JPH07120150B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

Info

Publication number
JPH07120150B2
JPH07120150B2 JP4099521A JP9952192A JPH07120150B2 JP H07120150 B2 JPH07120150 B2 JP H07120150B2 JP 4099521 A JP4099521 A JP 4099521A JP 9952192 A JP9952192 A JP 9952192A JP H07120150 B2 JPH07120150 B2 JP H07120150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fret
string
pitch
tone
musical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4099521A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05341775A (ja
Inventor
田 聡 吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP4099521A priority Critical patent/JPH07120150B2/ja
Publication of JPH05341775A publication Critical patent/JPH05341775A/ja
Publication of JPH07120150B2 publication Critical patent/JPH07120150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子弦楽器に係り、特
に長弦方向に対し弦を垂直方向に変化させた場合に、こ
の垂直方向の変化量に対応させて音高その他楽音のパラ
メータ、特性を変化させることのできる電子弦楽器に関
する。
【0002】
【従来技術】近年、電子技術の急速な発展に伴って、多
種多様な音色の楽音を、伝統的な自然弦楽器の場合と同
様なピッキンク操作により発音可能な電子弦楽器が開発
されている。この種の電子弦楽器として、指板側に設け
た音高指定操作位置感知部により、現在押圧操作されて
いる弦のフレット位置を感知し、対応する音高の楽音を
指定すると共に、胴部側に設けた弦トリガー感知部に
て、弦に対するピッキング操作状態を感知し、この弦ト
リガー感知部より、前述の音高指定操作位置感知部にて
指定されている音高で、所定の音色の楽音の発音を行な
う弦トリガー型の電子弦楽器がある。この弦トリガー型
の電源弦楽器の利点は、その単純化された構成にある。
すなわち、弦トリガー感知部により、弦の振動開始を感
知し、これを合図に楽音を発音し、音高指定操作位置感
知手段からの音高指定信号により、発生すべき楽音の音
高を決めるというシンプルな構成である。
【0003】ところで、アコースティックギター、エレ
クトリックギターの奏法においては、弦を張弦方向に対
して直交方向、すなわち垂直に移動させることにより出
力音の音高を変化するチョーキング奏法やトレモロアー
ムの回動操作によって、弦の張力の微妙な変化するトレ
モロ奏法といった奏法がある。電子弦楽器も弦楽器であ
る以上、このような伝統的な弦楽器を使用した場合と同
様、チョーキング、トレモロ等の表現力が引き出せるこ
とが電子弦楽器の性能上の重要な要素となっている。こ
のため電子弦楽器は、 伝統的な弦楽器(例えばギター式)の操作とよく似た
操作で演奏ができ、自然な操作が損われないこと。 伝統的な弦楽器と同様の操作を行なった場合、伝統的
な弦楽器同様の音響的演奏効果が得られること。 などが要求されている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フィンガーボード上の各フレット間にフレット操作位置
感知手段をそれぞれ配設して音高を指定して楽音を発音
する電子弦楽器にあっては、フレット操作位置感知手段
が1弦のフレットに対し1個と、1フレット当たり単数
となっているため、1個のフレットに対し単一の音高情
報しか設定することができず、従来の伝統的な弦楽器の
如き張弦方向に対し垂直方向に変化させた場合にすなわ
ちチョーキング操作を行なった場合に生じる微妙な音程
変化を持たせた演奏ができないという問題点を有してい
る。本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、弦
を張弦方向に対し垂直方向に変化させた場合に生じる微
妙な音程変化あるいはその他各種の楽音のパラメータ、
特性の変化を持たせることのできる電子弦楽器を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における電子楽器は、ピッキング操作がなさ
れるピッキング操作部材と、前記ピッキング操作部材に
対してピッキング操作がなされたことを検出するピッキ
ング操作検出手段と、前記ピッキング操作部材に対応し
てフィンガーボードに直線状に配設され、該配設方向に
対して垂直方向の押圧位置をそれぞれが検出する複数の
フレット位置感知手段と、前記複数のフレット位置感知
手段のうちいずれのフレット位置感知手段が押圧位置を
検出しているかに基づいて楽音の音高を指定する音高指
定手段と、前記押圧位置を検出しているフレット位置感
知手段が検出した前記配設方向に対して垂直方向の押圧
位置に基づいて楽音の特性を設定する楽音特性設定手段
と、前記ピッキング操作検出手段がピッキング操作を検
出した時、前記音高指定手段が指定する音高と、前記楽
音特性指示手段が設定する特性とを有する楽音を発生さ
せるよう指示する楽音発生指示手段とを有するものであ
る。
【0006】
【作用】上記のように構成された電子弦楽器は、フィン
ガーボード上のピッキング操作部材に対応する位置を指
で押圧すると、複数のフレット操作位置感知手段のうち
のいずれかのフレット操作位置感知手段がこの押圧を検
出する。
【0007】いま、例えば弦として設けられたピッキン
グ操作部材に対して、弾く、爪弾くといったピッキング
操作を行うと、楽音が発生する。この状態でフィンガー
ボードを押圧している指を、フレット操作位置感知手段
の配設方向に対して垂直方向にスライドさせると、押圧
位置が変化する。この配設方向に対して垂直方向に変化
した押圧位置は、フレット位置感知手段によって検出さ
れる。この検出に応じて楽音特性設定手段は、例えば音
高等の楽音の特性を変化させる。
【0008】このようにしてフィンガーボード上の押圧
位置をフレット位置感知手段の配設方向に対して垂直方
向(例えばピッキング操作部材が弦であり、フレット位
置感知手段が張弦方向に配設されている場合であれば、
張弦方向に対して垂直方向)に変化させた場合、押圧位
置の変化によって生じる微妙な楽音特性の変化をより木
目細かに伝統的な弦楽器と同じように持たせることがで
きる。勿論、楽音特性設定手段が設定する楽音の特性を
音高以外のものとしてもよい。例えば、設定する楽音特
性を音色、音量、効果(エフェクト)等として、自然楽
器とは異なる演奏形態を取り得るようにしてもよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1には、本発明に係る電子弦楽器の外観全体が示されて
いる。図において、電子弦楽器1は、胴部2と、ネック
3と、ヘッド4とによって構成されるギターの形状を有
している。このネック3と同じ方向には、弦楽器演奏用
の複数本の弦5が張られている。また、胴部2には、各
種のパラメータを設定するためのパラメータスイッチ6
と、楽音を放音するためのスピーカ90が配設されてい
る。前記弦5は、その一端がヘッド4に設けられている
ペッグ8に張力を調節可能に支持され、その他端がネッ
ク3の上面をもって形成されるフィンガーボード9上を
延び、胴部2にある弦トリガースイッチ部7内に固定さ
れている。
【0010】また、フィンガーボード9には、フレット
スイッチ群FSWがマトリックス状に配設されており、
フィンガーボード9の上面に張弦方向に設けられたフレ
ット10間の弦5を押圧して該弦5をフィンガーボード
9の上面に押し当てることにより、対応するフレットス
イッチFSWがONするように構成されている。また、
弦トリガースイッチ部7の内部には、弦トリガースイッ
チTSWが収納されており、この弦トリガースイッチT
SWに連結されている弦5を弾く、爪弾くといった操作
を行なうことにより、弦トリガースイッチTSWがON
し、これにより、楽音が発音開始するようになってい
る。このフレット10間のフィンガーボード9に配設さ
れているフレットスイッチFSWは図2に示す如き構成
を有している。すなわち、フレットスイッチFSWは、
ネック3の上面すなわちフィンガーボード9に形成され
た凹部11内に、プリント基板12と、ゴムシート13
が嵌め込まれて固定されている。このゴムシート13
は、プリント基板12の上に積層接着されており、ゴム
シート13の両端は、プリント基板12の両端を包み込
んでプリント基板12を固定するように断面コの字状に
折り曲げられている。
【0011】また、プリント基板12の上面と接合する
ゴムシート13の下面の各弦5と対応した位置には、図
3に示す如くネック3の長手方向すなわち張弦方向に直
交する方向に1本の弦5に対応する領域(弦5の振幅範
囲)当りn列(ギターのように6弦の場合は、全フレッ
ト列は6n列となる)の接点凹部14が形成されてい
る。
【0012】なお、本実施例においては、n(1弦当り
フレット列の数)は奇数である。また、1つの弦5に対
応するn列の接点凹部14の中央、すなわち弦5の真下
〔(n+1)/2列目〕にある接点凹部14は、他の接
点凹部14よりも幅広に構成されている。そして各接点
凹部14の上底面には、可動接点としての電極15がパ
ターン形成され、一方、各電極15と対向するプリント
基板12上には、固定接点としての電極16がパターン
形成されている。この電極15と、電極16とによって
所定の音高を指定するためのフレットスイッチFSWが
構成されている。したがって、弦5の上からフィンガー
ボード9の表面であるゴムシート13を押えると、電極
15と電極16が接触導通してフレットスイッチFSW
がONするようになっている。
【0013】図4には、このフレットスイッチFSW、
パネルスイッチPSW等を有する電子弦楽器の回路構成
が示されている。図において、CPU20には、アドレ
スバス25を介してスイッチステータス検出回路30
と、ROM35と、RAM40と、LCDドライバ45
と、楽音発生回路50が接続されている。このスイッチ
ステータス検出回路30、ROM35、RAM40、L
CDドライバ45、楽音発生回路50のそれぞれのデー
タは、データバス55を介してCPU20に送られるよ
うに構成されている。このスイッチステータス検出回路
30には、バスライン60を介してフレットスイッチ群
FSWが、また、バスライン65を介してパネルスイッ
チ群PSWがそれぞれ接続されている。また、LCDド
ライバ45には、バスライン70を介してLCD表示部
75が接続されている。また、楽音発生回路50におい
て発生した楽音信号は、増幅器80を介してスピーカ9
0から音となって発せられる。また、CPU20には、
バスライン85を介してラッチ回路95が接続されてお
り、このラッチ回路95には、バスライン86を介して
弦トリガースイッチ群TSWが接続されている。
【0014】したがって、弦を弾く、あるいは爪弾くこ
とによってONする弦トリガースイッチ群TSWから出
力されるON入力信号は、ラッチ回路95により、ま
ず、ラッチされ、このラッチ回路95を通してCPU2
0は弦5のトリガーの検出を行なう。また、フレットス
イッチ群FSWの各スイッチ状態と、パネルスイッチ群
PSW(図1図示パラメータ設定スイッチ6)の各スイ
ッチの入力状態は、スイッチステータス検出回路30に
入力され、このスイッチステータス検出回路30を介し
てCPU20に取り込まれる。また、楽音発生回路50
は、CPU20によって制御され、このCPU20によ
って特定された楽音に相当する楽音信号を発生するもの
で、この発生した楽音信号は増幅器80によって増幅さ
れスピーカ90を通して外部に放音される。
【0015】次に、図4に図示のCPU20の演算処理
について、図5に図示の処理フローチャートを用いて説
明する。まず、電源が投入されると、ステップ100に
おいてイニシャライズ処理がなされる。このステップ1
00においてイニシャライズ処理がなされると、ステッ
プ101において、図4に図示のラッチ回路95にラッ
チされている情報を読み出し、図1に図示の弦5の全て
の弦に対しトリガーの有無、すなわち弦に対するピッキ
ング操作があったか否かのピッキング操作状態の感知の
有無について判定を行なう。このステップ101におい
て図1に図示の弦5の内トリガーされた弦が検出される
と、楽音発生回路50を制御して楽音を発生させる。そ
して、ステップ102においてフレット操作位置検出処
理を行なう。このステップ102におけるフレット操作
位置検出処理は、図4に図示のスイッチステータス検出
回路30を介してフレットスイッチ群FSWの各スイッ
チについて1つの弦あたりのスイッチ群の状態がどうな
っているかをCPU20内に読み込む処理を行なう。
【0016】次に、ステップ103において、フレット
スイッチ群FSWがONしている位置を示す所謂フレッ
ト操作位置について、今回のフレット操作位置が前のフ
レット操作位置から変化したか否かを判定し、このステ
ップ103において、フレット操作位置が前のフレット
操作位置から変化していないと判定すると、ステップ1
07に移る。また、このステップ103において、フレ
ット操作位置が前のフレット操作位置から変化したと判
定すると、ステップ104において、フレット操作位置
の変化位置が弦5の張弦方向と垂直方向(これをy方向
とする)への変化が有ったか否かを判定する。このステ
ップ104においてフレット操作位置の変化位置が弦5
の張弦方向と垂直方向(y方向)への変化が無かった、
すなわち、フレットの変化位置が弦5の張弦方向と同一
方向(これをx方向とする)に変化したと判定すると、
ステップ105において、音高変化処理を行ないステッ
プ107に移る。
【0017】また、このステップ104においてフレッ
ト操作位置の変化位置が弦5の張弦方向と垂直方向(y
方向)への変化があったと判定すると、ステップ106
において楽音情報変化処理例えば、周波数の変更を楽音
発生回路50に指示する処理を行ないステップ107に
移る。なお、発音中の弦に属するいずれのフレットスイ
ッチFSWが離れた状態、いわゆる開放弦の状態に変化
したときには消音を行なう。また、現在発音されていな
い弦に属するフレットスイッチFSWに対する押弦位置
の変化に対しては何も行なわない。このようにステップ
103、104におけるフレット操作位置変化処理でフ
レット操作位置に変化があったかどうかを判別する。
【0018】次に、ステップ107において、図4に図
示のパネルスイッチ群PSWの各パラメータ設定スイッ
チの状態をスイッチステータス検出回路30を介してC
PU20は読み込む。そしてステップ108において、
ステップ107において検出したパネルスイッチ群PS
Wの各パラメータ設定スイッチの状態に変化が有ったか
否かを判定する。このステップ108においてパネルス
イッチ群PSWの各パラメータ設定スイッチの状態に変
化が無かったと判定すると、ステップ101に戻る。ま
た、ステップ108においてパネルスイッチ群PSWの
各パラメータ設定スイッチの状態に変化があったと判定
すると、ステップ109において、パネルスイッチ状態
変化処理を行なう。このステップ109におけるパネル
スイッチ状態変化処理は、例えば、音色、モジュレーシ
ョンデータ、ベンドレンジの設定、LCD表示の処理等
である。
【0019】この一連の処理のなかの、フレット操作位
置が図1図示弦5の張弦方向と垂直方向(y方向)へ変
化した場合のフレット操作位置検出から楽音変化処理ま
での処理について図6に図示の処理フローチャートを用
いて更に詳細に説明する。この処理においては、6弦の
電子弦楽器を例に採っている。この電子弦楽器の全ての
弦について、各弦のそれぞれのフレット操作位置につい
て処理を行なう。この電子弦楽器は、図1〜図3に示さ
れる如くネック3の長手方向すなわち張弦方向に直交す
る方向に1つの弦5に対応する領域(弦5の振幅範囲)
当りn列(ギターのように6弦の場合は、全フレット列
は6n列となる)の接点凹部14が形成されており、こ
の接点凹部14がフレット操作位置を検出するスイッチ
となっている。すなわち、この電子弦楽器は、図7に示
す如く、6弦のそれぞれの弦毎にフレット列がn列設け
られていることになる。また、このn列のフレット列の
それぞれの列が図1に図示のネック3の長手方向すなわ
ち張弦方向に直交する方向に配列される複数個のフレッ
ト10によって複数個(M)のフレット群に分割され
て、Mブロック設けられている。
【0020】したがって、まず、ステップ200におい
て、弦(弦番号をkとしている)の指定を行なう。すな
わち、第1番目の弦(k=1)の指定を行なう。このス
テップ200において弦番号(k=1)の指定を行なう
と、ステップ201において、この第1番目の弦(k=
1)に設けられているn列のフレットについてのフレッ
ト列番号を指定する。すなわち、このステップ201に
おいては、第1番目の列のフレット列番号(n=1)を
指定する(図7に図示のフレット列n=1)。このフレ
ット列番号が指定されると、ステップ202において、
この指定されたフレット列番号の列に図1に図示のネッ
ク3の長手方向すなわち張弦方向に直交する方向に配列
される複数個のフレット10によって分割されて、Mブ
ロック設けられている各フレット群のそれぞれのフレッ
ト群に対応配設されている全フレットスイッチFSWの
内のいずれかのフレットスイッチFSWがONされてい
るか否かを判定する。すなわち、指定されたフレット列
番号の列のいずれかに押弦位置が来ているか否か、換言
すると指定されたフレット列番号の列は開放弦か否かを
判定している。このステップ202において、指定され
たフレット列番号のフレットスイッチFSWのいずれも
がONされていないと判定すると、ステップ203にお
いて、開放弦状態であることを示す0フレット操作位置
ON(開放弦状態)を設定する。
【0021】また、このステップ202において、指定
されたフレット列番号のフレットスイッチFSWのいず
れかがONされていると判定すると、ステップ204に
おいて、今回ONしているフレットスイッチFSWのフ
レット位置番号は、前回ONしたフレットスイッチFS
Wのフレット位置番号と同じか否かを判定する。このス
テップ204において、今回ONしているフレットスイ
ッチFSWのフレット位置番号が前回ONしたフレット
スイッチFSWのフレット位置番号と異なると判定する
と、ステップ205において、この変化したフレットス
イッチFSWのフレット位置番号に相当する音高情報を
設定し、楽音変化情報(ピッチベンド情報、モジュレー
ション情報等)を初期化してステップ209に移る。
【0022】また、このステップ204において、今回
ONしているフレットスイッチFSWのフレット位置番
号が前回ONしたフレットスイッチFSWのフレット位
置番号と同じであると判定すると、ステップ206にお
いて、指定されているフレットスイッチFSWのフレッ
ト列番号(n=1)において、今回ONしているフレッ
ト位置番号(例えば、M=1)におけるフレットスイッ
チFSWのフレット列番号(n=1)が前回ONしてい
た同じフレット位置番号(いまの場合、例えば、M=
1)におけるフレットスイッチFSWのフレット列番号
(n)と同じか否かを判定する。このステップ206に
おいて、指定されているフレットスイッチFSWのフレ
ット列番号(n=1)において、今回ONしているフレ
ット位置番号(例えば、M=1)におけるフレットスイ
ッチFSWのフレット列番号(n=1)が、前回ONし
ていた同じフレット位置番号(例えば、M=1)におけ
るフレットスイッチFSWのフレット列番号(n)と同
じであると判定すると、ステップ209に移る。
【0023】また、このステップ206において、指定
されているフレットスイッチFSWのフレット列番号
(n=1)において、今回ONしているフレット位置番
号(例えば、M=1)におけるフレットスイッチFSW
のフレット列番号(n=1)が、前回ONしていた同じ
フレット位置番号(例えば、M=1)におけるフレット
スイッチFSWのフレット列番号(例えば、n=3)と
異なると判定すると、ステップ207において、前回O
NしたフレットスイッチFSWのフレット列番号(n=
3)と今回ONしたフレットスイッチFSWのフレット
列番号(n=1)との差を演算して変化量を算出する。
【0024】そしてステップ208において、このステ
ップ207において算出した前回ONしたフレットスイ
ッチFSWのフレット列番号(n=3)と今回ONした
フレットスイッチFSWのフレット列番号(n=1)と
の変化量に基づき楽音変化情報を設定する。すなわち、
前回弦番号(k=1)のフレットスイッチFSWのフレ
ット列番号(n=3)について、フレット位置番号(M
=1、図7に図示のMフレット)のフレット列番号(n
=3)がONしていた後、同じ弦番号(k=1)のフレ
ット位置番号(M=1、図7の図示のMフレット)につ
いて、異なるフレット列番号(n=1)がONした場合
には、通常のギター奏法の場合でいう押弦している指を
弦と垂直方向に押弦したまま移動することに相当する。
この押弦している指を弦と垂直方向に押弦したまま移動
することによって楽音が変化するので、この通常奏法と
同様にステップ207、208において前回のフレット
列番号から今回のフレット列番号への変化の状態を検出
して、この変化量によって楽音の特性、例えば周波数
(勿論その他音色や音量を決めるパラメータであっても
よい)を変化させる。
【0025】次に、ステップ209において、フレット
列番号(n)をインクリメント(n=n+1)し、ステ
ップ210において、1本の弦の全フレット列番号(図
7に図示のn=1〜n=5)についてフレット列番号の
変化状態を見たか否かを判定し、全フレット列番号につ
いて行なったと判定すると、ステップ211に移る。こ
のステップ211においては、弦番号をインクリメント
(k=k+1)し、ステップ212において、全弦につ
いて行なったかを判定し、全弦について全フレットにつ
いてサイクリックに処理をし全弦、全フレットについて
行なうとフローは終了する。勿論、このフローの処理
は、所定サイクルで繰返し行なわれることはいうまでも
ない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、従来の電子弦楽器では不可能であった音高を変化
させるチョーキング演奏が通常の弦楽器と同じ奏法によ
り行なうことが可能となり、微妙な音程変化その他各種
楽音の特性変化を持たせた通常の弦楽器と同様の深みの
ある木目細かな演奏を行なうことができ、電子弦楽器の
利用を一層高めることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子弦楽器の全体斜視
図。
【図2】図1に図示のネックの断面図。
【図3】図1に図示のフレット操作位置感知スイッチの
拡大断面図。
【図4】図1に図示の電子弦楽器本体の駆動ブロック
図。
【図5】図4に図示のブロック図の動作フローチャー
ト。
【図6】図5に図示の動作フローチャートのフレット操
作位置変化を検出処理する処理フローチャート。
【図7】図6に図示の処理フローチャートを説明するた
めの図。
【符号の説明】
1 電子弦楽器 2 胴部 3 ネック 4 ヘッド 5 弦 6 パラメータスイッチ 7 弦トリガースイッチ部 8 ペッグ 9 フィンガーボード 10 フレット FSW フレットスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッキング操作がなされるピッキング操
    作部材と、 前記ピッキング操作部材に対してピッキング操作がなさ
    れたことを検出するピッキング操作検出手段と、 前記ピッキング操作部材に対応してフィンガーボードに
    直線状に配設され、該配設方向に対して垂直方向の押圧
    位置をそれぞれが検出する複数のフレット位置感知手段
    と、 前記複数のフレット位置感知手段のうちいずれのフレッ
    ト位置感知手段が押圧位置を検出しているかに基づいて
    楽音の音高を指定する音高指定手段と、 前記押圧位置を検出しているフレット位置感知手段が検
    出した前記配設方向に対して垂直方向の押圧位置に基づ
    いて楽音の特性を設定する楽音特性設定手段と、 前記ピッキング操作検出手段がピッキング操作を検出し
    た時、前記音高指定手段が指定する音高と、前記楽音特
    性指示手段が設定する特性とを有する楽音を発生させる
    よう指示する楽音発生指示手段と を有する ことを特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】 前記楽音特性設定手段が設定する前記楽
    音の特性は、楽音の音高であり、 前記楽音発生指示手段は、前記音高指定手段及び前記楽
    音特性指示手段の双方の指示に基づく音高の楽音を発生
    させるよう指示する ことを特徴とする請求項1記載の電子弦楽器。
JP4099521A 1992-04-20 1992-04-20 電子弦楽器 Expired - Lifetime JPH07120150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4099521A JPH07120150B2 (ja) 1992-04-20 1992-04-20 電子弦楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4099521A JPH07120150B2 (ja) 1992-04-20 1992-04-20 電子弦楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05341775A JPH05341775A (ja) 1993-12-24
JPH07120150B2 true JPH07120150B2 (ja) 1995-12-20

Family

ID=14249548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4099521A Expired - Lifetime JPH07120150B2 (ja) 1992-04-20 1992-04-20 電子弦楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07120150B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5450311A (en) * 1977-09-28 1979-04-20 Nippon Gakki Seizo Kk Musical sound generator for electric guitar
JPS58175596U (ja) * 1982-05-18 1983-11-24 カシオ計算機株式会社 電子弦楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05341775A (ja) 1993-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2358526C (en) Electronic stringed musical instrument
KR920008290B1 (ko) 전자악기
JPS61239299A (ja) 電子打楽器
US5010800A (en) Electronic musical instrument capable of selecting between fret and fretless modes
JPH07120150B2 (ja) 電子弦楽器
JP2893724B2 (ja) 楽音信号形成装置
JPH05216467A (ja) 電子弦楽器
JPH036955Y2 (ja)
JP4131220B2 (ja) 和音演奏楽器
JPH0648558Y2 (ja) 電子弦楽器
JPH0762796B2 (ja) 電子弦楽器
JP2583617Y2 (ja) 電子弦楽器
JPH0782331B2 (ja) 電子弦楽器
JP2728053B2 (ja) 電子弦楽器
JP3716499B2 (ja) 電子弦楽器
JP3900089B2 (ja) 電子楽器
JP2621674B2 (ja) 和音指定装置およびその装置を用いた和音発音機能付電子楽器
JP5672670B2 (ja) 電子楽器
JP3601147B2 (ja) 電子弦楽器
JPH09106274A (ja) 電子弦楽器
JPH05265461A (ja) 電子弦楽器
JP2513619Y2 (ja) 電子弦楽器
JPH0774949B2 (ja) 電子弦楽器
JP2004117621A (ja) 弦楽器型電子楽器
JPH05150767A (ja) 電子弦楽器