルカリ電解液の負極集電体5表面のはい上
がり現象に基づく漏液を充分に防止することができなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の筒形アルカリ電池が持っていた高温高湿下での
貯蔵で漏液が発生するという問題点を解決し、高温高湿
下でも耐漏液性の優れた筒形アルカリ電池を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成を、その実施例に対応する図1〜2を用
いて説明すると、本発明は、負極端子板8の内面側にお
ける負極集電体5の頭部5aとの溶接部分の外周部に平
均粒径300μm以下の硼酸粉と平均分子量2,500
以上または動粘度(40℃)が150,000c.s.
t以上のポリブテンとの混合物からなる中和剤層9を設
けたものである。
【0009】すなわち、負極端子板8に上記中和剤層9
を設けていると、負極集電体5の表面をはい上がってき
たアルカリ電解液は上記中和剤層9中の硼酸と反応して
中和され、はい上がらない性質のものに変えられる。そ
して、その結果、アルカリ電解液の電池外部への漏出が
防止されるか、あるいは漏出の時期が遅くなり、耐漏液
性が向上する。
【0010】上記中和剤層9を構成する硼酸粉とポリブ
テンとの混合物中において、硼酸粉はアルカリ電解液と
反応してアルカリ電解液をアルカリクリープの生じない
ものに変質させる作用をするものであり、また、ポリブ
テンはバインダーとしての作用を有するもので、硼酸粉
との混合物からなる中和剤層9が所定の位置、つまり負
極端子板8の負極集電体5の頭部5aとの溶接部分の外
周部に固定するためのものである。
【0011】本発明において、上記中和剤層9の形成に
あたり、硼酸粉として平均粒径300μm以下のものを
用いるのは、硼酸粉の平均粒径が300μmより大きく
なるとアルカリ電解液を中和して漏液を防止する作用が
充分に発揮されなくなって、漏液が発生するようになる
からである。
【0012】この硼酸粉の平均粒径は、小さいほど漏液
の発生防止面からは有利であるが、硼酸粉の平均粒径が
小さくなりすぎると、取り扱いにくくなるので、硼酸粉
としては、上記のように平均粒径が300μm以下で、
かつ50μm以上のものを用いるのが好ましい。
【0013】また、ポリブテンとして平均分子量2,5
00以上のものまたは動粘度(40℃)が150,00
0c.s.t以上のものを用いるのは、ポリブテンの平
均分子量が2,500より小さくなったり、動粘度(4
0℃)が150,000c.s.tより小さくなると、
垂れ流れ出しが生じ、中和剤層9を所定位置に固定しに
くくなるからである。
【0014】このポリブテンの平均分子量や動粘度(4
0℃)は、大きくなるほど垂れ流れ出しの防止面からは
有利であるが、ポリブテンの平均分子量や動粘度(40
℃)が大きくなりすぎると中和剤層9の形成などが困難
になるので、ポリブテンとしては、上記範囲内で平均分
子量が7,000以下、動粘度(40℃)が1,00
0,000c.s.t以下のものを用いることが好まし
い。
【0015】上記中和剤層9を構成する硼酸粉とポリブ
テンとの混合物中において、硼酸粉の比率は75〜90
重量%、ポリブテンの比率は25〜10重量%が好まし
い。すなわち、硼酸粉の比率が75重量%より少なくな
ると、アルカリ電解液を中和して漏液を防止する作用が
充分に発揮されなくなり、硼酸粉の比率が90重量%よ
り多くなると、ポリブテンの減少により中和剤層9が所
定の位置に固定しにくくなるからである。
【0016】硼酸粉とポリブテンとの混合はトルエンな
どの溶剤の存在下で行い、中和剤層9の形成は溶剤が存
在した状態の混合物を所定位置に塗付し、乾燥して溶剤
を除去することによって行うのが好ましい。
【0017】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照しつつ
説明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみに
限られることはない。
【0018】図1は本発明の筒形アルカリ電池の一実施
例を示す断面図であり、図2は図1に示す電池に使用さ
れた負極集電体と負極端子板と中和剤層との部分断面斜
視図である。ただし、図2の切断面は図1の切断面とは
約45°異なった位置で切断したものである。
【0019】図中、1は正極合剤、2は負極剤、3はセ
パレータ、4は正極缶、5は負極集電体、6は樹脂封口
体、7は環状支持体、8は負極端子板、9は中和剤層、
10は外装材である。
【0020】正極合剤1は二酸化マンガンと黒鉛を主体
とする粉末を円筒状に加圧成形したものであり、負極剤
2は亜鉛粉末とアルカリ電解液とゲル剤を混合して調製
したペースト状物からなるものである。
【0021】セパレータ3は不織布からなり、上記正極
合剤1と負極剤2を隔離している。正極缶4は鉄製で表
面にニッケルメッキが施されており、上記の正極合剤
1、負極剤2、セパレータ3などの発電要素は、この正
極缶4に内填されている。
【0022】負極集電体5は黄銅製で封口体6の透孔6
4に挿入され、その頭部5aは負極端子板8の内面中央
部に溶接により固定されている。
【0023】封口体6は、ポリオレフィン系樹脂、ナイ
ロン系樹脂などを射出成形して作製した樹脂製で、その
形状は中心部に負極集電体5が挿入される透孔64を設
けた厚肉の中央部61と、正極缶4の開口端部の内周面
に接触する厚肉の外周縁部62と、上記中央部61と外
周縁部62とを接続する接続部63からなる。そして、
上記接続部63には中央部61側に防爆用の薄肉部65
が設けられ、また外周縁部62の近傍にはセパレータ3
の開口端部を案内する役割を持つV字状部66を有して
いる。
【0024】環状支持体7は、鉄製でガス抜き孔71を
有しており、前記封口体6の中央部61と外周縁部62
との間に挿着されている。
【0025】負極端子板8は、鉄製で表面にニッケルメ
ッキを施したものであり、周縁部が鍔状になった帽子状
をしており、その天井部から鍔状周縁部に移る周壁部に
はガス抜き孔81が円周方向に等間隔で4個設けられて
おり、その天井部の内面中央部には前記負極集電体5の
頭部5aが溶接によって固定され、その周縁部は正極缶
4の開口端部の内方への折り曲げによって、封口体6の
外周縁部62の上端部により環状支持体7の外周縁部に
押圧されて固定されている。
【0026】中和剤層9は、平均粒径300μm以下の
硼酸粉と平均分子量2,500以上または動粘度(40
℃)が150,000c.s.t以上のポリブテンとの
混合物からなるものであり、負極端子板8の内面側にお
ける負極集電体5の頭部5aとの溶接部分の外周部に設
けられている。
【0027】この中和剤層9の形成にあたって、硼酸粉
として平均粒径300μm以下のものを用いるのは、後
に説明する図3に示すように、硼酸粉の平均粒径が30
0μmより大きくなると負極集電体5の表面をはい上が
ってきたアルカリ電解液を中和する作用が充分に発揮さ
れず、漏液が発生するようになるからである。そして、
ポリブテンの平均分子量を2,500以上または動粘度
(40℃)が150,000c.s.t以上にしている
のは、図4および図5に示すように、ポリブテンの平均
分子量が2,500より小さくなったり、動粘度(40
℃)か150,000c.s.tより小さくなると、垂
れ流れ出しが生じて中和剤層9を所定の位置に固定する
ことがむつかしくなり、中和剤層9が所定位置から流れ
出すおそれがあるからである。
【0028】そして、中和剤層9を構成する硼酸粉とポ
リブテンとの混合物において、硼酸粉の比率は75〜9
0重量%、ポリブテンの比率は25〜10重量%が好ま
しく、硼酸粉とポリブテンとの混合はトルエンなどの溶
剤の存在下で行い、中和剤層9の形成は上記のような溶
剤が存在した状態の混合物を所定位置に塗付し、乾燥し
て溶剤を除去することによって行われている。
【0029】外装材10は樹脂シートにアルミニウムを
蒸着した樹脂−金属複合シートからなり、正極缶4の外
周部を絶縁している。
【0030】つぎに、中和剤層9の形成にあたり、硼酸
粉の平均粒径を300μm以上にしたり、ポリブテンの
平均分子量を2,500以上または動粘度(40℃)を
150,000c.s.t以上に特定した根拠となる実
験について説明する。
【0031】図3は硼酸粉の平均粒径と漏液発生率との
関係を示すものであり、この図3は次の実験により得ら
れた結果に基づいている。
【0032】電池は、外径14.5mm、総高50.5
mmのLR6形の筒形アルカリ電池とし、硼酸粉とポリ
ブテンとの混合物中の硼酸粉の比率を80重量%、ポリ
ブテンの比率を20重量%とし、ポリブテンとしては平
均分子量3,650〔動粘度(40℃)320,00
0〕のものを用い、硼酸粉の平均粒径を種々に変えて、
各種の電池を作製し、その電池を60℃、相対湿度90
%の雰囲気中に60日間貯蔵し、漏液発生率を調べた。
なお、漏液の有無は表面の光沢差を目視観察することに
よって判定した。
【0033】その結果は図3に示す通りであり、硼酸粉
の平均粒径が300μmより大きくなると、漏液が発生
するようになる。
【0034】図4はポリブテンの平均分子量と垂れ流れ
出し発生率との関係を示すものであり、この図4は次の
実験により得られた結果に基づいている。
【0035】電池はLR6形の筒形アルカリ電池とし、
硼酸粉としては平均粒径200μmのものを用い、硼酸
粉とポリブテンとの混合物中の硼酸粉の比率を80重量
%、ポリブテンの比率を20重量%とし、ポリブテンの
平均分子量を種々に変えて、各種の電池を作製し、その
電池を100℃に保ちながら横向きに置いて4時間後に
中和剤層9の垂れ流れ出しを調べた。
【0036】その結果は図4に示す通りであり、ポリブ
テンの平均分子量が2,500以上になると、中和剤層
9の垂れ流れ出しが防止されるようになる。
【0037】図5はポリブテンの動粘度(40℃)と垂
れ流し出し発生率との関係を示すものであり、この図5
は次の実験により得られた結果に基づいている。
【0038】電池はLR6形の筒形アルカリ電池とし、
硼酸粉としては平均粒径200μmのものを用い、硼酸
粉とポリブテンとの混合物中の硼酸粉の比率を80重量
%、ポリブテンの比率を20重量%とし、ポリブテンの
動粘度(40℃)を種々に変えて、各種の電池を作製
し、その電池を100℃に保ちながら横向きに置いて4
時間後に中和剤層9の垂れ流れ出しを調べた。
【0039】その結果は図5に示す通りであり、ポリブ
テンの動粘度(40℃)が150,000c.s.t以
上になると、中和剤層9の垂れ流れ出しが防止されるよ
うになる。
【0040】図6は硼酸粉とポリブテンとの混合物中の
硼酸粉の比率と漏液発生率との関係を示すものであり、
この図6は次の実験により得られた結果に基づいてい
る。
【0041】電池はLR6形の筒形アルカリ電池とし、
硼酸粉としては平均粒径200μmのものを用い、ポリ
ブテンとしては平均分子量3,650〔動粘度(40
℃)320,000〕のものを用い、硼酸粉とポリブテ
ンとの混合物中の硼酸粉の比率を種々に変えて、各種の
電池を作製し、その電池を60℃、相対湿度90%の雰
囲気中に60日間貯蔵し、漏液発生率を調べた。
【0042】その結果は図6に示す通りであり、硼酸粉
の比率が75重量%より少なくなると、漏液が発生する
ようになる。
【0043】つぎに、上記実施例の電池と図8に示す従
来構造の電池との耐漏液性を調べた結果について示す。
【0044】電池はLR6形の筒形アルカリ電池とし、
本発明の実施例の電池には、図1〜2に示すように、負
極端子板8の負極集電体5の頭部5aとの溶接部分の外
周部に中和剤層9を設け、従来構造の電池には図8に示
すように負極端子板8に中和剤層9を設けていない。
【0045】上記実施例の電池の中和剤層9は、硼酸粉
の比率が80重量%、ポリブテンの比率が20重量%の
硼酸粉とポリブテンとの混合物からなり、使用されてい
る硼酸粉は平均粒径が200μmのもので、使用されて
いるポリブテンは平均分子量が3,650〔動粘度(4
0℃)320,000〕のものである。
【0046】そして、それぞれの電池を60℃、相対湿
度90%の雰囲気中に所定期間貯蔵し、漏液発生率を調
べた。その結果を図7に示す。ただし、図7では、上記
本発明の実施例の電池を本発明品と表示し、従来構造の
電池を従来品と表示している。
【0047】図7に示すように、従来品(すなわち、図
8に示す従来構造の電池)では貯蔵期間が20日を過ぎ
る頃から漏液が生じはじめたが、本発明品(すなわち、
本発明の実施例の電池)では貯蔵期間が60日に達する
まで漏液の発生がなく、貯蔵期間が100日に達した時
点でも漏液発生率は5%にすぎなかった。
【0048】上記のように、本発明品の耐漏液性が優れ
ているのは、負極端子板8に設けた硼酸粉とポリブテン
との混合物からなる中和剤層9の硼酸粉によって、負極
集電体5の表面をアルカリクリープによりはい上がって
きたアルカリ電解液を中和して、アルカリクリープが生
じない性質のものに変質させたことによるものであると
考えられる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、負極
端子板8の負極集電体5の頭部5aとの溶接部分の外周
部に硼酸粉とポリブテンとの混合物からなる中和剤層9
を設けることによって、アルカリクリープにより負極集
電体5の表面をはい上がってくるアルカリ電解液に基づ
く漏液の発生を防止し、耐漏液性の優れた筒形アルカリ
電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒形アルカリ電池の一実施例を示す部
分断面図である。
【図2】本発明の負極集電体と負極端子板と中和剤層と
の部分断面斜視図である。
【図3】中和剤層を構成する硼酸粉とポリブテンとの混
合物における硼酸粉の平均粒径と漏液発生率との関係を
示す図である。
【図4】中和剤層を構成する硼酸粉とポリブテンとの混
合物におけるポリブテンの平均分子量と垂れ流れ出し発
生率との関係を示す図である。
【図5】中和剤層を構成する硼酸粉とポリブテンとの混
合物におけるポリブテンの動粘度(40℃)と垂れ流れ
出し発生率との関係を示す図である。
【図6】中和剤層を構成する硼酸粉とポリブテンとの混
合物における硼酸粉の比率と漏液発生率との関係を示す
図である。
【図7】本発明品と従来品の耐漏液性を示す図である。
【図8】従来の筒形アルカリ電池を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 正極合剤 2 負極剤 3 セパレータ 4 正極缶 5 負極集電体 5a 頭部 6 封口体 61 中央部 62 外周縁部 63 接続部 64 透孔 65 薄肉部 66 V字状部 7 環状支持体 71 ガス抜き孔 8 負極端子板 81 ガス抜き孔 9 中和剤層 10 外装材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素を内填した正極缶4の開口部
    を、樹脂製の封口体6と、該封口体6の支えとなる環状
    支持体7と、封口体6の中央部61の透孔64に挿入し
    た負極集電体5とで封口し、上記負極集電体5の頭部5
    aが負極端子板8の内面中央部に溶接により固定されて
    いる筒形アルカリ電池において、負極端子板8の負極集
    電体5の頭部5aとの溶接部分の外周部に平均粒径30
    0μm以下の硼酸粉と平均分子量2,500以上または
    動粘度(40℃)が150,000c.s.t以上のポ
    リブテンとの混合物からなる中和剤層9を設けたことを
    特徴とする筒形アルカリ電池。
  2. 【請求項2】 中和剤層9を構成する硼酸粉とポリブテ
    ンとの混合物中の硼酸粉の比率が75〜90重量%で、
    ポリブテンの比率が25〜10重量%である請求項1記
    載の筒形アルカリ電池。
  3. 【請求項3】 中和剤層9が、硼酸粉とポリブテンとを
    溶剤の存在下で混合し、塗付、乾燥して形成したもので
    ある請求項1記載の筒形アルカリ電池。
JP5291443A 1993-10-26 1993-10-26 筒形アルカリ電池 Withdrawn JPH07122248A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044480A1 (fr) * 2006-10-11 2008-04-17 Panasonic Corporation Batterie alcaline primaire
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