JPH07122236B2 - 外装用壁紙裏打ち紙 - Google Patents
外装用壁紙裏打ち紙Info
- Publication number
- JPH07122236B2 JPH07122236B2 JP2410079A JP41007990A JPH07122236B2 JP H07122236 B2 JPH07122236 B2 JP H07122236B2 JP 2410079 A JP2410079 A JP 2410079A JP 41007990 A JP41007990 A JP 41007990A JP H07122236 B2 JPH07122236 B2 JP H07122236B2
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- JP
- Japan
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- exterior
- backing paper
- water
- glass fiber
- alkali
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は従来吹き付け等の塗装に
より装飾保護を施して来た地下街、アーケード等の壁面
並びに住宅、ビルディングまたはブロック塀等の壁面を
装飾または補修する場合に用いる貼合タイプの外装用壁
紙の裏打ち紙に関するものである。
より装飾保護を施して来た地下街、アーケード等の壁面
並びに住宅、ビルディングまたはブロック塀等の壁面を
装飾または補修する場合に用いる貼合タイプの外装用壁
紙の裏打ち紙に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】これまでの壁紙は大部分が室内用で耐候
性を要求される屋外用には寸法安定性、強度等の問題か
ら満足に使用できる製品は存在していなかった。室内向
けのものでも一部、風呂場、洗面所、トイレ或いは台所
等のように所謂、水回りと称される用途に限られ、屋外
向けのものと比べると耐光性（特に寸法安定性）では比
較にならない温和な環境下で使われるため、無機繊維等
を10％未満配合する事で対処できる程度のものであっ
た。
性を要求される屋外用には寸法安定性、強度等の問題か
ら満足に使用できる製品は存在していなかった。室内向
けのものでも一部、風呂場、洗面所、トイレ或いは台所
等のように所謂、水回りと称される用途に限られ、屋外
向けのものと比べると耐光性（特に寸法安定性）では比
較にならない温和な環境下で使われるため、無機繊維等
を10％未満配合する事で対処できる程度のものであっ
た。
【０００３】また、特に外装用として使われる製品は外
壁のコンクリート、モルタル及びスレート等のアルカリ
性の強い表面に直張りされるケースが多いために混抄す
る無機繊維は耐アルカリ性が必要であった。しかしなが
ら、上市されている耐アルカリ性の無機繊維は繊維径が
13μm以上と太いため皮膚を刺激し、取り扱いが難し
く、また、価格的にも高価であり、配合する場合には可
成りの制約があった。そこで、取り扱いが容易で安全で
あり、且つ安価な無機繊維を使用した耐光性のある外装
用壁紙の裏打ち紙の出現が望まれていた。
壁のコンクリート、モルタル及びスレート等のアルカリ
性の強い表面に直張りされるケースが多いために混抄す
る無機繊維は耐アルカリ性が必要であった。しかしなが
ら、上市されている耐アルカリ性の無機繊維は繊維径が
13μm以上と太いため皮膚を刺激し、取り扱いが難し
く、また、価格的にも高価であり、配合する場合には可
成りの制約があった。そこで、取り扱いが容易で安全で
あり、且つ安価な無機繊維を使用した耐光性のある外装
用壁紙の裏打ち紙の出現が望まれていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は取り扱いが
容易で安全であり、且つ安価な無機繊維を使用した耐光
性に優れた外装用壁紙の裏打ち紙を鋭意検討した結果、
セルロース系繊維を主体とし、無アルカリガラス繊維を
10〜50％配合、混抄したシートを作り、更に乾燥皮膜が
耐アルカリ性を有する水性接着剤の顔料分散液を含浸塗
工することにより、その目的を達成できることを見出し
たものである。
容易で安全であり、且つ安価な無機繊維を使用した耐光
性に優れた外装用壁紙の裏打ち紙を鋭意検討した結果、
セルロース系繊維を主体とし、無アルカリガラス繊維を
10〜50％配合、混抄したシートを作り、更に乾燥皮膜が
耐アルカリ性を有する水性接着剤の顔料分散液を含浸塗
工することにより、その目的を達成できることを見出し
たものである。
【０００５】本発明を更に詳しく説明する。本発明に使
用される主成分のセルロース系繊維には、クラフトパル
プ，サルファイトパルプ，グランドパルプ等の高収率パ
ルプ、コットンリンターパルプ等の使用が可能であり、
セルロース系繊維であれば特に限定するものではない。
用される主成分のセルロース系繊維には、クラフトパル
プ，サルファイトパルプ，グランドパルプ等の高収率パ
ルプ、コットンリンターパルプ等の使用が可能であり、
セルロース系繊維であれば特に限定するものではない。
【０００６】本発明に使用するガラス繊維は無アルカリ
ガラス繊維、所謂Ｅガラス繊維で充分であるが、耐アル
カリ性を有しない繊維の使用でも特に問題が無い。本発
明に使用されるＥガラス繊維の配合量が10％未満では外
装用として要求される高度の寸法安定性を達成すること
が困難となる。また、50％を超すとパルプとの水素結合
を持たない剛直なガラス繊維が過半数を占めるため得ら
れるシートが低密度となり、紙力の低下を招き、壁紙製
造時及び壁紙施工時の適正が著しく悪化して好ましくな
い。高度な寸法安定性と良好な紙力を得るためには10〜
50％が適当である。
ガラス繊維、所謂Ｅガラス繊維で充分であるが、耐アル
カリ性を有しない繊維の使用でも特に問題が無い。本発
明に使用されるＥガラス繊維の配合量が10％未満では外
装用として要求される高度の寸法安定性を達成すること
が困難となる。また、50％を超すとパルプとの水素結合
を持たない剛直なガラス繊維が過半数を占めるため得ら
れるシートが低密度となり、紙力の低下を招き、壁紙製
造時及び壁紙施工時の適正が著しく悪化して好ましくな
い。高度な寸法安定性と良好な紙力を得るためには10〜
50％が適当である。
【０００７】ガラス繊維の繊維長は1.5〜13mmが適当で
あり、好ましくは３〜６mmが最適である。本発明で言う
ガラス繊維とはチョップドストランドタイプのものを指
し、上市されている最小長さは1.5mmで有るが、３mm未
満の繊維長のものでは目的の寸法安定性は達成可能であ
るが、強度が低い。また、14mm以上の長さでは実質的に
湿式法でシートを形成する事は困難となり、抄紙適性の
面からガラス繊維長としては６mm以下が好ましい。
あり、好ましくは３〜６mmが最適である。本発明で言う
ガラス繊維とはチョップドストランドタイプのものを指
し、上市されている最小長さは1.5mmで有るが、３mm未
満の繊維長のものでは目的の寸法安定性は達成可能であ
るが、強度が低い。また、14mm以上の長さでは実質的に
湿式法でシートを形成する事は困難となり、抄紙適性の
面からガラス繊維長としては６mm以下が好ましい。
【０００８】ガラス繊維の繊維径は４〜11μmが適当で
あり、好ましくは６〜８μmが最適である。12μm以上に
なると皮膚刺激性が酷くなり、痒みから痛みへと変わ
る。過半数の人が不快感を覚えるボーダーラインが11μ
mである。また、チョップドストランドタイプでの繊維
の最小径は3.5μmであり、これより細いものは製法が異
なるため繊維に屈曲したものが多く寸法安定性の面で好
ましくない。
あり、好ましくは６〜８μmが最適である。12μm以上に
なると皮膚刺激性が酷くなり、痒みから痛みへと変わ
る。過半数の人が不快感を覚えるボーダーラインが11μ
mである。また、チョップドストランドタイプでの繊維
の最小径は3.5μmであり、これより細いものは製法が異
なるため繊維に屈曲したものが多く寸法安定性の面で好
ましくない。
【０００９】本発明に使用できる水性接着剤としてはそ
の皮膜が耐アルカリ性を有するＰＶＡ、ポリアミドエピ
クロルヒドリン等の水溶性高分子、アクリル系の水性エ
マルジョン、またはカチオン性澱粉等が適当である。本
発明に使用する顔料は炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、カオリン、タルク等の無機顔料が適当であるが、
無機、有機を特に限定するものではない。また抄紙及び
含浸塗工に当り使用される設備並びに使用されるサイズ
剤，紙力増強剤，定着剤，染料，難燃剤，防黴剤等に何
等制限を設けるものではない。
の皮膜が耐アルカリ性を有するＰＶＡ、ポリアミドエピ
クロルヒドリン等の水溶性高分子、アクリル系の水性エ
マルジョン、またはカチオン性澱粉等が適当である。本
発明に使用する顔料は炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、カオリン、タルク等の無機顔料が適当であるが、
無機、有機を特に限定するものではない。また抄紙及び
含浸塗工に当り使用される設備並びに使用されるサイズ
剤，紙力増強剤，定着剤，染料，難燃剤，防黴剤等に何
等制限を設けるものではない。
【００１０】
【作用】本発明者等はセルロース系繊維を主体とし、耐
アルカリ性の劣るＥガラス繊維を10〜50％の配合で混抄
したシートを造り、更に乾燥皮膜が耐アルカリ性を有す
る水性接着剤と顔料分散液を含浸塗工する事により、ガ
ラス繊維表面に被覆層が形成され、アルカリ性の下地に
施工しても高度な寸法安定性と耐光性を有する外装用壁
紙裏打ち紙を発明する事ができたのである。
アルカリ性の劣るＥガラス繊維を10〜50％の配合で混抄
したシートを造り、更に乾燥皮膜が耐アルカリ性を有す
る水性接着剤と顔料分散液を含浸塗工する事により、ガ
ラス繊維表面に被覆層が形成され、アルカリ性の下地に
施工しても高度な寸法安定性と耐光性を有する外装用壁
紙裏打ち紙を発明する事ができたのである。
【００１１】一般にセルロース系繊維は耐アルカリ性が
良好で、例えば市販のＮＢＫＰにより作製した単独シー
トの場合は飽和Ca(OH)2水溶液に室温で24時間処理し洗
浄後、乾燥したシートの紙力、水中伸びは処理前と殆ど
変わらない。同様な条件でＥガラス繊維とＮＢＫＰの混
抄紙を処理すると１割程の重量減少を生じ、３〜４割程
度の強度低下を生じた。また、ＮＢＫＰ単独シート及び
未加工のＥガラス繊維とＮＢＫＰの混抄紙をキセノンラ
ンプ使用のフエードメーターで耐光性試験を実施し可成
り変色を生じた。
良好で、例えば市販のＮＢＫＰにより作製した単独シー
トの場合は飽和Ca(OH)2水溶液に室温で24時間処理し洗
浄後、乾燥したシートの紙力、水中伸びは処理前と殆ど
変わらない。同様な条件でＥガラス繊維とＮＢＫＰの混
抄紙を処理すると１割程の重量減少を生じ、３〜４割程
度の強度低下を生じた。また、ＮＢＫＰ単独シート及び
未加工のＥガラス繊維とＮＢＫＰの混抄紙をキセノンラ
ンプ使用のフエードメーターで耐光性試験を実施し可成
り変色を生じた。
【００１２】これに対して耐アルカリ性を有する水性接
着剤を含む顔料塗布物を含浸塗工を行なったＥガラス繊
維とＮＢＫＰ混抄紙へも同様な条件で処理を行なったが
殆ど重量減少、強度低下及び寸法安定性低下を生じなか
った。また、耐光性テストによる変色も極く僅かであっ
た。
着剤を含む顔料塗布物を含浸塗工を行なったＥガラス繊
維とＮＢＫＰ混抄紙へも同様な条件で処理を行なったが
殆ど重量減少、強度低下及び寸法安定性低下を生じなか
った。また、耐光性テストによる変色も極く僅かであっ
た。
【００１３】この様に本発明はセルロース系繊維に混抄
するガラス繊維に耐アルカリ性の劣る無アルカリガラス
繊維を用いても乾燥皮膜が耐アルカリ性を有する水性接
着剤の顔料分散液を含浸塗工することによりガラス繊維
表面に耐アルカリ性の被覆層が形成されるため、アルカ
リ性の下地に施工しても高度な寸法安定性及び耐光性が
得られるのである。
するガラス繊維に耐アルカリ性の劣る無アルカリガラス
繊維を用いても乾燥皮膜が耐アルカリ性を有する水性接
着剤の顔料分散液を含浸塗工することによりガラス繊維
表面に耐アルカリ性の被覆層が形成されるため、アルカ
リ性の下地に施工しても高度な寸法安定性及び耐光性が
得られるのである。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を実施例によって示す。 実施例１ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）80重量％、無アルカリガラ
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）20重
量％を均一に水分散したスラリーを作成し、そのスラリ
ー中に硫酸バンド0.1重量％（対繊維）、ポリアミドエ
ピクロルヒドリン樹脂系の湿潤紙力向上剤0.3重量％
（対繊維）添加し、以後JIS P-8209に準じて坪量65g/m2
の手抄き紙を作成し、シリンダードライヤーにより乾燥
を行ない乾燥シートとした。次にこのシートを炭酸カル
シウム（軽質カルシウム）100重量部、ＰＶＡ15重量
部、スチレンアクリル樹脂系の表面サイズ剤３重量部を
水に分散したスラリーに含浸し、固形分で20g/m2塗布し
た後、乾燥し、これで裏打ち紙を得た。但し、乾燥は手
抄き紙に準じて行なった。本試料はJIS A-6909により耐
アルカリ性試験を行なった。性能テストはアルカリ処理
前後の裏打ち紙に就いてJIS P-8113により引張強さ、水
中伸び及び触感による痒みテストを行なった。
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）20重
量％を均一に水分散したスラリーを作成し、そのスラリ
ー中に硫酸バンド0.1重量％（対繊維）、ポリアミドエ
ピクロルヒドリン樹脂系の湿潤紙力向上剤0.3重量％
（対繊維）添加し、以後JIS P-8209に準じて坪量65g/m2
の手抄き紙を作成し、シリンダードライヤーにより乾燥
を行ない乾燥シートとした。次にこのシートを炭酸カル
シウム（軽質カルシウム）100重量部、ＰＶＡ15重量
部、スチレンアクリル樹脂系の表面サイズ剤３重量部を
水に分散したスラリーに含浸し、固形分で20g/m2塗布し
た後、乾燥し、これで裏打ち紙を得た。但し、乾燥は手
抄き紙に準じて行なった。本試料はJIS A-6909により耐
アルカリ性試験を行なった。性能テストはアルカリ処理
前後の裏打ち紙に就いてJIS P-8113により引張強さ、水
中伸び及び触感による痒みテストを行なった。
【００１５】実施例２ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）80重量％、無アルカリガラ
ス繊維のＥガラス繊維（径；10.5μm、長さ；３mm）20
重量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、
実施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実
施例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能
テストを実施した。
ス繊維のＥガラス繊維（径；10.5μm、長さ；３mm）20
重量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、
実施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実
施例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能
テストを実施した。
【００１６】実施例３ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）60重量％、無アルカリガラ
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）40重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実施
例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能テ
ストを実施した。
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）40重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実施
例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能テ
ストを実施した。
【００１７】比較例１ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）を均一に水分散したスラリ
ーを作成し、以下、実施例１と同様に坪量65g/m2のシー
トを作成し、性能テストを実施した。
ーを作成し、以下、実施例１と同様に坪量65g/m2のシー
トを作成し、性能テストを実施した。
【００１８】比較例２ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）80重量％、無アルカリガラ
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）20重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、性能テス
トを実施した。
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）20重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、性能テス
トを実施した。
【００１９】比較例３ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）80重量％、耐アルカリガラ
ス繊維のＡガラス繊維（径；13μm、長さ；３mm）20重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、性能テス
トを実施した。
ス繊維のＡガラス繊維（径；13μm、長さ；３mm）20重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、性能テス
トを実施した。
【００２０】比較例４ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）95重量％、無アルカリガラ
ス繊維のＥガラス繊維（径；10.5μm、長さ；３mm）５
重量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、
実施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実
施例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能
テストを実施した。
ス繊維のＥガラス繊維（径；10.5μm、長さ；３mm）５
重量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、
実施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実
施例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能
テストを実施した。
【００２１】比較例５ ＮＢＫＰ（濾水度；450ml）40重量％、無アルカリガラ
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）60重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実施
例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能テ
ストを実施した。
ス繊維のＥガラス繊維（径；6.5μm、長さ；３mm）60重
量％を均一に水分散したスラリーを作成した。以下、実
施例１と同様に坪量65g/m2のシートを作成し、更に実施
例１と同様に含浸塗工を行ない、裏打ち紙とし、性能テ
ストを実施した。
【００２２】
【表１】
【００２３】試験法 1.引張強さ；JIS P-8113に従った。 2.水中伸び；試料を水中に１時間浸漬し、浸漬前後の寸
法変化より求めた。 水中伸び（％）＝（Ｂ−Ａ）／Ａ×100 Ａ；水浸漬前長さ、Ｂ；水浸漬後長さ 3.耐光性；フェードメーター（光源炭素アーク）照射48
時間処理前後の白色度の変化より求めた。 耐光性（％）＝Ａ−Ｂ Ａ；照射処理前白色度、Ｂ；照射処理後白色度 4.痒み；数名に手の甲でシートを摩擦して貰いその感触
で判断。 ◎；全く痒みを感じない ○；余り痒みを感じない △；僅かに痒みを感じる ××；非常に痒みを感じる 5.引張強さ保持率；アルカリ処理前後の変化より求め
た。 保持率（％）＝Ｂ／Ａ×100 Ａ；アルカリ処理前引張強さ Ｂ；アルカリ処理後引張強さ
法変化より求めた。 水中伸び（％）＝（Ｂ−Ａ）／Ａ×100 Ａ；水浸漬前長さ、Ｂ；水浸漬後長さ 3.耐光性；フェードメーター（光源炭素アーク）照射48
時間処理前後の白色度の変化より求めた。 耐光性（％）＝Ａ−Ｂ Ａ；照射処理前白色度、Ｂ；照射処理後白色度 4.痒み；数名に手の甲でシートを摩擦して貰いその感触
で判断。 ◎；全く痒みを感じない ○；余り痒みを感じない △；僅かに痒みを感じる ××；非常に痒みを感じる 5.引張強さ保持率；アルカリ処理前後の変化より求め
た。 保持率（％）＝Ｂ／Ａ×100 Ａ；アルカリ処理前引張強さ Ｂ；アルカリ処理後引張強さ
【００２４】
【発明の効果】第１表から明らかな様に、実施例１に比
べ、ガラス繊維が全く配合されていない比較例１及び低
配合の比較例４は寸法安定性の指標である水中伸びがア
ルカリ処理前後とも著しく劣ることが判る。また、水性
接着剤を含む顔料塗布物が含浸塗工されていない比較例
２は耐アルカリ性の指標であるアルカリ処理後の引張強
さ保持率が著しく低下しており且つ、処理前後の水中伸
度も大幅に低下しているのが認められる。耐光性は表面
を被覆してある実施例１，２に比べ顔料被覆の無い比較
例１，２は大幅に退色しているので判る。また、痒みで
は実施例１に比べ、繊維径の太いガラス繊維を配合して
いる実施例２、更に太いガラス繊維を使用している比較
例３では痒みが酷くなっているのが認められる。また、
ガラス繊維配合量が40％の実施例３に比べ、ガラス繊維
配合量が60％の比較例５ではアルカリ処理前の引張強さ
が劣ることが認められる。
べ、ガラス繊維が全く配合されていない比較例１及び低
配合の比較例４は寸法安定性の指標である水中伸びがア
ルカリ処理前後とも著しく劣ることが判る。また、水性
接着剤を含む顔料塗布物が含浸塗工されていない比較例
２は耐アルカリ性の指標であるアルカリ処理後の引張強
さ保持率が著しく低下しており且つ、処理前後の水中伸
度も大幅に低下しているのが認められる。耐光性は表面
を被覆してある実施例１，２に比べ顔料被覆の無い比較
例１，２は大幅に退色しているので判る。また、痒みで
は実施例１に比べ、繊維径の太いガラス繊維を配合して
いる実施例２、更に太いガラス繊維を使用している比較
例３では痒みが酷くなっているのが認められる。また、
ガラス繊維配合量が40％の実施例３に比べ、ガラス繊維
配合量が60％の比較例５ではアルカリ処理前の引張強さ
が劣ることが認められる。
Claims (4)
- 【請求項１】 セルロース系繊維を主体とし、無アルカ
リガラス繊維が10〜50％配合、混抄されたシートに、乾
燥皮膜が耐アルカリ性を有する水性接着剤の顔料分散液
が含浸塗工されて成る外装用壁紙裏打ち紙。 - 【請求項２】 ガラス繊維の繊維長が1.5〜13mm、繊維
径が４〜11μmである請求項１記載の外装用壁紙裏打ち
紙。 - 【請求項３】 乾燥皮膜が耐アルカリ性を有する水性接
着剤がＰＶＡ、ポリアミドエピクロルヒドリン等の水溶
性高分子、アクリル系の水性エマルジョン、またはカチ
オン性澱粉等である請求項１または２記載の外装用壁紙
裏打ち紙。 - 【請求項４】 顔料が炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム、カオリン、タルク等で耐光性を有する無機或いは
有機顔料である請求項１乃至３中の何れか１項に記載の
外装用壁紙裏打ち紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2410079A JPH07122236B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 外装用壁紙裏打ち紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2410079A JPH07122236B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 外装用壁紙裏打ち紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04214496A JPH04214496A (ja) | 1992-08-05 |
| JPH07122236B2 true JPH07122236B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=18519309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2410079A Expired - Fee Related JPH07122236B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 外装用壁紙裏打ち紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07122236B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006257627A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-09-28 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 壁紙用裏打ち紙 |
| CN106283922A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 耐磨壁纸及其制备方法 |
| CN106283859A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 隔热壁纸及其制备方法 |
| CN106283872A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 环保壁纸及其制备方法 |
| CN106283921A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 抗磨损壁纸及其制备方法 |
| CN106283871A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 防尘壁纸及其制备方法 |
| CN106283827A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 抗拉壁纸及其制备方法 |
| CN106320093A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-11 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 高韧性壁纸及其制备方法 |
| CN106320092A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-11 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 防水壁纸及其制备方法 |
| CN106320091A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-11 | 安徽金生金世电子科技有限公司 | 防潮壁纸及其制备方法 |
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