JPH07122033B2 - 壁面塗料用材料 - Google Patents

壁面塗料用材料

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JPH07122033B2
JPH07122033B2 JP61083051A JP8305186A JPH07122033B2 JP H07122033 B2 JPH07122033 B2 JP H07122033B2 JP 61083051 A JP61083051 A JP 61083051A JP 8305186 A JP8305186 A JP 8305186A JP H07122033 B2 JPH07122033 B2 JP H07122033B2
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granulated
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JP61083051A
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Inventor
次郎 高市
Original Assignee
フジワラ化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は主として壁面に塗装される塗料用材料に関す
る。
【従来の技術】
従来、壁材用の塗料用材料は、骨材、無機フィラー、顔
料、バインダーを主材とし、必要に応じ微細繊維状物
質、熱硬化性樹脂微粉末を水と均一に混合造粒し乾燥し
て得られる造粒物に増粘剤粉末をドライブレンドして製
品化されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来品には種々の欠点があり、その改善
が強く望まれていた。すなわち、従来の壁面塗料用材料
は造粒物と微粉末状の増粘剤とをドライブレンドして袋
詰めして製品化されるが、比重や形状の相違などに起因
して、混合、計量、袋詰輸送に際し、増粘剤の偏在を生
じることが避けられず、水練り時、いわゆるママコを生
ずるなど作業性を著しく損うばかりでなく、増粘剤の濃
度むらをきたし、これらに起因して鏝塗(こてぬり)に
際し滑りが不均一で不良であり、鏝むらが残り易く、壁
材仕上塗面の品質について大きな欠点をもっていた。
【課題を解決するための手段】 本発明者らはこのような状況に鑑み、鋭意検討した結
果、塗料材料としての骨材表面にフィラー、顔料、及び
バインダーの混合物の層と増粘剤の層が順次積層され、
増粘剤層が最外層を形成する造粒物は、それ自体そのま
ま壁面塗料用材料としての製品となり、微粉末成分を含
まず前記従来品の諸欠点を解消するのみならず、増粘剤
がドライブレンドされた従来の壁面塗料用材料に比し、
鏝塗りに際して、造粒物相互の摩擦が小さく、極めてソ
フトで優れた滑り性を示し、鏝むらが残らず、作業性、
壁材仕上塗面の品質のいずれも優れたものであることを
見出し、本発明を完成するに至ったものである。 本発明は塗料材料としての骨材表面にフィラー、顔料、
及びバインダーの混合物の層と増粘剤の層が順次積層さ
れてなる造粒物からなる壁面塗料用材料である。その製
造法の一例としては、骨材、フィラー顔料、バインダ
ー、必要に応じ微細繊維状物質、熱硬化性樹脂微粉末を
水と均一に混合し、造粒機等を用いるなどして造粒した
後、未だ湿潤状態にある造粒物の表面に増粘剤の微粉
末、微細顆粒状物をまぶす形で付着させ、乾燥すること
により得られる。 本発明に用いられる増粘剤としては、その種別を問わ
ず、粉末状、微細顆粒等湿潤造粒物表面に付着し易い形
状の増粘剤であればよく、限定されないが、とりわけ、
水と接触して膨潤し、チキソトロピー性の発現が著し
く、良好な鏝滑り性およびソフトな仕上面を与えるカル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロースがより好ましい。 本発明に用いられる骨材としては、一般的に壁材塗料配
合において用いられる骨材であればよく、特に限定され
ないが、例えば木粉、パルプ粉等の吸水性繊維質微細片
が、吸湿性、軽量化の観点から好ましく用いられ、ま
た、砂、砕石などの無機質系骨材も用いられる。特に、
経済性の点から木粉が好ましい。 本発明に用いられるフィラーとしては、特に限定されな
いが、タルク、クレー、軽炭、色土などの無機質系フィ
ラー、有機微細繊維たとえばパルプ粉、微細合成繊維な
どが用いられる。また、造粒物の強度向上等の観点から
無機質系フィラー、有機微細繊維の両フィラー混合物が
目的に応じ、より好ましく用いられる。 本発明に用いられるバインダーとしては一般に壁材用塗
装材料に用いられる粉末エマルジョンなどのエマルジョ
ン系バインダー、熱硬化性樹脂バインダーなどが用いら
れるがこれらに限定されるものではない。本発明の壁面
塗料用材料はそのまま袋詰されて製品化される。
【作用】
前述のように、本発明の壁面塗料用材料は、吸湿性、軽
量化等の観点から最も好適に用いられる木粉等の親水性
骨材を湿潤させて湿潤骨材とした後、フィラー、顔料、
バインダー等の混合物を湿潤骨材表面上にまぶす形で付
着させ、次いで造粒し、得られた造粒物がまだ湿潤状態
にある時点で前記同様に湿潤造粒物表面上に増粘剤微粉
末、又は微細顆粒状物を展着させ乾燥する方法で得られ
る。そのため、骨材表面が均一にかつ完全にフィラー、
顔料、バインダー等の混合物で覆われ、従って、この混
合物で表面の一部が被覆されていない裸の骨材が存在せ
ず、フィラー等の混合物のみの粒状化物表面に増粘剤が
付着しただけの造粒物も生じない均一性良好なものとな
る。 本発明の壁面塗料用材料は前記の如く湿潤造粒物表面上
に増粘剤をまぶす形で付着させ、乾燥することにより得
られるが、この付着−乾燥工程途上で造粒物の湿潤表面
に接する増粘剤の一部が造粒物表層部に溶け込む現象を
生ずるために、破砕され難い安定した造粒物となる。こ
のような造粒物からなる壁面塗料用材料は、現場におけ
る水練りに際して、乾燥造粒物の表層部の膨潤が大き
く、これに起因して鏝塗り時の造粒物相互の摩擦が減少
し極めてソフトな滑りのよい作業性を与えると共に、鏝
むらが残らず著しく良好な仕上げ塗面が得られるという
予想外の作用を発揮する。 この作用は、増粘剤としてカルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースを
用いる場合には、これら増粘剤の前記特性と相唆って特
に著しく発現する。
【実施例】
以下実施例により本発明を詳しく説明するがこれに限定
するものではない、なお、部とあるのは重量基準で示し
た。 実施例 1 攪拌翼をもつ造粒機内で16〜60メッシュの木粉100部を
攪拌しながら、これに水150部を噴霧しながら木粉を均
一に湿潤させる。得られた湿潤木粉にタルク80部、クレ
ー40部、軽炭80部および色土40部からなる無機フィラ
ー、顔料(酸化鉄、NYB−40日本弁柄工業株式会社製)1
0部、バインダーとして粉末エマルジョン(モビニールD
M−200、ヘキスト合成製)5部をあらかじめ均一に混合
した後、攪拌しながら添加し、湿潤木粉表面にまぶせる
形で付着させる。この付着操作が完了した後、造粒操作
を行い湿潤造粒物を得た。次いで、この湿潤造粒物に微
粉状のカルボキシメチルセルロース(CMC)20部を攪拌
しながら添加し、造粒物表面に展着させ、100℃の乾燥
温度で15分間乾燥しこれを袋詰して製品とした。得られ
た乾燥造粒物は木粉を芯とし、この木粉表面に前記無機
フィラー、顔料等の混合物の層およびCMCの層が積層さ
れ、CMCの層が最外層である造粒物であった。 この製品100部当りアクリルエマルジョン樹脂10部及び
水200部を加え、ペースト状とした後で中塗り土の下地
面に鏝塗りしたところ、極めてソフトな滑り性を示し、
鏝むらも残らず良好な仕上げ塗面が得られた。 実施例 2 実施例1において、木粉100部当り同じ割合で均一混合
された無機フィラー350部、有機微細繊維90部、顔料
(酸化鉄、NYB−40日本弁柄工業株式会社製)20部、粉
末エマルジョン8部、水170部、ヒドロキシエチルセル
ロース20部を用いた他は実施例1と同様に操作して乾燥
造粒物を袋詰し製品とした。得られた乾燥造粒物は実施
例1と同様の積層構造をもち、最外層はヒドロキシエチ
ルセルロースの層であった。 この製品100部にアクリルエマルジョン樹脂10部及び水2
00部を加えペースト状とした後、中塗り土の下地面に鏝
塗りしたところ、極めてソフトな滑り性を示し、鏝むら
も残らず良好な仕上げ塗面が得られた。 実施例 3 硅砂(16〜40メッシュ)600部、タルク80部、クレー40
部、軽炭80部、色土40部、顔料(酸化鉄、NYB−40日本
弁柄工業株式会社製)10部、粉末エマルジョン(モビニ
ールDM−200)15部、および水80部を造粒機内で均一に
混合し、造粒した。得られた湿潤状態にある造粒物に微
粉状のカルボキシメチルセルロース21部を攪拌しつつ、
添加して造粒物表面に付着させ、100℃の乾燥温度で10
分間乾燥し、これを袋詰して製品とした。 得られた乾燥造粒物は硅砂を芯とし、この硅砂表面に前
記無機フィラー、顔料等の混合物の層およびCMCの層が
積層されてなり、CMCの層が最外層である造粒物であっ
た。 この製品100部当りアクリルエマルジョン樹脂10部及び
水200部を加えペースト状とした後、中塗り土下地面に
鏝塗りしたところ、極めてソフトな滑り性を示し、鏝む
らも残らず良好な仕上げ塗面が得られた。
【発明の効果】
本発明の壁面塗料用材料は、前述の構造及び作用のため
に、均一性、安定性の高い造粒物となるため、輸送、保
管中も破砕、変形することなく極めて安定した製品とな
る。従って、使用時の標準処方により常に同一品質の塗
料液を調整することができる。材料の特性、例えば防露
性、色調が安定し、長期の安定性も大なものとなってい
る。 前述の如く本発明の壁面塗料用材料は鏝塗り時の造粒物
相互の摩擦が小さく、そのため極めてソフトな滑り性を
与えると共に鏝むらが残らず、著しく良好な仕上面を与
える。この予期し難い本発明の作用効果はその付着から
乾燥途上、湿潤造粒物表面上に接した増粘剤の一部が造
粒物表層部に浸込んでいるために、現場での水錬りに際
して造粒物の表層部の膨潤が大きくなることに起因する
ものと推察される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料材料としての骨材表面にフィラー、顔
    料、及びバインダーの混合物の層と増粘剤の層が順次積
    層されてなる造粒物からなる壁面塗料用材料。
  2. 【請求項2】増粘剤がカルボキシメチルセルロース、メ
    チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースより選ば
    れた1種または2種以上の混合物である特許請求の範囲
    第1項記載の壁面塗料用材料。
JP61083051A 1986-04-09 1986-04-09 壁面塗料用材料 Expired - Lifetime JPH07122033B2 (ja)

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JPS62240366A JPS62240366A (ja) 1987-10-21
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