JP3131879B2 - 記録用シート - Google Patents
記録用シートInfo
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- Printing Methods (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Description
のインクでも記録でき、さらに種々の印刷方法によって
も、鮮明な記録ができる記録用シートに関するものであ
る。
て、従来のスライドプロジェクターの代わりにオーバー
ヘッドプロジェクターが用いられる機会が多くなってい
る。また、印刷の分野でも、各種の出版物や、包装等の
用途で、透明な印刷物が求められるようになっている。
シートそれ自体に吸収性がないため、一般の紙面上に行
なう印刷に比べ印刷の速度や乾燥の面で特別な配慮が必
要である。不透明な基材においても、吸収性に乏しく同
様な配慮が必要な場合も多い。
の、ごく少量の印刷物を得るために、パーソナルコンピ
ューターやワードプロセッサーを用いて原稿を編集し、
プリンターによって印字する方法が広く行なわれてい
る。そのプリンターとして、フルカラー化が容易なこと
からインクジェット方式が注目されており、インク受容
層中に案形40〜1000Åの細孔を持つ多孔性アルミナキセ
ロゲルを有するインクジェット記録媒体も知られている
(特開昭60−245588号公報参照)。
フセット印刷がある。これは不飽和カルボン酸のグリセ
リド等の油脂系ビヒクルと顔料とを混練したインクを湿
し水と共に版胴、ゴム胴、圧胴を経て印刷するものであ
る。
シートはまだ十分満足し得る状態ではない。例えば、透
明シートに対してインクジェット方式を採用すると、多
量のインクが取り扱われるため、吸収性の乏しい透明シ
ートへの印字はごく低品位の場合のみ可能であり、フル
カラー化はほとんど不可能に近かった。紙等の不透明シ
ートに対する印刷の場合には、多くの印刷手段において
は光沢を有する鮮明な色彩を得ることが困難である。
ット記録媒体においては、インクの受容体としてアルミ
ナキセロゲルが用いられているため、粒子径が比較的大
きくなり、したがって、粒子間間隙も大きくなる。この
結果、光の散乱が生じ、透明性が損なわれ、像が白っぽ
くなる欠点を有している。そしてこの傾向は基材が透明
材であるほど著しくなる。
面やプラスチック面のような吸収性のない場合には、印
刷適性が低く、インクの乾燥に時間を要し、実用になり
難く、スクリーン印刷、グラビア印刷等に依存している
状況である。さらに、そのスクリーン印刷においても、
インクの乾燥に時間を要する点は同様である。
明基材上でさえ印刷を施しても透明性を失わず、かつイ
ンク吸収性の低い基材にも十分にフルカラー発色し得る
記録用シートを得ることを目的として種々研究、検討し
た結果、擬ベーマイトを基材シート上にインクの受容層
として用い、該受容層の細孔容積を制御することにより
前記目的を達成し得ることを見出した。
層を設けた記録用シートにおいて、多孔質のインク受容
層が、擬ベーマイトと擬ベーマイトに対して10〜50重量
%のバインダーとからなり、かつ細孔半径10〜100Åを
有する細孔の全容積が0.3〜1.0cc/gであり、かつ細孔半
径100Åを超えた細孔を実質的に有さないインク受容層
であることを特徴とする記録用シートを提供するもので
ある。
ばポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ジアセ
テート等の有機フィルムやシート等の透明体の他、不透
明体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体など
のフッ素樹脂フィルム等の半透明体を適宜用い得る。特
に、本発明は、インク吸収性の低いプラスチック基材に
有効であり、中でも透明プラスチック基材に好適であ
る。
定されない。これらプラスチック基材は、使用に際し、
後述するインク受容層との接着性を良好ならしめるた
め、コロナ放電処理等の表面処理を行なったり、プレコ
ート層を設けることもできる。
擬ベーマイトが用いられる。擬ベーマイトとしては、吸
着能が20〜100mg/gを有するものが好適である。ここ
で、吸着能とは次のように定義される。常温下(25℃)
100ccの水中に平均粒子径15μmの粉体1gを投入し、撹
拌下にFood Black 2を2重量%含む水溶液を1cc/分
の割合で滴下していき、液が着色しはじめる点をもって
粒体による染料の吸着が終了したものとし、その時点で
の単位重量の粉体に吸着された染料固形分(mg/g)を吸
着能とする。擬ベーマイトの吸着能が前記範囲を逸脱す
る場合には、十分な発色と解像度が得られないおそれが
あるので好ましくない。
超える細孔が実質的に存在しない。細孔半径が100Åを
超える細孔が存在すると、光の散乱が生じ、透明性が損
われたり、像が白っぽくなる。
しい物性が多少異なるが、本発明におけるインク受容層
は、その細孔半径10〜100Åを有する細孔の全容積が0.3
〜1.0cc/gである。特に平均細孔半径が15〜30Åで、か
つ、その平均細孔半径の±10Åの範囲内の細孔の細孔容
積が、全細孔容積の55%以上であるものを採用すると好
適である。
プラスチック基材上に設けられる。透明基材が用いられ
た場合、前記細孔半径および細孔容積の範囲を逸脱する
と、ヘイズが発生し、わざわざ透明基材を用いた意味が
なくなると共に、色彩の鮮やかさが阻害されるので好ま
しくない。不透明基材や半透明基材が用いられた場合、
前記細孔判および細孔容積の範囲を逸脱すると、光沢の
ある鮮明な画像が得られなくなるおそれがある。
比較適多いインクを用いる場合には、インク受容層を形
成するために用いられるプラスチック基材が、透明、不
透明または半透明のいずれであっても、次のような物性
を有するインク受容層が好適である。すなわち、細孔半
径10〜100Åを有する細孔の全容積が0.5〜1.0cc/gであ
る。かかる細孔半径を有する細孔の全容積が前記範囲を
逸脱すると、光の散乱が生じ、印刷された像が白っぽく
なり、フルカラー化が困難となる。特に細孔半径30〜50
Åを有する細孔の細孔容積が、全細孔容積の45%以上で
あるものを採用すると好適である。このような場合に
は、いずれの色も十分発色し、鮮明な画像を得ることが
できる。 なお、本発明における細孔特性の測定は、オミクロン
テクノロジー社製の商品名オムニソープ100を用いた窒
素吸脱着法により行なった。
合でも一般に1〜20μmを採用するのが適当である。厚
さが前記範囲に満たない場合には、発色が不十分とな
り、逆に前記範囲を超える場合には層の機械的強度が低
下したり、色彩の鮮やかさを阻害されるおそれがあるの
で好ましくない。
イトゾルとバインダーの混合スラリーをロールコータ
ー、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコ
ーター、バーコーター等の各種コーターにより基材上に
塗布し、乾燥する手段が用いられる。
ポリビニルアルコール(PVA)やその変性物、SBRラテッ
クス、NBRラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビ
ニルピロリドン等の有機物を用いることができる。これ
らのうち、PVAを採用すると擬ベーマイトの好ましい物
性を実質的に阻害することなく、またインク受容層の機
械的強度を十分に確保できるので特に好ましい。
の強度が不十分となり、逆にあまり多すぎるとインクの
吸収性を阻害するので好ましくなく、擬ベーマイトの10
〜50重量%を採用する。
直後のインク受容層の表面は平滑であるが、これを乾燥
していく過程において、表面が不規則な粗面を呈する場
合がある。インク受容層がこのような状態になると、こ
れに印刷された場合には、画像が白っぽくなり、不鮮明
になるおそれがある。
0.05μm以下にすることにより、このような状態を阻止
できる。なお、十点平均粗さとは、JIS B−0601に規
定されたものであり、以下のようにして決定した。三次
元測長走査型電子顕微鏡(エリオニクス社製、商品名ES
A−3000)を用いてコート面の粗さを観測し(倍率5000
倍)、得られたプロファイルにより、JIS B−0601に
従って十点平均粗さを算出した。
はなく、例えばロールプレスや平らな板を用いた平板プ
レス等の適宜な手段を採用し得る。実際、インク受容層
表面に平滑性を付与するには、インク受容層の乾燥後ま
たは乾燥直前に前記ロールプレスや平板プレスを行な
う。このとき用いられる圧としては、一般に線圧10〜40
kg/cm程度が採用される。プレス圧があまり低いと平滑
面が得られず、逆にあまり高いと細孔をつぶすおそれが
あるので好ましくない。
す方法で行なった。 印字:シャープ社カラーイメージジェットプリンター
IO−735を用いて、黒色で1cm×1cmのパターンを印字し
た。 色濃度:上記の方法で印字したシートに白紙で裏あて
をして、黒色の反射色濃度をサクラデンシトメータPDA4
5で測定した。 解像度:上記の方法で印字したシートのパターンのに
じみ具合から4段階(0:最悪、3:最良)で評価した。 ヘイズ:JIS K−7105によった。 また文中の部および%はそれぞれ重量部および重量%
である。
AS−3)5部(固形分)、ポリビニルアルコール(クラ
レ社製、商品名PVA117)1部(固形分)および水からな
る固形分約10%のコート液を調製し、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(東レ社製、厚さ100μm)に、バ
ーコーターにより乾燥時の膜厚が5μmとなるよう塗布
し乾燥して記録用シートを得た。このアルミナゾルは、
ベーマイトを含むものでありその吸着能は80mg/gであっ
た。またこの記録用シートのインク受容層の構成材料は
主として擬ベーマイトであった。
ルミナゾル(日産化学工業社製、商品名アルミナゾル10
0)を用いた以外は例1と同様の方法で記録用シートを
得た。この記録用シートのインク受容層の構成材料は、
主としてアモルファスのアルミナ水和物であった。
ゾル(触媒化成工業社製、商品名カタロイドSI−40)を
用いた以外は例1と同様の方法で記録用シートを得た。
この記録用シートのインク受容層の構成材料は、主とし
てシリカであった。
び評価結果を表1に示す。表中「±10Åの容積割合」
は、「左に記載の平均細孔半径の±10Åの範囲内の細孔
半径を有する細孔の容積の、全細孔容積に対する割合」
を示し、表3も同様である。
性試験機(明製作所製、商品名RI−2型)を用いてオフ
セットインキ(諸星インキ社製、商品名NS93墨)1ccに
よるベタ印刷を行ない、その直後に被印刷面に上質紙を
当て、印刷適性試験機によって圧力をかけ、上質紙側に
転写したインクの色濃度を反応濃度計によって測定し
た。その結果は表2の通りであった。測定結果は数値の
小さい方が転写しにくく良好であることを示している。
上質紙そのものの色濃度は0.10であるため、転写は起っ
ていないと判断できる。
電処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱
ダイヤホイル社製、厚さ100μm)を用いた以外は例4
と同様に印刷し、転写色濃度を測定した結果は表2の通
りであった。
アート紙(坪量160g/m2)を用いた以外は例4と同様に
印刷し、転写色濃度を測定した結果は表2の通りであっ
た。
得た透明なアルミナゾル8部(固形分)、ポリビニルア
ルコール(クラレ社製、商品名PVA117)1部(固形分)
および水からなる固形分約9%のコート液を調製し、基
材であるポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人社
製、商品名OCタイプ、厚さ100μm)にバーコーターに
より乾燥時の膜厚が5μmになるよう塗布し、乾燥して
記録用シートを得た。この記録用シートのインク受容層
の構成材料は主として擬ベーマイトであった(以下例8
〜10も同様)。
AS−2)6部(固形分)、ポリビニルアルコール(クラ
レ社製、商品名PVA117)1部(固形分)および水からな
るコート液を調製し、基材であるポリエチレンテレフタ
レートフィルム(帝人社製、商品名OCタイプ、厚さ100
μm)にバーコーターにより乾燥時の膜厚が5μmにな
るよう塗布し、乾燥して記録用シートを得た。
を用いた以外は例8と同様な方法で記録用シートを得
た。
体(旭硝子社製、商品名アフレックス、厚さ100μm)
の片面をコロナ放電処理したものを用いた以外は例8と
同様な方法で記録用シートを得た。
を行なった。インク受容層の物性および評価結果を表3
に示す。
た以外は例8と同様な方法で記録用シートを得た。スク
リーン印刷機(スベチア社製)によりテストパターンを
印刷したところ、常温でただちにインクが吸収され、セ
ットが完了した。これに対して、基材として用いたソー
ダライムガラス板について同様の印刷試験を行なったと
ころ、常温ではセットに10分以上が必要であった。
Claims (1)
- 【請求項1】プラスチック基材上に多孔質のインク受容
層を設けた記録用シートにおいて、多孔質のインク受容
層が、擬ベーマイトと擬ベーマイトに対して10〜50重量
%のバインダーとからなり、かつ細孔半径10〜100Åを
有する細孔の全容積が0.3〜1.0cc/gであり、かつ細孔半
径100Åを超えた細孔を実質的に有さないインク受容層
であることを特徴とする記録用シート。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02081323A JP3131879B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 記録用シート |
US07/528,617 US5104730A (en) | 1989-07-14 | 1990-05-25 | Recording sheet |
DE1990621799 DE69021799T3 (de) | 1989-07-14 | 1990-05-30 | Druckfilm. |
EP19900110287 EP0407720B2 (en) | 1989-07-14 | 1990-05-30 | Recording sheet |
CA 2017889 CA2017889C (en) | 1989-07-14 | 1990-05-30 | Recording sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02081323A JP3131879B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 記録用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03281383A JPH03281383A (ja) | 1991-12-12 |
JP3131879B2 true JP3131879B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=13743190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02081323A Expired - Lifetime JP3131879B2 (ja) | 1989-07-14 | 1990-03-30 | 記録用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3131879B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3342705B2 (ja) * | 1991-07-31 | 2002-11-11 | 旭硝子株式会社 | 記録シート用塗布液 |
JP3198164B2 (ja) * | 1992-09-09 | 2001-08-13 | 三菱製紙株式会社 | インクジェット記録用シート |
JP4021513B2 (ja) * | 1997-02-21 | 2007-12-12 | 水澤化学工業株式会社 | 超低嵩密度、高比表面積、高多孔性を有するアルミナ又はアルミナ水和物、その製造方法並びに用途 |
US6565950B1 (en) | 1998-06-18 | 2003-05-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, image forming method utilizing the same, method for producing the same, alumina dispersion and method for producing the same |
DE69915787T2 (de) | 1998-12-28 | 2005-01-13 | Canon K.K. | Aufzeichnungsmedium und Verfahren zu seiner Herstellung |
JP4566467B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2010-10-20 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット用記録シート |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP02081323A patent/JP3131879B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03281383A (ja) | 1991-12-12 |
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