JPH07119708A - 旋回用油圧回路 - Google Patents

旋回用油圧回路

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JPH07119708A
JPH07119708A JP26705993A JP26705993A JPH07119708A JP H07119708 A JPH07119708 A JP H07119708A JP 26705993 A JP26705993 A JP 26705993A JP 26705993 A JP26705993 A JP 26705993A JP H07119708 A JPH07119708 A JP H07119708A
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JP
Japan
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valve
pressure
pressure oil
hydraulic
port
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Application number
JP26705993A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shinohara
茂 篠原
Yasuhiro Sato
康広 佐藤
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回ロック操作時にはポンプ吐出量、負荷大
小に関係なく加速・減速できしる、フリー旋回操作でき
るようにする。 【構成】 油圧ポンプ20の吐出圧油を旋回用油圧モー
タ27に供給する方向切換弁22と、この方向切換弁2
2のスプール30を切換作動するパイロットバルブ33
と、前記油圧ポンプ20の吐出圧油の圧力をパイロット
バルブ33のパイロット圧で制御するリリーフ弁21及
びセンターバイパス弁と、旋回用油圧モータ27の第1
・第2主回路60,61間に圧油を環流させてブレーキ
弁66を備え、このブレーキ弁66はポンプ吐出圧が高
圧の時には圧油の環流が生せずに低圧の時に圧油の環流
が生じ易く、前記方向切換弁22のメータイン側にはフ
ローフオースが発生せずにメータアウト側にフローフオ
ースが発生するようにしてメータアウト側に圧力補償式
流量制御機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーショベルの上部
車体やクレーンの上部旋回体を旋回する旋回用油圧モー
タに油圧ポンプの吐出圧油を供給する旋回用油圧回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に旋回用油圧回路として特
願平4−327831号に示すものを出願した。すなわ
ち、先に出願した旋回用油圧回路は、油圧ポンプの吐出
路を可変リリーフ弁と方向切換弁のポンプポートに接続
し、この方向切換弁の第1・第2アクチュエータポート
を旋回用油圧モータに接続し、パイロットバルブのパイ
ロット圧によって方向切換弁のスプールをスプリングに
抗して中立位置から切換え作動し、かつそのパイロット
圧によって前記可変リリーフ弁のセット圧を上昇させる
ようにし、前記ポンプポートから第1・第2アクチュエ
ータポートへ油圧を流すメータイン側ではスプールにフ
ローフオースが発生しないようにし、第1・第2アクチ
ュエータポートからタンクポートへ圧油を流すメータア
ウト側ではプールにフローフオースが発生するようにす
ることでメータアウト側に圧力補償付流量制御機能を持
たせたものである。
【0003】かかる旋回用油圧回路であれば、圧力補償
付の流量制御をメータアウト側で行なうようにしたの
で、旋回の動き始め停止も同一レバーストロークであ
り、ストローク流量の特性も加速時、減速時が同一であ
り、吊荷の大きさ、旋回半径の大きさに関係なく加速減
速が同一パターンで行なえることができて、旋回体の傾
斜や風の影響で速度が変動しようとしてもスプール自身
が自動調整して流量を制御するのでオペレータが調整す
る必要もなく、初心者も慣性体の大きさに左右されず、
オペレータが停止までの残りの距離と現在の速度を見な
がら、徐々に速度を落として、目標のところで、吊荷を
ゆらすことなく停止させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の旋回用油圧回路
に用いる方向切換弁は中立位置の時にポンプポート、タ
ンクポート、第1アクチュエータポート、第2アクチュ
エータポートをそれぞれ遮断する、いわゆるクローズド
センタ型式となり、旋回フリー操作ができない。
【0005】前述の旋回フリー操作とは旋回体の慣性、
外力の影響を直接受けることで旋回用油圧モータを惰性
回転させることであり、例えばクレーンにおいてフック
を吊り荷に合せる時に旋回体を外力により旋回させたり
する際に便利である。
【0006】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした旋回用油圧回路を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】外部信号により切換えら
れて油圧ポンプ20の吐出圧油を第1主回路60と第2
主回路61より旋回用油圧モータ27に供給し、かつメ
ータアウト側に圧力補償式流量制御機能を有する方向切
換弁22と、前記油圧ポンプ20の吐出圧油を外部信号
により制御する可変リリーフ弁21と、前記油圧ポンプ
20とタンクとの間に設けられて外部信号により開口面
積が制御されるセンターバイパス弁80と、前記第1主
回路60と第2主回路61との間に設けられ高圧油が作
用すると圧油の環流が生じ難く、低圧油が作用すると圧
油の環流が生じ易くなるブレーキ弁66と、このブレー
キ弁66と前記油圧ポンプ20の吐出路20aとの間に
設けられて遮断、連通位置に切換えられるロック・フリ
ー切換弁68より成る旋回油圧回路。
【0008】
【作 用】旋回ロック操作時には圧力補償付の流量制
御を方向切換弁22のメータアウト側で行なうので、旋
回の動き始め停止も同一レバーストロークであり、スト
ローク流量の特性も加速時、減速時が同一であり、吊荷
の大きさ、旋回半径の大きさに関係なく、加速減速が同
一パターンで行なえることができて、旋回体の傾斜や風
の影響で速度が変動しようとしても、スプール30自身
が自動調整して流量を制御するのでオペレータが調整す
る必要もなく、初心者も自由にコントロールできるし、
フリー旋回操作時にはセンターバイパス弁80とブレー
キ弁66により旋回用油圧ポンプ27を慣性、外力によ
って回転できるから、フリー旋回操作できる。
【0009】
【実 施 例】図1はレバー中立時の構造図を示し、エ
ンジンMで駆動される油圧ポンプ20の吐出路20aは
可変リリーフ弁21と方向切換弁22のポンプポート2
3に逆流防止弁のチェック弁24を経由して接続されて
いる。方向切換弁22は4ポート、3位置の方向制御弁
であり、第1アクチュエータポート25、第2アクチュ
エータポート26は旋回用油圧モータ27と接続され、
中立時にはポンプポート23と第1・第2アクチュエー
タ25,26およびタンク28への戻りポートであるタ
ンクポート29と第1・第2アクチュエータポート2
5,26も閉の状態になっている。
【0010】方向切換弁22のスプール30は両端の圧
力室31,32にパイロット弁33からのパイロット圧
を供給することで制御される。前記圧力室31,32内
には各々スプリング34,35を設けてスプール30を
中立位置に保持させている。
【0011】前記可変リリーフ弁21はパイロット式リ
リーフ弁で、パイロット部のポペット36はスプリング
37でシート38に押しつけられているが、そのスプリ
ング37のポペット36と反対側にストローク可能に設
けたピストン39でスプリング37の取付荷重を変えら
れるようになっており、ピストン39の一端には圧力室
40があり、この圧力室40は前記パイロットバルブ3
3の2つの出力圧の中で高い方を選択するシャトル弁4
1に接続して、可変リリーフ弁21の圧力室40にはパ
イロットバルブ33の出力圧が供給される。
【0012】前記方向切換弁22のスプール30のポン
プポート23と第1・第2アクチュエータポート25,
26を連通・遮断する部分42の形状は図2に示すよう
に、小径部43と切欠44により軸力補償対策を織込み
流入する流量でフローフオースの発生が少ないような形
状になっている。第1・第2アクチュエータポート2
5,26とタンクポート29を連通・遮断する部分45
の形状は図3に示すように軸力補償対策は織込まず、開
度と共にフローフオースが増大するように設けられてい
る。
【0013】一般にこのような切欠で発生するフローフ
オースFは切欠が閉じる方向に発生し、F=ρQVco
sθで表される。但しρは流体の密度、Qは流量、Vは
切欠を流出する流速、θは流出する噴出角である。従っ
て、流量を増やせば、フローフオースは増大し、切欠を
閉じる方向に動き、また第1・第2アクチュエータポー
ト25の圧力を増やせばそこを通る流速も増し、フロー
フオースが閉じる方向に動き、流量を減ずる側へスプー
ルが動く。
【0014】すなわち、ポンプポート23から第1・第
2アクチュエータポート25,26に流れる部分42
(メータイン側)の小径部43の形状と切欠44の形状
は図2に示すように、流入角θ1 、噴出角θ2 、流入速
度V1 、流出速度V2 がF=ρQ(V1 cosθ−V2
cosθ2 )≠0となるようにしてあり、第1・第2ア
クチュエータポート25,26からタンクポート29に
流れる部分45(メータアウト側)の切欠46は図3に
示すようになってF=ρQVcosθとなるようにして
ある。
【0015】このように切欠自身が流量を制御する特性
があるので、スプール30の一端に作用するパイロット
圧と他端のスプリングと上記フローフオースの関係を、
スプール端受圧面積×パイロット圧=フローフオース
(メータイン側、メータアウト側)+スプール戻しスプ
リングのバネ荷重+バネ定数k×スプールメータアウト
側開度となるように、バネ定数kを選定してある。
【0016】このようであるから、メータイン側の流量
とメータアウト側の流量は図4に示すように受圧室3
1,32に供給されるパイロット圧P1 によって同一に
制御される。
【0017】前記方向切換弁22の第1アクチュエータ
ポート25と旋回用油圧モータ27の第1ポート27a
は第1主回路60で接続し、第2アクチュエータポート
26と第2ポート27bは第2主回路61で接続し、こ
の第1主回路60と第2主回路61は第1・第2リリー
フ弁62,63と第1・第2チェック弁64,65より
成るブレーキ弁66で短絡し、その第1・第2リリーフ
弁62,63の受圧部62a,63aには回路67が接
続し、この回路67はロック・フリー切換弁68で圧油
回路69に連通・遮断され、その圧油回路69は前記油
圧ポンプ20の吐出路20aにおけるチェック弁24の
上流側に接続している。
【0018】前記ロック・フリー切換弁68はばね力で
回路67と圧油回路69を遮断するロック位置Aに保持
され、ソレノイド68aに通電されると回路67と圧油
回路69を連通するフリー位置Bとなり、ロック・フリ
ー切換弁68がロック位置Aの時には回路67の圧力は
低圧リリーフ弁70と固定絞り71によって決定されて
受圧部62a,63aに高圧が作用することになるので
第1・第2リリーフ弁62,63のセット圧は高圧とな
り、フリー位置Bの時には受圧部62a,63aに圧油
回路69の圧力が作用して第1・第2リリーフ弁62,
63のセット圧は圧油回路69の圧力、つまり油圧ポン
プ20の吐出圧に見合う圧力となる。
【0019】前記油圧ポンプ20の吐出路20aにおけ
るチェック24の上流側にはセンタバイパス弁80が設
けられ、このセンタバイパス弁80は弁本体81のスプ
ール孔82に入口ポート83と出口ポート84を形成
し、そのスプール孔82に嵌挿したスプール85に小径
部86を形成し、そのスプール85をスプリング87で
入口ポート83と出口ポート84を小径部86で連通す
る位置に保持し、かつ受圧室88に供給される圧油で入
口ポート83と出口ポート84を遮断する方向に押すよ
うになり、その受圧室88は前記パイロットバルブ33
の出力側に設けたシャトル弁41の出力側に接続し、こ
のセンタバイパス弁80の入口ポート83と出口ポート
84の開口面積はパイロットバルブ33が中立位置の時
に最大で、かつ操作ストロークに比例して順次小さくな
り、このセンタバイパス弁80によって油圧ポンプ20
の吐出圧力を制御できるようにしてある。
【0020】つまり、可変リリーフ弁21によるポンプ
吐出圧は図5の実線aとなり、センターバイパス弁80
によるポンプ吐出圧は図5の一点鎖線b、二点鎖線cと
なる。ここで、一点鎖線bはエンジンMが高速回転の時
で、二点鎖線cはエンジンMが低速回転の時である。
【0021】次に作動を説明する。 (ロック・フリー切換弁68がロック位置Aの時。)ブ
レーキ弁66を構成する第1・第2リリーフ弁62,6
3のセット圧が高圧であるから、通常の動作時には第1
主回路60と第2主回路61との間にブレーキ弁66を
通して圧油が流れることがなく、旋回用油圧モータ27
は方向切換弁21によって制御される。
【0022】パイロットバルブ33が中立の時にはセン
タバイパス弁80の受圧室88内の圧力がゼロとなって
入口ポート83と出口ポート84の開口面積が最大とな
り、油圧ポンプ20の吐出圧油はセンタバイパス弁80
よりタンクに流出し、油圧ポンプ20の吐出圧は極く低
圧となるので、油圧ポンプ20を駆動するエンジンMの
出力を無駄に消費することがない。
【0023】なお、パイロットバルブ33が中立の時は
可変リリーフ弁21の圧力室40は低圧でピストン39
はスプリング37でストッパ47までストロークし、ス
プリング37の荷重も小さいので、ポペット36も低い
圧力でリフトし、パイロット式リリーフ弁のメインバル
ブ48も低圧でリフトしようとするが、図5に示すよう
に可変リリーフ弁21の最低セット圧力はセンターバイ
パス弁80の最低セット圧力よりも高いので、パイロッ
トバルブ33は作動しない。
【0024】パイロットバルブ33のレバー33aを中
立から図1の矢印で示すように操作状態にすると、パイ
ロット圧P1 が方向制御弁22の圧力室31に導かれ、
スプール30を右へストロークさせるので、油圧ポンプ
20からの流量はチェックバルブ24を押し開き、ポン
プポート23からメータイン側の切欠44を通り第1ア
クチュエータポート25から旋回用油圧モータ27へ流
体を供給し、旋回用油圧モータ27からの戻り油は第2
アクチュエータポート26からメータアウト側の切欠4
6を通ってタンクポート29よりタンク28へ戻るの
で、旋回用油圧モータ27は慣性体50を回転させる通
路ができるが、このままでは圧力が低く旋回できない。
また同時にパイロットバルブ33のパイロット圧P1
シャトル弁41を通って可変リリーフ弁21の圧力室4
0に導かれピストン39を押してスプリング37の取付
荷重を大きくするので、ポペット36のセット圧も上昇
し、慣性体50を回転するに必要なトルクまでポンプ圧
力が上昇すれば旋回用油圧モータ27は回転をはじめ
る。
【0025】なお、パイロットバルブ33よりのパイロ
ット圧P1 はセンターバイパス弁80の受圧室88にも
供給されてスプール85を押し、入口ポート83と出口
ポート84の開口面積が減少するので、それによっても
ポンプ吐出圧が上昇し、ポンプ吐出圧は可変リリーフ弁
21とセンターバイパス弁80の低圧側の圧力となる。
【0026】さらにメータアウト側の切欠45の開度を
調整することにより、旋回用油圧モータ27の回転速度
を制御するが、同一開度でも第2アクチュエータポート
26内の圧力が高ければそこを通る流量は増大するが、
この切欠46はフローフオースが発生しやすい形状にな
っているので、流量が増大すればフローフオースFが左
向きに発生し、パイロット圧P1 によってスプール30
の左端に発生して右向きの推力に抗して押し戻しメータ
アウト側の切欠46の開度を絞り、スプール開度xが減
り、バネ荷重もバネ定数k×x分減少し、フロフオース
増大分とキャンセルし、流量を減じさせるので、圧力補
償付流量制御が可能となり、旋回する慣性体50の大き
さいかんにかかわらずオペレータかレバーで指示する旋
回速度で制御することができる。
【0027】以上のようにオペレータが指示するレバー
ストロークに対し、パイロットバルブ33のパイロット
圧P1 が変化し、そのパイロット圧P1 に対し切欠を通
る流量がポンプ吐出量、負荷の大きさに関係なく決定さ
れるし、旋回体50の動き始め点も切欠44の開き始め
点と一致し、開き始めではフローフオースの発生もない
ので、旋回の動き始め点はパイロット圧P1 とスプリン
グのバネ力で決めるため一定となる。
【0028】(ロック・フリー切換弁68がフリー位置
Bの時。)第1・第2主回路60,61間に設けたブレ
ーキ弁66の第1・第2リリーフ弁62,63のセット
圧が油圧ポンプ20のポンプ吐出圧に見合う値となり、
そのポンプ吐出圧は可変リリーフ弁21、センターバイ
バス弁80によりパイロットバルブ33のパイロット圧
1 で制御される。
【0029】パイロットバルブ33をフルストローク操
作して方向切換弁21より旋回用油圧モータ27に圧油
を供給している時にはエンジン回転数に関係なく可変リ
リーフ弁21、センターバイパス弁80によりポンプ吐
出圧が最高圧となるので、ブレーキ弁66の第1・第2
リリーフ弁62,63のセット圧が高く、リリーフ作動
しないので前述と同様に作動する。
【0030】パイロットバルブ33をフルストローク操
作した状態からそのレバー33aを中立位置に向けて順
次操作すると、そのパイロット圧P1 が順次低圧となっ
て方向切換弁21のスプール30が中立位置に向けて移
動し、これと同時に可変リリーフ弁21、センターバイ
パス弁80によりポンプ吐出圧が順次低圧となり、ブレ
ーキ弁66の第1・第2リリーフ弁62,63のセット
圧も順次低圧となる。
【0031】しかしながら、エンジン回転数が高速の時
にはセンターバイパス弁80によるポンプ吐出圧は可変
リリーフ弁21によるポンプ吐出圧と近似するから第1
・第2リリーフ弁62,63のセット圧があまり低圧と
ならず第1主回路60と第2主回路61との間に圧油の
環流が起こりにくく、前述と同様に旋回用油圧ポンプ2
7からの戻り流量が方向切換弁22のメータアウトで絞
られながら旋回用油圧ポンプ27が停止し、フリー旋回
操作は出来ないが、フリー旋回操作はエンジン回転数が
高速の時には行なわないので問題はない。
【0032】これに対してエンジン回転数が低速の時に
はセンターバイパス弁80によるポンプ吐出圧は可変リ
リーフ弁21によるポンプ吐出圧に比べて著しく低圧と
なるので、前述のブレーキ弁66の第1・第2リリーフ
弁62,63のセットが十分に低圧となって第1・第2
主回路60,61間に圧油の環流が生じ、方向切換弁2
2のメータアウトで戻り流量を絞っても旋回用油圧モー
タ27は慣性、外力によって回転し続けるから、フリー
旋回操作ができる。
【0033】次に本発明の第2実施例を図6に基づいて
説明する。パイロットバルブ33の油圧源となるパイロ
ット用油圧ポンプ90の吐出路91とシャトル弁41の
出力回路92のどちらか一方を回路93に接続する選択
切換弁94と、この選択切換弁94の出力側の回路93
を前記センターバイパス弁80の受圧室88に連通・遮
断する切換弁95を設ける。
【0034】前記選択切換弁94はばね力で吐出路91
を回路93に接続するロック位置Cに保持され、ソレノ
イド94aに通電すると出力回路92を回路93に接続
するフリー位置Dに切換わるものであり、そのソレノイ
ド94aは前記ロック・フリー切換弁68のソレノイド
68aと同時に通電制御される。前記切換弁95はばね
力で受圧室88をドレーンに連通する第1位置Eに保持
され、受圧部95aに作用する出力回路92のパイロッ
ト圧によって回路93を受圧室88に供給する第2位置
Fとなる。
【0035】次に作動を説明する。 (ロック・フリー切換弁86がロック位置Aの時)選択
切換弁94がロック位置Cとなり、パイロット用油圧ポ
ンプ90の吐出圧油が回路93に供給されている。この
状態でパイロットバルブ33を操作してパイロット圧を
出力すると方向切換弁22が切換わると同時に切換弁9
5の受圧部95aにパイロット圧が供給されて切換弁9
5が第2位置Fとなる。
【0036】これにより、パイロット用油圧ポンプ90
の吐出圧油(パイロットバルブ33の元圧)がセンター
バルブ80の受圧室88に供給されてセンターバルブ8
0の入口ポート83と出口ポート84が閉じ、油圧ポン
プ20のポンプ吐出圧は可変リリーフ弁21によって制
御されるので、先に出願したものと全く同一に作動す
る。
【0037】(ロック・フリー切換弁86がフリー位置
Bの時)選択切換弁94がフリー位置Dとなり、パイロ
ットバルブ33の出力圧油、パイロット圧が回路93に
供給されている。この状態でパイロットバルブ33を操
作してパイロット圧を出力すると方向切換弁22が切換
わると同時に切換弁95の受圧部95aにパイロット圧
が供給されて切換弁95が第2位置Fとなる。
【0038】これにより、パイロット圧がセンターバル
ブ80の受圧室88に供給されてセンターバルブ80の
入口ポート83と出口ポート84の開口面積をそのパイ
ロット圧に比例して制御し、油圧ポンプ20のポンプ吐
出圧は前述と同様に可変リリーフ弁21とセンターバル
ブ80によって制御されるので、フリー時は第1実施例
と全く同一に作動する。
【0039】
【発明の効果】旋回ロック操作時には圧力補償付の流量
制御を方向切換弁22のメータアウト側で行なうので、
旋回の動き始め停止も同一レバーストロークであり、ス
トローク流量の特性も加速時、減速時が同一であり、吊
荷の大きさ、旋回半径の大きさに関係なく、加速減速が
同一パターンで行なえることができて、旋回体の傾斜や
風の影響で速度が変動しようとしても、スプール30自
身が自動調整して流量を制御するのでオペレータが調整
する必要もなく、初心者も自由にコントロールできる。
フリー旋回操作時にはセンターバイパス弁80とブレー
キ弁66により旋回用油圧ポンプ27を慣性、外力によ
って回転できるから、フリー旋回操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成説明図であ
る。
【図2】メータイン側の切欠の説明図である。
【図3】メータアウト側の切欠の説明図である。
【図4】パイロット圧と流量の関係を示す図表である。
【図5】ポンプ吐出圧とパイロット油圧との関係を示す
図表である。
【図6】本発明の第2実施例を示す全体構成説明図であ
る。
【符号の説明】
20…油圧ポンプ、21…リリーフ弁、22…方向制御
弁、23…ポンプポート、25…第1アクチュエータポ
ート、26…第2アクチュエータポート、29…タンク
ポート、30…スプール、33…パイロットバルブ、6
0…第1主回路、61…第2主回路、62…第1リリー
フ弁、63…第2リリーフ弁、64…第1チェック弁、
65…第2チェック弁、66…ブレーキ弁、68…ロッ
ク・フリー切換弁、80…センターバイパス弁、83…
入口ポート、84…出口ポート、85…スプール、87
…スプリング、88…受圧室。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部信号により切換えられて油圧ポンプ
    20の吐出圧油を第1主回路60と第2主回路61より
    旋回用油圧モータ27に供給し、かつメータアウト側に
    圧力補償式流量制御機能を有する方向切換弁22と、前
    記油圧ポンプ20の吐出圧油を外部信号により制御する
    可変リリーフ弁21と、前記油圧ポンプ20とタンクと
    の間に設けられて外部信号により開口面積が制御される
    センターバイパス弁80と、前記第1主回路60と第2
    主回路61との間に設けられ高圧油が作用すると圧油の
    環流が生じ難く、低圧油が作用すると圧油の環流が生じ
    易くなるブレーキ弁66と、このブレーキ弁66と前記
    油圧ポンプ20の吐出路20aとの間に設けられて遮
    断、連通位置に切換えられるロック・フリー切換弁68
    より成る旋回油圧回路。
  2. 【請求項2】 外部信号により切換えられて油圧ポンプ
    20の吐出圧油を第1主回路60と第2主回路61より
    旋回用油圧モータ27に供給し、かつメータアウト側に
    圧力補償式流量制御機能を有する方向切換弁22と、前
    記油圧ポンプ20の吐出圧油を外部信号により制御する
    可変リリーフ弁21と、前記油圧ポンプ20とタンクと
    の間に設けられて外部信号により開口面積が制御される
    センターバイパス弁80と、前記第1主回路60と第2
    主回路61との間に設けられ高圧油が作用すると圧油の
    環流が生じ難く、低圧油が作用すると圧油の環流が生じ
    易くなるブレーキ弁66と、このブレーキ弁66と前記
    油圧ポンプ20の吐出路20aとの間に設けられて遮
    断、連通位置に切換えられるロック・フリー切換弁68
    と、このロック・フリー切換弁68がロック位置の時に
    は前記センターバイパス弁80への外部信号を停止して
    開口面積をゼロとするロック・フリー選択手段より成る
    旋回用油圧回路。
  3. 【請求項3】 前記外部信号はパイロットバルブ33よ
    り出力したパイロット圧である請求項1又は2記載の旋
    回用油圧回路。
  4. 【請求項4】 前記方向制御弁22を、ポンプポート2
    3と第1・第2アクチュエータポート25,26とタン
    クポート29をスプール30で連通・遮断し、前記ポン
    プポート23から第1・第2アクチュエータポート2
    5,26へ圧油を流すメータイン側ではスプール30に
    フローフオースが発生しないようにし、第1・第2アク
    チュエータポート25,26からタンクポート29へ圧
    油を流すメータアウト側ではスプール30にフローフオ
    ースが発生するようにすることでメータアウト側に圧力
    補償付流量制御機能を持たせたものとした請求項1又は
    請求項2記載の旋回用油圧回路。
  5. 【請求項5】 第1主回路60と第2主回路61間に接
    続した第1・第2リリーフ弁62,63と第1・第2チ
    ェック弁64,65と、この第1・第2リリーフ弁6
    2,63に圧油を供給、停止してセット圧を可変とする
    ロック・フリー切換弁68よりブレーキ弁66とした請
    求項1又は2記載の旋回用油圧回路。
  6. 【請求項6】 前記センターバイパス弁80を、油圧ポ
    ンプ20の吐出路20aに接続した入口ポート83とタ
    ンクに接続した出口ポート84の開口面積を制御するス
    プール85を備え、このスプール85をスプリング87
    で開口面積大方向に押し、外部信号で開口面積小方向に
    押すようにした請求項1又は2記載の旋回用油圧回路。
  7. 【請求項7】 前記センターバイパス弁80を、油圧ポ
    ンプ20の吐出路20aに接続した入口ポート83とタ
    ンクに接続した出口ポート84の開口面積を制御するス
    プール85を備え、このスプール85をスプリング87
    で開口面積大方向に押し、受圧室88の圧力で開口面積
    小方向に押すようにし、パイロットバルブ33の元圧と
    出力圧の一方を出力する選択切換弁94と、この選択切
    換弁94の出力圧を前記センターバイパス弁80の受圧
    室88に供給、停止する切換弁95によりロック・フリ
    ー選択手段とした請求項2記載の旋回用油圧回路。
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