JPH07121415B2 - 折曲機械の制御システム - Google Patents

折曲機械の制御システム

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JPH07121415B2
JPH07121415B2 JP61296686A JP29668686A JPH07121415B2 JP H07121415 B2 JPH07121415 B2 JP H07121415B2 JP 61296686 A JP61296686 A JP 61296686A JP 29668686 A JP29668686 A JP 29668686A JP H07121415 B2 JPH07121415 B2 JP H07121415B2
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嘉明 丹羽
忠彦 長沢
宏幸 大村
康夫 望月
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株式会社 アマダ
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、折曲機械の制御システムに関する。
(従来の技術) 従来より、折曲機械はライン中に独立に配置され、作業
指示量を携えた作業者の操作によって稼働されている。
一方、近年の自動化技術の進歩により、各種機械が自動
化され、無人化ラインの達成に今一歩の所であり、折曲
機械についてもFA化の要求が高まっている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、周知のように、折曲機械は極めて微細な
機械であるがため手動を介入せざるを得ない場合が多々
あって、無人化はおろか、半自動化の域を脱しきれない
のが実情である。
手動を介さざるを得ない場合とは、段取り、金型の選
択、曲げ順の作成、微調整、ワーク(板材)供給サービ
ス等である。
そこで、この発明は、半自動的な折曲機械の省人、省略
化を図り、もって作業効率を高めることができる折曲機
械の制御システムを提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 前述のごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、コンピュ
ータと折曲機械の制御装置とを双方向通信可能に接続し
てなる折曲機械の制御システムにおいて、前記コンピュ
ータは、金型の形状データ及び機械構成データを記憶し
たデータベースと、製品のデータを入力する加工条件入
力手段と、上記製品を折曲加工するに必要な段取り情報
を作成する段取り情報作成手段と、製品の折曲げ順序を
自動的に決定する曲げ順自動決定手段と、前記製品の形
状データに基いて前記データベースの金型の形状データ
から製品の折曲加工に適用可能の金型を自動選択する金
型自動選択手段と、前記曲げ順自動決定手段で決定され
た曲げ順で前記製品の折曲加工を行うに際し、折曲機械
の各制御軸を制御するための制御データを各曲げ工程毎
に作成する制御データ作成手段と、前記段取り情報作成
手段と曲げ順自動決定手段と金型自動選択手段及び制御
データ作成手段によって作成された各情報をメッセージ
として前記制御装置へ伝送する通信制御手段と、を備え
てなり、前記制御装置は、前記コンピュータの通信制御
手段と通信を行う通信制御手段と、前記コンピュータか
ら入力されたメッセージの段取り情報及び曲げ順の情報
に基いて段取り情報及び曲げ順の表示を行う表示部と、
前記メッセージの制御データに基いて折曲機械の各制御
軸の制御を行うNC制御部と、を備えてなるものである。
(実施例) 以下、添付図面を用いてこの発明の実施例を説明する。
第1図は、折曲機械のライン配置を示す説明図である。
図示のように、管理室側にはコンピュータ1が配置さ
れ、現場側には複数の折曲機械3が配置されている。
又、各折曲機械3には制御装置7が付属され、該制御装
置7と前記コンピュータ1とは通信線(例えば光ファイ
バ)5を介して双方向通信可能に接続されている。
折曲機械3は、上下金型(パンチ及びダイ)9,11を有
し、ダイ11はラム13の上部に固定され、シリンダ装置に
よって昇降駆動されるようになっている。前記ダイ11の
背部側には、図示しないサーボモータによって前後駆動
可能のバックゲージ(図示せず)が備えられている。
折曲機械3は、オペレータのワーク供給サービスにより
前記バックゲージに突き当てられた板材(図示せず)
を、前記ダイ11を上昇駆動することで所定角度に折曲げ
る。
第2図に示すように、コンピュータ1は、データベース
15と、図面・加工条件入力手段17と、他の手段19,21,2
3,25,27,29とを有してする。
データベース15は、金型の形状データや、バックゲージ
やテーブル等の各機械の配置を示す機械構成データ等、
演算に必要な各種基本データを記憶するためのものであ
る。
第3図に示すように、データベース15中の金型データフ
ァイル15aは、前記パンチ及びダイ9,11の形状を角度区
分し、優先度を付けて記憶する。
角度区分は曲げ可能角が、90度以上のもの、60度以上90
未満のもの、30度以上60未満のもの、30度未満のものの
4種に区分される。
金型形状データは、各金型の外形を規定するのに必要な
データである。
同一区分内で各金型に付けられる優先度は、優先して使
用すべき順位である。
なお、ファイル15aには、各パンチ9及びダイ11に、使
用度数を付け、使用による摩耗度を考慮して形状データ
を補正するようにしても良い。
図面・加工条件入力手段17は、CCDスキャナ等図面入力
装置やキーボード等を有して構成され、第4図に示すよ
うな製作図面を画像処理し、処理した画像及び当該製品
の製作数等を各手段19,21,23,25に出力するものであ
る。
第4図において、製品Weは、端点P0,P5、折曲点P1〜P4
間の各フランジの長さH1,H5や各折曲点P1〜P4の曲げ角A
1〜A4で規定されるが、実際には、図示のように平面的
でなく立体的に規定されてよいものである。
段取り情報作成手段19は、当該製品を折曲加工するに際
し必要となる、例えば設定金型、指定板材等の段取り情
報を作成するものである。
曲げ順自動決定手段21は、第8図〜第10図で後述するよ
うに、最も効率的な折曲げ順序を自動的に決定するもの
である。
金型自動選択手段23は、第6図で後述するように、所定
の折曲加工を行うに際し、適用可能の金型を自動選択す
るものである。
制御データ作成手段25は、前記曲げ順自動決定手段21で
決定された曲げ順で所定の折曲加工を行うに際し、折曲
機械3のバックゲージやラム13等を制御するための制御
データを各曲げ工程毎のデータとして作成するものであ
る。
各手段19,21,23,25は通信制御手段27と接続されてい
る。通信制御手段27は、前記制御データ作成手段25と接
続される補正情報記憶手段29と接続されている。
通信制御手段27は、各手段19,21,23,25で作成された情
報をメッセージとして通信線5を介して所定の制御装置
7へ伝送するものである。
通信制御手段27は、各制御装置7から送られてきた情報
を受信する機能も有しており、特に、情報中の補正値δ
を補正情報記憶手段29に記憶させる機能を有している。
補正値δについては後述する。
第6図は前記金型自動選択手段23の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
第6図において、ステップ601では、第4図に示すよう
な製品Weの形状データを入力する。
ステップ602では、製品Weの最小曲げ角AMINを算出す
る。
ステップ603では、当該曲げ角AMINにより、所定区分の
金型群を選択する。第4図に示す例では、製品Weの曲げ
角は全て90度であり、最小曲げ角AMINは90度であるの
で、第3図に示した金型ファイル15aよりA≧90の区分
の金型群が選択される。
ステップ604では、選択された金型群の中から、最も優
先度の高い金型が1つ選択される。
ステップ605では、第7図に示したように、当該最小曲
げ角AMIN部分における曲げ前後の板材形状と、機械(金
型を含む)との間の干渉状態がシミュレートされる。
第7図には、パンチ9上部にパンチホルダ9aが示され、
ダイ11の下方にダイホルダ11aが示され、更にダイ11の
後部側にはバックゲージGBが示されているが、これら機
械の配置は実際に即した干渉有無を調べるために必要で
ある。
ステップ606では、干渉有無の結果が判別され、製品We
と機械が干渉するならステップ604へ移行し、次に優先
度の高い金型を選択する。
ステップ606で、干渉しないと判断された場合には、ス
テップ607へ移行し、ここで、当該金型を曲げ金型に選
択する。
以上により、製品Weを折曲げ加工するに最適な曲げ金型
が自動的に、かつ迅速に選択される。又、最小曲げ角A
MINで折曲げ可能の金型を探索したので、選択された金
型で折曲不能の部分がでることはない。
第8図は、前記製品Weの点P2を展開開始点として、数字
的に最後まで展開可能の順序を示したツリー構造であ
る。図示のように、例示した製品Weは展開点が4箇所で
ある故に、展開ループは次記の通り6通りある。
P2−P1−P3−P4 P2−P1−P4−P3 P2−P3−P1−P4 P2−P3−P4−P1 P2−P4−P1−P3 P2−P4−P3−P1 ただし、このループ数6は、展開開始点をP2と定めたか
らであって、これを定めない場合のループ数はその4倍
の24通りである。
そこで、コンピュータ1を使って、これから展開可能の
ループを探索しようとする場合、所定の展開開始点をま
ず決定してやることが重要である。
第9図は前記曲げ順自動決定手段21が行う展開開始点
(P2)の決定方式を示すフローチャートである。
ステップ901で、展開点を示す変数iを1とし、ステッ
プ902で、展開点Piについてツキアテ重量が小となる曲
げ方向を決定する。
ツキアテ重量が小となる曲げ方向とは、ツキアテ時、金
型位置を境として、前方側より後方(手前)側の方が重
くなる、即ち、ツキアテが容易な板材の方向である。
ステップ903では、展開のシミュレートを行って、展開
前後で板材と機械(金型を含む)とが干渉するか否かを
判断する。
ステップ903で干渉すると判断される場合には、展開点
としてこの点を採用することはできないので、ステップ
904へ移行し、次の展開点をセットする。
又、ステップ903で干渉しないと判断された場合には、
ステップ905へ移行し、ここで当該展開点Pi及び、展開
点Piにおける制御データ(ラムの制御データ、バックゲ
ージの制御データ)を登録し、ステップ906へ移行す
る。
ステップ906では、展開点の変数iが総数n(第4図の
例では4)となったか否かを判断し、i=nであれば全
展開点について検討したことに鑑み、ステップ907へ移
行する。ステップ906でi<nが判断された場合には、
残り展開点について検討すべく、ステップ904へ移行す
る。
ステップ907では、展開可能の点Piが1個であるか否か
の判断が行われ、1個であればこの点Piを開始点として
終了する。又、展開可能点が複数である場合にはステッ
プ908へ移行し、ここで、内側の展開点Piを選択する。
ステップ909で更に2個の展開点が判断された場合、例
えば第4図においてP2とP3が残ったような場合には、ス
テップ910で番号の若い方(P2)を選択する。
第9図に示した処理により、1つの展開開始点例えば第
4図に示す点P2が選択されることになる。
ここに、展開開始点の決定に際しては、板材と機械とが
干渉しないことを前提として、 マハテン重量が小さいこと、 内側の点を選択すること、 番号の若い方 なる決定における優先度が実行される訳である。これに
より、少なくとも最終折曲時に無理なマテハンを強制さ
れることがない曲げ順位の決定をするための準備ができ
たことになる。
第10図は上記手続に次いで実行される曲げ順決定方式を
示すフローチャートである。
ステップ1001では、第9図に示した処理により求められ
た展開開始点Ps(第4図の例ではP2)が設定される。
ステップ1002では、当該展開開始点Psを始点として現わ
される第8図に示すようなツリー構造において、まず第
1のループが設定される。
ステップ1003では、段数jに数値2が設定される。段数
2とは、第1段としての展開開始点Psに次いで設定され
る段数の意であり、第8図の例では、ここで展開点P1
設定される訳である。
ステップ1004では、段数jが全段数、即ち全展開数nよ
り大であるか否かを判断し、j>nならループ終了を判
断し、ステップ1005へ移行して次のループへ移る。又、
j≦nならまだ当該ループを検討すべきであるとしてス
テップ1007へ移行する。
ステップ1007では、第9図に示したステップ902と同様
に展開点Pjについてツキアテ重量が最小となる曲げ方向
を決定し、ステップ1008へ移行する。
ステップ1008では、展開点Pjについて、前の展開点Pj-1
を折曲げ加工する際に必要となるツキアテが容易となる
曲げ姿勢を決定する。即ち、マテハン順送りの他に、小
トンボ、回転、大トンボ等と呼ばれる種類のものを有す
るが、ここで作業性が良好なマテハンを優先させて決定
する。
ステップ1009では、第9図に示したステップ903と同様
に板材と機械との間の干渉の有無を検討する。
ステップ1010では、干渉の有無を判断し、干渉する場合
には、最早このループは使用できないと判断して、段数
jが途中であってもステップ1005へ移行し、次のループ
の検証に移る。
又、ステップ1010で干渉しないことが判断された場合に
は、ステップ1011へ移行し、ここで必要事項を登録した
後ステップ1012へ移行する。必要事項とは、展開点Pj
と、PjのPj-1に対するマテハン種別と、Pjの制御データ
である。
ステップ1012では、変数jに1を加え、当該ループの次
段の検証に移る。
ステップ1006では全ループについての検証終了を判断
し、全ループについての検証終了が判断された場合に
は、ステップ1013へ移行する。なお、ステップ1005から
ステップ1003への移行に際して新たなループが設定され
るが、新たに設定されたループにおいて、既にステップ
1011で登録された展開点についてはステップ1007〜1011
の処理は省略される。
ステップ1013では、端末まで届いたループを選択する。
ステップ1014では、選択された各ループについてマテハ
ン困難度の総和を求める。
ステップ1015では、評価値が最小となるループの展開順
位を反転し、マテハン最良の最適曲げ順位を決定する。
ステップ1016では、折曲ループと該ループを実行するに
要する制御データとマテハン種別と制御データとを、制
御装置7へ出力する。
第11図に、第4図に示した製品Weについての具体制を示
した。
本例では、第9図に示した処理により折曲開始点として
P2が選択され、第10図に示したステップ1002〜1013まで
の処理で第8図に示した6通りのループから3通りに展
開順位が絞られる。そして、ステップ1014,1015の処理
によりマテハンの難易な評価値の最小もの(P2→P1→P3
→P4)が選択され、順位が反転されて、最適曲げ順位P4
→P3→P1→P2が求められる。
以上の如くして第6図で選択された金型の金型番号と、
第9図、第10図で求められた曲げ順及び制御データ等の
データは、第5図に示したようなメッセージとされ、光
ファイバ5を介して前記制御装置7へ送られる。
第12図は制御装置7の機能を示すブロック図である。
図示のように、制御装置7は前記コンピュータ1の通信
制御手段27と接続される通信制御手段31を有している。
通信制御手段31は、加工情報記憶部33と制御データ記憶
部35と、通信要求バッファ37と、伝送情報記憶部39と接
続されている。
通信制御手段31は、入力されたメッセージを、制御デー
タD0とそれ以外の加工情報とに分解し、これらデータ及
び情報を制御データ記憶部35及び加工情報記憶部33にそ
れぞれ記憶させる。又、通信制御手段31は、伝送情報記
憶部39からコンピュータ1への伝送要求があった場合に
は、該要求に応じて、伝送情報記憶部39に記憶された情
報を前記コンピュータ1へ伝送する。
又、通信制御手段31は、通信要求バッファ37と接続さ
れ、該バッファ37は通信要求報知部41と接続されてい
る。
通信制御手段31は、コンピュータ1側からメッセージを
入力したにも拘わらず、加工情報記憶部33及び制御デー
タ記憶部35が満杯であるような場合には、入力メッセー
ジを一時通信要求バッファ37へ記憶する。このとき、通
信要求バッファ37は、通信要求を通信要求報知部41へ出
力する。通信要求報知部41は、例えばランプで構成さ
れ、作業者は、このランプの点灯によって通信要求が有
ることを知ることができる。
前記加工情報記憶部33及び前記制御データ記憶部35は、
表示制御部43に接続されている。制御データ記憶部35
は、NC制御部45とも接続されている。表示制御部43と、
前記伝送情報記憶部39と、NC制御部45とは操作部47と接
続されている。表示制御部43は表示部(CRT)7aと接続
されている。
表示制御部43は、操作部47の操作に基いて、CRT7aに次
の如きの表示を行わせる。
段取り情報の表示 加工開始に際しては、加工情報記憶部33の記憶内容の一
部を読取って、製品名、金型名、材質、板厚等段取りに
必要な情報を表示する。なお、操作部47からの指令によ
っては、加工情報記憶部31に記憶されている他の情報等
を表示することも可能である。
曲げ順表示 CRT7aには、第14図に示すように、曲げ順データに付属
された表示用データを検索して各工程の曲げ形状を表示
することが可能である。作業者は、この表示を見て、ワ
ーク供給姿勢を決定することができるものである。
NC制御部45は、順次進められる操作部47の工程操作に基
いて、制御データ記憶部35からの工程毎の制御データを
受取って、バックゲージやラム13等の被制御部材をサー
ボ制御する。
以上のシステム構成により、第1図に示した管理室側の
コンピュータ1は、製品図面に基いて、段取り情報及び
曲げ順データ並びに制御データを作成することができ、
これらをメッセージ中に含めて制御装置7に送ることが
できる。
一方、現場側の制御装置7は、前記メッセージを受け取
って、段取り情報や曲げ順データの表示を行いつつ各工
程毎の制御データに基いて折曲機械3の被制御部材を制
御することができる。
そこで、作業者は、段取り表示を参照して所定の段取り
作業を行ったのち、試し曲げ等を行うことになる。
段取り作業は、所定の金型を折曲機械3の本体に取付け
ると共に、所定の板材Wを所定数準備するが如く行われ
るものである。
ここに、準備される板材Wは、某時期に、某メーカから
納入された単位ロットの板材(例えば1000枚)から所定
数(例えば100枚)抽出されるものである。このロット
については、板厚、硬度等品質は略一定していると考え
ことができるものである。
そこで、作業者は、準備した板材を用いて、例えば試し
曲げを行い、コンピュータ1から送られた制御データD0
に対する補正値δを求める。試し曲げは、第13図に示す
ように、まず、板材Wの先端Waを制御データによって位
置決めされたバックゲージ51に突き当て、しかる後、図
示しないフットペダルを足踏み操作して、ラム13を制御
データで指定される位置へ自動位置決めすることで行わ
れる。補正値δは、実際の加工形状を図面の加工形状と
一致させるべくバックゲージ51又はラム13を補正動作さ
せる制御量として求められるものである。
補正値δは、第12図に示した操作部47の操作により、通
信線5を介してコンピュータ1へ送られる。
コンピュータ1における補正値δの利用方式は次の通り
である。
補正値δが、1枚の板材についての第1折曲工程の
補正値である場合、コンピュータ1は、該補正値δを第
2,第3の折曲工程に反映させるべく、全ての制御データ
を補正し、補正後の制御データを再送する。
即ち、一般に、コンピュータ1で作成された制御データ
D0に対し生ずる補正値δは、板材ロットの相違に基いて
発生するものであることを鑑みれば、多数の折曲げ工程
について生ずる誤差は画一的なものであり、第1の折曲
工程に生じた誤差に基いて、他の折曲工程の補正をも行
い得るものである。
なお、補正値δを得るための試し曲げは、必ずしも製品
そのものについての試し曲げでなくとも良く、小さな試
し曲げ用の試験片で得てもよい。
補正値δが、複数折曲工程に対する単位製品につい
てのものである場合、コンピュータ1は、この補正値δ
を入力し、当該板材ロットに対する補正値δを認識し、
該補正値を、同一ロットの板材を使用する他の折曲機械
3へ反映させ、補正値δに基づく補正を加えた制御デー
タD0を送ることができる。
又、この場合、補正値δを送ってきた折曲機械3の次の
製品に補正値δを反映させることもできる。
コンピュータ1は、各機械3から送られてきた補正
データδを第2図に示した補正情報記憶手段29に順序立
てて蓄積し、統計処理して各機械の精度を求めたり、理
論式の改善に役立てることも可能である。
補正値δに代えて、板材の厚み、硬度等を検出し、検出
結果をコンピュータ1へ移送し、検出値に基いた制御デ
ータを転送させるようにしても良い。
折曲機械3への板材供給サービスは、14図(a)〜
(e)を参照して行えばよく、作業は極めて容易であ
る。表示の内容は次の通りとなっている。
工程毎の折曲前後の板材形状 パンチ9及びダイの形状 パンチホルダ、ダイホルダ、バックゲージ等の機構
の配置 第14図(d)に示すようなマテハン表示(順送りは
表示せず) なお図には、折曲前後の板材形状を実線と破線とで示し
ているが、CRT7aがカラー画面で構成される場合にはこ
れらを異なる色で表示すればよいものである。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、適宜の設計的変更を行うことにより、他の態様でも
実施し得るものである。
[発明の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本発明は、コンピュータ(1)と折曲機械(3)の
制御装置(7)とを双方向通信可能に接続してなる折曲
機械の制御システムにおいて、前記コンピュータ(1)
は、金型の形状データ及び機械構成データを記憶したデ
ータベース(15)と、製品(We)のデータを入力する加
工条件入力手段(17)と、上記製品(We)を折曲加工す
るに必要な段取り情報を作成する段取り情報作成手段
(19)と、製品(We)の折曲げ順序を自動的に決定する
曲げ順自動決定手段(21)と、前記製品(We)の形状デ
ータに基いて前記データベース(15)の金型の形状デー
タから製品(We)の折曲加工に適用可能の金型を自動選
択する金型自動選択手段(23)と、前記曲げ順自動決定
手段(21)で決定された曲げ順で前記製品(We)の折曲
加工を行うに際し、折曲機械(3)の各制御軸を制御す
るための制御データを各曲げ工程毎に作成する制御デー
タ作成手段(25)と、前記段取り情報作成手段(19)と
曲げ順自動決定手段(21)と金型自動選択手段(23)及
び制御データ作成手段(25)によって作成された各情報
をメッセージとして前記制御装置(7)へ伝送する通信
制御手段(27)と、を備えてなり、前記制御装置(7)
は、前記コンピュータ(1)の通信制御手段(27)と通
信を行う通信制御手段(31)と、前記コンピュータ
(1)から入力されたメッセージの段取り情報及び曲げ
順の情報に基いて段取り情報及び曲げ順の表示を行う表
示部(7a)と、前記メッセージの制御データに基いて折
曲機械(3)の各制御軸の制御を行うNC制御部(45)
と、を備えてなるものである。
したがって本発明によれば、コンピュータ1の加工条件
入力手段17から製品Weのデータを入力すると、段取り情
報手段19によって折曲加工に必要な段取り情報が作成さ
れると共に、曲げ順自動決定手段21によって折曲げ順序
が自動的に決定される。また、データベース15に記憶し
てある金型の形状データ及び機械構成データと製品Weの
形状データに基いて、製品Weの折曲げ加工に適用可能の
金型が金型自動選択手段23によって選択される。さら
に、制御データ作成手段25においては、前記曲げ順自動
決定手段21で決定された曲げ順で製品の折曲加工を行う
際、折曲機械3の各制御軸を制御するための制御データ
が作成される。
そして、コンピュータ1において作成された各情報はメ
ッセージとして折曲機械3の制御装置7に伝送され、制
御装置7においては、上記メッセージの段取り情報及び
曲げ順の情報が表示部7aに表示され、かつメッセージの
制御データに基いてNC制御部45が折曲機械3の各制御軸
を制御するものである。
したがって、製品の折曲げ加工を行うには、当該製品の
形状データをコンピュータ1に入力し、折曲機械3の制
御装置7における表示部7aに表示される段取り情報に基
いて段取り作業を行い、かつ曲げ順表示に従って板材の
供給を行えば良いものであり、折曲機械の半自動的な省
人化,省力化を容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも実施例を示し、第1図は折曲加工ライン
の一例を示す説明図、第2図は管理室側コンピュータの
機能を示すブロック図、第3図は金型ファイルの説明
図、第4図は製品例を示す断面図、第5図はメッセージ
の内容を示す説明図、第6図は曲げ金型の自動選択方式
のフローチャート、第7図は干渉試験の説明図、第8図
は展開点を節とするツリー構造の説明図、第9図は展開
開始点の決定方式のフローチャート、第10図は曲げ順自
動決定方式のフローチャート、第11図は曲げ順自動決定
の具体例の説明図、第12図は制御装置の機能を示すブロ
ック図、第13図は試し曲げの説明図、第14図(a)〜
(e)は表示例の説明図である。 1……コンピュータ 3……折曲機械 5……通信線(光ファイバ) 7……制御装置 7a……CRT
フロントページの続き (72)発明者 望月 康夫 神奈川県伊勢原市石田200番地 株式会社 アマダ内 (56)参考文献 特開 昭59−47024(JP,A) 特開 昭57−195537(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータ(1)と折曲機械(3)の制
    御装置(7)とを双方向通信可能に接続してなる折曲機
    械の制御システムにおいて、 前記コンピュータ(1)は、金型の形状データ及び機械
    構成データを記憶したデータベース(15)と、製品(W
    e)のデータを入力する加工条件入力手段(17)と、上
    記製品(We)を折曲加工するに必要な段取り情報を作成
    する段取り情報作成手段(19)と、製品(We)の折曲げ
    順序を自動的に決定する曲げ順自動決定手段(21)と、
    前記製品(We)の形状データに基いて前記データベース
    (15)の金型の形状データから製品(We)の折曲加工に
    適用可能の金型を自動選択する金型自動選択手段(23)
    と、前記曲げ順自動決定手段(21)で決定された曲げ順
    で前記製品(We)の折曲加工を行うに際し、折曲機械
    (3)の各制御軸を制御するための制御データを各曲げ
    工程毎に作成する制御データ作成手段(25)と、前記段
    取り情報作成手段(19)と曲げ順自動決定手段(21)と
    金型自動選択手段(23)及び制御データ作成手段(25)
    によって作成された各情報をメッセージとして前記制御
    装置(7)へ伝送する通信制御手段(27)と、を備えて
    なり、 前記制御装置(7)は、前記コンピュータ(1)の通信
    制御手段(27)と通信を行う通信制御手段(31)と、前
    記コンピュータ(1)から入力されたメッセージの段取
    り情報及び曲げ順の情報に基いて段取り情報及び曲げ順
    の情報に基いて段取り情報及び曲げ順の表示を行う表示
    部(7a)と、前記メッセージの制御データに基いて折曲
    機械(3)の各制御軸の制御を行うNC制御部(45)と、
    を備えてなることを特徴とする折曲機械の制御システ
    ム。
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