JPH07120997B2 - ハイブリッド回路 - Google Patents

ハイブリッド回路

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JPH07120997B2
JPH07120997B2 JP1105217A JP10521789A JPH07120997B2 JP H07120997 B2 JPH07120997 B2 JP H07120997B2 JP 1105217 A JP1105217 A JP 1105217A JP 10521789 A JP10521789 A JP 10521789A JP H07120997 B2 JPH07120997 B2 JP H07120997B2
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reception
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政俊 家合
之和 廣瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 たとえば、データ伝送システムにおける送信と受信が同
時に可能な信号の送受信端子を有し、内部に送信部回路
と受信部回路を有する変復調端末装置において、送信部
回路からの信号は、上記送受信端子から送信し、受信部
回路の入力端子には入力せず、一方では送受信端子で受
信した信号は、受信部回路の入力端子に入力し、送信部
回路には入力しないという機能が必要になる。このよう
な機能を有する回路をハイブリツド回路といい、本発明
はかかる機能を有するハイブリツド回路に関するもので
ある。
従来の技術 ハイブリツド回路は、上記のように、データの送信・受
信を行う場合、変復調端末装置からの送出信号と回線か
らの受信信号を合成分離する回路であり、このような従
来のハイブリツド回路を第3図に基づいて説明する。
送出信号入力端子1から入力された送出信号aは送出用
の反転増幅器2で反転され、送受信端子3を介して伝送
路4へ送出され、また伝送路4から送受信端子3を介し
て入力した受信信号bは受信用の加算増幅器5において
送出信号aと加算されて受信信号出力端子6へ出力され
る。送出信号は加算増幅器5において互いに反転した信
号が加算されるため、受信信号出力端子6へ現われない
ことになり、伝送路4からの受信信号bだけが受信信号
出力端子6へ現われ、ハイブリツド回路の機能を実現し
ている。
第3図のハイブリツド回路の具体的な回路図を第4図に
示す。反転増幅器2を演算増幅器(以下オペアンプと称
す)11と2個の抵抗12,13で構成し、加算増幅器5をオ
ペアンプ14と3個の抵抗15,16,17で構成し、反転増幅器
2のオペアンプ11の出力側はハイブリツド機能を持たせ
るための抵抗18および送受信端子3を介して、伝送路4
との信号の受け渡しを行うトランス19に接続されてい
る。20は伝送路4の負荷抵抗を表わしている。
発明が解決しようとする課題 第4図において、トランス19は直流抵抗と自己インダク
タンスを持つた回路であり、送出信号aの伝送路4への
伝達は、トランス19の送受信端子3側を1次側、他方を
2次側とすればトランス19の1次側コイルに交流電流を
流すことで行われる。そして送受信端子3の送出信号c
の成分は、コイルの1次側から見た直流抵抗分rと自己
インダクタンスωLに電流を流すことで発生する。コイ
ルに流す電流iは送出信号aの入力電圧v1を反転増幅す
るオペアンプ11より抵抗18を通して供給される。
ここでトランス19のコイルで発生する電圧vについて一
般的に説明すると、第5図に示すように、流す電流iに
対して発生する電圧は90゜進むことになる。電流iによ
りコイルに発生する逆起電力をeとすると、 i=Isinωt(Iは定数) ……(1) となり、sinωtのωtに対する変化率はcosωtである
ので(2)式は、 e=ωLIcosωt ……(3) と表わせ、電流iを流すことで逆起電力eが誘導され
る。また、コイルには直流抵抗分rも含まれるため、電
流iによる発生電圧vは第6図に示すベクトルで表わさ
れ、次式で示すことができる。
v=i(r+jωL) ……(4) 発生する電圧vの大きさは 電流iに対する電圧vの位相角θは となる。したがつて、第4図の送受信端子3の送出信号
cは入力の送出信号aに対して位相が進んでしまい、オ
ペアンプ14で形成する加算増幅器5を通して受信信号出
力端子6に、送出信号aの一部が出力されてしまうとい
う問題があつた。
受信信号出力端子6に出力される送出信号aの電圧を
v2、抵抗12の抵抗値をR12、抵抗13の抵抗値をR13、抵抗
15の抵抗値をR15、抵抗16の抵抗値をR16、抵抗17の抵抗
値をR17、抵抗18の抵抗値をR18とすると、電圧v2は次式
で表わされる。
オペアンプ11で形成する反転増幅の利得を2倍とすれ
ば、(7)式の電圧v2となる。抵抗18とトランス19のコイルのインピーダンス
が同じであれば、 となり、(8)式は、 となる。(10)式から明らかなようにR17/R15の項に
(r+jωL)成分が無ければv2=0にはできないこと
になる。
本発明は上記問題を解決するものであり、送出信号の受
信回路の出力への回り込みを抑えることができるハイブ
リツド回路を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するため本発明のハイブリツド回路は、
送出信号を入力して反転し、トランスを介して伝送路へ
送出する送出回路と、前記伝送路から前記トランスを介
して入力した受信信号および正転増幅器を介して入力し
た前記送出信号を互いに加算して出力する受信回路と、
前記正転増幅器の出力側に接続された、前記トランスお
よび伝送路と同等のダミー回路とを備えたものである。
作用 上記構成により、トランスおよび伝送路と同等のダミー
回路を備えたことによつて、受信回路へ正転増幅器を介
して入力される送出信号と送出回路を介して受信信号と
ともに入力される反転した送出信号の位相差がなくな
り、送出信号の受信回路の出力への回り込みが抑えられ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。な
お、従来例の第3図および第4図の構成および部品と同
一な構成および部品には同一の符号を付して説明を省略
する。
第1図は本発明の一実施例を示すハイブリツド回路の構
成図である。本発明のハイブリツド回路は、加算増幅器
5へ、正転増幅器7を介して、送出信号aを入力し、正
転増幅器7の出力側にトランス19および伝送路4(負荷
抵抗20)と同等のダミー回路8を接続して構成してい
る。
第1図のハイブリツド回路の具体的な回路図を第2図に
示す。正転増幅器7をオペアンプ21および3個の抵抗2
2,23,24で構成し、ダミー回路8をトランス19と同一仕
様のダミートランス25および負荷抵抗20と同一の抵抗値
のダミー抵抗26にて構成している。
上記構成によるハイブリツド回路の動作を説明する。
送出信号a入力の一方は、反転増幅器2を通り反転し、
トランス19で位相ずれを発生して加算増幅器5に入力さ
れる。送出信号aの他方は正転増幅器7を通してダミー
トランス25で位相ずれを発生し、加算増幅器5の一方に
入力する。したがつて、加算増幅器5では、送出信号a
の入力に対して互いに同一の位相差の反転信号を加算す
ることになり、受信信号出力端子6への送信信号aの回
り込みを抑えることができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、トランスおよび伝送路と
同等のダミー回路を備えたことによつて、受信回路へ正
転増幅器を介して入力される送出信号と送出回路を介し
て受信信号とともに入力される反転した送出信号の位相
差をなくすことができ、よつて送出信号の受信回路への
回り込みを防止でき、性能の向上したハイブリツド回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すハイブリツド回路の構
成図、第2図は第1図のハイブリツド回路の回路図、第
3図は従来のハイブリツド回路の構成図、第4図は従来
のハイブリツド回路の回路図、第5図はコイルに流す電
流と発生する電圧との位相関係図、第6図はコイルの持
つ直流抵抗分と自己インダクタンスと、電流を流して発
生する電圧とのベクトル関係図である。 1……送出信号入力端子、2……反転増幅器(送出回
路)、3……送受信端子、4……伝送路、5……加算増
幅器(受信回路)、6……受信信号出力端子、7……正
転増幅器、8……ダミー回路、19……(信号の受け渡し
用)トランス、20……負荷抵抗、25……ダミートラン
ス、26……ダミー抵抗、a……送出信号、b……受信信
号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送出信号を入力して反転し、トランスを介
    して伝送路へ送出する送出回路と、前記伝送路から前記
    トランスを介して入力した受信信号および正転増幅器を
    介して入力した前記送出信号を互いに加算して出力する
    受信回路と、前記正転増幅器の出力側に接続された、前
    記トランスおよび伝送路と同等のダミー回路とを備えた
    ハイブリツド回路。
JP1105217A 1989-04-24 1989-04-24 ハイブリッド回路 Expired - Lifetime JPH07120997B2 (ja)

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JPH02283136A JPH02283136A (ja) 1990-11-20
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JPH0818717A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Fuji Xerox Co Ltd ファクシミリ電子メール変換システム
JP2007281570A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Kawasaki Microelectronics Kk シリアル通信回路

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