JPH07121609B2 - 記録用材料 - Google Patents

記録用材料

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JPH07121609B2
JPH07121609B2 JP1281997A JP28199789A JPH07121609B2 JP H07121609 B2 JPH07121609 B2 JP H07121609B2 JP 1281997 A JP1281997 A JP 1281997A JP 28199789 A JP28199789 A JP 28199789A JP H07121609 B2 JPH07121609 B2 JP H07121609B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は記録用材料、特に発色性が高く、色ムラのない
記録の出来るオーバーヘッドプロジェクター等の用紙に
最適な透明な記録用材料に係るものである。
[従来の技術] 近年、各種学会、会議等のプレゼンテーション用として
従来のスライドプロジェクターに代りオーバーヘッドプ
ロジェクターが用いられる機会が多くなっている。又、
印刷の分野でも各種の出版物や包袋等の用途で透明な印
刷物が求められている。
これら透明シートへの印字、印刷は基材であるシートそ
れ自体に吸収性がない為、一般の紙面上に行なう印刷に
比べ印刷速度や乾燥の面で特別な配慮が必要となる。
又、オーバーヘッドプロジェクター用のシート等の、極
く少量の印刷物を得る為にパソコンやワープロを用いて
原稿を編集し、プリンターにより印字する方法が広く行
なわれており、そのプリンターとしてフルカラー化が容
易なことからインクジェット方式が注目されている。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら、透明シートに対して従来の如きインクジ
ェット方式を採用すると、多量のインクが取り扱われる
為、吸収性の乏しい透明シートへの印字は極く低品位の
場合のみ可能であり、フルカラー化は殆ど不可能に近か
った。
これに対し、紙面上に設けられたシリカ層等のインクの
吸収層を透明基材上に設けることも考えられるが、この
場合には一般に光の散乱が生じ、透明性が損なわれ、像
が白っぽくなる欠点を有している。
[課題を解決する為の手段] 本発明者はこれら諸欠点を排除し、フルカラー化のでき
るインクの吸収層を設け、しかもこれが基材の透明性を
阻害することなく、又像が白っぽくならないような記録
用シートを得ることを目的として種々研究、検討した結
果、透明基材上に設けられるインクの受容層の表面平滑
度を特定範囲に選択することにより、前記目的を達成し
得ることを見出した。
かくして本発明は、透明基材上に表面の十点平均粗さが
0.05μ以下である多孔性のインク受容層を設けたことを
特徴とする記録用材料を提供するにある。
本発明において、インク受容層の十点平均粗さが0.05μ
以下であることが必要である。十点平均粗さが前記範囲
を超える場合には、光の散乱が生じ、透明性が損なわ
れ、像が白っぽくなるので不適当である。
尚、十点平均粗さとはJIS B 0601に規定されたものであ
り、以下のようにして決定した。
三次元測長走査型電子顕微鏡(エリオニクス社製ESA−3
000)により、インク受容層表面の凹凸を観測し(倍率5
000倍)、得られたプロファイルにより、十点平均粗さ
(JIS B 0601)を算出した。本発明において、インク受
容層は形成された時点で十点平均粗さが0.05μである多
孔質層だけでなく、インク受容層が形成された後で、平
滑度を与えるような処理を施された多孔質層も含む。イ
ンク受容層に平滑度を与える手段としては特に限定はな
く、例えばロールプレスや平らな板を用いた平板プレス
等の適宜な手段を採用し得る。
インクの受容層に用いられる材質としては、シリカやア
ルミナ等の多孔体を適宜用いることができるが、とりわ
け吸着能が20〜100mg/gを有する物質を用いるのが好ま
しい。
尚、本発明に用いられる吸着能とは次の様に定義され
る。
常温下100ccの水中に平均粒子径15μのインク受容層と
なる物質の粉体1gを投入し、攪拌下にこれにFood Black
2を2重量%含む水溶液を1cc/分の割合で滴下してい
き、液が着色し始める点をもってその粉体中に吸着され
た染料固形分(mg/g)とする。
前記吸着能が20〜100mg/gを有する物質の好ましい例と
しては、擬ベーマイトが挙げられる。
そしてかかる擬ベーマイトとしては、後述する実施例に
示した如き触媒化成工業(株)から市販されている商品
名「カタロイドAS−3」に代表されるようなAl2O3固形
分に換算して7重量%を含有するアルミナゾルを純水に
より100倍に希釈し、これを親水化したコロジオン膜上
に滴下して乾燥せしめた場合、一定方向に配向した毛状
束のアルミナ水和物の集合体を形成するようなアルミナ
ゾルから得られる擬ベーマイトを用いることにより、と
りわけ高画質を得ることができる。
そして、上記物性に加うるに半径100Å以上1000Å未満
を有する細孔の全容積が0.1cc/g以下を採用すると更に
透明性が良好となる。更にこれらの物性に加うるに半径
40Å以上100Å未満を有する細孔の全容積が0.1cc/g以上
0.4cc/g未満を採用し、更に好ましくは半径10Å以上40
Å未満を有する細孔の全容積が0.2〜1.0cc/gを採用する
と一段と高画質を得ることが可能となる。
本発明に用いられる透明基材としては、透明であれば特
に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエステル、ジアセテート等の有機フィルムやシ
ート、各種ガラス等を用い得る。
これら基材は使用に際し、インク受容層との接着性を良
好ならしめる為、コロナ放電処理等の表面処理を行なっ
たり、プレコート層を設けることも出来る。インクの受
容層の厚さは印字に用いられるインク量により適宜選択
されるが、一般には0.5〜20μ程度を採用するのが適当
である。
層厚が前記範囲を逸脱すると発色性が不安定になった
り、損なわれたりする恐れがあるので好ましくない。イ
ンクの受容層を透明基材上に設ける手段としては、該層
を構成する材料とバインダーの混合スラリーをロールコ
ーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッ
ドコーター、パーコーター等の各種コーターにより基材
上に塗布し、乾燥する手段が主として採用される。
このようなコーター類を用いて基材上に塗布された直後
のインクの受容層表面は平滑であるが、このままこれを
乾燥していく過程において表面は不規則な凹凸を呈する
場合がある。このような場合には、インク受容層の乾燥
後或は乾燥直前に前述の如きロールプレスや平板による
プレスを行ない、平滑化せしめる。この際、プレス圧は
厳密には用いられるインク受容層の材料により決定され
るが一般には線圧10〜40kg/cm程度を採用するのが適当
である。
プレス圧があまり低いと平滑度が出せず、逆にあまり高
いと細孔をつぶす恐れがあるので好ましくない。
バインダーとしては、一般にデンプンやその変性物、PV
Aやその変性物、SBRラテックス、NBRラテックス、ヒド
ロキシセルロース、ポリビニルピロリドン等の有機物を
用いることができる。
又、その使用量は、あまり少ないと受容層の強度が不十
分となり、逆にあまり多すぎるとインクの吸収性を阻害
するので好ましくなく、一般に擬ベーマイトの10〜50重
量%程度を採用するのが適当である。
尚、本発明における細孔径分布の測定は窒素吸脱着法
(オミクロンテクノロジー社製オムニソープ100)によ
り行なった。
[実施例] 実施例1 アルミナゾル(日産化学社製アルミナゾル100)5重量
部(固形分)、ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA1
17)1重量部(固形分)、および水からなる固形分約10
%のコート液を調整し、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(東レ社製厚さ100μ)に、バーコーターにより
乾燥時の膜厚が5μとなる様に塗布、乾燥し記録用シー
トを得た。得られたシートの塗工層表面の十点平均粗さ
は0.05μであった。
実施例2 実施例1におけるアルミナゾル(日産化学社製アルミナ
ゾル100)に代えて吸着能80mg/gを有する擬ベーマイト
ゾル(触媒化成社製カタロイドAS−3)を用いてシート
を作成、さらにこれをテストカレンダーロール(テスタ
ー産業社製)にかけ(線圧10kg/cm)、表面に十点平均
粗さが0.03μとなるように仕上げた。又、このシートの
半径40〜100Åを有する細孔の容積は、0.23ml/g,半径10
0〜1000Åを有する細孔の容積は、0.02ml/g、10〜40Å
を有する細孔の容積は0.5ml/gであった。
比較例1 実施例2におけるテストカレンダーロールをかける前の
シートを比較例1のシートとした。このシートの表面の
十点平均粗さは0.50μであった。
比較例2 実施例1におけるベースフィルムとして用いたポリエチ
レンテレフタレートフィルム(東レ社製厚さ100μ)を
比較例2のシートとした。
実施例1,2、比較例1,2のシートについて次のような評価
を行った。まずヘイズを測定した。次にインクジェット
プリンター(シャープ社製カラーイメージジェットプリ
ンターIO−735)を用いてテストパターンの印字を行
い、その解像性、鮮明性を評価した。また、印刷適性試
験機(明製作所製RI−2型)によりオフセットインキ
(諸星インキ社製、墨)を印刷し、印刷後上質紙を印刷
面にあてて加圧しても転写が起こらなくなるまでの時間
を測定し、印刷セット性を評価した。
これらの結果は以下の通りであった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基材上に表面の十点平均粗さが0.05μ
    以下である多孔性のインク受容層を設けたことを特徴と
    する記録用材料。
  2. 【請求項2】インク受容層を形成する物質が、吸着能20
    〜100mg/gを有する物質である請求項1の記録用材料。
  3. 【請求項3】インク受容層を形成する物質が、擬ベーマ
    イトである請求項1または請求項2の記録用材料。
  4. 【請求項4】インク受容層が、アルミナゾルをバインダ
    ーとともに透明基材に塗布して得られる多孔質層である
    請求項1〜3いずれか1の記録用材料。
  5. 【請求項5】アルミナゾルが、Al2O3固形分に換算して
    7重量%を含有するアルミナゾルに純水により100倍に
    希釈し、これを親水化したコロジオン膜上に滴下して乾
    燥せしめた場合、一定方向に配向した毛状束アルミナ水
    和物の集合体を形成する様なアルミナゾルである請求項
    4の記録用材料。
  6. 【請求項6】インク受容層において、半径40Å以上100
    Å未満を有する細孔の全容積が0.1cc/g以上0.4cc/g未満
    である請求項1〜5いずれか1の記録用材料。
  7. 【請求項7】インク受容層において、半径100Å以上100
    0Å未満を有する細孔の全容積が0.1cc/g以下である請求
    項1〜6いずれか1の記録用材料。
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